2016年06月29日

Georgia Anne Muldrow『Umsindo』

独特の音世界で惹きつけるネオソウル作品☆Georgia Anne Muldrow『Umsindo』
Umsindo
発表年:2009年
ez的ジャンル:アンダーグラウンド・ネオソウル
気分は... :母なる音!

今回は独特の音世界でファンを魅了する女性アーティストGeorgia Anne Muldrow『Umsindo』(2009年)です。

L.A.出身の女性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーGeorgia Anne Muldrowの紹介は、『Kings Ballad』(2010年)、Madlibとの共演作『Seeds』(2012年)に続き3回目になります。

最近でいえば、話題作Miles Davis & Robert Glasper『Everything's Beautiful』でもフィーチャリングされていたGeorgia Anne Muldrow

しばしば彼女のアルバムを紹介しようと思うのですが、曲数の多さがいつもネックになり、いつも断念してしまうはめに・・・

本作『Umsindo』も全24曲とボリューミーですが、今回は覚悟を決めて紹介したいと思います。

タイトルの"Umsindo"とはズールー語で"Sound"を意味するのだとか。そんなタイトルの通り、本作は彼女のアフリカへの想いが反映された1枚に仕上がっています。ただし、サウンド的には極端にアフリカンなサウンド&リズムが強調されているわけではありません。

個人的にはアフリカへの想い以上に、アルバム全体に貫かれた子供達の未来への願い/祈りのようなものが印象的でした。勿論、彼女の作品の魅力であるアンダーグラウンドなHip-Hop/ネオソウル・サウンドも存分に楽しめます。

プロデュースはGeorgia Anne Muldrow本人(Ms.One名義)、公私のパートナーDudley Perkinsがエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされています。

R&BファンのみならずHip-Hopファンも楽しめる1枚だと思います。
特にJ DillaSa-Ra (Sa-Ra Creative Partners)あたりがお好きな人は気に入るのでは?

ジャケの中央で存在感を示すMuldrowのように、彼女の母なるオーラを感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Jina Langu Ni Afrika (My Name Is Afrika)」
アフリカ回帰なオープニング。アフリカン・リズムのアンダーグラウンドR&Bです。

「John De Conqueror (Ona Move)」
J Dilla好きの人が気に入りそうなトラックですね。

「Seminole Unity Chant」
アフリカン・リズムとヴォーカル・ワークを強調した小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=UPS01MD4vEs

「Uhuru Flight」
エレクトロな音色を強調したHip-Hop調の仕上がり。フューチャリスティックな魅力があります。

「Daisies」
完成度の高い1曲。アンダーグラウンド感のあるネオソウルを楽しめます。少しレイジーなMuldrowのヴォーカルもいいですね。

「Okra」
約1分の小曲ですが雰囲気あります。

「Sermonette」
「Uhuru Flight」同様にフューチャリスティックな魅力があります。Sa-Ra (Sa-Ra Creative Partners)あたりと一緒に聴きたくなります。

「Fonky Day」
タイトル通りファンキーなインタールード的小曲。

「Generation/You Got It」
Muldrowの願い/祈りが込められたかのような1曲。ジャケのMuldrowが偉大なる母に見えてきます・
https://www.youtube.com/watch?v=CvSqh-uP1dQ

「Nsamanfo」
アフリカン・リズムを取り入れたインスト小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=0DVDs66VZDo

「Caracas」
Hip-Hop調の仕上がり。ラップでも彼女のフロウには聴く者を惹きつけるサムシングがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=-uldLztgVj0

「Slice It」
コレ大好き!乾いたリズム・トラックをバックに、ドープでファンキーな音世界を展開してくれます。Georgia Anne Muldrowの魅力が詰まった1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=k2oPD5ZoaTs

ようやくここが折り返し地点!

「So Far」
デモ・トラック的な感じが逆に味につながっています。

「Roses」
Mos Defがアルバム『The Ecstatic』(2009年)でGeorgia Anne Muldrow本人をフィーチャリングし、取り上げていましたね。本ヴァージョンはMos DefヴァージョンのMos Def抜きって感じですが、Muldrowの思いが詰まった素晴らしい1曲に仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=JnkaS6Ueo7o

Mos Def feat. Georgia Anne Muldrow「Roses」
https://www.youtube.com/watch?v=0Gz1Sh19JNk

「Idlozi」
素晴らしいヴォーカルワークによる祈りのような1曲。オーラがあります。

「Slice It (Reprise)」
「Slice It」のリプライズ。

「Kids」
トラックは少しダークですが、Muldrowのヴォーカルには願いのようなものが感じられます。

「West Coast Prayer」
西海岸より愛を込めて・・・といった感じの小曲。

「E.S.P.」
美しいバラード。Muldrowのピュアなヴォーカルが聴く者を優しく包み込んでくれます。子供たちの無邪気な姿が映るPVもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fYlNL1F0w-Q

「Beya」
♪バンバン♪ベーヤ♪というフレーズが何かの掛け声やおまじないのように聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=QwsRiuSxD10

「I.Q.」
不穏な雰囲気の中から聞こえてくる美しいピアノに一筋の希望を感じます。

「De Wiz」
切々と歌い上げるMuldrowのヴォーカルが印象的です。

「Roses Pt.2」
「Roses」のパート2。こちらはリズミックな仕上りです。ここではMuldrowがラップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=A1Ot6zmSkgk

「Diaspora」
ラストは祈りのような小曲で締め括ってくれます。

やはり24曲にコメントするのは大変です(笑)

Georgia Anne Muldrowの過去作品もチェックを!

『The Worthnothings EP』(2004年)
Worthnothings

『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
Olesi: Fragments of an Earth

G&D『The Message Uni Versa』(2007年)
The Message Uni Versa

Pattie Blingh and the Akebulan 5『Sagal』(2007年)
Sagala

『Early』(2009年)
Early

『Georgia Anne Muldrow Presents Ms One & The Gang』(2009年)
Ms. One

『Kings Ballad』(2010年)
Kings Ballad

Georgia Anne Muldrow & Declaime『Someothaship』(2010年)
Someothaship

Jyoti『Ocotea』(2010年)、
Jyoti-Ocotea Album

『Vweto』(2011年)
Vweto

『Owed to Mama Rickie』(2011年)
Owed to Mama Rickie

『Seeds』(2012年)
Seeds

G&D『Lighthouse』(2013年)
Lighthouse

Jyoti『Denderah』(2013年)
Denderah

『A Thoughtiverse Unmarred』(2015年)
A Thoughtiverse Unmarred
posted by ez at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック