2008年02月28日

James Taylor『Gorilla』

都会派ポップ/ソウル路線がより馴染んできた作品☆James Taylor『Gorilla』
Gorilla
発表年:1975年
ez的ジャンル:都会派ポップ/ソウル系シンガーソングライター
気分は... :和みますなぁ〜

70年初めのシンガーソングライター・ブームの立役者James Taylorの2回目の紹介です。

今回紹介するのは1975年発表の6thアルバム『Gorilla』です。

前回の『In the Pocket』の記事でも書きましたが、現在の僕は『Sweet Baby James』(1970年)、『Mud Slide Slim and the Blue Horizon』(1971年)、『One Man Dog』(1972年)といったシンガーソングライター・ブームを代表する初期3作品よりも、本作『Gorilla』(1975年)、前回紹介した『In the Pocket』といったポップな味わいの作品の方を好んで聴ききます。

ポップかつリラックスした雰囲気が魅力ですね
僕自身は熱心なJTファンという訳ではないので、気軽に聴けるこれらの作品に惹かれるのだと思います。

前作『Walking Man』(1974年)でJTは大きな転機を迎えました。プロデューサーがデビュー以来の付き合いだったPeter AsherからDavid Spinozaに代わり、ニューヨークのスタジオ・ミュージシャンを起用した結果、『Walking Man』は都会的なポップ/ソウル・テイストが強調された作品となります。

『Walking Man』が布石となり、JT本来のフォーキーな魅力と新しい都会派ポップ/ソウル路線がより馴染んできた作品が『Gorilla』、『In the Pocket』だと思います。

同じ都会派路線でも前作『Walking Man』がN.Y.録音であったのに対して、『Gorilla』『In the Pocket』はL.A.録音です。JTには西海岸の雰囲気の方が似合いますよね。

プロデュースは『In the Pocket』と同じくRuss TitelmanLenny Waronkerです。

Graham Nash、David Crosby、Carly Simon、Lowell George、Danny Kortchmar、Al Perkins、Nick DeCaro、Randy Newman、Clarence McDonald、Leland Sklar、Willie Weeks、Jim Keltner、Andy Newmark、Russ Kunkel、David Sanborn等の豪華メンバーが参加し、作品を盛り上げてくれます。

僕がJTのアルバムを聴きたくなるなんて、年に1、2回程度なのですが、なんかホッとしますね。たまに聴くから余計に良いのかもしれません(笑)

ボーっと和みたい時には、ぴったりのアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Mexico」
オープニングは、メキシコへの憧れを歌ったマリアッチ・フレイヴァーたっぷりの1曲。シングル・カットもされました。軽快なリズム感がいいですね。Danny Kortchmar(g)、Leland Sklar(b)、Russ Kunkel(ds)という元The Sectionのメンツがバックでがっちり支えると同時に、Graham NashとDavid Crosbyによるハーモニーが雰囲気を盛り上げてくれます。Milt Hollandのパーカッション、Gayle Levantのハープも印象的です。

「Music」
僕の場合、「Music」という曲名を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、JTと同じくシンガー・ソングライター・ブームの火付け役となったCarole Kingの同名異曲ですが、このJTの「Music」も魅力的な1曲に仕上がっています。この穏やかでホッとする感じが何ともいいですねぇ。Al Perkinsのペダル・スティールがいい味出しています。

「How Sweet It Is (To Be Loved by You) 」
Marvin Gayeによる1965年のヒット曲のカヴァー(Holland-Dozier-Holland作品)。当時の奥方Carly Simonも参加しているこの曲はシングル・カットされ、全米ポップ・チャート第5位のヒットとなりました。Carly Simonとのデュエットという意味では、前年の「Mockingbird」に続くヒットとなります。

明るくメロウな仕上がりがサイコーですね。聴いているだけで、体がリラックスしてくる感じです。Marvin Gaye大好きの僕ですが、この曲に限って言えばJTのカヴァーの方が好きですね。David Sanbornのサックスが好サポートしています。ドラムはJim KeltnerとRuss Kunkelという強力タッグ。

「Wandering」
JTのギターとNick DeCaroのアコーディオンのみというシンプルな演奏ながら、実に味わい深い仕上がりです。

「Gorilla」
タイトル曲は、自らを動物園にいる檻の中のゴリラに喩えて、常に公衆の面前にさらされていることを歌っています。そんな皮肉たっぷりの内容ですが、サウンド的にはDavid Grismanのマンドリン、Jules Jacobのクラリネットによる和やかなオールド・タイム感がグッドです。

「You Make It Easy」
一聴すると地味ですが、なかなか都会的かつソウルフルで雰囲気がある1曲。ここでもDavid Sanbornのサックスがグッドですね。1977年にMelissa ManchesterおよびJack Jonesがカヴァーしています。

「I Was a Fool to Care」
あまり語られない1曲ですが、個人的には「How Sweet It Is (To Be Loved by You) 」、「Love Songs」と並ぶお気に入り曲。曲自体がとても良いと思いますし、JTのマイルドなヴォーカルの魅力も堪能できる曲だと思います。歌詞の内容は意味深ですが(笑)

「Lighthouse」
Graham NashとDavid Crosbyが参加し、らしいコーラスを聴かせてくれます。Randy Newmanも参加し、Hornorgan(この楽器よく知りません)を弾いています。

「Angry Blues」
Lowell Georgeが参加している曲。そのせいかLittle Featの雰囲気たっぷりの仕上がりです。

「Love Songs」
大好きな1曲。軽くラテンの入ったメロウ&フォーキーな1曲に仕上がっています。天気の良い日にのんびりしながら聴きたい曲ですね。

「Sarah Maria」
生まれたばかりの娘Sarah Maria Taylorのことを歌ったもの。娘にやさしく語りかけるお父さんモード全開です(笑)

裏ジャケのダサいガッツポーズをとるJTの姿が、人間味があっていいですねっ!
posted by ez at 16:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
批判精神が未熟な子供の頃の音なので無条件に懐かしいです。
カーリーサイモンも好きだったな。。

そしてJテイラーといえばJasonはドルフィンのままでいてくれるかしら。。。
Posted by けん at 2008年03月01日 17:46
☆けんさん

ありがとうございます。

>カーリーサイモンも好きだったな。

僕もCarly Simon大好きでした。
特に『Torch』や『Hello Big Man』といったアルバムをよく聴いていましたね。

>JテイラーといえばJasonはドルフィンのままでいてくれるかしら。。。

ザック・トーマスの解雇はショックでした。
せめてジェイソンには残って欲しいですね。
Posted by ez at 2008年03月02日 03:59
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