2008年05月24日

The Roots『Rising Down』

?uestlove自身が最高傑作と語る自信作!☆The Roots『Rising Down』
Rising Down
発表年:2008年
ez的ジャンル:知性派&ダーク系Hip-Hopバンド
気分は... :これはヤバい...

Hip-Hopシーンで唯一無二の存在である知性派Hip-HopバンドThe Rootsの最新作『Rising Down』の紹介です。

The Rootsの紹介は『Game Theory』(2006年)、『Do You Want More?!!!??!』(1994年)に続き3回目です。

4月末に購入してから3週間以上聴きこんでいますが、日増しに魅力が増してくるアルバムですね。さすが?uestloveですね。

前作『Game Theory』(2006年)に続くDef Jam第2弾ですが、前作で示したダーク路線にさらに深化した印象を受けます。

以前にも書きましたが、僕の個人的嗜好で言えば、『Do You Want More?!!!??!』(1994年)、『From The Ground Up』(1994年)、『Illadelph Halflife』(1996年)、『Things Fall Apart』(1999年)といったジャジーな色合いの作品が好みなんですよね。

しかしながら、前作『Game Theory』のリリース時に、過去の姿をいつまでも求めることを止め、ダークな色合いの新しいRootsを楽しもうという心境になりました。

その意味で、本作『Rising Down』はジャジー路線好きだった僕に"ダーク路線もいいなぁ"と納得させるハイレベルな仕上がりだと思います。?uestlove自身が"これまでの最高傑作!"と語っているようですが、その自信も頷けますね!。

アルバム・タイトルは作家William T. Vollmannの著作『Rising Up and Rising Down』(2004年)から引用したものです。この本は著者がアフガニスタンやボスニア等世界各地事例から暴力や殺人について考察したものらしいです。かなりダークな内容だと思われます。

そんなタイトルからも推察できるように、彼らのキャリアの中でも最も政治的なアルバムです。

個人的には、そうした小難しいことを抜きにして単純に音のカッチョ良さでを楽しめば良いと思います。個人的には本作における?uestloveのドラムブレイクに相当ハマっています。

Rootsファミリー以外にCommonTalib Kweli、Mos Def、DJ Jazzy Jeff、Wale、Chrisette Michele等のメンバーが参加しています。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Rising Down」
タイトル曲はMos Def、Styles Pをフィーチャー。現在のRootsのスタイルとMos Defってマッチしている気がしますね。勿論このメンツならばロック寄りの仕上がりです。Grand Funk Railroad「Nothing Is the Same」ネタ。

「Get Busy」
Dice RawとPeedi Peediをフィーチャー。DJ Jazzy Jeffもスクラッチで参戦しています。クールなPVが印象的ですよね。本アルバムを象徴するダークでタイトなグルーヴ感を堪能できます。DJ Jazzy Jeffの擦りもかなりキマってますよ〜!Joeski Love「Pee Wee Dance」ネタ。

「75 Bars (Black's Reconstruction) 」
ダントツのお気に入り曲。?uestloveのドラムブレイクがカッチョ良すぎです。ここ数週間毎日このドラムブレイクを必ず聴いています。スーザフォン(sousaphone)というバルブ式低音金管楽器による重低音と絡んだダークなグルーヴ感は、アルバムのハイライトだと思いマス。?uestloveサイコー!Black Thoughtの叩きつけるようなフロウもグッド!

「Criminal」
Truck North & Saigonをフィーチャーと書きつつ、この二人良く知りません。Saigonは今年デビュー・アルバムをリリースするみたいですね。

変な表現ですが、不気味なメロウネスって雰囲気ですね。Gnarls Barkleyの新作『The Odd Couple』あたりにも通じる、60年代後半UKロックのような翳りを感じます。なかなか興味深いトラックですね。

「I Will Not Apologize」
Porn、Dice Rawをフィーチャーしたアフロビート・チューン。Fela Kuti「Mr. Grammarticalogylisationalism Is the Boss」ネタです。♪I will not apologize〜♪のコーラス部分が空耳アワーで♪危ないっカルチャー♪と聴こえて仕方がありません。その部分が脳内リピートしまくりで中毒になりそうです(笑)

「I Can't Help It」
Malik B.、Porn、Mercedes Martinez、Dice Rawをフィーチャー。やっぱりオリジナル・メンバーのMalik B.がいるとRootsって感じがしますね。と言いつつダーク路線は変わりません。男臭い中で聴こえるMercedes Martinezの女声コーラスが芳香剤のようです(笑)

「Lost Desire」
Malik B.とTalib Kweliをフィーチャー。Talib Kweli絡みで取り上げましたが、それ程特徴がない仕上がりでしょうか。

「The Show」
CommonとDice Rawをフィーチャー。Common好きの僕としては大満足な仕上がりです。トラックとCommonのフロウが実に馴染んでいると思います。

「Rising Up」
アルバムからの先行シングル。WaleとChrisette Micheleをフィーチャー。客観的に聴けば、キャッチーなこの曲がキラー・チューンかもしれませんね。

昔ながらのRootsファンも喜ぶ仕上がりですよね。ワシントンD.C.出身のラッパーWaleに合わせて、トラックがGo-Goになっているあたりが心憎いですな。昨年のマイ・ベスト10にもセレクトしたChrisette Micheleのナチュラル・ヴォーカルも勿論グッドです。

当初シングルになる予定だった「Birthday Girl」(Fall Out BoyのPatrick Stumpをフィーチャー)は国内盤に収録されています。
posted by ez at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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