2019年05月25日

Love Committee『Law And Order』

Ron Tyson率いるソウル・グループ☆Love Committee『Law And Order』
LAW AND ORDER + 5
発表年:1978年
ez的ジャンル:Salsoul系ディスコ/ソウル
気分は... :動十分心、動七分身!

今回は後にThe Temptationsに加入するRon Tyson率いるLove Committeeの1stアルバム『Law And Order』(1978年)です。

Love Committeeは、1967年にフィラデルフィアで結成されたThe Ethicsを前身とするヴォーカル・グループ。1974年に
P.I.R.傘下のGolden Fleeceへ移籍し、シングル1枚をリリースした後、グループ名をLove Committeeに改名しています。

Ron Tysonは、その後フィリー・ソウル界隈の作品でソングライターとして注目されるようになります。特にNorman HarrisSalsoul Records傘下にGold Mind Recordsを立ち上げると、強力プロダクション・チームB-H-Y(Ron Baker/Norman Harris/Earl Young)に近しいソングライター/プロデューサーとしてB-H-Y関連作品を中心に活躍しました。

そんな流れでGold Mind RecordsからLove Committeeの1stアルバム『Law And Order』(1978年)がリリースされました。

本作時点でのグループのメンバーは、Ron TysonNorman FrazerLarry RichardsonJoe FreemanMichael Bellという5名。

プロデュースはTan Productions(Ron Tyson、Allan Felder、Norman Harris)Ron TysonEarl YoungNorman Harris

レコーディングにはRon Baker(b)、Norman Harris(g)、Earl Young(ds)、Bobby Eli(g)、Keith Benson(ds)、、Jimmy Williams(ds)、Eddie Moore(g)、Roland Chambers(g)、Bruce Gray(key)、Bruce Hawes(key)、"Professor Cotton" Kent(key)、Ron Kersey(key)、T.G. Conway(key)、Allan Felder(per)、Larry Washington(congas)等のミュージシャンが参加しています。Sigma Sound Studios録音であり、3曲でTom Moultonがミックスを手掛けています。

アルバムは大きくサルソウル系らしいディスコ・チューンと、ソウル・グループらしい楽曲の2つに大別されます。

多くの人が本作に期待するのは、前者のディスコ・チューンではないかと思います。ただし、ディスコ・チューンといってもRon BakerのファルセットとJoe Freemanのバリトンのツイン・リードが映えるフィリー・ソウルらしい素晴らしいヴォーカルワークを満喫できるのが、このグループの魅力だと思います。

本編であれば、ガラージ・クラシック「Law And Order」、サルソウルらしい華やかなディスコ・チューンの「Pass The Buck」「Just As Long As I Got You」というTom Moultonがミックスを手掛けた3曲がおススメです。

さらに本作の魅力をアップさせているのが国内再発CDボーナス・トラックの5曲。人気のフィリー・ダンサー「Where Will It End (Original Walter Gibbons 12" Mix)」、ガラージ・クラシックとしての人気のミックス「Just As Long As I Got You (Original Walter Gibbons 12" Mix)」、オリジナル・ヴァージョンとは一味違う 12"ならではの魅力に満ちた「Law & Order (Original Walter Gibbons 12'' Mix)」という3曲が特におススメです。いずれもWalter Gibbonsによるミックスです。

ボーナス・トラックも含めて充実のSalsoul系ディスコ/ソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Law And Order」
Tan Productionsプロデュース。Allan Felder/Norman Harris/Ron Tyson作。Tom Moultonミックス。シグマ録音、Tom Moultonミックスらしいフィリー・ディスコ・サウンドをバックに、グループがファルセットとバリトンのツイン・リードによる素晴らしいヴォーカルワークを聴かせてくれるガラージ・クラシック。
https://www.youtube.com/watch?v=6X2r9z3xouw

「Tired Of Being Your Fool」
Ron Tysonプロデュース。Eddie Moore/Ron Tyson作。スウィートなミディアム・グルーヴ。ディスコだけではないヴォーカル・グループの魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=xwo_W1T6hfI

「If You Change Your Mind」
Tan Productionsプロデュース。Allan Felder/Norman Harris/Ron Tyson作。Ron Tysonのファルセットが映える甘く切ないバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=8viVBJn1k_w

「Cheaters Never Win」
Ron Baker/Norman Harris,/Earl Youngプロデュース。Allan Felder/Ron Tyson/T.G. Conway作。1976年のシングル曲。ソウル・ヴォーカル・グループらしいキャッチーさに溢れた1曲に仕上がっています。フィリー・ディスコ/ガラージのイメージで聴くと、レトロ感のある仕上がりにギャップを感じるかもしれませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=bBbg_ThvxbQ

「Pass The Buck」
Tan Productionsプロデュース。Allan Felder/Norman Harris/Ron Tyson作。Tom Moultonミックス。これぞサルソウル!といった感じの巧みなサウンド・プロダクションが映える華やかなディスコ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=F8AieJQrS4E

「Put It In The Back Of Your Mind」
Ron Tysonプロデュース。Bruce Gray/Bruce Hawes/Ron Tyso作。「Cheaters Never Win」と同タイプの軽快なポップ・ソウル。この路線はコレで悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=vtB8qpE9Hsw

「Give Her Love」
Tan Productionsプロデュース。Allan Felder/Norman Harris/Ron Tyson作。オーセンティックなソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=0CkSuNJphk8

「Just As Long As I Got You」
Ron Baker/Norman Harris,/Earl Youngプロデュース。Bruce Gray/Ron Tyson/T.G. Conway作。Tom Moultonミックス。ボーナス・トラックのWalter Gibbonsによる 12" Mixがガラージ・クラシックとしての人気ですが、このアルバム・ヴァージョンも魅力的なディスコ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=x1Bzl5ty5sQ

CDには以下の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Where Will It End (Original Walter Gibbons 12" Mix)」
1976年のシングル「Cheaters Never Win」のB面曲だった「Where Will It End」のロング・ヴァージョン。Walter Gibbonsによるミックスです。このグループらしいツイン・リードの魅力に満ちた至極のフィリー・ダンサー。CDのお得感が増すボートラです。
https://www.youtube.com/watch?v=NgeiXE2JPL0

David Dallas feat. Buckshot「Ain't Coming Down」のサンプリング・ソースとなっています。
David Dallas feat. Buckshot「Ain't Coming Down」
 https://www.youtube.com/watch?v=Cq8ecXOhCM0

「Law & Order (Original Walter Gibbons 12'' Mix)」
「Law & Order」のWalter Gibbonsによるミックスです。スパニッシュ・テイストのイントロが印象的です。オリジナル・ヴァージョンとは一味違う 12"ならではの魅力に満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=XCpl2vA6BK4

「Cheaters Never Win (Original Walter Gibbons 12" Mix)」
「Cheaters Never Win」のWalter Gibbonsによるミックスです。個人的にはアルバム・ヴァージョンよりもサルソウルらしい本ヴァージョンの方が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=S0IfczCRN8A

「Just As Long As I Got You (Original Walter Gibbons 12" Mix)」
「Just As Long As I Got You」のWalter Gibbonsによるミックスです。ガラージ・クラシックとしての人気のミックスです。アルバム・ヴァージョンと聴き比べながら、Walter Gibbonsの仕事ぶりをチェックすると楽しいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=KGv-t9uSJVg

「Cheaters Never Win (Original Acappella Version)」
「Cheaters Never Win」のア・カペラ・ヴァージョン。

その後のLove Committeeは、MCA傘下のT-Electricから2ndアルバム『Love Committee』(1980年)をリリースしています。しかしながら、1983年にRon TysonThe Temptationsに加入したため、グループの活動に終止符が打たれました。

『Love Committee』(1980年)
LOVE COMMITTEE
posted by ez at 02:51| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月20日

Osibisa『Osibirock』

UKアフロ・ファンク!☆Osibisa『Osibirock』
Osibirock
発表年:1974年
ez的ジャンル:UKアフロ・ファンク
気分は... :素朴派・・・

今回はUKのアフロ・ファンク・バンドOsibisaの4thアルバム『Osibirock』(1974年)です。

1969年にロンドンで結成されたアフロビート/アフロ・ファンク・バンドOsibisaの紹介は、『Happy Children』(1973年)に続き2回目となります。

本作『Osibirock』(1974年)は、『Happy Children』(1973年)に続くWarner Bros.移籍第2弾アルバムとなります。

印象的なジャケは、フランス素朴派の画家アンリ・ルソーの代表作の一つ『大豹に襲われる黒人』です。

本作におけるメンバーは、前作『Happy Children』と同じく、Teddy Osei(sax、fl、per)、Mac Tontoh(tp、flh、per)、Sol Amarfio(ds、per)、Kofi Ayivor(congos、per)、Jean Dikoto Mandengue(b、g、per)という5名。

プロデュースはPeter Gallen。メンバー以外にKiki Gyan(key、per)、Paul Golly(g)がレコーディングに参加しています。

楽曲はすべてメンバーのオリジナルです。

基本はアフロ・ファンクですが、ラテン・ロックなテイストも織り交ぜられているのが面白いと思います。

グルーヴィーなアフロ・ファンク「African Jive」、ダンサブルに疾走するアフロ・グルーヴ「Kangaroo」、パーカッシヴなカリビアン・ディスコ「Why」、アフロ×ラテンなクロスオーヴァー「Home Affairs」あたりが僕のおススメです。

このバンドらしいアフロ・ファンク×ラテン・ロックなテイストを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Who's Got The Paper」
全くアフロもファンクもしていない。能天気なオープニング。これはご愛嬌で。
https://www.youtube.com/watch?v=T22W-vhuUoY

「Why」
哀愁バラードな前半から一転し、後半はど派手なギター・ソロ入りのパーカッシヴなカリビアン・ディスコが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=QyFS-Z0HYS0

「Osibirock」
タイトル曲はその名の通り、Osibisa流ロック。このバンドらしいクロスオーヴァー感覚を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=HQp7UULyPSc

「Kelele」
アフリカン・パーカッション&アフリカン・ヴォーカルによる民族音楽色の強い1曲。大地のリズムが響き渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=pHmXfBXH94U

「Atinga Bells」
アフリカン・パーカッションによるインタールード的な小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=xoyCPcn5YTU

「African Jive」
このバンドの魅力が凝縮されたグルーヴィーなアフロ・ファンク。少しラテン・ロック的なエッセンスもあって格好いいです!
https://www.youtube.com/watch?v=srl5SgRIhQk

「We Belong」
Teddy Oseiのサックス、フルート、Mac Tontohのトランペットが活躍するアフロ・ジャズ・ファンク。アフリカの大地の香りがします。
https://www.youtube.com/watch?v=Bik7ibSosr0

「Komfo (High Priest)」
アフロな哀愁メロウ・グルーヴ。フルートの響きがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=LG3F4ZoTQCQ

「Kangaroo」
格好良いベースラインが牽引し、ダンサブルに疾走するアフロ・グルーヴ。もっと長尺で聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=G5TlwS5qsvQ

「Home Affairs」
このバンドのクロスオーヴァー感覚の表れたダイナミックなジャズ・ファンクで締め括ってくれます。アフロのみならずラテンのエッセンスを巧みに取り入れています。
https://www.youtube.com/watch?v=mHGK3xugqcU

Osibisaの他作品もチェックを!

『Osibisa』(1971年)
Osibisa

『Woyaya』(1971年)
Woyaya

『Heads』(1972年)
Heads

『Happy Children』(1973年)
Happy Children

『Welcome Home』(1975年)
Welcome Home

『Ojah Awake』(1976年)
Ojah Awake

『Black Magic Night - Live at The Royal Festival Hall』(1977年)
Black Magic Night-Live
posted by ez at 01:49| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月14日

Miles Davis『In Concert』

『On The Corner』の世界を実践したライヴ録音☆Miles Davis『In Concert』
イン・コンサート
発表年:1973年
ez的ジャンル:エレクトリック・マイルス
気分は... :未完の美!

今回はジャズ界の帝王Miles Davisの作品から、エレクトリック・マイルス時代<の1枚、『In Concert』(1973年)です。

ジャズ界の帝王Miles Davisに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の18枚。

 『Bag's Groove』(1954年)
 『'Round About Midnight』(1955、56年)
 『Cookin'』(1956年)
 『Miles Ahead』(1957年)
 『Milestones』(1958年)
 『Someday My Prince Will Come』(1961年)
 『E.S.P.』(1965年)
 『Miles Smiles』(1966年)
 『Nefertiti』(1967年)
 『Filles De Kilimanjaro』(1968年)
 『In A Silent Way』(1969年)
 『Live Evil』(1970年)
 『On The Corner』(1972年)
 『Get Up With It』(1970、72、73、74年)
 『Dark Magus』(1974年)
 『Agharta』(1975年)
 『The Man With The Horn』(1981年)
 『Tutu』(1986年)

本作『In Concert』(1973年)は、1972年9月29日のN.Y.Philharmonic Hallでのライヴ・コンサートを録音したものです。

録音時期はファンクネスを前面に打ち出した話題作『On The Corner』(1972年)の3カ月後であり、同作の音世界を実践しようとしたライブになっています。そのあたりは『On The Corner』と同じCorky McCoyがジャケを手掛けている点にも反映されています。

レコーディング・メンバーはMiles Davis(tp)以下、Carlos Garnett(ss、ts)、Cedric Lawson(el-p、syn)、Reggie Lucas(el-g)、Khalil Balakrishna(el-g)、Michael Henderson(el-b)、Al Foster(ds)、Badal Roy(tablas)、James Mtume(per)。

プロデュースはTeo Macero

『On The Corner』のダークサイドとでも呼びたくなる暗黒のグルーヴが印象的な演奏が続きます。その意味でMilesと共に、ドラムの>Al Foster、パーカッションのJames Mtumeが目立っています。

また、Teo Maceroの見事な編集スキルで完成度を高めた『On The Corner』に対して、本作には未完成な魅力があります。賛否両論あると思いますが、予測不能のグダグダ感が面白いと思います。

全編通しで聴くには、それなりの忍耐が必要ですが、エレクトリック・マイルスというブラックホールが、いろいろなものを飲み込んでいくような異様な音世界を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

Disc1

「Rated X」
スタジオ・ヴァージョンは後に『Get Up With It』収録。得体の知れない暗黒グルーヴが会場をジワジワと浸食していきます。そんな暗黒グルーヴの中でMilesのエレクトリック・トランペットが不気味に響き渡ります。未完ならではのケミストリーがあって面白いのでは?アフロビートやインド音楽のエッセンスも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=7ylLFQVsWzU 
※途中で終わっています

「Honky Tonk」
この曲もスタジオ・ヴァージョンは『Get Up With It』収録。これがMiles流ホンキー・トンクなのでしょうか(笑)。アヴァンギャルドなギター・プレイに続き、ブルージーな演奏が展開されます。

「Theme from Jack Johnson」
『A Tribute to Jack Johnson』をモチーフにした演奏。Al Fosterの叩き出すビートに先導され、阿波踊り的グルーヴが展開されます♪エライヤッチャ〜エライヤッチャ〜♪Milesのトランペットも阿波踊り的グルーヴによくフィットしています。最初は奇異に聴こえた阿波踊り的グルーヴが何度も聴くうちにクセになります。

「Black Satin/The Theme」
スタジオ・ヴァージョンは『On The Corner』収録。『On The Corner』のような完成されたグルーヴになっていませんが、このグダグダな感じが未完ならではの楽しさなのでは?それでも後半の演奏はかなり格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=4hqM0Zu1WL8

Disc2

「Ife」
スタジオ・ヴァージョンは後に『Big Fun』収録。約28分という長尺の演奏。前半は本作らしい暗黒グルーヴで押し通します。扇動的なパーカッシヴ感が僕好み。不穏なCedric Lawsonな鍵盤や、地を這うMichael Hendersonのベースも目立ちます。グダグダの中盤を経て、後半は一気にギアを上げますが、再びスローダウンし、コズミックな雰囲気の中でMilesのトランペットが妖しく響きます。

「Right Off/The Theme」
スタジオ・ヴァージョンは『A Tribute to Jack Johnson』収録。Al Foster、Mtumeが繰り出すリズムの先導され、覚醒的でコズミックな数奇な音世界にトリップします。そんな中でMilesのエレクトリック・トランペットが不気味な存在感を示します。Cedric Lawsonの鍵盤も効いていますね。

Youtubeに曲単位の音源少ないので、フルアルバム音源を紹介しておきます。
『In Concert (Full Album) 』
https://www.youtube.com/watch?v=tCen_K1W1w0

Miles Davisの過去記事もご参照下さい。

『Bag's Groove』(1954年)
バグズ・グルーヴ

『'Round About Midnight』(1955、56年)
'Round About Midnight

『Cookin'』(1956年)
クッキン

『Miles Ahead』(1957年)
Miles Ahead

『Milestones』(1958年)
マイルストーンズ+3

『Someday My Prince Will Come』(1961年)
Someday My Prince Will Come

『E.S.P.』(1965年)
E.S.P.

『Miles Smiles』(1966年)
マイルス・スマイルズ

『Nefertiti』(1967年)
ネフェルティティ + 4

『Filles De Kilimanjaro』(1968年)
キリマンジャロの娘

『In A Silent Way』(1969年)
In a Silent Way (Dlx)

『Live Evil』(1970年)
ライヴ・イヴル

『On The Corner』(1972年)
Blu-spec CD オン・ザ・コーナー

『Get Up With It』(1970、72、73、74年)
ゲット・アップ・ウィズ・イット

『Dark Magus』(1974年)
ダーク・メイガス

『Agharta』(1975年)
Agharta

『The Man With The Horn』(1981年)
The Man with the Horn

『Tutu』(1986年)
TUTU<SHM-CD>
posted by ez at 09:11| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月08日

Enchantment『Enchantment』

ヒット曲「Gloria」、「Sunshine」収録☆Enchantment『Enchantment』
ENCHANTMENT +7(日本独自企画、最新リマスター、解説、ボーナストラック付)
発表年:1977年
ez的ジャンル:Michael Stokes系男性ソウル・グループ
気分は... :ゲロゲーロ!

今回は男性ソウル・グループEnchantmentのデビュー・アルバム『Enchantment』(1977年)です。

デトロイトのEnchantmentの紹介は、『Utopia』(1983年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバムとなる本作『Enchantment』(1977年)は、Michael Stokesがプロデュースし、「Gloria」(全米R&Bチャート第5位)、「Sunshine」(全米R&Bチャート第3位)といったヒット・シングルが生まれています。

メンバーはEmanuel "EJ" JohnsonBobby GreenMickey ClantonDave BanksJoe Thomasという不動の5名。

レコーディングにはEddie Willis(g)、Elliot Randall(g)、Jerry Friedman(g)、John Tropea(g)、Michael Stokes(key)、Paul Griffin(key)、Willie Hollis(key)、Alvin Taylor(b)、Chuck Rainey(b)、Rodrick Chandler(b)、Allan Schwartzberg(ds)、Tony Robinson(ds)、Jack Brokenshaw(per)、Shaunard Williams(per)等のミュージシャンが参加しています。

ソングライティングはすべてMichael Stokes/Emanuel Johnsonによるものです。

アルバムはEmanuel "EJ" Johnsonのスウィートなテナー・ヴォーカルを活かしたヴォーカル・グループらしいバラードと、Michael Stokesの手腕が光るディスコ/ダンサブル系の楽曲から構成されています。

バラード系では「Gloria」「Sunshine」といったヒット・シングル2曲に加え、素敵なスウィート・バラード「My Rose」がおススメです。ディスコ/ダンサブル系であれば、ファンキーに疾走する「Sexy Lady」、パンチの効いたディスコ「Come On And Ride」、ヴォーカル・グループらしいミディアム・グルーヴ「Thank You Girl For Loving Me」がおススメです。

グループの持ち味とMichael Stokesのセンスが上手く噛み合った1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Hold On」
Michael Stokesらしい手腕の光る軽快なディスコ・チューンがオープニング。豪快なホーン・サウンドがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=hXcYErHvoK0

「Gloria」
US R&Bチャート第5位(USチャート第25位)となったヒット・シングル。エヴァーグリーンな魅力を持つ感動バラードです。聴いていると、ジワジワと胸一杯になっていくのがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=CBWDGJYAD3s

Jesse Powellがカヴァーしています。
Jesse Powell「Gloria」
 https://www.youtube.com/watch?v=yYllqxhfLyA

「Dance To The Music」
タイトルの通り、ダンサブルな仕上がりですが、不穏な雰囲気のストリングスをはじめ、少しダーク・トーンなのが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=RpJEXab32Zg

Muscle Shoals Hornsがカヴァーしています。また、Samiyam「The Medicine」のサンプリング・ソースとなっています。
Muscle Shoals Horns「Dance To The Music」
 https://www.youtube.com/watch?v=ggq8xqwu-2Q
Samiyam「The Medicine」
 https://www.youtube.com/watch?v=4iMHzvcqJpY

「Sexy Lady」
ファンキーに疾走するダンサブル・チューン。パーカッシヴな感じが僕好みです。アップ系ではコレが一番好きかも?
https://www.youtube.com/watch?v=wMhqJ79pgOE

「Come On And Ride」
グイグイ推進力のあるディスコ・チューン。パンチの効いている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fwnZRI3Y5zI

「My Rose」
「Gloria」、「Sunshine」に劣らぬ魅力を持った素敵なスウィート・バラード。このグループのオーセンティックな魅力を存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=YYM5de3abGs

「Sunshine」
US R&Bチャート第3位(USチャート第45位)となったヒット・シングル。実力派男性ソウル・グループらしい、しっかり聴かせるミディアム・バラード。オーセンティックな魅力に満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=o8_i_ONHvsw

Dirty「Sunshine」、Tank「I Love U」、Ernst Jr.「Sunshine」、Agallah feat. Termanology「The Magic Has Faded」のサンプリング・ソースとなっています。
Dirty「Sunshine」
 https://www.youtube.com/watch?v=WCzFm6LnPkA
Tank「I Love U」
 https://www.youtube.com/watch?v=BdWhB0BYWpo
Agallah feat. Termanology「The Magic Has Faded」
 https://www.youtube.com/watch?v=Wp2rHHmdZEA

「Thank You Girl For Loving Me」
ラストはヴォーカル・グループらしいミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。楽曲の良さとグループの持ち味がうまく噛み合っていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=I9rjW2zcvSA

Enchantmentの他作品もチェックを!

『Once Upon a Dream』(1978年)
ONCE UPON A DREAM ~ EXPANDED EDITION

『Soft Lights, Sweet Music』(1980年)
Soft Lights Sweet Music

『Enchanted Lady』(1982年)
エンチャンテッド・レイディ

『Utopia』(1983年)
ユートピア(紙ジャケット仕様)
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2019年04月30日

Little Beaver『Joey』

ブルージーな味わいの1stアルバム☆Little Beaver『Joey』
ジョーイ [国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5670)
発表年:1972年
ez的ジャンル:T.K.サウンド系マイアミ・ソウル
気分は... :いぶし銀・・・

マイアミ・ソウル/T.K.サウンドを代表するギタリスト/シンガーLittle Beaverのソロ・デビュー・アルバム『Joey』(1972年)です。

Little Beaver(本名Willie Hale)の紹介は、『When Was the Last Time』(1976年)、『Party Down』(1974年)に続き3回目となります。

1945年アーカンソー州生まれのBeaverは、60年代半ばにマイアミに活動拠点を求め、Frank Williams & The Rocketeersへ参加します。
The Rocketeers名義でレコーディング機会を得て、1968年にはソロ名義でシングルもリリースしています。

やがて、マイアミ・ソウルの重要人物であり、T.K. Productionsの創始者であるHenry Stoneに見出され、セッション・ギタリストとして活動するようになり、マイアミ・ソウル・クラシックBetty Wright「Clean Up Woman」では印象的なギター・リフレインを聴かせてくれました。

そして、いよいよ自身の初ソロ・アルバムとして制作されたのが本作『Joey』(1972年)です。T.K.傘下のCatからリリースされました。

メイン・プロデューサーはSteve Alaimo。それ以外にBetty Wright/Willie Clarkeが1曲プロデュースしています。

レコーディングにはLittle Beaver(g、vo)、Edmund Collins(b)、Ron Bogdon(b)、Robert Fergeson(ds)、Freddie Scott(ds)、Latimore(p)等のミュージシャンが参加しています。このうち、Edmund Collins、Robert FergusonはThe Rocketeers時代の同僚です。

Bobby Blandの名曲カヴァー「Two Steps From The Blues」以外はLittle Beaverのオリジナルです(共作含む)。

『Party Down』(1974年)あたりの音を期待するとギャップがあるかもしれませんが、シブすぎるブルージー・ソウルが魅力の1枚です。

シングルにもなったタイトル曲「Joey」Gwen McCraeもカヴァーした「I'm Losin' The Feelin」、メロウ・バラード「That's How It Is」、Bobby Blandの名曲カヴァー「Two Steps From The Blues」あたりが僕のおススメです。

1stアルバムにしてこのシブさ!いぶし銀のBeaverワールドをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Joey」
Betty Wright/Willie Clarkeプロデュース。Willie ClarkeとLittle Beaverの共作です。シングルにもなりました。ブルージーな魅力に溢れた哀愁モードのタイトル曲。Beaverの味のあるギターと哀愁ヴォーカルが織り成すシブさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=jtWNwVxFTyM

「Give A Helping Hand」
Steve Alaimoプロデュース。ストリングスを配したブルージー・ソウル。美しくも切ないムードがたまりません。終盤のスキャット&ギターがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=DfvC3kP1sck

「I'm Losin' The Feelin」
Steve Alaimoプロデュース。Beaverのハスキーなハイトーン・ヴォーカルがシブすぎるブルージー・ソウル。洗練されたイナたさ加減が絶妙です。抑えたトーンのギターが逆にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ilYpsgkolbY

Gwen McCraeがカヴァーしています。また、Smoke DZA feat. Benny the Butcher「Luck of Draw」のサンプリング・ソースとなっています。
Gwen McCrae「I'm Losin' The Feelin」
 https://www.youtube.com/watch?v=kD0V_N2yXrE
Smoke DZA feat. Benny the Butcher「Luck of Draw」
 https://www.youtube.com/watch?v=SWI4Ua78gGY
 
「What The Blues Is」
Steve Alaimoプロデュース。延々とじらされる感じがクセになるファンキー・ブルース。
https://www.youtube.com/watch?v=gDPAj9i3U5M

「That's How It Is」
Steve Alaimoプロデュース。カントリー・ソウル・テイストのメロウ・バラード。Beaverのメロウな側面やシンガーLittle Beaverの魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=nH8EpQvpFME

「Katie Pearl」
Steve Alaimoプロデュース。11分半の大作。ストリングスを配した壮大なスケール感のあるバラードです。1曲の中にドラマがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=tWY0fHqffPw

Blowfly(Clarence Reid)が「Capricorn」のタイトルでカヴァーしています。

「Two Steps From The Blues」
Steve Alaimoプロデュース。Bobby Blandの名曲カヴァー(Deadric Malone/John Riley Brown作)。後のBeaver作品に通じる洗練されたブルージー感覚があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FnfBlyNI6NY

Little Beaverの他作品もチェックを!

『Black Rhapsody』(1974年)
ブラック・ラプソディ

『Party Down』(1974年)
パーティ・ダウン(紙ジャケット仕様)

『When Was the Last Time』(1976年)
ホエン・ワズ・ザ・ラスト・タイム(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 02:04| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする