2017年05月29日

Clarence Reid『Running Water』

マイアミ・ソウルの重要人物の代表作☆Clarence Reid『Running Water』
Running Water
発表年:1973年
ez的ジャンル:マイアミ・ソウル
気分は... :Blowflyは別人格です!

今回はマイアミ・ソウルの重要ミュージシャンClarence Reid『Running Water』(1973年)です。

Clarence Reidは、1939年ジョージア州コクラン生まれのミュージシャン、ソングライター、プロデューサー。

60年代半ばからミュージシャン、ソングライターとして活動するようになり、特に70年代に入りマイアミ・ソウルの総本山T.K. Recordsでソングライター、プロデューサーとして活躍するようになります。

最も有名なものがマイアミ・ソウルの女王Betty Wrightの代表曲「Clean Up Woman」のプロデュースです。

それ以外にも当ブログで紹介したBetty Wright『I Love The Way You Love』(1972年)、Reid Inc.『Reid Inc.』(1977年)、Lew Kirton『Just Arrived』(1980年)はClarence Reidプロデュースです。

また、Gwen McCraeKC & the Sunshine BandTimmy ThomasLatimoreJimmy "Bo" Horneなど数多くのアーティストに楽曲提供しています。

自身の作品としてはClarence Reid名義で『Nobody But You Babe』(1969年)、『Dancin' With Nobody But You Babe』(1969年)、『Running Water』(1973年)、『On The Job』(1976年)といったアルバムをリリースしています。

また、下ネタ大王キャラBlowfly名義でも数多くの作品をリリースしています。

良くも悪くもBlowflyの下ネタ大王キャラが立ちすぎている人ですが、これはあくまで別人格であり、Clarence Reid名義での活動とは切り離した方がいいでしょう。

本作『Running Water』(1973年)は、Clarence Reid名義の3作目であり、時期的にもニュー・ソウルな雰囲気を持ったアルバムです。

プロデュースはSteve AlaimoWillie Clarke

また、Little Beaverがアレンジ&ギターで参加しています。また、クレジットはありませんが、Timmy ThomasLatimoreも参加しているという話もあります。

定番ブレイクとしても大人気の「Living Together Is Keeping Us Apart」
Little Beaverのファンキー・ギターが格好良い「If It Was Good Enough For Daddy」、キャッチーなグルーヴィー・ソウルの「Ruby」「Love Who You Can」、ブルージーなタイトル曲「Like Running Water」あたりが僕のオススメです。

Little Beaver好きの人が聴くと、彼のギターを随所で楽しめる1枚だと思います。

マイアミ・ソウル好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Living Together Is Keeping Us Apart」
Clarence Reid/Willie Clarke作。アルバムのハイライトはこのオープニングかもしれませんね。格好良いドラム・ブレイクと共には始まる軽快なグルーヴとストリングスが織り成すニューソウル的なオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=EHjM5ghoGVo

格好良いイントロのドラムは定番ブレイクとして大人気です。Kanye West feat. Paul Wall & GLC「Drive Slow」、Kanye West, Kid Cudi, Lloyd Banks and Pusha T feat. Ryan Leslie「Christian Dior Denim Flow」、Dr. Dre & Snoop Dogg feat. Daz Dillinger, Nate Dogg & Warren G.「Deeez Nuuuts」、Dr. Dre feat. Daz Dillinger, RBX & Snoop Dogg「The Day the Niggaz Took Over」、Above the Law「Set Free」、A.D.O.R.「One for the Trouble」、Easy Business「Wear Your Anorak」、JT the Bigga Figga「X Filez」、San Quinn「No Glory」、Mr. Lif「A Glimpse at the Struggle」、Five Deez「Hey Young World」、Percee P feat. Prince Poetry「Last of the Greats」、Luke Christopher「I」、Logic「Common Logic/Midnight Marauder」、「Soul Food」、Illa Ghee feat. Lil' Fame「Salute the General」等のサンプリング・ソースとなっています。

Above the Law「Set Free」
 https://www.youtube.com/watch?v=-laRQHtn0_0
A.D.O.R.「One for the Trouble」
 https://www.youtube.com/watch?v=Gt5Y5w4vL9U
San Quinn「No Glory」
 https://www.youtube.com/watch?v=FpN5tIfcjNc
Mr. Lif「A Glimpse at the Struggle」
 https://www.youtube.com/watch?v=DlWvzMYXbag
Five Deez「Hey Young World」
 https://www.youtube.com/watch?v=cuqxj2_AIVo
Percee P feat. Prince Poetry「Last of the Greats」
 https://www.youtube.com/watch?v=JPpGcRJniUs
Luke Christopher「I」
 https://www.youtube.com/watch?v=UI5iNw522LI
Logic「Common Logic/Midnight Marauder」
 https://www.youtube.com/watch?v=4uGN96G_vdU
Illa Ghee feat. Lil' Fame「Salute the General」
 https://www.youtube.com/watch?v=zuls0TmAOQw

「New York City」
Clarence Reid/Willie Clarke作。Reid Inc.『Reid Inc.』『Reid Inc.』(1977年)で歌っていましたね。ビター・スウィートな魅力があるメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=CIalZ0hzsYU

「If It Was Good Enough For Daddy」
Clarence Reid作。Little Beaverの激シブなファンキー・ギターが格好良い1曲。Clarenceの低音ヴォーカルは少しBlowflyキャラが出かかっていますね(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=Tq0JIc5fQyk

「Real Woman」
Clarence Reid作。イナたい雰囲気が魅力のグルーヴィー・ソウル。温かみがあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=C2bp_D56X10

Scientifik「It's Murda Son」のサンプリング・ソースとなっています。
Scientifik「It's Murda Son」
 https://www.youtube.com/watch?v=8W40Qakot_M

「Please Accept My Call」
Clarence Reid/Brad Shapiro作。J. P. Robinsonへの提供曲のセルフ・カヴァー。スウィート・ソウル調です。Clarenceは決して巧いシンガーではありませんが、味わいで勝負しています。
https://www.youtube.com/watch?v=p1X2byZhVyA

「The Truth」
Clarence Reid/Willie Clarke作。フルート&ストリングスが活躍するニューソウル風アレンジが印象的なブルージー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=bByjVtnP6ws

「Ruby」
Clarence Reid/R. Nesmith作。Little Beaverの軽快なギターが先導するポップ&グルーヴィーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=4domVSkIy9U

「Love Who You Can」
Clarence Reid作。今回聴き直して魅力を再発見したグルーヴィー・ソウル。気の利いたアレンジとLittle Beaverのギターがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NgHMjjg8v8g

「Please Stay Home」
Clarence Reid作。イナたいサザン・ソウル風味の仕上がりがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=qmWEtHi-FXw

「Like Running Water」
Clarence Reid作。タイトル曲は8分半の大作。緩急でメリハリをつけたブルージー・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LcEnZwES1uY

Cheri Dennis「So Complete」、Casual「Tears」のサンプリング・ソースとなっています。
Cheri Dennis「So Complete」
 https://www.youtube.com/watch?v=3HnHWDl1inM
Casual「Tears」
 https://www.youtube.com/watch?v=lQfz6bGQKDM

Clarence Reid名義の他作品もチェックを!

『Nobody But You Babe』(1969年)
NOBODY BUT YOU BABE

『Dancin' With Nobody But You Babe』(1969年)
ダンシン・ウィズ・ノーバディ・バット・ユー・ベイブ

『On The Job』(1976年)
オン・ザ・ジョブ

ご興味がある方はBlowfly名義の作品もチェックを!

『Butterfly』(1973年)
Blowfly Butterfly

『The Weird World of Blowfly』(1973年)
The Weird World of Blowfly

『At The Movies』(1973年)
At The Movies

『On Tour』(1974年)
Blowfly on Tour

『Blowfly On TV』(1974年)
On TV

『Zodiac』(1975年)
Zodiac

『Oldies But Goodies』(1976年)
Oldies But Goodies

『Disco』(1977年)
Blowfly's Disco

『Zodiac Party』(1978年)
Zodiac Party

『Blowfly's Party』(1980年)
Blowfly's Party

『Rappin', Dancin', And Laughin'』(1980年)
Rappin', Dancin', and Laughin' by Blowfly (2012-05-03)

『Porno Freak』(1981年)
Porno Freak
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2017年05月25日

Santa Y Su Gente『Urgente』

チリ産ラテン・レア・グルーヴ☆Santa Y Su Gente『Urgente』
ウルヘンテ
発表年:1974年
ez的ジャンル:チリ産ラテン・レア・グルーヴ
気分は... :チリ産ワインを飲みながら・・・

今回は南米レア・グルーヴ作品Santa Y Su Gente『Urgente』(1974年)です。

Santa Y Su Genteは、コンガ奏者Santiago "Santa" Salasを中心にチリで結成されたラテン・ジャズ・ファンク・バンド。

メンバーはSantiago "Santa" Salas(congas)以下、Lautaro Rosas(g)、Mario Lecaros(p)、Harida Quinteros(ds)、Juan Carlos Mendoza(b)、Orlando Avendano(per)、David Estanovich(saz、fl)、Rosario Salas(vo)、Carlos Torres(vo)、Pablo Lecaros(vo)。

本作『Urgente』(1974年)は、グループ唯一のアルバムですが、その充実ぶりに驚きました。

アルバムは大きく、インストのラテン・ジャズ・ファンクと美しいヴォーカル入りのラテン・メロウ・グルーヴから成り、そのどちらも魅力的です。ラテン・レア・グルーヴらしいパーカッシヴ・リズムがアルバム全編を貫きます。

インストはクロスオーヴァー調、サイケデリック調、ラテン・ロック調、スパニッシュ調、スピリチュアル調と多彩な切り口で楽しませてくれます。また、ヴォーカル曲は僕好みの爽快メロウ・チューンが並びます。

ラテン・レア・グルーヴの名に相応しい1枚だと思います。

気分を盛り上げるために、チリ産ワインを飲みながら記事を書いています。

全曲紹介しときやす。

「La Muneca」
爽快コーラスと共に始まる素敵なメロウ・グルーヴ。美しいピアノとパーカッシヴ・リズムが織り成す素敵なサウンドが、美しいヴォーカルワークを引き立てます。

「Murumba」
アフロ・ラテンなサイケデリック感覚が印象的なインスト・ジャズ・ファンク。

「Los Amantes Del Sol」
ファンキー&メロウなラテン・グルーヴにピースフルな爽快ヴォーカルが絡みます。ラテン・レア・グルーヴらしい1曲かもしれませんね。

「El Salero」
ラテン・ジャズ・ファンク・ユニットとしての魅力が伝わってくるインスト・ジャズ・ファンク。リーダーSantiago "Santa" Salasのコンガは演奏を牽引します。
https://www.youtube.com/watch?v=pG2Q2QRiPsc

「Colores」
ドライブ感が格好良いラテン・ジャズ・ファンク。扇動的なコンガやギター・ソロにグッときます。パッションという点ではコレが一番かも?
https://www.youtube.com/watch?v=M4luCpw08Uo

「Niebla」
個人的にはかなり好み!ギター・サウンドとラテン・パーカッションが織り成すサウンドは、ラテン・ロック好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NOompbHG4rc

「Pajaros En El Jardin」
女性スキャットが先導する密林モードのメロウ・ジャズ。スピリチュアルな雰囲気もあります。

「Barco Camaronero」
ヴォーカルを前面に打ち出したポップなラテン・メロウ・グルーヴ。小粋なエレピの音色もグッド!

「Triangulo Espanol」
ラテン・クロスオーヴァーなインスト・チューン。タイトルの通り、スパニッシュなフレイヴァーが効いています。

「Sonando」
AztecaMaloSapo等のUSの西海岸ラテン・グルーヴ好きの人であれば、気に入る1曲なのでは?

「Una Nueva Vida」
ラストはクール&ミステリアスなインスト・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=N4P4t2RrvHo

ここ2日間、近くで夜道路工事を行っており、その騒音で寝付けない(泣)
そのせいもあり、少しストレスが溜まっているかも?
posted by ez at 03:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月22日

Rico Rodriguez『Man From Wareika』

伝説のトロンボーン奏者によるインストゥルメンタル・レゲエ名盤☆Rico Rodriguez『Man From Wareika』
マン・フロム・ワレイカ+9
発表年:1976年
ez的ジャンル:レジェンド系スカ/レゲエ・トロンボーン奏者
気分は... :ディープなレゲエ・ワールド・・・

今回はスカ/レゲエ伝説のトロンボーン奏者Rico Rodriguezの代表作Rico Rodriguez『Man From Wareika』(1976年)です。

Rico Rodriguez(1934-2015年)はキューバのハバナで生まれ、ジャマイカのキングストンで育ち。

スカの代表的バンドThe Skatalitesのオリジナル・メンバーであったトロンボーン奏者Don Drummond(1932-1969年)はAlpha Boys'Schoolの先輩です。

1958年にラスタファリアンとなったRicoは、ラスタファリアン・ドラマーCount Ossieワレイカ・ヒルのコミューンに身を置き、Count Ossie、Don Drummondらとセッションを重ねます。

1961年に渡英した後は、セッション・ミュージシャンとして活動しますが、70年代半ばには不遇の時代も過ごします。しかし、Bob Marley & The Wailersの成功が追い風となり、Island Recordsとの契約に成功し、本国ジャマイカでレコーディングした作品が本作『Man From Wareika』(1976年)です。

70年代後半のイギリスに一大スカ・ブーム時には、その中心グループThe Specialsの諸作に参加しています。

2015年にロンドンで逝去。

スカ黎明期に後のThe Skatalitesメンバーらとセッションを重ね、70年代後半のUKスカ・ブームにも身を置いたことから、"スカ/レゲエのレジェンド"として多くのミュージシャン、音楽ファンからリスペクトされる存在であったRico Rodriguez。

そんなレジェンドを代表する作品が、彼のキャリアのターニング・ポイントとなった本作『Man From Wareika』(1976年)です。インストゥルメンタル・レゲエの最高峰と称されることも多い作品ですね。

Karl Pittersonがプロデュースを務め、レコーディングにはRico Rodriguez(tb)以下、Karl Pitterson(g、key、per)、Sly Dunbar(ds)とRobbie Shakespeare(b)による最強リズム・セクションSly & Robbie、70〜80年代のジャマイカ・レゲエ・シーンを支えたLloyd Parks(g)、Ansell Collins(key)、Bernard "Touter" Harvey(key)、Tarzan Nelson(key)、Herman Marquis(sax)、Richard "Dirty Harry" Hall(sax)といった名プレイヤーたち、Bobby Ellis(tp)、Eddie "Tan Tan" Thornton(tp)、それにSkully(per)といったRicoと同じAlpha Boys'School出身のミュージシャンたち、UKでと共に活動していたDick Cuthell(tp)当ブログでもアルバムを紹介したUK出身の女性シンガーCandy McKenzie(back vo)、本作の後にソロ活動を開始し、人気男性レゲエ・シンガーとなるIjahman Levi(back vo)等が参加しています。

ヴォーカルがない分、レゲエ・サウンドの魅力とは何かを改めて確認できる1枚だと思います。また、レゲエにおけるトロンボーンという楽器の重要性を再認識できます。

なお、国内再発CDにはオリジナルLPの9曲に加え、本作の次作品としてレコーディングされながらもお蔵入りとなった『Midnight In Ethiopia』からの9曲が、ボーナス・トラックとして追加収録されており、お楽しみが倍増となります。『Midnight In Ethiopia』からの9曲は本編とは異なるテイストで、実に興味深い内容になっています。

ヴォーカル入り作品とは異なるレゲエの魅力を発見できる1枚かもしれません。

全曲紹介しときやす。

「This Day」
本作のハイライトにこのオープニングを挙げる方も多いのでは?ルードなレゲエ・グルーヴにのった哀愁のホーン・サウンドがたまりません。。
https://www.youtube.com/watch?v=Gdc12Eibf2I

「Ramble」
インスト・レゲエならではの自由なヴァイヴがあります。Ricoのトロンボーンの音色が醸し出すユルさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hbGAY56NAww

「Lumumba」
Bob Marley & The Wailersにも相通じるラスタファリアン・レゲエの魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=6VzIgCwSFzs

「Africa」
「This Day」と並ぶ人気曲かもしれませんね。シングルにもなった曲です。ラスタファリアンのRicoらしいザイオン(アフリカ)への思いをサウンドに託した完成度の高い1曲。他の曲と異なり、Candy McKenzieとIjahman Leviによるバック・コーラス入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=i0LaJO5h0LM

「Man From Wareika」
Ricoの原点はワレイカ・ヒルにあることを示すタイトル曲。ゆったりとしたグルーヴの中に、ラスタファリアンとしてのアイデンティを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=P9drTXCqOVA

「Rasta」
トロンボーンが主役のレゲエ・サウンドといった感じがいいですね。主役を引き立てるSly & Robbieのリズム隊の好サポートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=eT_dh7wip8M

「Over The Mountain」
ルーツ・レゲエらしい魅力に溢れた演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=ByUp8dp42pE

「Gunga Din」
ジャズ・フィーリングを少し強調したホーン・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=_1vB2dzvSSQ

「Dial Africa」
ラストはアフリカへの思いが伝わってくるルーツ・レゲエ・サウンドで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZhFyoIQ1B0M

ここからはボーナス・トラック。幻のアルバム『Midnight In Ethiopia』に収録予定であった9曲です。

「Children Of Sanchez」
ジャズ・トランペット奏者Chuck Mangioneのカヴァー。『Man From Wareika』とは雰囲気の異なるダイナミックなレゲエ・サウンドが印象的です。

「You Really Got Me」
The Kinksのロック名曲をカヴァー。UKスカ・ブームを先取りするかの演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=AjAG-17zYxg

「Midnight In Ethiopia」
ザイオン(アフリカ)回帰のラスタ思想を反映した1曲。同じルーツ・レゲエ・サウンドでも『Man From Wareika』からの進化を感じることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=0FGjaINvA_4

「Free Ganja」
ジャズ・フィーリングのホーン・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=QEQSOycakmM

「Take Five」
Dave Brubeckのジャズ名曲をカヴァー。ジャズ名曲をダビー・フィーリングのレゲエに変貌させています。お見事!
https://www.youtube.com/watch?v=J4PJ7MDbWec

「Far East」
ラヴァーズ調のメロウ・サウンドが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=u37cl76hj5U

「No Politician」
ダビー&メロウなレゲエ・サウンドはMad ProfessorのAriwa作品あたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=xaRykCzC60o

「Firestick」
レゲエの枠に収まらないトロピカル・フィーリングの仕上がり。

「Ska Wars」
映画「Star Wars」のテーマ曲を大胆にカヴァー。ダースベイダーもビックリ!のレゲエ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=2qGWTBUf1II

ご興味がある方はRico Rodriguezの他作品もチェックを!

『Wareika Dub』(1977年)
ワレイカ・ダブ

『You Must Be Crazy』(1994年)
You Must Be Crazy

『Wonderful World』(1995年)
ワンダフル・ワールド(紙ジャケット仕様)

『Wareika Vibes』(2006年)
Wareika Vibes
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2017年05月19日

Funkadelic『One Nation Under A Groove』

P-Funkを象徴する不滅の1枚☆Funkadelic『One Nation Under A Groove』
ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ+1(紙ジャケット仕様)
発表年:1978年
ez的ジャンル:本家P-Funk
気分は... :グルーヴで団結せよ!

George Clinton率いるP-Funk軍団Funkadelicの代表作『One Nation Under A Groove』(1978年)です。

これまで当ブログで紹介してきたFunkadelic/Parliament作品は以下の7枚。

 Parliament『Mothership Connection』(1975年)
 Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
 Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
 Parliament『Trombipulation』(1980年)
 Funkadelic『Maggot Brain』(1971年)
 Funkadelic『Let's Take It to the Stage』(1975年)
 Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)

本作『One Nation Under A Groove』は、Parliament『Mothership Connection』(1975年)あたりと並んでP-Funkを代表するアルバムですね。チャート的にもFunkadelic/Parliament作品で唯一の全米R&Bアルバム・チャートNo.1となったアルバムです。

2014年にはブック・スタイルの2枚組再発CDもリリースされています。

『One Nation Under A Groove』 ※2014年再発CD
One Nation Under a Groove

Parliamentとの比較で、ロックなイメージが強いFunkadelicですが、本作や次作『Uncle Jam Wants You』(1979年)は、Parliamentとの違いを意識せずに楽しむことができます。このあたりは賛否が分かれるところかもしれませんが、そのキャッチーな仕上がりがチャート・アクションにも結び付きました。

R&Bの旗を掲げ、グルーヴによる団結を呼びかけるジャケやタイトルだけでもインパクトがありますよね。P-Funkの精神を強く押し出した本作コンセプトに惹かれる人も多いのでは?

サウンド面では本作から元Ohio PlayersJunie MorrisonがP-Funk軍団に加入し、ミュージカル・ディレクター的な役割を果たしています。本作や『Uncle Jam Wants You』は彼の貢献度が大きいかもしれませんね。

勿論、プロデュースはGeorge Clinton

George Clinton(vo)以下、Junie Morrison(key、vo)、Bootsy Collins(b、ds、per)、Michael Hampton (g)、Garry Shider(g、vo)、Bernie Worrell(key)、Cordell Mosson(b)、Rodney Curtis(b)、Jerome Brailey(ds、per)、Larry Fratangelo(ds、per)、Tyrone Lampkin(ds、per)、Bobby Lewis(banjo)といった面々がレコーディングに参加しています。

さらにRay DavisRon FordMallia FranklinLynn MabryCordell MossonDawn SilvaGreg ThomasJeanette WashingtonDebbie Wrightがヴォーカルを務めます。

全米R&Bチャート第1位となったダンサブルなタイトル曲「One Nation Under a Groove」が目立ちますが、カリビアン・テイストの「Groovallegiance」、ロックな「Who Says a Funk Band Can't Play Rock?!」、ブルージーな「Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad (The Doo Doo Chasers)」、レゲエ調の「Into You」、P-Funkらしいファンク「Cholly (Funk Getting Ready To Roll!)」と幅広い音楽性が楽しめるアルバムに仕上がっています。

P-Funk好き、Funk好きの人は避けて通れない1枚かもしれませんね。

全曲を紹介しときやす。

「One Nation Under a Groove」
George Clinton/Junie Morrison/Garry Shider作。「Not Just) Knee Deep」と並ぶFunkadelicの代表曲であり、全米R&Bチャート第1位となったヒット・シングルです。ダンサブルなファンク・グルーヴにのって団結を呼びかける、P-Funk魂をキャッチーに昇華させたシンボリックな1曲に仕上がっています。バンジョーやラテン・パーカッションの隠し味もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=3WOZwwRH6XU

本曲は定番サンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。EPMD「So Wat Cha Sayin'」、X-Clan「Earthbound」、En Vogue「Strange」、Ice Cube feat. George Clinton「Bop Gun (One Nation)」、Steady B「Mac Daddy」、Digital Underground「Tales Of The Funky」、Above the Law「Uncle Sam's Curse」、Kirk Franklin & God's Property feat. Salt「Stomp (Remix)」Janet Jackson「Go Deep」、Snoop Dogg「Gangsta Move」等80以上の曲のサンプリング・ソースとなっています。
EPMD「So Wat Cha Sayin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=6Wwh8WHnBWE
X-Clan「Earthbound」
 https://www.youtube.com/watch?v=GNwgCkyOZB4
En Vogue「Strange」
 https://www.youtube.com/watch?v=W-GxnDMJXBQ
Ice Cube feat. George Clinton「Bop Gun (One Nation)」
 https://www.youtube.com/watch?v=DjsvqQUcqCs
Steady B「Mac Daddy」
 https://www.youtube.com/watch?v=3GtJ2pV5KDQ
Digital Underground「Tales Of The Funky」
 https://www.youtube.com/watch?v=lGwE1NyrX-Q
Kirk Franklin & God's Property feat. Salt「Stomp (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=v8mBWZmIric
Janet Jackson「Go Deep」
 https://www.youtube.com/watch?v=sO2-iFjjht4

「Groovallegiance」
George Clinton/Junie Morrison/Bernie Worrell作。カリビアン・テイストのグルーヴが開放的な気分にさせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GZECQCQjP38

Foesum feat. Wayniac「Playin' Foe Keeps」のサンプリング・ソースとなっています。
Foesum feat. Wayniac「Playin' Foe Keeps」
 https://www.youtube.com/watch?v=CovJBvTeIbc

「Who Says a Funk Band Can't Play Rock?!」
George Clinton/Junie Morrison/Michael Hampton作。邦題「ファンク・バンドがロックを出来ないなんて誰が言ったんだ?」。タイトルの通り、ロッキンなギターが支配するファンク・ロックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R2nqZCSnN1U

Rhythm Masters「Heavy Soul」、Deep​:​Her「Shame」のサンプリング・ソースとなっています。
Deep​:​Her「Shame」
 https://www.youtube.com/watch?v=JNAxDqPqWIQ

「Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad (The Doo Doo Chasers)」
George Clinton/Garry Shider/Linda Brown作。ブルージー&レイジーなサウンドが独特の雰囲気を醸し出します。込み上げてくる哀愁ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=7wL1NyqLs5E

Scarface「Strictly for the Funk Lovers」のサンプリング・ソースとなっています。
Scarface「Strictly for the Funk Lovers」
 https://www.youtube.com/watch?v=YKB7GJhem7I

「Into You」
George Clinton/Junie Morrison/Bootsy Collins作。レゲエのエッセンスを取り入れた1曲。メロウな味わいですが、P-Funkならではのアクの強さも忘れていません。
https://www.youtube.com/watch?v=eJf5TJo3GKc

K-Dee「Into You」のサンプリング・ソースとなっています。
K-Dee「Into You」
 https://www.youtube.com/watch?v=XwMjfjJNxAA

「Cholly (Funk Getting Ready To Roll!)」
George Clinton/Junie Morrison/Bootsy Collins作。本編ラストはP-Funkらしいファンク・グルーヴで締め括ってくれます。うねるベース、ギターの格好良さでいえば、コレが一番かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=j0a1d9V_9js

RBL Posse「Bitches on the Ding Dong」のサンプリング・ソースとなっています。
RBL Posse「Bitches on the Ding Dong」
 https://www.youtube.com/watch?v=IyPVI0-NPyc

ここまでがオリジナルLPの本編です。ここから3曲はオリジナルLPに付属されていたボーナスEPの収録曲です。

「Lunchmeataphobia (Think! It Ain't Illegal Yet!)」
ハードなギターで迫るロック色の強いインストです。ある意味、本編以上にFunkadelicらしいサウンドかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=9n-0W6dDI40

「P.E. Squad/Doo Doo Chasers」
「Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad (The Doo Doo Chasers)」のインスト・ヴァージョンです。
https://www.youtube.com/watch?v=WiQitRFIQ7A

「Maggot Brain/Chant (Think It Ain't Illegal Yet!)」
初期の名曲「Maggot Brain」のライブ・ヴァージョン。泣きのギターを存分に楽しめます。ライブの熱気が伝わってくるエンディングもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ZhFSpXLOGrY

Funkadelic/Parliamentの過去記事もご参照下さい。

Parliament『Mothership Connection』(1975年)
Mothership Connection

Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
Clones of Dr Funkenstein

Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
Funkentelechy Vs. the Placebo Syndrome

Parliament『Trombipulation』(1980年)
トロンビピュレイション+2(紙ジャケット仕様)

Funkadelic『Maggot Brain』(1971年) 
Maggot Brain

Funkadelic『Let's Take It to the Stage』(1975年)
レッツ・テイク・イット・トゥ・ザ・ステージ [初回限定盤] [紙ジャケット仕様]

Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)
Uncle Jam Wants You
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2017年05月16日

Bobby Womack『Communication』

初のR&Bアルバム・チャートTop10入り作品☆Bobby Womack『Communication』
コミュニケーション
発表年:1971年
ez的ジャンル:ザ・ラスト・ソウルマン
気分は... :マッスル・ショールズ

今回は"ザ・ラスト・ソウルマン"Bobby Womackが1971年にリリースした『Communication』です。

Bobby Womack(1944-2014年)に関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。
 『Understanding』(1972年)、
 Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』(1972年)
 『Pieces』(1978年)

3rdアルバムとなる本作『Communication』は、初めて全米R&Bアルバム・チャートTop10入りしたアルバムです。

そんな成功を後押ししたのが、Barry Beckett(key)、Jimmy Johnson(g)、Roger Hawkins(ds)、David Hood(b)というMuscle Shoals Rhythm Sectionの最強ミュージシャン達によるバッキングバックです。

また、Friendly Womack, Jr.Curtis WomackHarry WomackWomack & Womackでお馴染みのCecil Womackといった兄弟や、『Coffy』(1973年)、『Foxy Brown』(1974年)でお馴染みの女優Pam Grier(当時Bobbyとの交際が噂されていたらしいです)等がバック・コーラスで参加しています。

プロデュースはBobby Womack自身。初のセルフ・プロデュースとなります。

アルバムからは初めて全米R&BチャートTop10入りした「That's The Way I Feel About Cha」というシングル・ヒットも生まれています。

個人的には、BobbyがプロデュースしたRonnie Wood『Now Look』(1975年)でもカヴァーされていた「(If You Don't Want My Love) Give It Back」のオリジナル・ヴァージョンを聴けるのが嬉しいですね。あとはファンキー&スワンピーなオープニング「Communication」の格好良さも格別です。

Norman Seeffによるジャケもキマっていますね。

マッスル・ショールズ・サウンドとBobby Womackのソウル魂が見事に融合した1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Communication」
Bobby Womack作。オープニングはファンキー&スワンピーな仕上がり。Sly & The Family Stoneが南部テイストになったような雰囲気があります。格好良さではコレが一番ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y5YI1zWrZNI

「Come l'Amore」
Bob Hilliard/Leon Ware作。後にLara Saint Paulもカヴァーしています。カラっとしたサザン・ソウルにはイナたい魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=L0ZYtT2Kx_I

「Fire and Rain」
James Taylor、1970年の大ヒット曲をカヴァー。JTの名曲を完全にWomack流ソウル・チューンとして自分のモノにしています。
https://www.youtube.com/watch?v=OXIFF7QOosM

「(If You Don't Want My Love) Give It Back」
Bobby Womack作。僕の一番のお気に入り。『Across 110th Street』(1972年)のサントラにも別ヴァージョンが収録されています。僕の場合、最初にRonnie Woodヴァージョンを気に入り、そこからオリジナルを辿ったパターンですが・・・。オリジナル・ヴァージョンはアーシーなメロウ・グルーヴ感がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=k2vQKyckBFc

Gabor SzaboやLea Robertsもカヴァーしていますね。SzaboヴァージョンはBobby Womack本人もギターで参加しています。
Ronnie Wood「If You Don't Want My Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=t3Q6hfzNTM8
Gabor Szabo「If You Don't Want My Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=EiCT6ipLmB0
Lea Roberts「(If You Don't Want My Love) Give It Back」
 https://www.youtube.com/watch?v=KY_6ersM6jM

「Medley: Monologue/(They Long to Be) Close to You」
Bobbyの自作「Monologue」とCarpentersの大ヒット曲「(They Long to Be) Close to You」(Burt Bacharach/Hal David作)のメドレー。ポップス名曲を塩辛風味の激シブ・ヴァージョンで聴かせてくれるのがBobby Womackらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XpZSdxASdik

「Everything is Beautiful」
Ray Stevens、1970年の大ヒット曲をカヴァー。ホッコリしたカントリー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=b9n8C6KBbMc

「That's The Way I Feel About Cha」
Jimmy Grisby/Joe Hicks/Bobby Womack作。全米R&Bチャート第2位、全米チャート第27位となったヒット・シングルです。Bobby Womackならではの味わい深いソウル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=q2R6NRJIdt4

Aretha Franklin、Rome、Gerald Levert & Mary J. BligeCalvin Richardsonがカヴァーしています。また、Rick Ross feat. Jadakiss「Oil Money Gang」のサンプリング・ソースとなっています。
Rick Ross feat. Jadakiss「Oil Money Gang」
 https://www.youtube.com/watch?v=D874kQpNEpc

「Yield Not to Temptation」
聖歌「屈するなかれ」のカヴァー。ラストはゴスペル調で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JcJMiDpWGQE

E. Ness & 9th Wonder feat. Rapper Big Pooh「Temptation」のサンプリング・ソースとなっています。
E. Ness & 9th Wonder feat. Rapper Big Pooh「Temptation」
 https://www.youtube.com/watch?v=rA9aCU1ksow

Bobby Womackの他作品をチェックを!

『Fly Me to the Moon』(1968年)
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

『My Prescription』(1969年)
マイ・プレスクリプション

『Understanding』(1972年)
Understanding

Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』(1972年)
Across 110th Street

『Facts of Life』(1973年)
Facts of Life

『Lookin' for a Love Again』(1974年)
Lookin for a Love Again

『I Don't Know What the World Is Coming To』(1975年)
誰にも未来はわからない

『Safety Zone』(1975年)
安全地帯

『BW Goes C&W』(1976年)
ボビー・ウーマック・ゴーズ・カントリー&ウエスタン

『Home Is Where the Heart Is 』(1976年)
我が魂の故郷(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『Pieces』(1978年)
ピーシズ(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『Roads of Life』(1979年)
ロード・オブ・ライフ(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『The Poet』(1981年)
Poet

『The Poet II』(1984年)
Poet 2
posted by ez at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする