2019年01月18日

The Impressions『Times Have Changed』

Leroy Hutsonが参加した唯一の作品☆The Impressions『Times Have Changed』
タイムズ・ハヴ・チェンジド
発表年:1972年
ez的ジャンル:シカゴ・ソウル・グループ
気分は... :時代は変わったのか?

今回は70年代ソウル作品からシカゴの名グループThe ImpressionsCurtom時代の1枚、『Times Have Changed』(1972年)です。

Jerry ButlerCurtis MayfieldLeroy Hutsonらを輩出したシカゴ・ソウルの名グループThe Impressionsの紹介は、全米R&BチャートNo.1となったヒット曲「Choice Of Colors」を収録したCurtom第2弾アルバム『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)、シングル「Finally Got Myself Together (I'm A Changed Man)」を全米R&Bチャート第1位へ送り込んだ起死回生の1枚『Finally Got Myself Together』(1974年)に続き、3回目となります。

前作『Check Out Your Mind』(1970年)を最後にCurtis Mayfieldがグループを脱退し、裏方としてプロデュース&ソングライティング面でグループを支えることになります。そして、Curtisの後釜に据えたのがLeroy Hutsonです。

そんな新体制でリリースしたアルバムが本作『Times Have Changed』(1972年)です。結果として、Leroy HutsonがThe Impressionsメンバーとして参加した唯一のアルバムとなりました。

本作におけるメンバーは、Sam GoodenFred CashLeroy Hutsonの3名。

前述のように脱退したCurtis Mayfieldが全面プロデュースし、全8曲中6曲で
ソングライティングを手掛けています。

リード・シングルにもなった「Love Me」をはじめ、「Stop The War」「Inner City Blues」Marvin Gayeの名曲カヴァー)、「Potent Love」「Our Love Goes On And On」といった本作と同年にリリースされたCurtis Mayfield『Superfly』に通じる、スリリングでグルーヴィーなニュー・ソウル・チューンがおススメです。

「This Loves For Real」「This Loves For Real」といったバラードの出来栄えも上々です。

商業的には不発に終わった1枚ですが、ニュー・ソウル好きの人であれば、Leroy Hutson参加も含めて大満足できる内容だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Stop The War」
Curtis Mayfield作。タイトルからしてニュー・ソウルらしいオープニング。本作と同年にリリースされたCurtis Mayfield『Superfly』を思わせるスリリングなグルーヴィー・ソウルに仕上がっています。ニュー・ソウル/Curtis好きの人であれば、間違いなく気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=WHUTrLyNOuc

Rashad & Confidence「Rumors of War」のサンプリング・ソースとなっています。
Rashad & Confidence「Rumors of War」
 https://www.youtube.com/watch?v=ySzClyGs3Tg

「Times Have Changed」
Curtis Mayfield作。ソウル・ヴォーカル・グループらしい味わい深いバラード。胸に染み入ります。Curtisは参加していませんが、Curtisらしい味わいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=72uDcJmdZpI

「Inner City Blues」
Marvin Gayeの名曲カヴァー(Marvin Gaye/James Nyx作)。オリジナルは名盤『What's Going On』に収録されています。本ヴァージョンはアルバムに先駆けてシングル・リリースされていました。Marvin Gaye名曲をCurtis Mayfield風サウンドで楽しめます(アレンジはLeroy Hutsonですが)。
https://www.youtube.com/watch?v=F1yOM7jIZQ0

「Our Love Goes On And On」
Curtis Mayfield作。各メンバーのヴォーカルを楽しめ、ホーン&ストリングスを含めたアレンジも冴え渡るニュー・ソウル感たっぷりのグルーヴィー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=eFQ8WA-rGNU

「Potent Love」
Curtis Mayfield作。僕の一番のお気に入り。フリーソウル好きの人も気に入るであろうパーカッシヴなメロウ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=HmNv9wb3mLw

Talib Kweli feat. Miguel「Come Here」のサンプリング・ソースとなっています。
Talib Kweli feat. Miguel「Come Here」
 https://www.youtube.com/watch?v=BF2QAuhVnXU

「I Need To Belong To Someone」
Curtis Mayfield作。代表曲「People Get Ready」に通じるものを感じるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=tNl0QnEfmow

「This Loves For Real」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。アルバムからの3rdシングル。Leroy Hutson主導のバラード。新体制によるヴォーカルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=IO2Ogo8XZ8c

Hands Of Timeがカヴァーしています。また、Purple City「Will Not Lose」、DL Incognito「Farewell」、Freddie Gibbs & Pill「Womb 2 the Tomb」 、Capital D feat. Tragedy Khadafi「Life Is a Hustle」、Handbook「Me Me Me」、Wale「Arrival」、MC Eiht「I Need That」、Sourface「Leaving Home」等のサンプリング・ソースとなっています。
Hands Of Time「This Loves For Real」
 https://www.youtube.com/watch?v=Fj4EZIzZMlI
Purple City「Will Not Lose」
 https://www.youtube.com/watch?v=8jtyJfcfweI
Freddie Gibbs & Pill「Womb 2 the Tomb」
 https://www.youtube.com/watch?v=YTWMtdFSR_0
Wale「Arrival」
 https://www.youtube.com/watch?v=4q1mY0TDIqE
MC Eiht「I Need That」
 https://www.youtube.com/watch?v=zA_WQg8vxRE

「Love Me」
Curtis Mayfield作。アルバムのリード・シングル。US R&Bチャート第25位となっています。軽快なビートのグルーヴィー・ソウル。1stシングルになったのも頷けるニュー・ソウルらしい格好良さに満ちたキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=SoxlFBY2QgU

Big K.R.I.T. feat. Ashton Jones「Good 2getha」のサンプリング・ソースとなっています。
Big K.R.I.T. feat. Ashton Jones「Good 2getha」
 https://www.youtube.com/watch?v=yED5O87atdQ

The Impressionsの他作品もチェックを!

『The Impressions/Never Ending Impressions』(1963/1964年) ※2in1CD
Impressions/Never Ending Impressions

『Keep on Pushing/People Get Ready』(1964/1965年) ※2in1CD
Keep on Pushing/People Get Ready

『One by One/Ridin' High』(1965/1966年) ※2in1CD
ONE BY ONE/RIDIN!

『The Fabulous Impressions/We're a Winner』(1967/1968年) ※2in1CD
The Fabulous Impressions / We're A Winner

『This Is My Country』(1968年)
This Is My Country

『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)
ヤング・モッズ・フォゴットン・ストーリー

『Check Out Your Mind!』(1970年)
チェック・アウト・ユア・マインド!

『Preacher Man』(1973年)
プリーチャー・マン

『Finally Got Myself Together』(1974年)
ファイナリー・ガット・マイセルフ・トゥゲザー

『First Impressions/Loving Power』(1975/1976年) ※2in1CD
First Impressions & Loving

『It's About Time』(1976年)
It's About Time

『Come to My Party/Fan the Fire』(1979/1981年) ※2in1CD
Come to My Party/Fan the Fire
posted by ez at 02:08| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月14日

Dorothy Moore『Misty Blue』

大ヒットしたタイトル曲を含む1stアルバム☆Dorothy Moore『Misty Blue』
ミスティ・ブルー+1[国内プレス盤・定価1,000円+税]
発表年:1976年
ez的ジャンル:Malaco系レディ・ソウル
気分は... :歌姫誕生!

今回はサザン・ソウルの名門Malacoレーベルの歌姫Dorothy Mooreの1stソロ・アルバムであり、代表作である『Misty Blue』(1976年)です。

1946年ミシシッピ州ジャクソン生まれの女性ソウル・シンガーDorothy Mooreの紹介は、『Once Moore with Feelin』(1978年)に続き2回目となります。

1960年代にThe PoppiesのメンバーとしてデビューしたDorothy Mooreは、70年代に入りソロ・シンガーとして歩み始めます。

AvcoGFSChimneyvilleといったレーベルからシングルをリリースした後、70年代半ばにサザン・ソウルの名門レーベルMalacoと契約します。

そして、Malacoからの第1弾シングル「Misty Blue」が1976年にUSチャート第3位、同R&Bチャート第1位の大ヒットとなり、一躍Malacoの歌姫として注目されることになります。ちなみに同曲は1973年にレコーディングされたものの、未発表になっていました。このお蔵入り寸前の曲が、Dorothyの運命を切り拓くと同時に、ヒットが生まれず窮地に陥っていたMalacoを救うことになります。

この勢いに乗って、リリースされたDorothyの1stソロ・アルバムが『Misty Blue』です。

プロデュースはMalacoの設立者Tommy Couchをはじめ、Wolf StephensonJames Stroudという3名。

James Stroud(per)、Carson Whitsett (key)、Dino Zimmerman(g)、Fred Knobloch(g)、Don Barrett(b)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。Carson Whitsett Dino Zimmermanはソングライティングでも貢献しています。

大ヒット曲「Misty Blue」をはじめ、2ndシングルにもなった「Funny How Time Slips Away」Phillip Mitchell作の「The Only Time You Ever Say You Love Me」、Eddie Floydのカヴァー「I Don't Want To Be With Nobody But You」といったサザン・ソウルらしい味わいのあるバラードが魅力です。

アップ/グルーヴィー系であれば、James Carrのカヴァー「Dark End Of The Street」、ドライヴ感の格好良い「Too Much Love」、豪快なファンキー・グルーヴ「Ain't That A Mother's Luck」あたりがおススメです。

Malacoの歌姫を誕生させたサザン・ソウル名盤をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「The Only Time You Ever Say You Love Me」
Phillip Mitchell作。サザン・ソウルならではのアーシーで芳醇なコクを味わえるバラードがオープニング。本作の魅力を象徴している素敵なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=i4w5K__wvKE

「Dark End Of The Street」
James Carr、1967年のR&Bヒットをカヴァー(Dan Penn/Chips Moman作)。オリジナルはアルバム『You Got My Mind Messed Up』に収録されています。アレンジの妙が光るサザン・ソウルらしいミディアム・グルーヴに仕上がっています。なかなか格好良い!
https://www.youtube.com/watch?v=1uA-5idZt_U

James Carr「Dark End Of The Street」
 https://www.youtube.com/watch?v=HC3AXQ8dPJM

「Funny How Time Slips Away」
カントリー・シンガーBilly Walker、1961年のシングル曲をカヴァー(Willie Nelson作)。Al Greenもアルバム『Call Me』でカヴァーしています。「Misty Blue」に続きシングル・カットされ、US R&Bチャート第7位のヒットとなっています。ストリングスを配した、美しくも味わい深いバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fnmZMDpqu44

J Gunn「Pinot Noir」のサンプリング・ソースとなっています。
J Gunn「Pinot Noir」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZRUOfkeUr7c

「Laugh It Off」
Carson Whitsett作。Dorothyのヴォーカリストとしての器の大きさを実感できるバラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=1uaXZBxocbI

「Misty Blue」
前述のように大ヒットしたタイトル曲。オリジナルは女性カントリー・シンガーWilma Burgess、1966年のシングル(Bob Montgomery作)。1972年に男性R&BシンガーJoe Simonがカヴァーしており、1973年にレコーディングされた本ヴァージョンのヒントになっているかもしれません。本ヴァージョンはイナたさの中にエレガントな気品が漂う素敵なバラードに仕上がっています。Dorothyの透明感のある優しい歌声が映えるレディ・ソウル名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=HNQlhCsGIpc

R&B系であれば、Monicaがアルバム『The Boy Is Mine』(1998年)でカヴァーしていましたね。それ以外にMary J. Blige、Boyz II Men、Etta Jamesもカヴァーしています。また、Mr. Doctor「Misty Blue Tribute」等のサンプリング・ソースとなっています。
Joe Simon「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=6HVkSxhjj0c
Monica「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=M1V2HLJGx-k
Mary J. Blige「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=rH_k4s-CUrM
Boyz II Men「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=oC_4ghdjKvk
Etta James「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZvuHmiFOIYI
Mr. Doctor「Misty Blue Tribute」
 https://www.youtube.com/watch?v=sA9mMSpSuZk

「Enough Woman Left (To Be Your Lady)」
Carson Whitsett作。いきなりダンサブルなディスコ・チューンアルバムの中で少し浮いている気もしますが、コレはコレで好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=AYee1uI18bs

「I Don't Want To Be With Nobody But You」
Eddie Floydのカヴァー。オリジナルは『Soul Street』(1974年)に収録されています。スケールの大きなバラードをエモーショナルに歌い上げます。エモーショナルな中にもエレガントさが漂うのがこの人らしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=Xn63JxqY6E0

当ブログでも紹介したJoss Stone『The Soul Sessions Vol 2』(2012年)ヴァージョンは本ヴァージョンをお手本にしていると思われます。
Joss Stone「I Don't Want To Be With Nobody But You」
 https://www.youtube.com/watch?v=F_yLHRnYVn4

「Ain't That A Mother's Luck」
Dino Zimmerman/Jerry Strickland作。サザン・ソウルらしい豪快なファンキー・グルーヴ。名うてのスタジオ・ミュージシャン達の好バッキングを従え、Dorothyのヴォーカルも絶好調です。
https://www.youtube.com/watch?v=Vs2Aa9yK3J0

「Too Much Love」
Carson Whitsett/Eddie Floyd作。個人的にはアルバムで一番のお気に入りがコレ。ドライヴ感に溢れたダイナミックなファンキー・グルーヴ。バラードだけではない魅力を見せつけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aHR6mzFENKA

「It's So Good」
Eddie Floyd作。本編ラストはホーンの効いた小気味いいミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7xiY8HeHGg

Saafir「King Sizzle」のサンプリング・ソースとなっています。
Saafir「King Sizzle」
 https://www.youtube.com/watch?v=EYTp5_ji4UQ

CDにはボーナス・トラックとして、シングル「Misty Blue」のB面曲だった「Here It Is」(King Floydのカヴァー)が追加収録されています。いい感じのアーシーなファンキー・チューンに仕上がっています。
「Here It Is」
https://www.youtube.com/watch?v=f8Uvb5HIeRM

Dorothy Mooreの他作品もチェックを!

『Dorothy Moore』(1977年)
ドロシー・ムーア

『Once Moore with Feelin』(1978年)
ワンス・モア・ウィズ・フィーリング

『Definitely Dorothy』(1979年)
ディフィニティリー・ドロシー

『Time Out for Me』(1988年)
Can't Get Over You / Time Out for Me by Moore, Dorothy (1993-04-09) 【並行輸入品】

『Winner』(1989年)
Winner by Moore, Dorothy (1989-11-30) 【並行輸入品】

『Stay Close to Home』(1992年)
Stay Close to Home by Moore, Dorothy (1992-11-30) 【並行輸入品】

『I'm Doing Alright』(2005年)
I'm Doing Alright by Moore, Dorothy (2012-10-11) 【並行輸入品】
posted by ez at 00:05| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月11日

Gato Barbieri『Bolivia』

汎ラテン・アメリカ的なスピリチュアル・ジャズ☆Gato Barbieri『Bolivia』
ボリビア (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)
発表年:1973年
ez的ジャンル:Flying Dutchm系アルゼンチン・スピリチュアル・ジャズ
気分は... :日本的霊性とは・・・

最近、鈴木大拙の著作を読んでいるせいか、スピリチュアルな音が聴きたい気分!

アルゼンチンを代表するジャズ・ミュージシャンGato BarbieriFlying Dutchmanからリリースした『Bolivia』(1973年)です。

アルゼンチン、サンタフェ州ロサリオ出身のテナー・サックス奏者/コンポーザーGato Barbieri(1932-2016年)の紹介は、『Chapter One: Latin America』(1973年)、『Fenix』(1971年)に続き3回目となります。

本作『Bolivia』(1973年)は汎ラテン・アメリカ的なスピリチュアル・ジャズを満喫できる1枚です。主役Gatoの男の色気を感じるサックスやミステリアスなフルートも絶好調です。

プロデュースは他のFlying Dutchman作品と同じくBob Thiele

Gato Barbieri(ts、fl、vo)、Lonnie Liston Smith(p、el-p)、John Abercrombie(g)、Jean-François Jenny-Clark(b)、Stanley Clarke(b)、Bernard Purdie(ds)、Airto Moreira(per)、Gene Golden(per)、James Mtume(per)、Moulay Ali Hafid(per)

レア・グルーヴ/クラブジャズ好きも歓喜するであろう「Ninos」、アルゼンチン・タンゴのエッセンスを取り込んだ「Merceditas」、土着的スピリチュアル・ジャズ「Bolivia」、Barbieri本人のヴォーカル入りフォルクローレ・ジャズ「Vidala Triste」あたりがおススメです。

アルゼンチン人ジャズ・ミュージシャンGato Barbieriにしか表現できないスピリチュアル・ジャズをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Merceditas」
Gato Barbieri作。アルゼンチン・タンゴのエッセンスを取り込んだモーダル&スピリチュアルなオープニング。咽び泣くBarbieriに男のダンディズムを感じます。アルゼンチン人Gato Barbieriにしか表現できないジャズがココにあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ht1BasYk9S0

「Eclypse/Michellina」
トラディショナル「Eclypse」とGato Barbieri作「Michellina」のメドレー。エレガントなラテン・リズムをバックに、Barbieriにエモーショナルなブロウを聴かせてくれる「Eclypse」に続き、Lonnie Liston Smithのピアノが先導するスピリチュアル・ジャズ「Michellina」が展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=MDkNRRC59RA

「Bolivia」
Gato Barbieri作。タイトル曲は南米の雄大な自然のような厳かさを感じる汎ラテン・アメリカな土着的スピリチュアル・ジャズに仕上がっています。中盤のBarbieriのフルートがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=AaCVwmJ5m3s

「Ninos」
Gato Barbieri作。今日的には本演奏を本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?The Incredible Bongo Bandに通じる魅力を持つブレイクビーツ的なパーカッシヴ・スピリチュアル・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=010Q7JG-imo

「Vidala Triste」
Michelle Barbieri/Gato Barbieri作。ラストは土着的リズムをバックに、Barbieriがヴォーカル&フルートを披露してくれるフォルクローレ・ジャズで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=k0jpUC9G2tA

Gato Barbieriの他作品もチェックを!

『In Search of the Mystery』(1967年)
In Search of the Mystery (Dig)

『The Third World』(1969年)
第三世界 (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『El Pampero』(1971年)
エル・パンペロ (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Fenix』(1971年)
フェニックス (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Last Tango in Paris』(1972年)
Last Tango In Paris: Original MGM Motion Picture Soundtrack

『Chapter One: Latin America』(1973年)
Chapter One: Latin America (Dig)

『Under Fire』(1973年)
アンダー・ファイアー (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Chapter Two: Hasta Siempre』(1973年)
Chapter Two: Hasta Siempre (Dig)

『Chapter Three: Viva Emiliano Zapata 』(1974年)
Chapter Three: Viva Emiliano Zapata - Originals

『Yesterdays』(1974年)
イエスタデイズ (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Chapter Four: Alive in New York』(1975年)
Chapter 4.Live in New York

『El Gato』(1975年)
エル・ガトー (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

Gato Barbieri & Dollar Brand『Confluence』(1975年)
コンフルエンス

『Caliente!』(1976年)
Caliente

『Ruby Ruby』(1977年)
Ruby Ruby (Reis) (Rstr) (Dig)

『Tropico』(1978年)
Tropico: Originals (Dig)

『Bahia』(1982年)
Gato Barbieri: Bahia

『Apasionado』(1983年)
Apasionado

『Para Los Amigos』(1984年)
Gato...Para Los Amigos

『Passion And Fire』(1988年)
Passion and Fire
posted by ez at 01:35| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月07日

Eddie Palmieri With Harlem River Drive『Recorded Live At Sing Sing』

N.Y.サルサ/ラテン史に残る名ライヴ☆Eddie Palmieri With Harlem River Drive『Recorded Live At Sing Sing』
Recorded Live at Sing Sing
発表年:1972年
ez的ジャンル:N.Y.サルサ/ラテン
気分は... :サルサで更生!

ニューヨーク・サルサ/ラテンを代表するピアニストEddie Palmieriの名ライヴ盤Eddie Palmieri With Harlem River Drive『Recorded Live At Sing Sing』(1972年)です。

Eddie Palmieriに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の5枚です。

 『Vamonos Pal Monte』(1971年)
 Harlem River Drive『Harlem River Drive』(1971年)
 『Sentido』(1973年)
 『The Sun Of Latin Music』(1974年)
 『Unfinished Masterpiece』(1975年)

本作『Recorded Live At Sing Sing』(1972年)は、タイトルにあるように、ニューヨーク州のシンシン刑務所での慰問ライヴを収録したライヴ・アルバムです。ちなみにシンシン刑務所は、多くの凶悪犯罪者を収容する最高度の警備レベルを誇る刑務所です。

そんな特殊な会場で行われたライヴですが、犯罪者達を熱狂させた演奏は、N.Y.サルサ/ラテン史に残る名ライヴとして高い評価を得ています。

Eddie Palmieri(p)以下、Ray Maldonado(tp)、Jose Rodriguez(tb)、Ronnie Cuber (sax)、Harry Viggiano(g)、Andy Gonzalez(b)、Ray Romero(congas)、Jerry Gonzalez(per)、Charlie Santiago (timbales)、Nicky Marrero(bongos)、Reggie Barnes(ds)、Hank Anderson(fender b)、Cornell Dupree(g)といったミュージシャンがHarlem River Driveのメンバーとしてクレジットされています。

また、ヴォーカル陣としてIsmael QuintanaArturo CampaArturo Franquizが参加しています。

さらにスペシャル・ゲストとして、兄Charlie Palmieri(org)をはじめ、Jimmy Norman(vo)、Alvin Taylor(vo)、Lorene Hanchard(vo)等の名がクレジットされています。

実質、演奏しているのは4曲ですが、「Pa La Ocha Tambo」「V.P. Blues」「Azucar (Part 2 And Part 3)」という10分超の演奏はどれもエキサイティングであり、N.Y.サルサ/ラテンの醍醐味を堪能できます。特に「Azucar (Part 2 And Part 3)」のクロスオーヴァーなハードドライヴ・サウンドの格好良さはサイコーです。

犯罪者達を熱狂させたN.Y.サルサ/ラテン絶頂期の演奏をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Introduction」
Joe GainesによるMC。

「Pa La Ocha Tambo」
Eddie Palmieri作。N.Y.サルサらしい哀愁グルーヴですが、Palmieriのエレピのせいか、熱狂の中にもクールな洗練を感じます。サルサ・グルーヴに乗った哀愁ヴォーカルと鮮やかなホーン・アンサンブルに続き、主役Eddie Palmieriのソロも大きくフィーチャーされ、聴衆が盛り上がります。本作の熱狂が凝縮されたオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=w8fPvB6w2PY

「V.P. Blues」
Eddie Palmieri/Victor Venegas作。ジワジワと高揚させていくインスト・サルサ・グルーヴ。各プレイヤーの簡潔なソロも含めて、クールなのにエキサイティングなのが格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eS_aRUqVpvU

「Muneca (New Version)」
Eddie Palmieri作。王道の哀愁サルサ・グルーヴ。サルサらしいコーラスワーク、ホーン・アンサンブルで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9uPIz8i8xBU

「Introduction」
Paquito NavarroによるMC。

「Jibaro/My Pretty Nigger」
ここは演奏ではなく(多分)スタンダップ・コメディで盛り上げます。

「Azucar (Part 2 And Part 3)」
Eddie Palmieri作。本作のハイライトに挙げる人も多いであろうHarlem River Driveらしいスリリングなハードコア・ラテン・グルーヴ。サルサ/ラテンに収まらないクロスオーヴァーなハード・ドライヴ・サウンドを満喫できます。ヴォーカルはJimmy Norman。Cornell Dupreeのファンキー&ハードなギター、Charlie Palmieriの覚醒的なオルガンも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=L-vbrVvlmtg

1974年には本作の続編『Recorded Live At Sing Sing Vol. 2』がリリースされていますが、CDでは入手しづらい模様です。

Eddie Palmieriの70年代の諸作もチェックを!

『Justicia』(1969年)
Justicia

『Superimposition』(1970年)
Superimposition

『Vamonos Pal Monte』(1971年)
Vamonos Pa'l Monte

Harlem River Drive『Harlem River Drive』(1971年)
Harlem River Drive

『Sentido』(1973年)
センティード(BOM1439)

『In Concert at the University of Puerto Rico』(1973年)
イン・コンサート・アット・ザ・ユニヴァーシティ・オブ・プエルト・リコ (BOM1812)

『The Sun Of Latin Music』(1974年)
ザ・サン・オブ・ラテン・ミュージック (BOM1202)

『Unfinished Masterpiece』(1975年)
アンフィニッシュド・マスターピース(紙ジャケット仕様)

『Lucumi, Macumba, Voodoo』(1978年)
ルクミ、マクンバ、ヴードゥー
posted by ez at 03:33| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月04日

Boobie Knight & The Universal Lady『Earth Creature』

人気曲「The Lovomaniacs」収録のファンク作品☆Boobie Knight & The Universal Lady『Earth Creature』
アース・クリーチャー [名盤1000円]
発表年:1974年
ez的ジャンル:謎の大所帯ファンク・バンド
気分は... :エロジャケ続きですが・・・

今回は70年代ファンク作品からBoobie Knight & The Universal Lady『Earth Creature』(1974年)です。

昨日の7669『7669 East From A Bad Block』(1993年)に続き、新年早々エロジャケ続きとなってしまいました(笑)

Boobie Knight & The Universal Ladyは、Boobie Knightを中心としたファンク・ユニット。

メンバーはBoobie Knight(org、ds、vo)、Michael Averett(g、b、vo)、Len Fletcher (ds、congas)、J. W. Williams(ds、congas、vo)、Tee (TNT) Torres(g、b、vo)、Tom Sellitti(ts、ss、clarinet)、Mervyn Joseph(ts、ss、fl)、Mark Montana(tp)、Al Johnson(tp、flh)という9名。

Brunswick傘下のDakar Recordsからリリースされた本作『Earth Creature』(1974年)が、グループ唯一のアルバムとなります。

リーダーBoobie Knightは、本作以前にBoobie Knight & The Soulcietyというユニットを組み、RCA Victorからアルバム『Soul Ain't No New Thing』(1972年)をリリースしています(プロデュースはHarvey Fuqua)。

結果的に、Boobie Knight & The Soulciety『Soul Ain't No New Thing』(1972年)と本作Boobie Knight & The Universal Lady『Earth Creature』(1974年)という2枚のアルバムを残してBoobie Knightは音楽シーンから消えてしまいました。

話を本作『Earth Creature』(1974年)に戻すと、Sly & The Family StoneFunkadelicThe Jimmy Castor Bunchのフォロワー的なファンク作品に仕上がっています。

本作のハイライトといえば、定番サンプリング・ソースとしても人気の「The Lovomaniacs」。本作が再評価されるのも「The Lovomaniacs」が収録されているからでしょう。

それ以外にも「Feeling My Cheerios」「Burn The Saturday Night Fever」「Somebody Touch Me (In The Right Place)」「Flaming Youth」「Ain't Nobody Betta Dan You」「Earth Creature」といったファンク好きの心を擽る前のめりのファンク・グルーヴがズラリと並びます。

プロデュースはAlonzo Tucker

傑作とは思いませんが、不思議な魅力を持ったファンク作品です。

エロいジャケが気になる方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Feeling My Cheerios」
Funkadelicに通じるロッキンなファンク・チューンでアルバムは幕を開けます。ドライヴ感がいいですね。

「Burn The Saturday Night Fever」
映画『Saturday Night Fever』(1977年)以前に、このタイトルを付けるあたりにセンスを感じます。ノリ重視のアッパーなファンク・チューンですが、The Jimmy Castor Bunchばりに哀愁ラテンのエッセンスを取り入れているあたりが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BixqUzHpMuA

「April」
ラテン・フレイヴァーのミディアム・グルーヴ。このあたりはN.Y.ラテンの影響を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=It5RHRrR1Bw

「Power Greater Than Man」
60年代ソウル・テイストの仕上がり。色々な地名が聞こえてくるのが楽しいですね。

「Somebody Touch Me (In The Right Place)」
猪突猛進な疾走感が格好良いファンク・グルーヴ。ダイナミックな躍動感がたまりません。僕はかなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=Aoc_UMFHLG4

「Flaming Youth」
Sly & The Family Stone的な格好良さがあります。突き抜けた感じがいいですね。OutKast「Gasoline Dreams」のサンプリング・ソースとなっています。

「Ain't Nobody Betta Dan You」
James Brown調グルーヴで疾走するファンク・チューン。格好良いリフに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=VaaaUIQ0whA

「A Woman Will Make You Love」
ドゥー・ワップ調のソウル・バラード。アルバムの中でいいアクセントとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RQ9K87dCDGg

「The Lovomaniacs」
前述のように本作のハイライト。♪Sex♪を連呼しながらファンキー・ホーンとアッパーなギター・リフが炸裂する暴走ファンク。馬鹿馬鹿しさと格好良さが同居している感じが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=afAIiwd6dE8

定番サンプリング・ソースとしても大人気。Grandmaster Flash & The Furious Five「She's Fresh」、Kool G Rap & DJ Polo「Men at Work」、N.W.A「Real Niggaz」、EPMD「I'm Mad」Digital Underground「Heartbeat Props」、Ice-T「Ice M.F.T」、DJ Shadow「Lesson 4」、50 Cent feat. Tony Yayo「The Mechanic」、7A3「Express the Mind」、Bomb the Bass「Hey You!」、III Most Wanted「Nitty Gritty」、Twin Hype「Do It to the Crowd」、Mantronix「Gangster Boogie (Walk Like Sex... Talk Like Sex)」、Black, Rock & Ron「My Hometown」、Maestro Fresh Wes「Tear It Up」、K-Stone「Victim of Society」、Stereo MC's「Gee Street」、Dilated Peoples「World on Wheels」、Summer Cem「100」等のサンプリング・ソースとなっています。
Grandmaster Flash & The Furious Five「She's Fresh」
 https://www.youtube.com/watch?v=675AUtFJdnE
Kool G Rap & DJ Polo「Men at Work」
 https://www.youtube.com/watch?v=32T2brk1bIM
EPMD「I'm Mad」
 https://www.youtube.com/watch?v=GuA2bzYgGog
Ice-T「Ice M.F.T」
 https://www.youtube.com/watch?v=p0W8vs2rekg
50 Cent feat. Tony Yayo「The Mechanic」
 https://www.youtube.com/watch?v=kETjxyakF88
Twin Hype「Do It to the Crowd」
 https://www.youtube.com/watch?v=Bwkj5wd0kc0
Bomb the Bass「Hey You!」
 https://www.youtube.com/watch?v=alQBkH08BDU
K-Stone「Victim of Society」
 https://www.youtube.com/watch?v=-VVTxZ3w6SA

「Earth Creature」
ラストは不穏な空気の漂うファンク・ロックのタイトル曲で締め括ってくれます。ダークな格好良さに惹かれます。

このノリのアルバムを、あと1、2枚はリリースして欲しかったですね。

さぁ、今日から通常モードで仕事しようっと!
posted by ez at 02:38| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする