2017年02月22日

Nick Drake『Pink Moon』

カルト・シンガーの痛々しくも美しいラスト・アルバム☆Nick Drake『Pink Moon』
Pink Moon
発表年:1972年
ez的ジャンル:UKアシッド・フォーク
気分は... :僕はそこにいるのか・・・

今回はカルト的な人気を誇るイギリス人シンガーソングライターNick Drakeの3rdにしてラスト・アルバム『Pink Moon』(1972年)です。

CD棚を整理したら、本作のジャケが何故だか目に留まり、その流れでたまに聴いています。痛々しさに逆に癒されるって感じでしょうか。

悲運の天才フォーク・シンガーNick Drake(1948-1974年)の紹介は、2ndアルバム『Bryter Layter』(1970年)に続き2回目となります。

内容的には申し分なく、Nick本人やプロデューサーJoe Boyd、エンジニアJohn Woodといった関係者も自信を持ってリリースした『Bryter Layter』(1970年)でしたが、期待に反して商業的には全く振るいませんでした。

地元ウォリックシャー州へ引き返し、失意の日々を過ごしていたNickが、わずか2日間でレコーディングしたアルバムが本作『Pink Moon』(1972年)です。ほとんどがワンテイク、楽器もギター&ヴォーカルに、一部ピアノでアクセントをつけたのみというシンプルなものです。

本作のリリース以降、心の病を悪化させていったNickは、1974年11月25日に自宅で抗うつ薬の過剰服用のため死去します。享年26歳。

自らの才能を信じながらも、成功に至らない現実とのギャップに悩んだ天才アーティストのが最後に輝きを放ったラスト・アルバムという印象を受けます。決して明るいアルバムではなく、キャッチーとは言えませんが、天才アーティストの無垢な魅力に接することができる1枚でもあります。

失意と絶望から世間に背を向け、自らを陽を浴びない陰と評するの歌詞を見ていると、Pink Floyd『Dark Side Of The Moon』(1973年)とSyd Barrettを思い出してしまいますね。

実に痛々しく、切ないアルバムですが、そうした境地のアーティストにしか表現できない、儚い美しさに魅力を感じる1枚だと思います。

その意味では至極のダウナー作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Pink Moon」
♪ピンクの月が昇ってくる♪と歌うタイトル曲。彼の心の闇とその先に待ち受ける悲運を暗示しているのか、それとも彼の無垢な思いの表れなのか。ピアノの美しいアクセントも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=_wCkmuRkZz4

「Place To Be」
自身の失意を吐露した1曲。諦めの気持ちが見え隠れする痛々しさとと、それでも歌い続けたいという思いに心打たれます。
https://www.youtube.com/watch?v=obOWSCmzEAY

「Road」
太陽ではなく、月へ向かうのが自らの道だと歌います。このあたりは月の裏側へ行ってしまったSyd Barrettともイメージが重なります。
https://www.youtube.com/watch?v=oQJmaKBcMzo

「Which Will」
♪どっちを選ぶの♪と弱々しく歌う歌詞に、当時のNickの心の状態が表れている気がします。物事を白黒/勝ち負けの両極端で考えるのは良くないパターンですね。グレーや引き分けでもいいのに・・・
https://www.youtube.com/watch?v=A0NDxRNdQKk

「Horn」
ギターのみのインストですが、伝わってくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=HzXkozcVpsg

「Things Behind The Sun」
♪俗世間での成功など君には取るに足らないこと♪と世の中に背を向け、太陽の陰で注目されない人たちへスポットを当てることで自らの居場所を見出そうとしています。痛々しいけど、どこか共感してしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=6btXe5j17oE

「Know」
シンプルな歌詞だからこそ、さまざまな解釈ができる歌かもしれませんね。最後の♪僕はそこにいない♪というフレーズが悲しすぎます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y-eHBUudkcY

「Parasite」
自らを街の寄生虫と歌う歌詞が痛々しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=2_hN3otvC6g

「Free Ride」
自分の中のもう一人の自分に語り掛けているような印象を受けます。
https://www.youtube.com/watch?v=l09L45RM2RI

「Harvest Breed」
自らの悲運を暗示するかのような歌詞が何とも切ないです。
https://www.youtube.com/watch?v=kCy25ylGW_E

「From The Morning」
失意や絶望の中で、一筋の光明を見出そうとする救いの歌で締め括ってくれます。絶望の中でも希望はある・・・
https://www.youtube.com/watch?v=-kFAf7tENdQ

デビュー・アルバム『Five Leaves Left』(1969年)、2ndアルバム『Bryter Layter』(1970年)もセットでどうぞ!

『Five Leaves Left』(1969年)
ファイヴ・リーヴス・レフト

『Bryter Layter』(1970年)
ブライター・レイター
posted by ez at 05:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

Norman Feels『Norman Feels』

再評価の高いニュー・ソウル作品☆Norman Feels『Norman Feels』
ファースト・アルバム
発表年:1973年
ez的ジャンル:デトロイト系ニュー・ソウル
気分は... :断捨離!CD以外は(笑)

遅まきながら断捨離を断行中!
家電、衣類、書籍等を大量に処分しています。

ただし、CDだけは別です。
増え続けるCDの保管場所の確保のための断捨離なので・・・
これって断捨離になっていないかも(笑)

今回は70年代ソウル作品からNorman Feels『Norman Feels』(1973年)です。

デトロイト出身の男性ソウル・シンガーNorman Feelsの紹介は、2ndアルバム『Where or When』(1974年)に続き2回目となります。

Just Sunshine Recordsからリリースされた『Norman Feels』(1973年)、『Where or When』(1974年)という2枚のアルバムは共に今日再評価の高いソウル作品ですね。

本作『Norman Feels』(1973年)は、Marvin Gaye『What's Going On』調のニュー・ソウルな雰囲気や、Norman Feelsの類い稀な声質の美しさを楽しめるソウル作品に仕上がっています。

プロデュースはSal Scaltr。レコーディングにはUriel Jones(ds)、Eddie "Bongo" Brown(congas)、Eddie Willis(g)、Robert White(g)といった元The Funk Brothersの面々をはじめ、名うてのミュージシャンが参加しています。また、オーケストレーションはDavid Van De Pitteが手掛けています。

バック・コーラスにはTony Orlando & DawnのメンバーであったTelma HopkinsJoyce Vincentも参加しています。

ニューソウル的な雰囲気を楽しみたいのであれば、「Don't」「Till I Found You」「My World Is Empty Without You」「Today」がオススメです。

Feelsの声質の良さを堪能するのであれば、「They Said It Couldn't Be Done」「Yes You Did」、元The FascinationsのBernadine Boswellとのデュエット「Everything Is Going Our Way」をどうぞ!

また、哀愁バラード「Something In Me」は近年サンプリング・ソースとして人気です。

「My World Is Empty Without You」以外はすべてNorman Feelsのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Don't」
クラヴィネットやワウワウ・ギターが妖しく響くニュー・ソウルな雰囲気プンプンのオープニング。コンガによるパーカッシヴなスパイスもいい塩梅です。David Van De Pitteのオーケストレーションも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=iaBdsyWDMgg

「Till I Found You」
声質の良いFeelsのファルセット・ヴォーカルが栄えるミディアム・グルーヴ。ニュー・ソウルななスウィートネスがいいですな。
https://www.youtube.com/watch?v=IVC4c5UEsAI

「They Said It Couldn't Be Done」
これもFeelsの声質の良さを生かしたバラード。抜群に上手いって感じではありませんが、澄んだ声の美しさに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=9UnMSWukXDs

Nas feat. Rick Ross「Accident Murderers」、Havoc feat. Ferg Brim「Separated (Real From the Fake)」、K-Rino「Seeing Thru Ya」のサンプリング・ソースになっています。
Nas feat. Rick Ross「Accident Murderers」
 https://www.youtube.com/watch?v=eo0iodtx40U
Havoc feat. Ferg Brim「Separated (Real From the Fake)」
 https://www.youtube.com/watch?v=dY0vLgBij5g
K-Rino「Seeing Thru Ya」
 https://www.youtube.com/watch?v=VB5FnvjCDx8

「Something In Me」
哀愁モードのバラード。澄んだファルセットで切々と歌い上げるヴォーカルは"内なる声"って感じですね。David Van De Pitteのアレンジが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=AebIy96XQYo

近年はサンプリング・ソースとしても人気です。Faccao Central「Sao Paulo Aushwit'z Versao Brasileira」、Venomous2000 & Trilian feat. DJ TMB 「Know Things」、The Away Team「Interior」、ScHoolboy Q feat. Ab-Soul「Druggys Wit Hoes」、French Montana feat. Torch & Uncle Murda「Ghetto Boy」、Papa J. Ruiz「Government Cake」、Big K.R.I.T.「86」、A286「A Cronica Do Nada」でサンプリングされています。
Faccao Central「Sao Paulo Aushwit'z Versao Brasileira」
 https://www.youtube.com/watch?v=2za3rJXYCiA
ScHoolboy Q feat. Ab-Soul「Druggys Wit Hoes」
 https://www.youtube.com/watch?v=WFbgRmkzU08
French Montana feat. Torch & Uncle Murda「Ghetto Boy」
 https://www.youtube.com/watch?v=QloKHCjXOBM
A286「A Cronica Do Nada」
 https://www.youtube.com/watch?v=cvGQgyc8rIQ
Venomous2000 & Trilian feat. DJ TMB 「Know Things」
 https://www.youtube.com/watch?v=1NekW1t5ijY

「My World Is Empty Without You」
The Supremesのヒット曲をカヴァー(Holland–Dozier–Holland作)。オリジナルとは異なる
Marvin Gaye『What's Going On』の世界観を受け継いだカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NfFxt5IdNsc

「Yes You Did」
意外にいいのがコレ。切ない男心を歌ったミディアム・ソウル。Feelsの澄み切ったヴォーカルの魅力がよくわかります。

「Something About You (Makes Me Love You)」
ラブ・バラードをしっとり丁寧に歌い上げます。Feelsのヴォーカルから愛しさが伝わってきます。

「Today」
ニューソウル感たっぷりのCurtis Mayfield調のグルーヴィー・ソウル。僕好みのパーカッシヴな展開です。
https://www.youtube.com/watch?v=EPSORlKMpHk

「Everything Is Going Our Way」
ラストは元The FascinationsのBernadine Boswellとのデュエット。ゴスペル調のエモーションなバラードで締め括ってくれます。

未聴の方は2nd『Where or When』(1974年)もセットでどうぞ!

『Where or When』(1974年)
ホエア・オア・ホエン
posted by ez at 01:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

Mongo Santamaria『Feelin' Alright』

ヒット曲をソウルフル&ファンキーにカヴァーしたラテン作品☆Mongo Santamaria『Feelin' Alright』
Feelin Alright
発表年:1970年
ez的ジャンル:ソウルフル&ファンキー・ラテン・グルーヴ
気分は... :レジリエンス・・・

今回はラテン/ジャズ・パーカッション奏者Mongo Santamaria『Feelin' Alright』(1970年)です。

キューバ、ハバナ出身のパーカッション奏者Mongo Santamaria(1917-2003年)の紹介は、『Mongo '70』(1970年)、『El Bravo!』(1965年)に続き3回目となります。

Atlanticからリリースされた本作『Feelin' Alright』(1970年)は、Jerry WexlerTom Dowdプロデュースの下、ロック/ソウルのヒット曲カヴァーで網羅したソウルフル&ファンキーなラテン・グルーヴを楽しめます。

Pete Rock & C.L. Smooth「Straighten It Out」のサンプリング・ソースとして知られる「Heighty-Hi」が今日のハイライトかもしれませんね。

個人的には「I Can't Get Next To You」(The Temptations)、「Hip-Hug-Her」(Booker T. & The M.G.'s)といったソウル系カヴァーがオススメです。

ロック系カヴァーの「Feelin' Alright」Traffic)、「Sunshine Of Your Love」Cream)、「In-A-Gadda-Da-Vida」(Iron Butterfly)あたりもオリジナルを聴いていた方は楽しめるはず!

お馴染みのヒット曲をラテン・フィーリングで楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Feelin' Alright」
Trafficのカヴァー(Dave Mason作)。オリジナルはTraffic『Traffic』(1968年)に収録されています。また、Joe Cocker、Grand Funk Railroad、Three Dog Night、The 5th Dimension、Rare Earth、Mother's Finest、Jackson 5等数多くのアーティストがカヴァーしている名曲です。本ヴァージョンはシングルにもなりました。ソウルフルで格好良いファンキー・ラテン・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lUS7yCiRRaA

「Fever」
Peggy Leeヴァージョンで知られるEddie Cooley/John Davenport作の名曲(オリジナルはLittle Willie John)をカヴァー。妖しげなフルートが印象的なラテン・ジャズです。
https://www.youtube.com/watch?v=X-Jau2EhJXA

「Hip-Hug-Her」
Booker T. & The M.G.'sのカヴァー(Steve Cropper/Donald "Duck" Dunn/Booker T. Jones/Al Jackson, Jr.作)。Atlanticらしいソウルフルなファンキー・サウンドにMongoのパーカッションがよく馴染んでいます。パーカッション・ブレイクもキマっています。

「Hold On, I'm Comin'」
Sam & Dave、1966年の大ヒット曲をカヴァー(Isaac Hayes/David Porter作)。オリジナルの雰囲気にラテンのエッセンスを加えたカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ygFNv2nCXFQ

「I Can't Get Next To You」
The Temptations、1969年の大ヒット曲をカヴァー(Barrett Strong/Norman Whitfield作)。スリリングでダンサブルなビートがかなり格好良い演奏です。パーカッシヴなサウンドを求めている方にオススメです。

「Sunshine Of Your Love」
Creamの名曲カヴァー(Jack Bruce/Pete Brown/Eric Clapton作)。この名曲に案外ラテンのリズムがフィットするんですね。面白い!
https://www.youtube.com/watch?v=6sMd0ZwPSs0
https://www.youtube.com/watch?v=i_HiUZ4G9xg

「Heighty-Hi」
オルガン奏者Lee Michaelsのカヴァー。今日的にはブレイクが格好良いこの演奏が本作のハイライトかもしれませんね。Atlanticらしいソウルフルなホーン隊もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=dwTG1yK2QW0

Pete Rock & C.L. Smooth「Straighten It Out」のサンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。
Pete Rock & C.L. Smooth「Straighten It Out」
 https://www.youtube.com/watch?v=FI4X7Dd4XDk

「In-A-Gadda-Da-Vida」
Iron Butterflyの名曲カヴァー(Doug Ingle作)。改めて聴くと、オリジナルにもサイケなラテン・フィーリングが効いていますね。その意味ではMongoにピッタリのカヴァーかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Wy52jTtoexk

「On Broadway」
The Driftersのヒット曲をカヴァー(Jerry Leiber/Barry Mann/Mike Stoller/Cynthia Weil作)。開放的なラテン・ジャズです。

「Tracks Of My Tears」
Smokey Robinson & The Miracles、1965年のヒット曲をカヴァー(Warren "Pete" Moore/Warren Moore /Smokey Robinson/Marvin Tarplin作)。少しムーディーな演奏です。

「By The Time I Get To Phoenix」
Glen Campbellのヒット(オリジナルはJohnny Rivers)で知られるJimmy Webb作品をカヴァー。当ブログではGary McFarlandDorothy AshbyBobbi Boyle & The Trioヴァージョンも紹介済みです。この演奏も前曲に続きムーディーです。

Mongo Santamariaの他作品もチェックを!

『Sabroso』(1960年)
Sabroso

『Mongo Introduces La Lupe』(1963年)
Mongo Introduces La Lupe

『Mongo at the Village Gate』(1963年)
Mongo at the Village Gate

『Watermelon Man/Mongo Explodes』(1963/1964年)
Mongo Explodes / Watermelon Man! by Mongo Santamaria (1993-04-27) 【並行輸入品】

『La Bamba』(1965年)
ウォーターメロン・マン

『El Bravo!』(1965年)
エル・ブラーヴォ!

『Soul Bag/Stone Soul』(1968/1969年)
Soul Bag/Stone Soul

『Mongo '70』(1970年)
Mongo '70

『At Montreux』(1971年)
モンゴ・アット・モントルー

『Mongo's Way』(1971年)
モンゴズ・ウェイ(紙ジャケット仕様)(BOM24077)

『Up From the Roots』(1972年)
Up From Roots

『Afro Indio』(1975年)
Afro Indio

『Sofrito』(1976年)
Sofrito

『A La Carte』(1976年)
La Carte

『Dawn (Amanecer)』(1977年)
夜明け

『Red Hot』(1979年)
レッド・ホット

『Soy Yo』(1987年)
Soy Yo
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2017年02月10日

People's Choice『Turn Me Loose』

70年代後半のフィリー・ディスコ/ファンク☆People's Choice『Turn Me Loose』
ターン・ミー・ルーズ
発表年:1978年
ez的ジャンル:フィリー・ディスコ/ファンク
気分は... :寒い日がディスコ/ファンク・・・

今回は70年代ファンク作品からPeople's Choice『Turn Me Loose』(1978年)です。

People's ChoiceFrankie BrunsonDavid Thompsonを中心にフィラデルフィアで結成されたファンク・グループ。

1971年に全米R&Bチャート第8位となったシングル「I Likes to Do It」でデビュー。1975年には全米チャート第11位、同R&Bチャート第1位となったグループ最大のヒット・シングル「Do It Any Way You Wanna」をリリースしています。

アルバムとしては『Boogie Down U.S.A.』(1975年)、『We Got the Rhythm』(1976年)、『Turn Me Loose』(1978年)、『People's Choice』(1980年)、『Still in Love with You』(1982年)といった作品をリリースしています。

TSOPからリリースされた1st『Boogie Down U.S.A.』(1975年)、2nd『We Got the Rhythm』(1976年)に続く3rdアルバムとなる本作『Turn Me Loose』(1978年)は、親レーベルPhiladelphia International Records (PIR)からのリリースとなっています。

ジャケに写るメンバー5名はFrankie Brunson(key、vo)、David Thompson(ds)、Stanley Thomas (b)、Darnell Jordan(g)、そして紅一点のValerie Brown(vo)だと思います。

プロデュースはRoland Chambers。また、Raymond Ellis (congas)、Dexter Wansel(syn)等がレコーディングに参加しています。

キラー・チューンはありませんが、ディスコ/ファンク・チューンを中心にヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとして楽しませてくれる1枚です。

個人的には「Got That Feelin'」「Changin' My Life」「A Greater Truth」「Soft And Tender」あたりがお気に入りです。

楽曲はすべてメンバーらのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Turn Me Loose」
タイトル曲はブレイクと共に始まるファンキー・グルーヴ。ファンキー気分で盛り上げてくれます。インストゥルメンタル・グループとしての魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=3FYFi6d9KY8

「Got That Feelin'」
Valerie Brownのリード・ヴォーカルをフィーチャーしたフィリー・ディスコ。Valerie Brownのパンチのあるヴォーカルが栄えるダンス・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=4Im_qG6O1zg

「Changin' My Life」
軽やかに疾走するダンス・チューン。ギターが牽引する感じがいいですね。ホーン・サウンドも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qd5DdGZ1bZE

「Stay With Me」
ヴォーカル・グループとしての魅力を楽しめるソウル・バラード。

「Rough-Ride」
Frankie Brunsonのヴォーカルと共にゴリゴリと突き進む男臭いディスコ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=dgIYpum3G6I

「A Greater Truth」
少しルーズなヴォーカルが雰囲気を醸し出すダンス・チューン。妖しげな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t5yT1wSvkaA

「Your Love Stays On My Mind」
Valerie Brownのリード・ヴォーカルをフィーチャー。男臭いFrankie BrunsonのヴォーカルとValerie Brownのコントラストがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0JjtoosRC_k

「Soft And Tender」
ラストはアーバンなミディアム・ソウルでメロウに締め括ってくれます。このタイプがあと1、2曲あっても良かったかも?
https://www.youtube.com/watch?v=51UvK-d8Ntc

CDには「Turn Me Loose (Single Version)」「Rough-Ride (Single Version)」「Turn Me Loose (12" Disco Version)」といったボーナス・トラックが追加収録されています。

『Boogie Down U.S.A.』(1975年)
ブギー・ダウンU.S.A.
posted by ez at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

Labi Siffre『For The Children』

黒人SSWのポップ・センスが発揮された1枚☆Labi Siffre『For The Children』
For The Children
発表年:1973年
ez的ジャンル:UK黒人シンガー・ソングライター/ギタリスト
気分は... :ファルコン達よ羽ばたけ!

いよいよNFLスーパーボウルですね。アンチ・ペイトリオッツの僕は、ファルコンズを応援します。

悔しいけど、地力ではペイトリオッツの方が1枚だと思いますが、ファルコンズ自慢のハイパー・オフェンスでペイトリオッツをねじ伏せて欲しいですね。

今日はUKの黒人シンガー・ソングライターLabi Siffreの4thアルバム『For The Children』(1973年)です。

1945年ロンドン生まれの黒人シンガー・ソングライター/ギタリスト/詩人であるLabi Siffreの紹介は、フリーソウルの人気作品『Remember My Song』(1975年)、美しいフォーキー作品『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)に続き3回目となります。

本作『For The Children』(1973年)は、『Labi Siffre』(1970年)、『The Singer and the Song』(1971年)、『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)に続くPye Recordsからの4thアルバムとなります。

本作『For The Children』は、他のLabi Siffre作品と比較して、地味な存在のアルバムですが、彼のSSWとしての成熟を感じる1枚です。子供達や友人、自分の少年時代や家族への想いを歌った優しいシンガー・ソングライター作品に仕上がっています。

これまで紹介した2枚とサウンド面を比較すると、「I Got The...」「The Vulture」といったソウル/ファンク色の強い人気曲を収録した『Remember My Song』、人気シングル曲「It Must Be Love」をはじめとするフォーキー色の強かった『Crying Laughing Loving Lying』に対して、本作はロック、フォーク、ソウルのエッセンスも取り入れた彼のポップな側面が強調されているのが特徴です。

ギターのイメージが強いSiffreですが、本作ではピアノ/エレピの演奏割合が高く、そのあたりもアルバムを特徴づけているかもしれません。

プロデュース&アレンジはLabi Siffre自身。
楽曲もすべてLabi Siffreのオリジナルです。

個人的なオススメは「Odds And Ends」「Prayer」「Let's Pretend」「Someday」「Entertainment Value」「For The Children」です。

まずは『Remember My Song』(1975年)、『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)あたりを聴くべきだと思いますが、その2枚を経て聴くと、かなり楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Somesay」
イントロのエレピが印象的な哀愁のピアノ・ポップがオープニング。メドレー風の構成です。
https://www.youtube.com/watch?v=fk1i8pn7LVQ

「Children Of Children」
牧歌的なフォーキー・チューン。じんわりと心に沁みます。
https://www.youtube.com/watch?v=NDSD0HbfvCo

「Entertainment Value」
彼のポップ・センスを実感できる1曲。軽快に跳ねるピアノを中心にホーン・サウンドも織り交ぜたポップなアレンジが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=cHiFticaLhQ

「Odds And Ends」
僕の一番のお気に入り。フリーソウル好きの人が気に入るであろうグルーヴィーなフォーキー・チューンです。格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Nc-YrQ4YdWU

「Prayer」
モノラル録音のギター弾き語りですが、実に優しく、味わい深くグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=0DdjP35Tf1o

「Let's Pretend」
9分超の大作。ストリングスを配した壮大なフォーキー・チューンは実に感動的です。ピースフルな雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=scSHVXdiqyw

「Someday」
哀愁エレピのイントロが印象的なポップ・チューン。哀愁の前半と軽やかな後半のコントラストがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UqhDCpHJUwU

「If You Have Your Faith」
彼の真摯な歌声にグッとくるフォーキー・チューン。本作らしい壮大なアレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=mSExyjENrHw

「For The Children」
タイトル曲はエレピとエレクトリック・ギターによるビューティフル・バラード。子供達への切なるメッセージが感動的です。
https://www.youtube.com/watch?v=GCURxOs9p6Y

「Give Love」
ラストはピアノ弾き語りで美しく締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rMKssBBTh-8

CDボーナス・トラックとっして「So What!」が追加収録されています。

Labi Siffreの他作品もチェックを!

『Labi Siffre』(1970年)
Labi Siffre

『The Singer and the Song』(1971年)
Singer & Song

『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)
Crying Laughing Loving Lying

『Remember My Song』(1975年)
REMEMBER MY SONG

『So Strong』(1988年)
So Strong

『Man of Reason』(1991年)
Man of Reason

『The Last Songs』(1998年)
Last Songs
posted by ez at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする