2018年06月22日

Quincy Jones『You've Got It Bad Girl』

70年代のQuincyの充実ぶりを実感できる1枚☆Quincy Jones『You've Got It Bad Girl』
You've Got It Bad Girl (Dig)
発表年:1973年
ez的ジャンル:名プロデューサー&アレンジャー系ジャズ/ファンク
気分は... :クロアチア本物の強さ!

サッカーW杯は昨晩の「アルゼンチン対クロアチア」は衝撃的でしたね。
躍動するクロアチアと悲壮なアルゼンチンのコントラストが何とも印象的でした。

初戦を観たときからクロアチアはかなり強いと思いましたが、決勝トーナメントでもダークホースとなりそうな雰囲気ですね。モドリッチ、ラキティッチのレアル&バルサ・ユニットには魅了されます。

一方、追い詰められたアルゼンチン、グループリーグ最終戦で意地を見せるのか、このまま沈んでいくのか注目ですね。

さて、US音楽界の大御所Quincy Jonesが1973年にリリースした『You've Got It Bad Girl』です。

これまで当ブログで紹介したQuincy Jones作品は以下の3枚。

 『Smackwater Jack』(1971年)
 『Body Heat』(1974年)
 『Mellow Madness』(1975年)

本作『You've Got It Bad Girl』は、70年代のQuincy Jonesの充実ぶりを実感できる1枚です。アルバム前半はメロウな雰囲気、後半はダイナミックなファンキー・ワールドを楽しめます。

プロデュースはQuincy Jones本人とRay BrownPhil Ramoneがエンジニアを務めています。

レコーディングにはValerie Simpson(vo)、Three Beautiful BrothersStevie Wonder/Bill Withers/Billy Preston)(vo)、
George Duke(el-p)、Bob James(el-p)、Dave Grusin(el-p)、Eddie Louis(org)、Toots Thielemans(harmonica、whistle)、Tom Morgan(harmonica)、Hubert Laws(fl)、Cat Anderson(tp)、Phil Woods(as)、Jerome Richardson(ss)、Ernie Watts(ss)、Dennis Budimir(g)、Chuck Rainey(b)、Carole Kaye(b)、Ray Brown(b)、Grady Tate(ds)、Bobbye Porter(per)、Mike Holland(per)等のミュージシャンが参加しています。

アルバム前半のメロウ・サイドであれば、定番サンプリング・ソースとしても大人気の「Summer in the City」「Tribute To A.F.-ROというタイトルが付けられた「Daydreaming」Aretha Franklin)と「The First Time Ever I Saw Your Face」Roberta Flack)という2大ヒット曲のカヴァーがハイライト。

後半のファンキー・サイドは、総勢50名以上のミュージシャンが参加したQuincyワールドの真骨頂「Manteca」Stevie Wonder本人、Bill Withers、Billy Prestonがヴォーカルで参加したStevieの大ヒット曲カヴァー「Superstition」、同じくの名曲カヴァー「You've Got It Bad Girl」、レア・グルーヴ人気曲「Sanford & Son Theme (The Streetbeater)」と聴き所満載です。

名プロデューサー&アレンジャーQuincyの素晴らしい仕事ぶりを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Summer in the City」
The Lovin' Spoonfulの大ヒット曲をカヴァー(John Sebastian/Mark Sebastian/Steve Boone作)。オリジナルはアルバム『Hums of the Lovin' Spoonful』(1966年)に収録されています。ここではEddie Louisのオルガン、Dave Grusinのエレピ、 Ashford & SimpsonのValerie Simpsonのヴォーカルを中心に、Quincyらしいアレンジ・センスによるメロウ・ジャズに仕上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=0tlPh61PVLo

本曲は定番サンプリング・ソースとしても大人気!The Pharcyde「Passin' Me By」Fu-Schnickens「Check It Out」MC Solaar「Western Modern」、Circle of Power「Daddy」、LL Cool J「Diggy Down」、Masta Ace Incorporated feat. Paula Perry「Who U Jackin'?」
Main Sourceの feat. Jadakiss, Sheek Louch & Shaqueen「Set It Off」、Black Moon「Reality... (Killing Every Nigga)」、Da Youngsta's「Illy Filly Funk」、The Roots「Clones」、MC Rene「Spure Diesen Groove...」、Erykah Badu「On & on (Summer in Sydney Remix)」、DJ Shadow & Cut Chemist「Funky」、DJ Cam Quartet「Quincy」、Big Sean feat. Eminem「No Favors」 等のサンプリング・ソースとなっています

The Pharcyde「Passin' Me By」
 https://www.youtube.com/watch?v=a-mAK3uB2_0
MC Solaar「Western Modern」
 https://www.youtube.com/watch?v=JSG2qHBm7WM
Circle of Power「Daddy」
 https://www.youtube.com/watch?v=XqMY0FOfx9Q
LL Cool J「Diggy Down」
 https://www.youtube.com/watch?v=MoPRkaiJg6U
Main Source feat. Jadakiss, Sheek Louch & Shaqueen「Set It Off」
 https://www.youtube.com/watch?v=G2zFicYH0K0
Black Moon「Reality... (Killing Every Nigga)」
 https://www.youtube.com/watch?v=_mowm2cfE1w
Da Youngsta's「Illy Filly Funk」
 https://www.youtube.com/watch?v=WlfA2JbYgQM
The Roots「Clones」
 https://www.youtube.com/watch?v=_I1IX2cqjQ4
MC Rene「Spure Diesen Groove...」
 https://www.youtube.com/watch?v=z6mx1xRbf-M
Erykah Badu「On & on (Summer in Sydney Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=CJTz_t2Oiz4
DJ Shadow & Cut Chemist「Funky」
 https://www.youtube.com/watch?v=S5HUNk9wXDM
DJ Cam Quartet「Quincy」
 https://www.youtube.com/watch?v=gCQLKrJ3a2c

「Eyes of Love」
Quincy Jones/Bob Russell作。本アルバムの中では一番地味かもしれませんが、Toots Thielemansがロマンティックなハーモニカ・ソロを聴かせてくれるムーディーな1曲に仕上がっています。

「Tribute To A.F.-RO :Daydreaming/First Time Ever I Saw Your Face」
Aretha Franklinのヒット曲「Daydreaming」(Aretha Franklin作)とRoberta Flackの大ヒット曲「The First Time Ever I Saw Your Face」(Ewan MacColl作)のカヴァー・メドレー。前者のオリジナルは『Young, Gifted And Black』(1972年)、後者のオリジナルは『First Take』(1969年)に収録されています。Valerie SimpsonとQuincy本人がヴォーカルをとり、「Daydreaming」ではHubert Lawsのフルート、「The First Time Ever I Saw Your Face」ではPhil Woodsのアルト・サックスをフィーチャーしています。深淵な雰囲気のメロウネスがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=KxUaelnjYLA

「Love Theme from The Getaway」
Quincyが音楽を手掛けた監督Walter Hill、主演Steve McQueen/Ali MacGrawのアクション映画『The Getaway』(1972年)の愛のテーマ。この映画自体大好きなので嬉しいです。音自体はToots Thielemansが味わい深いハーモニカで魅せる愛のテーマらしい仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=i4xyfA338uM

「You've Got It Bad Girl」
Stevie Wonderの名盤『Talking Book』(1972年)収録の名曲をカヴァー(Stevie Wonder/Yvonne Wright作)。Quincy自身がヴォーカルをとり、George Dukeのエレピ、Dennis Budimirのギターをフィーチャーしています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、ストリングスも含めてQuincyらしいアレンジ・センスを満喫できます。軽くラテン・フレイヴァーなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iN0Msgw3Lng

「Superstition」
前曲に続き、『Talking Book』収録のStevieの大ヒット曲「迷信」をカヴァー(Stevie Wonder作)。Quincy本人に加え、Three Beautiful Brothers名義で作者Stevie WonderBill Withers、Billy Prestonという豪華メンバー3名がヴォーカルをとります。正にQuincyワールドとStevieワールドの融合といった雰囲気のファンキー・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=CQTwjejsdIM

「Manteca」
Dizzy Gillespieのアフロ・キューバン・ジャズ名曲をカヴァー(Dizzy Gillespie/Chano Pozo/Gil Fuller作)。総勢50名以上のミュージシャンが参加したQuincyワールドの真骨頂。Quincyならではの大所帯によるダイナミックなアフロ・キューバン・ジャズを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZirCOOL2v1s

「Sanford & Son Theme (The Streetbeater)」
Quincy Jones/Bob Russell作。タイトルにあるようにNBCのテレビ・コメディのテーマ曲。コメディのテーマ曲らしいコミカルな雰囲気ながらも格好良いファンキー・グルーヴに仕上がっています。ここでのハーモニカ・ソロはTom Morgan。Phil Woods、Ernie Wattsもサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=O20Sljxmy9M

レア・グルーヴで人気のBobby Forresterヴァージョンをはじめ、 Sam Paglia、Hustlers Brass Bandのカヴァー・ヴァージョンがあります。また、MC Shy D「Shy D Is Back」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「e「Rock the House」、Nice & Smooth「Step by Step」、Master P feat. Sonya C & Big O「Saxophone」、Da Fatcat Clique「Watchitsucka」、Masta Killa feat. Ol' Dirty Bastard & RZA「Old Man」、M.I.A.「U.R.A.Q.T.」、Quincy Jones and T.I. feat. B.o.B, Prince Charlez & Mohombi「Sanford and Son」等のサンプリング・ソースとなっています。

Bobby Forrester「Sanford & Son Theme」
 https://www.youtube.com/watch?v=gqhYomgFkUo
Nice & Smooth「Step by Step」
 https://www.youtube.com/watch?v=MTZBNLy4GKw
Master P feat. Sonya C & Big O「Saxophone」
 https://www.youtube.com/watch?v=tf7dGrlavuw
Da Fatcat Clique「Watchitsucka」
 https://www.youtube.com/watch?v=8l0zHOGzGmo
Masta Killa feat. Ol' Dirty Bastard & RZA「Old Man」
 https://www.youtube.com/watch?v=vouArzKGeNc
M.I.A.「U.R.A.Q.T.」
 https://www.youtube.com/watch?v=KYNWrw7xIA4
Quincy Jones and T.I. feat. B.o.B, Prince Charlez & Mohombi「Sanford and Son」
 https://www.youtube.com/watch?v=02Okzewir08

「Chump Change」
Bill Cosby/Quincy Jones作。ラストは躍動するリズムと鮮やかなホーン・アンサンブルによるスケールの大きなサウンドで楽しませてくれます。Toots Thielemansの口笛がいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=R6OHSfBfCe4

Quincy Jonesの過去記事もご参照下さい。

『Smackwater Jack』(1971年)
Smackwater Jack

『Body Heat』(1974年)
ボディ・ヒート

『Mellow Madness』(1975年)
メロー・マッドネス
posted by ez at 13:03| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

Janko Nilovic『Soul Impressions』

レア・グルーヴで再評価の高いフレンチ・ライブラリー☆Janko Nilovic『Soul Impressions』
ソウル・インプレッションズ 【紙ジャケット仕様】
発表年:1975年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系フレンチ・ライブラリー
気分は... :クロアチア強い!

サッカーW杯は大会が何日か進み、本大会の特徴が幾つか見えはじめていますね。

1つは会場の芝の長さ、それに伴うボール・コントロールの難しさ、1つはセットプレーからの得点の多さ、そして最後はVARの影響です。

日本代表もこういった点を考慮して対策を練っていると思うので、リスク対策を怠らないと同時に、これを活かしたプレーで試合を有利に進めて欲しいですね。

クロアチア、セルビアとサッカーW杯で旧ユーゴスラビアの国々が登場したので、旧ユーゴスラビア出身のコンポーザーの作品を紹介したいと思います。

モンテネグロ出身でフレンチ・ライブラリー界の巨匠Janko Nilovicの人気作『Soul Impressions』(1975年)です。

1941年モンテネグロ生まれのコンポーザーで、1960年代後半から1970年代にかけてフレンチ・ライブラリー(TV音源)界の巨匠として活躍したJanko Nilovicの紹介は、『Rythmes Contemporains』(1974年)、『Chorus』(1974年)に続き3回目です。

本作『Soul Impressions』(1975年)は、『Chorus』(1974年)と並び再評価の高いアルバムです。

収録内容は実にバラエティに富んでいますが、レア・グルーヴ好きが喜びそうな楽曲が多数収録されています。特にアクション・シーンが似合いそうな、ギターの効いたエキサイティングなトラック多めなのがいいですね。

レア・グルーヴ・クラシックのタイトル曲「Soul Impressions」をはじめ、ファズ・ギターの効いたハードボイルド「Hippocampus」、妖しげなグルーヴィー・サウンドの「Crazy Enterprise」、ブラック・フィーリングの効いた「Drug Song」、ハード・ロックな「Black Swan Lake」、小粋なワルツ「To And Fro」あたりがおススメです。

全曲Janko Nilovicのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Hippocampus」
ファズ・ギターの効いたハードボイルドな格好良さに満ちたオープニング。鮮やかなホーン・サウンドやパーカッシヴ・リズムも含めて僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=KDXR68iiHGA

「Open Country」
嵐の前の静けさといった趣のフォーキー・チューン。何処となく寂しげな感じがいいですね。ハープシコードの音色が効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=CKMM2dCfvT8

「Crazy Enterprise」
妖しげなフルートの音色が先導するグルーヴィー・トラック。うねるベースライン、攻撃的的なギター、マッドなフルート全てがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=QIskvCnSBE4

「Soul Impressions」
タイトル曲はレア・グルーヴ・クラシック。アクション映画のオープニングにピッタリですね。中盤以降のパーカッシヴな展開がたまりません。エキサイティングなホーン・アンサンブルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=DgD5AZKMxYk

「Lettre De Mer」
映画サントラでいえば、愛のテーマ系の仕上がり。素敵なホーン・アンサンブルで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VRyS5GDXwzA

「Drug Song」
レア・グルーヴ好きはグッとくるであろうブラック・フィーリングに満ちたグルーヴィー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ScNgrQ1EXr0

Da Poet & Hayki「Hiphop」、Mickrey Mouse feat. DJ Mrki「Oridzinal Romale」等のサンプリング・ソースとなっています。
Mickrey Mouse feat. DJ Mrki「Oridzinal Romale」
 https://www.youtube.com/watch?v=QuP6wOufT30

「Man Of Genius」
ロッキン・モードのハードな仕上がり。緩急つけながらハードに盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eRJbdSQ87rc

「Push Push」
B級ガール・ポップにありそうな確信犯的ポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=S_hL9RklDeA

「Black Swan Lake」
フレンチ・ライブラリー流ハード・ロックといった雰囲気です。ハード・ロック・サウンドがライブラリー・サウンドに急変したりするあたりが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Buktz6r8Oqg

Linguistics「Linguistics」のサンプリング・ソースとなっています。
Linguistics「Linguistics」
 https://www.youtube.com/watch?v=iPkASX1nKTs

「Lady Day」
初めて聴いたとき、ワーグナー「結婚行進曲」かと思いました(笑)。伸びやかなトランペットが印象的なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=QGh3gVsuCrY

「To And Fro」
僕好みの小粋なワルツ・チューン。グルーヴィーなオルガンとダイナミックなホーン・サウンドの組み合わせがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=r2p1SdP5l48

「Family Tree」
ラストはタイトルの通り、和やかな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mIXq0L2BCiM

Janko Nilovicの他作品もチェックを!

『Psyc' Impressions』(1970年)
Psyc' Impressions

『Vocal Impressions』(1971年)
Vocal Impressions

『Chorus』(1974年)
コーラス

『Rythmes Contemporains』(1974年)
Rythmes Contemporains

『Funky Tramway』(1975年)
ファンキー・トラムウェイ (FUNKY TRAMWAY) 帯ライナー付直輸入盤
posted by ez at 00:36| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月15日

The Bar-Kays『Injoy』

人気曲「Move Your Boogie Body」を含むヒット作☆The Bar-Kays『Injoy』
bar-kays injoy.jpg
発表年:1979年
ez的ジャンル:粘り腰ファンク/メロウ・ソウル
気分は... :W杯開幕!

いよいよサッカーW杯ロシア大会開幕!
地元ロシアが下馬評を覆す素晴らしいサッカーで開幕戦を圧勝。サウジアラビアにはショックの大きい敗戦でしたね。

今回はソウル/ファンク・バンドBar-Kays『Injoy』(1979年)です。

テネシー州メンフィスで結成されたソウル/ファンク・バンドBar-Kaysの紹介は、『Nightcruising』(1981年)に続き2回目となります。

本作『Injoy』は全米アルバム・チャート第35位、同R&Bアルバム・チャート第2位となったヒット・アルバム。R&Bアルバム・チャート第2位というのはグループにとっての最高位です。

また、同作からのシングル「Move Your Boogie Body」は全米R&Bチャート第3位のヒットとなりました。

本作におけるメンバーはJames Alexander(b)、Lloyd Smith(g)、Larry Dodson(vo)、Charles Allen(tp)、Frank Thompson(tb)、 Harvey Henderson(sax)、Winston Stewart(key、syn)、Mark Bynum(key、vo)、Michael Beard(ds)、Sherman Guy(per、vo)という10名。

プロデュースはAllen Jones

ヒットした粘り腰ファンク「Move Your Boogie Body」、素敵なメロウ・バラード「Running In and Out of My Life」、ホーン&ストリングス・アレンジが巧みな「Loving You is My Occupation」、ファンキー・ダンサー「Up in Here」、込み上げ系ソウル・バラード「Today is The Day」、ラテン・フレイヴァーのディスコ・チューン「More and More」あたりが僕のおススメです。

Sam Dees作の「You've Been」以外はメンバーらのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「More and More」
オープニングはラテン・フレイヴァーを効かせたブレイクが印象的なディスコ・チューン。実に軽やかな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dnAT8QXFRPY

「Move Your Boogie Body」
全米チャート第57位、同R&Bチャート第3位となったアルバムからの1stシングル。Bar-Kaysらしい粘り腰のファンク・チューン。聴いた瞬間にアドレナリンが出まくるキャッチーさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=TZvReo9RuaE

サンプリング・ソースとしても大人気!415「Gimme My Props」、Sean T「Stay Off the Dick」、A Lighter Shade of Brown「If You Wanna Groove」、Gospel Gangstaz「Mobbin' (Gang Affiliated)」、Rappin' 4-Tay「Tear the Roof Off」、Young Soldierz「In the Mornin' Man」、Chunk「Devil Try to Do Me」、Mack Lew「High Speed」のサンプリング・ソースとなっています。
415「Gimme My Props」
 https://www.youtube.com/watch?v=ubqhYG3fIOk
A Lighter Shade of Brown「If You Wanna Groove」
 https://www.youtube.com/watch?v=t9YxwohZ7n4
Gospel Gangstaz「Mobbin' (Gang Affiliated)」
 https://www.youtube.com/watch?v=yCX3FX57Vso
Young Soldierz「In the Mornin' Man」
 https://www.youtube.com/watch?v=L33Lue4cZxQ

「Running In and Out of My Life」
「Move Your Boogie Body」と同じ位に人気があるであろうメロウ・バラード。ファルセット・ヴォーカルの映えるファンク・バンドならではの胸キュンの素敵なバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fMb_MZpW-Rw

Dom Kennedy「She Ain't in Love」のサンプリング・ソースとなっています。
Dom Kennedy「She Ain't in Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=F878m9iQwQ0

「Girl I'm on Your Side」
重心の低いグルーヴ感が魅力のミディアム・ファンク。ブリブリ来る感じがいいですね。

「Loving You is My Occupation」
フュージョン・フィーリングの爽快ミディアム・ファンク。ホーン&ストリングス・アレンジが巧みです。

「Today is The Day」
アルバムからの2ndシングル(全米チャート第60位、同R&Bチャート第25位)。オーセンティックな込み上げ系ソウル・バラードですが、直球勝負感が好感持てます。
https://www.youtube.com/watch?v=_wyGACCRGFo

「You've Been」
Sam Dees作。Beau Williams(アルバム『Stay With Me』収録)やLarry Graham(アルバム『Victory』収録)でも知られる楽曲です。さすがSam Deesと思わせる素敵なバラードです。爽快かつ味わいのあるソウル・バラードで聴かせてくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DBzjnz9fILc

「Up in Here」
Bar-Kaysらしい粘り腰と爽快な雰囲気を両立させたファンキー・ダンサー!再評価の高い1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=f7m0B-jNV6I

Bar-Kaysの他作品もチェックを!

『Soul Finger』(1967年)
Soul Finger by BAR-KAYS (2012-10-03)

『Gotta Groove』(1969年)
ガッタ・グルーヴ

『Black Rock』(1971年)
ブラック・ロック+5 (紙)

『Do You See What I See?』(1972年)
Do You See What I See

『Too Hot to Stop』(1976年)
トゥー・ホット・トゥ・ストップ

『Flying High on Your Love』(1977年)
Flying High on Your Love

『Money Talks』(1978年)
Money Talks

『Light of Life/Injoy』(1978/1979年) ※2in1CD
LIGHT OF LIFE/INJOY

『As One』(1980年)
アズ・ワン

『Nightcruising』(1981年)
ナイト・クルージング

『Propositions』(1982年)
プロポジションズ

『Dangerous』(1984年)
Dangerous: Bar Kays
posted by ez at 04:21| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月11日

Bill Hughes『Dream Master』

爽快メロウなAOR作品☆Bill Hughes『Dream Master』
ドリーム・マスター(期間生産限定盤)
発表年:1979年
ez的ジャンル:爽快メロウ系AOR
気分は... :目が痒い(泣)

ここしばらくアレルギー性の目の痒みがひどくて困っています。
多分、梅雨の気候が影響していると思います。
こんなときに聴きたい音は・・・

今回は70年代AOR作品からBill Hughes『Dream Master』(1979年)です。

日本ではDick St. Nicklaus『Magic』(1979年)と並び、関西限定リリースで火が付き、全国展開されたAOR作品として有名ですね。

Bill Hughesは1948年テキサス生まれの男性シンガー・ソングライター。

当ブログでも紹介したフォーキー・トリオLazarusのメンバーとしてキャリアをスタートさせ、『Lazarus』(1971年)、『A Fool's Paradise』(1973年)という2枚のアルバムをリリースしています。

Lazarus解散後はカナダでソロ活動の準備を進め、遂にリリースした1stソロ・アルバムが本作『Dream Master』(1979年)です。

その後、『Horton, Bates & Best: The Last Catch』(1981年)、『Welcome To The Edge』(1991年)という2枚のアルバムをリリースしています。特に『Welcome To The Edge』のタイトル曲(邦題:届かぬ想い)は吉田栄作・山口智子主演のドラマ『もう誰も愛さない』の主題歌としても話題となりました。

ソングライターとしても活躍したBill Hughesでしたが、1998年に惜しくも他界しています。

さて、本作『Dream Master』(1979年)ですが、メイン・プロデュースはHenry Lewy。それ以外にBillie HughesDale Jacobsが各1曲プロデュースしています。

楽曲はすべてBillie Hughesのオリジナルです。

Billie Hughes(vo、g)以下、TotoJeffrey Porcaro(ds)と弟のMichael Porcaro(b)、Jose Feliciano(g、back vo)、
Jay Graydon(g)、Oscar Castro-Neves(g)、Mitch Holder(g)、Wilton Felder(b)、Mike Melvoin(el-p、p)、Russ Kunkel(ds)、Victor Feldman(per)、Ernie Watts(sax)、Renee Armand(back vo)、Colleen Peterson(back vo)等がレコーディングに参加しています。

Billieの書く楽曲の良さと、Billieのヴォーカルおよびバック・コーラス陣を含めたヴォーカルワークの良さが魅力のアルバムです。そこに、この豪華メンバーのサポートがあるわけですから悪いはずがありません。

「Dreams Come True」「Waiting For You To Fly」「Only Love」「Catch Me Smilin'」といった爽快メロウがおススメです。あとはManassas的なファンキー・ロック「Gypsy Lady」Jose Feliciano参加の「Only Your Heart Can Say」も僕好みの仕上がり。

アコースティックな爽快メロウがお好きな人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。、

「Stealin' My Heart Away」
オープニングは哀愁モードのバラード。Billie Hughesの切々としたヴォーカルと哀愁ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=RqsTR8bRo2E

「Dreams Come True」
おススメその1。Billie Hughesの魅力が伝わってくる爽快メロウ。透明感のあるヴォーカルワークがいいですね。Jay Graydonのギターもグッドだし、Ernie Wattsがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6z9Fm1MoxFk

「Waiting For You To Fly」
おススメその2。透明感のあるフォーキー・メロウ。誠実さが伝わってくるSSWらしい1曲。この曲もヴォーカルワークが素晴らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oia83XqFTyo

「Only Love」
おススメその3。ポップな味わいのアコースティック・メロウ。派手さはありませんが、なかなかキャッチーですよ。

「Lower Lights」
ストリングスを配したビューティフル・バラード。声質がいいので、こういったバラードが映えますね。

「Gypsy Lady」
おススメその4。Stephen StillsManassasあたりがお好きな人は気に入るであろうラテン・フレイヴァーのファンキー・ロックです。アルバムの中で最もハードです。

「Quiet Moment」
ヴァイヴの音色が印象的なメロウ・バラード。ロマンティックな雰囲気がたまりません。

「Catch Me Smilin'」
おススメその5。Billieのハイトーン・ヴォーカルの魅力を満喫できるメロウ・ミディアム。ヴォーカルワークも素敵です。
https://www.youtube.com/watch?v=rLKQssXNiL8

「Only Your Heart Can Say」
おススメその6。ジワジワと胸に込み上げてくるメロウ・ミディアム。Jose Felicianoがギター&バック・ヴォーカルで参加し、終盤に彼らしいギター・プレイで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6LDWpyK44aw

「Dream Master」
イナたい雰囲気ながらもコンテンポラリーに仕上がったタイトル曲で締め括ってくれます。

ご興味がある方は、Lazarus時代の作品や他のソロ作もチェックを!

Lazarus『Lazarus』(1971年)
ラザルス <SHM-CD>

Lazarus『Lazarus/A Fool's Paradise』(1971/1973年)※2in1CD
Lazarus/A Fool's Paradise (2on1) (2017 reissue)

Bill Hughes『Welcome To The Edge』(1991年)
とどかぬ想い

同じ関西から火が付いたAOR作品ということで、Dick St. Nicklaus『Magic』(1979年)もチェックしてみては?

Dick St. Nicklaus『Magic』(1979年)
マジック(期間生産限定盤)
posted by ez at 01:38| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月08日

Teti『Equatorial』

Toninho Hortaがアレンジを手掛けたブラジル女性シンガー作品☆Teti『Equatorial』
テチ
発表年:1979年
ez的ジャンル:ブラジル北東部女性シンガー
気分は... :梅雨に聴くブラジル音楽!

今回は梅雨に似合いそうなブラジル作品Teti『Equatorial』(1979年)です。
※国内再発CDは『Teti』のタイトルですが、オリジナル・タイトルを尊重して『Equatorial』としておきます。

Tetiは1950年ブラジル、セアラー州生まれの女性シンガー。

EdnardoRodger Rogerioと組んだユニットPessoal do Cearaでアルバム『Meu Corpo Minha Embalagem Todo Gasto Na Viagem』(1973年)をリリース。さらにRodger RogerioとのデュオRodger e Tetiとしてアルバム『Chao Sagrado』(1975年)をリリースしています。

そして、初のソロ・アルバムとしてレコーディングしたのが本作『Equatorial』(1979年)です。

プロデュースはRaimundo Fagner

Toninho HortaTulio Mouraoがアレンジを手掛けています。

レコーディングには盟友Rodger Rogerio(violao)をはじめ、Toninho Horta(g)、Tulio Mourao(org、el-p、key)、Luis Alves(b)、Tuti Moreno(ds)、Elber Bedaque(ds)、Robertinho de Recife(g)、Robertinho Silva(per)、Mauro Senise(fl)、Nivaldo Ornelas(fl)、Manasses(viola de 10 cordas)、Geraldo Azevedo(viola de 10 cordas)等のミュージシャンが参加しています。

爽快で楽しげなメロウ・グルーヴ「Pe na Terra」、透明感のあるTetiのヴォーカルが映えるメロウ・チューン「Daniela」、SSW作品風の「Falando da Vida」、美しいオーケストレーションの「Ultimo Raio de Sol」、軽快なファンキー・サウンドの「Girias do Norte」、郷愁モードの「Vento Rei」、Fagnerとのデュエット「Passaras, Passaras, Passaras」、リズミックに疾走する「Equatorial」など1枚の中でバラエティ豊かな音楽性を楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Daniela」
Clodo/Rodger Rogerio作。しっとりとしたメロウ・チューンがオープニング。透明感のあるTetiのヴォーカルとメロウ・エレピの組み合わせがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=I0knPTLEacc

「Jumento Passarinho」
Rodger Rogerio/Zila Mamede作。子供の歌声も交えた童心に帰ったような小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=wsmoL_oVy44

「Barco de Cristal」
Fausto Nilo/Clodo/Rodger Rogerio作。この時代らしい哀愁メロディを聴けます。Robertinho de Recifeによるポルトガル・ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=K_v4Tt-NpXU

「Ultimo Raio de Sol」
Fausto Nilo/Clodo/Rodger Rogerio作。美しいメロディを少し憂いを帯びたヴォーカルが歌い上げます。Mauro Seniseのフルートとオーケストレーションによる美しくも切ないサウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=42dn1l9iGaQ

「Girias do Norte」
Onildo Almeida/Jacinto Silva作。それまでのサウンドからは一転し、軽快なファンキー・サウンドと共にTetiのヴォーカルが弾けます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tc3l4O-L2NQ

「Pe na Terra」
Fausto Nilo/Stelio Valle作。僕の一番のお気に入り。爽快かつ楽しげに疾走するメロウ・グルーヴ。アレンジの妙が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=aPHa5wDSOUA

「Vento Rei」
Ze Maia/Cale Alencar作。初めて聴くのに懐かしい思いがこみ上げてくる郷愁モードの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=8A0PJ42bjOk

「Passaras, Passaras, Passaras」
Capinan/Petrucio Maia作。Fagnerとのデュエット。澄み切ったエレガント・ムードの中でいい雰囲気のデュエットを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DunM1s_2T1k

「Espacial」
Belchior作。ロマンティック・ムードの中でTetiが可憐な歌声を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=in1qxMK7XxU

「Falando da Vida」
Rodger Rogerio/Dede Evangelista作。SSW作品風の雰囲気がいい感じのメロウ・チューン。アレンジも含めて1曲の中に物語があります。
https://www.youtube.com/watch?v=wdsKgQafHDY

「Maraca」
Clodo/Rodger Rogerio作。ノルデステ×ジャズ・ロックな雰囲気の1曲。独特のリズミック感がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=NHEM-9sAWoM

「Equatorial」
Fausto Nilo/Cale作。タイトル曲はリズミックな疾走感に惹かれます。スピード感の中にもTetiの可憐なヴォーカルの魅力を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=dOByCXoP33M

ソロ・アルバムとしては、本作以外に『Nos Um』(2006年)というアルバムをリリースしているようです。
posted by ez at 02:49| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする