2019年07月18日

The Deele『Eyes Of A Stranger』

Babyface、L.A. Reidが在籍☆The Deele『Eyes Of A Stranger』
Eyes of a Stranger
発表年:1987年
ez的ジャンル:Babyface/L.A. Reid系ソウル/ファンク
気分は... :置き土産...

今回はBabyfaceL.A. Reidが在籍していたソウル/ファンク・ユニットThe Deeleの3rdアルバム『Eyes Of A Stranger』(1987年)です。

The Deeleは1981年オハイオ州シンシナティで結成されたソウル/ファンク・ユニット。

オリジナル・メンバーはKenny "Babyface" Edmonds(key、g、vo)、Antonio "L.A." Reid(ds)、Darnell "Dee" Bristol(vo)、Carlos "Satin" Greene(vo)、Kevin "Kayo" Roberson(b)、Stanley "Stick" Burke(g)、Steve "Tuck" Walters(g、vo)。

デビュー前にSteve "Tuck" Waltersが脱退し、残りの6名でデビュー・アルバム『Street Beat』(1983年)をSolarからリリースします。当時Midnight StarのメンバーであったReggie Callowayがプロデュースした同作はUS R&Bアルバム・チャート第9位となり、同作からのシングル「Body Talk」はUS R&Bチャート第3位のヒットとなりました。

その後Stanley "Stick" Burkeが脱退し、5名体制で2ndアルバム『Material Thangz』(1985年)をSolarからリリース。 L.A. Reidがプロデュースを手掛け、Babyfaceが全曲のソングライティングを手掛けました(共作含む)。

そして、1987年にグループ最大のヒット作となった3rdアルバムとなる本作『Eyes Of A Stranger』Solarからリリース。US R&Bアルバム・チャート第5位となった本作はゴールド・ディスクに輝き、「Two Occasions」「Shoot 'Em up Movies」という2曲のUS R&BチャートTop10シングルが生まれています。特に「Two Occasions」はUSシングル・チャートでもTop10入りする大ヒットとなりました。

本作を置き土産にL.A. ReidBabyfaceはグループを脱退し、LaFace Recordsを設立します。

さらにKayoも脱退し、残ったDarnell "Dee" Bristol、Carlos "Satin" Greeneの2人で4thアルバム『An Invitation to Love』(1993年)をリリース。これがグループのラスト・アルバムとなりました。その後、2007年にL.A. ReidBabyface以外のメンバーでリユニオンし、アルバムをリリースしています。

プロデュースはBabyface/L.A. Reid

ヒットした「Two Occasions」「Shoot 'Em up Movies」という2曲のバラードが目立ちますが、アルバム全体としては1stシングル「Can-U-Dance」、エレクリック・ファンク「She Wanted」、ミネアポリス・ファンク調の「Hip Chic」「So Many Thangz」といったダンサブル・チューンが目立ちます。メロディアスなミディアム「Let No One Separate Us」も好きです。

Babyface/L.A. Reidのグループへの置き土産を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Two Occasions」
Kenny "Babyface" Edmonds/Darnell "Dee" Bristol/Sid Johnson作。アルバムからの2ndシングル。前述のようにUSシングル・チャート第10位、同R&Bシングル・チャート第4位となったヒット曲。後のBabyfaceの活躍を予感させる美メロ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=6vr9a46ZZ18

Kotch、Jay-Rがカヴァーしています。Beat Master Clay D & The Get Funky Crew「I Love You」、Next「I Still Love You」、Simone Hines「Yeah! Yeah! Yeah! (Stevie J. Remix)」、Mariah Carey feat. Jadakiss & Styles P「We Belong Together (Remix)」、The Game「One Night」、Charlie Manhattan「Two Occasions」、Plies feat. Ashanti「Want It, Need It」、The Dayton Family「That Ain't Yo Bitch」等のサンプリング・ソースとなっています。
Kotch「Two Occasions」
https://www.youtube.com/watch?v=8abLQah-E68
「Two Occasions」
 https://www.youtube.com/watch?v=Vm3LqoAfwv4
Beat Master Clay D & The Get Funky Crew「I Love You」
 https://www.youtube.com/watch?v=y2UZJlRSW-M
Charlie Manhattan「Two Occasions」
 https://www.youtube.com/watch?v=KvA04H4i5J0
Plies feat. Ashanti「Want It, Need It」
 https://www.youtube.com/watch?v=z_3CBxxku10

「Shoot 'Em up Movies」
Kenny Nolan作。アルバムからの3rdシングル。US R&Bシングル・チャート第10位となりました。さすがKenny Nolan作と思わせる素敵なバラードです。ヴォーカル・ワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=JJHLqbsfjds

Mo B. Dickがカヴァーしています。Kwest Tha Madd Lad「I Met My Baby at V.I.M.」、MF DOOM「Red & Gold」、Camp Lo feat. Tyler Woods「Gotcha」、Knxwledge. 「Tkealilsip[WTT]_」等のサンプリング・ソースとなっています。
Mo B. Dick「Shoot 'Em up Movies」
 https://www.youtube.com/watch?v=ifpLcYJ970w
MF DOOM「Red & Gold」
 https://www.youtube.com/watch?v=60uP9kG2rZo
Camp Lo feat. Tyler Woods「Gotcha」
 https://www.youtube.com/watch?v=ymbGGcgdqtY
Knxwledge.「Tkealilsip[WTT]_」
 https://www.youtube.com/watch?v=Ky88zkoxzUk

「Let No One Separate Us」
Darnell "Dee" Bristol, Antonio "L.A." Reid, Kenny "Babyface" Edmonds作。メロディアスなミディアム。さり気ないですが、このグループの魅力を実感できる1曲に仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=WHAoCZ6RWQI

「Eyes of a Stranger」
Daryl Simmons/Carlos "Satin" Greene作。タイトル曲はジャケのイメージそのままなセクシー・ダンサブル・チューン。甘く危険な香りが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=GSkwdYxnNAY

「Can-U-Dance」
Carlos "Satin" Greene/Antonio "L.A." Reid/Dwain Mitchell作。アルバムからの1stシングル。セクシー・モードのダンサブル・チューン。ヒットはしませんでしたが、なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=fjTXC3AV2zY

「She Wanted」
Darnell "Dee" Bristol/Kevin "Kayo" Roberson/Antonio "L.A." Reid作。ある意味Solarらしいエレクリック・ファンク。個人的にはかなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=bBAddlJZoPs

「Hip Chic」
Carlos "Satin" Greene/Les Collier/Darnell "Dee" Bristol/Antonio "L.A." Reid/Kevin "Kayo" Roberson作。ミネアポリス・ファンク調のキャッチーなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=XflA-2ET8lQ

「So Many Thangz」
Darnell "Dee" Bristol/Kenny "Babyface" Edmonds/Daryl Simmons作。ミネアポリス・ファンク調のセクシー・ダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=T7_0GpcG2SU

「Eyes of a Stranger (Reprise)」
Daryl Simmons/Carlos "Satin" Greene作。タイトル曲のリプライズでアルバムは幕を閉じます。

『Street Beat』(1983年)
deele street beat.jpg

『Material Thangz』(1985年)
Material Thangz
posted by ez at 03:17| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月12日

RSVP『Don't Look Back』

マイアミ産モダン・ソウル/AOR☆RSVP『Don't Look Back』
Don’t Look Back
発表年:1985年
ez的ジャンル:マイアミ産モダン・ソウル/AOR
気分は... :今シーズンのマイアミ・ドルフィンズは・・・

今回はマイアミ産モダン・ソウル/AOR作品、RSVP『Don't Look Back』(1985年)です。

再評価が高く、アナログ盤の価格が高騰したことで話題となり、2014年に日本で世界初CD化が実現しました。

RSVPは、リーダーのRey Sanchezを中心としたマイアミのグループ。

メンバーはRey Sanchez(g)、Cheryl Sanchez(vo)、Jim Scott(vo)、Ed Smart(woodwinds、key、vo)、Billy Paul Williams(b、vo)、Manny Martinez(ds)という6名。ラテン系メンバーが多いみたいですね。

グルーの唯一のアルバムとなるのが本作『Don't Look Back』(1985年)です。

再発CDの帯には"マイアミ産モダン・ソウル"となっていますが、内容的にはAOR好きの人に一番フィットする気がします。特にAOR/シティ・ポップ好きの日本人との相性はいいのでは?また、ラテン/ブラジリアン・テイストが散りばめられているのも僕好みです。

「On The Run」「Destiny」「When You Realize」という冒頭3曲に本作のAOR的な魅力が凝縮されています。それ以外であればAORバラード「Secret Sin」も人気なのでは?

個人的にはラテン/メロウ・ボッサ調の「Where I'm Going」もお気に入りです。

楽曲はすべてメンバーらのオリジナルです。

NFLドルフィンズ好きの僕としては、"マイアミ"という言葉にすぐ反応してしまいますが、そんなマイアミ好きの僕を満足させてくれるAOR作品です。

全曲紹介しときやす。

「On The Run」
AORファンも気に入りそうなアーバン・メロウがオープニング。ホーン・サウンドも交えた寛いだ雰囲気が80年代らしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QJj4l_uS2nI ※音質悪いです

「Destiny」
日本人好みのシティ・ポップ的な魅力があります。80年代らしい華やかさもいいですね。やりすぎないシンセ・サウンドのさじ加減も絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=4Lx8Pc5xSBg ※音質悪いです

「When You Realize」
AOR×アーバン・メロウ・ファンクな仕上がり。爽快アーバン・サウンドとシンセ・ファンクのいいとこ取りな感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=FT61a1rri74 ※音質悪いです

「Where I'm Going」
ラテン/メロウ・ボッサ調の仕上がり。このあたりはマイアミのグループらしいですね。

「P.I.」
ブラジリアン・フュージョン調のインスト・チューン。軽快メロウ・サウンドで疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=oDxzTBOFGzo ※音質悪いです

「Secret Sin」
AOR調の哀愁バラード。ラテン・フレイヴァーの都会的サウンドがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ROulFnrFiZM

「Rat Race」
ポップな楽曲ですが、僕はスルー。イモ臭さが目立ってしまい失敗していますね。

「Gethsemane」
ラストはCheryl Sanchezのしっとりとした歌声によるバラードで締め括ってくれます。

マイアミ・ドルフィンズの今シーズンがどうなるのか楽しみです。
新たなエースQBとしてチームを牽引するジョシュ・ローゼンの活躍に期待しています。
posted by ez at 00:48| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月05日

Kashif『Send Me Your Love』

Whitney Houston、George Benson、Al Jarreau参加の2nd☆Kashif『Send Me Your Love』
SEND ME YOUR LOVE
発表年:1984年
ez的ジャンル:N.Y.アーバン・ソウル
気分は... :脱構築・・・

今回は80年代に活躍した男性ソウル・シンガーKashifの2ndアルバム『Send Me Your Love』(1984年)です。

Kashif(Kashif Saleem)(1959-2016年)はN.Y.出身の男性ソウル・シンガー/マルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー/ソングライター。

後期B.T. Expressのメンバーとして活動した後、Evelyn "Champagne" King『I'm In Love』(1981年)を皮切りに、Melba MooreHigh FashionWhitney HoustonGeorge BensonKenny GLa La等のプロデューサー/ソングライターとして頭角を現します。

1983年には『Kashif』でソロ・デビュー。それ以降も80年代に4枚のアルバムをリリースしています。

僕の中では80年代の人気男性ソウル・シンガーというイメージですが、改めてチャート・アクションを確認すると、それ程大ブレイクという訳ではありませんでしたね。それでもプロデューサー/ソングライターとしての手腕も含めて80年代を代表するソウル・アーティストの一人ではないかと思います。

今回紹介する2ndアルバム『Send Me Your Love』(1984年)は、US R&Bアルバム・チャート第4位(USアルバム・チャート第51位)となった作品であり、彼の全アルバムの中で最高位を記録しました。

内容的にも有名アーティストが多数参加し、KashifらしいN.Y.アーバン・サウンドが冴えるキャリアを代表する1枚に仕上がっていると思います。

プロデュースはKashif自身。

アルバムにはWhitney HoustonGeorge BensonKenny GAl JarreauLa LaSiedah GarrettMelissa Morganといったアーティストが参加しています。

レコーディングにはKashif(vo、key、syn、b、ds、per)以下、Ira Siegel(g)、Wayne Brathwaite(b)、Bashiri Johnson(per)、Roy Wooten(ds)、Joe Wooten(key)、
Jeff Smith(sax、back vo)、Steve Horton(key)、Eddie Martinez(g)、Ronnie Drayton(g)、Lillo Thomas(back vo)、Michelle Cobbs(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

US R&Bチャート第6位となったアーバン・ダンサー「Baby Don't Break Your Baby's Heart」、シングルにもなったWhitney Houstonとのデュエット・バラード「Are You The Woman」、グラミーにもノミネートされたAl Jarreauとの共演曲「Edgartown Groove」、メロウ・バラードのタイトル曲「Send Me Your Love」あたりが注目曲だと思います。

個人的にはSiedah Garrettとのデュエット「Love Has No End」、エレクトリック・ブギーなインスト「Call Me Tonight」George BensonのギターをフィーチャーしたKenny Gとの共作曲「I've Been Missin' You」、AOR的な魅力がある「That's How It Goes」もおススメです。

ブラコン好きの人にはたまらない1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Baby Don't Break Your Baby's Heart」
Kashif作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第6位となったアーバン・ダンサー。N.Y.らしいダンサブル・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=X8dFCZdTbGs

「Ooh Love」
Kashif作。80年代ブラコンらしいキラキラした都会的グルーヴが魅力のアーバン・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=esmToOwUJRE

「Are You The Woman」
Kashif作。Whitney Houstonをフィーチャーしたアルバムからの2ndシングル。アーバン・ナイトに相応しいメロウ・バラード。素晴らしいの一言に尽きます!
https://www.youtube.com/watch?v=8rX-15SmneE

Metro Boomin feat. 21 Savage「10 Freaky Girls」のサンプリング・ソースとなっています。
Metro Boomin feat. 21 Savage「10 Freaky Girls」
 https://www.youtube.com/watch?v=l-pZco9ZLOQ

「Love Has No End」
Kashif作。後にMichael Jacksonとのデュエット「I Just Can't Stop Loving You」でブレイクするSiedah Garrettとのデュエット。シンセ使いのセンスがいい感じのメロウ・ミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=IWUObbgSyEw

「Call Me Tonight」
Joe Wooten/Roy Wooten/Kashif作。Joe Wooten、Roy WootenというThe Wootensメンバーとの共作によるエレクトリック・ブギーなインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=oYhpf-_8b5g

「Send Me Your Love」
Kashif作。La Laをフィーチャー。タイトル曲はN.Y.らしい雰囲気のアーバンなメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=rsPjhX5_K7s

Warm Brew「Proper Amount」、4est & Karas feat. Rover「Pani Doktor」のサンプリング・ソースとなっています。
Warm Brew「Proper Amount」
 https://www.youtube.com/watch?v=dS4VFvMe6g0
4est & Karas feat. Rover「Pani Doktor」
 https://www.youtube.com/watch?v=tTWLbRMjpDc

「I've Been Missin' You」
Kashif/Kenny G 作。George Bensonのギターをフィーチャー。作者のKenny G はサックスではなくキーボードで参加しています。George Bensonのギターがいいアクセントになっているオトナのアーバン・ダンサーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZK7RyxD1fnA

「Edgartown Groove」
Al Jarreau/Kashif作。Al Jarreauとの共演曲であり、グラミーのBest R&B Performance by a Duo or Group with Vocalにもノミネートされました。スキャットを交えたAl Jarreauらしい歌世界とKashifらしいN.Y.サウンドの融合が興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=ylhhPQkii4k

「That's How It Goes」
Steve Horton作。本作で唯一の本人以外の作品ですが、コレがかなり僕好み。AOR的な魅力もある都会的サウンドがいい感じのアーバン・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=CHX7xQKzbBw

Kashifの他作品もチェックを!

『Kashif/Send Me Your Love』(1983/1984年) ※2in1CD
KASHIF / SEND ME YOUR LOVE

『Condition of the Heart』(1985年)
Condition of the Heart

『Love Changes』(1987年)
LOVE CHANGES

『Kashif』(1989年)
Kashif

『Music From My Mind』(2003年)
Music from My Mind
posted by ez at 01:55| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月26日

Bill LaBounty『Bill LaBounty』

AORの定番アルバム☆Bill LaBounty『Bill LaBounty』
ビル・ラバウンティ(期間生産限定盤)
発表年:1982年
ez的ジャンル:AOR系男性シンガー
気分は... :落ち武者ジャケ?

今回はAORの定番アルバムBill LaBounty『Bill LaBounty』(1982年)です。

当ブログでもそれなりにAOR作品を紹介していますが、僕の少しひねくれた性分のせいで本作のような定番アルバムが未紹介だったりします。

Bill LaBountyは1948年ウィスコンシン州生まれの男性シンガー・ソングライター。

1972年にFat Chanceというバンドのメンバーとしてレコード・デビュー。その後、ソロ活動を開始し、1975年に1stソロ・アルバム『Promised Love』をリリースします。

Curb Recordsに移籍した2ndアルバム『This Night Won't Last Forever』(1978年)収録の「This Night Won't Last Forever」Michael Johnsonがカヴァー・ヒットさせたことでBillへの注目が高まります。

「This Night Won't Last Forever(邦題:涙は今夜だけ)」は、中山美穂主演のトレンディ・ドラマ『すてきな片思い』(1990年)の挿入歌としてリバイバル・ヒットしたので、そちらで記憶されている人もいるのでは?
「This Night Won't Last Forever」
 https://www.youtube.com/watch?v=Gu55xbVNPZw

「This Night Won't Last Forever」のカヴァー・ヒット以降、彼の楽曲を取り上げるアーティストが続出したことで売れっ子ソングライターの地位を確立します。そんな中、大物プロデューサーRuss Titelmanを迎えて制作されたのが本作『Bill LaBounty』です。

本国アメリカでは商業的に成功しませんでしたが、AOR大国の日本では当時から高い評価を受けた1枚です。と言いつつ、当時高校生だった僕にはリアルタイムでの本作の記憶は殆どありませんが(笑)

"落ち武者カヴァー"とも称されるオリジナル・ジャケ以外に下記のジャケでインプットされている方もいるのでは?コチラの方がAOR名盤らしい雰囲気ですよね。

『Bill LaBounty』 ※別ジャケット盤
ビル・ラバウンティ

レコーディングには Bill LaBounty(vo、el-p)以下、Dean Parks(g)、Steve Lukather(g)、Willie Weeks(b)、Chuck Rainey(b)、Jeff Porcaro(ds)、 Steve Gadd(ds)、 Andy Newmark(ds)、Clarence McDonald(p)、Greg Phillinganes(el-p)、Ian Underwood(syn)、Nyle Steiner(syn)、Lenny Castro(per)、David Sanborn(as)、Kim Hutchcroft(sax)、Jerry Hey(tp、horns arr)、Chuck Findley(tp)、Gwen Dickey(元Rose Royce)(back vo)、James Taylor(back vo)、Patti Austin(back vo)、Leslie SmithStephen Bishop(back vo)、Jennifer Warnes(back vo)、Nick DeCaro(strings arr)等のミュージシャンが参加しています。

このメンツだけでもAOR名盤ですが、サウンドのみならず楽曲の良さ、LaBountyのヴォーカルも含めてトータルな完成度の高さが魅力の1枚です。

楽曲はすべてオリジナル。LaBountyとコンビが長いRoy Freelandとの共作がメインですが、Barry Mann夫妻との共作も2曲含まれます。

AOR人気曲の「Livin' It Up」「Look Who's Lonely Now」がハイライトです。

さらには「Dream On」、シングルにもなった「Never Gonna Look Back」あたりも人気が高いのでは?個人的にはAORらしいサウンドを楽しめる「Comin' Back」、Barry Mann夫妻との共作曲「Nobody's Fool」あたりも好きです。

AORの魅力が見事に凝縮された"AOR名盤"の名に相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Livin' It Up」
Bill LaBounty/Barry Mann/Cynthia Weil作。本作のハイライト。Barry Mann夫妻との共作によるAORクラシック。甘く切ない雰囲気がたまりません。終盤にはDavid Sanbornがサックス・ソロで盛り上げてくれます。シングルにもなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=J_A5HSJnVVU

Three Dog Night、Ricky Peterson、The Whispers等がカヴァーしています。
Ricky Peterson
 https://www.youtube.com/watch?v=Z5iDgMq_UoI
The Whispers
 https://www.youtube.com/watch?v=1fxzJ4V5jcY

「Didn't Want To Say Goodbye」
Bill LaBounty/Roy Freeland作。James Taylorがバック・コーラスで参加した。哀愁メロウ・バラード。シンガー・ソングライターとしてのLaBountyの魅力を実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=sbQ--_BRX7w

「Dream On」
Bill LaBounty/Stephen Geyer作。この曲もAOR人気が高いのでは?アーバン・ナイトなAORサウンドがばっちりキマっています。Jerry Heyらによるホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=JV7oIrjUnxo

「Slow Fade」
Bill LaBounty/Roy Freeland作。しみじみとした感動バラード。恋愛ドラマのエンディングに流れてきそうな1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yWpthXEJdAg

「Comin' Back」
Bill LaBounty/Roy Freeland作。リラックスした雰囲気のミディアム・グルーヴ。Jerry Heyアレンジのホーン・サウンドが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=YgefsJ_iqg0

「Look Who's Lonely Now」
Bill LaBounty/Roy Freeland作。「Livin' It Up」に次ぐAOR人気曲。都会のロンリー・ナイト感がたまりません。100%AORサウンドな感じがたまりません。ギター・ソロはDean Parks。
https://www.youtube.com/watch?v=kbRUuA_8OTE

Randy Crawford、Ricky Petersonがカヴァーしています。
Randy Crawford
 https://www.youtube.com/watch?v=VbuAxDqoA-k
Ricky Peterson
 https://www.youtube.com/watch?v=nM_-vIaD8Mg

「Never Gonna Look Back」
Bill LaBounty/Cynthia Weil/Kathy Wakefield作。シングルにもなりました。楽曲の良さとJames TaylorとJennifer Warnesのバック・コーラスが魅力の1曲。特にLaBountyとJTの絡みがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=6ldkkBeqgug

「It Used To Be Me」
Bill LaBounty/Roy Freeland作。Greg Phillinganesによるメロウ・エレピにグッとくるバラード。Nick DeCaroによる美しいストリングスも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=psfnA-PQjbs

「Nobody's Fool」
Bill LaBounty/Barry Mann/Cynthia Weil作。「Livin' It Up」に次ぐBarry Mann夫妻との共作。AORらしい哀愁ミディアムです。哀愁モードですがジメジメしすぎていないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=51dEUKCMyIk

「Secrets」
Bill LaBounty/Roy Freeland作。ラストもしっとりとしたメロウ・バラードで締め括ってくれます。真夜中のシークレットといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=v06NwjSNxOE

Bill LaBountyの他作品もチェックを!

『Promised Love』(1975年)
Promised Love -Reissue-

『This Night Won't Last Forever』(1978年)
涙は今夜だけ(期間生産限定盤)

『Rain in My Life』(1979年)
レイン・イン・マイ・ライフ(期間生産限定盤)

『The Right Direction』(1991年)
Right Direction

『Back to Your Star』(2009年)
バック・トゥ・ユア・スター

『Into Something Blue』(2014年)
イントゥ・サムシング・ブルー
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2019年06月18日

Nanette Natal『My Song of Something』

クラブ・クラシック「It's Over」収録☆Nanette Natal『My Song of Something』
My Song of Something
発表年:1980年
ez的ジャンル:変幻自在N.Y.女性ジャズ・シンガー
気分は... :早合点にご用心・・・

昨日は早合点な行いを三連発・・・
結果オーライなものもあり、大事に至ることはなかったのですが、勝手な思い込みの怖さを

今回はフリーソウル方面でも再評価の高い女性ジャズ・シンガー作品、Nanette Natal『My Song of Something』(1980年)です。

Nanette Natalは1945年、N.Y.ブルックリン生まれの女性ジャズ・シンガー。

60年代後半から70年初めにかけて、『Yesterday Today Tomorrow』(1969年)、『...The Beginning』(1971年)という2枚のSSW的アルバムをリリースしています。

70年代後半からはジャズ・クラブを中心に活動し、自身のレーベルBenyo Musicを設立します。その第一弾アルバムとなったのが本作『My Song of Something』(1980年)です。

レコーディング・メンバーはNanette Natal(vo、kazoo)、Kuni Mikami(三上クニ)(p、el-p)、Ernesto Provencher(b)、 Bob O'Connell(b)、Pat Wehl(ds、per)、Ed Palermo(ts、fl)、

プロデュース、アレンジ、ソングライティングはNanette Natal自身。

軽快でアップテンポな演奏をバックに、スキャットを含むNanetteの変幻自在のヴォーカルが魅力のアルバムです。シンガー・ソングライター的センスが楽曲があるのも僕好み。

本作のハイライトは、本作が再評価を高めるきっかけをつくったクラブ・クラシックなブラジリアン・ジャズ「It's Over」。フリーソウルのコンピにも収録された人気曲です。

アップ系であれば、オープニングを飾る軽快な高速スウィング「Love Signs」、クールなファンク・グルーヴ「Talkie」もおススメです。

それ以外であれば、ボッサ調のメロウ・ミディアム「My Song Of Something」、SSW的な「I Can Remember」あたりもおススメ。

Judy RobertsSheila Landisあたりがお好きな方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Love Signs」
軽快な高速スウィングがオープニング。Nanetteの変幻自在のスキャットが冴え渡ります。三上クニのピアノもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=uAnqPPS3wBg

「My Song Of Something」
タイトル曲はメロウ・エレピの音色が心地好いボッサ調のミディアム。さり気ないメロウ・ワールドがいいですね。Ed Palermoのサックス・ソロがムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dYNvsnrhZvg

「Let's Just Fall In Love Again」
ジャズ・シンガーらしい雰囲気のあるスウィング・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=xZEDgJjbb7g

「You'd Think I Would Have Learned By Now」
しっとりとしたバラードですが、ジャズ・シンガーらしい技で聴く者を惹きつけます。
https://www.youtube.com/watch?v=7TdM31aLqf4

「Talkie」
Ernesto Provencherの格好良いエレクトリック・ベースが牽引するファンクネスの効いた1曲。ファンク・グルーヴと変幻自在のNanetteのスキャットの組み合わせがいい感じです。特に後半は盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=LNoF2xqrGCs

「I Can Remember」
シンガー・ソングライター的作風の1曲。涼しげなフルートに先導されてNanetteの歌がそよ風のように舞います。
https://www.youtube.com/watch?v=kqT4rnM81NU

「It's Over」
本作のハイライト。フリーソウルのコンピにも収録されていたクラブ・クラシック。静かな序盤からいきなりテンポ・アップしてブラジリアン・ジャズへ変貌します。後半のNanetteのスキャットやドラム・ブレイクも盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=y6JqfkIDfbs

ご興味がある方はNanette Natalの他作品もチェックを!

『Stairway To The Stars』(1992年)
Stairway to the Stars

『Lose Control』(1999年)
Lose Control

『Is Love Enough?』(2001年)
Is Love Enough?

『It's Only a Tune』(2004年)
It's Only a Tune
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