2017年03月14日

The Emotions『Sincerely』

アーバン・メロウな魅力が詰まった後期作品☆The Emotions『Sincerely』
Sincerely
発表年:1984年
ez的ジャンル:姉妹ソウル・グループ
気分は... :今宵はローストビーフ・・・

Hutchinson姉妹による女性ソウル・ヴォーカル・グループThe Emotions『Sincerely』(1984年)です。

The Emotionsの紹介は、Earth,Wind & Fire/Kalimba Productionのバックアップの下で制作された『Flowers』(1976年)、『Rejoice』(1977年)に続き3回目となります。

Earth,Wind & Fire/Kalimba Productionのバックアップでキャリアの絶頂期であった70年代後半のColumbia時代、レア・グルーヴ方面からの再評価の高い70年代前半のStax/Volt時代と比較して、80年代の作品は注目度が低いかもしれませんが、Red Labelからリリースされた本作にはアーバンな魅力があります。

本作におけるメンバーはWandaSheilaPamelaの3名。これまで紹介した2枚と異なり、Jeanetteに代わってPamelaがグループに加入しています。

レコーディングにはWayne Vaughn(syn、key、programming)、Benjamin Wright(key、programming)、David Souza(syn、key)、Billy Osborne(syn)、Attala Zane Giles(instruments)、Jerry Peters(key)、Paul Fox(key、strings)、Carlos Rios(g)、Jerry Williams(g、b)、Charles Fearing(g)、Greggory Moore(g)、Ray Fuller(g)、Nathan East(b)、Fred Washington(b)、James Jamerson Jr.(b)、Charles Meeks(b)、Ricky Lawson(ds)、Michael White(ds)、Steve Reid(ds)、Darryl (Munyungo) Jackson(per)、Kenny Pickens(tb)等が参加しています。

Wanda、Sheilaに加え、Wandaの旦那Wanda VaughnBenjamin WrightOsborne & Giles(Billy Osborne/Attala Zane Giles)等がプロデュースを務めています。

「You're The Best」のようなアーバン・ダンサーもありますが、本作の魅力は「You're The One」「All Things Come In Time」「Are You Through With My Heart」などに代表されるアーバン・メロウなミディアム〜スロウにあると思います。

成熟したEmotionsを堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「All Things Come In Time」
Wanda Vaughn/Wayne Vaughnプロデュース。80年代らしいアーバン・ナイトなミディアムがオープニング。グループの成熟を感じる1枚です。
https://www.youtube.com/watch?v=VjAEqelMPZc

「Are You Through With My Heart」
Benjamin Wrightプロデュース。アルバムからの3rdシングル。甘く切ないアーバン・ミディアム。Emotionsらしい息の合ったヴォーカル・ワークを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=QbNCYJGiyOY

「You're The One」
Osborne & Giles(Billy Osborne/Attala Zane Giles)プロデュース。アルバムからの1stシングルとなったアーバンなメロウ・ミディアム。本作のハイライトの1つ。クワイエット・ストームな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=InVYYCdMZU4

「Can't Blow Out The Candle」
Wanda Vaughn/Wayne Vaughnプロデュース。シンセの躍動感が印象的なダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=wPmLyvYzRaQ

「Sincerely」
Benjamin Wright/Lee Young Sr.プロデュース。タイトル曲はしっとりと歌い上げるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=QvGylpxFTqw

「You're The Best」
Osborne & Gilesプロデュース。2ndシングルとなったアーバン・ダンサー。妖艶なダンサブル感が80年代らしくて良いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ZcsQpoWIurs

「You Know I'm The One」
Wanda Vaughn/Wayne Vaughnプロデュース。吐息交じりのSheilaのヴォーカルにグッとくるメロウ・バラード。本作らしいアーバンな魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=kxdes3nedR8

「Never Let Another」
Sheila Hutchinson/Wayne Vaughnプロデュース。妖しげなダンサブル・サウンドが印象的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=qsTlG0IzQwQ

「I Can Do Anything」
Wanda Vaughn/Wayne Vaughnプロデュース。本編のラストはSheilaが歌い上げるミディアム・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oPeTZL019q4

Expansionからの再発CDには、グループのラスト・アルバムとなった次作『If I Only Knew』(1985年)から「Eternally」「The Good Times」「Giving You All I Got」の3曲がボーナス・トラックとして追加収録され、さらにシングル「You're The Best」に収録されていたJohyn Morales & Sergio Munzibaiによる「You're The Best (M&M Mix)」「You're The Best (M&M Re-Edit)」の2曲も追加収録されています。

The Emotionsの他作品もチェックを!

『So I Can Love You』(1970年)
ソー・アイ・キャン・ラヴ・ユー

『Untouched』(1972年)
アンタッチド

『Flowers』(1976年)
Flowers

『Rejoice』(1977年)
リジョイス(紙ジャケット仕様)

『Sunbeam』(1978年)
SUNBEAM

『Come Into Our World』(1979年)
Come Into Our World: Expanded Edition

『New Affair』(1981年)
NEW AFFAIRS
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2017年03月08日

George Duke『Dream On』

ダンス・クラシック「Shine On」収録☆George Duke『Dream On』
ドリーム・オン +2(期間生産限定盤)
発表年:1982年
ez的ジャンル:アーバン・ディスコ/フュージョン
気分は... :Shine On !

今回は人気キーボード奏者George Dukeの人気作『Dream On』(1982年)です。

2013年に惜しくも逝去したGeorge Duke(1946-2013年)に関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『I Love The Blues, She Heard Me Cry』(1975年)
 『A Brazilian Love Affair』(1979年)
 『Follow The Rainbow』(1979年)

本作『Dream On』(1982年)は、ダンス・クラシックとして人気のアーバン・ディスコ「Shine On」が収録された作品として人気の高いGeorge Duke作品の一つだと思います。

「Shine On」には、個人的な思い入れがあり、聴いていると学生時代の思い出がリンクしてきます。

アルバム全体はEarth,Wind & Fire調のコンテンポラリー感のあるダンサブル&アーバン・メロウなサウンドが目立ちます。ヴォーカル面でもPhilip Baileyを意識したようなファルセット・ヴォーカルが印象的です。

George Duke(key、syn、vo)以下、Mike Sembello(g)、Charles Icarus Johnson(g)、Byron Miller(b)、Leon "Ndugu" Chancler(ds)、Paulinho Da Costa(per)、Gary Herbig(sax)、Larry Williams(sax)、Jerry Hey(tp)、Gary Grant(tp、flh)、Bill Reichenbach(tb)、Carl Carlwell(back vo)、Jean Carn(back vo)、Flora Purim(back vo)、Deborah Thomas(back vo)、
Dee Hendricks(back vo)、Sybil Thomas(back vo)等がレコーディングに参加しています。

「Shine On」がハイライトですが、それ以外であればアーバン・メロウな「You」Con Funk Shunメンバーが書いたタイトル曲「Dream On」、メロウ・ダンサー「Ride On Love」がオススメです。

タイトル曲以外はDukeのオリジナルです(共作含む)。

昨年国内再発CDがリリースされ、廉価で入手できるようになったのでぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Shine On」
本作のハイライトとなるダンス・クラシック。爽快ファルセット・ヴォーカルのアーバン・ディスコはいつ聴いてもサイコーです。前述のように個人的な思い出がリンクする曲なので、聴いていると特別な感情が湧きおこってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=K4tGXYrRpu0

「You」
メロウ好きの人にはオススメのアーバン・ミディアム。80年代前半らしいメロウ&ブリージンなコンテンポラリー感がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=_U__w8yVncs

「Dream On」
タイトル曲はCedric Martin/Felton PilateというCon Funk Shunコンビの作品です。Con Funk Shunに通じるライト感覚のメロウ・ダンサーに仕上がっています。DJ Nekbath「Sometimes」でサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=fe36fHgWehs

「I Will Always Be Your Friend」
メロディオン(鍵盤ハーモニカ)の音色が印象的なメロウ・バラード。夏の終わりの思い出・・・といった雰囲気が似合いそうな1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=m3IeSFHsCwo

「Framed」
Dukeが様々な鍵盤を使いこなすミディアム・グルーヴ。アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DqCwBSXeepU

「Ride On Love」
Philip Baileyばりのファルセット・ヴォーカルが栄えるメロウ・ダンサー。Dukeのシンセ・ソロやMike Sembelloのカッティング・ギターも心地好いです。Vast Aire「Phenom」でサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=1eGYbq1M5YA

「Son Of Reach For It (The Funky Dream)」
George Duke/Leon "Ndugu" Chancler/Charles Icarus Johnson作。鍵盤奏者らしいミディアム・ジャズ・ファンク。Flora PurimJean Carn等がバック・コーラスを務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=lI7AugkjC3o

Vanilla Ice「Phunky Rhymes」でサンプリングされています。
Vanilla Ice「Phunky Rhymes」
 https://www.youtube.com/watch?v=Mr2ApgTg7I8

「Someday」
『I Love The Blues, She Heard Me Cry』(1975年)収録曲の再演。オリジナル・ヴァージョンから大きく変わったわけではなく、再録の意図はよくわかりませんが、ファルセット・ヴォーカルが似合う素敵なメロウ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=6HPVeFGJkGw

「Positive Energy」
ブリージンな爽快フュージョン。レコーディング・メンバーの顔ぶれを見れば、このタイプのフュージョン・サウンドは間違いないでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=p40CzgN8d0g

「Let Your Love Shine」
ラストはサンセットが似合いそうなメロウ・ミディアムで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4TQmNwCm8dE

George Dukeの他作品もチェックを!

『Feel』(1974年)
Feel (Dig)

『I Love The Blues, She Heard Me Cry』(1975年)
I Love the Blues She Heard Me Cry (Dig)

『The Aura Will Prevail』(1975年)
オーラ・ウィル・プリヴェイ (Aura Will Prevail)

『Liberaed Fantasies』(1976年)
Liberated Fantasies by Duke, George (2007-07-10) 【並行輸入品】

『From Me to You』(1977年)
フロム・ミー・トゥ・ユー(紙ジャケット仕様)

『Reach for It』(1977年)
リーチ・フォー・イット(紙ジャケット仕様)

『Don't Let Go』(1978年)
ドント・レット・ゴー(紙ジャケット仕様)

『Follow The Rainbow』(1979年)
フォロー・ザ・レインボー(紙ジャケット仕様)

『Master of the Game』(1979年)
マスター・オブ・ザ・ゲーム(紙ジャケット仕様)

『A Brazilian Love Affair』(1980年)
ブラジリアン・ラヴ・アフェア +2(期間生産限定盤)

『Clarke/Duke Project』(1981年)
クラーク/デューク・プロジェクト(期間生産限定盤)

『Guardian of the Light』(1983年)
ライト・メッセージ(紙ジャケット仕様)
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2017年02月28日

Tony Terry『Forever Yours』

シングル「She's Fly」、「Lovey Dovey」を含むデビュー作☆Tony Terry『Forever Yours』
Forever Yours
発表年:1987年
ez的ジャンル:初期NJS系男性R&B
気分は... :多様性・・・

今回はNJS好きにはお馴染みのアーティストTony Terryのデビュー・アルバム『Forever Yours』(1987年)です。

Tony Terryは1964年ワシントンD.C.生まれの男性R&Bシンガー。

1987年にシングル「She's Fly」でデビュー。同年にはデビュー・アルバムとなる本作『Forever Yours』をリリース。同作からのシングル「Lovey Dovey」は全米R&Bチャート第4位となりました。

1990年には2ndアルバム『Tony Terry』をリリース。シングル「With You」「Everlasting Love」は共に全米R&Bチャート第6位になりました。1994年には3rdアルバム『Heart of a Man』をリリースしています。僕のTony Terryの記憶はこの辺りまで。

NJSのイメージがあるアーティストですが、このデビュー・アルバムはモロにNJSという感じでもなく、さまざまな音楽スタイルが入り混じった80年代後半ならではの面白さがあります。リミックス・ヴァージョンのようなハウス調の楽曲も含まれているのが、この時代らしいかもしれません。

主役であるTonyのヴォーカルは、巧いというより雰囲気で聴かせる魅力があります。

シングルにもなった「She's Fly」「Lovey Dovey」が目立ちますが、「Day Dreaming」「Here With Me」あたりも好きです。

チープな中にも80年代後半ならではの味わいがあるR&B作品です。

全曲紹介しときやす。

「Forever Yours」
アルバムからの2ndシングル。スウィート・ソウル調のバラードですが、歌唱力ではなく雰囲気で聴かせてしまう当りがTony Terryらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m2cLPcqNxCs

「Lovey Dovey」
アルバムからの3rdシングル。全米R&Bチャート第4位となりました。胸キュンは雰囲気のダンサブル・チューン。初期NJSの魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=DwjsaMeU0Bk

「Fulltime Girl」
ハウス調のダンス・チューン。この時期のリミックス・ヴァージョンによくあった感じの音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mT02DR10Y20

「Day Dreaming」
ファンク調ながらもメロディアスでキャッチーな仕上がり。妖しげなデイ・ドリーム感がありますね。ラテンな隠し味も効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=cpAafwvpQQI

「Here With Me」
メロディアスなミディアム。チープなサウンドが逆にTonyの雰囲気で聴かせるヴォーカルにフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qNkr9zeb9uw

「She's Fly」
全米R&Bチャート第10位となったデビュー・シングル。初期NJSというよりGo-Goスタイルって感じですかね。このあたりはワシントンD.C.出身らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TIeXl6K6fqw

「Wassup Wit U」
妖しげなファンク・チューン。The Beatles「Come Together」をダンサブルなファンクにした雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=6Iz2zhbAL4Q

「Up & Down Love」
ポップな味わいのファンク・チューン。チープなんだけど憎めない魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=KNgAyIc83fg

「Young Love」
共同プロデューサーとしてDavid Sanchezが加わっています。リミックス仕様な雰囲気のハウス調のダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=juCQFA8fP-w

「What Would It Take」
ラストは哀愁バラード。Flameの女性ヴォーカルも加わります。この曲もTed CurrierとDavid Sanchezのプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=RstyWsObEbk

Tony Terryの他作品もチェックを!

『Tony Terry』(1990年)
Tony Terry

『Heart of a Man』(1994年)
Heart of a Man

『My Best』(2001年)
My Best

『Changed!』(2006年)
Changed

『I Tony 6』(2015年)
I Tony 6
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2017年02月20日

Stephanie Mills『Tantalizingly Hot』

Mtume/Lucas、Ashford & Simpsonプロデュース☆Stephanie Mills『Tantalizingly Hot』
Tantilizingly Hot
発表年:1982年
ez的ジャンル:ブロードウェイ仕込み女性R&B
気分は... :魅惑のハイトーン・ヴォーカル・・・

今回は女性R&BシンガーStephanie Millsの6thアルバム『Tantalizingly Hot』(1982年)です。

N.Y.クイーンズ出身でブロードウェイ・ミュージカルでも活躍した女性R&BシンガーStephanie Millsの紹介は、『Sweet Sensation』(1980年)、『What Cha Gonna Do With My Lovin'』(1979年)に続き3回目となります。

6thアルバム『Tantalizingly Hot』(1982年)は、『What Cha Gonna Do With My Lovin'』(1979年)、『Sweet Sensation』(1980年)、『Stephanie』(1981年)に続く、James Mtume/Reggie Lucasとのタッグ第4弾となります。結果的に本作でMtume/Lucasとのタッグは解消されました。

メイン・プロデュースはMtume/Lucasですが、Nickolas Ashford & Valerie Simpsonも2曲をプロデュースしています。さらにStephanie自身も1曲プロデュースしています。また、Dunn Pearsonがホーン&ストリングス・アレンジで参加しています。

James Mtume(per)、Reggie Lucas(g)以外にもTawatha Agee(back vo)、Hubert Eaves III(key)、Howard King(ds)、Basil Fearington(b)、Edward Moore(g)というMtumeメンバーが勢揃いし、レコーディングに参加しています。

それ以外にもValerie Simpson(p、back vo)、 John Simmons (p、back vo)、Yogi Horton(ds)、Raymond Calhoun(ds)、Kenneth Little(ds)、Francisco Centeno(b)、Marcus Miller(b)、Alvin Moody(b)、William "Doc" Powell(g)、Al McKay(g)、Ted "Pearly" Perlman(g)、Bobby Wooten(key、syn)、Dean Gant(key、syn)、Harry Whitaker(key)、Richard Tee(key)、Bernie Worrell(syn)、Peter Cannarozzi(syn)、Ed Walsh(syn)、Joseph Joubert(syn)等のミュージシャンが参加しています。

また、Nickolas AshfordBrenda WhiteFonzi ThorntonNorma Jean WrightUllanda McCulloughMary JohnsonPeggy BlueJosie Armsteadがバック・ヴォーカルを務めています。

アルバムからは「Last Night」「Keep Away Girls」「You Can't Run From My Love」の3曲がシングル・カットされました。特にMtume/Lucasらしいダンス・クラシック「You Can't Run From My Love」、Ashford & Simpson起用の成果が出たメロウ・ミディアム「Keep Away Girls」の2曲が本作のハイライトだと思います。

それ以外であれば、アーバン・メロウな「Your Love is Always New」、ダンサブルなファンク「True Love Don't Come Easy」あたりも個人的にはオススメです。

Mtume/Lucasとのタッグ4枚の中では一番注目度が低いかもしれませんが、Mtume/Lucas好きであれば十分楽しめる1枚だと思います。


全曲紹介しときやす。

「Last Night」
James Mtume & Reggie Lucas作/プロデュース。アルバムからの1stシングルとして全米R&Bチャート第14位となったファンク・グルーヴ。Mtume/Lucasらしいファンク・サウンドを楽しめるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=eylurhSLJ-8

「Still Lovin' You」
Dean Gant/Imari Amani作。James Mtume & Reggie Lucasプロデュース。しっとりと歌い上げるラブ・バラード。Stephanieの素直なヴォーカルが栄えるビューティフルな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=BBv_EwbuuFU

「Keep Away Girls」
Nickolas Ashford & Valerie Simpson作/プロデュース。Ashford & Simpson起用の意図がよく分かるメロウ・ミディアム。アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第13位となっています。同じ1982年にリリースされたDonald Fagen「I.G.Y.」あたりと曲調が似ているかもしれませんね。Stephanieの伸びやかヴォーカルが栄えます。Francisco Centenoのブリブリのベースもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=5FZElGVMijA

Mista Lawnge「Only in the Summer」、KeKe「Duzo Nie Trzeba」のサンプリング・ソースとなっています。
KeKe「Duzo Nie Trzeba」
 https://www.youtube.com/watch?v=qr2LsPeo_QA

「You Can't Run From My Love」
James Mtume & Reggie Lucas作/プロデュース。アルバムからの3rdシングルにもなりました。今日的にはこのダンサブルなファンク・チューンがハイライトなのでは?Mtume/Lucas好きならば、文句なしに気に入るであろうダンス・クラシックだと思います。僕も一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=uf3yNCdPwvQ

Moonraker「Just By」、Ledge「Together」、Sean Biddle「You Can't Run From My Love」のサンプリング・ソースとなっています。

「True Love Don't Come Easy」
Edward Moore/James Balton作。James Mtume & Reggie Lucasプロデュース。「You Can't Run From My Love」、「Last Night」のせいで隠れがちですが、コレもMtume/Lucasらしさを楽しめるダンサブルなファンク・チューンです。Dunn Pearsonのアレンジもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=4vAqPDxwFsM

「'Ole Love」
Joey Mills/V. Eaglyn作。Stephanie Millsプロデュース。オトナのラブ・バラードをムードたっぷりに歌い上げます。哀愁のスパニッシュ・テイストもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ysqMTz1h2As

Sean Boog「Standing O」のサンプリング・ソースとなっています。
Sean Boog「Standing O」
https://www.youtube.com/watch?v=BwYAQnU0PwQ

「Your Love is Always New」
Jim Andron/Mark Winkler作。James Mtume & Reggie Lucasプロデュース。個人的には「You Can't Run From My Love」に次いで好きなのがこのアーバン・メロウ。Stephanieのキュートな歌声が胸キュン度を高めてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FPamkvFxQfE

「I Can't Give Back the Love I Feel For You」
Brian Holland/Nickolas Ashford/Valerie Simpson作。Nickolas Ashford & Valerie Simpsonプロデュース。Rita Wrightのカヴァーです。感動的にバラードを歌い上げる前半から一転して、アップテンポの中盤以降へ・・・ミュージカル仕込みのStephanieのヴォーカルの素晴らしさを実感しながら、ドラマチックに幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=BlSULsUl8As

再発CDには「Wailin'」「You Can't Run From My Love (12" Remix)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。特に後者は嬉しいですね。

Stephanie Millsの他作品もチェックを!

『For the First Time』(1975年)
Stephanie Mills/For The First Time

『What Cha Gonna Do With My Lovin'』(1979年)
ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・ウィズ・ラヴィン

『Sweet Sensation』(1980年)
スウィート・センセーション

『Stephanie』(1981年)
ステファニー

『Merciless』(1983年)
Merciless ~ Expanded Edition + Bonus Tracks [from UK]

『I've Got the Cure』(1984年)
I've Got The Cure ~ Expanded Edition [from UK]

『Stephanie Mills』(1985年)
Stephanie Mills

『If I Were Your Woman』(1987年)
If I Were Your Woman

『Home』(1989年)
Home

『Something Real』(1992年)
Something Real

『Personal Inspirations』(1994年)
Personal Inspiration
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2017年02月11日

Stanley Cowell『New World』

再評価されるべきスピリチュアル・ジャズ☆Stanley Cowell『New World』
ニュー・ワールド
発表年:1981年
ez的ジャンル:スピリチュアル・ジャズ
気分は... :新世界は何処に向かう・・・

今回はスピリチュアルな作品で人気のジャス・ピアニストStanley Cowell『New World』(1981年)です。

1941年オハイオ州トレド生まれのジャス・ピアニストStanley Cowellの紹介は、『Musa・Ancestral Streams』(1974年)、『Regeneration』(1975年)に続き3回目となります。

Stanley Cowellといえば、自身のレーベルStrata-East Recordsからリリースした『Musa・Ancestral Streams』(1974年)、『Regeneration』(1975年)という2枚の印象が鮮烈ですが、1981年にリリースされた本作もCowellらしいスピリチュアル・ジャズを楽しめます。

Galaxy Recordsからの4作目となる『New World』はリリースは1981年ですが、レコーディングされたのは1978年です。それまでGalaxyからは『Waiting for the Moment』(1977年)、『Talkin' 'Bout Love』(1978年)、『Equipoise』(1978年)といったアルバムをリリースしています。

レコーディング・メンバーはStanley Cowell(p、el-p、org、kalimba、back vo)、Cecil McBee(b)、Roy Haynes(ds)、Kenneth Nash(per)、Pat Patrick(fl、clarinet、sax)、Eddie Henderson(tp、flh)、Julian Priester(tb)、Terry Adams(cello)、Nate Rubin(violin)、Judy Lacey(vo)、Linda Mandolph(vo)、Robert Mandolph(vo)。

プロデュースはEd Michel

スタンダードをスピリチュアル・ジャズへ変貌させた「Come Sunday」、ソウルフルな「Ask Him」、カリプソ・フィーリングの「Island Of Haitoo」、名作『Regeneration』収録の人気曲の再演「I'm Trying To Find A Way」、コズミックな「El Space-O」、美しいピアノ・ソロ「Sienna: Welcome To This New World」と6曲6様の演奏で魅了します。

再評価されるべきスピリチュアル・ジャズ作品だと思います。

全曲を紹介しときやす。

「Come Sunday」
Duke Ellington作のスタンダード・カヴァーがオープニング。Cowellの美しいピアノでスタートし、鐘の音と共にコーラスやパーカッションが加わり、スピリチュアルな展開へ・・・秀逸アレンジの都会的スピリチュアル・ジャズといった趣がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LE-Bpk6Jx9c

「Ask Him」
Stanley Cowell/Cecil McBee作。実にソウルフルな演奏です。Cowellのエレピやゴスペル調のコーラスが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=aWvKRQA8dfA

「Island Of Haitoo」
Stanley Cowell/Scott作。タイトルから想像できるようにカリプソ・フィーリングのフュージョン/クロスオーヴァー・サウンドです。カリンバがいいアクセントになっています。

「I'm Trying To Find A Way」
Viki McLaughlin/Stanley Cowell作。名作『Regeneration』のオープニングを飾った人気曲「Trying To Find A Way」の再演。エレガントなチェロやヴァイオリンを交えたスピリチュアル・ジャズな演奏は、『Regeneration』ヴァージョンとは異なる魅力で楽しませてくれます。ブラジリアン・ジャズとセットで聴いてもいいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=zOXalVwXBr4

「El Space-O」
Stanley Cowell/Cecil McBee/Roy Haynes作。少しダークでコズミックなブラック・ジャズ的な演奏が印象的です。Eddie Hendersonのプレイが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=i_WPyrjIppc

Cella Dwellas「Hold U Down」のサンプリング・ソースとなっています。
Cella Dwellas「Hold U Down」
 https://www.youtube.com/watch?v=cNEcAJwNgwI

「Sienna: Welcome To This New World」
Stanley Cowell作。ラストはCowellの美しいピアノ・ソロで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ONMnvNWq244

Stanley Cowellの他作品もチェックを!

『Blues for the Viet Cong』(1969年)
ブルース・フォー・ザ・ヴェトコン

『Brilliant Circles』(1969年)
ブリリアント・サークルズ

『Illusion Suite』(1973年)
幻想組曲

The Piano Choir『Handscapes』(1974年)
Handscapes

『Musa・Ancestral Streams』(1974年)
Musa Ancestral Streams

『Regeneration』(1975年)
リジェネレーション(紙ジャケット仕様)

『Equipoise』(1979年)
エクイポイズ+3

『New World』(1981年)
ニュー・ワールド

Stanley Cowell/Buster Williams/Frederick Waits『We Three』(1987年)
ウィー・スリー

『Sienna』(1989年)
Sienna

『Back to the Beautiful』(1989年)
Back to the Beautiful

『Close to You Alone』(1990年)
クロース・トゥ・ユー・アローン

『Bright Passion』(1993年)
Bright Passion

『Angel Eyes』(1993年)
Angel Eyes

『Live at Copenhagen Jazz House』(1993年)
Live: At Copenhagen Jazz House

『Setup』(1993年)
Setup

『Departure 2』(1994年)
Departure #2

『Games』(1994年)
Games by Stanley Cowell (2010-01-01) 【並行輸入品】

『Mandara Blossoms』(1995年)
Mandara Blossoms

『Hear Me One』(1997年)
Hear Me One

『Dancers in Love』(1999年)
恋のダンサー

『Prayer For Peace』(2010年)
Prayer For Peace

『It's Time』(2012年)
It's Time

『Welcome To This New World』(2013年)
Welcome To This New World

『Are You Real?』(2014年)
Are You Real?

『Reminiscent, Plus A Xmas Suite』(2015年)
Reminiscent, Plus A Xmas Suite
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