2020年01月20日

The Style Council『Introducing The Style Council』

スタイル評議会のお披露目ミニ・アルバム☆The Style Council『Introducing The Style Council』
スピーク・ライク・ア・チャイルド
発表年:1983年
ez的ジャンル:Paul Weller流ブルーアイド・ソウル
気分は... :青春の1ページ...

The JamPaul Weller率いるThe Style Councilのデビュー・ミニ・アルバム『Introducing The Style Council』(1983年)です。

The JamPaul Weller
キーボード奏者Mick Talbotと組んで結成した"スタイル評議会"Style Councilについて、当ブログで紹介したのか以下の3枚。

 『Cafe Bleu』(1984年)
 『Our Favorite Shop』(1985年)
 『The Cost Of Loving』(1987年)

シングル「Beat Surrender」(1982年)を置き土産に、人気絶頂であったUKバンドThe Jamをあっさり解散させてしまったPaul Weller

個人的にもThe JamならびにPaul Wellerはリアルタイムのロック・ヒーローだったので大変ショックでした。

そのPaul Wellerが1983年になると、The Merton ParkasDexy's Midnight RunnersThe Bureauなどで活動してきたキーボード奏者Mick Talbotと新ユニットStyle Councilを結成し、デビュー・シングル「Speak Like a Child」をリリースします。

当時の僕はPaul Wellerが再始動したことに歓喜した一方で、The Jamとはかけ離れたソウル・サウンドに戸惑った記憶があります。

今思えば、後期The Jamは黒人音楽のエッセンスを反映した楽曲も多く、The Jam解散後、Paul兄貴が黒人音楽へさらに接近することは十分予想できたことですが、ロックが洋楽の中心であった当時高校生の僕にとって、ロックのフォーマットの枠を飛び越えてしまった「Speak Like a Child」はあまりピンと来なかったというのが正直なところです。

本作『Introducing The Style Council』(1983年)は、「Speak Like a Child」「Money-Go-Round」「Long Hot Summer/The Paris Match」という3枚のシングルを寄せ集めた7曲入りミニ・アルバムですが、多くのファンはデビュー・アルバム的な位置付けで聴いていたのでは?僕もそんな一人でした。

Mick Talbot作の「Mick's Up」以外はすべてPaul Wellerのオリジナルです。

レコーディングには『The Cost Of Loving』(1987年)から正式メンバーとしてクレジットされるようになるSteve White(ds)、Dee C. Lee(back vo)も参加しています。

プロデュースはPaul WellerPeter Wilson

Style Councilの代表作である『Cafe Bleu』(1984年)、『Our Favorite Shop』(1985年)と比較すると、寄せ集め感の強い作品ですが、新ユニットStyle Councilに込めたPaul Wellerの思いが伝わってくる、捨て難い魅力のある1枚です。

個人的には青春の思い出が詰まった記憶に残る1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Long Hot Summer (extended 12" version)」
UKチャート第3位となった3rdシングル。Marvin Gaye「Sexual Healing」あたりの影響を感じるソウル・チューン。打ち込みシンセ・サウンドは今聴くとチープですが、コーラス・ワークも含めて彼らのソウル・フィーリングが伝わってくるヒット・シングルです。
https://www.youtube.com/watch?v=G1P26FyB1Cs

「Headstart for Happiness」
2ndシングル「Money-Go-Round」収録曲。『Cafe Bleu』の別ヴァージョンが収録されていますが、アコギとハモンドのみの本ヴァージョンが断然好きです。当時はネオアコも好きだったので、そんな雰囲気の本曲にグッときていました。
Tracey Thorn『A Distant Shore』(1982年)あたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=5qzFVGT2QjA

「Speak Like a Child」
スタカンのデビュー・シングル。UKチャート第4位のヒットとなりました。ホーン・サウンドをはじめ、レトロなソウル・フィーリングを彼ららしいセンスでまとめ上げた1曲です。本曲のドラムはZeke Manyika、バック・コーラスはTracie Young。
https://www.youtube.com/watch?v=ZlCCva6rr-s

「Long Hot Summer" (Club mix)」
「Long Hot Summer」の別ヴァージョンですが、これは数合わせ的なトラックですね(笑)

「The Paris Match」
シングル「Long Hot Summer」のもう一つのA面曲(厳密には「A Paris」のタイトルの両A面シングル)。『Cafe Bleu』を予感させるパリ・モードの仕上がり。アコーディオンによるアクセントがお洒落ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=T3eGSA4P5vw

「Mick's Up」
Mick Talbot作のインスト。当時は軽視していた曲ですが、今聴くと抜群に格好良いグルーヴィーなオルガン・ジャズ。当時の僕はPaul Wellerばかりに目が行き、Mick Talbotの存在はあまり気にしていませんでしたが、本曲を聴けばPaul兄貴のパートナーには彼が最適であったことを実感できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=YQkMTxmc_XE

「Money-Go-Round (Club Mix)」
UKチャート第11位となった2ndシングルのロング・ヴァージョン。ブリブリのベースが腹に来るファンク・グルーヴ。当時は少し単調に聴こえましたが、今聴くとストロングなファンクネスがたまりません。ベースはJo Dworniak、ドラムはZeke Manyika、バック・コーラスはDee C. Lee。シングル・ヴァージョンは唐突にスタートするエディトに少し違和感があったので、ロング・ヴァージョンの方がこの曲本来の姿という気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=0BI7DPUqIrI

『Cafe Bleu』(1984年)
Cafe Bleu - complete

『Our Favorite Shop』(1985年)
Our Favourite Shop

『The Cost Of Loving』(1987年)
Cost of Loving
posted by ez at 00:27| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月13日

Chapter 8『Forever』

アーバンな魅力に溢れた1枚Chapter 8『Forever』
FOREVER
発表年:1988年
ez的ジャンル:アーバン・ソウル/ファンク
気分は... :波乱・・・

NFLディビジョナル・プレーオフは、レイブンズがタイタンズにまさかの敗退。

Michael J. Powell率いるファンク/ソウル・グループChapter 8の3rdアルバム『Forever』(1988年)です。

Anita BakerMichael J. Powellを擁したChapter 8の紹介は、2ndアルバム『This Love's For Real』(1985年)、デビュー・アルバム『Chapter 8』(1979年)に続き3回目となります。

結果的にグループのラスト・アルバムとなってしまった3rdアルバム『Forever』(1988年)。

必ずしも評価の高いアルバムではありませんが、Michael J. Powellらしいアーバンな魅力に溢れた1枚に仕上がっていると思います。

本作におけるメンバーは、Michael J. Powell(g、prog)、Gerald Lyles(vo)、Valerie Pinkston(vo)、David Washington(b)、Vernon Fails(p、el-p、syn)、Courtlen Hale(sax、syn)という6名。

それ以外にPaul Jackson Jr.(g)、Donald Lyle(g、syn、prog)、Johnathan Moffett(ds)、Ricky Lawson(ds)、Ron Bruner(ds)、Gene Sarapino(org)、Sir Gant(p、ayn)、Paulinho DaCosta(per)、Alex Brown(back vo)、Jim Gilstrap(back vo)、Kim Edwards-Brown(back vo)、(back vo)、Marva King等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

プロデュースはMichael J. PowellPaul Riserがストリングス・アレンジを手掛けています。

シングルにもなった「So In Love」「Give Me A Chance」。煌びやかなアーバン・ダンサーの「Understanding」「Real Love」あたりが僕のおススメです。

Michael J. Powell好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Stronger Love」
David Spradley/Donald Lyle/Gerald Lyles/Michael J. Powell作。煌びやかなシンセが響くアーバン・ダンサーがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=vsK413BH6SU

「Give Me A Chance」
Michael J. Powell/Valerie Pinkston/Vernon Fails作。シングルにもなった1曲。Valerie Pinkstonがしっとりと歌い上げるアーバン・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=3vWJL0G4AjE

「So In Love」
Michael J. Powell/Vernon Fails作。シングルにもなったMichael J. Powellの本領発揮の1曲。クワエット・ストーム好きには間違いない1曲でしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=v2cgI2ZNF_k

「Understanding」
Donald Lyle/Michael J. Powell/Rupert Brewer作。ダンサブル系ではコレが一番好き!煌びやかに疾走するアーバン・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=HaUovh8H6Ks

「I Can't Wait」
Donald Lyle/Michael J. Powell/Valerie Pinkston作。良く悪くも80年代後半らしいダンサブル・サウンドが印象的です。

「One And Only」
Vernon Fails作。出だしの♪ウォー、ウォー♪コーラスに少し面喰いますが、なかなかキャッチーなアーバン・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sXv7weXNn54

「Real Love」
Michael J. Powell/Vernon Fails作。Michael J. Powellらしいセンスを楽しめるアーバン・ダンサー。オトナのアーバン・ナイト感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t47BnREGtTE

「Forever」
Bonnie Karlyle作。タイトル曲はオーセンティックなバラードを男女リードで丁寧に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=X7iXWOK1KK0

「The Last Time」
David Spradley/Donald W. Lyle/Michael J. Powell作。このダンサブル・チューンは今聴くと少し厳しいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=NyXroky_O20

「Long Time To Love」
Courtlen Hale/David Washington作。ラストは感動的なバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=V9g2QjEpMHc

Chapter 8の他作品もチェックを!

『Chapter 8』(1979年)
チャプター・8(期間生産限定盤)

『This Love's For Real』(1985年)
ディス・ラヴズ・フォー・リアル
posted by ez at 07:19| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月30日

Steve Arrington's Hall Of Fame『Steve Arrington's Hall Of Fame I』

元Slaveメンバーによるブギー・ファンク☆Steve Arrington's Hall Of Fame『Steve Arrington's Hall Of Fame I』
1
発表年:1983年
ez的ジャンル:ブギー・ファンク/ヘヴィ・ファンク
気分は... :2019年のラスト1枚は?

明日の大晦日は恒例の特別企画『ezが選ぶ2019年の10枚』なので、通常エントリーは今回が年内最後となります。

セレクトしたのはSlaveの元メンバーSteve ArringtonSteve Arrington's Hall Of Fame名義でリリースした『Steve Arrington's Hall Of Fame I』(1983年)です。

Steve Arringtonは1956年オハイオ州デイトン出身のドラマー/シンガー/プロデューサー/ソングライター。

オハイオの人気ファンク・グループSlaveに参加した後、Steve Arrington's Hall Of Fame名義で『Steve Arrington's Hall Of Fame I』(1983年)、『Positive Power』(1984年)、ソロ名義で『Dancin' in the Key of Life』(1985年)、『The Jammin' National Anthem』(1986年)、『Jam Packed』(1987年)、『Pure Thang』(2009年)といったアルバムをリリースしています。

近年ではSteve Arrington & Dam Funk名義の『Higher』(2013年)などのコラボ作品もリリースしています。

Steve Arrington's Hall Of Fame名義での1stアルバムとなる本作『Steve Arrington's Hall Of Fame I』(1983年)は、

アルバムはUS R&Bアルバム・チャート第12位となっています。

本作におけるSteve Arrington's Hall Of Fameのメンバーは、Steve Arrington(vo、b、g、ds、key)以下、Charles Carter(key、sax、back vo)、Roger Parker(ds、back vo)、Sam Carter(key)といったSlave時代の同僚はじめ、Bruce Victor Godsey(key、fl、back vo)、Buddy Hankerso(b、back vo)、Kevin Eubanks(b、g)、Gary Jackson(per、back vo)、Arthur Rhaimes(g)といった面々。

プロデュースはSteve ArringtonJimmy DouglassCharles Carter

アルバム全体としては、Slave路線のヘヴィ・ファンクにアーバン感覚が加味されているのがいいですね。

「Nobody Can Be You」「You Meet My Approval」の2曲がダンス・クラシックとして人気だと思います。

それ以外に定番サンプリング・ソースとしても大人気の「Weak At The Knees」Slave的なヘヴィ・ファンク「Speak With Your Body」、アーバン・ヘヴィ・ファンク「Way Out」あたりが僕のおススメです。

正にファンクのHall Of Fameに相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Nobody Can Be You」
Charles Carter/Steve Arrington作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第18位となっています。ダンス・クラシックとしての再評価も高いブギー・ファンクです。Slave×シンセ・ファンクな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WMRsIwx76Fg

Brand Nubian feat. Positive K and Easy L.G.「Grand Puba, Positive and L.G.」Deee-Lite「Who Was That」、Snoop Dogg & Tray Deee「21 Jumpstreet」、Shaquille O'Neal「Nobody」、Baby S「Puff Pull」、LL Cool J feat. Keith Sweat「Nobody Can Freak You」、Uncle Sam feat. Big Chan Loc「Baby You Are (Remix)」、The Mossie & E-40「Nobody Can Be You but You」、Prodigy「Summer in New York City」等のサンプリング・ソースとなっています。
Brand Nubian feat. Positive K and Easy L.G.「Grand Puba, Positive and L.G.」
 https://www.youtube.com/watch?v=yVUXXx5AK6w
Baby S「Puff Pull」
 https://www.youtube.com/watch?v=sQ3Tm5wlyt0
The Mossie & E-40「Nobody Can Be You but You」
 https://www.youtube.com/watch?v=n3k8m-9VUfQ

「You Meet My Approval」
Charles Carter/Steve Arrington作。ダンス・クラシックとして再評価の高いメロウ・ファンク。ヘヴィ・ファンクでありながら、アーバン・メロウなのは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=-gwHcfC1tcw

「Last Nite/Nite Before」
Sam Carter/Steve Arrington作。AOR的なアーバン・メロウ・グルーヴ。Slave時代には聴けなかったタイプの曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Cp_x8qkeC30

「Strange (Soft & Hard)」
Steve Arrington作。ベースがビンビン響く肉食系ロッキン・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=7N5x-bZ14R4

「Speak With Your Body」
Charles Carter/Steve Arrington作。Slave的なヘヴィ・ファンク。重低音のグルーヴがたまりません。Public Enemy「Incident at 66.6 FM」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PQuWNeP_FLk

「Weak At The Knees」
Buddy Hankerson/Charles Carter/Roger Parker/Steve Arrington作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第33位となっています。一度聴いたら、脳内で勝手にリピートされる中毒性のあるグルーヴがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=XsSRGYgCh_s

定番サンプリング・ソースとしても大人気です。N.W.A「Gangsta Gangsta」、Doctor Ice feat. Red Alert「Make You Feel Alright」、Uptown「It's My Turn」、Ice Cube「The Nigga Ya Love to Hate」、Three Times Dope「Weak at the Knees」、Robbie B and DJ Jazz「I Refuse to Lose」、Bobby Jimmy and the Critters「Prankster Prankster」、O.G. Style「10 B 3」、Funky Aztecs feat. 2Pac & Money-B「Salsa Con Soulfood」、Poison Clan「Don't Sleep on a Hizzo」、「Put Shit Pass No Ho」、Jermaine Dupri feat. Jay-Z「Money Ain't a Thang」、Mariah Carey feat. Jermaine Dupri「Get Your Number」等のサンプリング・ソースとなっています。
N.W.A「Gangsta Gangsta」
 https://www.youtube.com/watch?v=aCAkHFavEdw
Doctor Ice feat. Red Alert「Make You Feel Alright」
 https://www.youtube.com/watch?v=e4MWtwLCqUI
Uptown「It's My Turn」
 https://www.youtube.com/watch?v=Bo4H_VJb9Y4
Ice Cube「The Nigga Ya Love to Hate」
 https://www.youtube.com/watch?v=ivT6KqI74jU
Robbie B and DJ Jazz「I Refuse to Lose」
 https://www.youtube.com/watch?v=CBPWeoZz89k
Bobby Jimmy and the Critters「Prankster Prankster」
 https://www.youtube.com/watch?v=mTLJg-WXgIk
O.G. Style「10 B 3」
 https://www.youtube.com/watch?v=yeKoVBTfpbQ
Funky Aztecs feat. 2Pac & Money-B「Salsa Con Soulfood」
 https://www.youtube.com/watch?v=CdP3CKtpi-Y
Poison Clan「Don't Sleep on a Hizzo」
 https://www.youtube.com/watch?v=DtJkouKg-og
Poison Clan「Put Shit Pass No Ho」
 https://www.youtube.com/watch?v=pjby1JpvKl8
Jermaine Dupri feat. Jay-Z「Money Ain't a Thang」
 https://www.youtube.com/watch?v=io0OiVIV7lM
Mariah Carey feat. Jermaine Dupri「Get Your Number」
 https://www.youtube.com/watch?v=yvoWWtynalI

「Beddie-Biey」
Buddy Hankerson/Steve Arrington/Victor Godsey作。白日夢のようなメロウ・ミディアム。揺らめく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZS53AUyJ0qI

A Tribe Called Quest「The Chase, Part II」、Da Youngsta's「People Round Town」、Kronic「Carry On」、London Funk Allstars「Listen to the Beat」、Amerigo Gazaway「Trust, Part II」のサンプリング・ソースとなっています。
A Tribe Called Quest「The Chase, Part II」
 https://www.youtube.com/watch?v=Oc-bl0GI8gQ
Da Youngsta's「People Round Town」
 https://www.youtube.com/watch?v=BKqsu-GdXS0
Kronic「Carry On」
 https://www.youtube.com/watch?v=Fo5jMsePBiE
London Funk Allstars「Listen to the Beat」
 https://www.youtube.com/watch?v=ECIb3gzgQ8c
Amerigo Gazaway「Trust, Part II」
 https://www.youtube.com/watch?v=q7gyKDQEOqk

「Way Out」
Sam Carter作。この曲もシングル・カットされました。ラストはアーバン・メロウなヘヴィ・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-YYLh5zbA7U

Steve Arrington & Dam-Funk『Higher』(2013年)
Higher
posted by ez at 02:14| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月19日

The Isley Brothers『Grand Slam』

80年代Isleysを楽しめる1枚☆The Isley Brothers『Grand Slam』
グランド・スラム(紙ジャケット仕様)
発表年:1981年
ez的ジャンル:兄弟系ファンク/ソウル
気分は... :夢のグランド・スラム・・・

今日の早朝はクラブW杯のリヴァプール戦とリーガのクラシコ「バルサ対レアル」戦が同時並行で行われるエキサイティングな時間帯でした。僕もTVのリモコンをザッピングしながら両試合の行方を追っていました。

さて、今回はThe Isley Brothersの紹介です。
セレクトしたのは『Grand Slam』(1981年)です。

これまで当ブログで紹介したIsleys作品は以下の13枚(発表年順)。

 『The Brothers Isley』(1969年)
 『Givin' It Back』(1971年)
 『Brother, Brother, Brother』(1972年)
 『The Isleys Live』(1973年)
 『3+3』(1973年)
 『Live It Up』(1974年)
 『The Heat Is On』(1975年)
 『Harvest For The World』(1976年)
 『Go For Your Guns』(1977年)
 『Showdown』(1978年)
 『Winner Takes All』(1979年)
 『Between The Sheets』(1983年)
 『Baby Makin' Music』(2006年)

『3+3』(1973年)以降に全盛期を迎えたIsleys。しかし、80年代に入るとその勢いに少し陰りが見えましたが、『Between The Sheets』(1983年)で80年代サウンドに対応し、復活を遂げます。

その意味で本作『Grand Slam』(1981年)は狭間期の作品扱いで、当時は必ずしも評価の高いアルバムでした。ヒット・シングルが生まれなかったのも影響しているかもしれません。USアルバム・チャートの最高位14位、同R&Bアルバム・チャートの最高位3位でした。

当時の国内盤LPはこんなクリスタルなジャケでした(笑)。僕自身も本作といえば、オリジナル・ジャケもよりもこのカクテル・グラス・ジャケの印象が強いです。
the isley brothers grand slam.jpg

本作には田中康夫のブランド小説の大ベストセラーを映画化した『なんとなく、クリスタル』(1981年)のサントラにも収められた「Young Girls」が収録されています。そのイメージと符合する国内盤ジャケですね。

勿論、グループのメンバーはO'Kelly IsleyRudolph IsleyRoland IsleyErnie IsleyMarvin IsleyChris Jasperという不動の3+3布陣。

それ以外にEverett Collins(ds)、Kevin Jones (congas)、Eve Otto(harp)といったミュージシャンが参加しています。

70年代のIsleys作品を聴きなれていると、前半バラード、後半ファンクという構成に戸惑うかもしれませんね。「逆だろ!」と突っ込みたくなるのでは?

個人的にはAOR的な魅力もあるメロウ・ミディアム「I Once Had Your Love (And I Can't Let Go)」、シングルにもなったアーバンなファンク・グルーヴ「Hurry Up And Wait」、前述のように映画『なんとなく、クリスタル』挿入曲「Young Girls」、Isleysらしいパワフルかつセクシーなファンク「Don't Let Up」あたりがおススメです。

後回しになりがちなIsleys作品ですが、先入観なしに聴けば十分楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Tonight Is The Night (If I Had You)」
Isleysらしいメロディを満喫できるミディアム・バラードがオープニング。Rolandの少し抑え気味のヴォーカルもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=F5dXrahWrK0

Ohbliv「Mackin' on My Roni」のサンプリング・ソースとなっています。
Ohbliv「Mackin' on My Roni」
 https://www.youtube.com/watch?v=oMXZbYcSUkc

「I Once Had Your Love (And I Can't Let Go)」
アルバムからの3rdシングル。僕好みのスウィートなメロウ・ミディアム。AOR的な魅力もあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2cFxer2eFlE

Roy Ayers、Peggi Blu、Lee Ritenour & Phil Perryがカヴァーしています。また、Pastor Troy feat. Little Pere & Pimpin' Ken「Respect Game」、Sean Price「Smooth P」のサンプリング・ソースとなっています。
Roy Ayers「I Once Had Your Love (And I Can't Let Go)」
 https://www.youtube.com/watch?v=OM5bTH6CDZY
Peggi Blu「I Once Had Your Love (And I Can't Let Go)」
 https://www.youtube.com/watch?v=mCZfin9No5U
Lee Ritenour & Phil Perry「I Can't Let Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=IquSAfkW28c
Pastor Troy feat. Little Pere & Pimpin' Ken「Respect Game」
 https://www.youtube.com/watch?v=datk3J2A7-c
Sean Price「Smooth P」
 https://www.youtube.com/watch?v=1lIqJvMIbWU

「Hurry Up And Wait」
アルバムからの2ndシングル。US R&Bチャートの第17位となりました。Isleysらしいファンク・チューンですが、80年代ならではのアーバン感覚もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=r3OO3GejoU0

「Young Girls」
前述のように映画『なんとなく、クリスタル』(1981年)サントラ収録曲としてもお馴染みの1曲。Isleysワールドを炸裂のダンサブル・チューン。Ernieのギターを満喫できる1曲でもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=EE9zHy30fwc

「Party Night」
タイトル通り、パーティー・モードのディスコ・ファンク。あまりIsleysらしくありませんが、これはこれで楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=yVZIi8KPvzE

「Don't Let Up」
Isleysらしいパワフルかつセクシーなファンク・チューン。70年代Isleysがお好きな方は気に入るはず。
https://www.youtube.com/watch?v=_gZAzl38VTg

「Who Said?」
アルバムからの1stシングル。US R&Bチャートの第20位となりました。直線的にグイグイ突進するファンク・ブギーでアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z_hOQtj17MI

Isleysの過去記事もご参照下さい。

『The Brothers Isley』(1969年)
ザ・ブラザーズ:アイズレー(紙ジャケット仕様)

『Givin' It Back』(1971年)
Givin' It Back

『Brother, Brother, Brother』(1972年)
Brother Brother Brother

『The Isleys Live』(1973年)
The Isleys Live

『3+3』(1973年)
3+3

『Live It Up』(1974年)
リヴ・イット・アップ(紙ジャケット仕様)

『The Heat Is On』(1975年)
The Heat Is On

『Harvest For The World』(1976年)
ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド

『Go For Your Guns』(1977年)
Go for Your Guns

『Showdown』(1978年)
ショウダウン

『Winner Takes All』(1979年)
ウィナー・テイクス・オール(紙ジャケット仕様)

『Between The Sheets』(1983年)
Between the Sheets

『Baby Makin' Music』(2006年)
Baby Makin' Music
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2019年12月06日

Maria Bethania『Maria』

円熟を増した演劇的な歌世界☆Maria Bethania『Maria』

発表年:1988年
ez的ジャンル:円熟系女性MPB
気分は... :セピア色の美学!

今回はCaetano Velosoの妹にしてブラジルを代表する女性シンガーMaria Bethania『Maria』(1988年)です。

これまで当ブログで紹介したMaria Bethania作品は以下の6枚。

 『Edu E Bethania』(1967年) 
 ※Edu Loboとの共演作
 『Recital Na Boite Barroco』(1968年)
 『Maria Bethania (1969)』(1969年)
 『Passaro Proibido』(1976年)
 『Alibi』(1978年)
 『Ciclo』(1983年)

僕が最初に聴いたMaria Bethania作品が本作『Maria』(1988年)でした。

1988年当時のワールド・ミュージック・ブームの流れで本作に興味を持ったのが聴いたきっかけです。当時はブラジル音楽の知識も乏しく、聴いてもピンと来ない部分もありました。内容よりもジャケのインパクトの方が大きかったかもしれません(笑)

しかしながら、改めて作品を眺めてみると、Maria Bethaniaらしい演劇的なヴォーカルを満喫できる楽曲メインで、バイーア出身らしいアフロ・ブラジリアン色の強い楽曲、ワールド・ミュージック的な楽曲、ヨーロピアン・モードの楽曲がアクセント的に配置されている構成が見事な1枚だと思います。

南アフリカの黒人男性コーラス・グループLady Smith Black Mambazoのフィーチャーした「A Terra Tremeu/Ofa」Gal Costaとの共演曲「O Ciume」、フランスを代表する女優Jeanne Moreauによる詩の朗読をフィーチャーした「Poema dos Olhos da Amada」Joyce作の「Mulheres do Brasil」、そして兄Caetano Veloso作品の4曲など聴き所が多くあります。

個人的にはJaime Alem(元Jaime & Nair)作の「Verdades e Mentiras」が一番のおススメです。ちなみにJaime Alemは一部でアレンジも手掛け、本作のコンテンポラリーな魅力にも大きく寄与しています。

円熟を増したMaria Bethaniaワールドを楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「A Terra Tremeu/Ofa」
Roberto Mendes/J. Velloso作。南アフリカの黒人男性コーラス・グループLady Smith Black Mambazoをフィーチャーしたア・カペラがオープニング。ワールド・ミュージックの流れを敏感にキャッチしているMariaのアンテナが素晴らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gYy1280xoz4

「Recado Falado」
Alceu Valenca作。作者Andar Andarヴァージョンはアルバム『Andar Andar』(1990年)に収録されています。コンテンポラリー感のあるサウンドをバックに、Mariaがしみじみと歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=UEwir5eaXTY

「Verdades e Mentiras」
Jaime Alem(元Jaime & Nair)作。真実の愛を実直に歌い上げる感動の仕上がり。ブラジルを代表するチェロ奏者Jaques Morelenbaumの美しい弦の響きにも魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=2ow32yS3v0A

「Mulheres do Brasil」
Joyce作。Joyce本人ヴァージョンは『Revendo Amigos』(1994年)に収録されています。生命の鼓動を感じる僕好みのブラジリアン・グルーヴ。Joyce作品とMariaのヴォーカルが見事に調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=mh9KnGYGzd0
Joyce「Mulheres do Brasil」
 https://www.youtube.com/watch?v=_vEduiIK7ZY

「Poema dos Olhos da Amada」
Vinicius de Moraes/Paulo Soledade作。フランスを代表する女優Jeanne Moreauが詩を朗読します。フランス/ヨーロピアン・モードのセピア色の哀愁チューンに仕上がっています。本曲について、当ブログではBaden Powellのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=sz8CrFTgHLs

「Ta Combinado」
Caetano Veloso作品その1。コンテンポラリーなアレンジと演劇的なMariaのヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=s9gJq3Lqb9A

「Eu e Agua」
Caetano Veloso作品その2。アフロ・ブラジリアンなパーカッシヴ・サウンドはジャケのイメージにピッタリです。大自然の息吹を感じる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=50WTAVAHRrM

「O Que os Olhos Nao Veem/Eu Sou a Outra」
Luis Bandeira作「O Que os Olhos Nao Veem」とRicardo Galeno作「Eu Sou a Outra」のメドレー。コンテンポラリー・ボッサな「O Que os Olhos Nao Veem」に続き、ピアノをバックに演劇的なヴォーカルを聴かせてくれる「Eu Sou a Outra」へ展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=nOLfLerty5A

「Onde Andaras」
Caetano Veloso作品その3(Caetano Veloso/Ferreira Gullar作)。Caetanoのオリジナルは『Caetano Veloso』(1968年)に収録されています。Mariaならではの表現力を存分に堪能できるセピア色の寂しげなバラードがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=pGNADA5NgLE

「O Ciume」
Caetano Veloso作品その4。Caetanoのオリジナルは『Caetano』(1987年)に収録されています。Gal Costaとの共演というファンには嬉しい1曲です。大物2人の堂々とした歌いっぷりに圧倒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=m0NU3-mdORY

「Noite de Cristal/Bandeira Branca」
Caetano Veloso作品その5。ラストはCaetano Veloso作「Noite de Cristal」とMax Nunes / Laercio Alves作「Bandeira Branca」のメドレー。バイーアの風を感じるアフロ・ブラジリアンなアコースティック・チューン&ア・カペラのメドレーです。
https://www.youtube.com/watch?v=3z9r-uCrJM4

僕が保有するCDはオリジナルの11曲のみですが、最近のCDにはボーナス・トラックが4曲追加収録されています。

Maria Bethaniaの他作品もチェックを!

『Maria Bethania』(1965年)
Maria Bethania

Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』(1967年)
エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア

『Recital Na Boite Barroco』(1968年)
Recital Na Boite Barroco (Dig)

『Maria Bethania (1969)』(1969年)
Maria Bethania

『A Tua Presenca...』(1971年)
Tua Presenca

『Rosa dos Ventos』(1971年)
Rosa Dos Ventos

『Drama 3o Ato』(1973年)
Drama 3? Ato

『A Cena Muda』(1974年)
Cena Muda

Chico Buarque & Maria Bethania『Chico Buarque & Maria Bethania Ao Vivo』(1975年)
Chico Buarque & Maria Bethania

『Passaro Proibido』(1976年)
Passaro Proibido

『Passaro Da Manha』(1977年)
Passaro Da Manha

『Alibi』(1978年)
アリバイ

『Mel』(1979年)
Mel

『Talisma』(1980年)
Talisma

『Alteza』(1981年)
Alteza

『Ciclo』(1983年)
Ciclo
posted by ez at 02:01| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする