2018年07月13日

Klymaxx『Meeting In The Ladies Room』

大ヒット曲「I Miss You」収録☆Klymaxx『Meeting In The Ladies Room』
レディーズ・ルーム
発表年:1984年
ez的ジャンル:女性ファンク・グループ
気分は... :あの頃「I Miss You」・・・

今回は「I Miss You」の大ヒットで知られる、80年代に活躍した女性ファンク・グループKlymaxxの代表作『Meeting In The Ladies Room』(1984年)です。

既に紹介済みのアルバムだと思い込んでいましたが、メンバーBernadette Cooperのソロ・アルバム『Drama According to Bernadette Cooper』(1990年)を取り上げてようとして、本作が未紹介であることに気づき、取り上げました。

Klymaxxは1979年にL.A.で結成された女性ファンク・グループ。メンバーはBernadette Cooper(ds、vo)、Joyce "Fenderella" Irby(b、vo)、Lorena Porter Shelby(vo)、Lynn Malsby(key)、Robbin Grider(syn、g)、Cheryl Cooley(g、vo)という6名。

1981年にデビュー・アルバム『Never Underestimate the Power of a Woman』をリリース。

1984年に全米チャート第5位となった大ヒット・シングル「I Miss You」を含む3rdアルバム『Meeting In The Ladies Room』でブレイク。

続く4thアルバム『Klymaxx 』(1986年)からも「Man Size Love」「I'd Still Say Yes」といったヒットが生まれますが、メンバーのうち、Bernadette CooperJoyce "Fenderella" IrbyLynn Malsbyの3名が脱退してしまいます。

その後、残りのメンバーで5thアルバム『The Maxx Is Back』(1990年)をリリースしてグループは解散。1994年にリユニオン・アルバム『One Day』をリリースしています。

さて、本作『Meeting In The Ladies Room』(1984年)といえば、まずはグループ最大のヒット曲「I Miss You」ですね。

個人的にも思い出深い1曲です。当時20歳、この曲を聴いた瞬間、大学時代の懐かしい光景が目に浮かんできます。当時の僕のは「I Miss You」とForce M.D.'s「Tender Love」の2曲が1セットでよく聴いていた記憶があります。

ただし、「I Miss You」のイメージのみで聴くと、『Meeting In The Ladies Room』というアルバムを的確に捉えることはできません。ミネアポリス・ファンク等の影響を受けたフィーメール・エレクトリック・ファンクというのがアルバムの基本です。

Jam & Lewis(Jimmy Jam/Terry Lewis)LakesideStephen ShockleyMidnight StarBo WatsonCalloway兄弟(Vincent Calloway/Reggie Calloway)等のプロデューサー陣の顔ぶれを見れば、本作がファンク作品であることが分かると思います。また、外部プロデューサー頼みではなく、グループのセルフ・プロデュースも織り交ぜているあたりに彼女達のプライドを感じます。

「I Miss You」以外であれば、Calloway兄弟によるMidnight Star的エレクトリック・ファンクの「Meeting In The Ladies Room」「Love Bandit」、Jam & Lewisが手掛けた「Lock And Key」、ミネアポリス・ファンク的な「I Betcha」あたりがおススメです。

「I Miss You」は名曲ですが、それ以外のエレクトリック・ファンクも含めて楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Men All Pause」
Stephen Shockley/Bernadette Cooper/Fenderellaプロデュース。アルバムからの1stシングル。全米R&Bチャート第5位のヒットとなりました。リード・ヴォーカルはBernadette Cooper/Fenderella。セクシー・モードのファンク・チューン。このあたりの打ち込みサウンドは好き/嫌いが分かれるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=34QVPwRLRKU

Crooked Path「Hatas All Pause」、Kurupt feat. Nate Dogg & Roscoe「Girls All Pause」等のサンプリング・ソースとなっています。
Crooked Path「Hatas All Pause」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZFSD_4hYY8s
Kurupt feat. Nate Dogg & Roscoe「Girls All Pause」
 https://www.youtube.com/watch?v=DXMoAsqOPAY

「Lock And Key」
Jimmy Jam & Terry Lewis//Bernadette Cooperプロデュース。アルバムからの3rdシングルにもなりました。リード・ヴォーカルはLorena。初期Jam & Lewisの仕事ぶりを楽しめるダンサブルなファンク・チューンに仕上がっています。後のJanet Jackson作品等を予感させます。
https://www.youtube.com/watch?v=S9B1IMVKGY8

「I Miss You」
Klymaxxプロデュース。アルバムからの4thシングル。前述のように全米チャート第5位、同R&Bチャート第11位の大ヒットとなったグループの代表曲。リード・ヴォーカルはFenderella。切ない恋心はピュアに歌い上げるラブソングは、いつ聴いても胸に込み上げてくるエヴァーグリーンな魅力があります。あの頃、僕は若かった(笑)。Julia Waters、Maxine Waters、Oren WatersというThe Watersの面々がバック・コーラスを務めています。Boyz II Men等がカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=gvlhHJNppQg

「Just Our Luck」
Barry DeVorzon/Joseph Conlanプロデュース。リード・ヴォーカルはFenderella。シンセポップ調のミディアム・グルーヴ。ミネアポリス・ファンクをシンセポップに昇華させたような感じですかね。

「Meeting In The Ladies Room」
Bo Watson/Vincent Calloway/Reggie Callowayプロデュース。タイトル曲はアルバムからの2ndシングル。全米R&Bチャート第4位のヒットとなりました。リード・ヴォーカルはLorena。Calloway兄弟らによるMidnight Star的なエレクトリック・ファンクを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=_odTlZaoLCA

「Video Kid」
Joyce "Fenderella" Irbyプロデュース。タイトルから想像できるようにビデオゲームをモチーフにしたポップ・ダンス調の仕上がり。リード・ヴォーカルはFenderella/Lorena。
https://www.youtube.com/watch?v=Ml7bQq3SRhQ

「Ask Me No Questions」
Klymaxxプロデュース。リード・ヴォーカルはLorena。女性グループらしい正統派バラードですが少しインパクトが弱いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=1kIBj0Qr7Ms

「Love Bandit」
Bo Watson/Vincent Calloway/Reggie Callowayプロデュース。リード・ヴォーカルはLorena。再びCalloway兄弟らによるMidnight Star的なエレクトリック・ファンク。ブラコン好きの人であれば気に入る1曲に仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=13lKNTFbCVY

「I Betcha」
Joyce "Fenderella" Irbyプロデュース。リード・ヴォーカルはLorena。ラストはミネアポリス・ファンク的なダンサブル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=uXfZ3-reenw

Klymaxxの他作品もチェックを!

『Girls Will Be Girls』(1982年)
Girls Will Be Girls

『Klymaxx 』(1986年)
Same

『The Maxx Is Back』(1990年)

klymaxx the maxx is back.jpg


『One Day』(1994年)
One Day
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2018年07月06日

Copa 7『O Som Do Copa7 Vol. 2』

ブラジリアン・ファンク・バンド☆Copa 7『O Som Do Copa7 Vol. 2』
オ・ソン・ド・コパ・セブンvol.2
発表年:1980年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ファンク・バンド
気分は... :ブラジル対ベルギー!

サッカーW杯はいよいよベスト8が激突!
その中でも最注目のカード「ブラジル対ベルギー」が明日深夜キックオフです。

ブラジルは決勝トーナメントに入ってギアが一段上がった感じだし、ベルギーは日本戦で奇跡のカムバックを果たしました。

個人的には準決勝で「フランス対ベルギー」を観たいので、ベルギーに頑張って欲しいです。日本戦を教訓にさらに強くなったベルギーを期待します。

今回はブラジリアン・ファンク・バンドCopa 7の2ndアルバム『O Som Do Copa7 Vol. 2』(1980年)です。

Copa 7はブラジル、リオデジャネイロで結成されたブラジリアン・ファンク・バンド。

『O Som Do Copa7 Vol. 1』(1979年)、『O Som Do Copa7 Vol. 2』(1980年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作『O Som Do Copa7 Vol. 2』(1980年)は、1st『O Som Do Copa7 Vol. 1』(1979年)と同様に男女コーラスを交えたリラックスした雰囲気のブラジリアン・ファンクを楽しめます。ワールド・ミュージック的な魅力にも溢れています。

フリーソウルな「Agora E Minha Vez」、開放的なファンキー・メロウ「Maria Joana」、軽快なホーン・アンサンブルによるメロウ・ファンク「To Maluco」、心が解き放たれる「Levanta Poeira」あたりが僕のお気に入りです。

リラックスしたブラジリアン・ファンクは夏モードにピッタリです。

全曲紹介しときやす。

「Contradicao」
ブラジルらしい旋律が印象的なミディアム・ファンクがオープニング。ブラジル音楽好きの人は気に入るであろう味わいです。
https://www.youtube.com/watch?v=7nFmiUT67_k

「Maria Joana」
開放的なスキャット&ヴォーカルがいい感じのファンキー・メロウ。レア・グルーヴというよりもワールド・ミュージック的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=WGlwNwdMR7E

「Agora E Minha Vez」
女性スキャットが華やかなブラジリアン・ファンキー・メロウ。フリーソウル好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=yqkOTbMIiGY

「To Maluco」
軽快なホーン・アンサンブルとシンセの音色が印象的なブラジリアン・メロウ・ファンク。寛いだ雰囲気の開放感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4Sut6_kBioY

「Pintar O 7」
このバンドならではのフュージョン・ファンク的な味わいが楽しめる1曲。最後が少しあっけないですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=-OZPMEzRb80

「O Circo」
ワールド・ミュージック的な魅力があるブラジリアン・ファンク。気取らないリラックス感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kXxqvt8aHkc

「Savana」
少しテンポを落としたインスト。どことなく寂しげな音の表情が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=nHDpwL5iGlc

「Levanta Poeira」
ワールド・ミュージック的な魅力に溢れた開放的な仕上がり。聴いているだけで心が解き放たれていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=t17aD6p_etw

「So-Lucios」
穏やかな表情の演奏がいい感じのインスト。ブラジリアン・ファンクというだけでは括れない魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=Vqhz7RAF2qQ

「Som Do Copa 7 No 2」
ラストはリラックスしたブラジリアン・ファンクで締め括ってくれます。鮮やかなホーン・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=D2wrvJusioc

1stアルバム『O Som Do Copa7 Vol. 1』(1979年)もセットでどうぞ!

『O Som Do Copa7 Vol. 1』(1979年)
オ・ソン・ド・コパ・セブンvol.1
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2018年06月12日

Arto Lindsay/The Ambitious Lovers『Envy』

Arto Lindsayの2つの顔が聴ける衝撃作☆Arto Lindsay/The Ambitious Lovers『Envy』
Envy
発表年:1984年
ez的ジャンル:ノー・ウェイブ×ブラジル音楽
気分は... :この組み合わせが面白い!

今回はN.Y.生まれながらブラジル人の心を持つミュージシャンArto LindsayPeter Schererと組んだユニットAmbitious Loversの1stアルバム『Envy』(1984年)です。

当ブログで紹介したAmbitious LoversおよびArto Lindsay作品は以下の通りです。

 Ambitious Lovers『Greed』(1988年)
 Ambitious Lovers『Lust』(1991年)

 Arto Lindsay『O Corpo Sutil/The Subtle Body』(1995年)
 Arto Lindsay『Noon Chill』(1997年)
 Arto Lindsay『Mundo Civilizado』(1996年)
 Arto Lindsay『Prize』(1999年)
 Arto Lindsay『Invoke』(2002年)

本作『Envy』(1984年)は、Ambitious Loversの1stアルバムという位置づけですが、厳密はArto LindsayAmbitious Loversの名が併記されており、Peter Schererとの双頭ユニットというよりもArto Lindsayのソロ・プロジェクト的な色合いが強いアルバムです。

D.N.AのメンバーとしてN.Y.ノー・ウェイブの金字塔的アルバム『No New York』(1978年)へ参加し、その後もLounge LizardsGolden Palominos等で活躍してきた前衛ギタリストとしてのArto Lindsayと、3歳から17歳までをブラジルで過し、ブラジル音楽から多大な影響を受けているArto Lindsayという2つの側面が融合した1枚です。

プロデュースはArto LindsayPeter SchererMark E. Miller。Arto Lindsay、Peter Schererに加え、Mark E. Millerが作品に大きく貢献しています。

レコーディングにはArto Lindsay(vo、g)、Peter Scherer(syn、sampler)、Mark E. Miller(prog、tom‐tom、congas、vo)以下、Toni Nogueira(per、timpani)、Reinaldo Fernandes (per、vo)、Claudio Silva (vo、pandeiro、prog)、Jorge Silva(per)、Anton Fie(prog)、David Moss(vo)、Duncan Lindsay(vo)といったミュージシャンが参加しています。

ノー・ウェイヴ/ポストロックな楽曲、ブラジリアン・モードの楽曲、両者を融合させた楽曲、次作『Greed』を予感させるダンサブルな楽曲がバランス良く配した構成です。全13曲ですが、1分前後の小曲が5曲もあるので、意外とあっという間に聴き終えることができます。

アルバムで最もキャッチーな「Let's Be Adult」、本来のAmbitious Loversサウンドを実感できる「Locus Coruleus」、本作ならではのノー・ウェイヴ×ブラジルなアヴァンギャルド感を楽しめる「Cross Your Legs」「Too Many Mansions」、ブラジリアン・モード全開の「Dora」あたりがおススメです。

アルバム1枚の中でArto Lindsayが持つ2つの顔をバランス良く楽しめる1枚です。プレAmbitious Loversという意味でも楽しめるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Cross Your Legs」
Arto Lindsay/Mark E. Miller/Peter Scherer作。ノー・ウェイヴ/ポストロック×ブラジルなオープニング。この組み合わせ自体がアヴァンギャルドですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BLlyOXcjLrk

「Trouble Maker」
Arto Lindsay/Mark E. Miller/Peter Scherer作。ブラジルの土着リズムのエッセンスを巧みに使ったミディアム・グルーヴ。ブラック・ミュージックのエッセンスも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=DkUlMaSKZJ4

「Pagode Americano」
Claudio Silva/Reinaldo Fernandes/Toni Nogueira作。ブラジリアン・リズム全開の仕上がり。D.N.Aをイメージして聴くとギャップが大きいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=6HFXF0WsvvQ

「Nothings Monstered」
Arto Lindsay/Mark E. Miller/David Moss作。前曲から一転してノー・ウェイヴ/ポストロックな小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=GwRGDLKs2fU

「Crowning Roar」
Arto Lindsay/Mark E. Miller作。メタリック感のあるアヴァンギャルドな小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=evMdYnshAy0

「Too Many Mansions」
Arto Lindsay/Mark E. Miller/Peter Scherer作。ノー・ウェイヴ×ブラジルなアヴァンギャルド感を満喫できる1曲。前衛的なサウンドとブラジル音楽特有のサウダージな雰囲気を違和感なく同居させているのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tBaPQJYczBE

「Let's Be Adult」
Arto Lindsay/Peter Scherer作。シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンはアルバムで最もキャッチーな仕上がりです。Peter Schererとの双頭ユニットAmbitious Loversとしての本来の音なのでは?ニュー・ウェイヴ好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=OU3rXvNnRr0

「Venus Lost Her Shirt」
Arto Lindsay/Mark E. Miller/Peter Scherer/Claudio Silva/Reinaldo Fernandes/Toni Nogueira作。ブラジリアン・ノー・ウェイヴと称したくなるミニマルな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=K8S6CtBlmTw

「My Competition」
Arto Lindsay/Mark E. Miller作。1分に満たない小曲ですが、ニュー・ウェイヴ的な格好良さがあります。

「Badu」
Claudio Silva/Jorge Silva/Toni Nogueira作。ブラジリアン・パーカッションのみのアフロ・ブラジリアンな小曲。

「Dora」
ブラジルの偉大なコンポーザー/シンガーDorival Caymmiの作品を取り上げています。Arto Lindsayのブラジルの心を最も実感できる仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=H6NlSU1EWfo

「Beberibe」
Arto Lindsay/Toni Nogueira作。ブラジリアン・モードのアヴァンギャルドを楽しめる小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=LTd-hTjk-7s

「Locus Coruleus」
Arto Lindsay/Peter Scherer/Anton Fier作。ラストは次作『Greed』につながるアヴァンギャルドなダンサブル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TekcXnCwmwk

Ambitious LoversおよびArto Lindsayのソロ作の過去記事もご参照ください。

Ambitious Lovers『Greed』(1988年)
Greed

Ambitious Lovers『Lust』(1991年)
Lust

Arto Lindsay『O Corpo Sutil/The Subtle Body』(1995年)
O Corpo Sutil

Arto Lindsay『Mundo Civilizado』(1996年)
Mundo Civilizado

Arto Lindsay『Noon Chill』(1997年)
Noon Chill

Arto Lindsay『Prize』(1999年)
プライズ

Arto Lindsay『Invoke』(2002年)
インヴォーク
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2018年05月31日

Tavares『Supercharged』

David Foster等がプロデュースしたアーバン・メロウ作品☆Tavares『Supercharged』
スーパーチャージド
発表年:1980年
ez的ジャンル:兄弟グループ系アーバン・ソウル
気分は... :西野ジャパンどうなる!

サッカー日本代表、西野ジャパンの初陣にして最終メンバー選考前のラスト・マッチとなったガーナ代表戦は0対2で敗れました。

敗戦および試合内容に対してネガティヴな反応が目立ちますが、新システム試行や最終メンバー選考といった複数の目的を持って試合に臨んだことや、相手国ガーナの実力を踏まえれば、この結果は仕方がないし、それ程悲観する内容でも無かったのでは?と思います。

勿論、本番のグループ・リーグで日本が4か国中で最も弱いことは承知していますが、2010年の南アメリカW杯と同じく、この危機感がチームに結束や良い意味での開き直りをもたらすのでは?と密かに期待しています。

いよいよ今日はメンバー発表ですが、当ブログではドイツW杯以来、毎回最終メンバー予想をしているので今回も予想しておきます。

GK:川島、東口、中村
DF:吉田、 槙野、昌子、植田、遠藤、長友、酒井宏、酒井高
MF:長谷部、山口、大島、柴崎、本田、香川、原口、宇佐美、乾
FW:大迫、武藤、岡崎

過去最高は23名中22名的中ですが、今回は如何に!

さて、70〜80年代に活躍したソウル/ディスコ・グループTavaresが1980年にリリースした『Supercharged』です。

マサチューセッツ州出身のRalphPoochChubbyButch Tiny というTavares兄弟によって結成されたグループTavaresの紹介は、『New Directions』(1982年)に続き2回目となります。

本作『Supercharged』は、David FosterPagesを手掛けたことで知られるBobby Colomby(元 Blood, Sweat & Tears)といった白人プロデューサーを迎え、Jay GraydonTotoDavid HungateSteve Lukather等を起用し、ポップ・フィールドとのクロスオーヴァーにアプローチした作品です。

プロデュースはDavid FosterBenjamin WrightBobby Colomby

レコーディングにはDavid Shields(b)、David Hungate(b)、James Jamerson Jr.(b)、Ed Greene(ds)、Harvey Mason(ds)、Jay Graydon(g)、Steve Lukather(g)、Paul Jackson, Jr.(g)、Timothy James May(g)、David Williams(g)、Dale Oehler(p)、Gregory Phillinganes(p、el-p)、Patrick Henderson(p)、David Foster(key)、John Barnes(key)、Bill Champlin(key)、Steven George(syn)、Jim Hirsen(syn)、Bobby Colomby(per)、Ed Mann(per)、Eddie "Bongo" Brown(per)、Frederick Walker(per)、Paul Lani(per)、Peter Christlieb(sax)等のミュージシャンが参加しています。また、 Jerry Heyがホーン・アレンジを手掛けています。

シングルにもなった「Bad Times」、ライト感覚のダンス・チューン「Can't Get Enough」Deniece Williamsのカヴァー「Why Can't We Fall In Love」Bill Champlinのカヴァー「I Don't Want You Anymore」、Teddy Randazzo作のメロウ・チューン「Paradise」が僕のおススメです。

ソウル好きのみならずAOR好きの人もチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Bad Times」
Bobby Colombyプロデュース。Gerard McMahon作。アルバムからの1stシングル。全米チャート第47位、同R&Bチャート第10位となりました。本作らしいクール&メロウなアーバン・ミディアムはAORファンも気に入るはず!Peter Christliebがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bXYybJoKCj4

Digable Planets「Dial 7 (Axioms of Creamy Spies)」、Dynamite Deluxe「Samy Deluxe」のサンプリング・ソースとなっています。
Digable Planets「Dial 7 (Axioms of Creamy Spies)」
 https://www.youtube.com/watch?v=gfzuNeVCpwg
Dynamite Deluxe「Samy Deluxe」
 https://www.youtube.com/watch?v=h-P-ngLfrwg

「We Both Tried」
David Fosterプロデュース。David Foster/Bill Champlin作。Bill Champlinのオリジナルは当ブログでも紹介した『Single』(1978年)に収録されています。本ヴァージョンはオリジナルの雰囲気を尊重しつつ、素晴らしいヴォーカルワークで哀愁メロディを聴かせてくれます。Jay Graydon & Steve Lukatherという人気ギタリスト2人が盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=O4oKcPX_58w

Joe Budden「Def Jam Diss」のサンプリング・ソースとなっています。
Joe Budden「Def Jam Diss」
 https://www.youtube.com/watch?v=z8y1Oe4jTD8

「Can't Get Enough」
Benjamin Wrightプロデュース。Benjamin Wright/Kathy Wakefield/Tony Coleman作。Tavaresらしい開放的なダンス・チューンですが、本作らしいポップ・フィールドを意識したライト感覚がいいですね。

「Why Can't We Fall In Love」
Benjamin Wrightプロデュース。Carole Bayer Sager/David Foster/Deniece Williams作。Deniece Williamsのカヴァー。オリジナルは『When Love Comes Calling』(1979年)に収録されています。Deniece Williamsヴァージョンも大好きですが、本ヴァージョンも男性ヴォーカル・グループならではの感動がある絶品バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dp4z90tk88w

「I Can't Go On Living Without You」
Benjamin Wrightプロデュース。Benjamin Wright作。アルバムからの2ndシングル。オーセンティックなソウル・バラードです。本作の狙いとは少しズレている気もしますが感動バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LCaDThfgkdU

Slick Rick「I Own America Part 2」、DJ 600 V「93...94」、Joy Denalane「One in a Million」、Messy Marv feat. J. Holiday「Cheat on Her」、Sean One & Monark「Forgive Me (Remix)」のサンプリング・ソースとなっています。
Slick Rick「I Own America Part 2」
 https://www.youtube.com/watch?v=LkFx2GgtAjo
DJ 600 V「93...94」
 https://www.youtube.com/watch?v=d0JUsYGCZSM
Joy Denalane「One in a Million」
 https://www.youtube.com/watch?v=52HKPGwayxk
Messy Marv feat. J. Holiday「Cheat on Her」
 https://www.youtube.com/watch?v=ymVtVFVsFus

「I Don't Want You Anymore」
David Fosterプロデュース。David Foster/Bill Champlin作。
Bill Champlinのオリジナルは「We Both Tried」と同じく『Single』(1978年)に収録されています。いかにもDavid Fosterプロデュース、Jay Graydon & Steve Lukather参加らしいポップ・ロック寄りのAORチューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ccFjzOi_WTY

「Paradise」
Bobby Colombyプロデュース。Teddy Randazzo作。アコースティックな質感を強調したメロウ・ミディアム。中盤以降はシンセによるアーバン・フィーリングが印象的です。Johnny Mathis、Karen Silverがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=toGT3_butvA

「Got to Have Your Love」
Bobby Colombyプロデュース。Angelo Richards/Patrick Henderson作。軽快なアーバン・サウンドに惹かれるミディアム・グルーヴ。Paul Jackson, Jr.のギター・ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zd1xT4azPY0

Tavaresの他作品もチェックを!

『Check It Out』(1974年)
チェック・イット・アウト

『Hard Core Poetry』(1974年)
Hard Core Poetry - Expanded Edition

『In the City』(1975年)
愛のディスコティック

『Sky High!』(1976年)
スカイ・ハイ

『Love Storm』(1977年)
Love Storm

『Future Bound』(1978年)
Future Bond

『Madam Butterfly』(1979年)
Madam Butterfly

『Love Uprising』(1980年)
Love Uprising - Expanded Edition

『Loveline』(1981年)
Loveline

『New Directions』(1982年)
ニュー・ダイレクションズ(期間生産限定盤)

『Words and Music』(1983年)
ワーズ&ミュージック(期間生産限定盤)
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2018年05月22日

Bloodstone『We Go A Long Way Back』

T-Neck移籍第1弾!Isleysプロデュース☆Bloodstone『We Go A Long Way Back』
We Go a Long Way Back
発表年:1982年
ez的ジャンル:T-Neck系アーバン・ソウル/ファンク
気分は... :覚悟を決めて!

今回は70〜80年代に活躍したソウル・グループBloodstone『We Go A Long Way Back』(1982年)です。

1962年カンザスシティで結成されたThe Sinceresを前身とするソウル・グループBloodstoneについて、これまで当ブログで紹介したのか以下の3枚。

 『Bloodstone』(1972年)
 『Do You Wanna Do A Thing』(1976年)
 『Party』(1984年)

本作『We Go A Long Way Back』(1982年)は、The Isley BrothersT-Neckへの移籍第1弾アルバムとなります。

プロデュースはThe Isley BrothersMcKinley Jackson

本作におけるメンバーはCharles LoveHenry WilliamsWillis DraffenRonald BellRonald Wilsonの5名。オリジナル・メンバーであったCharles McCormickが抜け、新たにRonald Bell、Ronald Wilsonが加入しました。

本作ではグループはヴォーカルに徹し、演奏は外部ミュージシャンに委ねています。Charles Fearing(g)、David T. Walker(g)、Freddie Washington(b)、Eddie Watkins(b)、James Jamerson(b)、Leon Ndugu Chancler(ds)、Clydene Jackson(el-p、p)、Reggie Andrews(syn)、Paul Fox(syn)、Don Myrick(ts、as)、Fernando Harkless(as)、Kitty Sears(vo)、David Stout(horns)、L.A. Horn Section(horns)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

オリジナルLPのA面3曲がバラード、B面4曲がファンクという構成です。Isleysプロデュースですが、モロにIsleys風というものはなく、80年代前半ブラコンらしいソウル/ファンクを楽しめるセンスの良い1枚に仕上がっています。

前半のバラード3曲はオーセンティックかつ濃厚ながらも、80年代ブラコンらしいセンスでまとめ上げられているのがいいですね。後半4曲もディスコ・ファンクな「Funkin' Around」、メロウ・ヴァイヴが魅力の「My Kind Of Woman」、アーバン・ファンク「My Love Grows Stronger」、アーバンなメロウ・ダンサー「Nite Time Fun」と粒揃い。

Bloodstoneのヴォーカルワークと80年代らしいサウンド・プロダクションが見事に噛み合った好盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Go On And Cry」
Charles Love/Kitty Sears作。優しく歌い上げるオトナのメロウ・バラード。オーセンティックな魅力があります。特に終盤のヴォーカル・ワークにはグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=eD2H_uz7k8g

「How Does It Feel」
Charles Love/Curtis Love/Kitty Sears/Oscar Love作。A面のバラード・サイドではタイトル曲と共に人気の1曲なのでは?10分超の大作ですが、ファルセットのリード・ヴォーカルでジワジワと盛り上げてくれる素敵なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=-ApTKOSR0tQ

「We Go A Long Way Back」
Charles Love作。タイトル曲はシングルとして全米R&Bチャート第5位のヒットとなっています。濃厚ながらも後味スッキリといった雰囲気が絶妙のメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=vd6m5g6pFGs

「Funkin' Around」
McKinley Jackson/Ronald Wilson作。開放的なホーン・サウンドと共にスタートする快調なディスコ・ファンク。ラップ調のヴォーカルも聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=xMm6riDyAbA

「My Kind Of Woman」
Ronald Wilson作。フリーソウル好きの人も気に入りそうなファンキーなメロウ・ミディアム。開放的で軽やかな雰囲気がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=nR6GSXNp2hU

「My Love Grows Stronger」
McKinley Jackson/Shirley Jones/Valorie Jones 作。ファルセット&バリトンのツイン・ヴォーカルを生かした80年代らしいアーバン・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=bVbntPVosPI

「Nite Time Fun」
Charles Love作。ラストはアーバンなメロウ・ダンサーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aNcbjOFQNbM

Bloodstoneの他作品もチェックを!

『Bloodstone』(1972年)
Bloodstone

『Natural High』(1973年)
Natural High

『Unreal』(1974年)
Unreal

『I Need Time』(1974年)
I Need Time

『Riddle of the Sphinx』(1975年)
Riddle Of The Sphinx

『Train Ride to Hollywood』(1975年)
Train Ride To Hollywood

『Do You Wanna Do A Thing』(1976年)
Do You Wanna Do a Thing by Bloodstone (2009-09-22) 【並行輸入品】

『Don't Stop』(1979年)
ドント・ストップ

『Party』(1984年)
PARTY
posted by ez at 01:22| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする