2017年04月22日

N II U『N II U』

正統派の90年代男性R&Bグループ作品☆N II U『N II U』
N II U
発表年:1994年
ez的ジャンル:正統派男性R&Bグループ
気分は... :ミディアム〜スロウで勝負!

今回は90年代男性R&Bグループ作品からN II U『N II U』(1994年)です。

N II Uはニュージャージーで結成された男性R&Bグループ。グループ名の"Into You"と発音するのが正式みたいです。

メンバーはChuckie HowardChris HerbertDon CarlisCraig Hillの4名。

メンバーのうち、Chris Herbertは人気プロデューサーVincent Herbertの弟です。また、リード・ヴォーカルのChuckie Howardはグループ結成以前に、当ブログで紹介した女性R&BシンガーRhonda Clarkの作品にプロデューサー&バック・コーラスで参加しています。

そんなグループ唯一のアルバムが本作『N II U』(1994年)です。アルバムからは2ndシングル「I Miss You」が全米チャート第22位、同R&Bチャート第14位のヒットとなりました。

アルバムはミディアム〜スロウ中心の内容であり、正統派男性R&Bグループを印象付ける内容となっています。きっとこの時代を象徴する男性R&BグループであったJodeciがお好きであった人ならば気に入るであろう1枚だと思います。

プロデュースはChris Herbertの兄であるVincent Herbert率いる3 Boyz from Newarkの面々が中心です。

代表曲は前述のヒット曲「I Miss You」ですが、個人的には1stシングル「You Don't Have to Cry」や3rdシングル「There Will Never Be」あたりにグループの魅力が詰まっている気がします。

シングル以外であれば、「Anything」「I'm Coming Home」といったスロウにもグッときます。また、「Someone for Me」「Gotta Get Into Me」という数少ないダンサブル・チューンもキャッチーで好きです。

90年代男性R&Bグループ作品がお好きな人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Intro Interlude」
3 Boyz from Newarkプロデュース。アルバムのイントロ。

「There Will Never Be」
Rheji Burrell/Vincent Herbert/Ben Garrisonプロデュース。ミディアム〜スロウ系で勝負するグループのスタンスを示しているオープニング。アルバムからの3rdシングルにもなっています。Chuckieのリードが魅力的であり、90年代男性R&Bグループがお好きな人は気に入るであろう素敵なミディアム・スロウです。
https://www.youtube.com/watch?v=dI03pCZl55o

「You Don't Have to Cry」
Vincent Herbertプロデュース。グループの記念すべきデビュー・シングル。グループの個性とVincent Herbertの手腕が噛み合った極上スロウ。ヒットした「I Miss You」以上に僕は好きです。リアルタイムで90年代男性R&Bグループを聴いていた頃、求めていたのがこのタイプの美メロのミディアム〜スロウでした。
https://www.youtube.com/watch?v=eCvXXimoKgg

「Someone for Me」
Rhano Burrell/3 Boyz from Newarkプロデュース。極上のミディアム〜スロウの2曲の後の爽快NJSは実に心地好いですね。メロディアス&ライトに跳ねているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pLEI7PeHyfg

「I'm Coming Home」
Vincent Herbertプロデュース。美しいヴォーカル・ワークが栄えるビューティフル・バラード。本格派グループらしい佇まいとVincent Herbertのサウンド・センスが調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=L99mioFGObU

「Right Now」
Vincent Herbert/Chuckie Howardプロデュース。90年代男性R&Bグループらしい甘く切ない雰囲気にグッとくるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Rtoi1g0c7t4

「Uptempo Interlude」
3 Boys from Newarkプロデュース。不穏な雰囲気のインタールード。

「Anything」
Rhano Burrell/Vincent Herbert/Ben Garrisonプロデュース。この曲ではCraig Hillがリードを務めています。Jodeciあたりがお好きな人はグッとくるであろう濃厚バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=FUEDNX0U_9g

「Let Me Come Inside」
Rheji Burrell/3 Boyz from Newarkプロデュース。セクシー・モードで迫ってくるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=8tWLKRpyrqU

「Gotta Get Into Me」
Rheji Burrell/3 Boyz from Newarkプロデュース。ダンサブルな中にもヴォーカルワークが栄える爽快グルーヴィー。シングル向きのキャッチーさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=Z-d7ujQzT_I

「I Miss You」
Vincent Herbert/Chuckie Howardプロデュース。アルバムからの2ndシングルとして全米チャート第22位、同R&Bチャート第14位となったグループの代表曲。美しいピアノをバックに、切々と歌い上げる王道バラードです。彼らのゴスペルDNAを感じることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=9BPmlcOQtpg

気づけば、あと1週間でGWですね。
焦る・・・
posted by ez at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月13日

Jade『Jade To The Max』

大ヒット「Don't Walk Away」収録!実力派女性R&Bグループのデビュー作☆Jade『Jade To The Max』
Jade to the Max
発表年:1992年
ez的ジャンル:実力派女性R&Bグループ
気分は... :ポテンシャルの高さ!

今回は90年代に活躍した女性R&BグループJadeのデビュー・アルバム『Jade To The Max』(1992年)です。

シカゴ出身のJoi MarshallTonya Kelly、ヒューストン出身Di ReedによりL.A.で結成された女性R&BグループJadeの紹介は、2ndスタジオ・アルバム『Mind, Body & Song』(1994年)に続き2回目となります。

1992年にリリースされた本デビュー・アルバム『Jade to the Max』からは、「I Wanna Love You」(全米チャート第16位、同R&Bチャート第7位)、「Don't Walk Away」(全米チャート第4位、同R&Bチャート第2位)、「One Woman」(全米チャート第22位、同R&Bチャート第16位)といったヒットが生まれ、アルバムもプラチナ・ディスクを獲得しました。

1曲を除き、Vassal Benfordがプロデュースしています。

90年代女性R&Bグループらしいキャッチーさと実力派グループらしい歌力が両立している好アルバムだと思います。

前述の「I Wanna Love You」「Don't Walk Away」「One Woman」というヒットした3曲がハイライトだと思います。まず、この3曲を聴けば、本作が買いであることがすぐに分かるでしょう。

それ以外では「Don't Ask My Neighbor」「Blessed」というThe Emotionsのカヴァー2曲や、4thシングルとなった「Looking for Mr. Do Right」、グループの実力が反映された「That Boy」、僕好みのダンス・チューン「Out with the Girls」あたりがオススメです。

特に、The Emotionsのカヴァー2曲にグループの目指す方向性が表れているのでは?

90年代女性R&Bグループには間違いない、ポテンシャルの高さを示した1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Don't Walk Away」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。アルバムからの2ndシングルであり、全米チャート第4位、同R&Bチャート第2位となったグループ最大のヒット曲。Kool & The Gang「Jungle Jazz」、Stevie Wonder「That Girl」をサンプリングしたJam & Lewisライクなトラックがキャッチーなダンサブル・チューン。キュートな魅力と実力派グループとしての貫禄を兼ね備えたR&Bクラシックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=oCwlZgIQN1c

Javineがカヴァーしています。
Javine「Don't Walk Away」
 https://www.youtube.com/watch?v=bNsWdeM2AzE

「I Wanna Love You」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。記念すべきデビュー・シングルであり、全米チャート第16位、同R&Bチャート第7位のヒットとなりました。映画『Class Act』(1992年)のサントラにも収録されていました。キャッチーなコーラスワークと共に始まるキュートなミディアム・ダンサー。90年代女性R&Bグループ好きの人ならばツボの1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=bk4zURoO3qQ

「I Want 'Cha Baby」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。ダンサブルなミディアム・グルーヴ。悪くはないですが、1、2曲があまりにキャッチーなので少し分が悪いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=9Pfa0gnkOj8

「That Boy」
Vassal Benford/Carol Duboc作。キャッチーなダンサブル感の中にも実力派グループの片鱗を感じる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=RcNIintk6dA

「Out with the Girls」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。僕好みのクールなダンサブル・チューン。Vassal Benfordがいい仕事しているのでは?プッシュ音での電話のやりとりが時代を感じますが、逆に90年代らしくて良いのでは(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=cFmOAD0bxOk

「Hold Me Close」
Vassal Benford/Tony Haynes作。素敵なア・カペラ・コーラスと共に始まるハネハネのダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=hHB6TALtDmk

「One Woman」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。アルバムからの3rdシングル。全米R&Bチャート第16位となりました。実力派グループであることを実感できるビューティフルなミディアム・バラード。楽曲の良さとヴォーカルワークの素晴らしさが嚙み合った名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Yuz78H_LKjM

「Give Me What I'm Missing」
Joi Marshall/Myron McKinley/Angela Slates作。哀愁バラードをしっとりと歌い上げます。

「Looking for Mr. Do Right」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース&作。この曲のみVassal Benford以外のプロデュース曲。アルバムからの4thシングルにもなりました。実力派グループならではのラブ・バラードです。派手さはありませんが、甘く切ない雰囲気が90年代女性R&Bグループらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VNqFNgb2opw

「Don't Ask My Neighbor」
The Emotionsのカヴァー(Skip Scarborough作)。オリジナルはアルバム『Rejoice』(1977年)に収録されています。当ブログでも紹介したオリジナルも大好きなので、このカヴァーも大歓迎です。オリジナルを尊重した仕上がりは、実力派女性ヴォーカルのバトンを受け継いでいる感じでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gez5hUbtyjo

「Blessed」
The Emotionsのカヴァー(Jerry Peters/Maurice White作)。オリジナルは「Don't Ask My Neighbor」と同じくアルバム『Rejoice』(1977年)に収録されています。オリジナルはKalimba Productionらしいサウンドでしたが、ここでは90年代R&Bならではのアーバンな雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=TuYIlTPvgKY

未聴の方は『Mind, Body & Song』(1994年)もチェックを!

『Mind, Body & Song』(1994年)
Mind Body & Song
posted by ez at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

AZ『Doe Or Die』

Nas『Illmatic』への参加で注目されたラッパーのデビュー作☆AZ『Doe Or Die』
Doe Or Die
発表年:1995年
ez的ジャンル:イーストコースト系ハードコアHip-Hop
気分は... :ハードコアだけどメロディアス!

今回は90年代Hip-Hop作品からAZ『Doe Or Die』(1995年)です。

AZ(本名:Anthony Cruz)は1972年N.Y.ブルックリン生まれのラッパー。

AZが知られるようになったのはNasの名盤『Illmatic』(1994年)収録曲「Life's a Bitch」への参加です。

これで注目を集めたAZはEMIとの契約に成功し、制作されたのが本作『Doe Or Die』(1995年)です。アルバムは全米R&Bアルバム・チャート第1位に輝き、シングル「Sugar Hill」もヒットするなど上々のデビューを飾りました。

その後も『Pieces of a Man』(1998年)、『9 Lives』(2001年)、『Aziatic』(2002年)、『A.W.O.L. 』(2005年)、『The Format』(2006年)、『Undeniable』(2008年)、『Legendary』(2009年)といったアルバムをリリースしています。

また、Nasの2ndアルバム『It Was Written』(1996年)への参加がきっかけで、NasFoxy BrownCormegaとのスーパー・ユニットThe Firmを結成し、アルバム『The Album 』(1997年)をリリースしています。

そして、 Wikipediaによれば、今年『Doe Or Die』の22年越しの第2弾『Doe or Die 2』がリリースされるみたいです。

デビュー・アルバムとなる本作『Doe Or Die』(1995年)は90年代Hip-Hop黄金期のヒット作であり、文句なしのクラシック作品ですが、意外に脚光を浴びる機会が少ないようにも思えます。

ジャケからはハードコアなイメージが先行しますが、トラックはメロディアスなものも多く、R&Bファンの方も馴染みやすいHip-Hop作品に仕上がっていると思います。

AZ本人に加え、Pete RockLunatic Mind
Loose、D.I.T.C.クルーの一員BuckwildAmar(Amar Pep)、L.E.S.DR PeriodN.O. JoeSpunk Biggaといったプロデューサーが起用されています。

また、NasErica ScottMiss JonesAmarといったアーティストがフィーチャリングされています。

シングル・ヒットしたクラシック「Sugar Hill」やリミックスの「Sugar Hill (Remix)」Pete Rockプロデュースの「Gimme Your's」「Rather Unique」、僕好みのメロウ・トラック「Ho Happy Jackie」、ソウル・フィーリングのタイトル・トラック「Doe Or Die」
、哀愁モードの「Your World Don't Stop」あたりが僕のお気に入りです。

2010年には『Doe Or Die』のリリース15周年を記念し、新録ヴァージョンや新録曲を追加収録した『Doe Or Die (15th Anniversay Edition)』もリリースされています。

『Doe Or Die (15th Anniversay Edition)』(2010年)
Doe Or Die (15th Anniversay Edition)

全曲紹介しときやす。

「Intro」
AZ/Lunatic Mindプロデュース。アルバムのイントロ。The Crooklyn Dodgers「Crooklyn」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=AFJbmhLzVsA

「Uncut Raw」
Looseプロデュース。ストリートの現実を訴えるハードコア・トラック。King Errisson「Back From the Dead」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=vydRy28WWkE

「Gimme Your's」
Pete Rockプロデュース。Nasをフィーチャーしています。本作らしいメロディアスな仕上がりであり、Minnie Riperton feat. Peabo Bryson「Here We Go」のネタのメロウ・トラックに、I-Level「Give Me」ネタのフレーズを印象的に使っています。AZとNasを繋いだ「Life's a Bitch」ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=WQkQG4k-Z-k

「Ho Happy Jackie」
Buckwildプロデュース。Kool & The Gang「Little Children」ネタとMilly & Silly「Gettin Down for Xmas」のブレイクを組み合わせたメロウ・トラックが僕好み。 「Sugar Hill」と並ぶ僕のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=nM4N5svMcII

「Rather Unique」
Pete Rockプロデュース。Les McCann「Anticipation」ネタを使ったPete Rockらしい洗練されたトラックを楽しめます。James Brown「Funky Drummer」やBig Daddy Kane feat. Biz Markie「Just Rhymin' With Biz 」の声ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0PccPy_pTM

「I Feel For You」
AZ/Amarプロデュース。Erica Scottの女性ヴォーカルをフィーチャー。胸の鼓動のようなビートとリンクすうように、AZがフロウを投げかけます。
https://www.youtube.com/watch?v=i_idK1cC178

「Sugar Hill」
L.E.S.プロデュース。デビュー・シングルとして全米チャート第25位、同R&Bチャート第12位のヒットとなったHip-Hopクラシック。Miss Jonesの女性ヴォーカルをフィーチャーしています。Juicy「Sugar Free」ネタのメロウ・トラックにのって、AZがライムを畳み掛けます。ここでもNas「Life's a Bitch」を小ネタ使い。
https://www.youtube.com/watch?v=S8tHa0z0I8s

「Mo Money, Mo Murder "Homicide"」
DR Periodプロデュース。Nasをフィーチャリングした2曲目。The O'Jays「Cry Together」をサンプリングした哀愁トラックをバックに、NasとAZが丁寧にライムを重ねます。CD上は本トラックの終盤にAZ/Lunatic Mindプロデュースの「Born Alone Die Alone」も含まれています。コチラはLonnie Liston Smith「Peaceful Ones」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=_siy-GbRV-Q

「Doe Or Die」
N.O. Joeプロデュース。タイトル曲は都会的なソウル・フィーリングのあるトラックがいい感じです。Grandmaster Flash & The Furious Five feat. Grandmaster Melle Mel & Duke Bootee「The Message」とNas「Life's a Bitch」ネタを挿入しています。
https://www.youtube.com/watch?v=miSShXMP9es

「We Can't Win」
AZ/Amarプロデュース。Amarがフィーチャリングしています。少しダークなピアノ・ループが不穏なムードを醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=X7CPrTvQdVI

「Your World Don't Stop」
Spunk Biggsプロデュース、Skiがリミックスしています。The O'Jays「Who Am I」、Average White Band「School Boy Crush」Lou Donaldson「You're Welcome, Stop on By」をサンプリングした哀愁トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=3EMMhJ5CUzc

「Sugar Hill (Remix)」
L.E.S.プロデュース/リミックス。オリジナル・ヴァージョンに加え、こちらのリミックスも人気です。EPMD「It Wasn't Me, It Was the Fame」ネタの本ヴァージョンはハードコア感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=q2yL412W48I

AZの他作品もチェックを!

『Pieces of a Man』(1998年)
Pieces of a Man

『9 Lives』(2001年)
9 Lives

『Aziatic』(2002年)
Aziatic

『A.W.O.L. 』(2005年)
Awol

『The Format』(2006年)
Format (Bonus Dvd)

『Undeniable』(2008年)
Undeniable

『Legendary』(2009年)
Legendary (Collector's Edition)

The Firm『The Album』(1997年)
THE FIRM
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2017年03月16日

The James Taylor Quartet『In The Hand Of The Inevitable』

本作ではAlison Limerickをフィーチャー☆The James Taylor Quartet『In The Hand Of The Inevitable』
In the Hand of the Inevitable
発表年:1995年
ez的ジャンル:UKアシッド・ジャズ
気分は... :原点回帰!

今回はUKアシッド・ジャズの牽引者の一人であるオルガン/キーボード奏者James Taylor率いるJames Taylor Quartet(JTQ)『In The Hand Of The Inevitable』(1995年)です。

JTQの紹介は、アシッド・ジャズ期のUKソウルを代表する男性シンガーNoel McKoyをヴォーカルに迎えた『Supernatural Feeling』(1993年)、デビュー・アルバムとなる『Mission Impossible』(1987年)に続き3回目となります。

本作『In The Hand Of The Inevitable』(1995年)は、『Supernatural Feeling』(1993年)に続くアルバムです。

『Supernatural Feeling』では、アシッド・ジャズ期のUKソウルを代表する男性シンガーNoel McKoyをヴォーカルに迎えましたが、本作では当時人気のあったUKディーヴァAlison Limerickを3曲でフィーチャーしています。

本作におけるJTQのメンバーはJames Taylor(org、el-p、p、moog、clarinet、programming)以下、David Taylor(g)、John Wilmott(sax、fl)、Gary Crockett(b)、Neil Robinson(ds)という5名。

それ以外にSnowboy(per)、US3などで知られるGerard Presencer(tp)等も参加しています。

クラブミュージック的なアプローチが目立った前作『Supernatural Feeling』は賛否が分かれる1枚でしたが、本作はそれと比較して原点回帰している感があり、ファンの間でも人気の高い1枚なのでは?

Alison Limerick好きの僕としては、彼女をフィーチャーした先行シングル「Love Will Keep Us Together」「Stepping Into My Life」「Good Thing」という3曲を推してしまいます(笑)

それ以外であれば、「Haitian Breakdown」「In The Hand Of The Inevitable」「3 Mile Island」、そしてLed Zeppelinの名曲カヴァー「Whole Lotta Love」あたりはJTQらしい格好良さを実感できると思います。

JTQらしいアシッド・ジャズを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Love Will Keep Us Together」
Alison Limerickをフィーチャー。アルバムからのリード・シングルにもなったソウルフルなアシッド・ジャズ。JTQファン以上にAlison Limerickファンが歓喜する1曲かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=4_5csvww0fY

「3 Mile Island」
アシッド・ジャズらしい疾走感のあるインスト・ジャズ・ファンク。ホーン・アンサンブルやJohnny Hammondを意識したJames Taylorのハモンドの音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XkJDNVBqEn4

「Free Your Mind」
爽快ギター・カッティングが心地好いサウンドに乗って、麻薬常習の危険性を訴えるメッセージを発信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=SqYAeNKqnV8

「Haitian Breakdown」
原点回帰したJTQを実感できるインスト・ディープ・ファンク。David Taylorのギターが演奏を牽引します。James Taylorのハモンドもいい感じです。適度にパーカッシヴな感じも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=iM_IVxX4s5o

「Good Thing」
Alison Limerickをフィーチャー。Alisonの艶やかなソウルフル・ヴォーカルが栄えるファンキー・メロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=pQsln4Q8hmk

「Let's Get Together」
Alison Limerickをフィーチャー。ストリングスを配したブリージングなジャズ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=SCjmssR4Q2A

「Segue No.1」
スパイ・ジャズ的な格好良さのあるインスト小曲。

「Stepping Into My Life」
Alison Limerickをフィーチャー。愛する人を見つけて人生をシェアすることの大切さを歌うラブソングです。Alison Limerick好きはグッとくるソウルフル&ダンサブルな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=xkFh_hGKRQw

「Whole Lotta Love」
Led Zeppelinの名曲をカヴァー。ハードロック名曲をモッドな雰囲気で格好良くカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=9sRgw9yyY40

「Journey」
James Taylorのムーグが蠢くミステリアスなインスト・ジャズ・ファンク。70年代クロスオーヴァーな雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=E-Y9Q6guYac

「Sounds Of Freedom」
ムーグが牽引するジャズ・ファンク。タイトルの通り、フリーダムな雰囲気がサウンドにも表れています。
https://www.youtube.com/watch?v=k17MxfOAzOg

「Keep On Moving」
David Taylorのギターが活躍するジャズ・ファンク。サマー・モードで疾走します。

「In The Hand Of The Inevitable」
グルーヴィーなハモンド・オルガンが印象的なJTQらしいインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ObR7GowttJA

僕の所有する国内盤には以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Love Ballad」
George Bensonでお馴染みの曲(Skip Scarborough作)をカヴァー。アシッド・ジャズらしいメロウ・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DhmBuGcjh8o

「Europa」
ファンキーに疾走するインスト・ジャズ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=ooW-9pb1FcM

JTQの他作品もチェックを!

『Mission Impossible』(1987年)
Mission Impossible

『The Money Spyder』(1987年)
Money Spyder

『Wait a Minute』(1988年)
Wait a Minute

『Get Organized』(1989年)
Get Organised

『Do Your Own Thing』(1990年)
James Taylor Presents Jtq

『Absolute: JTQ Live』(1991年)
Absolute - James Taylor Quartet Live

『Supernatural Feeling』(1993年)
Supernatural Feeling

『A Few Useful Tips About Living Underground』(1996年)
A Few Useful Tips About Living Underground

『Whole Lotta Live 1998』(1998年)
Whole Lotta Live 1998

『Penthouse Suite』(1999年)
ザ・ペントハウス・スイート

『A Bigger Picture』(1999年)
The Bigger Picture

『Swinging London』(2000年)
Swinging London

『Message from the Godfather』(2001年)
Message From the Godfather

『Room at the Top』(2002年)
Room at the Top

『The Oscillator』(2003年)
The Oscillator

『A Taste of Cherry』(2006年)
Taste of Cherry

『Don't Mess With Mr. T - James Taylor Quartet Plays Motown』(2007年)
Don't Mess With Mr T / James Taylor Quartet Plays

『Live at the Jazz Cafe』(2008年)
ライヴ・アット・ザ・ジャズカフェ

『New World』(2009年)
New World

『The Template』(2011年)
The Template

『Closer to the Moon』(2013年)
Closer to the Moon

『Closer to the Moon』(2015年)
The Rochester Mass
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2017年03月10日

Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』

Hip-Hop経由のサンバ・ホッキ作品☆Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』
Roda De Funk
発表年:1999年
ez的ジャンル:サンバ・ホッキ・グループ
気分は... :デュアル・・・

今回はサンバ・ファンク(サンバ・ホッキ)作品Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』(1999年)です。

Funk Como Le Gustaは1998年サンパウロで結成された大所帯サンバ・ホッキ・グループ。

これまで『Roda de Funk』(1999年)、『FCLG』(2004年)、『Funk "Ao Vivo" Como Le Gusta』(2005年)、『A Cura Pelo Som』(2011年)、『A Nave-Mae segue Viagem』(2015年)といったアルバムをリリースしています。

1stアルバムとなる本作『Roda de Funk』(1999年)におけるメンバーは、Kito Siqueira (bs、as)、Sergio Bartolo(b)、Simone Soul(djembe、derbak、tambourine、cowbell、caxixi)、Kuki Stolarski(ds)、Emerson Villani(g)、Juliano "Papi" Beccari(el-p、org、syn、strings)、BiD(key、syn、g、vo)、James Muller(per、vo)、Hugo Hori(ts、fl、vo)、Tiquinho(tb)、Marcelo Cotarelli(tp、flh)、Reginaldo Gomes(tp、flh、vo)という12名。

さらには当ブログでも紹介したブラジル人女性シンガーPaula Limaが5曲でフィーチャリングされています。それ以外にも多数のゲストがフィーチャリングされています。

Hip-Hopを聴いて育った新世代によるターンテーブルやラップを織り交ぜたサンバ・ホッキが魅力です。また、サンバ・ホッキに止まらないラテン、スカのエッセンスを取り入れた演奏もあり、あの手この手で楽しませてくれます。

僕が保有するのは国内盤ですが、国内盤は上記ジャケとは異なるのでご注意を!

Hip-Hop世代のサンバ・ホッキはブラジル音楽好きが聴いても、ファンク好きが聴いても一ひねりる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Entrando na Sua (Intro)」
アルバムのイントロ。

「Nervosa」
モダンなサンバ・ホッキ。クール&ファンキーな疾走感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=r7rsjW70KO0

「Funk de Bamba」
チリのファンク・ロック・バンドChancho en Piedraとブラジリアン女性ポップ・シンガーFernanda Abreuをフィーチャー。Fernanda Abreuのラップ調ヴォーカルが印象的なファンク・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=JTenGh8mWTE

「Call Me At Cleo's」
ブラジル人ギタリストTuco Marcondesをフィーチャー。汎ラテンなパーカッシヴ感と何処となくノスタルジックな雰囲気が印象的です。

「Olhos Coloridos」
リオ出身の女性シンガーSandra De Saをフィーチャーし、彼女の楽曲をカヴァーしています。オリジナルはアルバム『Sandra Sa』(1982年)に収録されています。Sandra De SaとPaula Limaによるパンチのあるソウルフル・ヴォーカルの掛け合いが魅力のサンバ・ホッキに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_BzgzH7y52I

「Zambacao」
スカ調のインスト・チューン。グルーヴィーなオルガンがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=CVs2Y0l3Ekw

「Funk Hum」
チリのHip-HopグループMakizaでの活動でも知られるAnita Makizaとチリ人ビートメイカーDJ Raffをフィーチャー。ターン・テーブルやラップも交えたHip-Hopバンド調ファンクはかなり格好良いです。涼しげなフルートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=WfNk1NKgRRY

「Forty Days」
ブラジル人ラッパーBlack Alienをフィーチャー。A Tribe Called Quest「Luck Of Lucien」のサンプリング・ソースとしてお馴染みのBilly Brooksのインスト・ファンクをカヴァー。オリジナルは『Windows Of The Mind』に収録されています。Black Alienのまくし立てるフロウが印象的なHip-Hop調ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=LZrbIeW_Pkc

「Balada Da Paula」
Paula Limaの哀愁ヴォーカルが栄えるミディアム・チューン。

「Dujii」
Grupo Baticunでも活動していたブラジル人パーカッション奏者Joviをフィーチャー。Kool & The Gangのカヴァーです。オリジナルの雰囲気を受け継ぐカヴァーですが、ほんのりサンバ・ホッキの香りが効いている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kV4KwaLwCZs

「Meu Guarda Chuva」
ブラジリアン・ビッグ・バンドBanda Mantiqueiraをフィーチャー。Paula Limaのヴォーカルが栄えるメロウ・ファンクです。

「Moteis」
格好良いホーン・アンサンブルを楽しめるインスト・ファンク。ギター・ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dfOTtAKdsi0

「Whistle Stop」
格好良いブレイクと共に始まる8分半を超える長尺インスト・サンバ・ホッキ。開放的な気分させてくれます。

「16 Toneladas (Sixteen Tons)」
確信犯的なレトロ感が魅力の1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=DUIVb65EsXE

「Divirta-se (Saindo da Sua)」
アルバムの余韻に浸るような小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=9PBa0GEuOM0

「Forty Days (Instrumental)」
「Forty Days 」のインスト・ヴァージョン。

「Olhos Coloridos (Dj Cuca remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Olhos Coloridos」のリミックスです。ハウス調のアッパーな仕上がりです。

Funk Como Le Gustaの他作品もチェックを!

『FCLG』(2004年)
Fclg

『Funk "Ao Vivo" Como Le Gusta』(2005年)
Funk Ao Vivo Como Le Gusta

『A Cura Pelo Som』(2011年)
A Cura Pelo Som

『A Nave-Mae segue Viagem』(2015年)
funk como le gusta a nave-mae segue viagem.jpg
posted by ez at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする