2017年02月14日

Trellini『Trellini』

R&Bクラシック「I Wanna Be Yours」収録☆Trellini『Trellini』
Davis Trellini
発表年:1994年
ez的ジャンル:実力派ティーン女性R&Bシンガー
気分は... :今年のグラミーは・・・

毎年期待していないと言いながら、ついつい見てしまうグラミー(笑)

Adeleに全く興味がない僕にとって、受賞自体は実に退屈なものでした。唯一、グラミーやるじゃん!と思ったのは、Chance the Rapperの受賞ですね。

パフォーマンスについて、個人的なハイライトはAnderson .PaakConsequenceBusta Rhymesを従えたA Tribe Called Quest。今回のグラミーのパフォーマンスではトランプへの抗議メッセージが目立ちましたが、ブラックパワー・サリュートのポーズまで見せたATCQのパフォーマンスは圧巻でした。

あとはChance the Rapperのパフォーマンスも新時代を感じる素晴らしいものでしたね。The TimeBruno MarsPrinceトリビュートも悪くはなかったけど、少しエンタメしすぎだったかなぁ。

今回は90年代女性R&B作品からTrellini『Trellini』(1994年)です。

本作『Trellini』は当時19歳であった女性R&BシンガーTrelliniの唯一のアルバムです。

キュートかつ確かな歌唱力を持つTrelliniの魅力がよく伝わってくる90年代女性R&Bにはたまらない1枚です。R&Bクラシックとして人気の「I Wanna Be Yours」が収録されています。

The 2 Live CrewLuther Campbell(Luke Skyywalker)Luke Recordsからのリリースです。

Bishop "Stick" Burrellがプロデュースし、Luther Campbellがエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされています。

アルバムの構成は前半はアップ中心、後半はスロウ中心となっています。

ハイライトは勿論、シングルにもなった前述のR&Bクラシック「I Wanna Be Yours」ですが、それ以外にアップであれば「Stay Wit Me」「Crazy Bout U」、スロウであればレーベル・メイトであるH-townのDinoとのデュエット「Take It Slow」あたりがオススメです。

初々しさと安定感が同居した歌姫的な女性R&B作品です。
とりあえず「I Wanna Be Yours」を聴いてみて!

全曲紹介しときやす。

「Tell Me Baby」
アルバムのイントロ。

「Stay Wit Me」
Rick James「Mary Jane」をキャッチーなR&Bグルーヴ。哀愁メロディにのせて切ない女心を歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=1C9TNGBE634

「Spastic Ass」
インタールード。

「Don't Call Me Baby」
ハネ系のダンサブル・チューン。若々しいTrelliniのヴォーカルと妖しげな男性ラップ&女性コーラスのコントラストがいいですね。

「U Said U Loved Me」
90年代前半らしいダンサブルなアップ・チューン。90年代好きの人であれば、このキャッチーさは気に入るのでは?少し妖しげなアクセントやヴォコーダー使いもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=5-5JR4lSAOc

「Eddie Miller」
お遊びモードのインタールード。

「Crazy Bout U」
「I Wanna Be Yours」、「Stay Wit Me」と並ぶキャッチーさを持ったアップ・チューン。Trelliniのティーンらしい魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y0SnhPU9jFg

「Come Inside」
艶めかしい雰囲気で歌い上げるミディアム。

「Intermission Tipp」
タイトルの通り、インターミッション的なつなぎの1曲。

「I Wanna Be Yours」
シングル・カットもされたR&Bクラシック。この1曲のために本作を購入してもいいくらいです。Delegation「Oh Honey」をサンプリングしたキュートなメロウR&Bグルーヴです。Rose Royce「Ooh Boy」のフレーズ引用、Syl Johnson「Different Strokes」の声ネタといった小ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=y8GsAPEue5M

「Follow My Heart」
しっとりとしたスロウ。切ないTrelliniのヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y5dArwlAqbw

「Together Forever」
ティーンらしい真っ直ぐさとヴォーカル・ワークにグッとくるスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=7y_Zm9k6upA

「Dinner Date」
インタールード。

「True 2 Me」
しっとりと歌い上げるスロウ。Trelliniの素直な声質が栄える1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=LFno-hmr98E

「Take It Slow」
レーベル・メイトであるH-townのDinoとのデュエット。DinoとTrelliniの確かな歌唱力が前面に出された素敵なデュエットです。
https://www.youtube.com/watch?v=Uz-8XSi_IPE

「What Ups」
リラックした雰囲気での本編のエンディング。

「I Wanna Be Yours (Quiet Storm Bonus Track)」
「I Wanna Be Yours」の別ヴァージョン(この曲のみEddie Millerプロデュース)。その名の通り、クワイエット・ストームな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=HKW19lFnk_M

グラミー絡みで加えておくと、受賞は逃しましたが、R&B部門でKINGAnderson .PaakBJ The Chicago KidTerrace Martinがノミネートされているあたりに救いを感じました。

また、ジャズ部門でGregory Porterが受賞したのは嬉しかったですね。
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2017年02月07日

Intro『New Life』

実力派男性R&Bグループの2nd☆Intro『New Life』
intro new life.jpg
発表年:1995年
ez的ジャンル:N.Y.ブルックリン出身男性R&Bグループ
気分は... :まさかの大逆転負け・・・

NFLスーパーボウルはペイトリオッツを土俵際まで追い詰めたファルコンズがまさかの大逆転負け。ファルコンズを応援していた僕はショック大です。

第4QのRBコールマン負傷後の3rdダウンで、ファルコンズがランではなくパスを選択してターン・オーバーを喫したのが全てでした。その後のWRジョーンズのミラクル・キャッチを活かせず、大幅ロスでFGさえできなかったのも痛手でしたね。

尻上がりに調子を上げてきたブレイディの攻撃をファルコンズ守備陣が踏ん張り切れなかったですね。相手の弱点を徹底的に狙うペイトリオッツが見事だったのでしょが、アンチ・ペイトリオッツの僕としては、もう少しファルコンズに打ち手はなかったのか・・・とボヤきたくなります(泣)

今回は90年代に活躍した男性R&BグループIntroの2ndアルバム『New Life』(1995年)です。

N.Y.ブルックリンで結成されたKenny "G-Love" GreeneJeff SandersClinton "Buddy" Wikeの3人組男性R&BグループIntroの紹介は、デビュー・アルバム『Intro』(1993年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Intro』(1993年)が高い評価を得たIntro

2ndアルバムとなる本作『New Life』(1995年)は、1stの「Come Inside」「Ribbon In The Sky」のようなヒット・シングルはありませんが、実力派男性R&Bグループに相応しい内容になっています。

1st『Intro』にも関与していたDave "Jam" HallNevelle HodgeといったThe Untouchablesの面々や、グループの中心メンバーKenny Greene、さらにはRodney Jerkins等がプロデュースを務めています。

アルバム前半はIntro To Street、後半はIntro To New Lifeというタイトルが付けられています。

前半Intro To Streetであれば、「Strung Out On Your Lovin'」「Funny How Time Flies」「Feels Like The First Time」「My Love's On The Way」、後半Intro To New Lifeであれば、「Spending My Life With You」「What You Won't Do For Love」「Somebody Loves You」が僕のお気に入り。

90年代男性R&Bグループ好きにはたまらない、安定感のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

まず前半のIntro To Street

「Strung Out On Your Lovin'」
Rodney Jerkinsプロデュース。Rodney Jerkinsの手腕が光るキャッチーなダンサブル・チューンでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=P_kQt5GM_nM

「Funny How Time Flies」
Dave "Jam" Hallプロデュース。アルバムからの1stシングル。Black Moon「Reality... (Killing Every Nigga)」のビートをサンプリングしたミディアム・グルーヴはDave Hallらしい仕事ぶり。Steve Miller Band「Fly Like an Eagle」、Hall & Oates「Maneater」、Biz Markie feat. T.J. Swan「Nobody Beats the Biz」ネタも用いられています。
https://www.youtube.com/watch?v=Khq6Vd_gX8k

「Love Me Better」
Kenny Greene/Maurice Wilcherプロデュース。美メロのミディアム・バラードを素晴らしいリード・ヴォーカル&コーラス・ワークで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=owJ1t5F0EHE

「Feels Like The First Time」
Nevelle Hodgeプロデュース。2ndシングルにもなった絶品スロウ。90年代男性R&Bグループ好きには間違いのない仕上がり。グループの素晴らしいヴォーカル・ワークを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=SqxRvQA73k0

「My Love's On The Way」
Dave "Jam" Hallプロデュース。定番ブレイクLou Donaldson「Ode to Billie Joe」をサンプリングしたキャッチーなダンサブル・チューン。実力派グループならではのダンサブル・チューンですね。
https://www.youtube.com/watch?v=m871dlke-j8

ここからは後半のIntro To New Life

「New Life」
Kenny Greene/Dave Cintronプロデュース。タイトル曲はオーセンティックなバラード。僕には正攻法すぎて少し面白味に欠ける気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=SiXz6YYg82Y

「There Is A Way」
Kenny Greene/Dave Cintronプロデュース。込み上げ系ヴォーカル・ワークにグッとくるビューティフルなミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=cKfUtvxC6Pw

「Spending My Life With You」
Kenny Greene/Dave Cintronプロデュース。爽快コーラス・ワークで始まる素敵なラブ・バラード。透明感のある歌声が心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=qwxJZNrVHOE

「My Song」
Kenny Greene/Dave Cintronプロデュース。素晴らしいヴォーカル・ワークを生かしたメロウ・ミディアム。Bobby Caldwell「What You Won't Do For Love」のサンプリングを薄っすら挿入して次曲へつなぎます。
https://www.youtube.com/watch?v=VABdmrSEgXg

「What You Won't Do For Love」
Freedom Lyles/Ike Lee IIIプロデュース。Bobby Caldwellの名曲「風のシルエット」をカヴァー(Bobby Caldwell/Alfons Kettner作)。前曲「My Song」がいい前フリになっています。ヴォーカルも何処となくBobby Caldwellっぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=354_PiAAD3I

「Somebody Loves You」
Kenny Greene/Alex Moselyプロデュース。ラストは少しニュー・クラシック・ソウル調のグルーヴィー・ソウルで締め括ってくれます。伸びやかなヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=exAkOxIsPTg

『Intro』(1993年)
Intro
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2017年01月28日

Drama『Open Invitation』

Gerald Levertプロデュースの女性R&Bグループ☆Drama『Open Invitation』
Open Invitation by Drama
発表年:1994年
ez的ジャンル:Levert系90年代女性R&Bグループ
気分は... :そこにはドラマが???

90年代女性R&Bグループ作品からDrama『Open Invitation』(1994年)です。

DramaThea NormanMalinda JenkinsRegina Craigという3名による女性R&Bグループ。

グループはLevertGerald Levertが行ったオーディションに合格し、Jimmy Jam & Terry LewisPerspective RecordsからGerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasのプロデュースでアルバム『Open Invitation』(1994年)をリリースしています。

結局、グループはこのアルバム1枚でシーンから姿を消してしまいましたが、本作『Open Invitation』は90年代女性R&Bグループ好きならば満足度の高い1枚に仕上がっています。

Jimmy Jam & Terry LewisGerald Levertがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねています。

メイン・プロデュースはGerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasですが、それ以外にGerald Levertが手掛けた男性R&BグループRude Boysの元メンバーJoe Little III、Malindaの兄Marc Jenkins、さらにPerspective勢からLo-Key?Lance Alexanderprof t.Tony Tolbert)も一部楽曲をプロデュースしています。

Gerald Levertが見込んだグループだけあって、ヴォーカルワークの実力は確かなものがあります。

シングルになった「Not Today」あたりもいいですが、「Does It Get Any Better (Part I)」「No Games」「Break It Down」といったこの時代らしいダンサブルなミディアム・グルーヴ、胸キュンなバラード「From Girl To Boy」、Jam & Lewis的な「Good 'N' Plenty」あたりが僕のオススメです。

90年代女性R&Bグループ好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Not Today」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levert/Joe Little III/Marc Jenkinsプロデュース。1stシングルにもなったミディアム・グルーヴ。若々しくもタフなヴォーカルで惹きつけます。
https://www.youtube.com/watch?v=RRUMJzSnPJo

「Does It Get Any Better (Part I)」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。この時期の女性R&Bグループ好きの人であれば、気に入るであろうNJS+ヒップ・ホップ・ソウルな仕上がり。キュートなダンサブル感がいいですね。LevertののSean Levertがバック・コーラスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=d1wvL4Y_00Q

「See Me」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。この曲もシングルにもなりました。重心の低いビートをバックに、キャッチーなヴォーカルワークで歌い上げていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=J57t5CG8oYg

「No Games」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。ソングライティングにはメンバー3名も加わっています。ラップと共にスタートするシングル向きのキャッチーなヒップ・ホップ・ソウル。グループのキュートな魅力が弾けます!
https://www.youtube.com/watch?v=SJQ5NjmLHsc

「Good Man」
Regina Craig作。Gerald Levertのオーディションで歌いデビューのきっかけを作った楽曲です。ア・カペラによる感動ヴォーカルで魅了します。Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。

「From Girl To Boy」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。素敵な美メロ・バラード。恋する女心を切々と歌い上げる、胸キュン・モードの仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=jlSq1Sr7ezg

「Tell Me Something Good」
Rufusのヒット曲をカヴァー(Stevie Wonder作)。Rufusのオリジナルは『Rags to Rufus』(1974年)に収録されています。このヒット曲をレゲエのエッセンスを取り入れたトークボックス入りのファンク・グルーヴで楽しませてくれます。

「Call Me」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。ヴォーカル・グループとしての実力を示してくれるミディアム・バラード。

「Open Invitation」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。タイトル曲は切ない女心を歌うバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=1IMYsiQUuIk

「Good 'N' Plenty」
Lance Alexander(Lo-Key?)/prof t.プロデュース。唯一のPerspective系プロデューサー陣による制作。Jam & Lewis好きの人であれば気に入るであろうキャッチーなダンス・チューンです。このタイプがあと1、2曲あるとさらに良かったかも?
https://www.youtube.com/watch?v=nhoHFPaPRok

「No Shame」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。じっくり聴かせるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=2oEXOEQo9xc

「Break It Down」
Edwin "Tony" Nicholas/Gerald Levertプロデュース。ソングライティングにはメンバー3名も加わっています。シンセの音色&低音ビートが印象的なダンサブルなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=6Ki8MmreW6s

「Does It Get Any Better (Part II)」
「Does It Get Any Better」のパート2ですが、パート1と異なり、しっとりと聴かせてアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pS25YgO0TWE

こういった実力派グループがアルバム1枚で消えてしまうなんて、音楽業界の厳しさを痛感してしまいます。
posted by ez at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月18日

Akinyele『Vagina Diner』

Large Professorが高校の先輩を全面プロデュース☆Akinyele『Vagina Diner』
ヴァギナ・ダイナー
発表年:1993年
ez的ジャンル:イースト・コーストHip-Hop
気分は... :お下劣???

今回は90年代Hip-HopからAkinyele『Vagina Diner』(1993年)です。

Akinyele(本名:Akinyele Adams)は1970年N.Y.クイーンズ生まれ。彼が通っていた高校には、Kool G RapMain SourceLarge ProfessorNasといった大物Hip-Hopアーティストも通っていました。Kool G Rapは先輩、Large Professor、Nasは後輩です。

そんな縁で、彼の初レコーディングはNasと共に参加したMain SourceのHip-Hopクラシック「Live at the Bar-Be-Que」(アルバム『Breaking Atoms』収録)です。

その後、Large Professorの全面プロデュースでデビュー・アルバムとなる本作『Vagina Diner』(1993年)をリリース。さらにHip-Hopクラシック「Put It In Your Mouth」を収録した5曲入りEP『Put It In Your Mouth』(1996年)を挟み、『Aktapuss』(1999年)、『Anakonda "A.K.A. Benny Ill"』(2001年)、『Live at the Barbecue: Unreleased Hit's』(2004年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Vagina Diner』(1993年)は、前述のようにラージ教授の全面プロデュースした作品ということで再評価の高い90年代Hip-Hop作品です。

Akinyeleといえば、下ネタのイメージが強く、本作もアルバム・タイトルはモロに下ネタ路線ですが、中身はそれ程エロ一色というわけではなく、ハードコア路線や社会問題を扱った曲もあります。

それよりも後輩ラージ教授の好トラックと先輩Akinyeleのフロウによる同窓タッグを存分に楽しめるのが本作の魅力だと思います。

シングルにもなった「Ak Ha Ha! Ak Hoo Hoo?」「The Bomb」といったHip-Hopクラシックや、「Bags Packed」「Checkmate」「30 Days」「Exercise」「Dear Diary」などラージ教授の良い仕事ぶりを楽しめます。

また、ラージ教授の下で研鑽を積んできたRob Swiftが随所でグッドなターンテーブルを披露してくれます。

90年代前半のHip-Hop黄金期の空気感を楽しめる1枚です。
Main Source『Breaking Atoms』好きの人は、ぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Worldwide」
Akinyeleの存在をワールド・ワイドに知らしめるオープニング。勢いよくリリックを畳み掛けます。
https://www.youtube.com/watch?v=8CcuglHQa7A

「Outta State」
Albino Gorilla「Psychedelic Shack」ネタのループが印象的なトラックにのって、Akinyeleがストリートの真実を吐き出します。
https://www.youtube.com/watch?v=DDOk22Uy_Y0

「Ak Ha Ha! Ak Hoo Hoo?」
1stシングルにもなったHip-Hopクラシック。Akinyeleのダミ声ラップとラージ教授のトラックがフィットしたクラシックの風格漂う好トラックです。終盤はRob Swiftがスクラッチで盛り上げてくれます。Stanley Turrentine「Little Green Apples」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=XO3J9f3IPzU

「Dear Diary」
不穏な空気の漂うハードコアな仕上がり。Rob Swiftの擦りもいい感じです。The Outlaw Blues Band「Deep Gully」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=QC8si_pRgAs

「Bags Packed」
Gwen Guthrie「(They Long to Be) Close to You」ネタを効果的に使ったトラックがキャッチーです。Sly & the Family Stone「Sing a Simple Song」、Archie Whitewater「Cross Country」もサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=IT0G9xzrQ9M

「The Bomb」
2ndシングルの本曲もHip-Hopクラシック。Woody Shaw「New World」、LeBlanc & Carr「How Does It Feel (To Be in Love)」Rick James「Mary Jane」ネタを使ったラージ教授の格好良いトラックにのって、Akinyeleがハードコアなラップを畳み掛けます。
https://www.youtube.com/watch?v=B5bEKg0TO98

「Beat」
インタールード的な小トラック。

「Checkmate」
Miles Davis「Yesternow」、Les McCann「North Carolina」をサンプリングしたトラックにグッときます。ラージ教授いい仕事しています。Maceo & All the King's Men「Maceo」もサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=gsb6_QA6-4U

「I Luh Huh」
このトラックも大好き!Don Covay「If There's a Will There's a Way」、Young-Holt Unlimited「Wah Wah Man」ネタのトラックがキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=nihtrBXD78A

「You Know My Style」
インタールード。

「Exercise」
荒い息遣いと共に、Akinyeleが吐き捨てるようにリリックを繰り出します。John Klemmer「Free Soul」、James Brown「Funky President (People It's Bad)」ネタのトラックもグッド。 Nas「Halftime」のリリックも引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=bLI0cyUJoyg

「No Exit」
MC Lyte feat. Audio Two「10% Dis」、The Fourth Way「The Sybil」ネタで始まります。Buddy Miles「Down by the River」もサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=eK7iRmIW3Gw

「30 Days」
Joe Tex「Papa Was Too」、Dizzy Gillespie「Matrix」、James Brown「Don't Tell It」 をサンプリングした骨太トラックをバックに、Akinyeleが豪快なフロウを畳み掛けて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=t_Qti4EKBAY

Akinyeleの他作品もチェックを!

『Aktapuss』(1999年)
AKTOPUSS

『Anakonda "A.K.A. Benny Ill"』(2001年)
アナコンダ

『Live at the Barbecue: Unreleased Hit's』(2004年)
Live At The Barbecue - Unreleased Hits
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2017年01月11日

Soultry『Soultry』

Mint Conditionメンバーもプロデュース!実力派男性R&Bグループ☆Soultry『Soultry』
Soultry
発表年:1995年
ez的ジャンル:Motown系実力派男性R&Bグループ
気分は... :ミント好きの方は要チェック!

今回は90年代R&B作品からSoultry『Soultry』(1995年)です。

SoultryKelly JacksonJason HibbertXavier PrestonKerry Johnsonの4名による男性R&Bグループ。

Motownからリリースされた本作『Soultry』(1995年)はグループ唯一のアルバムです。

Mint ConditionStokley WilliamsJeffrey AllenKeri LewisQuincy Jonesの息子QD III、元Fat BoysMark Morales(Prince Markie Dee)Soul ConventionMark C. Rooneyがプロデュースを務めています。

ジャケの雰囲気そのままの実力派男性R&Bグループです。

しかしながら、「Cash Money」「I'll Get Mine」といったシングル曲は少しダーク・トーンのダンサブルなミディム・グルーヴ。これらはいずれもベースがHip-HopのQD IIIプロデュース曲です。

それよりも、このグループらしい絶品スロウを楽しめるのはStokley WilliamsJeffrey AllenKeri LewisというMint Conditionメンバーがプロデュースした「Where Do Broken Hearts Belong」「I Knew All Along」「Can I Get To Know You」の3曲。このグループの魅力が凝縮されていると同時、Mint Condition勢の好きサポートにグッときてしまいます。

また、Soul ConventionのMark C. Rooneyプロデュースの「Sex In The Rain」、当時、Soul Conventionと親交が深かったMark Morales(Prince Markie Dee)プロデュースの「Temperature's Climbing」も、このグループらしいヴォーカルやコーラス・ワークを楽しめます。

QD IIIプロデュースであれば、前述のシングル2曲よりも「Relax Your Mind」がオススメです。

特にMint Condition好きの人にはチェックして欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
QD IIIプロデュース。アルバムのイントロですが、妖しげなトラックにのって、彼らのヴォーカル・ワークをチラ見させます。

「I'll Get Mine」
QD IIIプロデュース。シングルにもなりました。ウエッサイなダーク・トーンのトラックによるダンサブルなミディム・グルーヴです。このグループらしいかは?ですが、この時代の男性R&Bらしいキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=L47kcIf3rgs

「What I Want」
Mark Moralesプロデュース。切々としたバラードを歌い上げます。ヴォーカル・グループとして実力を示してくれる安定感のある仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=WJUybvX8g4c

「Sex In The Rain」
オススメその1。Mark C. Rooneyプロデュース。ここからがグループの本領発揮!といった感じのバラードを歌い上げます。タイトル通りエロいですが(笑)。女性バック・コーラスはLiz Vaughn。
https://www.youtube.com/watch?v=z3OLvc9qAPw

「Where Do Broken Hearts Belong」
オススメその2。StokleyとJeffrey AllenというMint Conditionメンバーがプロデュース&ソングライティング。ア・カペラのイントロからしてシビれる絶品スロウ。楽曲良し、ヴォーカル良しで個人的には文句なしに本作のハイライトです。
https://www.youtube.com/watch?v=3xMyD718f7o

「I Knew All Along」
オススメその3。本曲は同じMint ConditionメンバーでもKeri LewisとStokleyの組み合わせによるプロデュース&ソングライティング。前曲「Where Do Broken Hearts Belong」に劣らない素敵なスロウに仕上がっています。90年代男性R&Bグループらしい胸を締めつけられる感じにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=1ZtKggIrTj8

「Cash Money」
QD IIIプロデュース。シングル・カットもされました。Whodini「Five Minutes of Funk」のサンプリングをベースに、Wu-Tang Clan「C.R.E.A.M.」の声ネタを交えたHip-Hop色の強いダークなトラックが印象的です。グループのキャラには合っていませんが、QD IIIの仕事ぶりを楽しめばいいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MmD5X-mac4Y

「Relax Your Mind」
オススメその4。QD IIIプロデュース。LSDのラップをフィーチャーしたミディアム。同じくQD IIIが手掛けたシングル2曲以上に、サウンドとグループのヴォーカル・ワークがフィットしている気がします。Stan "The Guitar Man" Jonesの心地好いギターはIsaac Hayes「Hung Up on My Baby」からの引用です。
https://www.youtube.com/watch?v=7vopw_kQIfo

「Can I Get To Know You」
オススメその5。Keri Lewis/Stokleyプロデュース。ソングライティングはKeri Lewis。他のMint Conditionプロデュース曲同様に、素敵なスロウで聴く者を魅了します。シンプルなサウンド・プロダクションでヴォーカルを引き立てているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JnVkBOTBUG0

「Temperature's Climbing」
オススメその6。Mark Moralesプロデュース。グループのヴォーカル・ワークを楽しめるメロディアスなミディアム。僕好みの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=rV_wsqxNOOI

「Outro」
QD IIIプロデュース。イントロ同様に妖しげな雰囲気でアルバムを締め括ります。

2026年からサッカーW杯出場国数が「48」になるみたいですね。
出場が楽になると、予選の緊張感がなくなるし、
各国のレベルも下がってしまうのでは?
個人的には現状の32ヶ国が適正だと思いますが・・・
posted by ez at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする