2017年07月17日

Terence Blanchard『The Heart Speaks』

Ivan Linsファン必聴のアルバム☆Terence Blanchard『The Heart Speaks』
Heart Speaks
発表年:1996年
ez的ジャンル:ジャズ・ミーツ・MPB
気分は... :真の主役は・・・

今回はジャズ・トランぺッターTerence Blanchardが稀代のメロディ・メイカーであるブラジル人男性シンガー・ソングライターIvan Linsと共にレコーディングしたアルバムTerence Blanchard『The Heart Speaks』(1996年)です。

Terence Blanchard単独名義のアルバムですが、楽曲はすべてIvan Lins作品であり、作者Ivan Lins本人が全面参加しているのですから、実質はIvan Linsとの共演アルバムと呼べるでしょう。アルバムはグラミーのBest Latin Jazz Albumにもノミネートされました。

1962年ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ、80年代から活躍するジャズ・トランぺッターTerence Blanchardについては、当ブログで紹介するのは初めてです。

一方、MPBを代表する男性シンガー・ソングライターIvan Linsについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の5枚。

 『Modo Livre』(1974年)
 『Chama Acesa』(1975年)
 『Somos Todos Iguais Nesta Noite』(1977年)
 『Nos Dias De Hoje』(1978年)
 『Novo Tempo』(1980年)

Terence Blanchardについては、Winton Marsalisを中心とした新伝承派ジャズ・ミュージシャンの一人として80〜90年代初めのころは注目していましたが、熱心に聴くまでには至りませんでした。

本作『The Heart Speaks』についても、Ivan Lins目当てというのが正直な感想です。

レコーディング・メンバーはTerence Blanchard(tp)、Ivan Lins(vo)、Oscar Castro-Neves(g)、Edward Simon(p)、David Pulphus(b)、Troy Davis(ds)、Paulinho Da Costa(per)、David Bohanovich(cello)、Fred Zlotkin(cello)。

プロデュースはMiles Goodman

個人的にはIvan Lins目当てなので、彼らしいメロディやヴォーカルが栄えるブラジル音楽寄りの演奏に惹かれてしまいます。その意味では、「Aparecida」「Antes Que Seja Tarde」「Meu Pais (My Country)」「Valsa Mineira」という前半の4曲や、Nana Caymmiに捧げられた「Just for Nana」、Zimbo Trioに捧げられた「Orizimbo and Rosicler」あたりがオススメです。

Ivan LinsとTerence Blanchardの共演という意味では、帝王Miles Davisとの縁も絡む「Congada Blues」が聴き所かもしれません。あとは「Love Dance/Comecar de Novo」も好きです。

Ivan Lins好きの人はぜひチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Aparecida」
Ivan Lins作。オープニングには人気アルバム『Somos Todos Iguais Nesta Noite』(1977年)収録曲としてもお馴染みの楽曲です。ここではスモーキーなBlanchardのミュートの音色が栄えるメロウ・ボッサ調のサウンドで聴かせてくれます。Ivanの繊細なヴォーカルもサウンドとよくマッチしています。この曲に新たな魅力を吹き込んでいるのでは?

「Antes Que Seja Tarde」
Ivan Lins/Vitor Martins作。アルバム『A Noite』(1979年)収録曲のカヴァー。哀愁メロウ・ボッサ調で聴かせてくれます。Blanchardの哀愁トランペットの響きにグッときます。

「Meu Pais (My Country)」
Ivan Lins/Vitor Martins作。Ivanの稀代のメロディ・メイカーぶりを如何なく発揮してくれたビューティフル・バラード。その美メロに寄り添うBlanchardのトランペットが楽曲の素晴らしさを引き立てます。

「Valsa Mineira」
Ivan Lins作。この曲もIvanらしいメロディ・ラインを楽しめます。IvanのスキャットとBlanchardのトランペットのユニゾンがデュオ・アルバムらしくていいですね。全体的に抑えたトーンながらも品格のあるサウンドに好感が持てます。

「The Heart Speaks」
Ivan Lins作。タイトル曲は素敵なインスト・バラードです。二人の共演への思いがBlanchardが奏でる美しい音色に反映されています。

「Congada Blues」
Ivan Lins/Vitor Martins作。Ivan Linsとの共演を希望していた元々は故Miles Davisのために書かれた楽曲ですが、その共演が実現しないまま帝王Milesはこの世を去ってしまいました。そこでIvanがこの曲をBlanchardへプレゼントし、思いを託したようです。BlanchardがMilesに成り代わり、素晴らしい演奏でIvanに応えます。アフロ・ブラジリアン・フィーリングの効かせつつ、それまでの5曲と比べて、しっかりジャズ寄りの演奏になっています。

「Nocturna」
Ivan Lins/Vitor Martins作。Blanchardのロマンティックなソロを満喫できるバラード。

「Just for Nana」
Ivan Lins作。Ivanらしい雰囲気の哀愁バラードを抑えたトーンでしっとり聴かせます。タイトルは偉大なブラジル人女性シンガーNana Caymmiに捧げられたものです。

「Orizimbo and Rosicler」
Ivan Lins/Vitor Martins作。この曲は60年代からコンスタントに活躍していたブラジル人ピアノ・トリオZimbo Trioに捧げられたものです。軽快なジャズ・サンバ調の演奏で盛り上げてくれます。

「Chorus das Aguas」
Ivan Lins/Vitor Martins作。少しブルージーなバラードを落ち着いた雰囲気で聴かせてくれます。

「Love Dance/Comecar de Novo」
Ivan Lins/Gilson Peranzzetta/Paul Williams作。アルバム『Love Dance』(1989年)収録の2曲をメドレーで聴かせてくれます。BlanchardのミュートとIvanの憂いを帯びたヴォーカルの組み合わせが絶妙なバラードに仕上がっています。

「Menino」
Ivan Lins/Vitor Martins作。アルバム『Anjo De Mim』(1995年)収録曲を取り上げています。一気に弾けた開放的な演奏に驚かされます。ブラジリアン・モードのようで、しっかりジャズ・コンボらしい演奏になっています。

「Aparecida (Reprise)」
Ivan Lins作。「Aparecida」のリプライズでアルバムは幕を閉じます。

Ivan Linsの過去記事もチェックを!

『Modo Livre』(1974年)
Modo Livre

『Chama Acesa』(1975年)
シャーマ・アセーザ(期間生産限定盤)

『Somos Todos Iguais Nesta Noite』(1977年)
今宵楽しく

『Nos Dias De Hoje』(1978年)
ノス・ヂアス・ヂ・オージェ

『Novo Tempo』(1980年)
ノーヴォ・テンポ
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2017年07月08日

Beverley Knight『The B-Funk』

UKソウル・ディーヴァのデビュー作☆Beverley Knight『The B-Funk』
B Funk
発表年:1995年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :寛容さを持って・・・

昨晩は超ムカつくことがありましたが、一呼吸して冷静に・・・
いくらでも文句を言い、自分を論理的に正当化できるとも思いましたが、某芸能人夫妻のおぞましい離婚調停騒ぎの記事を目にしたら、無駄なことにパワーを割くことの虚しさを感じ、怒りの感情を封じ込めることができたようです。

UKソウルのディーヴァBeverley Knightのデビュー・アルバム『The B-Funk』(1995年)です。

イギリス、ウォルヴァーハンプトン出身、大英帝国勲章のメンバー(MBE)にもなったUKを代表する女性R&BシンガーBeverley Knightの紹介は、USナッシュビルで録音したソウル回帰作品『Music City Soul』(2007年)に続き2回目となります。

UKの優良レーベルDomeからリリースされた本作は、数あるUK産の90年代女性R&Bアルバムの中でも評価の高い1枚です。と言いつつ僕の場合、リアルタイムで聴けたにも関わらず、スルーしていました(泣)。当時はUSのR&B作品を追いかけるだけで精一杯だったもので。

2B3 Productions(Neville Thomas/Pule Pheto)をメイン・プロデューサーに据え、それ以外にEthnic BoyzTony Olabode/Victor Redwood-SawyerFelix Weber/Irmgard KlarmannColin Burke/Dwayne Burkeがプロデュースを手掛けています。

「Flavour Of The Old School」「Down For The One」「Moving On Up (On The Right Side)」「Mutual Feeling」といったシングル曲をはじめ、「Steppin' On My Shoes」「So Happy」「U've Got It」あたりが僕のオススメです。

改めて聴き直し、UK女性R&Bの傑作であることが実感できました。
USの女性R&Bファンが聴いても、相当満足度が高い1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The B-Funk」
アルバムのイントロ。ア・カペラで魅了します。

「Moving On Up (On The Right Side)」
Ethnic Boyzプロデュース。アルバムからの3rdシングル。僕の一番のお気に入りです。Curtis Mayfield「You're So Good to Me」をサンプリングしたメロウ・グルーヴなヒップ・ホップ・ソウル。Mary J. Blige「Be Happy」と同じサンプリング・ソースということもあり、セットで聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=aTHmWwFq9bQ

Mary J. Blige「Be Happy」
 https://www.youtube.com/watch?v=6OZwGkJDZEA

「Mutual Feeling」
Tony Olabode/Victor Redwood-Sawyerプロデュース。アルバムからの4thシングル。90年代R&Bらしいヴァイヴスがあっていいですね。キャッチーなフックがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=gRCdZj4zits

「Flavour Of The Old School」
2B3 Productionsプロデュース。記念すべき彼女のデビュー・シングルです。A Tribe Called Quest「Hot Sex」ネタを織り込んだグルーヴにのって、Beverleyの美しく初々しい歌声が躍動します。途中、男性ラップでアクセントをつけています。suteki
https://www.youtube.com/watch?v=4LURVwZTbRg

「Remedy」
Felix Weber/Irmgard Klarmannプロデュース。少し哀愁モードのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=3h2PCrTHhxs

「Down For The One」
2B3 Productionsプロデュース。アルバムからの2ndシングル。George Clinton「Atomic Dog」をサンプリングした重量ファンク・サウンドをバックに、ここでのBeverleyは妖艶に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=kj0O7V_L9z4

「Steppin' On My Shoes」
Colin Burke/Dwayne Burkeプロデュース。シングル曲以外であれば、コレが一番好きです。キャッチーなUKフレイヴァーのグルーヴをバックに、しなやかかつキュートな歌声でBeverleyが輝きます。
https://www.youtube.com/watch?v=0i0U0O4RDVQ

「Promise You Forever」
2B3 Productionsプロデュース。雨音と共に始まるスロウ。USの90年代女性R&Bグループ的な雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zEo1W_hg2_8

「It's Your Time」
2B3 Productionsプロデュース。グルーヴィーなオルガンが印象的なファンク・チューン。改めて聴き直すと、UKアシッド・ジャズからの影響も感じられるのが興味深いですね。

「So Happy」
2B3 Productionsプロデュース。素敵なヒップ・ホップ・ソウルの本曲も大好き!曲タイトルも含めてポジティブ・ヴァイヴが伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=b20wj2V61vE

「Cast All Your Cares」
2B3 Productionsプロデュース。アルバムからの5thシングル。しっとりと歌い上げる美メロのミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=VMmBijFTvDU

「U've Got It」
Felix Weber/Irmgard Klarmannプロデュース。爽快ファンキー・グルーヴは今日のような土曜モードにピッタリ!終盤のコーラス・ワークは90年代版スウェイ・ビートと呼びたくなります。こんな曲を聴きながら少しプチ贅沢したくなる・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Mc9I9JThAAo

「In Time」
2B3 Productionsプロデュース。美しいバラードをしっとりと歌い上げる。素敵なヴォーカル・ワークに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=hA_AGOJhmwY

「Goodbye Innocence」
しっとりとしたピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qyNh_MIyu1g

Beverley Knightの他の作品もどうぞ!

『Prodigal Sista』(1998年)
Prodigal Sista

『Who I Am』(2002年)
Who I Am

『Affirmation』(2004年)
Affirmation

『Music City Soul』(2007年)
Music City Soul (Hk)

『100%』(2009年)
100 Percent

『Soul UK』(2011年)
Soul UK

『Soulsville』(2016年)
Soulsville
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2017年07月01日

Smith & Mighty『Bass Is Maternal』

ブリストル・サウンドの代表格!☆Smith & Mighty『Bass Is Maternal』
Bass Is Maternal
発表年:1995年
ez的ジャンル:ブリストル・サウンド・レジェンド
気分は... :そうだ、Lord Echoだ!

今回はブリストル・サウンドを代表するユニットSmith & Mightyの1stアルバム『Bass Is Maternal』(1995年)です。

Smith & MightyRob SmithRay Mightyによるユニット(第3のメンバーPeter Dも加えて説明した方が適切なのかもしれませんが)。

1988年の「Walk On...」「Anyone... 」というBurt Bacharach作品「Walk On By」「Anyone Who Had a Heart」の大胆なカヴァーで、Massive Attackと並ぶブリストル・サウンドの代表格として注目を浴びるようになります。

「Walk On...」
 https://www.youtube.com/watch?v=6dPVVKLCHcs
「Anyone... 」
 https://www.youtube.com/watch?v=HDpod3A8UDw

アルバムとしては、『Bass Is Maternal』(1995年)、『Big World Small World』(1999年)、『Life Is』(2002年)という3枚をリリースしています。

Rob SmithはSmith & Mightyと並行して、Peter DとのユニットMore Rockersや、Peter D、The AngelとのユニットJaz Klashとしても作品をリリースしています。

さらに2000年代半ば以降のRob SmithRSD名義でダブ・ステップ系の作品をリリースしています。

Massive AttackPortisheadTrickyらと並ぶブリストル・サウンドを代表するアーティストです。

そんなSmith & Mightyの1stアルバム『Bass Is Maternal』(1995年)は、ブリストルらしいレゲエ、ダブ、ヒップホップを取り込んだダビー&ヘヴィなサウンドを満喫できます。元祖UKベース的な魅力もあります。

昔はこのタイプのサウンドに、さほど惹かれなかったのですが、近年本作の魅力がようやく実感できるようになりました。

その理由がわからず、少しモヤモヤ感があったのですが、記事を書いている最中にその答えがわかりました。

キーワードは"Lord Echo"。

レゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァーなダンス・ミュージックで音楽好きを魅了するNZのアーティストLord Echo作品と本作に共通の魅力を感じます。多分、今の僕の音楽嗜好としてレゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァー・サウンドがフィットするのだと思います。

そういう観点で聴けば、過去の名盤に止まらない魅惑の1枚として聴けるのでは?

全曲紹介しときやす。

「Hold On (Strange Mix)」
ロッキン・フィーリングのギターが織り成すダークネスが印象的なオープニング。

「Jungle Man Corner」
ダブ×ラガ×ジャングルな仕上がり。ブリストル・サウンドらしくて大好きです。

「Closer」
ダビーなレゲエ・サウンドがダークな音世界へ誘います。
https://www.youtube.com/watch?v=oYMZaNnayRE

「Walking」
元祖UKベース的な腹にくるサウンドにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=D8K9GIJoi5E

「Evolve」
美しくも儚いダビー&ブレイクビーツな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=BE0xrPr50zY

「Drowning」
Felixのヴォーカルをフィーチャー。ダビーなダンサブル・サウンドがアンダーグラウンド感があっていいですね。

「Accept All Contrasts」
FlynnのラップをフィーチャーしたHip-Hop調の仕上がり。

「Bass Is Maternal」
タイトル曲はダークなアッパー感が魅力です。時代が一回りしたのか、今聴き直すと実にフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=MFScevburDc

「Down In Rwanda」
Andy Scholesのヴォーカルをフィーチャー。ブリストル・サウンドならではのドープなダビー感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=M6eAsbuTXlE

「Higher Dub」
Marilyn McFarlaneヴォーカルをフィーチャー。タイトル通りのダビー・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pg5SDlnsh7g

「Maybe For Dub」
地を這うダビーなトリップ・ホップを楽しめます。哀愁のダビー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PH21-Qzu-UQ

「Time」
Felixのヴォーカルをフィーチャー。最もヴォーカル曲らしいので、ある意味アルバムで一番キャッチーかも?
https://www.youtube.com/watch?v=-oAgsXfyYq0

「U Dub」
ダビー&ダンサブルな本曲を聴いて確信しました。そうだ、Lord Echoだ!
https://www.youtube.com/watch?v=ndkNzcmooiQ

「Yow He Koh」
引きずるダビー感がたまりません!クールなダビー・サウンドは今の僕にしっくりきます。

「Odd Tune For Piano」
ラストはトロピカル&ダブ&レゲエ×哀愁モードな仕上がり。少しチープな感じが今聴くと、確信犯のように思えてきます。

Smith & Mightyの作品もチェックを!

『Big World Small World』(1999年)
Big World Small World

『Life Is』(2002年)
Life Is

More Rockers『Dub Plate Selection Volume 1』(1995年)
Dub Plate Selection Volume 1

More Rockers『Selection 2』(1998年)
Selection 2

More Rockers『"Selection 3" Tried & Tested』(2004年)
セレクション3-トライド・アンド・テスティド

Jaz Klash『Thru the Haze』(1996年) ※オリジナルとジャケが異なります
Thru the Haze by Jaz Klash (1998-09-08)

RSD『Go In A Good Way』(2011年)
Go In A Good Way [帯解説 / 日本独占盤] 廉価盤 (ZTM-005X)

AMJ Meets RSD『Sky Blue Love 』(2016年)
スカイ・ブルー・ラヴ
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2017年06月19日

Kiara『Civilized Rogue』

男性R&BデュオによるNJSな好盤☆Kiara『Civilized Rogue』
Civilized Rogues
発表年:1990年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bデュオ
気分は... :じゃあ、アゲアゲでいきます(笑)

今回は90年代NJS作品からKiara『Civilized Rogue』(1990年)です。

KiaraGregory CharleyJohn WinstonによるデトロイトのR&Bデュオ。グループ名を名付けたのはJames Mtumeらしいです。

1985年にシングル「Quiet Guy」でデビュー。1988年にはShaniceとのデュエット・シングル「This Time」が全米R&Bチャート第2位のヒットとなりました。

アルバムとしては『To Change And/Or Make A Difference』(1988年)、『Civilized Rogue』(1990年)、『Condition of the Heart』(1994年)という3枚をリリースしています。

2ndアルバムとなる本作『Civilized Rogue』(1990年)は、この時代らしいNJS系作品に仕上がっています。

メンバー以外にStetsasonicDaddy-OMichael J. PowellBryan Loren等もプロデュースを手掛けています。

この時代の作品らしく前半はダンス・チューン、後半はスロウ・ジャムで明確に分けられています。CDよりも曲数が少ないですが、LPではダンサブルな前半はRogue Side、後半のスロウ・パートはCivilized Sideと名付けられています。

一歩間違えるとバランスの悪さが目立ってしまう構成ですが、ダンス系、スロウ系

ダンス系ならばアゲアゲNJSな「You're Right About That」「Got My Eyes On You」が2トップ、それ以外にセクシー&グルーヴィーな「My Girl」もオススメです。

スロウ系ならば「Mr. Dee Jay」「Slow Burn」が2枚看板。「Always」「Every Little Thing」も好きです。

1990年という時代を巧みに切り取った男性R&Bデュオ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「You're Right About That」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。シングル・カットもされたアゲアゲのNJS。キラキラしたハネハネ感がこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QLo5SERFAzc

「Got My Eyes On You」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。「You're Right About That」と並ぶアップ系のハイライト。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。NJSの躍動的な魅力がよく伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MZ_olT4dujQ

「Take My Time」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。前2曲同様にグルーヴィーに躍動し、ラップ・パートもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=9CH2rC3YVrM

「In The Tabloids」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。キラキラ感のあるダンサブル・サウンドには、この時代らしいキャッチーさがありますね。ラップパートやロッキン・ギターでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=pjcszZ36JuM

「My Girl」
Bryan Lorenプロデュース。甘く危険な香りの漂うセクシー&グルーヴィーなダンサブル・チューンは結構僕好み。プロデューサーのBryan Lorenは自身も2枚のソロ・アルバムをリリースしているミュージシャンです。
https://www.youtube.com/watch?v=kMP4N3RvDck

「Serious Problem」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。CDのみの収録曲。妖しい魅力を持つダンサブル・チューンですが、前曲「My Girl」あたりと比較すると少し単調かもしれませんね。

「Party Intro」
インタールード。

「Mr. Dee Jay」
Bernard Terry/John Lee/Greg Charley/John Winstonプロデュース。この曲もシングル・カットされました。ラップ調ヴォーカルも交えながら素敵なメロディを歌い上げる胸キュンなスロウ・ジャムです。。
https://www.youtube.com/watch?v=2vyB_5NJ8H0

「The Perfect Ones」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。しっとりとしたバラードを爽快に歌い上げます。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=4mAWleG01KQ

「Summer Day Interlude」
インタールード。

「Always」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。切々と歌い上げるスロウ・ジャム。名曲の雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=3EOTf2sXX1s

「Every Little Thing」
Jim Salamone/Greg Charley/John Winstonプロデュース。Jam & Lewisっぽい雰囲気のサウンド・プロダクションがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=6H_bJjMELow

「Slow Burn」
Michael J. Powellプロデュース。Michael J. Powellの手腕が光る雰囲気のある絶品スロウ・ジャム。Greg Charleyの伸びやかなヴォーカルが栄えます。ムーディーなサックスがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=2YhJGFUny04

「Always Reprise」
「Always」のリプライス。

ご興味がある方はKiaraの他作品もチェックを!

『To Change And/Or Make A Difference』(1988年)
To Change Or Make...

『Condition of the Heart』(1994年)
kiara condition of the heart.jpg
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2017年06月09日

Marcos Suzano『Sambatown』

パンデイロが生み出す驚愕グルーヴ☆Marcos Suzano『Sambatown』
サンバタウン
発表年:1996年
ez的ジャンル:オルタナ系ブラジル音楽
気分は... :マツコの知らないパンデイロの世界

今回はブラジルのパンデイロ/パーカッション奏者Marcos Suzano『Sambatown』(1996年)です。

1963年リオ・デ・ジャネイロ生まれのパンデイロ/パーカッション奏者Marcos Suzanoの紹介は、Lenineとの共演作Lenine & Suzano『Olho De Peixe(邦題:魚眼)』(1993年)に続き2回目となります。

Lenine & Suzano名義の『Olho De Peixe(邦題:魚眼)』(1993年)で一躍注目の存在となったSuzanoが、初のソロ名義アルバムとしてリリースしたのが本作『Sambatown』(1996年)です。

『Olho De Peixe』でパンデイロという楽器の魅力と可能性を示してくれましたが、それを更に推し進め、パンデイロをメインに据えたアルバムが本作『Sambatown』です。アルバムは各方面で絶賛され、パンデイロ奏者Marcos Suzanoの地位を揺るぎないものにしました。

レコーディングには恩師Paulo Moura(clarinet)やLenine(vo)をはじめ、Alex Meirelles(key)、Carlos Malta(sax、ocarina)、Eduardo Neves(fl、sax)等のミュージシャンが参加しています。

アフロ・サンバのグルーヴが好きな僕としては、パンデイロのみでこんなグルーヴが生まれるなんて驚愕です。

Suzanoが生み出した新感覚パンデイロ・サウンドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Pandemonium - Parte 1」
Marcos Suzano作。アルバムはSuzanoのパンデイロ・ソロでスタートします。

「Pandemonium - Parte 2」
Carlos Malta/Alex Meirelles/Eduardo Neves/Marcos Suzano作。Parte 2ではサックス、キーボードも加わり、フリーキーなジャズ・フィーリングのサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=B7GuFEnAaGY

「Desentope Batucada」
Marcos Suzano作。ここではSuzanoがヴォーカルも披露してくれます。Lenineにも通じるオルタナなブラジル・サウンドがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=s1J3rzgqVrI

「Aira」
Carlos Negreiros作。ジャズ・フィーリングの仕上がり。"今ジャズ"好きの人が聴くと案外グッとくるのでは?

「Nosso Bumba」
Alex Meirelles/Marcos Suzano作。恩師Paulo Mouraのクラリネットが先導します。Suzanoのパンデイロが生み出すグルーヴに惹き込まれます。

「Assalto」
Alex Meirelles/Paulo Moura/Paulo Muylaert作。ジャズ・フィーリングのミステリアスな演奏です。

「Quem」
Itamar de Assumpcao/Alice Ruiz作。Suzanoのヴォーカル入りのゆったりとした哀愁グルーヴ。少しレゲエっぽいフィーリングもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=K877ikEDFhw

「Jungle Samba」
Marcos Suzano作。タイトルの通り、ジャングルを連想させるSuzanoのパンデイロ・ソロ。

「O Curupira Pirou」
Lenine/Marcos Suzano作。 『Olho De Peixe』再び!といった感じのLenineとの共演曲。キャッチー&グルーヴィーという点ではアルバム随一です。

「Sereia do Leblon」
Alex Meirelles作。スムース・ジャズ+αといった感じのメロウな演奏です。

「Dialogos Para A Paz Mundial」
Alex Meirelles/Paulo Moura作。アフロ・サンバ調のパンデイロ・グルーヴにのってEduardo Nevesのフルート&サックスが舞います。
https://www.youtube.com/watch?v=56rLzWF302I

Marcos Suzanoの他作品もチェックを!

Lenine & Suzano『Olho De Peixe』(1993年)
魚眼

『Flash』(2000年)
FLASH

Victor Ramil & Marcos Suzano『Satolep Sambatown』(2008年)
Satolep Sambatown

『Atarashii』(2009年)
Atarashii
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