2019年03月22日

Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』

Madlibによる架空ジャズ・ユニット第1弾☆Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』
Angles Without Edges by Yesterdays New Quintet (2001-05-03)
発表年:2001年
ez的ジャンル:Hip-Hop系ジャズ・プロジェクト
気分は... :イチローお疲れ様!

イチローの引退会見に見入ってしまい、ブログどころではなくなってしまいました。

日々の研鑽を怠らず、幾つもの困難を努力で乗り越えて高みを極めたイチローだからこその一言一言に胸を打たれました。

今回は人気Hip-HopアーティストMadlibのプロジェクトの1つYesterdays New Quintet名義の『Angles Without Edges』(2001年)です。

Madlib(本名:Otis Jackson Jr.)に関して、当ブログでは以下の7作品を紹介済みです。

 Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
 Jaylib『Champion Sound』(2003年)
 Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
 Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
 Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
 Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
 Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)

本作『Angles Without Edges』(2001年)は架空ジャズ・ユニットのサイド・プロジェクトYesterdays New Quintet(YNQ)の第1弾アルバムです。本作に続き、2004年に2ndアルバム『Stevie』をリリースしています。

プロデュースはMadlib本人。レコーディング・メンバーとして、Otis Jackson Jr.(ds)、Joe McDuphre(key)、Monk Hughes(b)、Malik Flavors(per)、Ahmad Miller(vibes)の名がクレジットされ、一応カルテット編成になっていますが、実体はMadlib一人ですべて演奏しています。

J Dilla以降のHip-Hop感覚とMadlibのジャズ愛が結びつき、独特の幽玄的ジャズ・グルーヴを生み出しています。

「Paladium」Weather Report)、「Thinking Of You」Jorge Dalto「I've Got You on My Mind」)、「Uno Esta」「Mestizo Eyes」Bobbi Humphrey)、「Daylight」Ramp)、「Sun Goddess」Ramsey Lewis)といった名曲をMadlibらしい解釈でカヴァーしているのが面白いですね。

きっと最初は困惑して聴くことになるかもしれませんが、聴き重ねるほど独特の幽玄的ジャズ・グルーヴにハマるはずです。

Madlibならではのジャズ・センスを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Prelude」
ヴァイヴの音色が心地好いメロウで穏やかなイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=cQoDpTHf3gc

「Julani」
50〜60年代のジャズ・フィーリングに満ちた演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=A7h8XQq7Xqc

「Papa」
Herb Geller「Sudden Senility」のドラム・ネタを用いたMadlibらしいセンスに溢れた1曲。クラヴィネットの音色も印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=n3b5JTPKvRU

「Keeper Of My Soul」
Walter Bishop, Jr.'s 4th Cycleによるブラック・ジャズをカヴァー。オリジナルは『Keeper Of My Soul』(1973年)に収録されています。さり気ないですが、Madlibのブラック・ジャズ愛を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=YUrOf_X5JKU

「The One Who Knows」
2000年以降のHip-Hopらしい乾いたビートと幽玄的ジャズ・サウンドによるYNQらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zXG6q0xKvTQ

「The Birth Of YNQ」
インタールード的な繋ぎの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=-9sZueyJf24

「Paladium」
Weather Reportのカヴァー。オリジナルは『Heavy Weather』(1977年)に収録されています。ラテン/ブラジリアン・フレイヴァーを強調したYNQ流クロスオーヴァーを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=tXv6tAPvDRg

「Life's Angles」
疾走する格好良さでいえば、J.J. Johnson「Willie Chase」のリズム・ネタを使った本曲が一番かもしれません。個人的にも一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=Zeza7m5GIHI

「Thinking Of You」
Jorge Dalto「I've Got You on My Mind」の上モノとBad Medicine「Trespasser」のドラム・ネタの組み合わせ。Jorge Daltoのメロウ名曲をモチーフにミステリアスな音世界を展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=CahK_WaDGrw

「Uno Esta」
Bobbi Humphreyのカヴァー1曲目。オリジナルはMizell兄弟が手掛けた『Fancy Dancer』(1975年)に収録されています。本作らしい幽玄的ジャズ・グルーヴを楽しめる演奏です。へなへなしたアブストラクト・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kIeniGfipwE

「Rugged Tranquility」
エクスペリメンタルなボッサ・ジャズといった雰囲気がYNQらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Vh_4m5T6J58

「Daylight」
Roy AyersがプロデュースしたRampのレア・グルーヴ人気曲をカヴァー。オリジナルは『Come Into Knowledge』(1977年)に収録されています。レア・グルーヴ人気曲を本作らしい幽玄グルーヴで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9JvLc-7Y6h0

「Hot Water」
今ジャズにも通じるJ Dilla以降のHip-Hop経由ジャズを感じることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=eiUlaceU_mk

「Mestizo Eyes」
Bobbi Humphreyのカヴァー2曲目。オリジナルは「Uno Esta」と同じく『Fancy Dancer』(1975年)に収録されています。このもっさりしたグルーヴは今でこそ違和感ありませんが、当時は困惑した人も多かったのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=iVyaSo9lSeI

「Sun Goddess」
Maurice WhiteをはじめとするEarth,Wind & Fire勢がバックアップしたRamsey Lewisの人気曲をカヴァー。オリジナルは『Sun Goddess』(1974年)に収録されています。お馴染みの人気曲をHip-Hop経由の次世代ジャズとして聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zQ4i0TcZB6o

「Kuhn's Theme」
タイトルにも反映されているようにSteve Kuhn「Ida Lupino」ネタ。ネタのセレクトも含めて、Madlibのジャズ愛に満ちた格好良いジャズ・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7do3yzh8SZY

「Little Girl (Dakota's Song)」
UKソウルの重鎮Omar「Little Boy」のカヴァー。オリジナルは『For Pleasure』(1994年)に収録されています。乾いたビートとメロウ・エレピによるもっさりグルーヴが本作らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=JNswYWnVB0g

「Broken Dreams」
ミステリアスなバラードですが、終盤はアフリカン・ビートで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Zn6Bu5zbNy4

「Last Day」
アヴァンギャルドなアルバムのアウトロ。

ここまでがDisc1の本編全19曲です。

ボーナス・トラック扱いのDisc2には、「Elle's Theme」「ReRev」「Herbal Scent」「Sunrays」というEP「Elle's Theme」(2001年)からの4曲、「Funshine」「The Science」というEP「Uno Esta」(2001年)からの2曲の計6曲が収録されています。

特にBernard Purdie「Soul Bossa Nova」ネタのドラムが印象的な「Elle's Theme」Milt Jacksonのカヴァー「ReRev」McCoy Tyner「Beyond the Sun」ネタの「Sunrays」、Anthony King「Filigree Funk」ネタの 「Funshine」あたりがおススメです。
「ReRev」
 https://www.youtube.com/watch?v=6dRmPcdyVGE
「Sunrays」
 https://www.youtube.com/watch?v=vTxa0WaKc84
「Funshine」
 https://www.youtube.com/watch?v=wT-KueGKRfI

Madlib関連の過去記事もチェックを!

Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
Shades of Blue

Jaylib『Champion Sound』(2003年)
Champion Sound

Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
Stevie: Instrumental Tribute to Stevie Wonder

Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
Funky Side of Life

Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
Liberation

Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
Sujinho

Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)
Yessir Whatever
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2019年03月14日

Changing Faces『Visit Me』

ジャケで損していますが・・・☆Changing Faces『Visit Me』
changing faces visit me.jpg
発表年:2000年
ez的ジャンル:女性R&Bデュオ
気分は... :今宵はきのこ鍋・・・

今回は90年代女性R&B好きには忘れられない女性R&BデュオChanging Facesの3rdアルバム『Visit Me』(2000年)です。

高校の同級生であったCassandra LucasCharisse Roseの2人がN.Y.で結成した女性R&BデュオChanging Facesの紹介はデビュー・アルバム『Changing Faces』(1994年)、2ndアルバム『All Day, All Night』(1997年)に続き3回目となります。

『Changing Faces』が全米R&Bアルバム・チャート第1位となり、「Stroke You Up」(1994年、全米チャート第3位、同チャート第2位)といったシングル・ヒットも生まれ、上々のデビューを飾ったChanging Faces

続く2ndアルバム『All Day, All Night』(1997年)は全米R&Bアルバム・チャート第6位となり、「G.H.E.T.T.O.U.T.」(全米チャート第8位、同チャート第1位)といったシングル・ヒットが生まれました。

そして、3rdアルバムとなる本作『Visit Me』(2000年)ですが、全米R&Bアルバム・チャート第9位となりますが、前2作ほどの成功を収めることができず、結果として彼女たちのラスト・アルバムとなってしまいます。ジャケの酷さが災いしたのでしょうか(笑)

その意味で、『Changing Faces』『All Day, All Night』と比較すると見劣りするかもしれません。それでも女性R&B好きならば楽しめる1枚だと思います。

最近は女性虐待疑惑で窮地に立たされているR. Kellyをはじめ、JoeBryan-Michael CoxBrycyn Evans(元Groove Theory)、Jazze PhaKevin HicksTroy JohnsonMalik PendletonDerek GarrettJonuzEdmund "Butter" ClementHerb Middletonといった多彩なプロデューサーが起用されています。

Queen PenLil' MoB.R.E.T.T.Malik Pendletonがフィーチャリングされ、Dre & VidalVidal Davis(ds)、SoulquariansJames Poyser(p、el-p)もレコーディングに参加しています。また、元BlackstreetDave Hollisterもヴォーカル・アレンジで参加しています。

2000年の最新R&Bトレンドと彼女たちらしい90年代R&Bテイストの融合の試行錯誤が窺えるアルバムです。消化不良の部分もありますが、そこが面白いアルバムという気もします。

1stシングルとなった「That Other Woman」、セクシー・モードの「Come Over」、Queen Penをフィーチャーした「Baby You Ain't Got Me」、Bryce Wilsonのセンスが冴える「Be A Man」、少しダークな刺激のある「Doin To Me」、タイトルほどにはB.I.T.C.Hではない「B***h」、元BlackstreetのDave Hollisterがヴォーカル・アレンジを手掛けた「I Told You」、このデュオらしい美メロを満喫できる「That Ain't Me」「Don't Cry For Me」あたりがおススメです。

ジャケでドン引きしないで、聴いてみてください!

全曲紹介しときやす。

「Visit Me」
R. Kellyプロデュース。このデュオの魅力を再認識できるタイトル曲です。彼女たちの成熟ぶりが窺えるミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=gSQFoUr8mHw

「That Other Woman」
Joeプロデュース。アルバムからの1stシングルとして、US R&Bチャート第16位となっています。ダンサブルなミディアム・グルーヴ。(当時の)流行に配慮しつつ、成熟したオトナのR&Bデュオとしての魅力を打ち出すことに成功していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=CDFaQDXPFis

「Come Over」
Bryan-Michael Cox/Jazze Pha/Kevin Hicksプロデュース。セクシー・モードで迫ってくる妖艶メロウ・ミディアム。ある意味、ジャケとフィットしていますが(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=3_655iGUzBQ

「Ladies Man」
Brycyn Evans/Troy Johnsonプロデュース。アルバムからの2ndシングルにもなりました。2000年女性R&Bらしいトレンドのシングルだったかもしれませんが、他にもシングル向きの楽曲があるような気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=tDyc1ULrcXs

「Baby You Ain't Got Me」
Bryce Wilsonプロデュース。Queen Penをフィーチャー。Queen Penのラップも含めて妖しげなアクセントを付けつつ、このデュオらしいしなやかな魅力も保たれているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VuJwdlsliBo

「Last Night」
Bryan-Michael Coxプロデュース。Lil' Moをフィーチャー。哀愁モードの妖艶ダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VrmsVGBk73c

「Be A Man」
Bryce Wilsonプロデュース。Bryce Wilsonらしいセンスが冴えるミディアム・グルーヴ。90年代R&Bの魅力を2000年代モードにアップデートしている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=URRfXMOFDWA

「Doin To Me」
Bryce Wilsonプロデュース。B.R.E.T.T.のラップをフィーチャー。少しダークな雰囲気の刺激的トラックがいいですね。彼女たちの新しい魅力を引き出すことに成功しています。
https://www.youtube.com/watch?v=JCWbbJLDy98

「B***h」
Malik Pendletonプロデュース。タイトルほどにはB.I.T.C.Hな仕上がりではありません(笑)。成熟したオトナのミディアム・グルーヴは悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=SV--AUHKhZk

「That Ain't Me」
Malik Pendletonプロデュース。James Poyserのメロウ・エレピがナビゲートする美メロ・ミディアム。彼女たちの温もりが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=-2GApTq0JAI

「Out Of Sight」
Malik Pendletonプロデュース&フィーチャリング。美しくも切ない雰囲気の哀愁バラードをMalik Pendletonとのデュエットで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=kjKFAZ2kmeQ

「I Told You」
Derek Garrett/Jonuzプロデュース。元BlackstreetのDave Hollisterがヴォーカル・アレンジを手掛けた哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=hRZYzmt1ybU

「More Than A Friend」
Edmund "Butter" Clementプロデュース。疑似ライヴ仕立ての感動バラード。Larry Goldがストリングス・アレンジを手掛け、Vidal Davis、James Poyserもレコーディングに参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=UOewKziTZZI

「Don't Cry For Me」
Herb Middletonプロデュース。本編ラストは至極の美メロ・バラードで締め括ってくれます。結果として、本作で幕を閉じたデュオのフィナーレを示唆しているかのようです。
https://www.youtube.com/watch?v=Jp7wEh6cIYU

「That Other Woman (Joe Remix)」
CDボーナス・トラック。「That Other Woman」のJoeによるリミックス。コチラもいいですよ!
https://www.youtube.com/watch?v=LfWVGRsDihI

Changing Facesの過去記事もチェックを!

『Changing Faces』(1994年)
チェンジング・フェイシス

『All Day, All Night』(1997年)
All Day All Night
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2019年03月07日

Urban Mystic『GR III: Old School 2 Nu Skool』

Old SchoolとNu Skoolの両面を楽しめます!☆Urban Mystic『GR III: Old School 2 Nu Skool』
Griii: Old School 2 Nu Skool
発表年:2009年
ez的ジャンル:本格派男性R&B
気分は... :バランス感覚が大事!

今回は2000年代男性R&B作品からUrban Mystic『GR III: Old School 2 Nu Skool』(2009年)です。

1984年フロリダ生まれの男性R&BシンガーUrban Mystic(本名Brandon Williams)の紹介は、デビュー・アルバム『Ghetto Revelations』(2004年)に続き2回目となります。

3rdアルバムとなる本作『GR III: Old School 2 Nu Skool』(2009年)でも、流行のR&Bサウンドにも配慮しつつ、本格派R&Bシンガーらしい一本筋の通ったR&B作品に仕上がっています。タイトルの通り、Old SchoolなUrban Mystic、Nu SkoolなUrban Mysticの両面を楽しめます。

Cecile BarkerMark GordonScott StorchMike CityKay GeeNaughty by Nature)、Roc FaRealPeter PanSteve MoralesTerence "Tramp Baby" AbneyDerrick "Big D" BakerD. DrummondE. Warrenといった多彩なプロデューサーが起用されています。

アフリカン・アメリカン大統領誕生を祝うSam Cookeの大名曲カヴァー「Obama: A Change Has Come」、Yung Jocをフィーチャーし、シングルにもなったダンサブル・チューン「Main Squeeze」、Kay Gee(Naughty by Nature)プロデュースの「Can't Stop, Won't Stop」、Beenie Manをフィーチャーしたダンスホール・レゲエ「So Fly」Delegation「Oh Honey」のサンプリングがキャッチーな「Days of Our Lives」あたりが目立ちますかね。

個人的には「2 Good 2 B True」「Why Can't We?」「Best Part of the Day」「I'll B Good 2 You」「If I Ever Needed Someone」Van Morrisonのカヴァー)といった本格派R&Bシンガーらしいバラードもおススメです。

こういったバランス感覚の本格派男性R&Bアルバムは貴重だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Obama: A Change Has Come」
Cecile Barkerプロデュース。前作『Ghetto Revelations II』(2006年)でも取り上げていたSam Cookeの大名曲カヴァーを再び取り上げています。タイトルにあるようにオバマ大統領の就任を祝ったヴァージョンです。 アフリカン・アメリカン大統領誕生に新時代の到来という希望を込めて歌い上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=Copsg4sxcWc

「2 Good 2 B True」
Cecile Barker/Peter Panプロデュース。本格派R&Bシンガーらしい素晴らしいミディアム・バラード。少し塩辛いディープ・ヴォーカルと美しいサウンドの組み合わせの塩梅が絶妙です。ムーディーなサックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=H-QaxKPgQYE

「Can't Stop, Won't Stop」
Kay Gee(Naughty by Nature)/Terence "Tramp Baby" Abneyプロデュース。(当時の)流行のR&Bスタイルを取り入れつつも、本格派R&Bシンガーらしい芯の太さを感じる仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=D2bsqBCP72o

「Throw It Back」
Mark Gordonプロデュース。歌力を見せつけるかのようにディープに歌い上げるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=wcEaaTHcDeI

「Main Squeeze」
Derrick "Big D" Bakerプロデュース。Yung Jocをフィーチャー。アルバムに先行して2008年にシングル・リリースされています。ラップとオートチューン・ヴォーカルを駆使したダンサブルな哀愁チューンです。Urban Mysticらしいかは???ですが、この時代らしいキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=uIquVcSAWkM

「So Fly」
Scott Storchプロデュース。ダンスホール・レゲエの大物Beenie Manをフィーチャー。イケイケのダンスホール・スタイルで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lil8qnnCyhU

「Why Can't We?」
Steve Moralesプロデュース。Phyllisiaをフィーチャー。素敵なメロウ・バラードをデュエットで歌い上げます。ムーディーなサックスがロマンティック・ムードを演出します。
https://www.youtube.com/watch?v=fSnwYT9EaIc

「Best Part of the Day」
Mark Gordonプロデュース。メロウ・エレピがナビゲートするミディアム・バラード。歌唱力があるものの決して歌いすぎない感じもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9af7z_8CTB8

「Days of Our Lives」
Roc FaRealプロデュース。P. Chaseのラップをフィーチャー。Delegation「Oh Honey」のサンプリングがキャッチーなメロウ・ミディアム。「Oh Honey」大好きな僕としては嬉しい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=oWYhVIA1Jfk

「Let's Go Shawty」
Mark Gordonプロデュース。この時代らしい哀愁R&Bグルーヴですが、僕好みでいえば少しビミョーですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=YEGEOPu7Gt4

「I'll B Good 2 You」
Roc FaRealプロデュース。Urban Mysticの魅力を満喫できるビューティフル・バラード。ここでも本格派なのに熱唱し過ぎないのがいいですね。

「It Wasn't Me」
Mike Cityプロデュース。派手さはありませんがジワジワくるR&Bグルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=KT9kp-d_MWo

「I'm Waiting」
D. Drummond/E. Warren/Cecile Barkerプロデュース。Shaggy/Ce'cileをフィーチャー。開放的なレゲエ・チューンです。Urban Mysticらしいかはわかりませんが、こういうメロウなレゲエ・チューン大好きです。

「If I Ever Needed Someone」
Cecile Barkerプロデュース。ラストはVan Morrisonのカヴァーで締め括ってくれます。オリジナルは当ブログでも紹介した『His Band And The Street Choir』(1970年)に収録されています。このカヴァー・セレクトのセンスがサイコーです。Van Morrison作品ならではのコクを見事に表現したゴスペル調バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8W24VvIfqr0

Urban Mysticの他作品もチェックを!

『Ghetto Revelations』(2004年)
Ghetto Revelations

『Ghetto Revelations II』(2006年)
Ghetto Revelations 2

『Love Intervention』(2013年)
Love Intervention

『Soulful Classics』(2015年)
Soulful Classics
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2019年02月28日

Build An Ark『Love (Part 1)』

L.A.スピリチュアル・ジャズ・プロジェクト第3弾☆Build An Ark『Love (Part 1)』
ラヴ
発表年:2009年
ez的ジャンル:L.A.スピリチュアル・ジャズ・プロジェクト
気分は... :ピースフル・ジャズ・・・

今回はL.A.のスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkの3rdアルバム『Love (Part 1)』(2009年)です。

US西海岸の奇才ミュージシャン/プロデューサーCarlos Ninoを中心としたスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkの紹介は、1stアルバム『Peace With Every Step』(2004年)、2ndアルバム『Dawn』(2007年)に続き3回目となります。

それまでのアルバム同様に、L.A.ジャズ・シーンのミュージシャン総動員で、ラブ&ピースなスピリチュアル・ジャズ・ワールドを展開します。

プロデュースはCarlos Nino

Carlos Nino(per)、Miguel Atwood-Ferguson(violin、viola、p、french horn)、Phil Ranelin(tb)、Nick Rosen(g、b)、Tracy Wannomae(fl、bcla、ts)、Tara Speiser(bassoon)、Yaakov Levy(fl、ts)、Trevor Ware(b)、Tony Austin(ds)、Dwight Trible(org)、Brandon Coleman(p、org)、Jim Lang(org、p)、John Rangel(p)、Damon Aaron(g)、Andres Renteria(g、ds、per)、Chis Lea(fl)、Kharon Harrison(ds)、Derf Reklaw(congas)、Brendan Willard(as)、Amy Sanchez(french horn)、Alfredo Rivera(ts)、Leon Mobley(djembe)、Peter Jacobson(cello)、Rebekah Raff(harp)、Paul Livingstone(sirar)、Michael White(violin)等が参加しています。

また、Carlos NinoDwight TribleDexter StoryTracey HartWaberi JordanGaby HernandezAzul NinoDamon AaronMark MaxwellMia Doi TodJim LangWaberi JordanKamau DaaoodCarmen Lundy等がヴォーカルとして名を連ねます。

前作『Dawn』(2007年)と同じく、Miguel Atwood-Fergusonの貢献が大きいですね。

作者Phil Ranelin自身も参加している「How Do We End All This Madness」(Phil Ranelin)、「Sweet Thing」Van Morrison)、「Love Is Everywhere」Pharoah Sanders)といったカヴァーが目を引きますが、オリジナルも充実しています。

スウィンギーに疾走する「This Prayer: For The Whole World」Dwight Tribleによる深淵な「Celebrate」、Waberi Jordanのヴォーカルが感動的な「Sunflowers In My Garden」、前半と後半のコントラストが鮮やかな「In The Park」、Build An Arkらしいピースフル・ジャズ「World Peace Now」をはじめ、Build An ArkらしいL.A.スピリチュアル・ジャズ・ワールドを楽しめます。

愛に満ちたスピリチュアル・ジャズ・ワールドは、聴く者の心を整えてくれるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Love」
Nick Rosen/Miguel Atwood-Ferguson作。美しく穏やかな愛に満ちたオープニング。Miguel Atwood-Fergusonによる素晴らしいアレンジを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=XK2dBaBPuqg

「This Prayer: For The Whole World」
Yaakov Levy作。Tracey HartとWaberi Jordanのヴォーカルと共にスウィンギーに疾走します。生命感に満ちたエモーショナルなアンサンブルがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=BX7GyihLcQQ

「How Do We End All This Madness ?/Play The Music!」
Phil Ranelin作の「How Do We End All This Madness ?」をカヴァー。オリジナルはWendell Harrison & Phillip Ranelin『Message From The Tribe』(1972年)に収録されています。作者Phil Ranelin自身も参加しています。ブラック・ジャズ名曲を現行L.A.ジャズらしいアンサンブルで聴かせてくれます。「How Do We End All This Madness ?」に続き、Sun Ra & His Arkestraへ捧げられた「Play The Music!」(Yaakov Levy作)へ展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=z8is6L9j4Yk

「Celebrate」
Dwight Trible作。Dwight Tribleらしい深淵なソウルフル・ヴォーカルによるスピリチュアル・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RJsSNhVYe98

「Sweet Thing/Sweet Thing Reprise」
Van Morrison作「Sweet Thing」のインスト・カヴァー。オリジナルは『Astral Weeks』(1968年)に収録されています。牧歌的な味わいのフォーキー・ジャズとして聴かせてくれます。その余韻を楽しむかのようにMiguel Atwood-Ferguson作の「Sweet Thing Reprise」へ続いていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q7MoyzXVX90

「Funs Theme」
Andres Renteria/Miguel Atwood-Ferguson作。作者Andres Renteriaのギターとストリングスが織り成す繊細で美しい音世界に浸りましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=VeA7b6ZZbP0

「Sunflowers In My Garden」
Waberi Jordan作。作者Waberi Jordanのリード・ヴォーカルを中心としたエモーショナルなヴォーカル・ワークに感動する1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=rHNEcIa6kF8

「Love Is Everywhere」
Pharoah Sanders作品をカヴァー。オリジナルは『Love In Us All』(1974年)に収録されています。Build An Arkらしいカヴァー・セレクトですが、演奏時間が1分半というはあまりに短いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=bCDZrWrdA04

「In The Park」
Mark Maxwell作。童心に帰ったかのようなコーラスワークが印象的なワルツ調の序盤から、中盤以降はDerf Reklawのコンガがパーカッシヴに響くトライバルな展開へ様変わりします。
https://www.youtube.com/watch?v=qGjmBNXAehA

「World Music」
Build An Ark作。Kharon Harrisonによるポエム、Paul Livingstoneによるシタールが印象的です。

「World Peace Now」
Miguel Atwood-Ferguson作。Miguel Atwood-Fergusonらしい美学に満ちたピースフル・ジャズを満喫できます。今をときめくBrandon Colemanのハモンドがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=Mu1sLcVoGiQ

「May It Be So」
Jim Lang作。作者Jim Langの美しいピアノ、Miguel Atwood-Fergusonのヴィオラ、コーラス隊が織り成す厳かなゴスペル調バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=IJevoaXSEQ0

「More Love」
Build An Ark作。アルバムの余韻を楽しむエンディング。

国内盤CDボーナス・トラックとして、「World Peace Now (Rehearsal Track 1)」が追加収録されています。

本作の続編として、『Love Part 2』(2010年)も制作されています。

『Peace With Every Step』(2004年)
ピース・ウィズ・エヴリー・ステップ

『Dawn』(2007年)
ドーン

『Love Part 2』(2010年)
ラヴ・パート2 [限定盤]

『The Stars Are Singing Too』(2011年)
THE STARS ARE SINGING TOO ~10 YEARS ANNIVERSARY SPECIAL 2001-2011~
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2019年02月20日

Edwin Moses『Edwin Moses』

スペイン産ヤング・ソウル・バンドの1stアルバム☆Edwin Moses『Edwin Moses』
edwin moses
発表年:2000年
ez的ジャンル:スペイン産ヤング・ソウル・ポップ・バンド
気分は... :元気が出る音楽!

やる事が山積し、ストレス過多でスタートした今週ですが、To Doリストの項目をいくつか消し込むことができ、多少は心に落ち着きを取り戻すことができました。

ただし、まだ大きなイベントが残っているので、それを終えるまでは張り詰めた気分から解かれることはないでしょうが・・・

こんな時は元気が出る食事、元気が出る音楽で乗り切るしかない!

今回はスペイン産ヤング・ソウル・ポップEdwin Moses『Edwin Moses』(2000年)です。

スペイン北部の海岸都市ヒホンで1994年に結成された白人ヤング・ソウル・ポップ・バンドEdwin Mosesの紹介は、2ndアルバム『Love Turns You Upside Down』(2003年)に続き2回目となります。

架空ソウル・シンガーEdwin Moses(おそらくアメリカの男子陸上400Mハードル金メダリストEdwin Mosesに因んだもの)という設定に基づき、Curtis Mayfieldをはじめとする70年代ニュー・ソウルへのオマージュを感じるソウル・サウンドへアプローチするEdwin Moses

スペインのネオアコ/ソフトロック系レーベルSiestaからリリースされた1stアルバムとなる本作『Edwin Moses』(2000年)は実に新鮮であり、日本でも話題となりました。

Siestaからのリリースという点からもイメージできるかもしれませんが、渋谷系J-POPにも通じる確信犯的なポップ・センスが日本でもウケた理由ではないでしょうか。

70年代ニュー・ソウルへのオマージュ×渋谷系的ポップ・センス
 =スペイン産ヤング・ソウル・ポップ
といった感じでしょうか。

本作におけるメンバーはPablo Errea(Pablo R. A.)(vo)、Pedro Vigil(vo、g、b)、Luigi Navarro(vo、g、b)、Manuel Molina(ds、per)、Oscar Camacho(p、el-p、org)、Elias Alonso(fl)、Julio Gomez-Zorrilla(tb)、Francisco Arias(tp)、Juan Antonio "J"(sax)。

プロデュースはPaco LocoEdwin Moses

爽快ギター・カッティングで疾走する「I Needed You」、フリーソウル好きの人は思わずニンマリするヤング・ソウル「What's Going Down?」、ブルーアイド・ソウル調シティ・ポップ「I'll Be Around」Curtis Mayfieldライクな「Give It A Chance」、初めて聴くのに懐かしいソウル・グルーヴ「Let Me Get Inside」、フリーソウル的メロウ・ソウル・グルーヴ「Let It Shine」あたりが僕のおススメです。

ヤング・ソウル・ポップで元気出そうっと!

全曲紹介しときやす。

「I Needed You」
美しいストリングスを伴い、爽快ギター・カッティングで疾走する様は、ニューソウル×渋谷系といった趣のオープニング。

「What's Going Down?」
フリーソウル好きの人は思わずニンマリするであろうヤング・ソウル。フリーソウルのコンピに収録されていても全く違和感ありません。

「I'll Be Around」
ブルーアイド・ソウル調シティ・ポップといった雰囲気の仕上がり。甘酸っぱい青春の香りがするメロウネスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=19LfUg4fng8

「Black Blood Theme」
素晴らしいストリングス・アレンジが冴えるブラックスプロイテーション・サントラ調のインスト。美しさの中に不穏な空気を感じます。

「Stop Killin' Your Sons」
ヴィンテージ感のあるソウル・グルーヴ。Curtis Mayfieldへのオマージュ的なファルセット・ヴォーカルが印象的です。

「Help Me」
ストリングスを交えたナチュラルなソウル・グルーヴ。フォーキーとエレクトリックの調和が絶妙です。

「Give It A Chance」
Curtis Mayfieldライクなメロウ・ソウル・グルーヴ。かつて渋谷系に通じる確信犯的サウンドに思わずニンマリ。

「Let Me Get Inside」
ワウワウ・ギターとストリングスによるイントロにグッときてしまう爽快ソウル・グルーヴ。初めて聴くのに懐かしい!といった感じです。涼しげなフルートもグッド!

「Let It Shine」
これもフリーソウル好きが喜びようなメロウ・ソウル・グルーヴ。聴けば分かりますが、フルーソウル人気曲Edna Wright「Oops! Here I Go Again」と一緒聴きたくなります。

「New Morning」
ジェントルなメロウ・バラード。ネオアコ的な雰囲気もあっていい感じです。」
https://www.youtube.com/watch?v=VA2f0azIseI

「Masterpiece」
アルバムの余韻を楽しむ美しいインスト小曲。

国内盤CDには「No Sunshine」「The Soul Training System」というEP「Baloncesto E.P.」(1998年)収録の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。どちらもキャッチーな仕上がりであり、お得感があります。

Edwin Mosesの他作品もチェックを!

『Love Turns You Upside Down』(2003年)
Love Turns You Upside Down

『The Gospel African Years Of Jamal Nafsum』(2006年)
ザ・ゴスペル・アフリカン・イヤーズ・オブ・ジャマル・ナフサム
posted by ez at 00:28| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする