2019年05月17日

Soulstance『Lead the Way』

それでも踊るためのジャズが好き!☆Soulstance『Lead the Way』
Lead the Way
発表年:2006年
ez的ジャンル:Schema系クラブジャズ
気分は... :それでも踊るためのジャズ・・・

イタリア、ミラノの人気クラブジャズ・レーベルSchema作品からSoulstance『Lead the Way』(2006年)です。

Gianni Lo GrecoEnzo Lo GrecoLo Greco兄弟によるクラブジャズ・ユニットSoulstanceに関して、当ブログで紹介した作品は以下の3枚。

 『En Route』(1999年)
 『Act On!』(2000年)
 『Life Size』(2003年)

"今ジャズ"ブームの煽りで、存在感の薄いクラブジャズ・・・
それでも踊るためのジャズを欲するニーズはあるはず!少なくとも僕は聴きたい!

そんな僕のニーズを満たしてくれるのが本作Soulstance『Lead the Way』(2006年)です。

レコーディングにはEnzo Lo Greco(b、g、fl、p、prog)、Gianni Lo Greco(ds、per)以下、Alberto Bonacasa(p)、Germano Zenga(ts)、Hendrixon Mena(tp、flh)、Francesco Pinetti (vibes)、Sandro Cerino(fl、clarinet)、Alice Ricciardi(vo)といったミュージシャンが参加しています。

楽曲はすべてEnzo Lo Grecoのオリジナル。

各種コンピにも収録された「Toka A Bola」「Make A Wish」「Special One」「Moon Vision」「Eclipse」「Lead The Way」「Cool Plan」をはじめ、"踊るためのジャズ"好きの心を満たしてくれる楽曲がズラリと並びます。

ワンパターンなのはわかっちゃいるけど、この心地好さには抗えません。

全曲紹介しときやす。

「Antigua」
Lo Greco兄弟らしいプログラミングと生音の巧みな融合を楽しめるアフロ・キューバン・グルーヴがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=drIUDpEMUdw

「Toka A Bola」
パーカッシヴでダブル・ベースの効いたアフロ・キューバン・サウンドと共に疾走します。スタイリッシュな躍動感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YfuurHo0wIs

「Summer Midnight」
サマー・モードのメロウ・ボッサ・ジャズ。ヴァイヴの上品な響きやフルートの涼しげな音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=gfuSJQMtv9I

「Make A Wish」
Soulstanceらしい薄っすらとしたエレクトロニカ感を楽しめるフロア仕様の1曲。フューチャリスティックなアフロ・キューバン・サウンドを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=CGvYjcXji3Q

「Special One」
Schema系Nu Jazzの典型のような格好良いダンス・チューン。伊達男たちのクラブジャズ・ワールドどっぷり浸りましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=Oka-M2SRSXA

「Moon Vision」
僕好みのジャズ・ワルツ。Alice Ricciardiのスキャットと共に柔らかい夕陽に包まれていくような感覚がいいですね。さり気ない洗練があります。
https://www.youtube.com/watch?v=kb0PdPtGC7U

「Eclipse」
Schemaらしいエレガントなダンシング・ジャズ。格好良いホーン・アンサンブル&ソロと共に疾走する様は正に伊達男たちのクラブジャズですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xKu1_SZqc3w

「Lead The Way」
艶やかなAlice Ricciardiのスキャットが似合う哀愁アフロ・キューバン・グルーヴ。哀愁の美学を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=JRB2BbXozgQ

「Cool Plan」
レトロなジャズ・フィーリングを逆手にとったLo Greco兄弟の心憎いセンスに満ちたファンキー・ジャズ。1周回って実にスタイリッシュです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZmZO7KOv05Q

「Crossroads」
鮮やかなホーン・アンサンブル&Alice Ricciardiのスキャットと共に疾走します。他の楽曲ほど注目されていませんが、なかなか格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=7dmlYMmDLRg

「Still In A Dream」
少しテンポを落とした展開で小休止といったところでしょうか。でもこれも小技が効いていてたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=yb0lixecq1Q

「Natural Form」
ラストは色気のあるアフロ・キューバンで締め括ってくれます。緩急のアクセントもあってオトナなクラブジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=mb5pV5IPeos

Soulstanceの他作品もチェックを!

『En Route』(1999年)
En Route

『Act On!』(2000年)
Act On!

『Life Size』(2003年)
Life Size

『Electronic Chamber Jazz』(2018年)
Electronic Chamber Jazz

Lo Greco Bros名義やQuintetto Lo Greco名義の作品もチェックを!

Lo Greco Bros『Grooves in Jazz Club』(1994年)
Grooves in Jazz Club

Lo Greco Bros『Desire』(1996年)
lo greco bros desire.jpg

Lo Greco Bros Quartet『Short Sories』(2017年)
Short Stories

Lo Greco Bros『Different Standards』(2017年)
Different Standards

Lo Greco Bros『Different Standards Vol. 2』(2018年)
Different Standards Vol 2

Quintetto Lo Greco『Snap Count』(2006年)
quintetto lo greco snap count.jpg

Quintetto Lo Greco『The Right Spirit』(2007年)
THE RIGHT SPIRIT
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2019年05月04日

Ruff Endz『Someone To Love You』

実力派男性R&Bデュオ☆Ruff Endz『Someone To Love You』
サムワン・トゥ・ラヴ・ユー
発表年:2002年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bデュオ
気分は... :山水臥遊・・・

今回は2000年代男性R&Bユニット作品、Ruff Endz『Someone To Love You』(2002年)です。

メリーランド州ボルティモア出身のDante "Chi" JordanDavid "Davinch" Chanceによる男性R&BデュオRuff Endzの紹介は、デビュー・アルバム『Love Crimes』(2000年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Love Crimes』(2000年)に続く2ndアルバムとなる本作『Someone To Love You』(2002年)も、前作同様、実力派男性R&Bデュオらしいミディアム〜スロウ系が魅力の1枚に仕上がっています。

結局、David "Davinch" Chanceがソロに転向したため、本作を最後にグループは解散してしまいます。

メンバー以外にCory RooneyTroy OliverNate Clemons The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)Night & DayC.Carroll Cole等の多彩なプロデューサーが起用されています。

アルバムは実力派男性R&Bデュオらしいミディアム〜スロウ系と2000年代初めらしいサウンド/ビートが目立つ楽曲に分かれます。後者は今聴くと好き/嫌いが分かれるかもしれませんね。

個人的にはシングルにもなったタイトル曲「Someone To Love You」、僕の一番のお気に入り、Robin Thickeもソングライティングに参加した「You Mean The World To Me」、The Charactersプロデュースの「You」、男性R&BデュオNight & Dayプロデュースの「Bigger」、美メロの「Sure Thing」といったミディアム〜スロウがおススメです。

ビートの効いた曲であれば、Memphis Bleekのラップをフィーチャーしたシングル曲「Cash, Money, Cars, Clothes」が好きです。

とりあえず「Someone To Love You」「You Mean The World To Me」の2曲を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Someone To Love You」
Cory Rooney/Troy Oliverプロデュース。シングルにもなったタイトル曲。このユニットの魅力は十二分に伝わってくる素敵なミディアム・バラード。実力派ユニットらしい貫禄を見せつけてくれます。レゲエ・シンガーMauriceがカヴァーしています。また、9th Wonder「Smooth Love」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3VJZgJ8oEdw

「Love Of All Time (Will You Be Mine)」
David "Davinch" Chance/Nate Clemonsプロデュース。流行に配慮しながらも、自分達らしさを貫いているミディアム・バラード。甘すぎず塩味を軽く効かせている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zM2vj7f5M68

「You」
The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)プロデュース。僕好みの美メロ・ミディアム。素敵なメロディを対照的な2人のヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=9aJ87eWzh84

「Cash, Money, Cars, Clothes」
David "Davinch" Chanceプロデュース。Memphis Bleekのラップをフィーチャー。2001年にシングル・リリースしていた楽曲です。このユニットらしいのかはビミョーですが、キャッチーなダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6x6eE59NnHU

「Bigger」
当ブログでも紹介した男性R&BデュオNight & Dayのプロデュース。しみじみと歌い上げる素敵なバラードです。さり気なさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tQO4qe7jJ3c

「Shake It」
C.Carroll Coleプロデュース。少しダーク・トーンのサウンドで妖しげな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=zMVLGnTT378

「Would U Leave Me」
David "Davinch" Chanceプロデュース。少し流行に配慮したサウンドを聴かせてくれるHip-Hop調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=JmQxNZ95w6A

「Sure Thing」
Troy Oliverプロデュース。コレも僕好みの美メロ・バラード。素直にヴォーカルの魅力で勝負している感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=wC6PM-juKv0

「Kamasutra」
Dante "Chi" Jordan/David "Davinch" Chanceプロデュース。ダーク・トーンのダンサブル・チューン。いかにも2000年代前半らしいアラビックなアクセントのサウンドが、今聴くと少しビミョーかも?
https://www.youtube.com/watch?v=Zl7zIrbeSas

「Threesome」
Nate Clemons/Big Mikeプロデュース。哀愁のメロディを優しく歌い上げるバラード。切々とした雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3AT1ic-YbL4

「If It Wasn't For...」
Jerel Allen/Terry Harrisプロデュース。Missy Elliottのチキチキ・ビートを意識した仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=UwS5qUmD5_M

「You Mean The World To Me」
Cory Rooneyプロデュース。あのRobin Thickeもソングライティングに参加した素敵なラブ・バラード。僕の一番のお気に入り。曲良し、歌良し、音良しの三拍子揃った名バラードだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=p80hWvX-lS8

「Don't Stop」
Frank Johnson/Rufus Waller/James Pierceプロデュース。2000年代前半らしいHip-Hop調トラックによるダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=_9sdyf9V8P0

「Look To The Hills」
David "Davinch" Chanceプロデュース。ラストはオーセンティックなバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zGb6yE4jQnk

『Love Crimes』(2000年)
Love Crimes
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2019年04月22日

Eric Roberson『...Left』

ジェントル&メロウな魅力に溢れたR&B☆Eric Roberson『...Left』
レフト
発表年:2007年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー/ソングライター
気分は... :メイン・ディッシュ登場!

今回は実力派男性R&BシンガーEric Roberson『...Left』(2007年)です。

1976年生まれ、ニュージャージー出身の男性R&Bシンガー/ソングライター/キーボード奏者であるEric Robersonの紹介は、Phonteとの共演アルバムPhonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)、『Esoteric...』(2004年)に続き、3回目となります。

前作『The Appetizer』(2005年)は未発表/レア音源集という"前菜"的アルバムだったので、本作『...Left』(2007年)はいよいよメイン・ディッシュ登場といった感じですね。

Eric Roberson自身、彼のツアー・ディレクターを務めるCurtis Chambers、Eric作品にはお馴染みのThaddaeus TribbettJ DillaJames PoyserDJ SpinnaSupa Dave West等がプロデュースを手掛けています。

また、Phonte(当時Little Brother)、女性R&BシンガーAlgebra Blessettといったアーティストがフィーチャリングしています。

アルバム全体としては、殆どミディアム〜スロウで示されたビューティフル/メロウなアルバムに仕上がっています。

Phonteとの共演曲「Been In Love」、Algebra Blessettとの素敵なデュエット「ILuvU2Much」J Dilla/James Poyserプロデュースの「Pretty Girl」、僕の一番のお気に入り「Too Soon」、Ericと人気ソングライターRich Harrisonとの共作「Open Your Eyes」、DJ Spinnaプロデュースの「Couldn't Hear Her」あたりが僕のお気に入りです。

Eric Robersonのジェントル&メロウな魅力に溢れた好盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Music」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Darnell Miller/Dana Soreyプロデュース。意外にもオープニングはラテン・フレイヴァー。ラテン×ネオソウルによる穏やかなムードが印象的です。

「Evening」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Curtis Chambersプロデュース。Curtis Chambersのギターが全体をリードするネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=4em0mOgp1l4

「Been In Love」
Supa Dave Westプロデュース。当時Little BrotherのPhonteのラップをフィーチャー。どうやらPhonteサイドからEricへ共演を持ちかけたようです。Steely Dan「Black Cow」 をサンプリングしたメロウ・トラックに乗って、2人が共演する様は、後の共同名義アルバム『Tigallerro』(2016年)への第一歩といった感じです。。
https://www.youtube.com/watch?v=IerdvL1gWBU

「Pen Just Cries Away」
Kev Brownプロデュース。さり気ないミディアム・グルーヴですが、Eric Robersonらしい味わいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=RzUPpMOtkA4

「ILuvU2Much」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Darnell Millerプロデュース。女性R&BシンガーAlgebra Blessettをフィーチャー。アコギとパーカッションが心地好いメロウ・サウンドにのって、EricとAlgebraが素敵なデュエットを聴かせてくれる僕好みのラブソング。
https://www.youtube.com/watch?v=i9_FwQkZ21w

「Only For You」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Curt Chambersプロデュース。ネオソウルらしい歌い回しの哀愁メロウ。淡々としながらも哀愁感がジワジワ伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=c3dS2JcGvuY

「Pretty Girl」
J Dilla/James Poyserプロデュース。興味深い共演ですが、主役Ericの魅力を引き出すプロデュースに徹した至極のビューティフル・ソングに仕上がっています。J DillaとEricの共演もっと聴きたかったなぁ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=rdBInuHu1oE

「Too Soon」
Mark Hamilton/Nicole Hamiltonプロデュース。僕の一番のお気に入り曲。聴いているだけで優しい気持ちになれるビューティフル・ソング。Ericのジェントルなヴォーカルがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=qT5_EP0xb3U

「If I Had A Chance」
J. RawlsのThe Liquid Crystal ProjectのメンバーB Jazzによるプロデュース。Hip-Hop調メロウ・トラックとEricのヴォーカルとの相性はグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=aVbapd4MABg

「Open Your Eyes」
Eric Roberson/Curt Chambers/Dana Soreyプロデュース。Ericと人気ソングライターRich Harrisonとの共作。全盛期のStevie Wonderを思い起こすような美しい楽曲を、Ericが真摯に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=P-99Q44MUw0

「Right Or Wrong」
Eric Roberson/Curt Chambersプロデュース。Caldera「Seraphim (Angel)」をサンプリングしたビューティフル・トラックが印象的なドリーミー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=sMu9kmriM3w

「The Baby Song」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Darnell Miller/Dana Soreyプロデュース。ジャズ・フィーリングの落ち着きのある仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=yLnQ_qt5By0

「Couldn't Hear Her」
『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)収録曲のDJ Spinnaプロデュースによる再レコーディング。Pat Metheny Group「San Lorenzo」をサンプリングした味わい深い哀愁メロウに仕上がっています。Curt Chambersがギター・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dNpI_aMy8TA

「The Smoke Signals - Man Who Had It All」
CDボーナス・トラック。The Smoke Signals(Eric Roberson/Curt Chambers)プロデュース。ボーナス・トラックらしく本編にはない雰囲気で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dDT7exyoYyc

Eric Robersonの他作品もチェックを!

『Esoteric...』(2004年)
Esoteric

『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)
Presents: The Vault 1.5

『The Appetizer』(2005年)
Appetizer

『Music Fan First』(2009年)
Music Fan First

『Mister Nice Guy』(2011年)
Mr. Nice Guy

『The Box』(2014年)
The Box

Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)
TIGALLERRO (ティガレロ) (直輸入盤帯付国内仕様)

『Fire』(2017年)
Fire

『Wind』(2017年)
Wind

『Earth』(2017年)
Earth
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2019年04月13日

Eliane Elias『Dreamer』

オトナのボッサ・ジャズ・ヴォーカル作品☆Eliane Elias『Dreamer』
夢そよぐ風(期間生産限定盤)
発表年:2004年
ez的ジャンル:エレガント・ボッサ・ジャズ
気分は... :空手還郷・・・

Eliane Elias『Dreamer』(2004年)です。

Eliane Eliasは1960年ブラジル、サンパウロ生まれのジャズ・ピアニスト/シンガー/コンポーザー/アレンジャー。

ジャズ・フュージョン・ユニットSteps Aheadへの参加を経て、当時公私のパートナーであった人気トランぺッターRandy Brecker とのデュオ・アルバム『Amanda』(1986年)でソロ・アーティストとしてのキャリアをスタートさせます。

その後、今日までコンスタントにリーダー作をリリースし続ける実力派アーティストです。

本作『Dreamer』(2004年)は、それまでの彼女のボッサ・ジャズ路線を踏襲する1枚ですが、カヴァー・セレクトなどバラエティに富んだ曲構成になっています。

全体的に抑えたトーンのオトナのボッサ・ジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。

プロデュースはEliane Elias自身と彼女の公私のパートナーMarc Johnson、そしてSteve Rodby

レコーディングにはEliane Elias(p、vo)以下、Michael Brecker(ts)、Mike Mainieri(vibe)、Guilherme Monteiro(g)、Oscar Castro-Neves(g)、Marc Johnson(b)、Paulo Braga(ds)、Diva Gray(back vo)、Martee Lebow(back vo)、Vaneese Thomas(back vo)が参加しています。

Petula Clarkのカヴァー「Call Me」、軽やかな「Baubles, Bangles And Beads」
アーバン・ナイトな「Movin' Me On」、寂しげな情感がたまらないスタンダード・カヴァー「That's All」
ピアノ・ソロも堪能できる「Tangerine」、スタンダードかと錯覚しそうなオリジナル「Time Alone」、国内盤ボーナス・トラック「Tell Me No Lies」あたりがおススメです。

抑えたトーンのオトナのボッサ・ジャズを聴きながら、落ち着きのある週末を過ごしてみては・・・

全曲紹介しときやす。

「Call Me」
UKの女性シンガー/女優Petula Clark、1965年のシングル曲のカヴァー(Tony Hatch作)。当ブログではヒットしたChris Montezヴァージョンをはじめ、Astrud Gilberto/Walter Wanderley TrioLarry YoungOscar Petersonのカヴァーを紹介済みです。Oscar Castro-Nevesの素敵なギターとElianeのヴォーカルが寄り添うしっとりとしたボッサ・ジャズでアルバムはスタートします。
https://www.youtube.com/watch?v=OqBUKPmeSkQ

「Baubles, Bangles And Beads」
ミュージカル『Kismet』の挿入歌をカヴァー(Alexander Borodin/George Forrest/Robert Wright作)。当ブログではLarry Nozeroのカヴァーも紹介済みです。軽やかなボッサ・ジャズですが、Elianeの上品なピアノをはじめ、抑えたエレガントさが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=nUANdbULP_U

「Photograph (Fotografia)」
Antonio Carlos Jobim/Ray Gilbert作のボッサ名曲をカヴァー。ここではストリングスをバックに、しっとりかつクールに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=XDIP1FNSFVw

本曲について、当ブログではNara Leao(アルバム『Dez Anos Depois』および『Os Meus Amigos Sao Um Barato』)、Adam DunningElis ReginaDaniela Basso/Ernesto SalgueiroStacey Kentのカヴァーも紹介済みです。

「Movin' Me On」
Eliane Elias/Marc Johnson作。Michael Breckerの素敵なサックスと共にスタートする、アーバン・ナイトなオトナのバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=dExlbbZNMlE

「So Nice (Samba de Verao)」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。「Summer Samba」「So Nice」のタイトルでも知られる名曲「Samba de Verao」をカヴァー。Marcos自身のヴァージョンは『Samba '68』(1968年)で聴くことができます。抑えたトーンの「静」の「Summer Samba」が実にクール!吐息交じりのElianeのヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_DAIbV7ft0I

本曲について、当ブログではWalter WanderleyAstrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel GilbertoO QuartetoBossa TresDoris Monteiroのカヴァーも紹介済みです。

「That's All」
Alan Brandt/Bob Haymes作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オリジナルは1953年のNat King Coleヴァージョン。当ブログではStacey Kentのカヴァーも紹介済みです。寂しげな情感がたまらない、彼女のジャズ・ミュージシャンとしてのセンスを感じる感動バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=TxKeth4iuo0

「Tangerine」
Victor Scherzinger/Johnny Mercer作。1942年、Jimmy Dorseyが歌いNo.1ヒット曲となったポピュラー・スタンダード。The Salsoul Orchestraのディスコ・ヒットでもお馴染みですね。当ブログではStacey Kentのカヴァーも紹介済みです。ピアノ・ソロも堪能できるオトナのボッサ・ジャズに仕上がっています。実に上品でいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YdapOGbEtYw

「Dreamer (Vivo Sonhando)」
Vinicius de Moraes/Antonio Carlos Jobim作の名曲カヴァー。当ブログではWanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo MateoRosalia De Souzaのカヴァーを紹介済みです。ボサノヴァ名曲を前半はポルトガル語、後半は英語で上品に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=8Q7eJH5DIkA

「Time Alone」
Eliane Elias作。素敵なオーケストレーションに続き、美しいピアノと共にElianeがしみじみと歌い上げるバラード。スタンダートを聴いているような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=tC6PFzLncok

「Doralice」
Antonio Almeida/Dorival Caymmi作。Stan Getz/Joao Gilberto 『Getz/Gilberto』収録曲として有名ですね。当ブログではGretchen Parlatoのカヴァーも紹介済みです。ここではOscar Castro-Nevesのギターが軽やかに先導するボッサ・ジャズを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XaXUAcSJBZc

「A House Is Not a Home」
Burt Bacharach/Hal David作。オリジナルはDionne Warwick『Make Way For Dionne Warwick』(1964年)ヴァージョン。本編ラストはElianeの美しいピアノを満喫できるインスト・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VNpOxoaprGU

本曲について、当ブログでもLuther VandrossCheryl "Pepsii" RileyBill Evans TrioThe Frank Cunimondo Trio Feat. Lynn Marinoのカヴァーを紹介済みです。

「Tell Me No Lies」
国内盤ボーナス・トラック。ジャズ・サンバ調のメロウ・グルーヴを公私のパートナーMarc Johnsonとデュエットします

Eliane Eliasの他作品もチェックを!

Randy Brecker & Eliane Elias『Amanda』(1986年)
AMANDA

『Illusions』(1986年)
イリュージョン

『So Far So Close』(1989年)
So Far So Close

『Plays Jobim』(1990年)
Plays Jobim

『A Long Story』(1991年)
Long Story

『Fantasia』(1992年)
Fantasia

『Paulistana』(1993年)
Paulistana

『Solos and Duets』(1995年)
Solo's & Duets

『Sings Jobim』(1998年)
海風とジョビンの午後~イリアーヌ・シングス・ジョビン~

『Everything I Love』(2000年)
Everything I Love

『Kissed by Nature』(2002年)
キスト・バイ・ネイチャー(期間生産限定盤)

『Around the City』(2006年)
Around the City

『Something for You: Eliane Elias Sings & Plays Bill Evans』(2008年)
Something for You

『Bossa Nova Stories』(2009年)
BOSSA NOVA STORIES

『Eliane Elias Plays Live』(2009年)
デサフィナード

『Light My Fire』(2011年)
ライト・マイ・ファイアー

Marc Johnson/Eliane Elias『Swept Away』(2012年)
Swept Away

『I Thought about You: A tribute to Chet Baker』(2013年)
I Thought About You (A Tribute To Chet Baker)

『Made in Brazil』(2015年)
メイド・イン・ブラジル

『Dance of Time』(2017年)
DANCE OF TIME

『Music From Man of La Mancha』(2018年)
MUSIC FROM MAN OF LA M
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2019年04月06日

J. Rawls『The Essence Of Soul』

全編ヴォーカルをフィーチャーしたジャジー&メロウ作品☆J. Rawls『The Essence Of Soul』
ジ・エッセンス・オブ・ソウル
発表年:2005年
ez的ジャンル:アングラ・ジャジーHip-Hop
気分は... :儚さの美学・・・

今回はアングラ・ジャジーHip-Hop作品からJ. Rawls『The Essence Of Soul』(2005年)です。

オハイオ州出身のHip-HopプロデューサーJ. Rawlsについて、当ブログではFive DeezFat JonとのHip-Hopユニット3582名義の『Situational Ethnics』(2003年)を紹介しましたが、ソロ名義の作品の紹介は初めてになります。

Fat Jonとの3582以外にも、J. SandsとのLone CatalystsB Jazz(key)、Charles Cooper(sax)、Rob Riley(ds)と組んだThe Liquid Crystal ProjectJohn RobinsonとのJay AreCount Bass DとのTrue Ohio Playasなど様々なユニット名義で作品をリリースしているJ. Rawlsですが、ソロ名義(共同名義含む)でも数多くのアルバムをリリースしています。

本作『The Essence Of Soul』(2005年)は、単独名義では『The Essence of J. Rawls』(2001年)に続く2枚目となります。

アルバム全編にヴォーカルをフィーチャーしたHip-Hopファン以外も十分に楽しめるジャジー&メロウ作品です。

Eric RobersonAloe Blaccといったお馴染みのアーティストをはじめ、TavarisMiddle ChildWordsworthVenus MaloneJonellSol UprisingJohn Robinson/Stacy Epps)といったアーティストがフィーチャリングされています。

上記は国内盤ですが、輸入盤はジャケと一部収録曲が異なりますのでご注意を!

実は僕自身も国内盤を所有していながら、ジャケが異なることから別作品と勘違いして輸入盤も購入してしまいました(泣)

J. Rawls『The Essence Of Soul』(2005年) ※輸入盤
Essence of Soul

個人的にはボーナス・トラックが充実の国内盤をおススメします。

Eric Robersonをフィーチャーした「Pleasure Before Pain」
Middle Childをフィーチャーした「Woman Enough (The Apology)」「Inside Of Me」、Jonellをフィーチャーした「Miss You (Bring It Back)」、Aloe Blaccをフィーチャーした「Bailar」Wordsworth/Venus Maloneをフィーチャーした「Inhale, Exhale」などグッド・トラックがズラリと並びます。

ジャジー&メロウなHip-Hop好きには間違いのない1枚です。

全曲紹介しときやす。※国内盤仕様

「The Interview」
FMラジオ風のイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=oKey-01fHkA

「Smile Again」
Tavarisをフィーチャー。Astrud Gilberto「The Shadow of Your Smile」をサンプリングした幽玄的ドリーミー・トラックが印象的な哀愁メロウ・グルーヴです。ソウルフルなヴァイヴがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sWYE10kln5Y

「Pleasure Before Pain」
Eric Robersonをフィーチャー。Eric Robersonらしい素敵なヴォーカルを満喫できる哀愁メロウ・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=Qro3Q0hx1T0

「Woman Enough (The Apology)」
Middle Childをフィーチャー。本編ではコレが一番のお気に入り。ジャジーHip-Hop好きにはたまらないジャジー&メロウ・トラックに乗って、キュートなMiddle Childの女性ヴォーカルが響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=7NnZCl1_Kh8

「Soul (Again & Again)」
前曲に続きMiddle Childをフィーチャー。中東テイストの哀愁メロウ・トラックをバックに、Middle Childのキュート・ヴォーカルが何処となく寂しげに聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=7-VQgn7NXmc

「Inhale, Exhale」
Wordsworth/Venus Maloneをフィーチャー。メロウ・ディスコ・トラックとVenus Maloneの妖しげなヴォーカルの組み合わせがグッド!後半はWordsworthがラップで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ypzbPBTJ2bI

「Questions」
Tavarisをフィーチャー。哀愁モードのメロウ・ソウル。美しくも儚い雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=M5CaRb5-Slk

「Inside Of Me」
Middle Childをフィーチャー。他のトラックにはないアブストラクト感が印象的です。アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=t8MvIA6dwlw

「Miss You (Bring It Back)」
Jonellをフィーチャー。The 5th Dimension「Dimension 5ive」をサンプリングした軽快なメロウ・トラックとJonellの艶やかなヴォーカルがマッチしたジャジー・メロウ・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=7NnZCl1_Kh8

「Ill Connect」
Sol Uprisingをフィーチャー。Lo Borges「Tudo Que Voce Podia Ser」をサンプリングしたメロウ・トラックにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=jgQSIfVE7Ww

「What If」
Middle Childをフィーチャー。Middle Childのキュートな魅力が映える切ないメロウ・グルーヴ。甘く切なく儚い雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=pNWp8CFGGOA

「This Can't Be Love」
国内盤のみ収録。1stソロ・アルバム『The Essence of J. Rawls』収録曲です。Tavarisをフィーチャーし、George Benson「California Dreaming」をサンプリングした哀愁トラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=RdyQE2WRW-k

「Bailar」
Aloe Blaccをフィーチャー。バカンス・モードのトロピカル・メロウ・グルーヴ。軽快なホーン・サウンドも含めてモロに僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=WF8sLNl54fg

「Woman Enough (The Explanation)」
国内盤ボーナス・トラック。「Woman Enough」の別ヴァージョン。本編ヴァージョンが2分20秒に満たない尺だったので、3分30秒近くある本ヴァージョンは嬉しい限り。リアルタイムで本作を聴いていたときは、本ヴァージョンばかり何度もリピートしていました。
https://www.youtube.com/watch?v=PGnbounY1lg

J. Rawls関連の他作品もチェックを!

『The Essence of J. Rawls』(2001年)
Essence of J Rawls by J. Rawls

J. Rawls/The Living Vibe『Histories Greatest Battles, Campaigns & Topics』(2003年)
Histories Greatest T

Declaime a.k.a. Dudley Perkins & J. Rawls『It's the Dank & Jammy Show』(2005年)
IT'S THE DANK & JAMMY SHOW

J. Rawls & Holmskillit『J. Rawls Presents Holmskillit』(2007年)
ジェイ・ロウルズ・プレゼンツ・ホームスキリット

J. Rawls & Middle Child『Rawls & Middle』(2008年)
Rawls & Middle

『The Hip-Hop Affect』(2011年)
J Rawls /THE HIPHOP AFFECT

Casual x J. Rawls『Respect Game or Expect Flames』(2012年)
RESPECT GAME OR EXPECT FLAMES

3582『The Living Soul』(2001年)
THE LIVING SOUL

3582『Situational Ethnics』(2003年)
SITUATIONAL ETHICS

Lone Catalysts『Hip-Hop』(2001年)
HIP HOP

Lone Catalysts『The Catalysts Files』(2002年)
Catalysts Files

Lone Catalysts『Good Music』(2005年)
GOOD MUSIC

Lone Catalysts『Square Binizz』(2007年)
スクウェア・ビニズ

Lone Catalysts『Back To School』(2011年)
Back To School

The Liquid Crystal Project『The Liquid Crystal Project』(2006年)
Presents Liquid Crystal Project

The Liquid Crystal Project『The Liquid Crystal Project II』(2008年)
リキッド・クリスタル・プロジェクトII

The Liquid Crystal Project『LCP3』(2012年)
LCP3

Jay Are『1960's Jazz Revolution Again.. 』(2008年)
The 1960’s Jazz Revolution again..
posted by ez at 04:32| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする