2019年07月11日

Eric Lau『New Territories』

UKプロデューサー/ビートメイカーの1st☆Eric Lau『New Territories』
New Territories
発表年:2008年
ez的ジャンル:UKビートメイカー系Hip-Hop/ネオソウル
気分は... :ジャケはB級以下ですが・・

Eric Lau『New Territories』(2008年)です。

Eric LauはUK出身(香港系イギリス人)のプロデューサー/ビートメイカー。

これまで1stアルバムとなる本作『New Territories』(2008年)を皮切りに、『Makin' Sound』(2010年)、『One of Many』(2013年)、『Quadrivium』(2011年)、『Examples』(2017年)、『Examples Volume Two』(2018年)といったアルバムをリリースしています。

また、当ブログで紹介した以下の作品にプロデューサーあるいはリミックス/ミックスで関与しています。

 Hil St. Soul『SOULidified』(2006年)
 Freddie Joachim『Fiberglass Kisses』(2012年)
 Ruth Koleva『Rhythm Slave(Remix Album)』(2015年)
 Kaidi Tatham『It's A World Before You』(2018年)

また、DegoFatimaLupe FiascoGeorgia Anne Muldrow等のアーティストとの仕事でも知られています。

さて、1stアルバムとなる本作『New Territories』(2008年)ですが、アルバムのイントロ、アウトロ以外はヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・トラックがズラリと並ぶアルバムです。

J Dillaの影響を受けたビートメイカーですが、どのトラックもメロウなエッセンスが絶妙なので、Hip-Hop好きのみならず、ネオソウル好きや次世代ネオソウル好きの人もフィットするのでは?

プロデュースはEric Lau自身。曲によって、Jodi MillinerLayla Rutherfordが共同プロデューサーとしてクレジットされています。

Hejiraのメンバーとしても活動する女性シンガーRahel Dessalegneをはじめ、Sarina LeahTawiahMeshach BrownAnnabelTosinといったシンガーがフィーチャリングされています。

それ以外にHejiraのメンバーAlex Reeve(g)、Jodi Milliner(b、el-p)、Finn Peters(fl)、Layla Rutherford(per)、Julian Ferraretto(strings)等がレコーディングに参加しています。

どのトラックも甲乙つけがたいですが、あえておススメをピックアップするならば、Tawiahをフィーチャーした「I Don't Do It To」、エレクリック・ソウル「Confession Lounge」、ミステリアスな「Time Will Tell」、コズミック・メロウな「Show Me」、3人の歌姫をフィーチャリングした「Begin」、Meshach Brownをフィーチャーしたビューティフル・トラック「Hope」あたりでしょうか。

J Dilla経由のメロウ・トラック群は、今聴いても魅力的だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Welcome」
メロウ&ドリーミーなアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=QDo1xQeEvXw

「I Don't Do It To」
Tawiahをフィーチャー。Jodi Millinerとの共同プロデュース。メロウ&コズミックなHip-Hopトラックと、少しレイジーなTawiahのヴォーカルの組み合わせ。Georgia Anne Muldrowあたりが好きな人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=v82606NWENs

「Right Side」
Sarina Leahをフィーチャー。J Dilla的ビートに乗って、Sarina Leahのキュート・ヴォーカルが舞います。
https://www.youtube.com/watch?v=QMjRF0PR2wE

「Confession Lounge」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。僕好みのキャッチーなエレクリック・ソウル。Rahel Dessalegneの透明感のあるヴォーカルもフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=fAthmfvgl6A

「Final Chance」
Meshach Brown/Rahel Dessalegneをフィーチャー。 Layla Rutherfordとの共同プロデュース。レトロ・ソウル×Hip-Hopにフューチャリスティックなエッセンスも加わったミクスチャー感覚が楽しいトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=yiq4WI7Ev7M

「Time Will Tell」
Sarina Leahをフィーチャー。少しミステリアスな雰囲気のメロウ・ミディアム。Sarina Leahの少し儚いヴォーカルがサウンドにマッチしています。Lenny White「Sweet Dreamer」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=LqSnrXPtqAQ

「Don't Let Them」
Tosinをフィーチャー。クール&メロウなトラックと切々としたヴォーカルの組み合わせがジワジワきます。さり気なさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=NwuM-IDh3pE

「Free It Out」
Sarina Leahをフィーチャー。 J Dilla的ビートのメロウ・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ms41RD6z2kM

「Show Me」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。Layla Rutherfordとの共同プロデュース。僕好みのコズミック・メロウ・トラック。Rahelのコケティッシュ・ヴォーカルもサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=YJgG1NEARds

「Let It Out」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。前曲「Show Me」からの流れがサイコー。最近の次世代ネオソウル好きの人も気に入る流れなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=-HMQ_hTBGgk

「Begin」
Annabel/Rahel Dessalegne/Sarina Leahをフィーチャー。3人の歌姫をフィーチャリングしたキュート&メロウ・トラック。キュート・ヴォーカル大好きな僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=L2jXaV3eKjw

「How Far」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。浮遊するメロウ・トラックに乗ったRahelのヴォーカルがコケティッシュ・ヴォーカルに魅せられます。
https://www.youtube.com/watch?v=13O8_dmrCis

「Hope」
Meshach Brownをフィーチャー。美しいストリングスを配したビューティフル・トラック。祈るようなMeshach Brownのヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=64klVwVMTvU

「Outro」
アルバムのアウトロ。穏やかな中にもコズミック・フィーリングが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=MKXCX6nTYJg

『Makin' Sound』(2010年)
MAKIN' SOUND

『One of Many』(2013年)
One of Many
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2019年07月01日

Sirius B Project『Sirius B Project』

Khari Simmonsらによるアトランタのソウル・プロジェクト☆Sirius B Project『Sirius B Project』
Sirius B Project
発表年:2003年
ez的ジャンル:アトランタ産ソウル・プロジェクト
気分は... :青の世界・・・

今回はKhari Simmonsらアトランタを拠点に活動するミュージシャンによるソウル・プロジェクトSirius B Project唯一のアルバム『Sirius B Project』(2003年)です。

UKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bと混同しそうですが、今日紹介するSirius B Projectはアトランタのソウル・プロジェクトです。

Khari Simmons(b)、Paige Lackey Martin(vo)、Alex Lattimore(tp、flh、vo)といったアトランタを拠点とするクロスオーヴァーなソウル/ジャズ・ユニットJivaのメンバーをはじめ、Kevin Houser(as、vo)、DeWayne Martin(ts)、James White(el-p、syn)、J. Nicholas Williams(ds)、Dana“Big Dane”Johnson(g)といったミュージシャンがプロジェクトのメンバーとしてクレジットされています。

また、当ブログでも紹介したアトランタ育ちの男性R&Bシンガー/ソングライターDonnieがゲスト参加しており、ソングライティング面でも貢献しています。

プロデュースはメンバー全員もしくはメンバーの持ち回り。ソングライティングもメンバーらによるオリジナルです。

もっとKhari Simmonsが目立つプロジェクトだと思っていましたが、より民主主義的なプロジェクトだったようです。プロデュース面ではKhari Simmons以上に、Dana“Big Dane”Johnsonが大きく貢献しています。

ナチュラル・フィーリングの爽快メロウ・サウンドが心地好いアルバムに仕上がっています。また、リード・ヴォーカルPaige Lackey Martinの透明感のある歌声もアルバムの大きな魅力です。

UKのコンピ・アルバム『Cafe De Soul Vol. 2』(2002年)に収録されていた「Autumn Breeze」「Always Remember」の2曲がハイライトですかね。

それ以外にもグッド・ヴァイヴな爽快メロウ・サウンドが満載です。
Khari Simmons関連の作品がお好きな人でれば気に入ると思います。

『Sirius B Project』Album Sampler
https://www.youtube.com/watch?v=zaqeoome_Ck

全曲紹介しときやす。

「Love Has A Place In Time」
生演奏らしいグッド・ヴァイヴが伝わってくるリラックスしたメロウ・ソウルがオープニング。Paige Lackey Martinの透明感のあるヴォーカルが映えます。小さなライブ・ハウスで演奏を聴いているような気分になります。

「Autumn Breeze」
前述のように『Cafe De Soul Vol. 2』収録曲。カッティング・ギターが心地好いメロウ・ミディアム。落ち着きのある爽快サウンドがいいですね。フリーソウル好きの人なんかも気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=qlGtSIjYp-A

「Midnight Silhouette」
Paigeがしっとりと歌い上げるジャジーなメロウ・バラード。終盤はリズミックな展開で盛り上げてくれます。

「Mahogany Boy」
オーガニックな雰囲気とプログラミングによるダンサブル感をミックスさせたクロスオーヴァー・チューン。

「You Say」
Paigeの素晴らしい歌い回しが印象的な哀愁メロウ。軽くボッサ・フィーリングも交じっています。

「Roll」
爽快ナチュラルなソウル・フィーリングが心地好い1曲。Paigeの伸びやかなヴォーカルが躍動します。

「Intuition」
Khari Simmonsのベースが牽引するメロウ・ミディアム。ここではAlex Lattimoreがリード・ヴォーカルをとります。

「Always Remember」
Donnieをフィーチャー。この曲も『Cafe De Soul Vol. 2』収録曲です。メロウ・エレピをバックに、DonnieとPaigeがデュエットする素敵なメロウ・ミディアムです。個人的にはアルバムのベスト・トラック。

「With You」
爽やかに疾走するメロウ・グルーヴ。Paigeのヴォーカルがキラキラ輝いています。

「Believe」
ゲスト参加のDrea ReneeとPaigeのデュエット。前半はアーバン・メロウなミディアム・バラード、後半はテンポ・アップしラテン・フレイヴァーの演奏を聴かせてくれます。

「Ain't Easy」
オルガン&ピアノによるイントロが印象的なソウル・バラード。

「Calling」
本編のラストは、ストリングス&アコギをバックに、Paigeの透明感のあるヴォーカルが際立つビューティフル・バラードで締め括ってくれます。

「Love Has A Place In Time (Seventy3 Mix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Love Has A Place In Time 」のリミックス。ネオソウル/ネオフィリー好きの人であれば気に入るのでは?

JivaKhari Simmons関連の過去記事もチェックを!

Jiva『Sun & Moon』(2005年)
サン・アンド・ムーン

Jiva『Day Into NIght』(2007年)
デイ・イントゥ・ナイト

Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
Moon Bossa (Dig)

Khari Simmons『Sun Flower』(2013年)
SUNFLOWER
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2019年06月19日

Paolo Fedreghini & Marco Bianchi『Several Additional Waves』

『Several People』のリミックス作品☆Paolo Fedreghini & Marco Bianchi『Several Additional Waves』
Several Additional Waves by P. Fedreghini & M. Bianchi (2006-05-03)
発表年:2006年
ez的ジャンル:ル:Schema系クラブジャズ/クロスオーヴァー
気分は... :身体化された心...

To Doリストの消し込みが進まず、頭の中が少し混乱気味・・・
こんな時には深く考えず聴き流すことができる音を欲します。

セレクトしたのは、イタリアのクラブジャズ人気レーベルSchemaの作品から、プロデューサーPaolo FedreghiniとピアニストMarco BianchiのユニットPaolo Fedreghini And Marco Bianchi『Several Additional Waves』(2006年)です。

本作は以前に紹介した『Several People』(2004年)のリミックス・アルバムです。

Paolo Fedreghini And Marco Bianchi『Several People』(2004年)
Several People

当ブログでは『Several People』(2004年)以外に、2人が参加するユニットThe Invisible Session『The Invisible Session』(2006年)も紹介しています。

生音クラブジャズのみならず、生音と電子音が融合したクロスオーヴァー色の強い楽曲も楽しむことができた『Several People』(2004年)でしたが、それらの楽曲を自らが手掛けたリミックスで再構築しています。

『Several People』のオリジナル・ヴァージョンと聴き比べるのが楽しいと思いますが、本作単独で聴いてもSchemaらしいフロア仕様のジャズ・ワールドを楽しめます。

まぁ、リミックス・アルバムはあまり細かなことは考えず、ダンサブルな刺激を身体全体で感じ、楽しめばいいと思います。

全曲紹介しときやす。

「Nothing Has To Change (A Jungle Jazz Portrait)」
オリジナルはAngela Baggiのヴォーカルをフィーチャーした大人のワルツ・チューンでしたが、ここではジャズにジャングルのエッセンスを加味したリミックスを施しています。ジャングルを前面に打ち出すのではなく、スパイスとして効かせているのがこの人たちのセンスの良さかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Ly-vvAgaOWA

「Stay (In Mood)」
オリジナルはDaniel Richardsのヴォーカルをフィーチャーしたエレガントなピアノ・ジャズでしたが、ここではエレガントな雰囲気は残しつつ、Schemaらしい軽快なボッサ・リズムを強調したダンサブル・チューンに仕上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=AsJqYjiLuJ4

「Oriental Smile (A Way Of Life Mix)」
オリジナルはErmanno Principeのヴォーカルをフィーチャーしたラテン・テイストの仕上がりでしたが、ここではフロア仕様のダンス・チューンへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=q0u-XRzoiu0

「Another Face (Reworked Wave)」
オリジナルはErmanno Principeのヴォーカルをフィーチャーしたモーダルなクラブジャズでしたが、ここではより電子音を強調したアッパーなダンス・チューンとして聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aERIYPYunwk

「Spread Your Love (Take This Way)」
Claudia Bernhardのヴォーカルをフィーチャーしたオリジナル自体がフロア仕様の仕上がりでしたが、ここではよりクラブジャズらしいダンサブル・チューンに再構築しています。
https://www.youtube.com/watch?v=QjKFXhHjIbE

「You Are A Star (Shining Star)」
オリジナルはErmanno Principeのヴォーカルをフィーチャーしたボッサ・チューンでしたが、ここではより電脳的でクールなダンス・チューンとして聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=75kqCIRWEyk

「Blue Night In Africa (Crossing The Land)」
オリジナルはClaudia Bernhardのヴォーカルをフィーチャーした妖艶な仕上がりでしたが、ここでは電子パルスのような高速リズムで疾走するフロア仕様のダンス・チューンへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=1ivqJdexF28

「Theme Of Solitary Notes (Hopping Notes)」
オリジナルはブラジリアン・フレイヴァーのインストでしたが、ここではハイパーな電脳ダンス・チューンとして楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fFC4Ld8wC3M

「Please Don't Leave (Funk Wave)」
ジャズ・サックス奏者Sahib Shihabのカヴァー。クールなジャズ・ハウスだったオリジナルは各種コンピにも収録されていた『Several People』のハイライトでした。本リミックスはより直線的な疾走感のあるダンス・チューンに仕上がっています。

「Onda Espumante (Ironic Wave)」
オリジナルはMarco Bianchiのピアノを楽しむラテン・テイストのインストでしたが、ここではブラジリアン・フレイヴァーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sUmjPROS9mg

The Invisible Session『The Invisible Session』
インヴィシブル・セッション
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2019年06月12日

Claudio Faria『O Som Do Sol』

ミナス出身SSWのデビュー作☆Claudio Faria『O Som Do Sol』
O Som Do Sol
発表年:2009年
ez的ジャンル:清涼系ブラジリアンSSW
気分は... :論理よりも直観!

今回はブラジル人シンガー・ソングライター作品からClaudio Faria『O Som Do Sol』(2009年)です。

リアルタイムで愛聴し、当ブログでもそのタイミングでエントリーしようとしたのですが、Amazonでの取り扱いがなかったので断念した作品です。

数年前の再プレスからAmazonでも扱うようになったので今回取り上げることにしました。

Claudio Fariaはミナス出身のシンガー・ソングライター。

Beto GuedesFlavio Venturiniといった名のあるブラジル人シンガー・ソングライターへの楽曲提供で認められ、このデビュー・アルバムに至ったようです。

本作の後、2016年に2ndアルバム『O Que Ninguem Ensina』をリリースしています。

さて、本作『O Som Do Sol』(2009年)ですが、Amazonでの取り扱いはなかったものの、当時大手CDショップのブラジル・コーナーで大プッシュされ、その方面では高い評価を得ていたアルバムです。

ソフトリー・ヴォイスでメロウなメロディを歌い上げる透明感、清涼感のあるシンガー・ソングライター作品です。楽曲はすべて彼自身によるものです(共作含む)。ジャケを見ると、ギター片手に・・・というイメージですが、Claudio自身のメイン楽器はピアノです。

アルバムにはこれまで楽曲提供したBeto GuedesFlavio Venturiniがスペシャル・ゲストとして参加しています。

ミナス出身ミュージシャンのDNAを受け継いだピュアで味わい深い音世界に、メロウ・ボッサやブラジル新世代らしいテイストも加味されているのが魅力です。シンガー、ソングライターのみならずアレンジャーとしての才も感じるサウンド・センスが抜群です。

Flavio Venturiniがゲスト参加したタイトル曲「O Som do Sol」に本作の完成度が凝縮されています。個人的にはBeto Guedesへの提供曲のセルフ・カヴァー「Vem Ver o Sol」、メロウ・フォーキー「Dizer Sim」の2曲がお気に入りです。

それ以外にもBeto Guedesをスペシャル・ゲストに迎えたビューティフル・ソング「Ana」、Flavio Venturiniへの提供曲のセルフ・カヴァー「Sob o Sol do Rio」、エレクトロニクスのアクセントが魅力の「Eterno Movimento」あたりもおススメです。

改めて聴くと、派手さはありませんが、1枚の中にさまざまなエッセンスが詰まった充実のブラジリアンSSW作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「O Som do Sol」
オープニングはFlavio Venturiniがゲスト参加したタイトル曲。本作の魅力が凝縮されたミナス出身SSWらしいピュアな味わいのある感動的で完成度の高い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GMoP-m7Ig6M

「Sob o Sol do Rio」
Flavio Venturiniへの提供曲のセルフ・カヴァー。Claudioのソフトリー・ヴォイスが映える透明感のあるメロウ・ボッサ。アレンジ・センスも冴え渡ります。

「O Perfume das Manhas」
波音と共に始まる哀愁バラードを寂しげに歌います。ドラマのエンディング・テーマに似合いそうです。

「Quando Chega a Noite」
現代ブラジル人SSWらしいコンテンポラリー・サウンドを聴かせてくれる1曲。US SSW好きの人も気に入るであろう1曲です。

「Uma Cancao Assim」
感動的に歌い上げるバラード。エレキ・ギターによるギター・ソロも含めて前曲同様コンテンポラリーな仕上がりです。

「Nenem」
Claudioの美しいピアノを楽しめるインスト。

「Puro Charme」
美しいストリングを配したメロウ・ボッサ。ソフトリー・ヴォイスとビューティフル・サウンドの組み合わせがサイコーです。

「Eterno Movimento」
さり気ないエレクトロニクスのアクセントにブラジルの新世代ミュージシャンとしてのセンスを感じさせるメロウ・チューン。

「Ana」
Beto Guedesをスペシャル・ゲストに迎えたビューティフル・ソング。Claudioのソングライターとしての才を満喫できる1曲です。

「Vem Ver o Sol」
Beto Guedesへの提供曲のセルフ・カヴァー。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。US SSW好きの人も気に入るであろう感動的で味わい深いメロウ・チューン。

「Nada」
スキャットを配したインスト・チューン。ミナスDNAを感じます。

「Dizer Sim」
さり気なさの中にClaudioのモダンなセンスが埋め込まれたメロウ・フォーキー。「Vem Ver o Sol」と並ぶ僕のお気に入り。

「Ninho de Pedra e Sal」
コンテンポラリーなアレンジが印象的な1曲。AOR的な魅力もあります。

「Tudo Bem」
ラストも鮮やかなギターが印象的なAOR調サウンドで締め括ってくれます。

ご興味がある方は2ndアルバム『O Que Ninguem Ensina』(2016年)もチェックを!

『O Que Ninguem Ensina』(2016年)
O Que Ninguem Ensina
posted by ez at 01:08| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月29日

Terri Walker『I Am』

UKレディ・ネオソウル☆Terri Walker『I Am』
アイ・アム・テリ・ウォーカー
発表年:2006年
ez的ジャンル:UKレディ・ネオソウル
気分は... :ありのままの私・・・

今回はUKネオソウル作品からTerri Walker『I Am』(2006年)です。

1979年ロンドン生まれの女性R&BシンガーTerri Walkerの紹介は、1stソロ・アルバム『Untitled』(2003年)、2ndアルバム『L.O.V.E.』(2005年)に続き3回目となります。

3rdアルバムとなる本作『I Am』(2006年)は、大手レーベルMercuryを離れ、Dekkor Recordsからのリリースとなりました。

おそらく、より自分のやりたい音楽をやるための移籍ではなかったかと思われます。おそらく2nd『L.O.V.E.』(2005年)は、Mercury側の意向でプロデューサー陣が決定され、必ずしも彼女の本意ではない作品だったのかもしれません。商業的に成功していれば、それでも折り合いがついたのでしょうが、不発に終わり、TerriとMercuryの間に溝が出来てしまったのかもしれません。

そのあたりは本作のメイン・プロデューサーに1st『Untitled』(2003年)を手掛けていたSammy J(Samantha Powell)を起用している点に表れていると思います。

Sammy Jに加え、James Yarde(サックス奏者Jason Yardeの兄弟)も『Untitled』以来のプロデューサー復帰を果たしています。

アルバム全体としては、力強さとしなやかさのバランスがUKレディ・ネオソウルに仕上がっています。

シングル・カットもされた「Alright With Me」をはじめ、力感のあるタイトル曲「I Am」、ナチュラルなミディアム・グルーヴ「No Matter Whatever」、TyをフィーチャーしたHip-Hopトラック「Addicted」、メロウなネオソウル「Forever And A Day」、感動的なラブ・バラード「I Don't Care」、グッド・フィーリングのメロウ・グルーヴ「Outta My System」、生演奏が心地好いメロウ・ミディアム「Imperative」といったあたりが僕のおススメです。

楽曲はすべてTerri WalkerSammy Jらによるオリジナルです。

彼女の信じる道を貫いた良質のUKレディ・ネオソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I Am」
Sammy Jプロデュース。タイトル曲は力感のあるミディアム・グルーヴ。♪これがありのままの私♪と堂々と歌い、本作へのTerriの決意を感じるオープニングとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HM8W0VxXmy8

「No Matter Whatever」
Sammy Jプロデュース。ナチュラルな雰囲気の中にも力強さを感じるメロウなミディアム・グルーヴ。Sammy Jのサウンド・プロダクションとTerriの相性の良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=dPDmCoqQM9Q

「Addicted」
James Yardeプロデュース。UKラッパーTyをフィーチャー。少しアブストラクトなHip-Hopトラックに乗って、Terriのヴォーカルがメロウに浮遊します。後半のTyのラップもトラックにジャスト・フィットしています。

「Forever And A Day」
Sammy Jプロデュース。さり気なさが魅力のメロウなネオソウル。♪四葉のクローバーを見つけたような幸せ♪というハッピーな気分が伝わってきます。

「Alright With Me」
Sammy Jプロデュース。シングル・カットもされたソウルフルなメロウ・ミディアム。70年代レディ・ソウルの系譜を2006年らしく聴かせてくれる感じがいいですね。本作らしい凛としたヴォーカルを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4Ca3VCjcJug

「The Truth」
Sammy Jプロデュース。切々とした思いが伝わってくるラブ・バラードをソウルフルに歌い上げます。

「I Don't Care」
Sammy J/Terri Walkerプロデュース。感動的なラブ・バラード。Sammy Jのピアノをバックに、愛する人への切なる思いを情感たっぷりに歌い上げます。Sammy J/Terri Walkerによるソングライティングの勝利を感じる1曲。

「Side By Side」
Alex Da Kidプロデュース。Rian Petersをフィーチャー。当時らしいディレイ気味のグルーヴに乗ったサイド・バイ・サイドの男女デュエットに仕上がっています。

「Outta My System」
Sammy Jプロデュース。僕好みのメロウ・グルーヴ。90年代R&Bグルーヴと2000年代ネオソウルを融合させたようなグッド・フィーリングがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=8ahuRmRJVRU

「Imperative」
James Yardeプロデュース。『Untitled』でもフィーチャリングされていたThe Wise Childrenをフィーチャー。人気ベーシストPino Palladino、James Yardeの兄弟であるサックス奏者Jason Yarde等も参加しています。派手さはありませんが、ホーン隊を含めた生演奏が心地好い素敵なメロウ・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ke-hmQ3oVYQ

国内盤には「If That Was You」「I Am (Terry Mastermix)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

他のTerri Walker関連作品もチェックを!

Shanks & Bigfoot『Swings & Roundabouts』(2000年)
Swings & Roundabouts by Shanks & Bigfoot (2000-09-18) 【並行輸入品】

『Untitled』(2003年)
Untitled

『L.O.V.E.』(2005年)
Love

Lady『Lady』(2013年)
LADY [輸入盤CD] [TS021]
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