2017年08月17日

Eric Roberson『Esoteric...』

実力派男性R&Bシンガーの1stアルバムの新装盤☆Eric Roberson『Esoteric...』
Esoteric
発表年:2004年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー/ソングライター
気分は... :飾らない素晴らしさ・・・

今回は実力派男性R&Bシンガーの1stアルバムの新装盤Eric Roberson『Esoteric...』(2004年)です。

1976年生まれ、ニュージャージー出身の男性R&Bシンガー/ソングライター/キーボード奏者であるEric Robersonの紹介は、Phonteとの共演アルバムPhonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)に続き、2回目となります。

ちなみに、『Tigallerro』は、当ブログ年末恒例の『ezが選ぶ2016年の10枚』でセレクトしたお気に入りアルバムでした。

さて、そのEric Robersonですが、2017年内に3枚シリーズの作品リリースを宣言し、既に『Earth』『Wind』という2枚がリリースされ、さらに第3弾『Fire』も10月リリース予定です。いずれもアルバムというよりミニ・アルバムといった感じですが。

『Earth』(左)、『Wind』(右)、
EarthWind

作品をリリースしてくれるのは嬉しいですが、短期間での連作リリースって、少し手が出しづらいですよね・・・

1994年にデビュー・シングル「The Moon」をリリースし、その後、くa href="http://eastzono.seesaa.net/article/201077098.html">Musiq Soulchild、Jill ScottPhajja112 等に楽曲提供を行い、ソングライターとしての実績を積んできたEric Robersonが、限定リリースで制作したデビュー・アルバムが『Esoteric Movement』(2001年)です。

本作『Esoteric...』(2004年)は、『Esoteric Movement』のオリジナル12曲から1曲削除し、2曲追加した全13曲の新装盤です。

新装盤となり、程良くダンサブルでキャッチーな楽曲と、インディR&Bらしい飾らないサウンドでEricのシンガー&ソングライターとしての魅力がダイレクトに伝わってくる楽曲がバランス良く構成されています。

ダンサブルな楽曲であれば、「Runaway」「Crazy...」、楽曲の良さを実感できる「Morning After...」「What Is Love Made Of...」、サマー・モードにフィットする「Rain On My Parade...」「Funny Feelings...」「Maybe...」あたりが僕のオススメです。

Eric Robersonを聴くのであれば、本作から入るのがベターだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Genesis」
Eric Roberson/Parris Bowensプロデュース。荘厳な雰囲気のイントロ的なオープニング。

「4u」
新装追加の1曲目。Eric Roberson/Parris Bowens/Tye Tribbettプロデュース。哀愁モードのダンサブル・チューンです。

「Runaway」
オススメその1。新装追加の2曲目。Dana Sorey/Keith Brown/Eric Robersonプロデュース。これは嬉しい追加曲。Eric Robersonの魅力を実感できる素敵なダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=PMWlT_D6tFk

「Morning After...」
オススメその2。Redhead Kingpinプロデュース。インディR&Bらしい魅力に溢れたメロディアスなミディアム・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=h6ZfzyRAUro

「Crazy...」
オススメその3。Eric Robersonプロデュース。John Baptistのラップをフィーチャー。オリジナル12曲の中では最もシングル向きのキャッチーな仕上がりのアップ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=qOR5bw_FYxk

「Rain On My Parade...」
オススメその4。Osunladeプロデュース。今の時期に聴くとフィットするサマー・モードのメロウ・ミディアム。Ericの歌声が優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QZGnwWNbm_4

「Miles Away...」
Eric Robersonプロデュース。くa href="http://eastzono.seesaa.net/article/201077098.html">Musiq Soulchildあたるに通じるネオソウル調の粘っこいヴォーカルによるミステリアスな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=B4sFt8yVARc

「Funny Feelings...」
オススメその5。Eric Roberson/Osunladeプロデュース。112に楽曲提供した曲のセルフ・カヴァーです。夏向けの素敵なアコースティック・ソウルに仕上がっています。112ヴァージョンは『Room 112』(1998年)に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=APvqIjlpqSo

「She Went Away...」
Christopher Jennings/Eric Robersonプロデュース。素敵なヴォーカル・ワークが印象的なアコースティック・ソウル。前曲の「Funny Feelings...」に続き、Frankie Ramonoの美しいアコギの音色がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=KWy0aNqKgaQ

「Maybe...」
オススメその6。Eric Robersonプロデュース。インディR&Bならではの自然体に好感が持てるアコースティック・メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=RS81QH0VTN8

「What Is Love Made Of...」
オススメその7。Eric Roberson/Parris Bowens/William (Tippy Swing) Lockwoodプロデュース。ネオソウル好きの人は気に入るであろうミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=vbpk8xa4oW0

「New Born Child...」
Redhead Kingpinプロデュース。子どものために優しく語り掛けるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=9LlhrQg5nUE

「Woman...」
Frank Ramono/Parris Bowens/Terry Tribbettプロデュース。ラストも余計な装飾はせず、Eric自身のヴォーカル&楽曲の良さで勝負しています。
https://www.youtube.com/watch?v=M_p4AAgM6w8

Eric Robersonの他作品もチェックを!。

『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)
Presents: The Vault 1.5

『The Appetizer』(2005年)
Appetizer

『...Left』(2007年)
Left

『Music Fan First』(2009年)
Music Fan First

『Mister Nice Guy』(2011年)
Mr. Nice Guy

『The Box』(2014年)
The Box

Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)
TIGALLERRO (ティガレロ) (直輸入盤帯付国内仕様)
posted by ez at 02:05| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

Mos Def『The New Danger』

ロック、ブルースへのアプローチが印象的な賛否両論の2nd☆Mos Def『The New Danger』
New Danger
発表年:2004年
ez的ジャンル:ブラック・ロック×Hip-Hop
気分は... :ロックはブラックミュージック!

今回は知的リリシストとして人気を博すHip-HopアーティストMos Defの2ndアルバム『The New Danger』(2004年)です。

1973年N.Y.ブルックリン生まれのMos Def(本名:Dante Terrel Smith)の紹介は、Talib KweliとのユニットBlack Starのアルバム『Mos Def & Talib Kweli are Black Star』(1998年)、ソロ第1弾アルバム『Black On Both Sides』(1999年)に続き3回目となります。

昨年、Yasiin Beyと改名し、年内での引退を表明していたMos Defですが、引退作になるとされていた『Negus In Natural Person』は発売されておらず、今後の動向が気になります。

さて、今日紹介する2ndアルバム『The New Danger』(2004年)は、全米アルバム・チャート第5位、同R&Bアルバム・チャート第2位となった大ヒット作ですが、ファンの間では賛否が分かれた1枚となりました。

『Black On Both Sides』収録の「Rock N Roll」で、♪ロックを始めたのは黒人であり、ロックはブラックミュージックだ♪と言い切ったMos Defのロック・アプローチが強調されている点がアルバム最大の特徴です。

そんなロック・アプローチの象徴が、当時Mos Defが主導していた黒人ロック・プロジェクトBlack Jack Johnsonの参加です。メンバーはBad BrainsDr. Know(g)、P-Funkの重鎮Bernie WorrellLiving ColourDoug Wimbish(b)とWill Calhoun(ds)。Bad BrainsとLiving Colourというブラック・ロックの2大バンドのメンバー参加が興味深いですね。

ロック以外にもブルース、ソウルのエッセンスも積極的に取り入れたHip-Hopの枠に囚われない1枚に仕上がっています。しかしながら、こうしたアプローチに対して、コアなHip-Hopファンからは批判的な声も多く挙がりました。

個人的にはジャンルの枠に囚われない音が好きなので、こういったアプローチは大歓迎です。また、最近はめっきり一般的なロックを聴く機会が少なくなった僕にとって、黒人Hip-Hopアーティストによるブラック・ロック的アプローチというのは、案外すんなり聴ける音なのかもしれません。

アルバムではMos Def自身に加え、MinnesotaKanye WestPsycho LesThe Beatnuts)、Raphael SaadiqEasy Mo BeeWarryn CampbellMolecules88-Keysがプロデュースを務めています。

改めて聴き直しても、ブラック・ロック、ブルース、ソウルのエッセンスを巧み取り入れた格好良いサウンドだと思います。

正にデンジャーなMos Defワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「The Boogie Man Song」
Mos Def/Raphael Saadiqプロデュース。Raphaelがギター、ベース、Mos Defがピアノ、ドラムを演奏しているオープニング。この曲だけは前作『Black On Both Sides』の名残りを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=SrifgzFrjN4

「Freaky Black Greetings」
Mos Defプロデュース。Black Jack Johnson参加の1曲目。ここからがブラック・ロック・アプローチのスタート!Mos Def流のブラック・ロックをお披露目してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WWh6Bhglg6I

「Ghetto Rock」
Minnesotaプロデュース。ロッキンなHip-Hopチューンには、ずっしりとした重量感があります。Doug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」、Trick Daddy「Shut Up」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=lhvd4jPboyQ

「Zimzallabim」
Easy Mo Bee/Mos Defプロデュース。Black Jack Johnson参加の2曲目。ブラック・フィーリングの効いたロック・サウンドが格好良いですね。そんなブラック・ロックをバックに、Mos Defのフロウも快調です。
https://www.youtube.com/watch?v=u1n_QT0uZlM

「The Rape Over」
Kanye Westプロデュース。蟹江氏の師匠Jay-Z「Takeover」(蟹江プロデュース)を引用し、音楽業界を厳しく批判しています。「Takeover」と同じくThe Doors「Five to One」をサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=QfqRipvk6WE

「Blue Black Jack」
Minnesotaプロデュース。Shuggie Otisをフィーチャー。偉大なブルース・ミュージシャンJohnny Otisを父に持ち、60年代半ばから活躍するギタリストShuggie Otisを招いたブルース演奏は興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=dMYg683-LtU

「Bedstuy Parade & Funeral March」
Mos Defプロデュース。ブルース・アーティストPaul Oscherをフィーチャー。この曲もブルース調です。それ以上にカタカナ日本語調で♪モット、モット、シテヨ♪ナイス!ナイス!ナイス♪のフレーズが脳裏から離れません。
https://www.youtube.com/watch?v=XfmnRQRAt3g

「Sex, Love & Money」
Warryn Campbellプロデュース。アルバムからの1stシングルにもなりました。ここではロック・アプローチは一休みして、シンバルが刻むビートと妖しげなフルートの音色が印象的なHip-Hopチューンに仕上がってきます。Mos Def feat. Q-Tip & Tash 「Body Rock」のフレーズも聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qy55uD9BK0o

「Sunshine」
Kanye Westプロデュース。Melba Moore「The Flesh Failures (Let the Sunshine In) 」をサンプリングした当時の蟹江氏らしい早回しを楽しめます。コレは主役のMos Defより、蟹江氏の仕事を楽しむトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=oKzd3QV8MZw

「Close Edge」
Minnesotaプロデュース。Kool & the Gang「Open Sesame」をサンプリングしたダークなトラックやタブラ・ビートが僕好み。純粋に格好良いHip-Hopトラックだと思います。Grandmaster Flash & The Furious Five feat. Grandmaster Melle Mel & Duke Bootee「The Message」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=olAWW3upODI

「The Panties」
Minnesotaプロデュース。Tom Brock「I Love You More and More」をサンプリングしたソウルフルな仕上がり。後半にはThe Moments「Sexy Mama」のフレーズも聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=EWDhdXsNMG4

「War」
Mos Def/Psycho Lesプロデュース。Black Jack Johnson参加の3曲目。前作で「Rock N Roll」をプロデュースしたコンビがBlack Jack Johnsonを起用し、ブラックミュージックとしてのロックを聴かせてくれます。後半一気にギア全開となります。
https://www.youtube.com/watch?v=6XK_DBqAQcI

「Grown Man Business (Fresh Vintage Bottles)」
Minnesotaをフィーチャーし、Minnesota自身がプロデュースしています。The Cecil Holmes Soulful Sounds「I'm Gonna Love You Just a Little More Baby」をサンプリングしたHip-Hopらしいトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=EG3BU_C2mY4

「Modern Marvel」
Minnesotaプロデュース。9分半近いMarvin Gayeへのオマージュです。名盤『What's Going On』収録の「Flyin' High (In the Friendly Sky) 」をサンプリングし、さらに「What's Going On」のフレーズを引用しています。Mos DefのMarvin愛が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=-14oz9jyBY8

「Life Is Real」
Moleculesプロデュース。Madelaine「Who Is She and What Is She to You」 のサンプリングに、Roy Ayers Ubiquity「Everybody Loves the Sunshine」のフレーズを重ねたブラックスプロイテーションのサントラ風の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=CZ7YLjyJkZg

「The Easy Spell」
Mos Defプロデュース。ここではすべての楽器をMos Def自身が演奏し、ロッキンなHip-Hopを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Wyt2y-n16B8

「The Beggar」
Mos Defプロデュース。Black Jack Johnson参加の4曲目。それまでの3曲とは異なり、哀愁モードのロック・サウンドを聴かせてくれます。Mos Defの憂いを帯びたヴォーカルも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=jndrcIF0ock

「Champion Requiem」
88-Keysプロデュース。偉大な黒人達へのレクイエムでアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=bCmdzvpm7bc

Mos Def関連の他作品もチェックを!

Black Star『Mos Def & Talib Kweli are Black Star』(1998年)
Black Star

『Black On Both Sides』(1999年)
Black on Both Sides

『True Magic』(2006年)
True Magic

『Ecstatic』(2009年)
Ecstatic
posted by ez at 01:55| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月03日

Slick & Rose『Objects In The Mirror』

オーガニックな女性R&Bデュオ☆Slick & Rose『Objects In The Mirror』
オブジェクツ・イン・ザ・ミラー
発表年:2003年
ez的ジャンル:オーガニック系女性R&Bデュオ
気分は... :キュート&オーガニック!

今回は2000年代R&B作品からSlick & Rose『Objects In The Mirror』(2003年)です。

Slick & RoseNikki Ervin(アラバマ出身)とSabrina Harvey(N.Y.出身)が結成した女性R&Bデュオ。

2002年にフィリーの登竜門"Black Lily"に出演して注目を集めたことから、ネオ・フィリーの文脈で語られることもあるデュオですが、活動拠点はアトランタです。

元々トリオで活動していたようですが、1999年よりデュオとして再スタート。そんな時にA Tribe Called Questの活動を休止したばかりの故Phife Dawgと出会い、本作でもプロデュースを手掛けるDJ Rasta Rootを紹介されます。

その後、DJ Rasta RootがプロデュースしたPhife Dawgのシングルへのフィーチャリングを経て、リリースされたアルバムが本作『Objects In The Mirror』(2003年)です。

アルバム全体としてはキュート&オーガニックな女性R&B作品といった印象です。きっとJazzyfatnasteesFloetryLes Nubiansあたりがお好きな人であれば気に入る1枚になると思います。

アルバムにはDJ Rasta Rootをはじめ、元Arrested DevelopmentKemit HymanDJ Kemit)等多彩なプロデューサーが起用されています。

キュートなアコースティック・ソウル「Bonafide」、ラブリーな「Gods」、しっとりとした「Watch U Weary」、カリビアン・フレイヴァーの「Runaway」、メロウな「Love Is」、ダークなHip-Hopトラックにグッとくる「Number 9」あたりが僕のオススメです。

改めて聴き直すとサマー・モードにフィットするR&B作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「What You Hear」
ア・カペラによるオープニング。

「Hey You」
DJ Dan Speakプロデュース。Hip-Hop調トラックによるミディアム・グルーヴ。抑えたトーンながらも2人のキュートな魅力が伝わってきます。

「Runaway」
DJ Rasta Rootプロデュース。カリビアン・フレイヴァーの効いた哀愁グルーヴ。夏モードのR&Bグルーヴとしてフィットするのでは?

「Space」
DJ Kemitプロデュース。2人のコケティッシュで切ないヴォーカルと哀愁トラックがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Wb1U0XIKAf4

「Love Is」
Don Cannonプロデュース。メロウ・ギターと2人のキュートなヴォーカル・ワークが織り成す素敵なオーガニック・グルーヴ。

「Mean」
DJ Rasta Rootプロデュース。オーガニック感が印象的なR&Bグルーヴ。アンプラグドな雰囲気がお好きな人は気に入るはず!

「Bonafide」
Marc Baldwinプロデュース。本作のハイライト!このデュオのキュートな魅力を存分に堪能できるアコースティック・ソウル。こんなキュートな歌声を聴いたら、誰でもメロメロになるはず!

「Objects」
DJ Rasta Rootプロデュース。オトナな雰囲気ですが、哀愁メロウなギター・サウンドで夏モードのR&Bに仕上がっています。

「Watch U Weary」
Marc Baldwinプロデュース。「Bonafide」と同じく素敵なアコースティック・ソウルですが、ここではしっとりと雰囲気で楽しませてくれます。

「Gods」
DJ Rasta Root プロデュース。「Bonafide」と並ぶ僕のお気に入り。ラブリーな雰囲気にグッとくる素敵なメロウ・グルーヴ。毎日、こんな曲で目覚めたい!

「Number 9」
T. the Beat Specialistプロデュース。ビートの効いたダークな哀愁トラックが印象的です。Hip-Hop好きの人は一番グッとくる音かもしれません。

「Milk & Honey」
Slick & Roseプロデュース。フィリー出身のビートボクサーDres The Beatnikをフィーチャー。素敵なヴォイス・セッションで楽しませてくれます。

「Hip-Hop」
Fly Fridayプロデュース。ラストはラガ調で艶やかに締め括ってくれます。さらに隠れトラックとして、Slick & RoseをフィーチャーしたPhife Dawgのシングル「U Know U Want It」が収録されています。

こんな素敵なアルバムをリリースしたにも関わらず、次の作品をリリースできなかった事実に音楽ビジネスの厳しさを感じます。
posted by ez at 00:38| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月20日

Sounds Good『Midnight Music』

アングラ・ジャジーHop-Hopの逸品☆Sounds Good『Midnight Music』
MIDNIGHT MUS
発表年:2006年
ez的ジャンル:アングラ・ジャジーHop-Hop
気分は... :ピンときちゃった!

今回は2000年代アングラHop-Hop作品からSounds Good『Midnight Music』(2006年)です。

Sounds Good『Midnight Music』Joe GoodMiles Bonnyがカンザスシティで結成したHip-Hopユニット。

『Sounds Good』(2002年)、『Biscuits & Gravy』(2005年)という2枚のオリジナル・アルバムをリリースしています。

本作を紹介するきっかけとなったのが、今年紹介した新作アルバムの1枚、Tall Black Guy『Let's Take A Trip』です。同作にMiles Bonnyがフィーチャーされており、久々に彼らの存在を思い出しました。

ちなみにMiles Bonnyは、当ブログで紹介したアーティストでいえば、Freddie JoachimRaashan AhmadShawn Leeの作品でもフィーチャリングされています。

本作『Midnight Music』(2006年)は、日本の良質なHip-HopレーベルであったSubcontact監修の日本限定アルバムです。

Subcontactといえば、当ブログでもChoice37『Diligence』(2007年)、Freddie Joachim『In With Time』(2008年)といったアルバムを紹介しています。どちらも大好きなジャジー&メロウHip-Hop作品でした。

『Midnight Music』の実態は、前年リリースされた『Biscuits & Gravy』とほぼ同じ構成ですが、一部曲を差し替え、曲順も変わり、ジャケを新装した日本独自アルバムです。

当時頻繁に聴いていたジャジーHip-Hopアルバムです。当ブログでも紹介したいと思っていたのですが、Amazonでの扱いが無かったので断念した記憶があります(当ブログは基本的にAmazonで扱いのあるアルバムを紹介しています)。

久々に通しで聴きましたが、新たな発見もあり、楽しく聴くことができました。

大好きだった「Basic」のYouTube音源がなかったのが残念ですが、ジャジーHip-Hopらしい「Everything」、哀愁モードの「World Wide」Marvin Gayeへのオマージュ「Marvin」あたりを聴くと、本作の魅力が伝わると思います。

全曲紹介しときやす。

「Take Ya Time」
オススメその1。アーバンな疾走感が心地好いオープニング。ジャジー・ギターのメロウな音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Kg3WjpwaUE0

「Basic」
オススメその2。ジャズ・フィーリングで躍動する小粋なメロウ・トラックにグッときます。当時はコレが一番好きだったかも!

「Listen」
ゆったりと流れる美しいストリングスをバックに、フロウを畳み掛けます。ソウルフルな女性コーラスがグッド!

「Everything」
オススメその3。アーバンなジャジー・トラックがMidnight Musicって感じでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SdUaVIIORkI

「Back To The Breez」
少しミステリスな雰囲気のトラックと2人のフロウの一体感がいい感じです。

「World Wide」
オススメその4。Joc Maxをフィーチャー。少し哀愁モードのクール・トラックをバックに、力強いフロウを刻みます。
https://www.youtube.com/watch?v=isGGmEW9oqY

「I Know」
Miles Bonnyをフィーチャー。ダークなジャジー・トラックは実に都会的サウンド・スケープ的です。

「Fresh」
Gunn Jackをフィーチャー。オールド・スクール風の仕上がりです。

「Pacin'」
Asa Barnesをフィーチャー。トラック&ラップがリズミックに疾走します。

「Gotta Get Up」
オススメその5。このトラックは実にキャッチー!女性コーラスとの絡みがセクシーです。

「Saturday」
オススメその6。Gunn Jackをフィーチャー。畳み掛けるフロウが実にリズミックでパンチが効いています。ブロークン・ビーツ的なUKクラブミュージックとの相性もいいかも?

「Money」
Asa Barnesをフィーチャー。ジャジーHip-Hopらしい哀愁モードの仕上がりです。哀愁ギターがいい味出しています。

「S.Goodlude」
ジャジーなインタールード。

「Dreams」
ヴァイヴの音色が心地好いジャジー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Hf36c2pswds

「Livin Life」
オススメその6。アルバムで唯一『Sounds Good』収録曲からのセレクトです。このユニットの原点を感じられるジャジーHip-Hopチューンです。

「Marvin」
オススメその7。Asa Barnesをフィーチャー。タイトルの通り、名曲「Inner City Blues」を引用したMarvin Gayeへのオマージュです。ある意味、アルバムで一番キャッチーかも?

「Ms.Brown」
Ms. Sandra Brownをフィーチャー。ラストは小粋なピアノが印象的なジャジーHip-Hopで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4S5bvduEuAU

ご興味がある方は、本作と同じSubcontactからリリースされたChoice37『Diligence』(2007年)、Freddie Joachim『In With Time』(2008年)あたりも再チェックしてみては?どちらも良質なジャジー&メロウHop-Hop作品だと思います。

Choice37『Diligence』(2007年)
ディリジェンス

Freddie Joachim『In With Time』(2008年)
イン・ウィズ・タイム
posted by ez at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月12日

Solid State『Point Of No Return』

ジャズ・フィーリングのUKドラムンベース☆Solid State『Point Of No Return』
Point of No Return
発表年:2000年
ez的ジャンル:UKドラムンベース
気分は... :ラスト1マイル・・・

今回はUKドラムンベース作品からSolid State『Point Of No Return』(2000年)です。

Solid StateErrol FrancisJon StewartPaul BrownによるUKドラムンベース・ユニット。

1996年の12"シングル「Journeys Of The Mind」を皮切りに作品をリリースしてきた彼らの唯一のアルバムが本作『Point Of No Return』(2000年)です。

今さらドラムンベースって感じもしますが、たまに無性に聴きたくなることがあります。でもドラムンベースってアルバム単位で聴くと、少し一本調子で最後まで聴くのが辛い作品があるのも事実です。

その意味で、本作は熱心なドラムンベース・ファンでもない僕が今聴いても十分楽しめる1枚になっています。

ドラムンベースにジャズ・フィーリングが加わり、スマートで爽快なドラムンベースに仕上がっているのが魅力だと思います。

女性ヴォーカルをフィーチャーした「Just A Vision」、ジャズ・フィーリングのドラムンベース「Continental Breakfast」、街角モードのドラムンベース「74th Avenue」「Bay Area Hustle」、クラブジャズな「Point Of No Return」あたりがオススメです。

注目されることが少ない作品ですが、侮れない1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Just A Vision」
Zoe Hの女性ヴォーカルをフィーチャー。メロディアスなイントロに続き、Zoe Hの透明なキュート・ヴォーカルが爽快なドラムンベース・サウンドと共に疾走します。ジャズ・フィーリングも含めてモロに僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=YChWvKt-CVE

「Life Of Riley」
Skriblahのラップをフィーチャー。生音の質感を効かせたアングラ・ジャジーHip-Hopフィーリングのエレクトロニカに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rWg8rilXNUE

「Continental Breakfast」
キレのあるドラムンベース・サウンドに、サックスやヴァイヴによるジャズ・フィーリングが加えられたインスト。このセンス大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZoeFjcQ750c

「Point Of No Return」
クラブジャズ好きの人が聴いても気に入るであろうスウィンギーで小粋なグルーヴに魅了されます。

「Signing Off」
フューチャー・ジャズ+ドラムンベースなインスト。2000年前後はこういう音が好きでしたね。
https://www.youtube.com/watch?v=fLSbIOKMtVM

「Celestial Sphere」
アッパーに押していくドラムンベース。スペイシーで立体的なサウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=MiJe5GT1OEU

「74th Avenue」
街角の会話と共に始まるオトナのドラムンベースといった趣が今の僕のフィーリングにフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=59_TfLdzZwo

「Bay Area Hustle」
「74th Avenue」の雰囲気を受け継ぐ、街角モードのドラムンベース。彼ららしいジャジー・メロウなアクセントが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=57G8AQyI5RA

「Street Hustler」
緩急をつけたメリハリのある音作りで聴く者を飽きさせません。
https://www.youtube.com/watch?v=s2CqehOWrJE

「Tuning」
他の曲と比較するとプリミティブな衝動のあるドラムンベースに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0PbtMfDVtL0

「Just A Vision (Marcus Intalex & ST Files Remix)」
Marcus Intalex & ST Filesによる「Just A Vision」のリミックス。アッパーに突っ走ります。
https://www.youtube.com/watch?v=WbmfFuvAW5I

猛烈に忙しくなってきた。今夜も徹夜かなぁ・・・
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする