2017年12月13日

Arto Lindsay『Invoke』

アヴァンギャルド・メロウなArtoワールド☆Arto Lindsay『Invoke』
インヴォーク
発表年:2002年
ez的ジャンル:N.Y.×ブラジル系アヴァンギャルド・メロウ
気分は... :バチューカ及ばず・・・

今回はArto Lindsayが2002年にリリースした『Invoke』です。

N.Y.生まれながらブラジル人の心を持つミュージシャンArto Lindsayについて、当ブログでこれまで紹介した作品は以下のとおりです。

 『O Corpo Sutil/The Subtle Body』(1995年)
 『Noon Chill』(1997年)
 『Mundo Civilizado』(1996年)
 『Prize』(1999年)

 Ambitious Lovers『Greed』(1988年)
 Ambitious Lovers『Lust』(1991年)

本作『Invoke』は、前作『Prize』(1999年)の路線を推し進めた作品であり、メロディアスな側面と前衛的なエッセンスが上手く融合した1枚に仕上がっています。音響ポップ的センスに磨きがかかった印象を受けます。

メイン・プロデュースはArto Lindsay/Andres Levin/Melvin Gibbsというお馴染みの強力トリオ。「You Decide」「Clemency」の2曲のみArto Lindsay/Berna Ceppas/Kassinによるプロデュースです。

「Beija-Me」「Foguete Particular」以外はArto Lindsayのオリジナルです。

レコーディングにはMelvin Gibbs(b、g、key、prog)、Andres Levin (g、key、prog)、Ambitious Loversの盟友Peter Scherer(key)、a href="http://eastzono.seesaa.net/article/302320723.html">Vinicius Cantuaria(g、vo)、Berna Ceppas(syn、prog)、Kassin(prog、b、electribe)、かつてChico Science & Nacao Zumbiとしてマンギ・ビート旋風を起こしたミクスチャー・バンドNacao ZumbiDavi Moraes(ds、g)、USインディー・ロックバンドAnimal Collective(Avey Tare/Deakin/Geologist/Panda Bear)Stephen Barber(g、key、org、clarinet)、Skoota Warner(ds)、Nanny Assis(per)、Bob Malach (clarinet)、Mark Batson(key)、Sandra Park(violin)等が参加しています。

僕のお気に入りは「Illuminated」「You Decide」「Uma」「Clemency」「Invoke」あたり。マンギ・ビートの雄Nacao Zumbiとの共演「Predigo」、Animal Collectiveとの共演「In The City That Reads」も刺激的です。また、Marisa Monteが曲作りに参加した「Delegada」にも注目です。

進化し続けるArto Lindsayの音世界を存分に楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Illuminated」
Andres Levin/Melvin Gibbsとの共作。メロディアスながらもArtoらしい先鋭的センスも忘れていないオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=r-viZ2HYFRU

「Predigo」
Melvin Gibbs/Nacao Zumbiとの共作。かつてのマンギ・ビートの雄Nacao Zumbiとの共演です。ブラジルらしいミクスチャー・サウンドを楽しめます。

「Ultra Privileged」
Andres Levinとの共作。クラリネットを交えたノスタルジックなブラジリアン・ムードを現代的なセンスで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VNCGhhR7cOQ

「Over/Run」
Andres Levinとの共作。Artoの呟きヴォーカルがハマっているメロディアスで音響ポップ的な仕上がり。

「Invoke」
Melvin Gibbsとの共作。タイトル曲は陰影のあるアヴァンギャルド感がArtoらしい1曲に仕上がっています。ヴァイオリンによるアクセントも絶妙です。

「You Decide」
Arto Lindsay/Berna Ceppas/Kassinプロデュース。Berna Ceppas/Davi Moraes/Kassinとの共作。Moreno VelosoDomenico Lancellottiとの+ 2ユニットで知られるブラジル新世代サウンドの重要ミュージシャンKassinの参加が注目です。+ 2ユニットの諸作がお好きな人であれば気に入るであろう、エクペリメンタルなのにキャッチーなブラジル新世代サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=mT8FucUhFzM

「In The City That Reads」
USインディー・ロックバンドAnimal Collectiveとの共演・共作。サイケ&アヴァンギャルドな仕上がり。アルバムで最も前衛モードかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=8xs9mkBFR78

「Delegada」
Cesar Mendes/Marisa Monteとの共作。クラリネットの響きを巧みに使った飾り気のない音響ポップといった趣です。

「Uma」
Lucas Santanaとの共作。僕好みの先鋭的センスのポップ・チューン。Artoにしかクリエイトできない音世界かもしれませんね。

「Clemency」
Arto Lindsay/Berna Ceppas/Kassinプロデュース。Davi Moraes/Melvin Gibbsとの共作。電脳パルスで刺激される前衛ブラジリアン・ポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=9wHZtvg-dUs

「Unseen」
Vinicius Cantuariaとの共作・共演。Artoと同じくN.Y.×ブラジルなコスモポリタン・ミュージシャンVinicius Cantuariaとの共演はフィットしますね。本作らしい音響ポップ的な音世界を楽しめます。

「Beija-Me」
Mario Rossi/Roberto Martins作。Ciro Monteiroのヒット曲をカヴァー。前曲に続きVinicius Cantuariaが参加し、古典ヒットを素敵なアコースティック・メロウで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mOJ-nxWDs1U

ここから2曲は国内盤ボーナス・トラック。

「Foguete Particular」
Batatinhaの名曲カヴァー。この曲もVinicius Cantuariaが参加。古典サンバをモダンな感覚で聴かせてくれます。

「Etherized」
ラストは前衛的なインストで刺激的に締め括ってくれます。

Arto Lindsayの他作品もチェックを!

Ambitious Lovers『Envy』(1984年)
Envy

Ambitious Lovers『Greed』(1988年)
Greed

Peter Scherer & Arto Lindsay『Pretty Ugly』(1990年)
Pretty Ugly

Ambitious Lovers『Lust』(1991年)
Lust

Arto Lindsay Trio『Aggregates 1-26』(1995年)
Aggregates 1-26

『O Corpo Sutil/The Subtle Body』(1995年)
O Corpo Sutil

『Mundo Civilizado』(1996年)
Mundo Civilizado

『Noon Chill』(1997年)
Noon Chill

『Prize』(1999年)
プライズ

『Ecomixes』(2000年)
エコミクシーズ

『Salt』(2004年)
ソルト・プラス2

『Cuidado Madame』(2017年)
Cuidado Madame
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2017年12月04日

Urban Mystic『Ghetto Revelations』

早熟の男性R&Bシンガーのデビュー作☆Urban Mystic『Ghetto Revelations』
Ghetto Revelations
発表年:2004年
ez的ジャンル:早熟男性R&B
気分は... :フロー体験!

今回は2000年代男性R&B作品からUrban Mystic『Ghetto Revelations』(2004年)です。

Urban Mystic(本名Brandon Williams)は1984年フロリダ生まれの男性R&Bシンガー。

これまで『Ghetto Revelations』(2004年)、『Ghetto Revelations II』(2006年)、『GRIII: Old School 2 Nu Skool』(2009年)、『Love Intervention』(2013年)、『Soulful Classics』(2015年)という5枚のアルバムをSoBe Entertainmentからリリースしています。

デビュー・アルバムとなる本作『Ghetto Revelations』(2004年)リリース時の年齢19歳。20歳前とは思えない早熟ヴォーカルを披露してくれる本格派R&B作品に仕上がっています。

Kay GeeNaughty by Nature)、El DeBargeTroy TaylorThe Beat BoyzThe MarxmenJer-z & ClayRedd等多彩なプロデューサーが起用されています。

シングルにもなった代表曲「Where Were You」、オープニングを飾る「Long Ways」というKay Geeプロデュース2曲がアルバム全体を象徴しているかもしれません。

Jackie-Oをフィーチャーした「Satisfy」、Charles Earland & Odyssey「Shining Bright」をサンプリングした「Hit Me」という爽快メロウ2曲が個人的にはお気に入り。

また、Willie Hutch「Brother's Gonna Work It Out」をサンプリングした「In Da Ghetto」Bobby Womackのカヴァー「Woman Gotta Have It」といったソウルフル・トラックもグッド!

早熟の男性R&Bは聴き応え十分です。

全曲紹介しときやす。

「Long Ways」
Kay Gee/Darren Lighty/Eddie Fプロデュース。落ち着き払ったシブめのバラードがオープニングというあたりが本作を象徴しているのでは?Al Green「Something」をサンプリングしたソウルフル・トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=NRE2Z5nPNgI

「Where Were You」
Kay Gee/Troy Taylorプロデュース。シングルにもなった代表曲。Cannonball Adderley「Capricorn」をサンプリングしたメロウ・トラックに乗って、早熟のソウルフル・ヴォーカルを聴かせてくれる至極のバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=lQugidLauqA

「Givin' It Up」
The Marxmenプロデュース。シンフォニック・モードのミディアム・グルーヴ。こういった曲でも浮ついた感じがないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_Vgh1124EDw

「Mystic Spot」
El DeBargeプロデュース。リラックスしたヴィンテージ感が印象的な仕上がり。

「Satisfy」
The Beat Boyzプロデュース。Jackie-Oをフィーチャー。Curtis Mayfield「Never Stop Loving Me」をサンプリングした爽快メロウなR&Bグルーヴは僕好みの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=GDt7Nt6eppI

「F*ck Song」
Jer-z & Clay/Dave Wrightプロデュース。タイトルはXXXな感じですが、本格的なR&Bバラードは聴き応え十分です。
https://www.youtube.com/watch?v=g9joZ1PGFb4

「Watch Out」
Reddプロデュース。この時代らしいダーク・トーンのHip-Hop調ダンサブル・チューン。本作では少し浮いている気もしますが・・・

「Ah Yeah」
Jer-z & Clayプロデュース。Act I「Friends or Lovers」をサンプリングした哀愁トラックが印象的なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=54V3u0GQrnI

「In Da Ghetto」
The Marxmenプロデュース。Willie Hutch「Brother's Gonna Work It Out」をサンプリングしたソウルフル・トラックを活かしたバラード。早熟ヴォーカルを満喫できます。

「Woman Gotta Have It」
Reginald Flowersプロデュース。Bobby Womackのカヴァー。オリジナルは『Understanding』(1972年)に収録されています。前曲からの流れが絶妙ですね。彼のヴォーカル・スタイルにフィットしたグッド・カヴァーに仕上がっています。

「Hit Me」
The Beat Boyzプロデュース。Charles Earland & Odyssey「Shining Bright」をサンプリングした爽快トラックが心地好いメロウR&B。 The Staple Singers「I'll Take You There」のフレーズの引用もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=AtAYvEBiIls

「Gotta Get U Home」
The Marxmenプロデュース。少しダークでオラオラなダンサブル・チューン。

「Shopping Spreez」
Reddプロデュース。少し90年代の香りも漂うダンサブルR&B。

「Mama's Song」
Urban Mystic/Reddプロデュース。ラストは感動バラードで締め括ってくれます。

Urban Mysticの他作品もチェックを!

『Ghetto Revelations II』(2006年)
Ghetto Revelations 2

『GRIII: Old School 2 Nu Skool』(2009年)
Griii: Old School 2 Nu Skool

『Love Intervention』(2013年)
Love Intervention

『Soulful Classics』(2015年)
Soulful Classics
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2017年11月20日

Kloud 9『Yearning 2 Love』

アーバン・メロウな双子デュオR&B☆Kloud 9『Yearning 2 Love』
Yearning 2 Love
発表年:2005年
ez的ジャンル:US双子デュオR&B/ゴスペル
気分は...:リカバリー!

今回はUSコンテンポラリー・ゴスペル・デュオKloud 9の2ndアルバム『On Kloud 9』(2005年)です。

シカゴ生まれのKelvis DuffieKendall Duffieによる双子の兄弟ユニットKloud 9の紹介は、1stアルバム『On Kloud 9』(2002年)に続き2回目となります。

テネシー州ナッシュビルを拠点にしつつ、IncognitoのリーダーJean-Paul "Bluey" Maunickとの交流がきっかけに、UKソウルの優良レーベルExpansionから1stアルバム『On Kloud 9』(2002年)をリリースし、UKで評価されるようになったKloud 9

2ndとなる本作もExpansionからのリリースです。

Kelvis DuffieKendall Duffieに加え、前作にも参加していたUSコンテンポラリー・ゴスペル・グループCommissionedのメンバーMitchell Jones、ナッシュビルのR&B/ゴスペル系プロデューサーRoger Ryanの両名もプロデュースを務めています。

前作にもIncognitoをフィーチャーした「Promise」が収録されていましたが、本作でもIncognitoをフィーチャーした「So Many Reasons」が収録され、アルバムからのリード・シングルになっています。

アルバム全体としては、1st同様に、コンテンポラリー・ゴスペルというより、アーバン・メロウなR&B作品に仕上がっています。

個人的にはアーバンな魅力を満喫できる「Special One」「Happy」「Gimme Gimme Gimme」や、「Can't Be Love」「Yearning To Love」といった素敵なスロウ、グルーヴィーな「I Like It」あたりがオススメです。

日本ではあまり話題にならないアーティストですが、なかなかの逸品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Special One」
オススメその1。Mitchell Jones/Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。このユニットの魅力が伝わってくる素敵なアーバンなモダン・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=KnjZjEEHv6s

「Crave」
Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。哀愁モードのミディアム・グルーヴ。Kelvis & Kendallの息の合ったヴォーカル・ワークがいいですね。

「Happy」
オススメその2。Kendall Duffieプロデュース。オトナR&Bな魅力がたまらないアーバン・メロウ。僕好みの素敵なミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=4zPLpQLMG58

「Gimme Gimme Gimme」
オススメその3。Kendall Duffieプロデュース。ムーディーなサックスと共に始めるセクシー・ミディアム。週末アーバン・ナイトな気分にフィットしそうなラブ・バラードなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=a5xGgYSM4gg

「A Step Away」
Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。Tonia Hughesの女性ヴォーカルをフィーチャー。2000年代らしいアーバン感覚のR&Bデュエットに仕上がっています。

「Can't Be Love」
オススメその4。Mitchell Jones/Kendall Duffieプロデュース。Mitchell Jonesのヴォーカルをフィーチャー。さり気ないですが、素敵な美メロ・バラードだと思います。この甘く切ないムード大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=d2fDFuzCNoA

「I Like It」
オススメその5。Mitchell Jones/Kendall Duffie/Kelvis Duffieプロデュース。オーガニックな質感とプログラミングの組み合わせが絶妙なR&Bグルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=W3TqgneK8sI

「Wanna Show You Love」
Kendall Duffieプロデュース。哀愁ミードのアーバン・ミディアム。どこまでもスムージーなのがこのユニットの魅力ですね。

「So Many Reasons」
オススメその6。Kendall Duffie/Roger Ryanプロデュース。本作のハイライト。Incognitoをフィーチャーした爽快メロウ・ダンサー。Bluey以外にも、Blueyの息子Daniel MaunickやSki OakenfullといったUKミュージシャンが参加しています。Kloud 9というより、殆どIncognitoな仕上がりですが、いいものはいいです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=f3GJb9aR9Qg

「Yearning To Love Interlude」
「Yearning To Love」
オススメその7。Kendall Duffieプロデュース。タイトル曲はセクシーなミディアム・バラード。ジワジワと込み上げてくるオトナR&Bバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=NUbE7NE4Urg

「The Kind Of Man I Am」
Kendall Duffieプロデュース。スムーズなヴォーカル・ワークが栄えるミディアム・グルーヴ。

「Don't Take It Personal」
Kendall Duffieプロデュース。Michael Fair(flh)とKirk Whalum(sax)をフィーチャーしたスムース・ジャズ色の強いアーバン・ソウル。どこまでもムーディーです。

「Just Another Day」
Kendall Duffie/Kelvis Duffie/Russell Whiteプロデュース。Russell Whiteのヴォーカルをフィーチャー。この曲はコンテンポラリー・ゴスペル全開の仕上がりです。彼らの原点はココにあります。

「Ready, Willing, Wanting」
Kendall Duffieプロデュース。ジェントルなアコースティック・ソウル。

「So Many Reasons (Copyright Remix)」
「So Many Reasons」のハウシーなリミックス。

Kloud 9の他作品もチェックを!

『On Kloud 9』(2002年)
On Kloud 9

『Enjoy The Ride』(2008年)
Enjoy the Ride

『Everything Is Good 2Nite』(2009年) ※ベスト盤
Everything Is Good 2nite
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2017年11月08日

Jiva『Sun & Moon』

清涼感のあるクロスオーヴァー・サウンドが魅力!☆Jiva『Sun & Moon』
サン・アンド・ムーン
発表年:2007年
ez的ジャンル:アトランタ産クロスオーヴァー
気分は... :ポジティブ・スピル・オーバー!

今回はアトランタを拠点に活動するベーシスト/プロデューサーKhari Simmonsを中心としたクロスオーヴァーなソウル/ジャズ・ユニットJivaの1stアルバム『Sun & Moon』(2005年)です。

1996年に結成されたJivaの紹介は、2ndアルバム『Day Into NIght』(2007年)に続き2回目となります。

パーマネントなバンドというよりもKhari Simmonsを中心としたプロジェクトの色彩が強い作品ですが、2ndアルバム『Day Into NIght』(2007年)にも参加していたRhonda Thomas(vo)やAlex Lattimore(vo)、Paige Lackey Martin(vo)、Amanda Williams(vo)等多彩なヴォーカリストやミュージシャンが参加しています。N.Y.ブルックリンのジャズ・ファンク・バンドBrooklyn Funk EssentialsのメンバーBassy Bob Brockmann(flh、tp)、Paul Shapiro(fl)も参加しています。

他のKhari Simmons関連作品と同じく、R&B/ソウル、ジャズ/ジャズ・ファンク、クラブミュージック、ブラジル音楽のエッセンスが融合したクロスオーヴァー・サウンドを楽しめます。

また、クラブミュージック志向が強いKhari Simmonsだけあって、ハウス界のレジェンドLouie Vega、フレンチ・ボッサ・デュオTom & Joyce等も起用したリミックス曲も充実しています。

上記のジャケは国内盤ですが、US盤はジャケや構成(リミックス曲)が異なるのでご注意を!

『Sun & Moon』(2005年) ※US盤
SUN & MOON

本編9曲の中では「Love Chooses Lovers」「I Realized」「Free Falling」「Daydreamer」の4曲がオススメ。また、Louie Vegaによる「Stars (Louie Vega E.O.L. Mix)」Tom & Joyceによる「Stars (Tom & Joyce Mix)」といったリミックス2曲もクラブミュージック好きは楽しめるはず!

目新しさはありませんが、こういった心地好いダンサブル・サウンドは僕の中で外せません。

全曲紹介しときやす。

「Mantra 1」
ジャジー&メロウなアルバムのプロローグ。

「Sun & Moon」
Simmonsのベース・プレイが栄える疾走する爽快ジャズ・ファンク。爽やかに突き抜ける感じがグッド!Incognito好きの人は気に入るのでは?

「Stars」
Simmonsのブラジリアン志向を反映したボッサ・グルーヴ。ブラジリアン・グルーヴ好きの僕は大歓迎です。
https://www.youtube.com/watch?v=g0UksH_H-CU

「I Realized」
ジャズ・ファンク+ハウスなアーバン・チューン。Rhonda Thomasの伸びやかなヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=64iu1t3ucWc

「Free Falling」
Amanda Williamsのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ボッサ・グルーヴ。クラブジャズ/ブラジリアン・グルーヴ好きの人は気に入るはず。
https://www.youtube.com/watch?v=88Ln5LDiMyY

「Swept Away」
ブラジリアン・フレイヴァのアーバン・ソウル。Simmonsらしいサウンド・センスを感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=9orULKbLp00

「Daydreamer」
Paige Lackey Martinのヴォーカルをフィーチャー。Incognito好き向けの清涼系ジャズ・ファンク。Paige Lackey Martinのヴォーカルが実にキュートです。
https://www.youtube.com/watch?v=PwakdtclMEw

「Confessions Of A Man」
Brooklyn Funk EssentialsのメンバーBassy Bob Brockmann(flh、tp)、Paul Shapiro(fl)参加曲。このユニットなジャズな側面を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=QJczwjyu8h8

「Love Chooses Lovers」
僕の一番のお気に入り。Simmonsのセンス全開のジャジー&メロウ・グルーヴ。Rhonda Thomas、Paige Lackey Martin、Alex Lattimoreによるヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=6p8VFHV-GsI

「Ever After (Jiva Remix)」
Jivaと同じアトランタのユニットSeek「Ever After」のJivaによるリミックス。オリジナルは人気コンピ・アルバム『Soul Sessions』にも収録されていた曲。同アルバムにはJivaの「Love Chooses Lovers」も収録されていました。ここではボッサ・グルーヴな仕上がりで楽しませてくれます。

「Stars (Louie Vega E.O.L. Mix)」
ハウス界のレジェンドLouie Vegaによる「Stars」のリミックス。Vega作品ではお馴染みLuisito Quintero(per)も参加したレジェンドらしいN.Y.ハウス・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=WV36vRSn43s

「Stars (Tom & Joyce Mix)」
フレンチ・ボッサ・デュオTom & Joyceによる「Stars」のリミックス。というかTom & Joyceによるリメイクといった方がいいかもしれません。美しくも儚いJoyce Hozeのヴォーカルが揺らめくTom & Joyceらしい透明感のあるダンス・サウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ol1nBdXiP-E

「Love Chooses Lovers (Heart Chakra Mix)」
「Love Chooses Lovers」のAlex Loweによるリミックス。ダンサブルな仕上がりですが、他のリミックスと比較するとインパクトが弱いかも?

未聴の方は2ndアルバム『Day Into NIght』(2007年)やKhari SimmonsRhonda Thomasの過去記事もチェックを!

『Day Into NIght』(2007年)
デイ・イントゥ・ナイト

Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
Moon Bossa (Dig)

Khari Simmons『Sun Flower』(2013年)
SUNFLOWER

Rhonda Thomas『Breathe New Life』(2006年)
Breathe New Life
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2017年10月30日

Claudia Rezende『Movimentos Raros』

兄Nico Rezendeプロデュース。☆Claudia Rezende『Movimentos Raros』
クラウジア・レゼンデ
発表年:2008年
ez的ジャンル:ピュア・ヴォイス系ブラジル人女性シンガー
気分は... :清らかな歌声が欲しい・・・

今日は透明感のあるブラジル人女性シンガー作品が聴きたい気分・・・
セレクトしたのはClaudia Rezende『Movimentos Raros』(2008年)です。

Claudia Rezendeはブラジル、サンパウロ出身の女性シンガー。彼女の兄は有名な男性シンガー・ソングライターNico Rezende

そんな兄の影響も受けながら音楽の世界に飛び込んだClaudiaのデビュー・アルバムが本作『Movimentos Raros』です。

Nico Rezendeがプロデュースを手掛け、レコーディングにはClaudia Rezende(vo)、Nico Rezende(p、el-p、g、b)以下、Alberto Continentino(b)、Allen Pontes(ds)、Sidinho Moreira(per)、Milton Guedes(harmonica)、Jair Oliveira(vo)、Leo Gandelman(fl、sax)、Miguel Gandelman (sax)といったミュージシャンが参加しています。

さらに新世代ボサノヴァ・ユニットBossacucanovaのメンバーAlex Moreiraがリミックスを手掛けた楽曲も収録されています。

Claudiaの清らかで透明感のあるヴォーカルが栄えるメロウな1枚に仕上がっています。アルバムは兄Nicoの楽曲やJoyceEd Mottaのカヴァー、有名ソウル・ヒット曲のカヴァーといった構成です。

個人的にはMilton Guedesのハーモニカが栄える「O Fim do Verao」「Signo de Ar」といったメロウ・チューン、兄Nicoのサポートが光る「Alem Daseducao」アーバン・メロウな「Como Dois Cristais」Joyceのカヴァー「Misterios」、Alex Moreiraによるリミックス「Cafe com Leite (Remix)」あたりがオススメです。

コアなブラジル音楽好きにとって、こういった作品は"イメージ先行"と映るかもしれませんね。僕の場合、美人シンガーのブラジリアン・メロウ大好きなので(笑)

兄Nicoを中心にClaudiaの盛り立てようとしている感じが好感持てる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「O Fim do Verao」
オススメその1。Nico Rezende作。兄Nicoのカヴァーがオープニング。オリジナルは『Paraiso invisivel』(2007年)に収録されています。ソフトリーなメロウ・チューンが心を穏やかにしてくれます。Milton Guedesのハーモニカがいい味出しています。

「Cafe com Leite」
Jair Oliveira/Joao Suplicy作。作者Jair Oliveiraとのデュエットによるメロウなアコースティック・サンバ。リラックした雰囲気がさり気なくていいですね。

「Let's Stay Together」
Al Greenの大ヒット・ソウル名曲をカヴァー(Al Green/Al Jackson Jr./Willie Mitchell)作。お馴染みの名曲を、ピアノをバックにClaudiaがしっとりと歌い上げます。

「Movimentos Raros」
Nico Rezende作。兄Nicoのカヴァー2曲目。オリジナルは『Nico』(1989年)に収録されています。哀愁のメロディを愁いを帯びたヴォーカルで切々と歌います。

「Como Dois Cristais」
オススメその2。Ed Motta/Ronaldo Bastos作。Ed Mottaのオリジナルは『Manual Pratico Para Festas, Bailes E Afins Vol. 1』(1997年)に収録されています。エレピのメロウ・サウンドが心地好いアーバンな仕上がりは僕好み!

「September」
Earth, Wind & Fire(EW&F)の人気曲をカヴァー(Maurice White/Al Mckay/Allee Willis作)。メロウ・ボッサな「September」も意外に悪くありません。

「Signo de Ar」
オススメその3。Nico Rezende/Jorge Vercilo作品のカヴァー。Jorge Verciloのオリジナルは『Signo de Ar』(2005年)に収録されています。Milton Guedesの素敵なハーモニカと共に始まるメロウ・チューン。サンセット・モードにフィットするロマンティックな仕上がりです。

「Misterios」
オススメその4。Joyceの名曲をカヴァー(Joyce/Mauricio Maestro作)。オリジナルは名盤『Feminina』(1980年)に収録されています。Claudiaの愁いを帯びたヴォーカルが栄えるエレガントなサウダージ感がいいですね。

「Alem Daseducao」
オススメその5。Nico Rezende/Claudio Rabello作。兄Nicoのカヴァー3曲目。オリジナルは『Tudo Ficou Pra Tras』(1991年)に収録されています。さり気ないですが、Claudiaの透明感のあるヴォーカルが栄える素敵なメロウ・チューンに仕上がっています。兄Nicoが素敵なピアノで妹をサポートします。

「Theme From the Valley of the Dolls」
Dionne Warwick、1967年のヒット曲をカヴァー(Dory Previn/Andre Previn作)。ゆったりと時間が流れていくようなメロウ・ボッサに仕上がっています。

「Cafe com Leite (Remix)」
オススメその6。新世代ボサノヴァ・ユニットBossacucanovaのメンバーAlex Moreiraによる「Cafe com Leite」のリミックス。Bossacucanova好きの僕としは嬉しいクラブ仕様のリミックスです。

ご興味がある方は兄Nico Rezendeの作品もチェックしてみては?

『Curta a Vida』(2001年)
Curta a Vida by Nico Rezende

『Paraiso Invisivel』(2007年)
Paraiso Invisivel
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