2017年02月18日

Sandie Shaw『Sandie』

スウィンギング・ロンドンの歌姫のデビュー・アルバム☆Sandie Shaw『Sandie』
サンディ
発表年:1965年
ez的ジャンル:スウィンギン・ロンドン系女性シンガー
気分は... :裸足の女王!

今回はスウィンギン・ロンドンな1枚、Sandie Shaw『Sandie』(1965年)です。

Sandie Shawは1947年、イギリス、エセックス州生まれの女性シンガー。"裸足の女王"として人気を博したスウィンギング・ロンドンの歌姫の一人です。

弱冠17歳で敏腕女性マネジャーEve Taylorの下、Chris Andrewsプロデュースで1964年にシングル「As Long As You're Happy Baby」でデビュー。

続く2ndシングルとなったLou Johnsonのカヴァー「(There's) Always Something There To Remind Me」(Burt Bacharach/Hal David作)がUKシングル・チャート第1位となり、彼女の快進撃が始まります。

その後も「Girl Don't Come」(UKシングル・チャート第3位)、「I'll Stop at Nothing」(UKシングル・チャート第4位)、「Long Live Love」(UKシングル・チャート第1位)、「Message Understood」(UKシングル・チャート第6位)、「Puppet on a String」(UKシングル・チャート第1位)、「Monsieur Dupont」(UKシングル・チャート第6位)といったヒットを60年代に放っています。

アルバムとしては『Sandie』(1965年)、『Me』(1965年)、『Love Me, Please Love Me』(1967年)、『The Sandie Shaw Supplement』(1968年)、『Reviewing the Situation』(1969年)の5枚を60年代にリリースしています。

今回紹介する『Sandie』(1965年)は彼女のデビュー・アルバムであり、UKアルバム・チャート第1位となったヒット・アルバムです。加えて、再発CDには「As Long As You're Happy Baby」「(There's) Always Something There To Remind Me」「Girl Don't Come」「I'll Stop At Nothing」「Long Live Love」「Message Understood」といった初期ヒット・シングルがボーナス・トラックで追加収録された超お得な1枚となっています。

こうしたボーナス・トラックに目を奪われがちになりますが、アルバム本編もなかなか充実しています。スウィンギング・ロンドン好きの人であれば、ヒット・シングル以上に気に入るであろう曲が多数収録されています。

本編はヒット曲カヴァーとChris Andrews作のオリジナルから構成されています。特にスウィンギング・ロンドン好きにオススメなのが、R&Bフィーリングの「Everybody Loves A Lover」「Baby I Need Your Loving」「Don't Be That Way」「It's In His Kiss」、ビートの効いた「Gotta See My Baby Every Day」あたりです。

17歳のデビュー・アルバムとは思えないほど、キュートな中にも落ち着きがあるのがいいですね。

スウィンギング・ロンドンの歌姫の魅力を堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Everybody Loves A Lover」
Robert Allen/Richard Adler作。Doris Day、1958年のヒット曲をカヴァー。Sandieヴァージョンは1962年のThe Shirellesヴァージョンをお手本にした仕上がりです。スウィンギング・ロンドンらしいR&Bフィーリングのヒップなカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=F5G6YFhQCG4

「Gotta See My Baby Every Day」
Chris Andrews作。ビートの効いたロッキン・サウンドをバックに、Sandieがキュートなヴォーカルで弾けます。スウィンギング・ロンドン好きにはたまらない仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=6cPof98K1j0

「Love Letters」
Edward Heyman/Victor Young作。Ketty Lesterのヒット(1962年)で知られる曲をカヴァー。オリジナルは同名映画(1945年)の主題歌です。可憐にバラードを歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=dhwFnxJeXAI

「Stop Feeling Sorry For Yourself」
Chris Andrews作。甘酸っぱい青春の香りのするミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=ngETbuhWvME

「Always」
Irving Berlinが1925年に書いたポピュラー・スタンダードをカヴァー。悪くはないけど、スウィンギング・ロンドン好きの人には少し拍子抜けかも?

「Don't Be That Way」
Chris Andrews作。ビートの効いたスウィンギング・ロンドンな仕上がり。ヒップなサウンドをバックにSandieの初々しさが眩しく栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=OwDKaQtyfZ0

「It's In His Kiss」
Betty Everett、1964年のヒット曲をカヴァー(Rudy Clark作)。オリジナルはMerry Claytonのヴァージョン(1963年)です。ポップとR&Bが程よくブレンドしている感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=uFZIkr5mAog

「Downtown」
Petula Clark、1964年の大ヒット曲をカヴァー(Tony Hatch作)。どうしてもPetula Clarkの印象が強い曲ですが、Sandieヴァージョンもオリジナルの雰囲気を受け継いでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=4zrS3mlg4VI

「You Won't Forget Me」
Jackie DeShannon/Shari Sheeley作。作者Jackie DeShannonヴァージョンはアルバム『Breakin' It Up on the Beatles Tour』(1964年)に収録されています。Sandieヴァージョンはハープシコードがアクセントのキュートなポップ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=f9zll471bZw

「Lemon Tree」
Will Holt作のフォーク・ソングをカヴァー。オールディーズ感の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=W6-35VJ4YGw

「Baby I Need Your Loving」
Four Tops、1964年のヒット曲をカヴァー(Holland-Dozier-Holland作)。SandieのヴォーカルとR&Bサウンドの相性の良さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=EIhtsV7wz5A

「Talk About Love」
Chris Andrews作。本編のラストはポップに弾けて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5ZE_KUi59ns

前述のように国内再発CDには初期シングルやそのB面曲が発売順にボーナス・トラックとして追加収録されています。

「As Long As You're Happy Baby」
Chris Andrews作。デビュー・シングル。初々しさの中にもSandieの持つR&Bフィーリングな魅力を確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=RHFhT4k0jOU

「(There's) Always Something There To Remind Me」
Burt Bacharach/Hal David作。2ndシングルとしてUKシングル・チャート第1位の大ヒットとなりました。ストリングスをバックにSandieが堂々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=-RpOUa1bkNQ

「Don't You Know」
Chris Andrews作。シングル「(There's) Always Something There To Remind Me」のB面曲です。しっとりと歌い上げます。10代にしてSandieが完成度の高いシンガーであったことを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZV55mxXKQ6U

「Girl Don't Come」
Chris Andrews作。3rdシングルとしてUKシングル・チャート第3位のヒットとなりました。哀愁のポップ・ソングを可憐に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=BTuzSwu8YLo

「I'll Stop At Nothing」
Chris Andrews作。4thシングルとしてUKシングル・チャート第3位のヒットとなりました。R&Bフィーリングのポップ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=lIp72ZP-WLg

「Long Live Love」
Chris Andrews作。5thシングルとしてUKシングル・チャート第1位の大ヒットとなりました。Chris Andrewsとのコンビの快調ぶりが窺えるポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=MUybFOUSb0I

「Message Understood」
Chris Andrews作。6thシングルとしてUKシングル・チャート第6位のヒットとなりました。オルガンがアクセントのスウィンギング・ロンドンらしいポップ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=2RLcw2bpOoU

Sandie Shawの他作品もチェックを!

『Me』(1965年)
ME

『Love Me, Please Love Me』(1967年)
LOVE ME, PLEASE LOVE ME

『The Sandie Shaw Supplement』(1968年)
Sandie Shaw Supplement

『Reviewing the Situation』(1969年)
REVIEWING THE SITUATION
posted by ez at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月04日

Shirley Scott『Latin Shadows』

ラテン/ボサノヴァなオルガン・ジャズ作品☆Shirley Scott『Latin Shadows』
ラテン・シャドゥズ
録音年:1965年
ez的ジャンル:ジャズ・オルガンの女王
気分は... :土曜の午後はソフトに・・・

土曜の午後はラウンジ・テイストのソフトな音が聴きたい気分・・・

セレクトしたのは、ジャズ・オルガンの女王Shirley Scott『Latin Shadows』(1965年)です。

Shirley Scott(1934-2002年)の紹介はShirley Scott & The Soul Saxes名義の『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)、The Latin Soul Quintetとの共演盤、『Mucho Mucho』(1960年)に続き3回目となります。

本作はタイトルが示唆しているように、ラテン/ボサノヴァにアプローチした作品に仕上がっています。

Gary McFarlandをアレンジャーに迎え、McFarlandらしいラウンジ・テイストのソフト・ボッサ・サウンドを随所で楽しめます。

レコーディング・メンバーは、Shirley Scott(org、vo)以下、Gary McFarland(vibes)、Jerome Richardson(fl)、Jimmy Raney(g)、Bob Cranshaw(b)、Richard Davis(b)、Mel Lewis(ds)、Willie Rodriguez(per)等のミュージシャンが参加しれています。

特にShirleyのオルガン、McFarlandのヴァイヴ、Jimmy Raneyのギターが織り成すソフト・ボッサ・サウンドが絶品です。

ラウンジ・テイストのラテン・ジャズ「Downtown」、本作らしい絶品ソフト・ボッサ「Can't Get Over the Bossa Nova」、オルガン・ジャズらしいボッサ・フィーリングの「This Love of Mine」、Shirleyのヴォーカル入り「Soul Sauce」、グルーヴィー・ボッサ・ジャズ「Hanky Panky」、クラブジャズ好きはグッとくる「Noche Azul」、アフロ・ブラジリアンな「Feeling Good」が僕のオススメです。

Shirley Scottファンのみならず、Gary McFarland好きの人も要チェックな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Latin Shadows」
Gary McFarland作。タイトル曲はGary McFarlandらしいソフト・ボッサを楽しめます。McFarlandのヴァイヴや彼が指揮するオーケストレーションが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Q7u9GvcDSPs

「Downtown」
オススメその1。Petula Clark、1964年の大ヒット曲をカヴァー(Tony Hatch作)。ラウンジ・テイストのラテン・ジャズ・カヴァーは僕好み。小気味よいラテン・リズムをバックに、ShirleyのオルガンとMcFarlandのヴァイヴがメロウに響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=jxo9sL0CoPQ

「Who Can I Turn To? (When Nobody Needs Me)」
Leslie Bricusse/Anthony Newley作。1964年のミュージカル『The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd 』挿入曲をカヴァー。華やかなオーケストレーションを従えたイージーリスニング的なボッサ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LqTldycx_8w

「Can't Get Over the Bossa Nova」
オススメその2。Eydie Gormeのカヴァー(Eydie Gorme/Steve Lawrence作)。 Shirleyのオルガン、Jimmy Raneyのギター、McFarlandのヴァイヴの絡みが絶品のボッサ・ジャズ。僕が土曜の午後に聴きたかったのは正にこんな音です。
https://www.youtube.com/watch?v=eaHlWrevazA

「This Love of Mine」
オススメその3。Frank SinatraをフィーチャーしたTommy Dorsey & His Orchestraヴァージョンでお馴染みのスタンダードをカヴァー(Sol Parker/Hank Sanicola/Frank Sinatra作)。この演奏もソフト・ボッサ好きにはたまりませんね。オルガン・ジャズならではのソフト・ボッサ・フィーリングがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eaHlWrevazA

「Perhaps, Perhaps, Perhaps (Quizas, Quizas, Quizas)」
キューバ出身のコンポーザーOsvaldo Farresによるスタンダードをカヴァー。しっとりとした哀愁ボッサ・ジャズで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nDBwUVTJBVI

「Soul Sauce」
オススメその4。Dizzy Gillespie/Chano Pozo作。当ブログではCal Tjaderのカヴァーも紹介済です。ここではShirleyのキュートなヴォーカル入りのメロウなラテン・ジャズを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=AqlZLRKefpA

「Hanky Panky」
オススメその5。Gary McFarland作。軽やかに疾走するグルーヴィー・ボッサ・ジャズはオルガンが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=JPJIZLY5hI0

「Noche Azul」
オススメその6。Shirley Scott作。オルガン・ジャズらしいボッサ・グルーヴはクラブジャズ好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=cFXa0fZmQdU

「Dreamsville」
Andy Williamsのヒットでお馴染み、Ray Evans/Jay Livingston/Henry Mancini作のスタンダードをカヴァー。スタンダードのカヴァーらしいロマンティックなラウンジ・ボッサ・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=fTpa6d1VpcA

「Feeling Good」
オススメその6。「Who Can I Turn To? (When Nobody Needs Me)」と同じくミュージカル『The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd 』挿入曲のカヴァー(Leslie Bricusse/Anthony Newley作)。ラストはアフロ・ブラジリアンなジャズ・サンバ調の演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4VyqDI3xCxI

Shirley Scottの他作品もチェックを!

Shirley Scott With The Latin Soul Quintet『Mucho Mucho』(1960年)
ムーチョ・ムーチョ

Shirley Scott & Stanley Turrentine『Blue Flames』(1964年)
Blue Flames

Shirley Scott & Clark Terry『Soul Duo』(1966年)
Soul Duo

『Soul Song』(1968年)
ソウル・ソング

Shirley Scott & The Soul Saxes『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)
シャーリー・スコット&ザ・ソウル・サックシーズ

『Something』(1970年)
Something

『Superstition』(1973年)
Superstition
posted by ez at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

The Latin Jazz Quintet with Eric Dolphy『The Latin Jazz Quintet』

Eric Dolphyとの共演第2弾アルバム☆The Latin Jazz Quintet with Eric Dolphy『The Latin Jazz Quintet』
ラテン・ジャズ・クインテット・ウィズ・エリック・ドルフィー
録音年:1960年、61年
ez的ジャンル:ラテン・ラウンジ・ジャズ
気分は... :カウボーイズ惜敗・・・

NFLディビジョナル・プレーオフの2日目は、パッカーズ、スティーラーズが勝利し、カウボーイズ、チーフスはいずれも惜敗しました。特にカウボーイズには期待していたので、残念な敗戦でした。

アンチ・ペイトリオッツの僕としては、ペイトリオッツに勝てるのはどのチームか、という目線で見ているのですが、残っているチームでは悔しいですが、ペイトリオッツが一番強そうですね。NFCチャンピオンよりはAFCチャンピオンシップで対戦するスティーラーズの方が、ペイトリオッツ退治を期待できそうかな・・・

今回は60年代ラテン・ジャズ作品からThe Latin Jazz Quintet with Eric Dolphy『The Latin Jazz Quintet』(1961年)です。

The Latin Jazz Quintetの紹介は、『Latin Soul』(1965年)、Shirley Scottとの共演盤『Mucho Mucho』(1960年)に続き3回目となります。

本作は『Caribe』(1960年)に続く、Eric Dolphyとの共演第2弾アルバムとなります。

本作におけるレコーディング・メンバーは、Felipe Diaz(vibe)、Bobby Rodriges(b)、Artur Jenkins (p)、Tommy Lopez(congas)、Luis Ramirez(timbales)、Eric Dolphy(fl、bass cla、sax)。

早逝の天才ジャズ・ミュージシャンEric Dolphyとラテン・ジャズの組み合わせって、少しイメージしづらい面もありますが、Dolphyが突出して目立つわけではなく、メンバーの一人として演奏全体に調和していると思います。

ラウンジ感覚のラテン・ジャズは、肩ひじ張らずリラックスした気分で楽しめると思います。

全曲紹介しときやす。

「You're The Cutest One」
Conway Darwin作。Felipe Diazのヴァイヴを中心としたラウンジ調のラテン・ジャズが展開されます。ここでのDolphyはバス・クラリネットを披露します。

「Speak Low」
Kurt Weill/Ogden Nash作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。ラウンジ調の小粋な疾走感が心地好いです。Dolphyの涼しげなフルートがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=_5ZHpvzQNKo

「I Got Rhythm」
George Gershwin/Ira Gershwin作。1930年のミュージカル『Girl Crazy』のために書かれた曲。パーカッシヴなコンガの効いたアッパー・ラテン・ジャズ。Dolphyはバス・クラリネットをプレイ。

「Night In Tunisia」
Dizzy Gillespie作のジャズ・スタンダードをカヴァー。Dolphyのアルト・サックスを中心に、トライバル感覚の演奏でお馴染みの楽曲を格好良く聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=R2RTRU_snMw

「Cha Cha King」
Ford Knox作。一歩間違えると、スーパー・マーケットのBGM的になりそうですが、そこは何とか持ちこたえいます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=OQI7sDhMjJM

「I Wish I Were In Love Again」
Richard Rodgers/Lorenz Hart作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。軽やかなにラテン・リズムに乗り、DolphyのサックスやFelipe Diazのヴァイヴも快調です。
https://www.youtube.com/watch?v=I9Nf81nxM-E

「You Don't Know What Love Is」
Gene de Paul/Don Raye作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。映画『Keep 'Em Flying』(1941年)のために書かれた曲です。この演奏はDolphy不参加です。しっとりムーディーな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=hNiGoqK6ubU

「Lover」
Richard Rodgers/Lorenz Hart作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。映画『Love Me Tonight』(1932年)のために書かれた曲です。緩急織り交ぜたリズムで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BRAo95fjT3Q

「Mangolina」
Ford Knox作。ストリート感のあるラテン・リズムの躍動感にグッときます。N.Y.ラテンあたりがお好きな人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=pjqFlDRcZFU

「April Rain」
Felipe Diaz作。 ラストは妖しげなラウンジ・サウンドでムーディーに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=H24udH2SwSI

ご興味がある方はThe Latin Jazz Quintetの他作品もチェックを!

『Hot Sauce/The Chant』(1960年/1962年) ※2in1CD
ラテン・ラウンジ・グルーヴ

The Latin Jazz Quintet + Eric Dolphy『Caribe』(1960年)
キャリベ

Shirley Scott With The Latin Soul Quintet『Mucho Mucho』(1960年)
ムーチョ・ムーチョ

『Latin Soul』(1965年)
ラテン・ソウル
posted by ez at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

Kenny Dorham『Una Mas (One More Time) 』

ブラジル色を打ち出した1枚☆Kenny Dorham『Una Mas (One More Time) 』
ウナ・マス+1
録音年:1963年
ez的ジャンル:ハードバッパー系ラテン/ブラジリアン・ジャズ
気分は... :もう一回!

今回は60年代ジャズからKenny Dorham『Una Mas (One More Time) 』(1963年)です。

ジャズ・トランペッターKenny Dorham(1924-1972年)の紹介は、『Quiet Kenny』(1959年)、『Afro-Cuban』(1955年)に続き3回目となります。

Kenny Dorhamといえば、"静のケニー"を代表する『Quiet Kenny』、"動のケニー"を代表する『Afro-Cuban』の2枚が有名ですが、本作『Una Mas (One More Time) 』も人気の高い1枚なのでは?

Blue Noteからリリースされた本作の特徴は、ブラジル色を打ち出した演奏です。1961年にDorhamに南米をツアーしており、その刺激から『Matador』(1962年録音)でもブラジル人コンポーザーHeitor Villa-Lobosの作品「Prelude」を取り上げていました。そうした方向性をさらに強めたのが本作作『Una Mas (One More Time) 』です。

本作がリリースされた1963年はStan GetzJoao Gilbertoがボサノヴァ・ブームの決定盤『Getz/Gilberto』をレコーディングした年であり、ジャズ・シーン全体がボサノヴァ/ブラジル音楽にフォーカスしていた時期です。

本作のレコーディング・メンバーはKenny Dorham(tp)、Herbie Hancock(p)、Joe Henderson(ts)、Butch Warren(b)、Tony Williams(ds)の5名。

当時、弱冠17歳であったTony Williamsをはじめ、若手サイドメンを積極的に起用しているのも本作の特徴です。

躍動的な演奏にグッとくる1枚であり、"動のケニー"を存分に楽しめます。

健康状態の悪化により、次作『Trompeta Toccata』(1964年)が最後のリーダー作となってしまうDorhamですが、そんな事が信じられない充実ぶりです。若手サイドメンたちからの刺激が良い方向に作用した1枚だと思います。

ボーナス・トラック以外は、すべてKenny Dorhamのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Una Mas (One More Time)」
タイトル曲はアルバム『 Inta Somethin'』(1961年)収録の「Us」をリメイクしたものです。軽快なラテン/ジャズ・サンバ色が心地好い本作を象徴する15分強の演奏です。Dorhamのトランペットも実に軽やかです。Hancockの小粋なピアノタッチが演奏全体にエレガントさをもたらしているのもいいですね。終盤、演奏が終わりと思いきや、タイトルそのままの"One More Time"の掛け声と共に、再度テーマを演奏する演出も心憎いです。Lee Morgan『The Sidewinder』なんかとも相性が良さそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=TDETNk20Vkc

「Straight Ahead」
今聴くとクラブジャズ的な格好良さもあるストレート・アヘッドな4ビート。DorhamとHendersonの2菅が躍動します。また、HancockやWilliamsらのバッキングもグッド!若き天才Williamsのドラミングが演奏全体を牽引します。
https://www.youtube.com/watch?v=SV7wZ3hfERw

「Sao Paolo」
絶妙なボッサ・フィーリングにグッとくる演奏です。『Getz/Gilberto』のようなモロにボサノヴァではなく、さり気なく取り入れるところにDorhamの美学を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=lN1iQQS5E_A

「If Ever I Would Leave You」
CDのボーナス・トラック。1960年のミュージカル『Camelot』挿入歌をカヴァー(Alan Jay Lerner/Frederick Loewe作)。本編とは異なるスウィートな雰囲気に包まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DZBcIEJgrXE

Kenny Dorhamの他作品もチェックを!

『Kenny Dorham Quintet』(1953年)
Quintet

『Afro-Cuban』(1955年)
アフロ・キューバン

『'Round About Midnight at the Cafe Bohemia』(1956年)
カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム+4

『And The Jazz Prophets Vol. 1』(1956年)
ケニー・ドーハム&ザ・ジャズ・プロフェッツ

『Jazz Contrasts』(1957年)
Jazz Contrasts

『2 Horns/2 Rhythm』(1957年)
2 Horns/2 Rhythm

『This Is the Moment!』(1958年)
Kenny Dorham Sings and Plays: This Is the Moment!

『Blue Spring』(1959年)
Blue Spring

『Quiet Kenny』(1959年)
Quiet Kenny

『The Arrival of Kenny Dorham』(1960年)
ジ・アライヴァル・オブ・ケニー・ドーハム(紙ジャケット仕様)

『Jazz Contemporary』(1960年)
JAZZ CONTEMPORARY

『Showboat』(1960年)
ショウボート

『Whistle Stop』(1961年)
Whistle Stop

『Inta Somethin/Matador』(1961、1962年)※2in1CD
Matador + Inta Somethin

『Trompeta Toccata』(1964年)
Trompeta Toccata
posted by ez at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月23日

Soul Survivors『Take Another Look』

Duane Allmanのギターも聴けるブルーアイド・ソウル作品☆Soul Survivors『Take Another Look』
テイク・アナザー・ルック
発表年:1969年
ez的ジャンル:Gamble & Huff系ブルーアイド・ソウル
気分は... :気力が・・・

今回はブルーアイド・ソウル・グループSoul Survivorsの2ndアルバム『Take Another Look』(1969年)です。

メキシコ系移民のIngui兄弟を中心に結成されたSoul Survivorsの紹介は、3rdアルバム『Soul Survivors』(1974年)に続き2回目となります。

『Soul Survivors』(1974年)はLarsen-Feiten Bandやその前身グループFull Moonのメンバーが参加していたことでも注目されたフリーソウル人気盤でした。

それに対して、本作『Take Another Look』は、Ingui兄弟のソウルフルなヴォーカルの魅力を堪能できるブルーアイド・ソウル好盤に仕上がっています。

Gamble & Huff(Kenneth Gamble & Leon Huff)のプロデュースでシングル「Expressway to Your Heart」(1967年)を発表し、全米チャート第4位、同R&Bチャート第3位のヒットを放ったSoul Survivorsでしたが、その後はヒットに恵まれず、アルバムも1st『When the Whistle Blows Anything Goes』(1967年)、2ndとなる本作『Take Another Look』(1969年)も商業的成功には至りませんでした。

本作におけるメンバーはCharles Ingui(vo)、Richard Ingui(vo)、Kenneth Jeremiah(vo)、Joseph Forgione(ds)、Paul Venturini(org)、Edward Leonetti(g)、Tony Radicello(b)という7名。

本作は3曲がGamble & HuffプロデュースによるN.Y.録音、残りがRick Hallプロデュースによるマッスル・ショールズ録音です。

後者についてはFame Recording Studiosの名うてのミュージシャン達の参加も噂されています。少なくともギターにはThe Allman Brothers Bandの“スカイドッグ”Duane Allmanが参加していると思われます。

そんなせいで、本来はGamble & Huffプロデュースの3曲に注目が集まりそうですが、個人的にはマッスル・ショールズ録音の曲の方が楽しく聴けました。

ファンキーなオープニング「Funky Way To Treat Somebody」、シングルにもなった「Mama Soul」、Duane Allmanのスライド・ギターがさく裂する「Darkness」、Etta James「Tell Mama」のカヴァー「Tell Daddy」、正統派ソウル・バラード「Keep Your Faith, Brother」、カントリー・シンガーMickey Newburyのカヴァー「Got Down On Saturday」あたりがオススメです。

ブルーアイド・ソウル好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Funky Way To Treat Somebody」
Calvin Arnoldのカヴァーがオープニング。オルガンを中心としたファンキー・サウンドをバックに、少し荒々しいソウルフル・ヴォーカルが響きます。格好良い!
https://www.youtube.com/watch?v=5TTk-8VE3Pc

「Baby, Please Don't Stop」
Kenny Gamble/Leon Huff/Mikki Farrow作。Gamble & Huffプロデュース。R&Bフィーリングのリード・ヴォーカルのロック・グループがお好きな方も気に入る曲なのでは?

「Jesse」
Charles Ingui/Richard Ingui作。ブルーアイド・ソウルらしい雰囲気のミディアム・バラード。

「Mama Soul」
Charles Ingui/Richard Ingui作。この曲もシングルになりました。アルバムの中でも完成度の高いキャッチーな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZmSIoN2SrDI

「Darkness」
Charles Ingui/Richard Ingui作。マッスル・ショールズ感を楽しめる哀愁のソウル・チューン。ここでのハイライトはDuane Allmanのスライド・ギターかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=qc9a61pwRzo

「We Got A Job To Do」
Charles Ingui/Richard Ingui作。豪快なホーン・サウンドとグルーヴィーなオルガンが印象的なマッスル・ショールズ。フィーリングのソウル・チューン。

「Keep Your Faith, Brother」
Charles Ingui/Richard Ingui作。正統派ソウル・バラード。ヴォーカル・グループとしての彼らの魅力を楽しめます。

「Tell Daddy」
Etta James「Tell Mama」のカヴァー(Clarence Carter/Marcus Daniel/Wilbur Terrell作)。南部ソウルなファンキー・サウンド全開の1曲。Duane Allmanのギターもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=1ISgrsoGf4g

「Got Down On Saturday」
カントリー・シンガーMickey Newburyのカヴァー。アーシーな雰囲気をうまく取り入れたバラード。

「(Why Don't You) Go Out Walking」
Charles Ingui/Richard Ingui作。Gamble & Huffプロデュース。ブルーアイド・ソウルらしいヴォーカル&コーラスを楽しめる1曲に仕上がっています。

「Turn Out My Fire」
Kenny Gamble/Mikki Farrow/Thom Bell作。Gamble & Huffプロデュース。シングルにもなりました。Gamble & Huffらしい手腕の発揮されたキャッチーな1曲に仕上がっています。

ご興味がある方は、ヒット・シングル「Expressway to Your Heart」収録の『When the Whistle Blows Anything Goes』(1967年)、フリーソウル人気盤『Soul Survivors』(1974年)もチェックを!

『When the Whistle Blows Anything Goes』(1967年)
When the Whistle Blows Anything Goes (Reis)

『Soul Survivors』(1974年)
ソウル・サヴァイヴァーズ(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする