2020年03月31日

The Sweet Inspirations『What the World Needs Now is Love』

Bacharach作品カヴァーが印象的な3rdThe Sweet Inspirations『What the World Needs Now is Love』(1968年)
世界は愛を求めてる
発表年:1968年
ez的ジャンル:黒人女性ヴォーカル・グループ。
気分は... :世界は愛を求めてる・・・

今週から完全に在宅ワーク体制。
新型コロナ以前から週の半分は在宅ワークだったので、自宅で仕事すること自体はいつも通りですが、オフィス勤めだった周囲の人たちが在宅ワークとなることで、Zoomでのミーティングが増えるなど仕事のやり方に変化が生じつつあります。

そんな中で、やはり昨日の志村けんさんの逝去は衝撃的でした。知人からのLineで知らされ、慌ててTVをつける各局が一斉に速報で伝えており、一気に眠気が吹き飛びました。

危機意識が希薄な人も多い日本において大きなインパクトを与えましたね。この訃報で多くの日本人が目覚めて、不要不急の外出自粛を徹底することが、志村さんへの供養となるのではないしょうか。

外出せずに家で音楽を楽しもう!

さて、今回は60年代後半から70年代にかけて活躍した黒人女性ヴォーカル・グループThe Sweet Inspirationsの3rdアルバム『What the World Needs Now is Love』(1968年)です。

バック・コーラス・グループからソロ・グループとなったThe Sweet Inspirationsの紹介は、『Estelle, Myrna And Sylvia』(1973年)に続き2回目となります。

3rdアルバムとなる本作『What the World Needs Now is Love』(1968年)は、前2作と同じくAtlanticからのリリースです。

2ndアルバムとなる前作『Songs of Faith & Inspiration』(1968年)はゴスペル・アルバムだったので、ソウル・アルバムとしては1stアルバム『The Sweet Inspirations』(1967年)からの流れで聴いたほうがいいかもしれません。

本作におけるメンバーは、Cissy Houston(Whitney Houstonの母)、Sylvia ShemwellMyrna SmithEstelle Brownという4名。

プロデュースは前2作も手掛けたTom Dowd
Arif Mardinがアレンジャーを務めます。

全12曲。カヴァー9曲、Cissy Houstonによるオリジナル3曲という構成です。

カヴァーはソウル・カヴァーのみならず、Burt Bacharach/Hal David作品、Bee Gees、、
The Righteous Brothersなども取り上げているのが本作らしい点だと思います。

「Alfie」「What the World Needs Now Is Love」というBurt Bacharach/Hal David作品カヴァー2曲、Bee Geesのカヴァー「To Love Somebody」という冒頭3曲が印象的です。

個人的にはDon Covay作の「Watch the One Who Brings You the News」Gladys Knight & The Pipsのカヴァー「Walk in My Shoes」といったグルーヴィーな楽曲がお気に入り。

オリジナルの「You Really Didn't Mean It」「I Could Leave You Alone」もおススメです。

ゴスペル・ソウルなリード・ヴォーカル、コーラスワークを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Alfie」
Burt Bacharach/Hal David作品カヴァー1曲目。Dionne Warwickが歌った映画『Alfie』の主題歌となった名曲のカヴァーです(オリジナル・レコーディングはCilla Black)。Vanessa Williamsなどのカヴァーでもお馴染みですね。当ブログではDelfonicsChristopher ScottThe Buddy Rich Big Bandのカヴァーも紹介済みです。エレガントなアレンジをバックに、黒人コーラス・グループらしいコーラスワークで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-b_xwXDGHL0

「What the World Needs Now Is Love」
Burt Bacharach/Hal David作品カヴァー2曲目。Jackie DeShannonのヒット曲をカヴァー。当ブログではCal TjaderEnoch LightDwight Trible With Matthew HalsallSamuel Jonathan Johnsonヴァージョンも紹介済みです。「Alfie」以上にゴスペル・ソウルな味わいが強く、このグループらしい圧倒的なヴォーカルワークを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=X2g3R1WeW1s

DJ Babu「Love」、DJ Babu feat. Termanology「Guns Gon' Blow」等のサンプリング・ソースとなっています。
DJ Babu「Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=0Mq6d324Ik8
DJ Babu feat. Termanology「Guns Gon' Blow」
 https://www.youtube.com/watch?v=83Vj2u7Fk1U

「To Love Somebody」
Bee Geesのヒット曲カヴァー(Barry Gibb/Robin Gibb作)。当ブログでは『Bee Gees 1st』(1967年)に収録されたオリジナルやP. P. ArnoldRobin McKelle & The Flytonesのカヴァーを紹介済みです。味わい深いソウル・チューンで、この曲の魅力を再認識させてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7IaS6TlupI4

「Watch the One Who Brings You the News」
Don Covay作品をカヴァー。Millie Jacksonヴァージョンでも知られる楽曲です。僕の一番のお気に入りはコレ。実力派黒人ヴォーカル・グループならでは味わいとノリのいい軽快なソウル・グルーヴがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=6Y0nUVQE_wE

Millie Jackson「Watch the One Who Brings You the News」
 https://www.youtube.com/watch?v=YW1t91s673w

「Am I Ever Gonna See My Baby Again」
Aldora Britton、1967年のシングル曲をカヴァー(Ralph Bartey/Johnny Northern/Rudy Clark作)。情感たっぷりに歌い上げるソウル・バラード。ゴスペル仕込みのヴォーカルには迫力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=f1c5gqwxY1E

「Unchained Melody」
The Righteous Brothers、1965年の大ヒット曲をカヴァー(Alex North/Hy Zaret作)。オリジナルの雰囲気とは異なるThe Sweet Inspirationsならではの「Unchained Melody」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=uGWzeL-mV0k

「You Really Didn't Mean It」
Cissy Houston作。Cissyのオリジナル1曲目。美しいストリングスをバックに、Cissyが圧倒的なヴォーカルを聴かせてくる感動バラード。このCissyのヴォーカルを聴いていると、娘の今は亡きWhitneyを思い出してしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=EGc69ibQg_I

「Walk in My Shoes」
Gladys Knight & The Pips、1966年のシングル曲をカヴァー(Kay Lewis/Helen Lewis作)。これも大好き!ゴスペル・ソウルな魅力全開のグルーヴィー・チューン
https://www.youtube.com/watch?v=bxqaKNeeaWg

「Where Did It Go」
Cissy Houston作。Cissyのオリジナル2曲目。ゴスペル・モードのバラード。オルガンの音色がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=2KfjNkYgwKA

「I Could Leave You Alone」
Cissy Houston作。Cissyのオリジナル3曲目。ゴスペル・ソウルな躍動感がいい感じのグルーヴィー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=Yg0kaoPwMas

「That's How Strong My Love Is」
Roosevelt Jamison作。O. V. Wrightのデビュー・シングルであり、Otis ReddingやRolling Stones
も歌った名曲をカヴァー。当ブログではLaura LeeTommie Youngのカヴァーも紹介済みです。ここではコーラスワークの素晴らしさを前面に打ち出しています、
https://www.youtube.com/watch?v=kjA5ZPsfH04

「I Don't Want to Go on Without You」
The Drifters、1964年のシングル曲をカヴァー(Jerry Wexler/Bert Russell作)。ラストは美しいストリングスをバックに、しみじみと歌い上げるソウル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=R_DOCrh-Dy8

The Sweet Inspirationsの他作品もチェックを!

『The Sweet Inspirations』(1967年)
スウィート・インスピレイションズ

『Songs of Faith & Inspiration』(1968年)
ソングス・オブ・フェイス&インスピレイション

『Sweets for My Sweet』(1969年)
Sweets for My Sweet

『Sweet Sweet Soul』(1970年)
スウィート、スウィート・ソウル

『Estelle, Myrna And Sylvia』(1973年)
Estelle, Myrna and Sylvia by Sweet Inspirations (1991-05-03)
posted by ez at 02:31| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月19日

Tamba Trio『Tamba Trio』

新生Tamba Trioの第二弾☆Tamba Trio『Tamba Trio』
タンバ・トリオ 1968年
発表年:1968年
ez的ジャンル:最高峰ジャズ・サンバ・トリオ
気分は... :レッセフェール・・・

ブラジルの最高峰ジャズ・サンバ・トリオTamba Trioのリリースした『Tamba Trio』(1968年)です。

これまで当ブログで紹介したTamba Trio、Tamba 4作品は以下の6枚。

 Tamba Trio『Tamba Trio』(1962年)
 Tamba Trio『Avanco』(1963年)
 Tamba 4『We And The Sea』(1967年)
 Tamba 4『Samba Blim』(1968年)
 Luiz Eca/Bebeto/Helcio Milito『Tamba』(1974年)
 Tamba Trio『Tamba Trio』(1975年)

『Tamba Trio』(1968年)は、ドラマーがHelcio MilitoからOhanaに代わり、Luiz Eca(p)、Bebeto(b、fl)、Ohana(ds)というラインナップとなった新生Tamba Trioとしての第2弾アルバムとなります。

新生Tamba Trioの第1弾アルバム『Tamba Trio』(1966年)は、クラシックの影響を色濃く反映した内容でしたが、第2弾となる本作はジャズ・サンバ・トリオとしてスケール・アップした会心作に仕上がっています。

ジャズ・サンバをベースに、クラシック、ジャズを織り交ぜた変幻自在の演奏&ヴォーカルワークで聴く者を魅了します。ブラジル有名曲のカヴァーで占められており、新生Tamba Trio流の調理方法の鮮やかさが際立つ構成となっています。

トリオのスケール・アップは、「So Danco Samba」「Garota De Ipanema」といった『Avanco』(1963年)収録曲の再録音を聴けばよく分かります。

また、Tamba 4名義の初アルバム『We And The Sea』(1967年)にも収録されている「Consolacao」を聴くと、新生Tamba TrioからTamba 4への発展を紐解けそうです。

オリジナルTamba TrioTamba 4作品を聴いた後に聴くと、その素晴らしさがより実感できるのでは?

謎も多いアルバムですが、Tamba Trio好きであれば外せない1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「So Danco Samba」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作のボサノヴァ名曲をカヴァー。『Avanco』(1963年)でも取り上げていた楽曲の再演です。『Avanco』ヴァージョン以上に軽快かつ変幻自在な印象を受けます。

本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Roberto MenescalGimmicksJazzlife SextetStan Getz & Luiz BonfaPeter FesslerTill BronnerA TresCharlie ByrdSergio Mendesのカヴァーを紹介済みです。

「Garota De Ipanema」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作のボサノヴァ名曲「イパネマの娘(「The Girl From Ipanema」)」をカヴァー。この曲も『Avanco』(1963年)でも取り上げていた楽曲の再演です。素敵なヴォーカルワークで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sfULTxsmhtE

本曲について、当ブログではAgustin Pereyra LucenaDiane Denoir/Eduardo MateoRoberto MenescalBossacucanova & Roberto MenescalSheila Landis/Rick MatlePapikTrio 3DFreddie McCoyLaurindo AlmeidaCharlie ByrdSirius BSergio Mendesのカヴァーも紹介済みです。

「Agua De Beber」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。実に良くコントロールされたヴォーカルワークがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PD_LLBGb3PA

本曲について、当ブログでは、Sergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo MateoAl JarreauBossacucanova & Roberto MenescalSheila Landis/Rick MatleAquarius Y Luiz AntonioSebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo HenriquesVida Novaのカヴァーを紹介済みです。

「O Samba Da Minha Terra」
Orlandivo/Durval Ferreira作品のカヴァー。イントロは少しアヴァンギャルドな雰囲気ですが、本編は実にエレガントです。
https://www.youtube.com/watch?v=BtAr-DeCsbg

当ブログではOrlandivo自身のヴァージョンに加え、Rosalia De SouzaBossacucanovaのカヴァーを紹介済みです。

「Reza」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。Loboのオリジナルは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』(1965年)に収録されています。新生Tamba Trioのカラーと本曲の持つ雰囲気が実にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=pTf4WQg9TSs

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil '66Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio Lennie Dale & Sambalanco TrioTamba 4The CarnivalDorothy AshbyThe Girls From BahiaJongo Trioのカヴァーも紹介済みです。

「O Morro Nao Tem Vez」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。8分近い長尺です。他の演奏とは一線を画すクラシック×フリー・ジャズな演奏で驚かされます。

本曲について、当ブログではSambalanco TrioWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaSimone MorenoSirius BSergio Mendesのカヴァーを紹介済みです。

「Berimbau」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。お馴染みのブラジル名曲ですが、新生Tamba Trioのカラーで見事にこのトリオでしか出来ない「Berimbau」に昇華させています。お見事!

本曲について、当ブログではLennie DaleDiane Denoir/Eduardo MateoAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioNara LeaoFelicidade A BrasilGary McFarlandKenny RankinLe Trio CamaraTrio 3DWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca Giulio Camarca & TrinidadThe Girls From BahiaVida Novaのカヴァーも紹介済みです。ご興味がある方はそちらの記事もご参照下さい。

「Corcovado」
Antonio Carlos Jobim作品のカヴァー。本作で唯一のインストです。Luiz Ecaのピアノ以上にOhanaのドラムが目立っています(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=l--PbiMHtA0

本曲について、当ブログではJoanie SommersCannonball AdderleyWanda Sa(Wanda De Sah)Mario Castro-Neves & Samba S.A.Diane Denoir/Eduardo MateoEarl OkinDardanellesCassandra WilsonO QuartetoJon HendricksGenaiTilleryLaurindo AlmeidaCharlie Byrdのカヴァーも紹介済みです。

「Desafinado」
Newton Mendonca/Antonio Carlos Jobim作のボサノヴァ名曲をカヴァー。新生Tamba Trioらしい変幻自在の緩急で素晴らしい>「Desafinado」に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DoOnoXgWmks

本曲について、当ブログではこれまでNara LeaoRoberto MenescalGary McFarlandTania MariaOs 3 MoraisO QuartetoGal CostaJoao GilbertoNico Gomez & His OrchestraLaurindo Almeida & The Bossa Nova Allstarsのヴァージョンも紹介済みです。

「Consolacao」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作。Tamba 4『We And The Sea』(1967年)で披露したヴァージョンのプロトタイプ的な長尺演奏です。壮大なドラマのようなスケールの大きな演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=73batYWPZaI

本曲について、当ブログではTenorio Jr.Celso FonsecaA Bossa EletricaAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioSirius BNara LeaoTrio 3DWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valencaのカヴァーを紹介済みです。

Tamba Trio、Tamba 4の過去記事もご参照ください。

Tamba Trio『Tamba Trio』(1962年)
デビュー

Tamba Trio『Avanco』(1963年)
アヴァンソ

Tamba 4『We And The Sea』(1967年)
二人と海

Tamba 4『Samba Blim』(1968年)
サンバ・ブリン(紙ジャケット仕様)

Luiz Eca/Bebeto/Helcio Milito『Tamba』(1974年)
タンバ(期間生産限定盤)

Tamba Trio『Tamba Trio』(1975年)
タンバ・トリオ(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 01:19| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月04日

Claudine Longet『Claudine』

A&Mのデビュー・アルバム☆Claudine Longet『Claudine』
クロディーヌ
発表年:1968年
ez的ジャンル:ウィスパー・ヴォーカル系A&Mポップ
気分は... :悩殺ウィスパー・ヴォーカル!

今回は60年代A&MポップからClaudine Longet『Claudine』(1968年)です。

1942年パリ生まれの歌手・女優Claudine Longetの紹介は、『Love Is Blue』(1968年)に続き2回目となります。

1960年にダンサーとして渡米。ラスヴェガスで大物歌手Andy Williamsと出会い、1961年に2人は結婚しています。

その後夫Andy WilliamsのルートでTV番組に出演するようなります。1966年にTV番組でAntonio Carlos Jobimの名曲「Meditation」を歌うLongetを観たHerb Alpertが気に入り、A&M Recordsと契約しました。

そのA&Mからのデビュー・アルバムが本作『Claudine』(1968年)です。

プロデュースはTommy LiPuma、アレンジはNick DeCaroが務めています。

Longetのロリータ・ウィスパー・ヴォーカルの魅力を満喫できるA&Mらしいポップス作品に仕上がっています。

A&M契約のきっかけとなった「Meditation (Meditacao)」、映画『黒いオルフェ』の主題歌「A Felicidade」といったJobim作品のカヴァー2曲、映画『男と女』の主題歌をカヴァー「A Man And A Woman (Un Homme Et Une Femme)」Beatlesの名曲カヴァー「Here, There And Everywhere」、ベイエリア出身のサイケ・ロック・バンドSopwith Camelのヒット曲カヴァー「Hello, Hello」、Mary Wellsのヒット曲カヴァー「My Guy」あたりがおススメです。

至極のロリータ・ウィスパー・ヴォーカルに悩殺されましょう(笑)

全曲紹介しときやす。

「A Man And A Woman (Un Homme Et Une Femme)」
お馴染みのフランス映画『Un Homme Et Une Femme(邦題:男と女)』(1966年)の主題歌をカヴァー(Francis Lai/Pierre Barouh作)。お馴染みの名曲を男女の会話風に聴かせてくれます。Longetのロリータ・ウィスパー・ヴォーカルでいきなり悩殺されてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=3zspPzPJBuw

本曲に関して、Free DesignBalancoConjunto 3DThe Oldians
Herbie Mann & Tamiko JonesA Tresによるカヴァーも紹介済みです。

「Here, There And Everywhere」
Beatlesのカヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。オリジナルはアルバム『Revolver』(1966年)収録。Longetのウィスパー・ヴォーカルの純粋無垢な雰囲気がNick DeCaroアレンジによるサウンドとよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=-QixNahXlU0

本曲に関して、Gal CostaThe Four King CousinsGary McFarland & Co.Jose FelicianoRita LeeThe Alan Copeland Conspiracyによるカヴァーも紹介済みです。

「Meditation (Meditacao)」
前述のようにLongetのA&M契約のきっかけとなったAntonio Carlos Jobimの名曲カヴァー。フランス語と英語で歌われますが、コケティッシュなフレンチ・ボッサ感がたまりません。ウィスパー・ヴォーカルが引き立ちますね。終盤の笑い声にもグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=qxmSdZNR1_Q

本曲に関して、当ブログではJoanie SommersElsie Bianchi TrioOscar Petersonによるカヴァーも紹介済みです。

「Tu As Beau Sourire」
Armand Canfora/Joss Baselli/Michel Jourdan作。詳しくは知りませんが、古いシャンソンのようです。少し寂しげなメロディを切々と歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=pnVnSHf1Xks

「A Felicidade」
映画『Orfeu do Carnaval(黒いオルフェ)』(1959年)の主題歌として知られるAntonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。Nick DeCaroの素晴らしいアレンジ、Longetの寂しげなヴォーカルムーディーなサックスに魅せられます。
https://www.youtube.com/watch?v=diWL3MIRjTM

本曲に関して、当ブログではRamsey Lewis TrioKenny DrewMilton NascimentoSirius BClaude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's SevenDiana PantonTania MariaWillie Boboのカヴァーも紹介済みです。

「Wanderlove」
USギタリストMason Williams作品をカヴァー。シタール入りのサイケ・ロック調フレンチ・ポップといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=bwR0Gp5zSmg

「Hello, Hello」
第二のLovin' Spoonfulと呼ばれたベイエリア出身のサイケ・ロック・バンドSopwith Camelのヒット曲をカヴァー(Peter Kraemer/Terry MacNeil作)。ウィスパー・ヴォーカルが映える至極のロリータ・ポップに仕上がっています。こういうの好きだなぁ!
https://www.youtube.com/watch?v=4JQJ2RvLItM

「Sunrise, Sunset」
有名なブロードウェイ・ミュージカル『Fiddler on the Roof(屋根の上のヴァイオリン弾き)』の挿入歌(Jerry Bock/Sheldon Harnick作)。少し寂しげな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ka8QFEYzb_k

「Until It's Time For You To Go」
カナダの女性SSW Buffy Sainte-Marieの名曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Many a Mile』(1965年)収録。美しいストリングスをバックに、Longetの美しくも儚いヴォーカルが輝きます。
https://www.youtube.com/watch?v=sgL-6-5Y3Tk

「My Guy」
Mary Wells、1964年のヒット曲をカヴァー(Smokey Robinson作)。オリジナルが大好きですが、ロリータ・ウィスパー・ヴォーカルな「My Guy」も悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=BS0Co5beIco

ご興味のある方は他のClaudine Longetもチェックを!

『The Look of Love』(1967年)
恋の面影(紙ジャケット仕様)

『Love Is Blue』(1968年)
恋はみずいろ(紙ジャケット仕様)

『Colours』(1968年)
カラ-ズ(紙ジャケット仕様)

『Run Wild, Run Free』(1970年)
ラン・ワイルド・ラン・フリー(紙ジャケット仕様)

『We've Only Just Begun』(1971年)
愛のプレリュード(限定紙ジャケット)

『Let's Spend The Night Together』(1972年)

2020年02月22日

Luis Gasca『The Little Giant』

サンタナ・ファミリーで知られるトランペット奏者の初ソロ☆Luis Gasca『The Little Giant』
ザ・リトル・ジャイアント(紙ジャケット仕様)(BOM24058)
発表年:1969年
ez的ジャンル:サンタナ・ファミリー系ラテン・ジャズ
気分は... :夢前案内人・・・

今回は60年代ラテン・ジャズからLuis Gasca『The Little Giant』(1969年)です。

Luis Gascaは1940年テキサス州ヒューストン生まれのトランペット奏者。

後にSantana『Santana III』(1971年)、Malo『Malo』(1972年)への参加などでSantanaファミリーの印象が強いミュージシャンですが、Woody Hermanのオーケストラ、Mongo Santamariaのコンボなどでも活動していた模様です。

本作『The Little Giant』(1969年)は、彼にとって初のリーダー作となるアルバムです。

プロデュースはJoel Dorn

レコーディングにはLuis Gasca(tp、flh)以下、Herbie Hancock(p)、Mark Levine(p)、Paul Griffin(p)、Charles Rainey(b)、Dave Herscher(b)、Bernard Purdie(ds)、Mickey Roker(ds)、Joe Henderson(ts)、Joe Gallardo(tb)、Hubert Laws(fl)、Lew Tabackin(fl)、Mongo Santamaria(congas)、Steve Berrios(timbales)、Marty Sheller (cowbell)といったミュージシャンが参加しています。

Luis GascaHubert LawsMark Levineがアレンジを手掛けています。

ラテン/アフロ・キューバン色を全面に打ち出した作品イメージしていたのですが、意外にしっかりジャズしていて、ジャズ×ラテン/アフロ・キューバンのバランスが絶妙な1枚に仕上がっています。

軽快なラテン・パーカッションが鳴り響く「Motherless Child」がハイライトですが、Mongo Santamaria作の人気アフロ・キューバン・クラシックをカヴァー「Afro-Blue」Herbie Hancockのエレガントなピアノが印象的な「Joy Ride」、リリカルなバラード「Nancy」Hubert Laws作のエレガント・ファンキー「Just A Little Bit」あたりもおススメです。

昨夜の吹雪は踊り疲れ・・・

全曲紹介しときやす。

「Just A Little Bit」
Hubert Laws作。Charles Raineyの格好良いベースと作者Hubert Lawsのフルートが印象的なエレガント・ファンキー・チューンがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=4Wc3SbgSYrU

「Motherless Child」
トラディショナルのカヴァー。軽快なラテン・パーカッションが鳴り響くアフロ・キューバン・ジャズは本作のハイライトなのでは?Joe Hendersonのテナー・ソロ、Luis Gascaのトランペット・ソロもエキサイティングでグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=cJCjinUJg2w

「Nancy」
Don Garcia作。アフロ・キューバンのエッセンスを取り入れたリリカルなバラード。Luis Gascaのトランペット・ソロも実にロマンティックです。
https://www.youtube.com/watch?v=KeWohKErcbc

「Cosia No. 2」
Moacir Santos作。Herbie Hancockのピアノが映えるミステリアスな演奏です。黄昏モードのようなLuis Gascaのフリューゲルホーンもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=4GjbdODKZ2c

「Afro-Blue」
ラテン・ファンにはお馴染みMongo Santamaria作の人気アフロ・キューバン・クラシックをカヴァー。作者Mongo Santamariaのコンガをバックに、Luis Gascaが情熱的なトランペットを聴かせる序盤から、覚醒的なラテン・リズムで徐々に高揚してくる中盤、さらにラテン・パーカッションが強化される終盤へという流れがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=x2SwJO3_2MQ

当ブログでは人気のDee Dee Bridgewaterヴァージョンをはじめ、Cal TjaderRobert Glasper Experiment feat. Erykah BaduTwo Banks Of Fourのカヴァーを紹介済みです。

「Joy Ride」
Bob Porcelli作。Herbie Hancockのエレガントなピアノが牽引する優雅な仕上がり。Luis GascaのフリューゲルホーンやHubert Lawsのフルートも実に穏やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=SgEGuRqt68k

「Sweet Pea」
Mark Levine作。ラストはLuis Gascaのトランペットと作者Mark Levineのピアノのみの美しいバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=beFqbX191vE

Luis Gascaの他のリーダー作もチェックを!

『For Those Who Chant』(1972年)
ルイス・ガスカ (紙ジャケット仕様)

『Collage』(1975年)
カレッジ
posted by ez at 04:33| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月14日

The Impressions『This Is My Country』

ニューソウル前夜のCurtom第一弾アルバム☆The Impressions『This Is My Country』
ディス・イズ・マイ・カントリー
発表年:1968年
ez的ジャンル:シカゴ・ソウル・グループ
気分は... :今宵コの字で一杯・・・

シカゴの名グループThe ImpressionsCurtom第一弾アルバム『This Is My Country』(1968年)です。

Jerry ButlerCurtis MayfieldLeroy Hutsonらを輩出したシカゴ・ソウルの名グループThe Impressionsについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)
 『Times Have Changed』(1972年)
 『Finally Got Myself Together』(1974年)

本作『This Is My Country』(1968年)はCurtisが設立したCurtomの第一弾アルバムです。

本作におけるメンバーはCurtis MayfieldSam GoodenFred Cashという3名。

プロデュースはCurtis Mayfield

シカゴのゲットーでポーズをキメるメンバー3人が写るジャケは、ニューソウル前夜の雰囲気がありますね。

ニューソウルへのモデル・チェンジを図っているImpressionsの中間報告みたいな感じが逆に魅力です。これまでのImpressionsのスタイルのなかにニューソウルな香りが喧嘩せずに溶け込んでいるのがいいですね。

シングル・カットされた「Fool for You」「This Is My Country」、オープニングを飾る「They Don't Know」あたりにモデル・チェンジを図るグループの姿を窺うことができます。

それ以外に、Donny Hathaway/Curtis Mayfieldという偉大な二人の共作「Gone Away」Billy Griffin/Donny Hathaway作の「You Want Somebody Else」、レゲエ・カヴァーでも人気のバラード「My Woman's Love」あたりもおススメです。

The Impressionsの新たな第一歩を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「They Don't Know」
Curtis Mayfield作。ニューソウルの到来と同時にCurtis Mayfieldのソロ作を予感させるオープニング。Curtis好きにはたまらない1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XxbCC0Aclao

「Stay Close to Me」
Curtis Mayfield作。溌剌としたノーザン・ソウルで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bXErGObCFa4

「I'm Loving Nothing」
Curtis Mayfield作。従来スタイルのバラードですが、ジワジワと滲みでる哀愁モードに今までとは異なるサムシングを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=gA0Td89Xf7E

Fel Sweetenberg「The Nuthin'」のサンプリング・ソースとなっています。
Fel Sweetenberg「The Nuthin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=e-h8-17-lyg

「Loves Happening」
Curtis Mayfield作。伝統的なソウル・コーラスですが、アレンジの妙で古臭く聴こえないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=S04TjfJHQDY

Toni Braxton「Let Me Show You the Way (Out)」のサンプリング・ソースとなっています。
Toni Braxton「Let Me Show You the Way (Out)」
 https://www.youtube.com/watch?v=rWgzwhjEnFU

「Gone Away」
Donny Hathaway/Curtis Mayfieldという偉大なソウル・シンガー二人の共作。曲調は伝統的なソウル・バラードですが、壮大なストリングスにニューソウルの風を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=-BJfAGCxO1Y

Roberta Flackがアルバム『Chapter Two』(1970年)でカヴァーしています。
Roberta Flack「Gone Away」
 https://www.youtube.com/watch?v=TKDO76zV8GE

「You Want Somebody Else」
Billy Griffin/Donny Hathaway作。ノーザン・ソウル調ななかにもニューソウルの息吹を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Yf6QrwIlmxM

「So Unusual」
Curtis Mayfield作。ファルセット・ヴォーカルが映えるソウル・グループらしいメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=h2cW1QY755g

「My Woman's Love」
Curtis Mayfield作。伝統的スタイルのようでモダンな香りがする素敵なソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BQNp_xbllck

Slim Smith & The Uniques等のレゲエ・カヴァーも人気です。また、K-Hill feat. Kaze & Pumpkinhead「The Eulogy」のサンプリング・ソースとなっています。
Slim Smith & The Uniques「My Woman's Love」
https://www.youtube.com/watch?v=HL62mpEvw2U
K-Hill feat. Kaze & Pumpkinhead「The Eulogy」
 https://www.youtube.com/watch?v=rF6HZAhkeNA

「Fool for You」
Curtis Mayfield作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第3位となっているバラード。これまでのImpressionsとニューソウルなImpressionsの両方が同居しているのが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=i8kuQz-VVDs

Professor P & DJ Akilles feat. Felix De Luca & Gracias「Fool」のサンプリング・ソースとなっています。
Professor P & DJ Akilles feat. Felix De Luca & Gracias「Fool」
 https://www.youtube.com/watch?v=kdfTQpVFP38

「This Is My Country」
Curtis Mayfield作。タイトル曲はシングルとしてUS R&Bチャート第8位となっています。「Fool for You」同様に、これまでのImpressionsとニューソウルなImpressionsの両方が同居している味わい深い1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=z_esbRoOeR0

Killarmy「Allah Sees Everything」のサンプリング・ソースとなっています。
Killarmy「Allah Sees Everything」
 https://www.youtube.com/watch?v=6KZR773X_JU

The Impressionsの他作品もチェックを!

『The Impressions/Never Ending Impressions』(1963/1964年) ※2in1CD
Impressions/Never Ending Impressions

『Keep on Pushing/People Get Ready』(1964/1965年) ※2in1CD
Keep on Pushing/People Get Ready

『One by One/Ridin' High』(1965/1966年) ※2in1CD
ONE BY ONE/RIDIN!

『The Fabulous Impressions/We're a Winner』(1967/1968年) ※2in1CD
The Fabulous Impressions / We're A Winner

『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)
ヤング・モッズ・フォゴットン・ストーリー

『Check Out Your Mind!』(1970年)
チェック・アウト・ユア・マインド!

『Times Have Changed』(1972年)
タイムズ・ハヴ・チェンジド

『Preacher Man』(1973年)
プリーチャー・マン

『Finally Got Myself Together』(1974年)
ファイナリー・ガット・マイセルフ・トゥゲザー

『First Impressions/Loving Power』(1975/1976年) ※2in1CD
First Impressions & Loving

『It's About Time』(1976年)
It's About Time

『Come to My Party/Fan the Fire』(1979/1981年) ※2in1CD
Come to My Party/Fan the Fire
posted by ez at 01:07| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする