2020年01月09日

The Kenny Clarke, Francy Boland Sextet『Music for the Small Hours』

精鋭メンバーによるセクステット☆The Kenny Clarke, Francy Boland Sextet『Music for the Small Hours』
MUSIC FOR THE SMALL HOURS
録音年:1967年
ez的ジャンル:ヨーロピアン・ビッグ・バンド精鋭ジャズ
気分は... :強みを伸ばす!

今回はThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandの精鋭メンバー・セクステットThe Kenny Clarke, Francy Boland Sextet『Music for the Small Hours』♪(1969年)です。

Modern Jazz QuartetのドラマーKenny Clarkeとベルギー出身のコンポーザー/ピアニストFrancy Bolandを双頭リーダーとしたエレガントなヨーロピアン・ビッグ・バンドThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Latin Kaleidoscope』(1968年)
 『All Smiles』(1968年)
 『More Smiles』(1969年)

本作はThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandの中核メンバーがセクステット編成でレコーディングした1枚です。

メンバーはKenny Clarke(ds)、Francy Boland(p)、Jimmy Woode (b、vo)、Sahib Shihab (fl、vo)、Joe Harris(per)、Fats Sadi(vibe、bongos)という6名。

プロデュースはGigi Campi

上記ジャケはCDのものですが、オリジナル・ジャケはこんな感じです。

『Music for the Small Hours』(1967年) ※アナログ盤
Music for the Small Hours [12 inch Analog]

The Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandのヨーロピアン・テイスト・ジャズをセクステット編成で楽しめます。

ヴォーカル曲が4曲収録されているのが印象的ですね。
ヴォーカル曲であれば、クラブジャズ・ファンに人気のPaolo Fedreghini And Marco Bianchiによるカヴァーでも知られる「Tin Tin Deo」、Sammy Cahn作のスタンダード・カヴァー「Day By Day」雰囲気のあるJimmy Woodeがヴォーカルにグッとくる「Ensadinado」がおススメです。

Luiz Bonfaのカヴァー「Ebony Samba」、Burt Bacharach作品のカヴァー「Wives And Lovers」も本作の人気曲だと思います。アフロ・キューバンな「Tin Tin Deo」もおススメです。

The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Ebony Samba」
Luiz Bonfa作品のカヴァー。ヨーロピアン・テイストの品格とブラジリアン・リズムの組み合わせにグッとくるエレガントなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=S5lRNHY3_bU

「Lush Life」
Billy Strayhorn作。お馴染みのジャズ・スタンダードをカヴァー。当ブログではBobbe NorrisMaria Joao Quintetのカヴァーも紹介済みです。Jimmy Woodeがヴォーカルをとる素敵なジャズ・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=AgHf0JMoJaM

「Tin Tin Deo」
Dizzy Gillespie作。クールなアフロ・キューバンといった趣の演奏がいいですね。Sahib Shihabのフルートもいい雰囲気を醸し出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=aMiu8WwC-Q4

「Please Don't Leave」
Sahib Shihab作。Sahib Shihabのオリジナルはアルバム『Summer Dawn』(1963年)に収録されています。Sahib Shihab自らがヴォーカルをとるエレガント&パーカッシヴな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Y0HDG9u0new

この曲といえば、当ブログでも紹介したPaolo Fedreghini And Marco Bianchiのカヴァーも各種コンピに収録された人気曲ですね。
Paolo Fedreghini And Marco Bianchi「Please Don't Leave」
 https://www.youtube.com/watch?v=phrZKDXvNqQ

「Potter's Crossing」
Jimmy Woode作。落ち着きのあるスウィンギーな演奏。Fats Sadiのヴァイヴの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=IbOw6hZoT7g

「Wives And Lovers」
Burt Bacharach作品のカヴァー。オリジナルは1964年のグラミー賞でBest Vocal Performance, Maleを受賞したJack Jonesヴァージョン。この演奏をハイライトに挙げる人も多いのでは?ヨーロピアンな気品漂うジャズ・ワルツにウットリです。ここでもFats Sadiのヴァイヴがいいです!
https://www.youtube.com/watch?v=n1kd_w6Z4I8

「Ensadinado」
Jimmy Woode作。作者Jimmy Woodeがヴォーカルをとる雰囲気のある演奏です。ミステリアスな雰囲気を醸し出すSahib Shihabのフルートが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=2Vhzevk6rus

「Lorraine」
Dizzy Gillespie作。魅惑のアフロ・キューバンですが、このセクステットならではの一筋縄ではいかない感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dZqjeoJ_gdM

「Day By Day」
Sammy Cahn作のスタンダード・カヴァー。当ブログではAstrud GilbertoBossa RioChris MontezPeter Fesslerのカヴァーも紹介済です。ここでもJimmy Woodeがヴォーカルをフィーチャー。このセクステットのダンディズムを感じる素敵な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=98vTxKW2HjY

「Love Hungry」
Jack Sels作。ラストはBolandのリリカルなピアノを存分に堪能できるバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ulp91IsD4C8

The Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandの作品もチェックを!

『Now Hear Our Meanin'』(1963年)
Now Hear Our Meanin

『Swing Waltz Swing』(1966年)
Swing Waltz Swing

『Sax No End』(1967年)
Sax No End

『All Smiles』(1968年)
All Smiles

『Latin Kaleidoscope』(1968年)
Latin Kaleidoscope/Cub

『Faces』(1968年)
Faces

『Fellini 712』(1968年)
Fellini 712

『All Blues』(1968年)
Clarke / Boland Big Band : All Blues (German Import)

『More Smiles』(1969年)
More Smiles

『Off Limits』(1970年)
Off Limits
posted by ez at 01:29| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月27日

Shirley Scott『Girl Talk』

トリオ編成による落ち着きのある1枚☆Shirley Scott『Girl Talk』
Girl Talk: Limited by SHIRLEY SCOTT (2015-05-13)
録音年:1967年
ez的ジャンル:ジャズ・オルガンの女王
気分は... :仕事が納まらない(泣)

いよいよ世間では仕事納め日。
僕の場合、仕事を納めたくても納まらない状況なのですが・・・

今回はジャズ・オルガン・トリオ作品からShirley Scott『Girl Talk』(1967年)です。

ジャズ・オルガンの女王Shirley Scott(1934-2002年)について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Mucho Mucho』(1960年)
 『Latin Shadows』(1965年)
 『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)

Impulse!からリリースされた本作は、Shirley Scott(org)、George Duvivier(b)、Mickey Roker(ds)というトリオ編成でのレコーディング。

プロデュースはBob Thiele

オリジナルは1曲のみでそれ以外はミュージカル挿入歌やスタンダードのカヴァーが中心です。

全体的に抑えたトーンの演奏が多く地味に聴こえるかもしれませんが、そこが魅力の1枚だと思います。

ジャズ・オルガンといえば、グルーヴィーな演奏を求めがちですが、こういった落ち着きのある演奏もたまにはいいものです。

仕事が納まらずバタバタ・モードの僕には一服の清涼剤のような1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Girl Talk」
Bobby Troup/Neil Hefti作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オリジナルは女優Jean Harlow(1911-1937年)の伝記映画『Harlow』(1965年)の挿入歌です。当ブログではJimmy McGriffBen SidranBossa RioThe Peddlersのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンの演奏が何ともいい味わいです。引き算の美学大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=TB4kJjX_5Hc

「Come Back To Me」
ミュージカル『On a Clear Day You Can See Forever』(1965年)の挿入歌をカヴァー(Burton Lane/Alan Jay Lerner作)。当ブログではHerbie Mann & Tamiko Jonesのカヴァーも紹介済みです。軽やかなながらも品格漂う演奏がいいですね。女性オルガン奏者ならではの感性のようなものを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=08gBW1eGt6U

「We'll Be Together Again」
Carl Fischer/Frankie Laine作のスタンダードをカヴァー。当ブログではAura UrziceanuJackson Sloanのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンながらも情感が伝わってくるオルガン・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3Np-93nU-xo

「Love Nest」
Louis Hirsch/Otto Harbach作。ジャズ・オルガンらしい雰囲気の演奏です。オルガンならではのスウィング感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tpsgyipNWfM

「Swingin' the Blues」
Count Basie/Ed Durham作。アップテンポでスウィンギーに疾走する格好良い演奏です。George Duvivierのベースがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2l6StcU5VRE

「Keep The Faith, Baby」
Shirley Scott作。本作唯一のオリジナル。ブルージーな味わいがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hFyZGvk9ZKI

「Chicago, My Kind of Town」
Frank Sinatra、Dean Martin、Sammy Davis Jr.主演の映画『Robin and the 7 Hoods』(1964年)の挿入歌をカヴァー(Jimmy Van Heusen/Sammy Cahn作)。ジャズ・オルガンらしい軽やかな演奏で楽しませてくれます。

「On The Trail (From "Grand Canyon Suite")」
Ferde Grofe作。「Grand Canyon Suite(グランド・キャニオン組曲)」の中の1曲で、多くにジャズ・ミュージシャンによって演奏されているスタンダード。当ブログではDonald ByrdJon HendricksArt Farmer Quintetのカヴァーを紹介済みです。3人の息の合ったテンポの良い演奏がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=38R8DIU9xLc

「You're A Sweetheart」
Jimmy McHugh/Harold Adamson作。ラストは落ち着いた雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NTJcUQvsQz0

Shirley Scottの他作品もチェックを!

Shirley Scott With The Latin Soul Quintet『Mucho Mucho』(1960年)
ムーチョ・ムーチョ

Shirley Scott & Stanley Turrentine『Blue Flames』(1964年)
Blue Flames

『Latin Shadows』(1965年)
ラテン・シャドゥズ

Shirley Scott & Clark Terry『Soul Duo』(1966年)
Soul Duo

『Soul Song』(1968年)
ソウル・ソング

Shirley Scott & The Soul Saxes『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)
シャーリー・スコット&ザ・ソウル・サックシーズ

『Something』(1970年)
Something

『Superstition』(1973年)
Superstition
posted by ez at 12:02| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月13日

The Clique『Sugar On Sunday』

Gary Zekleyが手掛けたソフトロック作品☆The Clique『Sugar On Sunday』

発表年:1969年
ez的ジャンル:Gary Zekley系ソフトロック
気分は... :リアリティよりアクチュアリティ!

今回は60年代ソフトロックからThe Clique『Sugar On Sunday』(1969年)です。

The Cliqueはテキサス州ヒューストンで結成されたグループ。
リード・シンガーはRandy Shaw

当初はThe Lavender Hourを名乗り、マイナー・レーベルから数枚のシングルをリリースした後、The Cliqueと改名。

1967年に西海岸のレーベルWhite Whaleと契約します。
そんなThe Cliqueの唯一のアルバムが『Sugar On Sunday』(1969年)です。

The Yellow Balloonのプロデュース&ソングライティング、The Grass Roots「Sooner or Later」のソングライティングで知られるGary Zekleyがプロデュースを手掛けています。

本作が再評価されているのもThe Cliqueというグループ以上に、ソフトロック職人Gary Zekleyへの注目からでしょう。

アルバム自体に統一感はありませんが、その分1曲毎の面白さがあります。

シングル・ヒットした「Sugar On Sunday」、後にR.E.M.がカヴァーした「Superman」をはじめ、「I'll Hold Out My Hand」「Judy, Judy, Judy」「Soul Mates」「Shadow Of Your Love」あたりが僕のおススメです。

再発CDにはオリジナル11曲に加え、シングル曲など10曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

ソフトロック好きの方はぜひチェックを!

全曲を紹介しときやす。

「Sugar On Sunday」
本作と同じ1969年リリースのTommy James & The Shondellsヴァージョンでも知られる曲(Mike Vale/Tommy James作)。シングルとしてUSチャート第22位のヒットとなっています。甘酸っぱいポップ感覚と揺らめくアレンジがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=xQVTVkmCAAQ

「My Darkest Hour」
ドラマティックなアレンジで聴かせる哀愁ポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=JpKI_98XC0A

「Holiday」
Bee Geesのヒット曲をカヴァー。オリジナルは『Bee Gees 1st』(1967年)収録。ポップな中にもほんのりサイケな香りがします。
https://www.youtube.com/watch?v=hRQJYh7sxNQ

「Hallelujah!」
ビートとホーンの効いたキャッチーなロッキン・テイストなソフトロック。
https://www.youtube.com/watch?v=EHPaN3o8JWo

「I'll Hold Out My Hand」
Al Gorgoni/Chip Taylor作。エヴァーグリーンな魅力を持つ1曲。魅力的な楽曲を良いアレンジで引き立てています。
https://www.youtube.com/watch?v=_z1xopvvVoQ

「Little Miss Lucy」
抑えたトーンでスタートし、一気にスパークするソフトロックらしい1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=IJ5bMtcXlLY

「Judy, Judy, Judy」
僕好みのビートの効いたバブルガム・ポップ。単純な分かりやすさがいいですね。サックス・ソロのアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=LOrr6Z2lI7g

「Soul Mates」
The ParadeのSmokey Roberdsによるソングライティング。ソフトロック好きにはたまらない曲調ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=bC23DvGpUg8

「(There Ain't) No Such Thing As Love」
ポップの公式的な作りですが、何処となくイナたい感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UNHdLgWw1uM

「Superman」
White Whaleからの第1弾シングルのアルバム・ヴァージョン。中〜後期Beatlesの影響を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=5g-O4FntXPs

偉大なUSロック・グループR.E.M.がカヴァーしたことでも知られる楽曲です。R.E.M.ヴァージョンはアルバム『Lifes Rich Pageant』(1986年)に収録されています。
R.E.M.「Superman」
 https://www.youtube.com/watch?v=x_Wz1DRuPJo

「Shadow Of Your Love」
Dianne Colby作。本編ラストは楽曲の良さで勝負!どこかで聴いた名曲のような錯覚を起こしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=b_7dPqClX3o

ここまでがオリジナル11曲。
ここからはボーナス・トラック10曲。

「Stay By Me」
グルーヴィーな格好良さがあります。
 https://www.youtube.com/watch?v=uwwxoa4-CPM
「Splash 1」
13th Floor Elevatorsのカヴァー。1967年のシングル曲。
 https://www.youtube.com/watch?v=KNgQSUsWLOg
「Love Ain't Easy」
1968年のシングル曲。後期Beatlesの影響を感じます。
 https://www.youtube.com/watch?v=XHKq-yqPrrc
「Gotta Get Away」
ビートの効いたオルガン・グルーヴ。
 https://www.youtube.com/watch?v=0dIgucof6RU
「Shadow Of Your Love (Single Version)」
「Superman (Single Version)」
「Sparkle And Shine」
Tommy Jamesプロデュース&ソングライティング
 https://www.youtube.com/watch?v=ypMmeB6heJ8
「I'm Alive」
Tommy Jamesプロデュース&ソングライティング
 https://www.youtube.com/watch?v=_XBxVMkRECc
「Memphis」
オルガンの効いたグルーヴィー・ロック。少しハード・ロックも入っています!
 https://www.youtube.com/watch?v=b6b7Ttp7o8U
「Southbound Wind」
「Memphis」と同路線のロック・チューン。
 https://www.youtube.com/watch?v=FjYBujHdn4w

気づけば12月も半ばに突入。
To Doリストの項目が増す一方・・・
少し焦りが出てきました。
posted by ez at 03:55| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月02日

Mongo Santamaria『Watermelon Man!』

大ヒット・シングル「Watermelon Man」収録☆Mongo Santamaria『Watermelon Man!』

発表年:1963年
ez的ジャンル:グルーヴィー・ラテン・ジャズ
気分は... :真実と挑戦・・・

今回はラテン/ジャズ・パーカッション奏者Mongo Santamariaの代表作『Watermelon Man!』(1963年)です。

※単品CDが入手困難なので上記ジャケおよびAmazonへのリンクは『Watermelon Man/Mongo Explodes』(1963/1964年)との2in1CDです。

ちなみに本来のジャケはこんな感じです。
『Watermelon Man!』(1963年) ※アナログ盤へのリンク


キューバ、ハバナ出身のパーカッション奏者Mongo Santamaria(1917-2003年)に関して、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『El Bravo!』(1965年)
 『Feelin' Alright』(1970年)
 『Mongo '70』(1970年)
 『Mongo's Way』(1971年)

ご存知の方も多いと思いますが、本作のタイトル曲「Watermelon Man」Herbie Hancockのカヴァー)はシングル・カットされ、USポップ・チャート第10位の大ヒットとなりました。

なお、Battleからリリースの本作『Watermelon Man!』(1963年)と、Columbiaからリリースされた『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)が混同されやすいですが別作品であり、収録曲「Watermelon Man」も別ヴァージョンなのでご注意を!
『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)
ウォーターメロン・マン

レコーディング・メンバーはMongo Santamaria(congas、bongos)以下、Ray Lucas(ds)、Osvaldo Martinez(per)、Rodgers Grant(p)、Victor Venegas(b)、Bobby Capers(sax)、Pat Patrick (sax)、Marty Sheller(tp)、Mauricio Smith(fl)。

プロデュースはLarry MaxwellOrrin Keepnews

目玉は勿論「Watermelon Man」ですが、それ以外にも格好良いラテン・グルーヴが沢山詰まっています。

モッド・ジャズな格好良さのある「Get The Money」「Yeh-Yeh!」、「Watermelon Man」と同タイプのラテン・グルーヴ「Don't Bother Me No More」、疾走するラテン・グルーヴ「Bayou Roots」あたりが僕のおススメです。

Mongo Santamariaを聴くならば、まず本作を最初に聴くべきでは?

全曲紹介しときやす。

「Watermelon Man」
Herbie Hancock作の名曲をカヴァー。前述のようにUSチャート第10位となったキャリア最大のヒット曲です。今聴いてもラテン・リズムに乗ったグルーヴィーな「Watermelon Man」は格好良い!の一言に尽きます。アルバム『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)ヴァージョンやHancockのオリジナル(アルバム『Takin' Off』収録)と聴き比べるのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Su_M1vpTxkM
「Watermelon Man」(From 『La Bamba』)
 https://www.youtube.com/watch?v=zJuX-JJ8WF0
Herbie Hancock「Watermelon Man」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZbHJHPTikQA

E.S.P.「Another Day at the Mall」等のサンプリング・ソースとなっています
E.S.P.「Another Day at the Mall」
 https://www.youtube.com/watch?v=lPwFy-2Cjsw

「Funny Money」
Victor Venegas作。正にファニーなラテン・ジャズ。軽快なラテン・リズムと小粋なピアノが踊っています。
https://www.youtube.com/watch?v=rlj44fP1c_g

「Cut That Cane!」
Joe Zawinul/Larry Maxwell/Nat Adderley作。Mongoのコンガがグルーヴィーに突き進む前のめりの演奏が実にヒップです。鮮やかなホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=QDTsBQIPgZo

「Get The Money」
Marty Sheller作。この演奏も実に格好良いですね。ラテン・モッド・ジャズな感じがたまりません。Mongoのグルーヴィー・コンガもサイコーです。「Watermelon Man」以外であれば、コレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=mGSPcmwBdf0

Roland Alphonso & The Skatalitesが「Passing Through」のタイトルでカヴァーしています。
Roland Alphonso & The Skatalites「Passing Through」
 https://www.youtube.com/watch?v=6ESEjnAfRGE

「The Boogie Cha Cha Blues」
Pat Patrick作。ラテン×ロックン・ロールなヒップ・サウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ckna717X6UY

「Don't Bother Me No More」
Bobby Capers作。「Watermelon Man」と同タイプの格好良いラテン・グルーヴ。「Watermelon Man」と続けて聴くのが僕のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=eO6FV3ariN8

「Love, Oh Love」
Billy Myles作。ホーン隊のはつらつとした演奏が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=snJNyD_MbkM

「Yeh-Yeh!」
Rodgers Grant作。モッドな格好良さのあるこのラテン・グルーヴも人気が高いのでは?スウィンギン・ロンドンな楽曲とも相性良さそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=vWF8UOhLgdk

Matt BiancoGeorgie Fame & The Blue FlamesLambert, Hendricks & Ross、Claude Francois、Kate Ceberano、They Might Be Giants等がカヴァーしています。
Matt Bianco「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=2voeqck5UkA
Georgie Fame & The Blue Flames「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=jf-cCL3TOCo
Lambert, Hendricks & Ross「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=s018gmdelEY
Claude Francois「Alors Salut!」
 https://www.youtube.com/watch?v=0JUi6CHiIWg
Kate Ceberano「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=AdbeP_RulYc

「The Peanut Vendor」
Moises Simons/Marion Sunshine/Wolfe Gilbert作。開放的なラテン・ジャズ。カラッとした晴れやかさが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BVATcxtMic4

「Go Git It!」
Bobby Capers作。モッド・ジャズと一緒に聴きたい、ノリの良いラテン・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=_SNyfIW9gOg

「Bayou Roots」
Pat Patrick作。疾走するラテン・リズムがたまらない1曲。クラブジャズの感性で聴いても格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=E9w7hNTBUZc

「Suavito」
Johnny Pacheco/Senen Suarez作。ラストは格好良いパーカッション・ブレイク入りのラテン・メロウ・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zn-2ynPH_eA

Mongo Santamariaの他作品もチェックを!

『Sabroso』(1960年)
Sabroso

『Mongo Introduces La Lupe』(1963年)
Mongo Introduces La Lupe

『Mongo at the Village Gate』(1963年)
Mongo at the Village Gate

『La Bamba』(1965年)
ウォーターメロン・マン

『El Bravo!』(1965年)
エル・ブラーヴォ!

『Soul Bag/Stone Soul』(1968/1969年)
Soul Bag/Stone Soul

『Feelin' Alright』(1970年)
Feelin Alright

『Mongo '70』(1970年)
Mongo '70

『Mongo's Way』(1971年)
モンゴズ・ウェイ(紙ジャケット仕様)(BOM24077)

『At Montreux』(1971年)
モンゴ・アット・モントルー

『Up From the Roots』(1972年)
Up From Roots

『Afro Indio』(1975年)
Afro Indio

『Sofrito』(1976年)
Sofrito

『A La Carte』(1976年)
La Carte

『Dawn (Amanecer)』(1977年)
夜明け

『Red Hot』(1979年)
レッド・ホット

『Soy Yo』(1987年)
Soy Yo
posted by ez at 01:04| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月20日

Sergio Mendes『The Swinger From Rio』

『Timeless』ジャケの元ネタです☆Sergio Mendes『The Swinger From Rio』
Swinger From Rio by Sergio Mendes
録音年:1964年
ez的ジャンル:ボッサ・ジャズ
気分は... :マネジメントよりイメージメント!

久々にSergio Mendesです。
セレクトしたのは1964年レコーディング(リリースは1966年)の『The Swinger From Rio』です。

当ブログでこれまで紹介してきたSergio Mendes作品は以下の11枚。

 『Brasil '65』(1965年)
 ※Wanda Sa(Wanda De Sah)Rosinha De Valencaとの共演作
 『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66』(1966年)
 『Equinox』(1967年)
 『Look Around』(1968年)
 『Fool On The Hill』(1968年)
 『Sergio Mendes' Favorite Things』(1968年)
 『Crystal Illusions』(1969年)
 『Stillness』(1970年)
 『Vintage 74』(1974年)
 『Home Cooking』(1976年)
 『Sergio Mendes & the New Brasil '77』(1977年)

本作『The Swinger From Rio』は、Sergio Mendes & Brasil '66でブレイクする前のインスト・アルバムです。

また、内容以上に『Timeless』(2006年)のジャケの元ネタとなったジャケでお馴染みのアルバムかもしれませんね。

『Timeless』(2006年)
Timeless by Sergio Mendes (2007-05-23)

レコーディング・メンバーはSergio Mendes(p)、Tiao Neto (b)、Chico de Souza (ds)のピアノ・トリオを中心に、Antonio Carlos Jobim(g)、Art Farmer(flh)、Phil Woods (as)、Hubert Laws(fl)といったミュージシャンが参加したジャズ寄りのボッサ・ジャズ作品に仕上がっています。

全11曲中6曲がAntonio Carlos Jobim作品です。

Art Farmer(flh)、Phil Woods (as)、Hubert Laws(fl)といった一流のUSジャズ・ミュージシャンをフィーチャリングし、Jobim本人のギターによるサポートを得ながら、Jobimのボサノヴァ名曲をどう仕上げていくのか、という観点で聴くと楽しいと思います。

ブレイク後の作品にはないSergio Mendesのプリミティヴな魅力を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Maria Moita」
Carlos Lyra/Vinicius De Moraes作。当ブログではRosalia De SouzaNara Leaoのカヴァーを紹介済みです。軽快なジャズ・サンバをPhil Woodsのサックスが盛り上げてくれます。セルメンの小粋なピアノもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=z6XLqSf8Z5k

「Sambinha Bossa Nova(So Tinha De Ser Com Voce)」
Antonio Carlos Jobim/Aloysio de Oliveira作。英題「It Could Only Happen with You」。当ブログではTitaDuke Pearsonのカヴァーを紹介済みです。Art Farmerのフリューゲルホーンをフィーチャーした抑えたトーンのボッサ・ジャズに仕上がっています。。
https://www.youtube.com/watch?v=BAkEyqsCjgw

「Batida Diferente」
Mauricio Einhorn/Durval Ferreira作。当ブログではCannonball AdderleyRoberto MenescalTamba Trioのヴァージョンを紹介済みです。Hubert Lawsのフルートをフィーチャーした小気味良いジャズ・サンバで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gobbGObya_k

「So Danco Samba」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作のボサノヴァ名曲をカヴァー。作者Jobimのギターも加わった瑞々しい「So Danco Samba」を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=ydccifkFnMA

本曲に関して、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Tamba TrioRoberto MenescalGimmicksJazzlife SextetStan Getz & Luiz BonfaPeter FesslerTill BronnerA TresCharlie Byrdのカヴァーを紹介済みです。

「Pau Brazil」
Sergio Mendesのオリジナル。Hubert Lawsのフルートをフィーチャーし、ジャズ寄りの演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=gkYSXm9NQpY

「The Girl From Ipanema」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius De Moraes作のボサノヴァ名曲「イパネマの娘」をカヴァー。作者Jobimのギターも加わった落ち着いたボッサ・ジャズに仕上がっています。Art Farmerのフリューゲルホーン・ソロも味わいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=qpAROg0PGa0

本曲について、当ブログではTamba TrioAgustin Pereyra LucenaDiane Denoir/Eduardo MateoRoberto MenescalBossacucanova & Roberto MenescalSheila Landis/Rick MatlePapikTrio 3DFreddie McCoyLaurindo AlmeidaCharlie ByrdSirius Bのカヴァーも紹介済みです。

「Useless Panorama」
Antonio Carlos Jobim作。Art Farmerのフリューゲルホーンをフィーチャーし、抑えたシブさが魅力のボッサ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0uFyUrpR6ow

「The Dreamer (Vivo Sonhando)」
Vinicius de Moraes/Antonio Carlos Jobim作の名曲カヴァー。Phil Woodsのサックスがリードする素敵なボッサ・ジャズに仕上がっています。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=F2UwMsrCb9s

本曲について、当ブログではWanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo MateoRosalia De SouzaEliane Eliasのカヴァーを紹介済みです。

「Primavera」
Carlos Lyra作。当ブログではO Quartetoのカヴァーも紹介済みです。Hubert Lawsのフルートをフィーチャーした穏やかなボッサ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=W6ftoDyZDk0

「Consolacao」
Baden Powell作。ピアニストSergio Mendesのプレイを存分に満喫できるアフロ・サンバ。ミステリアスな疾走感が格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=UG_QEuMvqpU

本曲について、当ブログではTamba 4Tenorio Jr.Celso FonsecaA Bossa EletricaAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioSirius BNara LeaoTrio 3DWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valencaのカヴァーを紹介済みです。

「Favela (O Morro Nao Tem Vez)」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。ラストはHubert Lawsのフルートをフィーチャーし、作者Jobimのギターが優しくリードするメロウ・ボッサで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JLiwkXfjomc

本曲について、当ブログではSambalanco TrioWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaSimone MorenoSirius Bのカヴァーを紹介済みです。

Sergio Mendes作品の過去記事もご参照下さい。

Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca『Brasil '65』(1965年)
ブラジル'65

『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』(1966年)
マシュ・ケ・ナーダ

『Equinox』(1967年)
分岐点~コンスタント・レイン

『Look Around』(1968年)
Look Around

『Fool On The Hill』(1968年)
フール・オン・ザ・ヒル

『Sergio Mendes' Favorite Things』(1968年)
Favorite Things

『Crystal Illusions』(1969年)
クリスタル・イリュージョンズ

『Stillness』(1970年)
スティルネス

『Vintage 74』(1974年)
Vintage '74

『Home Cooking』(1976年)
Homecooking

『Sergio Mendes & the New Brasil '77』(1977年)
Sergio Mendes & The New Brasil 77 by Sergio Mendes & Brasil '77
posted by ez at 01:08| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする