2019年04月21日

Theon Cross『Fyah』

盟友Moses Boyd、Nubya Garcia参加!Theon Crossの初ソロ・アルバム☆Theon Cross『Fyah』
ファイア
発表年:2019年
ez的ジャンル:新世代南ロンドン・ジャズ
気分は... :デモーニッシュ!

今回は新世代南ロンドン・ジャズの新作から、チューバ奏者Theon Crossの初ソロ・アルバム『Fyah』です。

Theon Crossは南ロンドン出身。2015年にMoses Boyd(ds)、Nubya Garcia(ts)を迎えて、初リーダー作となるEP「Aspirations EP」をレコーディングに参加しています。また、ホーン・セクションをフィーチャーしたジャズ・ユニットBrass Maskにも参加しています。

その後、新世代南ロンドン・ジャズを牽引するジャズ・サックス奏者Shabaka Hutchings率いるSons Of Kemetに参加し、『Last Evenings On Earth』(2016年)、『Your Queen Is A Reptile』(2018年)といったアルバムのレコーディングに参加しています。さらに
Brass Mask

また、今年に入り、10人編成のUK新世代ジャズ・ユニットSEED Ensembleのメンバーとして、1stアルバム『Driftglass』のレコーディングに参加しています。

CDショップの今ジャズ新作コーナーでSons Of KemetのリーダーShabaka Hutchingsによる別ユニットThe Comet Is Comingの最新作『Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery』(2019年)と、Theon Crossの初ソロ・アルバムとなる本作『Fyah』の2枚が並んでおり、両者を試聴してみました。

The Comet Is Coming『Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery』(2019年)
Trust in the Lifeforce..

サイケデリックでエレクトロニカなThe Comet Is Comingと、生音のダイナミズムのあるTheon Crossの初ソロは対照的な2枚でした。単純に良し悪しを比較できませんが、直観的に今聴くべきは後者であると感じ、本作を購入しました。

本作『Fyah』Theon Cross(tuba)以外の核となるミュージシャンがMoses Boyd(ds)とNubya Garcia(ts)。特にMoses BoydはTheon Cross自身と共に共同プロデュースを務めています。

共に、新世代南ロンドン・ジャズを牽引する期待のミュージシャンですね。当ブログでもMoses BoydはMoses Boyd Exodus名義の『Displaced Diaspora』(2018年)、Nubya Garciaは彼女が参加したジャズ・ユニットMaisha『There Is A Place』(2018年)を紹介済みです。

その2人以外にUnited VibrationsWayne Frances(ts)、Artie Zaitz (el-g)、Tim Doyle(per)、Nathaniel Cross(tb)といったミュージシャンが参加しています。

Theon、Boyd、Nubyaの三者によるスリリングなアンサンブルが本作の最大の魅力です。特に、Theonのチューバがベースの役割を担い、Boydのドラムと共にダイナミックなグルーヴを生み出しており、チューバという楽器のさらなる可能性を引き出しています。

楽曲はすべてTheon Crossのオリジナルです。

新世代南ロンドン・ジャズの勢いを感じるエキサイティングな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Activate」
Boydのダイナミックなドラミング、ベース的な役割を担うTheonのチューバ、さらにNubyaのテナー・サックスが一体となってパワフルな新世代ジャズをプレイします。3者の研ぎ澄まされた感性が素晴らしいケミストリーを起こしています。
https://www.youtube.com/watch?v=nsyVTe-hDAs

「The Offerings」
ロンドンらしくアフロ・ジャズのエッセンスを感じるアンサンブルです。特にNubyaのテナー・サックスとTheonのチューバのコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=K3JvGeF_X0E

「Radiation」
BoydのドラムとTheonのチューバが織り成すJ Dilla的な人力Hip-Hopビートにのって、Nubyaのテナーが鮮やかに響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lj7WNbuEIf4

「Letting Go」
どっしり構えたTheonのチューバという中核の周りを、Nubyaの艶やかなテナーが衛星のように飛び交います。チューバという楽器の持つパワーを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ik6hEGI_NzM

「Candace of Meroe」
クラブジャズ好きも歓喜するであろう、ギター、パーカッションも加わったアフロ・ビート調アッパー・チューン。ここでのテナー・サックスはNubyaではなく、Wayne Frances。こうしたアッパー・チューンでもベース・ライン的なTheonのチューバは実に魅力的です。
https://www.youtube.com/watch?v=agk8SHjNg0g

「Panda Village」
オープニングの「Activate」と同じく、Boyd、Theon、Nubyaのスリリングかつダイナミックなアンサンブルを満喫できます。また、エレクトロニカなアクセントもいい感じです。クラブジャズ/クラブミュージックも飲み込んだロンドン新世代ジャズ・サウンドに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=S0SY7curw6s

「CIYA」
Theon、Boyd、Nubyaの三者にギターも加わったメロウな演奏です。Theonのチューバが全体を調和させています。
https://www.youtube.com/watch?v=pm3GKZ_7ITg

「LDN's Burning」
ラストはアフロ・ジャズ的なアプローチで締め括ってくれます。Theon、Boyd、Nubyaの三者によるコズミックな音世界が展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=Dt7j8l-gBO4

Theon Crossが参加したSons Of KemetMoses BoydNubya Garcia関連の過去記事もチェックを!

Sons Of Kemet『Your Queen Is A Reptile』(2018年)
Your Queen Is A Reptile

Moses Boyd Exodus『Displaced Diaspora』(2018年)
DISPLACED DIASPORA

Maisha『There Is A Place』(2018年)
There Is A Place [解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤CD] (BRC585)
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2019年04月14日

Vladimir Cetkar『Going Home』

都会的なディスコ/クロスオーヴァー☆Vladimir Cetkar『Going Home』
ゴーイング・ホーム
発表年:2018年
ez的ジャンル:N.Y.産ディスコ/クロスオーヴァー
気分は... :コスモポリタン!

今回は新作アルバムからマケドニア出身シンガー/ギタリストVladimir CetkarによるN.Y.産ディスコ/クロスオーヴァー『Going Home』です。

1977年マケドニアの生まれ、バークリー音楽大学で学んだ後、N.Y.に移住し、音楽活動を開始したシンガー/ギタリストVladimir Cetkarの紹介は、3rdアルバム『Heavenly』(2013年)に続き、2回目となります。

前回紹介した3rdアルバム『Heavenly』(2013年)の国内盤は、厳密には『Heavenly』に2nd『We Will Never End』の音源を加えた日本独自盤です。

前作『Heavenly』(2013年)は、70〜80年代ソウル/ディスコ/フュージョンへのリスペクトを感じる内容で、かなり僕好みの1枚に仕上がっていました。

約5年ぶりに新作『Going Home』への期待も大きく、音も聴かないままネット購入してしまいました。

彼の音楽スタイルは、ChicEW&FQuincy Jonesあたりの影響を感じるメロウなモダンソウル/ディスコ系の楽曲と、Vladimirのジャズ・ギタリストとしての腕前を確認できるジャズ/フュージョン系のGeorge Benson的なインスト・チューンに分かれますが、本作でもヴォーカル曲とインスト曲が交互に配されています。

ディスコ/クロスオーヴァーに加えて、AOR的センスも兼ね備えている感じがいいですね。

個人的には80年代ポップ・ディスコ調の「Come With Me」、80年代N.Y.ディスコ調の「Going Home」、アーバン・ナイトなミディアム・グルーヴ「Night Parade」George Benson調のギター・プレイを堪能できる「Joyride」あたりが僕のおススメです。

国内盤ボーナス・トラックの「Travel The World (Valique & Funky Junkie Remix)」「Ocean Of Love (House Lovers Remix)」というフロア仕様の2曲もグッド!

コスモポリタンなミュージシャンならではの都会派ディスコ/クロスオーヴァーをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Come With Me」
爽快に駆け抜ける80年代ポップ・ディスコ調ダンス・チューンがオープニング。ストリングス&ホーン・アレンジがサウンドをパワー・アップしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=guoyP3K-gfY

「Joyride」
George Benson調のギター・プレイを堪能できるインスト・チューン。全体的にはフュージョン・ディスコ調のサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=aLTSdMxkv4s

「Going Home」
ChicChangeなどディスコ・サウンドを愛聴してきたVladimirですが、彼のそんな嗜好が反映された80年代N.Y.ディスコ調のダンス・チューンに仕上がっています。

「Jagula」
Vladimirのギターが冴えるフュージョン×ファンクなインスト・チューン。メロウ・エレピやメリハリの効いたホーン・サウンドもグッド!

「Travel The World」
開放的なホーン・サウンドと共に疾走する爽快メロウなダンサブル・チューン。タイトルも含めて、彼のコスモポリタンな感性が反映されているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ap5j9UuFPjc

「Moonrise」
Wes Montgomery‎風ギターを聴かせてくれるインスト。哀愁のラテン・フレイヴァーがいい感じです。

「Night Parade」
アーバン・ナイトなミディアム・グルーヴ。本作らしいエレガントなストリングスが効果的です。

「Travel The World (Valique & Funky Junkie Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Travel The World」のリミックス。フロア仕様のラテン・ハウス・チューンに仕上がっています。

「Ocean Of Love (House Lovers Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。『We Will Never End』収録曲のリミックス。アッパーに攻めまくります。

「Outro」
「Night Parade」のリプライズによるアウトロ。

Vladimir Cetkarの他作品もチェックを!

『We Will Never End』(2008年)
We Will Never End

『Heavenly』(2013年)
vladimir cetkar heavenly.jpg
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2019年04月07日

Lucas Arruda『Onda Nova』

AOR路線を推し進めた最新作☆Lucas Arruda『Onda Nova』
オンダ・ノヴァ
発表年:2019年
ez的ジャンル:フュージョン/AOR系ブラジリアン・メロウ
気分は... :光合成!

今回はブラジリアン・メロウ/AORな新作Lucas Arruda『Onda Nova』です。

1983年生まれのブラジル人プロデューサー/コンポーザー/マルチインストゥルメント奏者Lucas Arrudaの紹介は、デビュー・アルバム『Sambadi』(2013年)、2ndアルバム『Solar』(2015年)に続き3回目となります。

前2作が日本でも高評価であったLucas Arruda。1st『Sambadi』(2013年)では、Azymuth等に通じるブラジリアン・メロウ・フュージョンを披露し、2nd『Solar』(2015年)では歌ものを増やし、AOR的アプローチも見せてくれました。

3rdアルバムとなる本作『Onda Nova』では、AOR路線をさらに推し進めた1枚に仕上がっています。"ブラジリアン"という形容詞が不要のAORチューンが数多く収録されている点が印象的です。その意味ではEd Mottaあたりが好きな人にもおススメです。

前2作と同じくPascal Riouxが主宰するフランスのレーベルFavorite Recordingsからのリリースです。

プロデュースはLucas Arruda本人と兄のThiago Arruda

Thiago ArrudaEd Motta『Criterion Of The Senses』(2018年)にも参加していましたね。

レコーディングには、兄Thiago ArrudaGeyster名義の最新作が日本でも話題になったフランス人ミュージシャン/プロデューサーのGael Benyamin等が参加しています。

80年代US AOR的な「What I'd Do For Love」「Heaven's In Your Arms」、ポップ・ディスコ的な爽快ブギー「Perdidos E Bobos」、フュージョン・ソウル的メロウ・グルーヴ「Dragoes E Tigres」、サンバ×ファンクなブラジリアン・フュージョン「Onda Nova」EW&F調コーラスが心憎い「Dois Naufragos」、サンセットなメロウ・バラード「Depois Do Sol」など夏が待ちきれない素敵な楽曲がズラリと並びます。

ブラジリアン・メロウ好きの人のみならず、AOR好きの人にもチェックして欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Dragoes E Tigres」
オープニングはギター・カッティングが心地好いメロウ・グルーヴ。フリー・ソウル好きの人も気に入るであろうフュージョン・ソウル的な仕上がりです。

「Perdidos E Bobos」
ポップ・ディスコ的な爽快ブギー・チューン。Lucasの80年代サウンドへのリスペクトを感じます。必要以上にポップになり過ぎないバランス感覚が絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=MlignlGzhAw

「What I'd Do For Love」
個人的には本作のハイライト。80年代US西海岸系AORのエッセンスを取り入れたサマー・ブリーズなAORチューン。Gael Benyaminがソングライティング&バック・コーラスで参加しています。予備知識なしで聴くと、80年代のUS AOR作品だと信じる人も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=eEGjZnETOpk

「Onda Nova」
タイトル曲はサンバとファンクを融合させたブラジリアン・フュージョン・サウンドが魅力のセミ・インスト。ある意味、最もLucas Arrudaらしい音かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Ka4iZ8x32ck

「Heaven's In Your Arms」
AOR色の強いメロウ・ミディアム。「What I'd Do For Love」と同じく、実に80年代US AOR的な仕上がりです。この曲もGael Benyaminがソングライティング&バック・コーラスで参加しています。

「Soulshine」
ブラジリアン・ファンク・グルーヴ。Incognito系ジャズ・ファンクがお好きな人であれば楽しめる1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=AsA1yKiQz74

「Dois Naufragos」
ポルトガル語の響きがブラジリアンAORらしいメロウ・ミディアム。サウンドは80年代US AORテイストです。EW&F調コーラスワークが心憎いですね。

「Depois Do Sol」
本編ラストはサンセット・モードの素敵なメロウ・バラードで締め括ってくれます。

「Volatil」
国内盤ボーナス・トラックその1。「What I'd Do For Love」のポルトガル語ヴァージョン

「Perdidos E Bobos (Dub)」
国内盤ボーナス・トラックその2。「Perdidos E Bobos」のセミ・インスト・ヴァージョン。
https://www.youtube.com/watch?v=MY9VAQXYKC0

未聴の方は、1st『Sambadi』(2013年)、2nd『Solar』(2015年)もチェックを!

『Sambadi』(2013年)
サンバディ

『Solar』(2015年)
ソラール

本作に参加しているGael BenyaminGeyster名義の最新作『With All Due Respect』(2017年)をチェックするのも楽しいのでは?

Geyster『With All Due Respect』(2017年)
ウィズ・オール・デュー・リスペクト
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2019年03月31日

Bain『Around The Sun』

2ndもセンス抜群!ミネアポリス産オルタナティヴ・ソウル☆Bain『Around The Sun』
bain around the sun.jpg
発表年:2019年
ez的ジャンル:ミネアポリス産オルタナティヴ・ソウル
気分は... :夜明け前・・・

今回は新作アルバムからミネアポリスを拠点とするオルタナティヴ・ソウル・ユニットBainの2ndアルバム『Around The Sun』です。

Davis BainErick "Afrokeys" AndersonによるR&BユニットBainの紹介は、デビュー・アルバム『Love In Blue』(2014年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Love In Blue』(2014年)は、チルアウトな雰囲気がありながらも、サウンド偏重にならずメロディを大切にしている点が魅力のオルタナティヴ・ソウル作品でした。

そんな密かなお気に入りユニットの最新作が本作『Around The Sun』です。

前作では、Sadeあたりの音世界観を意識し、女性ヴォーカリストJayanthi Kyleがメンバーとして加わっていましたが、本作ではDavis BainErick "Afrokeys" Andersonの2人体制になっています。

アルバムにはLady MidnightKendra Glennといった女性ヴォーカリスト、スクラッチ集団「X-ecutioners」の創設メンバーとしてお馴染みの人気ターンテーブリストDJ Rob Swift、サックス奏者Walter Chancellor Jr.がフィーチャリングされています。

前作以上に、洗練され、エレガントになったチルアウト&メロウなオルタナティヴ・ソウルを満喫できます。

先行シングル「Love Safe」DJ Rob Swiftらをフィーチャーした「Summer」、メランコリック・ソウルなタイトル曲「Around the Sun」あたりが目を引きます。

個人的には爽快アコースティック・メロウ「Just Begun」、アーバン・メロウな「Running Away」「Groove With You」「Understanding」といったメロウ・ダンサーがおススメです。

ジャケ・イメージそのままの夜明け前のメロウ・ワールドをお楽しみください。

全曲紹介しときやす。

「Just Begun」
アコースティックな質感が心地好い爽快メロウがオープニング。ジャケ・イメージそのままの夜明け前のメロウ・ワールドといった雰囲気がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=55fyAJ2bATk

「Groove With You」
Lady Midnightをフィーチャーしたクールなメロウ・ダンサー。決して、ど派手にならずに何処までもクールなのがBainらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=skMpy9ZyvwU

「Love Safe」
アルバムからの先行シングル。美しいストリングスを配したビューティフルなダウンテンポ。美しさの中にも憂いを帯びた音世界がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vDXGulEJEjA

アルバム未収録ですが、The Foreign ExchangeNicolayによるリミックスもありますので、ぜひチェックを!
「Love Safe (Nicolay Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=TtvAGciIq0A

「Running Away」
このユニットのセンスが冴える素敵なアーバン・メロウ。ここでもクールな美学が貫かれています。
https://www.youtube.com/watch?v=dKlG9WJjZwk

「Summer」
DJ Rob Swift & Walter Chancellor Jr.をフィーチャー。クールなジャジー&メロウ・チューン。DJ Rob Swiftのスクラッチも目立ちすぎず音世界に融和しているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=C2HfbEPTYDA

「Around the Sun」
タイトル曲はLady Midnightをフィーチャー。Bainらしいチルアウトなメランコリック・ソウル。霞の中の哀愁メロウ・ワールドといった趣がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=s75sbK9LkFA

「Understanding」
Kendra Glennをフィーチャー。「Groove With You」と並ぶクールなメロウ・ダンサー。昨今のディスコ/ブギー・ブームを意識しつつ、それらとは一線を画すサムシングがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=cvfAEC_2ERI

「The Air」
この曲のみDavis Bainのみのヴォーカル&演奏です。シンプルさの中に Bainのプリミティブな魅力を見出すことができるかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=wilE1LWp2Ns

「Around The Sun (Reprise)」
「Around The Sun」のリプライズ。アルバムの余韻に浸りながらエンディングを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=k48aTIIJklA

未聴の方は、デビュー・アルバム『Love In Blue』(2014年)もチェックを!
『Love In Blue』(2014年)
bain love in blue.jpg
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2019年03月24日

J.Lamotta Suzume『Suzume』

ベルリン産次世代ネオソウルの第2弾☆J.Lamotta Suzume『Suzume』
すずめ
発表年:2019年
ez的ジャンル:ベルリン産次世代ネオソウル
気分は... :すずめの学校の先生は・・・

新作アルバムからイスラエル出身、ドイツ、ベルリンを拠点に活動する女性アーティストJ. Lamotta Suzumeの2ndアルバム『Suzume』です。

イスラエル、テルアビブでモロッコ系の両親の元に生まれ、現在はベルリンを拠点に活動するビートメイカー、シンガー/ラッパーJ. Lamotta Suzumeの紹介は、デビュー・アルバム『Concious Tree』(2017年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Concious Tree』(2017年)は、年末恒例『ezが選ぶ2018年の10枚』にもセレクトしたお気に入り作品です。

Hiatus KaiyoteJordan RakeiMoonchildに通じる次世代ネオソウル感覚と、J Dillaを敬愛するビートメイカーとしての才、さらにErykah Baduを思わせるキュートなヴォーカルを調和させた『Concious Tree』のメロウな音世界は格別でした。

その『Concious Tree』に続く2ndアルバム『Suzume』は、自らの音世界に対する自信を深めた彼女の充実ぶりが窺える1枚に仕上がっています。

デビュー・アルバム『Concious Tree』(2017年)と同じく、ドイツの気鋭レーベルJakarta Recordsからのリリースです。

プロデュースはJ.Lamotta Suzume自身。

レコーディングにはMartin Buhi(b、strings arr)、Daron Segal(key)、Pier Ciaccio(ds)、Ra'fat Muhammad(ds、per)、Jarita Freydank(per)、Omri Abramov(ts、brass arr)、William Henderson(tp)、Frank Dasent(tb)、Linda Jozefowski(fl)、Josefine Andronic(vln)、Yuka Snell(vln)、Mishi Stern(vln)、Tabias Opialla(vla)、Lucy Hoile(cello)、Ron Meir(back vo)、Noritsu(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

アルバムのリード曲「Turning」Moonchildに通じる日だまりのメロウ・ソウル「If You Wanna」、ジャズ・フィーリングの効いた「Shake It」、パーカッシヴに疾走する「Back In Town」、心地好いジャジー&メロウ「Where's The Sun In Berlin」、Hip-Hopトラック「Free The Jazz」、洒脱なセンスが冴え渡る「That's What I Call (Freedom)」などSuzumeワールドを存分に満喫できます。

また、国内盤ボーナス・トラック3曲も本編に劣らない充実ぶりです。

次世代ネオソウル好きには間違いない1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「If You Wanna」
日だまりのメロウ・ソウルがオープニング。彼女のキュートな魅力を満喫できます。Moonchildあたりの次世代ネオソウルがお好きな人は気に入るはず!

「Shake It」
ジャズ・フィーリング濃いめの次世代ネオソウルといった仕上がり。さり気ないですが、彼女のセンスが詰まっています。

「Back In Town」
ジャジー・メロウ・サウンドとパーカッシヴな疾走感が心地好い1曲。自身によるポケット・トランペットの音色も印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=oFAn8GEBbmM

「Shine」
つなぎの小曲ですが、素敵なメロウ・チューンです。

「Where's The Sun In Berlin」
生音ジャジー&メロウ・サウンドが心地好いメロウ・グルーヴ。彼女のキュート・ヴォーカルとジャジー&メロウ・サウンドの相性は抜群です。

「Deal with It II」
故郷イスラエルを思わせるエキゾチックなエッセンスの効いたメロウ・グルーヴ。

「Turning」
アルバムのリード曲。透明感のある彼女の歌声が優しく包み込んでくれるメロウ・ミディアム。聴く者を惹き付けるサムシングがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=p84yvVeOYWQ

「Free The Jazz」
Teknical Development.isをフィーチャーしたHip-Hopトラック。ラッパー&ビートメイカーとしての彼女の才を満喫できます。クールなジャジー&メロウ感覚がいいですね。

「Shugah Boi」
ストリングを交えたメロウなネオソウル・グルーヴ。後半はジャズ・フィーリングで楽しませてくれます。

「That's What I Call (Freedom)」
キュートな彼女の歌声が映えるジャジー&メロウ。洒脱なセンスが冴え渡ります。

「Free The Jazz (Instrumental)」
「Free The Jazz」のインスト・ヴァージョン。このトラックのジャジーな魅力を再認識できます。

ここまでが本編。ここから3曲は国内盤ボーナス・トラック。このボートラ3曲が

「Ulai/Maybe」
本編以上に、彼女のコケティッシュな魅力が伝わってくるメロウ・チューン。

「Yoshitaka」
"Suzume"というアーティスト名を伝授した日本人グラフィックデザイナー川井田 好應 (Yoshitaka Kawaida)氏の名を冠したトラック。本編ではあまり聴けなかった、J Dilla的トラックを楽しめる1曲。

「Se Love」
ドリーミーな浮遊感が心地好いメロウ・グルーヴ。ヴァイヴの音色がいい感じです。

未聴の方はデビュー・アルバム『Concious Tree』(2017年)もチェックを!

『Concious Tree』(2017年)
コンシャス・トゥリー
posted by ez at 01:26| Comment(2) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする