2019年08月18日

Nubya Garcia『Nubya's 5ive』

ロンドン次世代ジャズを牽引する女性サックス奏者の初ソロ☆Nubya Garcia『Nubya's 5ive』
ヌバイアズ・ファイヴ
発表年:2017年
ez的ジャンル:ロンドン次世代ジャズ
気分は... :新しい波・・・

今回はロンドン次世代ジャズの牽引者の一人、女性サックス/フルート奏者Nubya Garciaの初リーダー作『Nubya's 5ive』(2017年)です。

2017年リリースの作品ですが、今年に入り国内盤がリリースされました。

Nubya Garciaは1991年ロンドン生まれ。トリニダードトバゴ出身の父、ガイアナ出身の母の下に生まれました。4歳より音楽を始め、
ピアノ、バイオリン、クラリネット、フルートなどさまざまな楽器を経験し、10歳のときよりサックスを演奏し始めました。

そんな彼女は今やロンドン次世代ジャズの中心的ミュージシャンとなっています。

これまで当ブログで紹介したNubya Garcia参加作品は以下の6枚。いずれもロンドン次世代ジャズを象徴する作品です。

 Sons Of Kemet『Your Queen Is A Reptile』(2018年)
 Blue Lab Beats『Xover』(2018年)
 Joe Armon-Jones『Starting Today』(2018年)
 Moses Boyd Exodus『Displaced Diaspora』(2018年)
 Maisha『There Is A Place』(2018年)
 Theon Cross『Fyah』(2019年)

ソロ・アーティスト以外に、上記にもあるMaishaNerijaといったグループのメンバーとしても活動しています。

ちなみにNerijaは今年初のアルバム『Blume』をリリースしています。

さて、初リーダー作となる本作『Nubya's 5ive』ですが、ロンドン次世代ジャズらしいグルーヴィー&モーダルなエッセンスを織り交ぜつつ、全体としてはNubyaが脈々と受け継がれるジャズの伝統を継承するミュージシャンであることを感じる1枚に仕上がっています。

参加ミュージシャンはNubya Garcia(ts)以下、Moses Boyd(ds)、Femi Koloeso(ds)、Daniel Casimir(b)、Joe Armon-Jones(p)、 Sheila Maurice-Grey(tp)、Theon Cross(tuba)といったメンバーが参加しています。

McCoy Tynerのカヴァー「Contemplation」以外はNubya Garciaのオリジナルです。

ロンドン次世代ジャズらしい演奏を楽しむのであれば、「Lost Kingdoms」「Hold」がおススメです。また、60年代ジャズの伝統を受け継ぐ「Fly Free」「Contemplation」には美学を感じます。ハードバップな「Red Sun」はクラブジャズ好きも楽しめるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Lost Kingdoms」
ロンドン次世代ジャズを感じるオープニング。ツイン・ドラムによるダイナミックなリズムがNubyaらの演奏を引き立てている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SJKmCz979Ek

「Fly Free」
モーダルな雰囲気に包まれた情熱的なバラード。落ち着きの中にもNubyaのブロウにはパッションが宿っています。
https://www.youtube.com/watch?v=LgxSPJtlmoQ

「Hold」
盟友Moses Boyd(ds)、Theon Cross(tuba)の2人が揃って参加しています。ロンドン次世代らしいセンスのジャズ・サウンドを存分に楽しめます。Moses Boydの格好良いドラミングもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=tTpsiGjdDLw

「Contemplation」
McCoy Tyner作品のカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『The Real McCoy』(1967年)に収録されています。60年代モーダル・ジャズの伝統を受け継ぐ演奏に、Nubyaをはじめとする参加メンバーたちの美学を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=SchmXLmrIPg

「Red Sun」
Joe Armon-Jonesの美しいピアノのイントロから一転し、白熱のハードバップが展開されます。この疾走感はクラブジャズ好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=ilMMWdfwINg

「Hold (Alternate Take)」
CDボーナス・トラック。「Hold」の別トラックです。オリジナルと聴き比べると楽しいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=hU1u7PyijpE

MaishaNerijaのアルバムもチェックを!

Maisha『There Is A Place』(2018年)
There Is A Place [解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤CD] (BRC585)

Nerija『Blume』(2019年)
Blume

未聴の方はNubyaの盟友、Moses BoydTheon Crossの作品もチェックを!いずれもNubyaが参加しています。

Moses Boyd Exodus『Displaced Diaspora』(2018年)
DISPLACED DIASPORA

Theon Cross『Fyah』(2019年)
ファイア
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2019年08月11日

Tuxedo『Tuxedo III』

人気ディスコ/ファンク・ユニット、三度登場☆Tuxedo『Tuxedo III』
タキシード III
発表年:2019年
ez的ジャンル:70/80年代オマージュ系ディスコ/ファンク
気分は... :ピカチュウ大量発生・・・

昨日は横浜みなとみらいに出歩いていたところ、ピカチュウ・イベントで街中にピカチュウやピカチュウ・グッズに包まれた人々で溢れていました。僕自身は別の目的で出向いたのですが、夏休み気分に便乗してみました(笑)

今日は新作アルバムから、人気ディスコ/ファンク・ユニットTuxedoの最新3rdアルバム『Tuxedo III』です。

白人ソウル・アーティストMayer Hawthorneと黒人Hip-HopプロデューサーJake Oneによるディスコ/ファンク・ユニットTuxedoの紹介は、デビュー・アルバム『Tuxedo』(2015年)、『Tuxedo II』(2017年)に続き3回目となります。

前2作はStones Throwからのリリースでしたが、本作はStones Throwを離れてのリリースです。

このユニットが3rdアルバムまで続くとは思っていなかったので嬉しい新作ですね。

このユニットの魅力は、70/80年代へのオマージュに満ちたディスコ/ファンク・ワールドですが、この3rdアルバムでも基本軸を変えずにキャッチーなディスコ/ファンクに徹しているのがいいですね。

本作が前2作と少し異なるのは多くのアーティストをフィーチャリングしている点です。Leven KaliBattlecatMF DoomDam-FunkGabriel Garzon-MontanoParisalexaBenny SingsGavin Turekがフィーチャリングされています。さらにタワー・レコード限定盤「Own Thang」ではTony! Toni! Tone!がフィーチャリングされています。

先行シングルにもなった「The Tuxedo Way」、僕の一番のお気に入り「You & Me」、MF Doomをフィーチャーした「Dreaming In The Daytime」、ディスコ好きにはたまらない「If U Want It」Chic風の「On A Good One」、華やかなディスコ・ファンク「Close」など、どこを切っても100%Tuxedo印の痛快作です

夏を盛り上げる痛快ディスコ/ファンク・ワールドをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「The Tuxedo Way」
先行シングルにもなったパーティー・チューンがオープニング。軽快なギター・カッティングをはじめ、華やかな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RVa0N5QE0Hc

「You & Me」
僕の一番のお気に入り。このユニットのディスコ職人ぶりが窺えるキャッチーなディスコ・チューン。キュートなシンセの音色もサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=EJeO9aPWBI8

「OMW」
L.A.の新進シンガーLeven Kali、ウエストコーストの重鎮DJであるBattlecatをフィーチャー。G-Funkテイストのディスコ・ファンクを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6zleVW3ocZY

「Dreaming In The Daytime」
MF Doomをフィーチャー。80年代ブラコン×G-Funkなメロウ・ファンク。Hawthorneのファルセット・ヴォーカル時には80年代オマージュ風なのに、MF Doomのラップが入ると一気にG-Funkモードになるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=G0xjqNt2DnU

「Extra Texture」
Dam-Funkをフィーチャー。テンポを落とした哀愁バラードで一度クールダウンといったところでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=aoI-1MoAnvg

「Gabriel's Groove」
Gabriel Garzon-Montanoをフィーチャー。後半に突入する前の繋ぎの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=jROQyrQrW2w

「Vibrations」
シアトルを拠点とする女性シンガーParisalexaをフィーチャー。シンセ使いのセンスが光るディスコ・ファンク。80年代へのオマージュも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=c1hgHNwHhWs

「If U Want It」
Tuxedoらしいセンスに溢れた1曲。70〜80年代ディスコ/ファンク名曲のエッセンスを見事にすくい上げてTuxedo流に仕立ているのいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xcqAuKSHH5s

「On A Good One」
軽快なギター・カッティングが先導する爽快ディスコ。確信犯的なChic風サウンドに思わずニンマリしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=htyuPAEkw8g

「Toast 2 Us」
オランダ人SSW、Benny Singsをフィーチャー。意外な顔合わせな感じもしますが、80年代ブラコン調の哀愁ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=KV7pxaQkmS0

「Close」
Tuxedo作品ではお馴染みの女性シンガーGavin Turekをフィーチャー。本編ラストは華やかなディスコ・ファンクでキャッチーに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lZiY7j036sE

「Own Thang」
タワー・レコード限定盤ボーナス・トラック。Tony! Toni! Tone!をフィーチャー。ボートラ扱いが勿体ないと思える爽快ディスコ・ファンクです。

『Tuxedo』(2015年)
Tuxedo (タキシード)

『Tuxedo II』(2017年)
II
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2019年08月04日

Carlos Aguirre『La musica del agua』

アルゼンチン・フォルクローレの巨匠7年ぶりの新作☆Carlos Aguirre『La musica del agua』
LA MÚSICA DEL AGUA / ラ・ムシカ・デル・アグア 〜 水の音楽
発表年:2019年
ez的ジャンル:アルゼンチン・コンテンポラリー・フォルクローレ
気分は... :水の音楽!

新作アルバムからアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレ・シーンの巨匠Carlos Aguirreの最新作『La musica del agua』です。

1965年アルゼンチン、エントレリオス州セギーの生まれのシンガー・ソングライター/ピアニスト/ギタリストCarlos Aguirreの紹介は、『Orillania』(2012年)、Andre MehmariJuan Quinteroとの共演作『Serpentina』(2017年)に続き3回目となります。

ソロ・アルバムとしては、『Orillania』(2012年)以来7年ぶりとなる本作『La musica del agua』

『水の音楽』というアルバム・タイトルが意味するように、彼が愛するラプラタ河流域の雄大な自然や、そこに暮らす人々について歌われた楽曲をセレクトし、ピアノの弾き語りでまとめあげた作品です。約5年の歳月をかけて、本作のテーマに合致する音楽家、楽曲を探求した模様です。

Carlos Aguirreのピアノとヴォーカルのみというシンプルな作りの作品ですが、実に深遠な音世界を創り上げているのが巨匠らしいですね。

都会の喧騒や夏の暑苦しさを忘れさせてくれるAguirreならではの澄み切った音世界は、まさに水の音楽です。

水羊羹でも食べながら聴きたくなる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Juancito en la siesta」
Chacho Muller作。Aguirreらしい穏やかさの中に深遠さを感じるオープニング。雄大な大自然の中のお昼寝時間が歌われています。自分だけの時間が流れていく感じがサイコーです。

「Pan del agua」
Ramon Ayala作。老いた漁師の生き様が河の流れに重ねて歌われます。人生は荒れた川のようなもの・・・

「Corrientes camba」
Alberico Mansilla/Edgar Romero Maciel作。アフリカ系住民の暮らしぶりを歌った美しい1曲。昔を懐かしむノスタルジックな雰囲気がたまりません。

「Santiago」
Silvia Salomone作。Aguirreらしい繊細な語り口の美しい1曲。目を閉じると雄大な自然の光景が浮かんできます。

「El loco Antonio」
Alfredo Zitarrosa作。本作らしい深遠さが伝わってくる1曲。古びた鉄橋をめぐる物語が語られます。

「Rio de los pajaros」
Anibal Sampayo作。ラプラタ河に生きる鳥たちについて歌った曲。自然や生物との共生を感じるフォルクローレらしい味わいを満喫できます。

「Cancion de verano y remos」
Anibal Sampayo作。美しいピアノと共に、ここではポエトリーリーディングのようなスタイルも取り入れています。

「Pasando como si nada」
Luis Barbiero作。神秘的な森のささやきを歌った曲。透明感に溢れたAguirreらしい歌世界を満喫できます。

「Sentir de otono」
Chacho Muller作。秋を歌った1曲。そのせいかセピア色の少し寂しげな雰囲気に仕上がっています。

「La Canera」
Anibal Sampayo作。邦題「焼酎の歌」。酔いどれモードの1曲です(笑)。少しブラジル的な雰囲気もあるのがいいですね。

「Leyenda」
Coqui Ortiz/Matias Arriazu作。これぞ静かなる音楽といった雰囲気の味わい深い弾き語りです。

「Pato siriri」
Jaime Davalos作。タイトルは鴨を意味しているようです。澄み切ったピアノとヴォーカル、これぞCarlos Aguirreワールドといった雰囲気でアルバムは幕を閉じます。

Carlos Aguirreの他作品もチェックを!

Carlos Aguirre Grupo『Crema』(2000年)
Carlos Aguirre Grupo(Crema)

『Orillania』(2012年)
Orillania

Andre Mehmari/Juan Quintero/Carlos Aguirre『Serpentina』(2017年)
Serpentina セルペンティーナ
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2019年07月28日

Al Sunny『Time To Decide』

サマー・モードのフランス産AOR☆Al Sunny『Time To Decide』
タイム・トゥ・ディサイド
発表年:2017年
ez的ジャンル:フランス産AOR
気分は... :2年遅れのギフト・・・

今回は新作アルバムから噂のAOR作品Al Sunny『Time To Decide』(2017年)です。

2017年にアナログ盤のみでリリースされたアルバムですが、今年になって日本で独自CD化が実現しました。

Al Sunnyはフランス人シンガー・ソングライター/アレンジャー/ギタリストAlexandre Tricardのワンマン・プロジェクト。

デビュー・アルバムとなる本作『Time To Decide』(2017年)は、"現代のNed Doheny"と発売当時からDJ界隈で評判になったようです。

Andre SolomkoLucas Arrudaといったアーティストの作品のリリースするPascal Riouxが主宰するフランスのレーベルFavorite Recordingsからのリリースです。

実際、本作にはNed Doheny「Get It Up For Love」が収録されており、その意味でもNed Doheny好きにはグッとくる1枚に仕上がっています。

「Get It Up For Love」以外はAlexandre Tricardおよび参加ミュージシャンによるオリジナルですが、ウエストコーストな「Time To Decide 」、アーバン・メロウな「Beautiful Lady」、ブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ「Don't Let Nobody Know」、ブルーアイド・ソウル的なポップ・ソウル「Since I've Been Loving You」、エレクトリック・ブギー「Open Up Your Eyes」とそのリミックス2曲(国内盤ボーナス・トラック)とAORファンは勿論のこと、フリーソウル好き、ディスコ/ハウス好きの人も楽しめる楽曲が揃っています。

梅雨明けが遅い令和元年ですが、本作と共に夏モードに突入しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Time To Decide 」
ウエストコーストの眩しい日差しをイメージさせるメロウ・ミディアムがオープニング。優しいファルセット・ヴォーカルとメロウ・サウンドがよくマッチします。
https://www.youtube.com/watch?v=g7uJDrw-0Fw

「Beautiful Lady」
サマー・モードのアーバン・メロウ。AORファンの心をくすぐるアーバン・サウンドに思わずニンマリ。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=qhEqrqxamLk

「Get It Up For Love」
話題のNed Doheny作品カヴァー。Ned自身のヴァージョンは名作『Hard Candy』(1976年)に収録されています。当ブログで紹介したThe Rhinestonesヴァージョンをはじめ、Average White Band & Ben E. King、Tata Vega、Bruce Ruffin等もカヴァーしている名曲。ここではオリジナルの雰囲気を受け継いだメロウ・フォーキーで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rI3bVyUJZ1M

Ned Doheny「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=XwouzFuEMKI
The Rhinestones「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=lGsFlpBTiXU
Average White Band & Ben E. King「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=YXzfzABioPQ
Tata Vega「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=wGbmK9QM0XE

「Don't Let Nobody Know」
フリーソウル好きの人も気に入るであろうブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ。サマー・モード全開のサウンドとファルセット・ヴォーカルがよくフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=YlIWinfnojQ

「Open Up Your Eyes」
Al Sunny流のエレクトリック・ブギー。少しパワー不足ですが悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=9flerCjakGM

「Since I've Been Loving You」
ブルーアイド・ソウル的なグルーヴィー・ポップ・ソウル。ポップ職人的な魅力を満喫できる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uR65QdCQN3U

「Supervision」
本編ラストはクールなソウル・チューンで余韻を感じながら締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CSi9K5rQNUY

「Open Up Your Eyes (Patchworks Disco Remix)」
国内盤CDボーナス・トラックその1。「Open Up Your Eyes」のPatchworksによるリミックス。ディスコ・チューンという点はオリジナルよりもコチラが好き。
https://www.youtube.com/watch?v=iTL6Hod7GNo

「Open Up Your Eyes (Jex Opolis Remix)」
国内盤CDボーナス・トラックその2。「Open Up Your Eyes」のJex Opolisによるリミックス。コチラはサマー・モードのハウス・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ns30av_GerA

2年遅れのリリースですが、嬉しい日本独自CD化です。
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2019年07月21日

Dexter Story『Bahir』

エチオ・ジャズ路線を推し進めた最新作☆Dexter Story『Bahir』
BAHIR
発表年:2019年
ez的ジャンル:L.A.ジャズ系エチオ・ジャズ
気分は... :エチオピア/東アフリカ探求の旅・・・

今回は新作ジャズ作品からDexter Story『Bahir』です。

Carlos Ninoを中心としたL.A.のミュージシャン集団Build An Arkや、Carlos NinoとのジョイントThe Life Force Trioでの活動でも知られるプロデューサー/コンポーザー/マルチ奏者/シンガーDexter Storyの紹介は、『Seasons』(2013年)、『Wondem』(2015年)に続き3回目となります。

キラー・チューン「Underway (Love Is...)」をはじめ、楽園モードのL.A.ジャズで高い支持を得た1stソロ・アルバム『Seasons』(2013年)。

それに対して、アフロ・ジャズ作品の再発で知られるUKのレーベルSoundwayからリリースされた2ndアルバム『Wondem』(2015年)は、エチオ・ジャズをはじめとする東アフリカのエッセンスが全面に打ち出された内容でファンを驚かせました。

エチオ・ジャズ/東アフリカ路線の背景には、トランぺッターTodd Simonが率いるL.A.エチオ・ジャズ・アンサンブルEthio Caliへの参加があります。Ethio CaliにはKamasi Washingtonも参加していました。

3rdアルバムとなる本作『Bahir』も前作『Wondem』と同じくSoundwayからのリリースであり、前作のエチオピア/東アフリカ路線をさらに推し進めた内容に仕上がっています。

プロデュースはDexter StoryCarlos Nino

Stones Throw期待のヴァイオリン奏者/シンガーSudan ArchivesZap MamaMarie Daulne、L.A.の女性ネオソウル・シンガーJimetta Rose等がフィーチャリングされ、Miguel Atwood-Ferguson(strings)、Randal Fisher(ts、fl)、Alan Lightner(steel pan、per)、Josef Leimberg(tp)、Te'amir Sweeney(ds、per)等のミュージシャンが参加しています。

それ以外に多くのエチオピアのミュージシャンが起用され、本格的なエチオピア/東アフリカ色を強めています。

『Wondem』同様に、エチオ・ジャズ特有のクセのあるグルーヴがフィットするかどうかで好き/嫌いが分かれるかもしれません。しかしながら、『Wondem』以上にエチオ・ジャズを吸収しつつ、Dexterならではのクロスオーヴァー/ハイブリッドな音世界の創造に成功しており、『Wondem』で免疫ができている人には案外聴きやすいかもしれません。

新型エチオ・ジャズ・グルーヴをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Techawit」
アルバムのプロローグ的な小曲。土着的なムードの中に美しさが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=bXI-9yDI8jI

「Bila」
US在住のエチオピアン・ミュージシャンKibrom Birhaneのヴォコーダーをフィーチャー。Zapp/Rogerがエチオ・ジャズしているみたいな面白さがあります。さり気ないですが、スティール・ドラムのアクセントもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=423jqC5MqUw

「Gold」
Sudan Archivesのヴァイオリン/ヴォーカルをフィーチャー。L.A.ネオソウル/R&B×エチオ・ジャズなクロスオーヴァーを楽しめます。意外にキャッチーなダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZPbIHCYUrZo

「Ras」
US在住のエチオピアン・ミュージシャンHaile Supremeをフィーチャー。演歌調ヴォーカルも含めてエチオ・ジャズ特有の音世界が充満しています。
https://www.youtube.com/watch?v=dOT8MSd7k6s

「Mamdooh」
Miguel Atwood-Fergusonによるストリングスが印象的なインスト。アラビックなエッセンスも取り込んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=PvqEzYZVALE

「Buna Be Chow」
Jimetta Roseをフィーチャー。Storyの探求心が生んだエチオ・ジャズを飛び越えたハイブリッド・アフロ・ジャズ。こういうの好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=qQaEDBOKjXA

「Electric Gurage」
エチオピアのGurage民族のダンス音楽をエレクリック調に仕上げたのでこのタイトルになったそうです。レトロなダンサブル感が一蹴回って新しい気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=hjin84yMknw

「Jijiga Jijiya」
Marie Daulne(Zap Mama)とKibrom Birhaneをフィーチャー。これは(エチオピアに隣接する)ソマリアのリズムを使っているのだとか。東アフリカ調のエレクトリック・ソウルといった雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=fFBETngQnBI

「Chemin De Fer」
エチオ・ジャズ・ファンクとでも呼びたくなるインスト・チューン。覚醒的なオルガンの響きもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=4amN6E-aAZI

「Desta's Groove」
次曲「Shuruba Song」のPart1的な1分半強のインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=Dh72HUFouvI

「Shuruba Song」
エチオピアの伝説的な女性シンガーHamelmal Abateをフィーチャー。ここではHamelmal Abateの素晴らしい歌声がメインであり、その分、バックのサウンドは控えめになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=4XJs1900Yv4

「Bahir」
エチオピアのエレクトリック・ミュージシャンEndeguena Muluをフィーチャー。エチオピアのエレクトリック・ミュージックとL.A.産エチオ・ジャズのケミストリーを楽しめる1曲に仕上がっています。Randal Fisherのテナー・サックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ICcz77eoslI

「Abebaye」
本編のラストは再びMarie Daulne(Zap Mama)をフィーチャー。エチオ・ジャズというよりアイランド・モードのワールド・ミュージックといった雰囲気です。癒されます!
https://www.youtube.com/watch?v=h9oxap7Yp4o

「Wejene Aola」
国内盤CDボーナス・トラック。Kamasi Washingtonをフィーチャーし、Ethio CaliのリーダーTodd Simonも参加しています。本編とは異なる雰囲気のフューチャリスティックなエチオ・ジャズを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JoeP8fnlrq4

ご興味がある方はDexter Storyの過去記事やThe Life Force Trioの作品もチェックを!

『Seasons』(2013年)
Seasons

『Wondem』(2015年)
Wondem

Dwight Trible & The Life Force Trio『Love Is the Answer』(2005年)
Love Is the Answer [2CD] (ZENCD108)

The Life Force Trio『Ima (Living Room Special Japanese Edition) 』(2006年)
IMA (LIVING ROOM SPECIAL JAPANESE EDITION)
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