2020年02月24日

Bluestaeb『Everything Is Always A Process』

ベルリン出身、パリを拠点とするビートメイカー☆Bluestaeb『Everything Is Always A Process』
Everything Is Always a Process (エヴリシング・イズ・オールウェイズ・ア・プロセス)
発表年:2018年
ez的ジャンル:欧州ビートメイカー
気分は... :気まぐれを楽しむ!

今回は欧州ジャジー&メロウHip-Hop作品Bluestaeb『Everything Is Always A Process』(2018年)です。

BluestaebことLeon Gisekeはベルリン出身のプロデューサー/ビートメイカー。

現在はパリを拠点に活動している模様です。

これまで『1991 Extraterrestrial 』(2013年)、『Rodalquilar』(2015年)、JuJu Rogers & Bluestaeb『LIT - Lost In Translation』(2016年)、Harleighblu & Bluestaeb『She』(2019年)、Underground Canopy, Bluestaeb, S. Fidelity『Bluestaeb and S. Fidelity Present Underground Canopy』(2020年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Everything Is Always A Process』(2018年)は、『Rodalquilar』(2015年)、JuJu Rogers & Bluestaeb『LIT - Lost In Translation』(2016年)に続くイツの気鋭レーベルJakartaからのリリースです。

アルバムにはNZ出身、ベルリンを拠点にする新世代R&BシンガーNoah Slee、UKの男性シンガーAsh Shakur、UKの女性シンガーHarleighbluMAIA、USアトランティック出身のラッパーPete Flux、スイス出身のプロデューサーMelodiesinfonieS. Fidelityといったアーティストがフィーチャリングされています。

ジャジー&メロウHip-Hop×ネオオウル×エレクトロニクスなハイブリッド感のあるトラックが印象的な1枚です。

Noah Sleeをフィーチャーしたネオソウル「Mr.」、フリーソウル・クラシックMichael Wycoff「Looking Up To You」ネタも聴こえてくる「Left & Right」、Ash Shakurをフィーチャーした「All Smooth」、Harleighbluをフィーチャーしたコズミック・ソウル「No Way」、ブラジル/フュージョン/ジャズ・ファンクを消化した「Alright」、アーバン・メロウな「Mind」、Pete Fluxをフーチャーしたジャジー&メロウ「All Day」あたりがおススメです。

ハイブリッドな欧州Hip-Hopをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「No Time For Small Talk」
シンセの響きが印象的なジャジー&メロウなインストがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=_hCtgEr35RI

「Mr.」
Noah Sleeをフィーチャーしたネオソウル・チューン。僕好みのメロウ・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PkmIr5Zy-PE

「Hey (Interlude)」
メロウなインタールード。

「Left & Right」
エレクトロニカな音像が印象的なインスト・トラック。アウトロではフリーソウル・クラシックMichael Wycoff「Looking Up To You」ネタをモロ使いしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Zyj0yg4GhWo

「All Smooth」
Ash Shakurをフィーチャー。トータルなバランスが良いキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=tTM-zabA9-k

「STAAAY」
浮遊するエレクトロニカ・サウンドが印象的なインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=duP7AFALZnA

「No Way」
Harleighbluの艶やかなソウルフル・ヴォーカルが映えるコズミック・ソウル。生音ベースとハイブリッド感のあるトラックが格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dASTq9qLfkA

「How It's Done」
ソウルフルな味わいのメロウ・トラックがいい感じの短いインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=NpiWigaBogc

「Complete」
これも1分半に満たないトラックですが、もっと長尺で聴きたいメロウ・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MHmKyvcZxIg

「Alright」
ブラジル/フュージョン/ジャズ・ファンクのエッセンスをBluestaebらしいセンスでまとめ上げたインスト。インストではコレが一番好き。
https://www.youtube.com/watch?v=FGw2hVBV4zA

「Hot Shit」
ジャジー・フィーリングの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=spz7jklusUw

「Mind」
MAIAとNoah Sleeをフィーチャー。前半はアーバンなメロウ・ソウル、後半はよりジャジー&メロウな展開となります。
https://www.youtube.com/watch?v=3pPXxjD3CfI

「What It Is」
ネオソウル・フィーリングのインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=lRJNunM-C7E

「All Day」
Pete Fluxをフーチャー。The Avalanches「Etoh」をサンプリング。ジャジー&メロウHip-Hop好きには間違いないトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=aevZqRcalTo

「Last Minute Session Cut」
ラストはMelodiesinfonie、S. Fidelityをフーチャー。さり気ないですがセンスを感じるインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gUhMqqK4wqA

アナログ盤のみですが、Bluestaebの他作品もチェックを!

『Rodalquilar』(2015年)
Rodalquilar [12 inch Analog]

JuJu Rogers & Bluestaeb『LIT - Lost In Translation』(2016年)
LIT-Lost In Translation [12 inch Analog]

Harleighblu & Bluestaeb『She』(2019年)
She (deluxe Edition) [Analog]

Underground Canopy, Bluestaeb, S. Fidelity『Bluestaeb and S. Fidelity Present Underground Canopy』(2020年)
Bluestaeb & S.fidelity Present Underground Canopy
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2020年02月12日

Jameszoo『Fool』

Brainfeederからリリースの1stアルバム☆Jameszoo『Fool』
Fool [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC513)
発表年:2016年
ez的ジャンル:Brainfeeder系エレクトロニカ×前衛ジャズ
気分は... :ピカソの絵を観るように・・・

オランダ出身の新進アーティストJameszooBrainfeederからリリースした1stアルバム『Fool』です。

Jameszoo(本名Mitchel Van Dinther )はオランダ南部デン・ボスの出身のミュージシャン/DJ/プロデューサー。

2007年頃からDJとしての活動を開始し、2011年に初シングル「Leaf People/Krishnan Feathers」をリリースします。

「Faaveelaa」(2012年)、「Jheronimus」(2013年)といったEPでJameszooサウンドの原型を固めます。

そして、Flying Lotus率いるBrainfeederJameszooの才能を発掘し、1stアルバムとなる本作『Fool』のリリースにこぎ着けました。

プロデュースはJameszoo自身。

アルバムにはベテラン・ジャズ・ピアニストSteve Kuhn(key、vo)、名アレンジャーとして知られるブラジル人ミュージシャンArthur Verocai(g)がフィーチャリングされています。

さらにThundercat(b)、Richard Spaven(ds)をはじめ、Julian Sartorius(Colin Vallon Trio)(ds)、Niels Broos(p、syn、org)、Raphael Vanoli(Knalpot)(b)、John Dikeman(ts)、 Frans Petter Eldh(b)等のミュージシャンが参加しています。

正直、聴く人を選ぶ前衛的で難解なアルバムです。
非ミュージシャン的感性で作られた進化形ジャズといった感じですかね。

僕もリリース当時にCDショップで試聴しましたが、そのときはピンと来ずにスルーし、その後中古CDで購入しました。

決して、毎日繰り返し聴くような作品ではないと思いますが、キャッチーな音楽の洪水の合間に聴くと、得体の知れない刺激をもらえると思います。

Steve Kuhnのカヴァー「The Zoo」以外はJameszooのオリジナルです。

ピカソの絵を観るような感性で聴きましょう(笑)

全曲紹介しときやす。

「Flake」
音のおもちゃ箱のようなエレクトロニカがオープニング。そんな中でもしっかりジャズしているのが本作らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=1EEeEnrHZTA

「Lose」
Jameszooらしい不調和な音世界が展開されます。不調和なのに美しい!不思議な感覚に陥ります。
https://www.youtube.com/watch?v=ZAOHAsXsmZE

「Soup」
エレクトロニカ×新世代ジャズな仕上がり。John Dikemanのフリーキーなサックスも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=GGLAt4SWCDQ

「Flu」
Arthur Verocaiをフィーチャー。ジャズらしいセッション感のある演奏が印象的です。本作においては比較的聴きやすい(?)演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=THYTYF4ihLs

「Wrong」
Richard Spaven(ds)参加曲。数秒の無音状態があるなど実験的すぎて凡人には理解不能です(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=DbgSIMfB-_k

「Meat」
Thundercat(b)参加曲。静かなる狂気を感じるアヴァンギャルドな仕上がり。John Dikemanのマッドなサックスを聴かせてくれます。サスペンス・スリラーのサントラに似合いそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XM-ZnkFC2rg

「The Zoo」
Steve Kuhn本人をフィーチャーしたSteve Kuhnのカヴァー。オリジナルは『Steve Kuhn』(1971年)収録の「Pearlie's Swine」。正にJameszooに相応しいタイトルの曲ですね。新世代ジャズの格好良さを備えた前衛電化ジャズに仕上がっています。これであれば一般のジャズ・ファンも聴けるのでは(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=i7cREtQQ1wE

「Crumble」
現在進行形ジャズらしいドラミングが格好良い1曲。少し前のThundercat作品がお好きな人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=3Jc-fbYf800

「Nail (Skit)」
コズミックなシンセ・サウンドによるスキット。
https://www.youtube.com/watch?v=wnM8-U2wJyo

「Toots」
前半は「Wrong」同様に実験的すぎて戸惑います。後半はなかなかエキサイティングなセッションを繰り広げます。
https://www.youtube.com/watch?v=A7tY7TDYzR8

「Teeth」
キーボードとヴィオラによる美しい展開・・・しかし一筋縄ではいかないのがJameszooワールド。予測不能な終盤へ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=7HEcYX--l_c

「Virus」
国内盤ボーナス・トラック。不調和かつ不穏なサウンドに背筋が寒くなります。これもサスペンス・スリラーのサントラに似合いそうです。

Philip Akkermanによるジャケがアーティスティックでいいですよね。
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2020年02月02日

Neue Grafik Ensemble『Foulden Road』

フューチャー・ジャズ/ブロークンビーツ×新世代ジャズ☆Neue Grafik Ensemble『Foulden Road』
フォールデン・ロード
発表年:2019年
ez的ジャンル:現在進行形ロンドン・ジャズ・プロジェクト
気分は... :僕が求めるジャズはココにある!

今回は新作から現在進行形ロンドン・ジャズ・プロジェクト作品Neue Grafik Ensemble『Foulden Road』(2019年)です。

Neue Grafik Ensembleは、パリ出身のアフリカ系フランス人でDJ/プロデューサー/キーボード奏者のNeue GrafikことFred N'thepeによるプロジェクト。

当初はパリを拠点にしていたNeue Grafikですが、その後UKに拠点を移し、Tenderloniousが主宰するサウスロンドン注目の音楽レーベル22aからリリースされた「Soul Conspiracy」(2017年)をはじめ、「I Miss Something/Bed Stuy's Mood」(2018年)、「Innervision」(2018年)等の12"EPをリリースしています。

本作『Foulden Road』(2019年)はNeue Grafik Ensemble名義の第一弾作品となるミニ・アルバムです。

サウスロンドンの秀逸な新世代ジャズ作品を数多くリリースしている要チェック・レーベルTotal Refreshment Centreからのリリースです。

ソングライティング&アレンジはNeue Grafik自身(2曲はEmma-Jean Thackrayもアレンジに関与)。

プロジェクトの基本メンバーはNeue Grafik(p、syn)、Matt Gedrych (b)、Dougal Taylor(ds)、Emma-Jean Thackray(tp)の4名。

アルバムには、ロンドン次世代ジャズを牽引する女性サックス奏者Nubya Garcia(sax)、オーストラリア、メルボルンを拠点とするソウル・コレクティヴ30/70の中核メンバーAllysha JoyBrother Portrait(vo)、Esinam Dogbatse(fl)がフィーチャーされています。

それ以外にJordan Figueroa Saintard(sax)、Ahnanse(sax)、Bradley Zero(per)、Yahael Camara-Onono(per)、Tanguy Jouanjan(tp)といったミュージシャンが参加しています。

サウスロンドンらしい新世代ジャズとブロークンビーツ、アフロ・ジャズ、レゲエ/ダブ、グライム、Hip-Hop、次世代ネオソウルがクロスオーヴァーした演奏が実に僕好みです。

こういうクロスオーヴァーな新世代ジャズを待っていました!といった感じです。

僕が求めるジャズはココにある!

全曲紹介しときやす。

「Foulden Road」
生音ブロークンビーツなオープニング。ブロークンビーツ×新世代ジャズなクロスオーヴァー感を存分に楽しめるサウスロンドンらしい演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=cDij4VmNffc

「Dalston Junction」
ビートメイカー的な前半から、後半はEsinamのフルートとBrother Portraitがポエトリー・リーディングがフィーチャーされます。
https://www.youtube.com/watch?v=AhjFrFYEoZE

「Voodoo Rain」
ロンドン次世代ジャズを牽引する女性サックス奏者Nubya Garciaをフィーチャー。アフロ・カリビアン・テイストの新世代ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=n5XeJtrvqU8

「Something Is Missing」
アフロ・ジャズ×ブロークンビーツなクロスオーヴァーがサウスロンドンらしいですね。クラブミュージック好き、新世代ジャズ好きの双方が気に入る演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=dNj6GYAo9ks

「Hotel Laplace」
30/70のAllysha Joyのヴォーカルをフィーチャー。Allysha Joyのコケティッシュ・ヴォーカルが映えるメロウなジャジー・ソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=U4nLTJNJVWg

「Hedgehog's Dilemma」
Brother Portraitをフィーチャー。ジャズ×アフロ×グライム×ブロークンビーツの刺激的なクロスオーヴァーがたまらない演奏です。個人的にはアルバムで一番面白い演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=4M2j5XoqvW0

「Dedicated To Marie Paule」
Brother Portraitをフィーチャー。ダビーな演奏をバックにしたBrother Portraitによるダブ・ポエトリーですが、しっかりジャズ・フィーリングも織り込んでいるのが現在進行形ロンドン・ジャズ・プロジェクトらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=i6zFmubJO7o

「Dedicated to Marie Paule (Neue Grafik Remix)」
国内盤CDボーナス・トラック。「Dedicated To Marie Paule」のリミックス。よりダビーでクラブミュージック的なサウンドを楽しめます。

ご興味がある方はNeue Grafik名義のアナログ盤もチェックを!

Neue Grafik「Soul Conspiracy」(2017年)
Soul Conspiracy [12 inch Analog]

Neue Grafik「I Miss Something/Bed Stuy's Mood」(2018年)
I Miss Something / Bed Stuy's Mood

Neue Grafik「Innervision」(2018年)
neue grafik innervision.png
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2020年01月26日

Sandro Haick『Universal』

Hermeto Pascoalを継承する音楽ワールド☆Sandro Haick『Universal』
ユニバーサル
発表年:2019年
ez的ジャンル:ブラジル産ユニバーサル・ミュージック
気分は... :万華鏡のように・・・

今回は新作ブラジルものからSandro Haick『Universal』(2019年)です。

Sandro Haickは1971年ブラジル、サンパウロ生まれのマルチ・インストゥルメンタリスト/コンポーザー/アレンジャー。

1983年にアイドル・グループBom Bomのメンバーとして12歳にしてレコード・デビュー。

その後もライヴやレコーディングにおいて、マルチ・プレイヤー/コンポーザー/アレンジャー/プロデューサーとして活躍し、自身名義のアルバムもリリースしています。

最新作となる本作『Universal』(2019年)は、ブラジル音楽界の異才Hermeto Pascoal(1936〜)を意識したアルバムに仕上がっています。

アルバム・タイトルも自らの音楽を"Musica Universal"を称してきたHermeto Pascoalの音楽哲学を継承しようとする意志が伝わってくるものです。

Hermeto Pascoal本人が参加し、Pascoalを支えてきた右腕Itibere ZwargSandro Haickと共同プロデュースを務め、Pascoal系ミュージシャンが多数参加しています。

レコーディングにはSandro Haick(ds、per、b、g、sitar、p、el-p、key、tp、vo、 etc.)以下、Itibere Zwarg(b、key、el-p、tuba、per、vo)、Hermeto Pascoal(melodica、per、voice)、Fabio Pascoal(pandeiro)、Raul De Souza(tb)、Carol Panesi(violin)、Gustavo Bugni(p、el-p、key)、Jota P.(ss、ts、as、bs)、Mestrinho(acordeon)、Mariana Zwarg(fl、piccolo)、Diego Garbin(tp、flh)、Paulo Rosane(vo)、Felipe Pedrosa(vo)、Guilherme Rutzen(vo)、Carol D'Avila(vo)等のミュージシャンが名を連ねます。

さまざまな楽器を駆使したハイブリッドな音世界を満喫できます。1曲1曲の音作りのユニークさに惹き込まれます。

万華鏡のようなユニバーサル・ミュージックを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Esperanca」
Sandro Haick作。寛いだ雰囲気の中にもスケールの大きな音世界を感じるオープニング。1曲の中にストーリーを感じます。まさにユニバーサル・ミュージックといった雰囲気です。

「Cara, Coracao e Coragem」
Itibere Zwarg作。Jota P.、Diego Garbinの素敵なサックス、フルートとSandroのギターとの絡みが美しい透明感のある演奏です。

「Compartihando o Forro」
Itibere Zwarg作。Diego Garbinのフルートが大活躍の1曲。Itibere Zwargのベースも目立っています。また、Mestrinhoのアコーディオンがいいアクセントになっています。

「Meu Querido Itibere」
Sandro Haick作。Sandroのマルチ・プレイヤーぶりを満喫できる演奏です。特にドラマーとしてのプレイに注目!フュージョン/ジャズ・ロック的なサウンドのなかにもエクスペリメンタルな雰囲気があるのがいいですね。

「Perdao」
Sandro Haick作。素敵なヴァイオリンと共に始まるビューティフルな演奏です。Pedro Aznarの天使の歌声をフィーチャーしたPat Metheny Group作品のような雰囲気がサイコーです。

「Como Vai」
Itibere Zwarg作。Hermeto Pascoal参加曲。彼のメロディカと共に始まります。メリハリの効いたリズミックな演奏で楽しませてくれます。Itibere Zwargのチューバがいい隠し味になっています。

「Duguiduguiando」
Hermeto Pascoal作。Sandroがシタール、ウード、中国琴、ウクレレなど多様な楽器を奏でる摩訶不思議な演奏です。

「Chorando no Brejo da Madre de Deus」
Sandro Haick作。ショーロ風の演奏ですが、美しいストリングスやItibere Zwargのチューバが加わり、Sandroの美意識を強く感じる演奏になっています。

「Do Rio a Sampa」
Itibere Zwarg作。SandroのギターとItibere Zwargのチューバの組み合わせがいい味を出しています。

「1966」
Itibere Zwarg作。Raul De Souza参加曲。彼のトロンボーンが演奏を牽引します。全体的には穏やかなブラジリアン・ジャズといった雰囲気です。

「Parente do Ze」
Itibere Zwarg作。Carol D'Avilaの女声スキャット・ヴォーカルをフィーチャーした爽快ブラジリアン・ジャズといった趣の演奏です。

「Que Alegria Voltar pra Casa」
Sandro Haick作。ユニバーサル・ミュージックらしいスケールの大きな演奏を楽しめます。Mariana Zwargのピッコロがいい味を出しています。

「Trenzinho do Caipira」
ラストはHeitor Villa-Lobos作品のカヴァー。当ブログではViva Vozのカヴァーも紹介済みです。前半はサウダージな展開ですが、後半は雰囲気が一変し、リズミックな展開でフィナーレを迎えます。

Sandro Haickの作品で他に入手できるCDは『Forro do Haick Vol 1』(2016年)位のようですが、ご興味がある方はチェックを!

『Forro do Haick Vol 1』(2016年)
Caminhando
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2020年01月19日

Ole Borud『Outside The Limit』

北欧AORの快作☆Ole Borud『Outside The Limit』
Outside The Limit
発表年:2019年
ez的ジャンル:北欧AOR
気分は... :AORとデス・メタル!

北欧AOR作品からOle Borud『Outside The Limit』(2019年)です。

Ole Borudは1976年ノルウェー生まれの男性シンガー・ソングライター、インストゥルメンタリスト。

ゴスペル・ファミリーに生まれ、幼少期から兄姉とのキッズ・グループ、ファミリー・グループでのレコーディングを経験。1988年にはソロ名義でアルバムもリリースしています。

1990年代後半になるとデス・メタル・バンドでの活動を開始し、 SchaliachExtolSelfmindeadといったバンドで作品をリリースしています。近年では新バンドFleshkillerを結成し、アルバムをリリースしています。

それと並行して、『Shakin' the Ground』(2008年)、『Keep Movin』(2011年)、『Stepping Up』(2014年)といったソロ・アルバムを通じて、彼のもう一つの顔であるAORサウンドを追求しています。

そして、『Stepping Up』(2014年)以来のソロ・アルバムとなる本作『Outside The Limit』(2019年)で再びAORファンを歓喜させました。

レコーディング・メンバーはOle Borud(vo、key、g)以下、Frode Ostang Mangen (clavinet、key、syn、p、el-p、org)、Markus Lillehaug Johnsen(g)、Lars-Erik Dahle(b)、Ruben Dalen(ds、per、key)、Borge-Are Halvorsen(sax)、Jens Petter Antonsen(tp)、Even Kruse Skatrud(tb)。

プロデュースはRuben Dalen

楽曲はすべてOle Borudのオリジナル(4曲の共作含む)。

AORファンを喜ばす工夫が細部まで行き届いている点に好感が持てる1枚です。

80年代ファンク/ブラコン調の曲が多いのも僕の嗜好にフィットします。

Gino Vannelli×Steely Dan「Put My Money」、アーバン・ソウルな「Talk To My Lawyer」、アーバン・ファンクなタイトル曲「Outside The Limit」Pages風の「Blaming Game」、哀愁メロウ・バラード「Can't Pretend」、爽快ポップ・ロック「Fast Enough」あたりが僕のおススメです。

北欧AORの底力を再認識させてくれた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Put My Money」
Gino Vannelli×Steely Danなオープニング。AORファンは思わずニンマリしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=kmnsVBd8ePY

「Always Love You」
80年代にタイムスリップ!といった感じの都会的なサウンドと共に疾走します。Oleによるギター・ソロも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qz_AaM5SCBM

「Come And Rescue Us」
ブルーアイド・ソウル調のミディアム。オルガンの音色が良く似合う心憎いセンスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-SqxTr_3puM

「Talk To My Lawyer」
80年代アーバン・ソウル風の仕上がり。ソングライティング、サウンド・センスの良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=neJyzUPRVKI

「Outside The Limit」
タイトル曲はアーバン・ファンク調。昨今のブギー/ファンク・ブームの流れにも符合する1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=pFcU4H0aFY4

「Blaming Game」
Pages風のミディアム。さり気ないですが何とも言えない良さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=HPUBCbDfMM0

「Good Time」
80年代エレクトリック・ファンク調の仕上がり。80年代ブラコン/ファンク好きの人は気に入るであろうキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=5flgn5fnkK4

「Can't Pretend」
哀愁メロウ・バラード。AOR好きの心をくすぐるヴォーカル、サウンド、メロディにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=n9Puf_0aM7o

「Waiting For The Rain」
AORマニア向けの凝った作りのミディアム。思わずニンマリのAORマニアの方も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CcQ4ZDptMiQ

「Fast Enough」
ラストは爽快ポップ・ロックで締め括ってくれます。細部までAOR好きを喜ばせる工夫がなされているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dE1_cpEw3_k

国内盤にはボーナス・トラックとして「Driving (Live at Parkteateret)」が追加収録されています。

ご興味がある方はOle Borudの他作品もチェックを!

『Shakin' the Ground』(2008年)
シェイキン・ザ・グラウンド

『Keep Movin』(2011年)
キープ・ムーヴィン

Samuel Ljungblahd & Ole Borud『Someday At Christmas』(2012年)
Someday at Christmas by OLE BORUD / SAMUEL LJUNGBLAHD

『Stepping Up』(2014年)
Stepping Up
posted by ez at 00:08| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする