2017年06月21日

Motivation『Motivation』

N.Y.クイーンズで結成されたファンク/ディスコ・バンド☆Motivation『Motivation』
MOTIVATION +5(日本初CD化、ボーナストラック、解説付き)
発表年:1983年
ez的ジャンル:De-Lite系ファンク/ディスコ・バンド
気分は... :今のモチベーションは・・・

今回は80年代ファンク/ディスコ作品からMotivation『Motivation』(1983年)です。

最近、国内盤再発CDがリリースされ、入手しやすくなりました。

MotivationはN.Y.クイーンズで結成されたファンク/ディスコ・バンド。

メンバーはMelvin Shaw(key、lead vo)、Edward Hampton(sax、vo)、Rick Aikens(ds、per、vo)、Paris Dennis(g、vo)、Steven Tynes(g、vo)、Marcus Culvert(b、vo)の6名。

グループ唯一のアルバムがDe-Liteからリリースされた『Motivation』(1983年)です。

Kool & The GangEarl Toon, Jr.と当時Kool & The Gangを手掛けていたJim Bonnefondがプロデュースしています。

そのせいか当時のKool & The Gangとの共通点で語られやすいですが、個人的にはそういった観点で聴かない方が楽しめるように思えました。

メンバーではなく、セクシーな女性4名を登場させるジャケからして、ファンク/ディスコのオンパレードを予想してしまいますが、ソウル・ヴォーカル・グループを思わせる楽曲も多く、グループの多様性を楽しめる作品に仕上がっています。

こういう脈絡なくセクシー女性が登場するジャケの作品って好きです(笑)

全曲紹介しときやす。

「Motivation (Are You Ready)」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。グループ名を冠したオープニングは都会的ディスコ・ファンクです。アーバン・ナイトな華のあるファンク・グルーヴはアルバムのハイライトと呼べるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=x0AgnEIw-RU

「Crazy Daze」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。シングル・カットもされた爽快メロウ・ステッパー。ハイトーンのリード・ヴォーカルをはじめヴォーカル・グループとしての魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=KLauwrNUQ6Q

「Please Don't Say No」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。シングルにもなったツイン・リードによるソウル・バラードです。完全にヴォーカル・グループ・モードで、ファンク/ディスコ作品であることを忘れてしまいそうです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=ke5CtwVtAjs

「Give The Gift Of Music」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。前2曲の流れを汲むフィリー・ソウル風ディスコ・チューン。聴いているだけでハッピー・モードになります。
https://www.youtube.com/watch?v=7d5uYcubVu0

「Stop!!! (Radio Edit)」
Edward Hampton/Marcus Culvert/Melvin Shaw/Paris Dennis/Rick Aikens/Steven Tynes作。「Please Don't Say No」とのカップリングでシングルにもなりました。Edward Hamptonのサックスが牽引するファンク・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=2PL19V0d8bw

「Color Blind」
Earl Toon, Jr./Jim Bonnefond/Melvin Shaw作。シンセ・サウンドが牽引するアーバンなインスト・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=DnkVv15UIU8

「Motivation (Are You Ready) (Instrumental)」
「Motivation (Are You Ready)」のインスト・ヴァージョン。

国内盤再発CDには「Love Jones (Unreleased Track)」「Situation (Unreleased Track)」「Give The Gift Of Music (Original 12" Mix)」「Stop!!! (Unreleased 12" Mix)」「Give The Gift Of Music (Unreleased Instrumental)」の5曲がボーナス・トラックが追加収録されています。

これらボーナス・トラックでアルバムの充実度がアップしています。
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2017年06月20日

Cannonball Adderley『Love, Sex, And The Zodiac』

星座をテーマにしたナレーション入りジャズ・ファンク☆Cannonball Adderley『Love, Sex, And The Zodiac』
ラヴ・セックス・アンド・ザ・ゾディアック
発表年:1974年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :黄道12星座・・・

今回はジャズ・サックスの巨人Cannonball Adderley『Love, Sex, And The Zodiac』(1974年)です。
※録音は1970年、発表は1974年

大物ジャズ・アルトサックス奏者Julian "Cannonball" Adderley(1928-1975年)の紹介は、『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)、『Cannonball's Bossa Nova』(1962年)に続き3回目となります。

本作はジャケやタイトルからも想像できるように、黄道12星座をテーマにしたコンセプチュアルな1枚です。1星座1曲×12、冒頭のイントロを含む全13曲構成で、すべての曲にRick Holmesのナレーションが入っています(正式にはCannonball Adderley Presents Rick Holmes名義のアルバム)。

プロデュースはCannonball Adderley作品ではお馴染みのDavid Axelrod

レコーディング・メンバーはCannonball Adderley(as)、Nat Adderley(cornet)、Hal Galper(el-p)、Walter Booker(b)、Roy McCurdy(ds)、George Duke(clavinet、ARP syn)、Jimmy Jones(p)、Rick Holmes(narration)。

ナレーション入りのコンセプチュアルなジャズ・ファンク作品です。
発表当時は奇異なアルバム扱いだったのか、あまり評価されなかったようです。しかしながら、Hip-Hopのサンプリング・ソースやレア・グルーヴ方面から再評価が高まった1枚です。

確かにナレーション入りのジャズ・ファンクは、Hip-Hop感覚で聴くとフィットしやすいかもしれません。

本作と混同しやすいのが、Cannonball Adderley, Rick Holmes, The Nat Adderley Sextet名義の『Soul Zodiac』(1972年)です。

本作と同じく、黄道12星座をテーマにイントロ+1星座1曲×12の全13曲構成でRick Holmesのナレーション入りです。Cannonball Adderley & David Axelrodがプロデュースし、レコーディング・メンバーも本作とかなり重複していますが、Cannonball Adderleyの参加は2曲のみです。また曲タイトルも同じですがコンポーザーは異なります。

Cannonball Adderley, Rick Holmes, The Nat Adderley Sextet『Soul Zodiac』(1972年)
ソウル・ゾディアック

話を『Love, Sex, And The Zodiac』に戻すと、テーマに合わせて様々なタイプの演奏が収録されていますが、

ジャズ・ファンクな「Leo: Rosebud」「Introduction」「Taurus: Wampus Cat」、メロウな「Virgo: For Pam」「Pisces: Allison's Trip」あたりがオススメです。

性愛と星座をめぐる12の物語をどんなサウンドで聴かせるのか楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「Introduction」
Hal Galper作。ドープなスロウ・ファンクをバックに、Rick Holmesのナレーションが性愛と星座をめぐる12の物語をスタートさせます。

Lord Finesse and DJ Mike Smooth「I Keep the Crowd Listening」のサンプリング・ソースとなっています。
Lord Finesse and DJ Mike Smooth「I Keep the Crowd Listening」
 https://www.youtube.com/watch?v=cqS5mG7Z-Mo

「Aries: Damn Right」
George Duke作。おひつじ座がテーマ。軽快なリズムに乗った開放的なホーン・サウンドが印象的です。

「Taurus: Wampus Cat」
Walter Booker作。おうし座がテーマ。George Dukeによるファンキーな鍵盤が印象的なジャズ・ファンク。Rick Holmesのナレーションも含めてHip-Hop感覚で楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=R1EwHbMvmp8

「Gemini: Ecstasy」
Cannonball Adderley/Jimmy Jones作。ふたご座がテーマ。美しいジャズ・バラードをバックに、エクスタシーについて語られます(笑)

「Cancer: All Sides」
Nat Adderley作。かに座がテーマ。コンガのトライバルな響きは印象的なイントロに続き、Natのコルネット、Cannonballのアルトのソロ演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=R_HPtAIM1nA

「Leo: Rosebud」
Hal Galper作。しし座がテーマ。本作のハイライトと呼べるファンキー・ジャズ・ファンク。この1曲を聴けば、ジャズ・ファンク作品としての本作の魅力を実感できるはずです。Roy McCurdyの叩き出すビートが格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YboP6TwSm6k

Gang Starr feat. Lil' Dap & Jeru the Damaja「I'm the Man」A Tribe Called Quest feat. Busta Rhymes & Redman「Steppin' It Up」、Don Diego feat. Erre & Fat Fat Corfunk「Never Give Up」のサンプリング・ソースとなっています。
A Tribe Called Quest feat. Busta Rhymes & Redman「Steppin' It Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=cNavH_58PFk
Don Diego feat. Erre & Fat Fat Corfunk「Never Give Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=4mMppbUP5qc

「Virgo: For Pam」
Hal Galper作。おとめ座がテーマ。メロウなミディアム・グルーヴ。ナレーションが入ると、ジャジー&メロウHip-Hopな雰囲気になります。
https://www.youtube.com/watch?v=vkQJKMBSoRY

K.M.D.「Black Bastards!」、Laif「Brown Shark」のサンプリング・ソースとなっています。
KMD「Black Bastards!」
 https://www.youtube.com/watch?v=UwSkV8zRYh8
Laif「Brown Shark」
 https://www.youtube.com/watch?v=r63APuzWsxw

「Libra: Patricia」
Roy McCurdy作。てんびん座がテーマ。ラウンジ・モードな落ち着いた雰囲気のアンサンブルがいいですね。Laif「Brown Shark」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GsT4Yc0f_gY

「Scorpio: Back "A" Town」
Nat Adderley作。さそり座がテーマ。ソウルフルな味わいの演奏が印象的です。少しルーズな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9iiSoZ0TUG4

「Sagittarius: West Texas」
Nat Adderley作。いて座がテーマ。前曲に続きソウルフルな演奏です。Rick Holmesのナレーションが入るとブルージーな魅力が増してくるのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OpaDgOKJS8E

「Capricorn: The Gentle」
Nat Adderley作。 やぎ座がテーマ。タイトルの通り、ジェントルな演奏です。ピアノ、ベース、Natのコルネット、Cannonballのアルトが織り成す美しいアンサンブルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zfvlz8bPiMU

「Aquarius: Humanity Plus」
Cannonball Adderley/Nat Adderley作。みずがめ座がテーマ。ミステリアス・ムードの中での静から動への変化が印象的です。

「Pisces: Allison's Trip」
Nat Adderley作。うお座がテーマ。ラストはannonballのアルトが先導する美しいメロウ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=o05ytPJYvwo

Q-Tip feat. D'Angelo「Believe」Large Professor「The LP (For My People)」、That Kid Era「iLLy」のサンプリング・ソースとなっています。
Q-Tip feat. D'Angelo「Believe」
 https://www.youtube.com/watch?v=fnCa1KxwZPg
Large Professor「The LP (For My People)」
 https://www.youtube.com/watch?v=IdP7VY8uEXY
That Kid Era「iLLy」
 https://www.youtube.com/watch?v=Cx37r1_VRBk

本作とセットで前述の『Soul Zodiac』やRick Holmes参加のもう1枚『Soul Of The Bible』(1972年)をチェックするのも楽しいのでは?

Cannonball Adderley, Rick Holmes, The Nat Adderley Sextet『Soul Zodiac』(1972年)
ソウル・ゾディアック

Cannonball Adderley Presents The Nat Adderley Sextet Plus Rick Holmes『Soul Of The Bible』(1972年)
Soul of the Bible

Cannonball Adderleyの過去記事もご参照ください。

『Cannonball's Bossa Nova』(1962年)
キャノンボールズ・ボサノバ

『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)
マーシー・マーシー・マーシー
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2017年06月19日

Kiara『Civilized Rogue』

男性R&BデュオによるNJSな好盤☆Kiara『Civilized Rogue』
Civilized Rogues
発表年:1990年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bデュオ
気分は... :じゃあ、アゲアゲでいきます(笑)

今回は90年代NJS作品からKiara『Civilized Rogue』(1990年)です。

KiaraGregory CharleyJohn WinstonによるデトロイトのR&Bデュオ。グループ名を名付けたのはJames Mtumeらしいです。

1985年にシングル「Quiet Guy」でデビュー。1988年にはShaniceとのデュエット・シングル「This Time」が全米R&Bチャート第2位のヒットとなりました。

アルバムとしては『To Change And/Or Make A Difference』(1988年)、『Civilized Rogue』(1990年)、『Condition of the Heart』(1994年)という3枚をリリースしています。

2ndアルバムとなる本作『Civilized Rogue』(1990年)は、この時代らしいNJS系作品に仕上がっています。

メンバー以外にStetsasonicDaddy-OMichael J. PowellBryan Loren等もプロデュースを手掛けています。

この時代の作品らしく前半はダンス・チューン、後半はスロウ・ジャムで明確に分けられています。CDよりも曲数が少ないですが、LPではダンサブルな前半はRogue Side、後半のスロウ・パートはCivilized Sideと名付けられています。

一歩間違えるとバランスの悪さが目立ってしまう構成ですが、ダンス系、スロウ系

ダンス系ならばアゲアゲNJSな「You're Right About That」「Got My Eyes On You」が2トップ、それ以外にセクシー&グルーヴィーな「My Girl」もオススメです。

スロウ系ならば「Mr. Dee Jay」「Slow Burn」が2枚看板。「Always」「Every Little Thing」も好きです。

1990年という時代を巧みに切り取った男性R&Bデュオ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「You're Right About That」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。シングル・カットもされたアゲアゲのNJS。キラキラしたハネハネ感がこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QLo5SERFAzc

「Got My Eyes On You」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。「You're Right About That」と並ぶアップ系のハイライト。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。NJSの躍動的な魅力がよく伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MZ_olT4dujQ

「Take My Time」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。前2曲同様にグルーヴィーに躍動し、ラップ・パートもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=9CH2rC3YVrM

「In The Tabloids」
Daddy-O/Greg Charley/John Winstonプロデュース。キラキラ感のあるダンサブル・サウンドには、この時代らしいキャッチーさがありますね。ラップパートやロッキン・ギターでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=pjcszZ36JuM

「My Girl」
Bryan Lorenプロデュース。甘く危険な香りの漂うセクシー&グルーヴィーなダンサブル・チューンは結構僕好み。プロデューサーのBryan Lorenは自身も2枚のソロ・アルバムをリリースしているミュージシャンです。
https://www.youtube.com/watch?v=kMP4N3RvDck

「Serious Problem」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。CDのみの収録曲。妖しい魅力を持つダンサブル・チューンですが、前曲「My Girl」あたりと比較すると少し単調かもしれませんね。

「Party Intro」
インタールード。

「Mr. Dee Jay」
Bernard Terry/John Lee/Greg Charley/John Winstonプロデュース。この曲もシングル・カットされました。ラップ調ヴォーカルも交えながら素敵なメロディを歌い上げる胸キュンなスロウ・ジャムです。。
https://www.youtube.com/watch?v=2vyB_5NJ8H0

「The Perfect Ones」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。しっとりとしたバラードを爽快に歌い上げます。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=4mAWleG01KQ

「Summer Day Interlude」
インタールード。

「Always」
Greg Charley/John Winstonプロデュース。切々と歌い上げるスロウ・ジャム。名曲の雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=3EOTf2sXX1s

「Every Little Thing」
Jim Salamone/Greg Charley/John Winstonプロデュース。Jam & Lewisっぽい雰囲気のサウンド・プロダクションがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=6H_bJjMELow

「Slow Burn」
Michael J. Powellプロデュース。Michael J. Powellの手腕が光る雰囲気のある絶品スロウ・ジャム。Greg Charleyの伸びやかなヴォーカルが栄えます。ムーディーなサックスがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=2YhJGFUny04

「Always Reprise」
「Always」のリプライス。

ご興味がある方はKiaraの他作品もチェックを!

『To Change And/Or Make A Difference』(1988年)
To Change Or Make...

『Condition of the Heart』(1994年)
kiara condition of the heart.jpg
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2017年06月18日

RC & The Gritz『The Feel』

Erykah Badu諸作に関与したRC Williamsが率いるバンド☆RC & The Gritz『The Feel』
Feel
発表年:2016年
ez的ジャンル:ダラス産ソウル・バンド
気分は... :RCといえばサクションなのですが…

今回は新作R&BからRC & The Gritz『The Feel』です。
※昨年末のリリースですが、今春になりフィジカル・リリースされました。

RC & The Gritzはテキサス州ダラス出身のRC Williamsをリーダーとするソウル・バンド。

RC WilliamsErykah Baduの諸作にプロデューサー、ソングライター、キーボード奏者として参加経験を持つミュージシャンです。

そんな関係でバンドはErykah Baduをはじめ、Snoop DoggJill ScottThe RootsQueen Latifahなどのツアー・サポートを行ってきました。

本作『The Feel』は、RC & The Gritzにとって『Pay Your Tab』(2013年)に続く2ndアルバムとなります。

バンド・メンバーはRC Williams(key、vo)、Cleon Edwards(ds)、Braylon “Brother B” Lacy(b)、Claudia Melton(vo)、TaRon Lockett(per)、Jah Born(MPC)、Evan Knight(sax)、Mike Brooks(sax)。

メンバーのうちJah BornもRC同様、Erykah Baduの諸作に関与している人ですね。

前作『Pay Your Tab』ではErykah BaduSnoop DoggRaheem Devaughnといった豪華ゲストが参加していましたが、本作にはそういった派手なゲストはいません。

ただし、ここ数年注目度の高いドラマーChris Dave、80年代から活躍するキーボード奏者Bernard Wrightがプロデュース、コンポーザー、演奏で参加するなど多数のミュージシャンが本作に参加しています。

アルバムは大きくソウル・バンドらしい生音重視の演奏、プログラミングを交えたHip-Hopフィーリングのトラック、さらにはジャズ・フィーリングを前面に押し出した演奏から構成されます。

派手さはありませんが、捨て難い魅力があります。
生音とプログラミングの自然な融合という点では"今ジャズ"好きの人あたりも楽しめるのでは?

RC Williamsが全曲プロデュースしています(共同プロデュース含む)。

全曲紹介しときやす。

「The Feel」
Bobby Sessions、Zyahのラップをフィーチャーしつつ、ソウル・バンドならではのアーバンなサウンドを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-7rgxvLfXyQ

「Never Enough」
Bernard Wrightとの共同プロデュース。Claudia Meltonのヴォーカルが栄える爽快ネオソウルに仕上がっています。生音+プログラミングによる今の時代らしいビートもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mvnlONdurA4

「Good Day To You Sir」
白人女性SSW、Sarah Jaffeのヴォーカルをフィーチャー。Jah BornのプログラミングとRCのムーグ・ベースによる濃厚なビートとSarah Jaffeの少し気怠いヴォーカルの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=V5bjySva_JE

「Anxiety」
Sam Lao、Bianca Rodriguezのヴォーカルをフィーチャー。シンセとプログラミングによアブストラクトなトラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=g_dHFpuAPW8

「Lessons」
落ち着いた雰囲気のオトナのジャジー・ソウルです。優雅なアレンジがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EjbhlnIDtss

「Feathers」
Chris Daveとの共同プロデュース。Chris Daveのドラミングが牽引するジャズ・フィーリングたっぷりのミディアム・テンポのインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=pUOVpOKAsJU

「Jelly Roll」
"今ジャズ"好きの人が聴いても楽しめそうなライブ感のあるジャジーなインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=pqxmmip7vi0

「Gritz Interlude」
Hip-Hopフィーリングのバンド演奏という感じがこのグループの特徴をよく反映しているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=jM6ws9EyqRQ

「Give Me Your Heart」
Bianca Rodriguezの女性ヴォーカルをフィーチャー。ソウル・バンドらしい余裕のあるアーバン・サウンドにグッとくるコンテンポラリーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=SUGFGM_m49M

「Jazz And Reverse」
So So Topicのラップをフィーチャー。完全にバンド・サウンドではなくビートメイカー的トラックです。でもジャズ・フィーリングのHip-Hop好きの人であれば満足できる仕上がりだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=oUjGcIc9kuw

「The Feel (Reprise) ...」
オープニング曲のリプライズ。
https://www.youtube.com/watch?v=2peNp6_UwVs

「I'll Be Waiting For You」
ラストは自然体のリラックスしたソウル・グルーヴで締め括ってくれます。Claudia Meltonの素直なヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZExl-gFO9AE

ご興味がある方は1stアルバム『Pay Your Tab』(2013年)もチェックを!

『Pay Your Tab』(2013年)
Pay Your Tab by Rc & The Gritz
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2017年06月17日

Foxy『Party Boys』

T.K. Recordsのハウス・バンドも務めたディスコ・バンド☆Foxy『Party Boys』
パーティー・ボーイズ ![世界初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き]
発表年:1979年
ez的ジャンル:T.K.系マイアミ産ディスコ・バンド
気分は... :巷の評判より自分の耳を信じる…

今回はマイアミ・サウンドの代表的レーベルT.K. Records関連の作品からFoxy『Party Boys』(1979年)です。

Foxyは、キューバ生まれのシンガー/ギタリストIsh Ledesmaを中心にフロリダで結成されたディスコ・バンド。

T.K.関連ではKC & The Sunshine Bandに続くディスコ・バンドといった位置づけのグループでしょうか。

主要メンバーはIsh Ledesma(g、vo)、Arnold Pasiero(b)、Richie Puente Jr.(per)、Charlie Murciano(key)、Joe Galdo(ds)の5名。

ちなみにRichie Puente Jr.Tito Puenteの息子です。

T.K. Recordsのハウス・バンドとして活動すると共に、T.K.傘下のDashから5枚のアルバム(ライブ盤1枚を含む)をリリースし、「Get Off」(1978年、全米シングルチャート第9位、同R&Bシングルチャート第1位)、「Hot Number」(1979年、全米シングルチャート第21位、同R&Bシングルチャート第4位)といったヒットを生んでいます。

「Get Off」(1978年)
 https://www.youtube.com/watch?v=EKAsjTABUNY
「Hot Number」(1979年)
 https://www.youtube.com/watch?v=THKU74OMo1c

ちなみにリーダーのIsh Ledesmaは、Foxy解散後にダンス・ロック・バンドOXOを結成し、1983年にシングル「Whirly Girl」をヒットさせています。

話をFoxyに戻すと、ヒット曲を踏まえれば、「Get Off」収録の<2ndアルバムstrong>『Get Off』(1978年)、3thアルバム「Hot Number」収録の『Hot Numbers』(1979年)あたりを紹介すべきなのでしょうが、僕がセレクトしたのは4thアルバム『Party Boys』(1979年)。

グループのセルフ・プロデュース作であり、レコーディングにはメンバー以外に、Airto Moreira(per、vibe)、Richard Baker(p、syn)、Rick Kelly(syn)、Skip Edwards(org)、Jack Kelso(sax)、Gerry Peterson(sax)、Stan Johnson(per)等が参加しています。

正直、巷の評判は芳しくはありません。大幅なシンセ・サウンドの導入や曲調がバラバラでアルバムに統一感がないことが要因かもしれません。

しかしながら、統一感がないとネガティブに受け止めず、バラエティに富んでいるとポジティブに受け止めれば、なかなか興味深い作品だと思います。

シンセ導入によるニューウェイヴ/エレポップ的な曲調は嫌いではなし、Airto Moreira参加に代表されるようにトロピカル感のある楽曲もあって、色々と楽しめるアルバムだと思います。

キャッチーなディスコ・チューン「RRRRRock」、ニューウェイヴ/エレポップなダンス・チューン「Party Boys」というシングル2曲や、Airto Moreira参加曲らしいブラジル/ラテン色全開の「Sambame Rio」がハイライトだと思います。

それ以外にパーカッシヴなトロピカル・ダンサー「Girls」、ロック・バンド然とした「She's So Cool」あたりも僕のオススメです。

先入観を持たずに楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「Girls」
オススメその1。パーカッシヴなトロピカル・ダンサーがオープニング。マイアミらしいダンス・チューンって感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=bo-rG7jdLY4

「Let's Be Bad Tonight」
シンセ・サウンドを強調したエレ・ポップ風味のディスコ・ファンク。良くも悪くも80年代サウンドを先取りしていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ydtn_IeuGY4

「Sambame Rio」
オススメその2。Airto Moreira参加曲。タイトルの通り、ブラジル/ラテン色を打ち出した開放的なパーティー・チューン。Airto参加への期待に応えてくれる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=CD-rXAUbiEQ

「I Belong To You」
雰囲気のあるメロウ・バラードですが、ヴォーカルが弱いせいか、あともう一歩の印象です。
https://www.youtube.com/watch?v=0VJkaiv8-xg

「She's So Cool」
オススメその3。それまでとは打って変わり、ロック・バンド然とした仕上がりですが、ヴォーカルワークがキャッチーで惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Xr_UcFCqFcQ

「I Can't Stand The Heat」
その後のIshのポップ・ダンス路線を予感させる1曲。この曲にもAirto Moreiraが参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NFtNJT6YMjw

「RRRRRock」
オススメその4。シングル・カットされたディスコ・チューン。コミカルなタイトルで損している感がありますが、キャッチーなパーティー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6xIQVjfHzqM

「Fantazy」
80年代モードのポップ・ロックな仕上がりです。T.K.サウンドを期待する人には少し拍子抜けするかもしれませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=5B22Zr6hYHk

「Pensando En Ti」
タイトルの通り、スペイン語によるメロウ・バラード。少し意表を突かれますが、仕上がり自体は悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=wHcDPbXY1Ak

「Party Boys」
オススメその5。タイトル曲はシングルにもなりました。ラストはニューウェイヴ/エレポップ調のダンス・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aLiawZsrryY

ご興味はある方はFoxyの他作品もチェックを!

『Foxy』(1976年)
foxy foxy.jpg

『Get Off』(1978年)
ゲット・オフ

『Hot Numbers』(1979年)
ホット・ナンバー [国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5605)

『Live』(1980年)
ライヴ[日本初CD化 / 国内プレス盤 / 最新リマスター / 日本語解説付き](CDSOL-5623)
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