2018年02月20日

Tania Maria『No Comment』

全編スキャットのアーバンなメロウ・ジャズ☆Tania Maria『No Comment』
No Comment
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発表年:1988年
ez的ジャンル:ブラジリアン女性ジャズ・ヴォーカル/ピアノ
気分は... :ノー・コメントで!

今回はブラジルを代表する女性ジャズ・シンガー/ピアニストTania Maria『No Comment』(1995年)です。

これまで当ブログで紹介したTania Maria作品は以下の5枚。

 『Olha Quem Chega』(1971年)
 『Via Brasil vol.1』(1975年)
 『Via Brasil vol.2』(1975年)
 『Brazil With My Soul』(1978年)
 『Forbidden Colors』(1988年)

本作『No Comment』(1995年)は、タイトルの通り、歌詞付きのヴォーカルはなく、全編スキャット・ヴォーカルが占める"ノー・コメント"な1枚に仕上がっています。

上記ジャケは輸入盤ですが、国内盤はU. F. O.(United Future Organization)が主宰していたレーベルBrownswood Recordsからの販売です。

プロデュースは Eric Kressmann

レコーディング・メンバーはTania Maria(vo、key)、Sergio Brandao(b)、Tom Kennedy(b)、Mitch Stein(g)、Ricky Sebastian(ds)、Portinho(ds)、Sammy Figueroa(per)、Don Alias(per)。

全編スキャット・ヴォーカルというスタイルで、見事にTaniaというアーティストの魅力が引き出された、コンテンポラリーなアーバン・ジャズ作品に仕上がっています。ファンキーとメロウの絶妙なバランスが僕好みです。

「Marvin My Love」「Desire」「Jack Hammer」「Bali」といったブラジル色の強い演奏やメロウな演奏が僕のおススメです。

楽曲はすべてTania Maria/Correa Reisのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Pelham Melody」
アーバン・コンテンポラリーなオープニング。Taniaの貫禄のスキャットがいい雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=EQjdDNcQqSQ

「Liquid Groove」
さり気ないブラジリアン・フィーリングがいい感じのアーバン・ファンキー・メロウ。

「Keep In Mind」
僕好みのパーカッシヴ&メロウ・サウンドを楽しめるブラジリアン・グルーヴらしい演奏です。

「Desire」
Taniaらしい雰囲気のメロウ・チューン。素敵なスキャットでメロウ・ワールドを盛り上げてくれます。

「Marvin My Love」
個人的には一番のお気に入り。メロウなソウル・フィーリングを感じるスキャットとサウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=UGXzLoBUxbg

「Who Knows」
緩急をつけたミディアム・グルーヴ。Taniaの力強いピアノ・タッチが印象的です。

「Jack Hammer」
疾走するブラジリアン・グルーヴ。やはり、こういったブラジル色の強い演奏がいいですね。

「Gotcha」
巧みなスキャットで魅せるコンテンポラリーな演奏です。

「Fanatic」
ジワジワと高揚していく、スケールの大きな楽曲。リズミカルなスキャット・ヴォーカルが映える1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=EOpH0Ju7GCQ

「Bali」
タイトルの通り、バカンス・モードのメロウ・ジャズ・グルーヴです。Taniaらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=amTtkBJXzPA

「Something For Now」
ラストは小粋なファンキー・メロウで楽しげに締め括ってくれます。

Tania Mariaの過去記事もご参照ください。

『Olha Quem Chega』(1971年)
Olha Quem Chega

『Via Brasil vol.1』(1975年)
ヴィア・ブラジル

『Via Brasil vol.2』(1975年)
Via Brasil Vol.2

『Brazil With My Soul』(1978年)
Brasil With My Soul

『Forbidden Colors』(1988年)
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2018年02月19日

Gene Russell『New Direction』

記念すべきBlack Jazz Records第1弾アルバム☆Gene Russell『New Direction』
New Direction (直輸入盤・帯・ライナー付き)
発表年:1971年
ez的ジャンル:Black Jazz Records系ピアノ・トリオ・ジャズ
気分は... :感動の金メダル!

冬季オリンピック、スピードスケート女性500Mの小平選手の金メダルは、昨日のフィギュア男子に続き、感動的でしたね。

それにしても500Mは競技開始からメダル決定まであっという間でしたね。カーリングのように1試合が長いと疲れますが、反対に全16組の走りが30分強で終わってしまうのも少しあっけないですね。

今回はブラック・ジャズを象徴するレーベルBlack Jazz Recordsの第1弾作品Gene Russell『New Direction』(1971年)です。

ジャズ・ピアニストGene RussellDick Schorylが1969年に設立したブラック・ジャズ専門レーベルBlack Jazz Records。その活動期間は短いものでしたが、印象深いブラック・ジャズ作品を数多く残した伝説のレーベルですね。

本作『New Direction』(1971年)は、レーベル・オーナーGene Russellによる記念すべき初アルバムとなります。

プロデュースはGene Russell本人。

レコーディング・メンバーはGene Russell(p)、Henry Franklin(b)、Larry Gates(b)、
Steve Clover(ds)、Tony William(congas)※あの有名ジャズ・ドラマーTony Williamsとは別人です

Black Jazz Records作品として聴くと、レア・グルーヴ度は低く、ブルージーな演奏が多いので少々おとなしい作品に思えるかもしれません。それでもBlack Jazz Recordsの原点に触れることができる作品として興味深く聴くことができます。

個人的にはパーカッシヴな「Black Orchid」、ソウルジャズな「Listen Here」Stevie Wonderの名曲カヴァー「My Cherie Amour」が僕のおススメです。

ブラック・ジャズ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Black Orchid」
Neal Hefti作。The Three Soundsの演奏でも有名な楽曲ですね。タイトルも含めて初のBlack Jazz Records作品のオープニングに相応しいのでは?パーカッシヴなGeneのピアノに、コンガも加わった軽くラテンの入ったリズミックな演奏が印象的なオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=4sorkhmJjts

「Hitting The Jug」
Richard Carpenter作。ピアノ・トリオによるブルージーな演奏が魅力です。

「Willow Weep For Me」
「柳よ泣いておくれ」の邦題で有名なスタンダード(Ann Ronnell作)をカヴァー。お馴染みのスタンダードをピアノ・トリオらしいブルース・フィーリングで聴かせてくれます。

本曲に関して、当ブログではDexter GordonWynton KellyRed GarlandClifford BrownWes MontgomeryJohn Lewis & Sacha DistelStanley Turrentine with The Three SoundsJohnny Lewis Quartetのヴァージョンを紹介済みです。ご興味がある方はそちらの記事もご参照を!

「Listen Here」
ジャズ・サックス奏者Eddie Harris作品をカヴァー。オリジナルは『The Electrifying Eddie Harris』(1968年)に収録されています。Brian Auger & The Trinityもカヴァーしていた曲です。Henry Franklinが格好良いベースで牽引し、Geneがソウルフルなプレイで応えるピアノBlack Jazz流ソウル・ジャズといった趣の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=3n6PDm7f1OM

「On Green Dolphin Street」
Ned Washington作詞、Bronislau Kaper作曲のスタンダードをカヴァー。当ブログではWynton Kellyのカヴァーを紹介済みです。それ以外にもMiles DavisSonny RollinsBill EvansRed GarlandEric Dolphyなど数多くのアーティストが取り上げている名曲ですね。軽やかな中にも本作らしいブルージーなテイストが漂います。

「Silver's Serenade」
Horace Silver作品をカヴァー。オリジナルは『Silver's Serenade』(1963年)に収録されています。ブルージーかつ小気味よい演奏が印象的です。

「My Cherie Amour」
Henry Cosby/Sylvia Moy/Stevie Wonder作。Stevie Wonderのお馴染みの名曲をカヴァー。Steve Cloverのドラミングがいいアクセントになっている小粋なグッド・カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=m32dM7eScdY

「Making Bread」
Gene Harris作。ラストは少しレイジーなブルース・フィーリングの演奏で締め括ってくれます。

Gene Russellのもう1枚のBlack Jazz Records作品『Talk To My Lady』(1973年)もチェックを!
『Talk To My Lady』(1973年)
Talk To My Lady (直輸入盤・帯・ライナー付き)

他のBlack Jazz Recordsの過去記事もご参照下さい。

Kellee Patterson『Maiden Voyage』(1973年)
メイデン・ヴォヤージュ

Doug Carn『Revelation』(1973年)
Revelation (直輸入盤・帯・ライナー付き)

Henry Franklin『The Skipper at Home』(1974年)
THE SKIPPER AT HOME

Doug Carn『Adam's Apple』(1974年)
ADAMS APPLE
posted by ez at 02:04| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

The Precious Lo's『Too Cool For Love』

カナダのモダン・ファンク・デュオの初フル・アルバム☆The Precious Lo's『Too Cool For Love』
トゥ・クール・フォー・ラヴ
発表年:2018年
ez的ジャンル:カナダ産モダン・ファンク・デュオ
気分は... :ようやく金メダル!

新作アルバムからカナダのモダン・ファンク・デュオThe Precious Lo'sの初フル・アルバム『Too Cool For Love』です。

The Precious Lo'sはカナダ出身のGilbert MasudaNik Timarによるモダン・ファンク・デュオ。Gilbert Masudaは日本人の両親を持つ日系カナダ人です。

2人は元々Circle ResearchというHip-Hop/ブレイクビーツ・ユニットを組んでおり、Circle Research名義で『Mulligan Stew』(2004年)、『Who?』(2008年)といったアルバムをリリースしています。特に『Who?』J Dillaへのオマージュ作品という点で興味深い1枚です。

そのサイド・プロジェクトとしてスタートさせたディスコ/ファンク・ユニットがThe Precious Lo'sです。

話題の日本人クリエイターT-GrooveがフランスのDiggy Down Recordzからリリースしたアルバム『Move Your Body』からのシングル曲「Roller Skate」でフィーチャリングされたことで彼らの存在が大きくクローズ・アップされました。

そんな中でリリースされたThe Precious Lo's名義の初フル・アルバムが本作『Too Cool For Love』です。

ディスコ/ファンク・デュオということで、思わず"カナダ版Tuxedo"と形容したくなりそうですが、中身はアッパーなディスコ・チューンよりもミディアム・ファンク中心の構成であり、Tuxedo好きの方より、Dam Funkあたりが好きの方にフィットする内容です。

個人的にはゲスト参加のTyler Smith絡みの「Without You」「Still The Same (BusCrates 16-Bit Ensemble Remix) 」「Night Ridin」「Fly Away (Tyler Smith Remix)」の4トラックに、このユニットの魅力が凝縮されていると思います。

ど派手なディスコ/ファンク作品という訳ではありませんが、モダン・ファンク好きのハートを射抜く素敵な1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Too Cool For Love」
メロウなミディアム・ファンクのタイトル曲でスタート!軽くウォーミングアップといった感じですね。

「More Than Frends」
カナダの女性アーティストMaylee Toddをフィーチャー。ベース・シンセの効いたミディアム・ファンク・サウンドをバックに、Mayleeがキュートなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xMV16-6gkEQ

「Without You」
Tyler Smithをフィーチャー。にZapp/Rogerばりの重量ファンクながらもメロディアスなのがいいですね。G-Funk好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=DSJN52LSuIY

「Still The Same (BusCrates 16-Bit Ensemble Remix) 」
Tyler Smithをフィーチャー。ローラー・ディスコなミュージック・ヴィデオもグッドなメロウ・ファンク。モダンとレトロの絶妙なさじ加減に脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=n2Ax-p5SLvE

「Falling For You」
ソフトリーなムードにグッとくるメロウ・チューン。さり気なさがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=PZBhN6_g58c

「Problems」
ベース・シンセの効いた哀愁ミディアム・ファンク。ギター・カッティングの音色が効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=jmWQMdQprmg

「Right Time For Us」
オートチューン・ヴォーカルでスペイシーな雰囲気を醸し出すスロウ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=8wHaIKEki_o

「This Is Love (Circle Research Remix) 」
フロア仕様のファンク・サウンドですが、少し単調な気も・・・

「Night Ridin」
Tyler Smithをフィーチャー。「Without You」と同じく、メロディアスな重量ファンクを楽しめるモダン・ファンクの名に相応しいキャッチーな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=acmWgYfsMRk

「Fly Away (Tyler Smith Remix)」
今度はTyler Smithがプロデュース/リミックスしたG-Funk調ディスコ・ファンク。彼らとTyler Smithの相性の良さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=43mvq70S8W8

「Thinking」
メロウな哀愁モードにグッときます。J Dillaの影響も感じるトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=VvdDZnNo7mo

「Small Town Girl」
ポップな味わいの1曲。甘酸っぱい雰囲気のサウンドとハイトーン・ヴォーカルがマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=gPWOrpTFrlE

「Older Now」
ノスタルジックな雰囲気を逆手にとった1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GrOLC6EJFT0

「U Turn Me Up」
ラストはT-Groove『Move Your Body』と同じDiggy Down Recordからシングル・リリースしていたアッパーなディスコ・ファンクで締め括ってくれます。華やかさでいえば、アルバムで随一かもしれません。

ご興味がある方は、Circle Research名義の『Mulligan Stew』(2004年)、『Who?』(2008年)もチェックを!

Circle Research『Mulligan Stew』(2004年)
Cycle Reseach: Mulligan Stew

Circle Research『Who?』(2008年)
Who
posted by ez at 01:29| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月17日

Ariel『Ariel』

デンマーク産ブラジリアン・フュージョン!☆Ariel『Ariel』
エリアル+7
発表年:1980年
ez的ジャンル:デンマーク産ブラジリアン・フュージョン
気分は... :冬季五輪と北欧・・・

冬季オリンピックを観ていると、北欧の国々が気になってきますね。

ということで、今回はデンマーク産ブラジリアン・フュージョン作品、Ariel『Ariel』(1980年)です。

Arielは1979年から1984年まで活動していたデンマークのジャズ/フュージョン・バンド。

『Ariel』(1980年)、『Solens Born』(1980年)という2枚のアルバムをリリースしています。

1stアルバムとなる本作『Ariel』におけるメンバーはPer Goldschmidt(sax)、Anders Muller (key)、Klavs Hovman (b)、Luiz Carlos "Chuim" De Siqueira (ds、per)、Lei Moe(vo)。

2ndアルバム『Solens Born』では、1stのメンバーからLuiz Carlos "Chuim" De Siqueiraが抜け、新たにNicolai Gromin(g)、Lars Beijbom(ds)、Atilla Engin(per)が加わっています。

1stアルバムとなる『Ariel』(1980年)は、北欧ブラジリアン・フュージョン作品として、サバービア、ブリザ・ブラジレイラでも紹介されたことで再評価が高まりました。

そして、2008年に日本で世界初CD化が実現しました。しかも、CDにはボーナス・トラックとして、2ndアルバム『Solens Born』(オリジナルはデンマーク語)の英詞ヴァージョンにあたる未発表盤『Children Of The Sun』から7曲が追加収録されるという嬉しい特典付きです。

本編のハイライトは、クールなブラジリアン・フュージョン「The Girl With Three Faces」、サンバ・フュージョン「7:47 To Rio」、フリーソウルなブラジリアン・メロウ・グルーヴ「Black Wing」の3曲。この3曲のみで大満足できるはずです。

ボーナス・トラックの中では「Treasures」「Jacuma Blue」の2曲がおススメ。1stにはないギター・フュージョンを楽しめます。ただし、全般的なクオリティは1stに及びませんが・・・

北欧ブラジリアン・フュージョン好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「The Girl With Three Faces」
本編の3大ハイライトその1。サンバ・ホイッスルとコズミック・シンセが印象的なブラジリアン・フュージョン。リズミックながらもクールな美学が貫かれている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FiQwBe99h3M

「Black Wing」
本編の3大ハイライトその2。Lei Moeの女性ヴォーカルをフィーチャーしたフリーソウルなブラジリアン・メロウ・グルーヴ。僕の一番のお気に入りでもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=DkuEhTRw_s8

「Circles In The Air」
メロウな中にもミステリアスな雰囲気が漂う演奏です。純粋にフュージョンを楽しむのであれば、こういうのもいいのでは?

「Would You」
荒々しいビートに煽られて、サックスのテンションも上がっていくフュージョン・チューン。

「From Dusk Towards Dawn」
縦横無尽のサックスと滑らかなベース・ソロが格好良いアップテンポのブラジリアン・フュージョンです。

「When I Close My Eyes」
再びLei Moeのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ミディアム。せっかくのメロウネスを叩きすぎのドラムがぶち壊している気もしますが(笑)

「Travelling」

「7:47 To Rio」
本編の3大ハイライトその3。本編のラストはサンバ・フュージョンで盛り上げてくれます。躍動するサンバ・リズムにのってサックスが軽やかにブロウします!
https://www.youtube.com/watch?v=lURjcjzoK_Q

ここまでの8曲がオリジナル。ここからの7曲が未発表盤『Children Of The Sun』からのボーナス・トラックです。

「Baltic Park」
個人的にはボートラの目玉2曲と並んでボートラのお気に入り曲。ブラジリアン・フュージョンらしい魅力があります。終わり方が少しあっけないですが・・・

「When You Walked Out On Me」
悪くないけど、ヴォーカル・メインなのか演奏メインなのか少し中途半端な気も・・・

「Treasures」
ボートラの目玉その1。Lei Moeのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・フュージョン。2ndから加入のNicolai Grominのギター・プレイもグッド!

「Blue Rooms」
Lei MoeのヴォーカルとNicolai Grominのギターが映えるメロウ&ミステリアスな演奏です。

「Loneliness」
全くロンリネスな感じはない(笑)躍動感のある演奏です。

「Jacuma Blue」
ボートラの目玉その2。Lei Moeのヴォーカルをフィーチャーしたアップテンポのブラジリアン・フュージョン。全体的にキレがある躍動感がいいですね。

「Nonsense」
ラストはメロウ・バラードですが、音源が悪く気になって音に集中できません。

冬季オリンピックで、ここ数日、ついついカーリングの試合を観てしまいますが、意外に試合時間が長く、終わる頃には結構ぐったりです(笑)

それより今日のフィギュア男子フリーで、ようやく今大会初の日本人金メダリストを見ることができそうですね。
posted by ez at 01:04| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月16日

Lou Bond『Lou Bond』

再評価の高いフォーキー・ソウル作品☆Lou Bond『Lou Bond』
Lou Bond
発表年:1974年
ez的ジャンル:メンフィス系フォーキー・ソウル
気分は... :善は急げ!

今回は再評価の高い70年代フォーキー・ソウル作品Lou Bond『Lou Bond』(1974年)です。

Lou Bond(1945-2013年)はシカゴ出身の黒人ソウル・シンガー。

60年代に数枚のシングルと1974年に唯一のアルバムとなる本作『Lou Bond』をリリースしています。

アルバム『Lou Bond』は、名門Stax傘下のマイナー・レーベルWe Produce Recordsからリリースされた作品ですが、あのGilles Petersonに絶賛されるなどフォーキー・ソウル作品としての再評価が高い1枚です。確かに、Terry Callierあたりに通じる部分があるかもしれませんね。

ただし、フォーキー・ソウルといってもストリングスやホーン・サウンドを配したアレンジが施されており、フォーキーな質感と練られたサウンドの調和が本作の魅力かもしれません。

プロデュースはJo BridgesLester SnellTom Nixon

レコーディングにはAl McKay(g)、William Murphy(b)、 Steve Holt(ds)、Willie Hall(ds)、 Lester Snell(p)、Sidney Kirk(org)、The Horns Of South Memphis(horns)といったメンフィス系ミュージシャンが参加しています。

再評価のきっかけとなった10分超の大作「To The Establishment」が本作のハイライト。個人的にはオリジナルの「Why Must Our Eyes Always Be Turned Backwards」が一番好きです。

また、「Lucky Me」(Jimmy Webb作)、「Let Me Into Your Life」Bill Withers作)、「That's The Way I've Always Heard It Should Be」Carly Simon作)といったカヴァーも本作らしいフォーキー・ソウル感を楽しめます。

ファルセットを交えて歌い上げるLou Bondのヴォーカルは、味わい深く魅力的です。

フォーキー・ソウル好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Lucky Me」
Jimmy Webb作。Richard Harris、1968年のシングル曲をカヴァー。Lou Bondらしい哀愁フォーキー・ソウルとして聴かせてくれます。味わい深い語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=djn-TWE3Hmk

「Why Must Our Eyes Always Be Turned Backwards」
John Harris/Lou Bond作。個人的にはコレが一番好きです。ピースフルな雰囲気のサウンドとファルセットを交えたLou Bondのヴォーカルがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=tz01ffaDZWs

「To The Establishment」
John Harris/Lou Bond作。本作の再評価を高めた1曲はストリングスを配したニューソウル的な仕上がり。哀愁のメロディをしみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=7psjsGe6A3g

本曲は定番サンプリング・ソースとしても大人気です。OutKast「Wailin'」、Prodigy「Trials of Love」、Mary J. Blige「Free (Interlude)」、Brother Ali「Picket Fence」、Houston feat. LeToya Luckett「My Promise」、Ransom「Funeral」、Algebra「My Pride」、Supar Novar「Never Give In」、Starlito「Alright」、Lil B「Whats 100 Dollars」 、Fabolous feat. Trey Songz「Slow Down」、ScHoolboy Q feat. Punch & BJ The Chicago Kid「I'm Good」、Eko Fresh「Zu Extrem」、Genesis the Greykid「A Thought」、Joe Budden「Quality of Life」、Purpose & Confidence「Felony Findings」、Ta-Ku「I Need You」、Cookin Bananas「NPDDPET」、Kuba Knap「Jak Dym Z Tipa」、Mindz of a Different Kind「Black & Brown」、Torae「R.E.A.L.」等のサンプリング・ソースとなっています。
OutKast「Wailin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=Hat11nEGpIQ
Prodigy「Trials of Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=9_Q5a2VrTOI
Mary J. Blige「Free (Interlude)」
 https://www.youtube.com/watch?v=dZUdgG_UQUI
Brother Ali「Picket Fence」
 https://www.youtube.com/watch?v=a1XzHWP1Lsc
Houston feat. LeToya Luckett「My Promise」
 https://www.youtube.com/watch?v=fuO3GUikeyY
Supar Novar「Never Give In」
 https://www.youtube.com/watch?v=zx5fKgrgq2o
Lil B「Whats 100 Dollars」
 https://www.youtube.com/watch?v=MIPL3wBseIw
Fabolous feat. Trey Songz「Slow Down」
 https://www.youtube.com/watch?v=F7hG3HnrqyY
ScHoolboy Q feat. Punch & BJ the Chicago Kid「I'm Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=_4Pq7cE8G0k
Eko Fresh「Zu Extrem」
 https://www.youtube.com/watch?v=dHdOQVY68fk
Genesis the Greykid「A Thought」
 https://www.youtube.com/watch?v=wCaMHGf2F_E
Joe Budden「Quality of Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=dpNAOLsrg8Y
Purpose & Confidence「Felony Findings」
 https://www.youtube.com/watch?v=gOQSgHCboVc
Ta-Ku「I Need You」
 https://www.youtube.com/watch?v=OCa-fyaODwQ
Cookin Bananas「NPDDPET」
 https://www.youtube.com/watch?v=sa-JdVKWH6k
Kuba Knap「Jak Dym Z Tipa」
 https://www.youtube.com/watch?v=EBOdp4q3oqk
Mindz of a Different Kind「Black & Brown」
 https://www.youtube.com/watch?v=ICoYthkp010

「Let Me Into Your Life」
Bill Withers作品をカヴァー。Bill Withers自身のヴァージョンは『Bill Withers Live At Carnegie Hall』(1973年)に収録されています。正にフォーキー・ソウルな仕上がりです。少しストリングスが仰々しい感じもしますが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=MPqC-gKbJow

「That's The Way I've Always Heard It Should Be」
Carly Simon/Jacob Brackman作。初の全米Top10ヒット曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Carly Simon』(1971年)に収録されています。そんなヒット曲を魅惑のファルセットによるフォーキー・ソウル・カヴァーで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=H_E8n9expGQ

Murs & 9th Wonder「Marry Me」
Murs & 9th Wonder「Marry Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=TWDJGuXoV7o

「Come On Snob」
Lou Bond/Sarah Chandler作。素朴なフォーキー感とスケールの大きなストリングスのコントラストが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=q1Y-x3HEo4E

「I'm Still In Love With You/Motherless Child (Live)」
CDボーナス・トラック。Al Green、1972年の大ヒット曲「I'm Still In Love With You」(Al Green/Al Jackson Jr./Willie Mitchell作)とトラディショナル「Motherless Child」のメドレーのライブ音源です。本編にはないシンプルなギターの弾き語りを聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=yxAqx3e3cOY

ギター抱えつつ、面構えは影で見えないジャケの佇まいもいいですね。思わずジャケ買いしたくなる1枚でもあります。
posted by ez at 03:48| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする