2017年08月10日

Ely Bruna『Remember the Time』

Papik作品でお馴染みの女性シンガーの1stソロ☆Ely Bruna『Remember the Time』
Remember the Time
発表年:2010年
ez的ジャンル:イタリアン・ポップ・ジャズ
気分は... :1986年、あの頃の僕は・・・

今回はイタリアを拠点に活動する女性シンガーEly Brunaの1stアルバム『Remember the Time』(2010年)です。

イタリアの人気ポップ・ジャズ・プロジェクトPapikの諸作でフィーチャリングされたことで注目を浴びた女性シンガーEly Brunaの紹介は、2ndアルバム『Synesthesia』(2015年)に続き2回目となります。

彼女に関して、一点、僕の事実誤認があったので訂正を。
てっきりイタリア出身だと思っていましたが、メキシコ生まれ、USA育ち、その後イタリアへ移住というバイオグラフィのようです。

さて、1stソロ・アルバムとなる本作『Remember the Time』(2010年)は、PapikことNerio Poggiがアレンジを担当し、Papik一派らしいポップ・ジャズ・ワールドを展開しています。

1曲を除きカヴァー曲ですが、主に80年代ダンス・ヒットがセレクトされています。このセレクト・センスがイタリアっぽくて面白いですね。有名曲も多いのでオリジナルと聴き比べるのも楽しいと思います。オリジナルから相当変貌しているカヴァーもあります。

個人的には、夏らしいボッサ/メロウ・グルーヴな楽曲に惹かれます。その意味ではCoronaのカヴァー「The Rhythm of the Night」、Rick Astleyのカヴァー「Never Gonna Give You Up」、The RAH Bandのカヴァー「Clouds Across the Moon」、Nu Shoozのカヴァー「I Can't Wait」、Aquaのカヴァー「Barbie Girl」、オリジナルの「1986」、Whitney Houstonのカヴァー「I'm Your Baby Tonight」が僕のオススメです。

Irma Recordsからのリリースです。

夏のバカンス・モードにフィットする1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Rhythm of the Night」
オススメその1。イタリアのダンス系ユニットCorona、1993年のデビュー・ヒットをカヴァー。Papikらしい涼しげなボッサ・アレンジをバックに、Elyの雰囲気のいい艶やかなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NZMrvbRtewY

「Take on Me」
ノルウェーの人気グループa-ha、1985年の世界的大ヒットをカヴァー。お馴染みのヒット曲をしっとりとしたバラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-_OeutKklWE

「Dolce Vita」
Ryan Paris、1983年のイタロ・ディスコ・チューンをカヴァー。寛いだ雰囲気のオトナ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yMYA13ERBGc

「Never Gonna Give You Up」
オススメその2。UKの人気男性シンガーRick Astley、1987年の世界的大ヒットをカヴァー。Papikらしいセンス全開の秀逸メロウ・カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=C0Aes_ZyN4M

「Material Girl」
Madonnaの、1984年の大ヒットをカヴァー(Peter Brown/Robert Rans作)。ワルツ・ジャズ調の小粋なカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LWLo2iBltA4

「Clouds Across the Moon」
オススメその3。The RAH Band、1985年のシングル曲をカヴァー(Richard Hewson作)。ジャズ・サンバなブラジリアン・フィーリングで夏モードにしてくれるグッド・カヴァー。
https://www.youtube.com/watch?v=_RXen-Ll-n0

「I Like Chopin」
日本でも人気を博したGazebo、1983年の大ヒット曲をカヴァー。ミュート・トランペットが絡むしっとりとしたジャジー・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dTuNRNF2jg0

「I Can't Wait」
オススメその4。USダンス系ユニットNu Shooz、1986年の大ヒット曲をカヴァー。アコースティックな質感が涼しげな僕好みのメロウ・ボッサ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=NgfDIJvWe9k

「Tarzan Boy」
Baltimora、1985年のイタロ・ディスコ・ヒットをカヴァー。このクセのある楽曲はレゲエ調にカヴァーしています。

「Fresh」
Kool & The Gang、1984年の大ヒット曲をカヴァー。オリジナルは『Emergency』(1984年)収録。オリジナルをイメージして聴くと、予想外な雰囲気のジャジー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6HqJMqoYMdk

「Barbie Girl」
オススメその5。Aqua、1997年のユーロポップ・ヒットをカヴァー。ギターの音色にグッとくる味わい深いアコースティック・バラード。Elyのヴォーカルが優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TDhEbugQcQw

「Physical」
Olivia Newton-John、1981年の世界的大ヒットをカヴァー(Steve Kipner/Terry Shaddick作)。アノ有名曲をワルツ・ジャズへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=csgOBXJ8Q4o

「State of the Nation」
N.Y.のシンセ・ポップ・バンドIndustry、イタリアで大ヒットした1983年のシングルをカヴァー。飾らない感じがグッドなアコースティック・カヴァーに仕上がっています。

「1986」
オススメその6。Elisa Barbosa/Nerio Poggi作。ラストはオリジナル作で締め括ってくれます。思い出に浸りたくなるボッサ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=W4vyvPhQ2bI

CDには以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「The Final Countdown」
スウェディッシュ・ロック・バンドEurope、1986年の世界的大ヒットをカヴァー。しっとりとしたバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Jk4aTc_D1mY

「I'm Your Baby Tonight」
オススメその7。今は亡き歌姫Whitney Houston、1990年の大ヒット曲をカヴァー(L.A. Reid/Babyface作)。ジャズ・フィーリングのダンサブル感が心地好いグッド・カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_5eSSSw5Fbg

『Synesthesia』(2015年)
Synesthesia
posted by ez at 03:53| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

Mos Def『The New Danger』

ロック、ブルースへのアプローチが印象的な賛否両論の2nd☆Mos Def『The New Danger』
New Danger
発表年:2004年
ez的ジャンル:ブラック・ロック×Hip-Hop
気分は... :ロックはブラックミュージック!

今回は知的リリシストとして人気を博すHip-HopアーティストMos Defの2ndアルバム『The New Danger』(2004年)です。

1973年N.Y.ブルックリン生まれのMos Def(本名:Dante Terrel Smith)の紹介は、Talib KweliとのユニットBlack Starのアルバム『Mos Def & Talib Kweli are Black Star』(1998年)、ソロ第1弾アルバム『Black On Both Sides』(1999年)に続き3回目となります。

昨年、Yasiin Beyと改名し、年内での引退を表明していたMos Defですが、引退作になるとされていた『Negus In Natural Person』は発売されておらず、今後の動向が気になります。

さて、今日紹介する2ndアルバム『The New Danger』(2004年)は、全米アルバム・チャート第5位、同R&Bアルバム・チャート第2位となった大ヒット作ですが、ファンの間では賛否が分かれた1枚となりました。

『Black On Both Sides』収録の「Rock N Roll」で、♪ロックを始めたのは黒人であり、ロックはブラックミュージックだ♪と言い切ったMos Defのロック・アプローチが強調されている点がアルバム最大の特徴です。

そんなロック・アプローチの象徴が、当時Mos Defが主導していた黒人ロック・プロジェクトBlack Jack Johnsonの参加です。メンバーはBad BrainsDr. Know(g)、P-Funkの重鎮Bernie WorrellLiving ColourDoug Wimbish(b)とWill Calhoun(ds)。Bad BrainsとLiving Colourというブラック・ロックの2大バンドのメンバー参加が興味深いですね。

ロック以外にもブルース、ソウルのエッセンスも積極的に取り入れたHip-Hopの枠に囚われない1枚に仕上がっています。しかしながら、こうしたアプローチに対して、コアなHip-Hopファンからは批判的な声も多く挙がりました。

個人的にはジャンルの枠に囚われない音が好きなので、こういったアプローチは大歓迎です。また、最近はめっきり一般的なロックを聴く機会が少なくなった僕にとって、黒人Hip-Hopアーティストによるブラック・ロック的アプローチというのは、案外すんなり聴ける音なのかもしれません。

アルバムではMos Def自身に加え、MinnesotaKanye WestPsycho LesThe Beatnuts)、Raphael SaadiqEasy Mo BeeWarryn CampbellMolecules88-Keysがプロデュースを務めています。

改めて聴き直しても、ブラック・ロック、ブルース、ソウルのエッセンスを巧み取り入れた格好良いサウンドだと思います。

正にデンジャーなMos Defワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「The Boogie Man Song」
Mos Def/Raphael Saadiqプロデュース。Raphaelがギター、ベース、Mos Defがピアノ、ドラムを演奏しているオープニング。この曲だけは前作『Black On Both Sides』の名残りを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=SrifgzFrjN4

「Freaky Black Greetings」
Mos Defプロデュース。Black Jack Johnson参加の1曲目。ここからがブラック・ロック・アプローチのスタート!Mos Def流のブラック・ロックをお披露目してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WWh6Bhglg6I

「Ghetto Rock」
Minnesotaプロデュース。ロッキンなHip-Hopチューンには、ずっしりとした重量感があります。Doug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」、Trick Daddy「Shut Up」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=lhvd4jPboyQ

「Zimzallabim」
Easy Mo Bee/Mos Defプロデュース。Black Jack Johnson参加の2曲目。ブラック・フィーリングの効いたロック・サウンドが格好良いですね。そんなブラック・ロックをバックに、Mos Defのフロウも快調です。
https://www.youtube.com/watch?v=u1n_QT0uZlM

「The Rape Over」
Kanye Westプロデュース。蟹江氏の師匠Jay-Z「Takeover」(蟹江プロデュース)を引用し、音楽業界を厳しく批判しています。「Takeover」と同じくThe Doors「Five to One」をサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=QfqRipvk6WE

「Blue Black Jack」
Minnesotaプロデュース。Shuggie Otisをフィーチャー。偉大なブルース・ミュージシャンJohnny Otisを父に持ち、60年代半ばから活躍するギタリストShuggie Otisを招いたブルース演奏は興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=dMYg683-LtU

「Bedstuy Parade & Funeral March」
Mos Defプロデュース。ブルース・アーティストPaul Oscherをフィーチャー。この曲もブルース調です。それ以上にカタカナ日本語調で♪モット、モット、シテヨ♪ナイス!ナイス!ナイス♪のフレーズが脳裏から離れません。
https://www.youtube.com/watch?v=XfmnRQRAt3g

「Sex, Love & Money」
Warryn Campbellプロデュース。アルバムからの1stシングルにもなりました。ここではロック・アプローチは一休みして、シンバルが刻むビートと妖しげなフルートの音色が印象的なHip-Hopチューンに仕上がってきます。Mos Def feat. Q-Tip & Tash 「Body Rock」のフレーズも聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qy55uD9BK0o

「Sunshine」
Kanye Westプロデュース。Melba Moore「The Flesh Failures (Let the Sunshine In) 」をサンプリングした当時の蟹江氏らしい早回しを楽しめます。コレは主役のMos Defより、蟹江氏の仕事を楽しむトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=oKzd3QV8MZw

「Close Edge」
Minnesotaプロデュース。Kool & the Gang「Open Sesame」をサンプリングしたダークなトラックやタブラ・ビートが僕好み。純粋に格好良いHip-Hopトラックだと思います。Grandmaster Flash & The Furious Five feat. Grandmaster Melle Mel & Duke Bootee「The Message」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=olAWW3upODI

「The Panties」
Minnesotaプロデュース。Tom Brock「I Love You More and More」をサンプリングしたソウルフルな仕上がり。後半にはThe Moments「Sexy Mama」のフレーズも聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=EWDhdXsNMG4

「War」
Mos Def/Psycho Lesプロデュース。Black Jack Johnson参加の3曲目。前作で「Rock N Roll」をプロデュースしたコンビがBlack Jack Johnsonを起用し、ブラックミュージックとしてのロックを聴かせてくれます。後半一気にギア全開となります。
https://www.youtube.com/watch?v=6XK_DBqAQcI

「Grown Man Business (Fresh Vintage Bottles)」
Minnesotaをフィーチャーし、Minnesota自身がプロデュースしています。The Cecil Holmes Soulful Sounds「I'm Gonna Love You Just a Little More Baby」をサンプリングしたHip-Hopらしいトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=EG3BU_C2mY4

「Modern Marvel」
Minnesotaプロデュース。9分半近いMarvin Gayeへのオマージュです。名盤『What's Going On』収録の「Flyin' High (In the Friendly Sky) 」をサンプリングし、さらに「What's Going On」のフレーズを引用しています。Mos DefのMarvin愛が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=-14oz9jyBY8

「Life Is Real」
Moleculesプロデュース。Madelaine「Who Is She and What Is She to You」 のサンプリングに、Roy Ayers Ubiquity「Everybody Loves the Sunshine」のフレーズを重ねたブラックスプロイテーションのサントラ風の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=CZ7YLjyJkZg

「The Easy Spell」
Mos Defプロデュース。ここではすべての楽器をMos Def自身が演奏し、ロッキンなHip-Hopを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Wyt2y-n16B8

「The Beggar」
Mos Defプロデュース。Black Jack Johnson参加の4曲目。それまでの3曲とは異なり、哀愁モードのロック・サウンドを聴かせてくれます。Mos Defの憂いを帯びたヴォーカルも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=jndrcIF0ock

「Champion Requiem」
88-Keysプロデュース。偉大な黒人達へのレクイエムでアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=bCmdzvpm7bc

Mos Def関連の他作品もチェックを!

Black Star『Mos Def & Talib Kweli are Black Star』(1998年)
Black Star

『Black On Both Sides』(1999年)
Black on Both Sides

『True Magic』(2006年)
True Magic

『Ecstatic』(2009年)
Ecstatic
posted by ez at 01:55| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

Mike Campbell『Secret Fantasy』

スウィンギー+ブラジリアン/ラテンな魅力の男性ジャズ・ヴォーカル作品♪Mike Campbell『Secret Fantasy』
Secret Fantasy
発表年:1982年
ez的ジャンル:スウィンギー男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :スウィングしなけりゃ!

今回は80年代の男性ジャズ・ヴォーカル作品からMike Campbell『Secret Fantasy』(1982年)です。

Mike Campbellはハリウッド生まれのUS男性ジャズ・ヴォーカリスト。

自身の作品としては、本作『Secret Fantasy』(1982年)、ジャズ・ピアニストTom Garvinと共同名義の『Blackberry Winter』(1984年)、『One On One』(1994年)、『Easy Chair Jazz』(1994年)、『Loving Friends』(1995年)、『My Romance』(1997年)、『Let's Get Away From It All』(1999年)といったアルバムをリリースしています。

また、当ブログでも紹介したブラジル人アーティストMoacir Santos『Saudade』(1974年)、『Carnival Of The Spirits』(1975年)といったアルバムへの参加、楽曲提供も印象的です。

さて、本作『Secret Fantasy』(1982年)は、ブラジリアン/ラテン・フィーリングの「And It All Goes Round and Round」「Soft Strum Blues」といった楽曲で再評価の高い1枚ですが、アルバム自体はスウィンギーな魅力の男性ジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはMike Campbell(vo)以下、Tom Garvin(p)、Dan Sawyer(g)、John Heard (b)、Peter Donald(ds)、Tom Peterson(ts)、Steve Huffsteter(tp)、Dave Shank(per)。

ちなみに参加メンバーのうち、John Heard 、Steve HuffsteterはMike Campbellと共にMoacir Santos『Saudade』のレコーディングに参加していたメンバーです。

スウィンギーな男性ジャズ・ヴォーカルの魅力を楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「And It All Goes Round and Round」
Benard Ighner作。オリジナルはJon Lucien『Premonition』(1976年)収録ヴァージョンです。作者Ighner自身のヴァージョンはアルバム『Little Dreamer』(1978年)に収録されています。 前述のように、本作のハイライトと呼べるな高速ジャズ・サンバです。聴いていると、自然と体が動きだしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=p1jnB1dhCqk

「Ya Got Me Crazy for Your Love」
Mike Campbell/Tom Peterson作。リラックスしたスウィンギー感が印象的です。

「Easy Chair」
Mike Campbell/John Heard作。オリジナルのブルージーなバラードですが、男性SSW作品好きの人もグッとくるであろう味わい深い1曲に仕上がっています。

「Honeysuckle Rose」
スウィング・ジャズ黎明期に活躍したジャズ・ピアニストFats Wallerの作品をカヴァー。小粋なビ・バップ調のスキャットでキメてくれます。

「Soft Strum Blues」
Octavio Bailly/Al Jarreau作。「And It All Goes Round and Round」と並ぶハイライト。ラテン・フレイヴァーの軽快なメロウ・グルーヴはサバービア好きの人は間違いなく気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=p6KQNvkjf6Q

「'Round Midnight」
Thelonious Monkの名曲カヴァー。John Heardのベースのみをバックに、Campbellが名曲を歌い上げます。

「Secret Fantasy」
Mike Campbell/John Heard作。都会的サウンドの哀愁バラード。Steve Huffsteterのトランペット・ソロが男の哀愁に満ちていてグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=UcKHejtnw7M

「Little Taste」
Dave Frishberg/Johnny Hodges作。スウィンギーながらもジェントルな雰囲気にグッとくる1曲。

「I Love You in 3/4 Time」
Mike Campbell作。Campbellが夫人のために書いた曲なのだとか。二人の記念日の失敗を書いたユーモラスな作品ですが、そんな雰囲気が曲調からも伝わっています。曲自体は実に軽快で、Campbellの快調なスキャットも楽しめます。

「The Legacy」
Tommy Wolf/Alf Clausen作。バラードをしっとりと歌い上げます。

「I'm Always Drunk in San Francisco」
Tommy Wolf作。John HeardのベースもCampbellのヴォーカルも酔いどれモードです(笑)

「With a Song in My Heart (the Song Is You)」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。1929年のミュージカル『Spring Is Here』挿入歌をカヴァー。スタンダードを軽快スウィンギーに歌い上げます。

CDには「Early」「Another Star」「Baseball ( Take Me out to the Ballgame)」「Dat Dare」「Songbird」「Alone Again」「Mystery」「Close Enough for Love」「High Wire」「Once More」の10曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』収録の名曲カヴァー「Another Star」が目を引きます。

ご興味がある方はMike Campbellの他作品もチェックを!

Mike Campbell & Tom Garvin『Blackberry Winter』(1984年)
Blackberry Winter

『One on One』(1994年)
One on One

『Easy Chair Jazz』(1994年)
Easy Chair Jazz

『Loving Friends』(1995年)
Loving Friends

『My Romance』(1997年)
My Romance

『Let's Get Away From It All』(1999年)
Lets Get Away From It All
posted by ez at 02:22| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月07日

Musique『Keep On Jumin'』

ディスコ・クラシック「Keep On Jumpin'」収録☆Musique『Keep On Jumin'』
Keep on Jumpin'
発表年:1978年
ez的ジャンル:Patrick Adams系N.Y.ディスコ
気分は... :あのはな・・・

N.Y.ディスコを代表するプロデューサーPatrick Adamsによるディスコ作品Musique『Keep On Jumin'』(1978年)です。

MusiquePatrick Adamsによるディスコ・プロジェクト。70年代後半から80年代初めにかけて数多くの匿名ディスコ・プロジェクトで作品をリリースしたPatrick Adamsですが、Musiqueもそんなプロジェクトの1つです。

ちなみに、これまで当ブログではPatrick Adams絡みのN.Y.ディスコ作品として、Donna McGhee『Make It Last Forever』(1978年)、Phreek『Patrick Adams Presents Phreek』(1978年)、Inner Life『I'm Caught Up (In A One Night Love Affair) 』(1979年)、Rainbow Brown『Rainbow Brown』(1981年)を紹介しています。

Musique名義では『Keep On Jumin'』(1978年)、『Musique II』(1979年)という2枚のアルバムをリリースしています。

1stとなる本作『Keep On Jumin'』(1978年)には、ディスコ・ヒットした「Keep On Jumpin'」をはじめ、「In The Bush」「Summer Love」といったディスコ・クラシックが収録されています。

また、本作にはガラージの歌姫Jocelyn Brownが参加している点にも注目です。Jocelyn以外にAngela HowellChristine WiltshireGina Tharpsがヴォーカルを務めています。

実質、「Keep On Jumpin'」をはじめ、「In The Bush」「Summer Love」「Glide」の4曲のみのアルバムですが、匿名プロジェクト系のディスコ・アルバムってそんな感じですかたらね。

Patrick AdamsらしいN.Y.ディスコ・サウンドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「In The Bush」
「Keep On Jumpin'」と並ぶハイライト。一気に気持ちがアゲアゲ・モードになるディスコ・ブギー!妖しげな夜遊びモードのジャケそのままの音です。Coolio「1, 2, 3, 4 (Sumpin' New)」、Phife Dawg「Ben Dova」で本曲のフレーズが引用されています。
https://www.youtube.com/watch?v=lvhok_wzASs

「Summer Love」
華やかなストリングスが盛り上げる、タイトルの通りのサマー・モードのディスコ・チューン。中盤の少し悲し気な鍵盤の音色でアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=mREFIWGfe3E

「Keep On Jumpin'」
タイトル曲はディスコ・ヒットしたガラージ・クラシック。歌姫Jocelyn Brownをはじめとする女性ヴォーカルが栄える華のあるN.Y.ディスコ・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=mtX6tnewbgg

「Summer Love Theme」
「Summer Love」のインスト・ヴァージョン。サウンド的にはヴォーカルなしのインスト・ディスコの方がしっくりくるかも?

「Glide」
Francois Kevorkianがリミックスを手掛けたアッパーなディスコ・チューン。ガラージ好きの人であればグッとくるはず!「Keep On Jumpin'」、「In The Bush」、「Summer Love」という3曲の陰に隠れがちですが、個人的には「Keep On Jumpin'」と並ぶお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=l33hHws4Eu8

CDには「In The Bush (Remix)」「Keep On Jumpin' (Remix)」「Summer Love (Radio Edit)」「Summer Love Theme (Radio Edit)」「Keep On Jumpin' (Radio Edit)」「In The Bush (Radio Edit)」というボーナス・トラック6曲が追加収録されています。

『Musique II』(1979年)
Musique II

Patrick Adams関連作品の過去記事もご参照下さい。

Donna McGhee『Make It Last Forever』(1978年)
Make It Last Forever

Phreek『Patrick Adams Presents Phreek』(1978年)
パトリック・アダムス・プレゼンツ・フリーク

Inner Life『I'm Caught Up (In A One Night Love Affair) 』(1979年)
I'm Caught Up

Rainbow Brown『Rainbow Brown』(1981年)
レインボウ・ブラウン+2(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 01:38| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

Dwight Trible With Matthew Halsall『Inspirations』

魂のジャズ・ヴォーカリスト、UKジャズ・トランぺッターとの共演作☆Dwight Trible With Matthew Halsall『Inspirations』
インスピレーションズ(with マシュー・ハルソール)
発表年:2017年
ez的ジャンル:深遠系男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :9秒台突入なるか・・・

間もなく世界陸上男子100Mの準決勝です。サニブラウン選手の日本人初の9秒台突入を期待してしまいます。

今回は新作アルバムから、L.A.ジャズ・シーンで活躍する男性ジャズ・シンガーDwight TribleがUKのジャズ・トランぺッターMatthew Halsallと共演したDwight Trible With Matthew Halsall『Inspirations』です。

Dwight Tribleはオハイオ州シンシナティ出身の男性シンガー。L.A.ジャズの重要人物Carlos Ninoによるスピリチュアル・ジャズ・ユニットBuild An Arkへの参加でも知られるL.A.を拠点に活動するシンガーです。

そんなL.A.ジャズを代表するヴォーカリストのDwight Tribleですが、本作『Inspirations』は共演者Matthew Halsallの拠点であるUKでの録音となっています。

マンチェスター出身のMatthew Halsallは、ジャズ・トランぺッターであると同時に、インディペンデント・レーベルGondwana Recordsの主宰者でもあります。同レーベルからは、UKの今ジャズを代表するユニットGoGo Penguinの1stアルバム『Fanfares』(2012年)、2ndアルバム『V2.0』(2014年)もリリースされています。

そんなMatthew Halsallがジャズ・フェスティバルでDwight Tribleと知り合い、ロンドンでのライブにTribleを招き、その流れ2曲を共にレコーディングしたのがアルバム制作のきっかけとなったようです。勿論、本作『Inspirations』Gondwana Recordsからのリリースです。

レコーディング・メンバーはDwight Trible(vo)、Matthew Halsall(tp)以下、Taz Modi(p)、Gavin Barras(b)、 Jon Scott(ds)、Luke Flowers(ds)、Rachael Gladwin(harp)。Matthew Halsallがプロデュースも務めています。さらに、Nostalgia 77としての活動で知られるBenedic Lamdinがレコーディング・エンジニアを務めています。

アルバムはすべてカヴァーで占められており、Tribleの低音ヴォーカルが栄えるバラードが中心の構成となっています。

Build An Arkでもカヴァーした「What The World Needs Now Is Love」「Tryin' Times」、Tribleの以前からのレパートリー「Dear Lord」John Coltraneのカヴァー)あたりが目立つかもしれません。

個人的には、Dorothy Ashbyのカヴァー「Heaven & Hell」、トラディショナル・フォークソング「Black Is The Colour Of My True Love's Hair」、感動的な黒人霊歌「Deep River」というラスト3曲に、かなりグッときました。

派手さはありませんが、聴く者の心を揺さぶる素晴らしい男性ジャズ・ヴォーカル作品です。

全曲紹介しときやす。

「What The World Needs Now Is Love」
Burt Bacharach/Hal David作。Jackie DeShannonのヒットで知られるBacharach作品のカヴァー。Build An Arkも『Love Part 2』(2010年)でカヴァーしていた楽曲です(国内盤ボーナス・トラック)。Tribleのヴォーカルが栄える深遠な仕上がりです。Rachael Gladwinのハープの響きが雰囲気があっていいですね。

「Tryin' Times」
Donny Hathaway/Leroy Hutson作。オリジナルはRoberta Flack 『First Take』(1969年)のヴァージョンです。Donny Hathaway本人のヴァージョンは『Everything Is Everything』(1970年)に収録されています。Trible自身はBuild An Ark『Love Part 2』(2010年)でも本曲をCarmen Lundyとのデュエットでカヴァーしています。雰囲気としては、Build An Arkヴァージョンに近いブルージーな仕上がりです。

「I Love Paris」
Cole Porter作のスタンダードをカヴァー。Tribleが情感たっぷりに歌い上げるバラード。男の哀愁が伝わってきます。Halsallの哀愁トランペットもいい雰囲気です。

「Feeling Good」
ミュージカル『The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd』(1964年)のために書かれたAnthony Newley/Leslie Bricusse作品をカヴァー。Nina Simoneヴァージョンでも知られる楽曲です。Gregory Porterも『Water』(2011年)でカヴァーしていました。ドライブ感のあるピアノ・トリオのバッキングに牽引されるようにTribleのヴォーカルも躍動します。僕好みの演奏です。

「Dear Lord」
John Coltrane作品にTribleが詩をつけてカヴァー。Coltraneのオリジナルは『Transition』(1965年録音)に収録されています。Tribleという男性ヴォーカリストの立ち位置がよく分かる深遠なバラードに仕上がっています。聴いているだけで、心が澄み切ってきます。

「Heaven & Hell」
ジャズ・ハープ奏者Dorothy Ashbyのカヴァー。オリジナルは『The Rubaiyat Of Dorothy Ashby』(1970年)に収録されています。Halsallによるカヴァー・セレクトのようですが、Tribleにマッチした楽曲であり、彼のヴォーカルの魅力を存分に味わえるバラードに仕上がっています。

「Black Is The Colour Of My True Love's Hair」
トラディショナル・フォークソングのカヴァー。Tribleの低音ヴォーカルが腹に響いてくるブルージーな仕上がり。黒人としての誇りを歌い上げるTribleのヴォーカルが感動的です。抑えたバッキングの美しさにも魅了されます。

「Deep River」
黒人霊歌のカヴァー。ラストはピアノをバックにTribleが感動的なヴォーカルを聴かせてくれます。

Dwight Tribleの他作品もチェックを!

『Horace』(2001年)
Horace

『Living Water』(2004年)
Living Water [帯解説・国内仕様輸入盤] (BRZN126)

Dwight Trible & The Life Force Trio『Love Is The Answer』(2005年)
Love Is The Answer [解説付・国内盤仕様・2CD] (BRZN108)

『Cosmic』(2011年)
Cosmic
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