2017年04月16日

Ana Claudia Lomelino『Maeana』

ポストMarisa Monteとの期待!Tonoの女性ヴォーカリストのソロ・デビュー作☆Ana Claudia Lomelino『Maeana』
マイアナ
発表年:2015年
ez的ジャンル:新世代系ブラジル音響ポップ
気分は... :こんなブラジル作品を待っていた!

今回は新世代ブラジル音楽からAna Claudia Lomelino『Maeana』(2015年)です。あのCaetano Velosoが絶賛した新世代ブラジル作品として話題の1枚です。

本国ブラジルでのリリースは2015年10月ですが、国内盤リリースは今年3月なので新作アルバム扱いにさせてもらいます。

Ana Claudia Lomelinoはリオ生まれの女性シンガー。現在31歳。

Bem GilGilberto Gilの息子)、Rafael RochaBruno Di LulloEduardo Mansoと組むリオのエクスペリメンタル・ポップ・バンドTonoの紅一点シンガーとして、『Auge』(2008年)、『Tono』(2010年)、『Aquario』(2013年)という3枚のアルバムをリリースしています。

特に3rdアルバム『Aquario』(2013年)はArto Lindsayが全面プロデュースし、Gilberto GilやKassin、Moreno Velosoとの+2ユニットで知られるDomenico Lancellotti等も参加したことで大きな話題となりました。

ちなみにBem GilはAnaの公私のパートナーであり、二人の間には子息がいます。

本作『Maeana』Ana Claudia Lomelinoの1stソロ・アルバムとなります。アルバム・タイトルは"母Ana"を意味し、母親となったことがアルバム創作の源になっているようです。

Bem GilAna自身、Tonoの同僚Bruno Di Lullo、さらにはDomenico Lancellottiがプロデュースを務めています。

レコーディング・メンバーはAna Claudia Lomelino(vo)以下、Bem Gil(violao、g、per、vo)、Bruno Di Lullo(b)、Rafael Rocha(per)というTonoの同僚、Domenico Lancellotti(ds、per、mpc、vo)、Stephane San Juan(per)、Pedro Sa(g)、Berna Ceppas(syn)という+2ユニット関連のミュージシャン、さらにはMestrinho(accordion、syn)等が参加しています。

また、Caetano VelosoAdriana Calcanhottoが新曲を書き下ろすなどソングライティング陣もバラエティに富んでいます。

アルバム全体の印象は、Anaの透明感のある歌声に包み込まれる音響ドリーミー・ポップといった感じでしょうか。土着的なブラジリアン・リズムが印象的な曲が多いのも特徴です。また、+2ユニットに通じるエスプリを随所で楽しめます。

彼女が"ポストMarisa Monte"と期待されるのも納得の1枚です。

こんな新世代ブラジル作品を待っていた!
そう思わせてくれる充実作です。

全曲紹介しときやす。

「Perola - Poesia」
Domenico Lancellotti/Ana Claudia Lomelino作。穏やかな中にもエスプリの効いた音響ポップに癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=jqXyBTkG4cI

「Sonho De Voo」
Bem Gil/Ana Claudia Lomelino作。エクスペリメンタル感のあるリズムとジャジーなトランペットが印象的です。Anaのヴォーカルがそんなサウンドの中に溶け込んでいきます。
https://www.youtube.com/watch?v=mesbrfBnbjI

「Nao Sei Amar」
Caetano Veloso作。バイーアの風を感じる土着的リズムが印象的なアコースティック・メロウです。
https://www.youtube.com/watch?v=KoYuFSth4R8

「Mae Ana」
Rubinho Jacobina作。愛する息子Domの声と共に始まるタイトル曲。緩急のあるドリーミー・ポップ。子供たちの歌声はAnaの息子のみならずMoreno Velosoの息子(Caetano Velosoの孫)等も参加しているとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=AfypKsfsCus

「Bem Feito」
Adriana Calcanhotto作。Mestrinhoのアコーディオンが雰囲気を醸し出す哀愁チューン。研ぎ澄まされたノスタルジック・フィーリングがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=I3zLAAjpFLE

「Dom」
Joao Bernardo/Ana Claudia Lomelino作。愛息Domの名を冠した曲。Anaの母性は滲み出たドリーミーな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=M2kGCymFcKs

「Meu Filho」
Paulo Camacho作。ドリーミーなポップ・チューン。聴いていたら、『ezが選ぶ2008年の10枚』にも選んだ愛聴盤Alexia Bomtempo『Astrolabio』を思い出してしまいました。
https://www.youtube.com/watch?v=5U1qF10yTA4

「Vontade」
Andre Dahmer作。寛いだ雰囲気のサウンドとコケティッシュなAnaのヴォーカルが印象的なポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=26ub70Y8iJw

「Romance Espacial」
Bruno Di Lullo/Domenico Lancellotti作。しっとりと歌い上げる哀愁チューン。エクスペリメンタルなスパイスも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=JyrWiI58eDc

「Mae Ima」
Luana Carvalho作。ローファイ感のあるポップ・チューン。ミステリアス&スピリチュアルな魅力があります。

「Colo Do Mundo」
Cezar Mendes/Quito Ribeiro作。Anaの少し寂しげなヴォーカルが美しいメロディを歌い上げます。Domenicoの生み出すリズムがさり気なく新世代ブラジル感を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=TMzYVo8_8Ps

「Conchinha」
Leticia Novaes作。エレクトロニカ・サウンドと土着的なブラジリアン・リズムの融合は+2ユニット的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=O7YG6t5WLlA

「Ufolclore (Porto Do Conde)」
Lou Caldeira作。バンド感のある硬質サウンドにMestrinhoのアコーディオンが加わり、いいアクセントになっています。

「Minha Cama」
Marcelo Callado作。土着的リズムとオリエンタルなサウンド&メロディが織り成すほのぼの感に癒されてアルバムは幕を閉じます。

ご興味がある方はTonoの作品もチェックを!

Tono『Auge』(2008年)
Tono Auge

Tono『Tono』(2010年)
Tono

Tono『Aquario』(2013年)
アクアリオ
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2017年04月15日

The Impressions『The Young Mods' Forgotten Story』

ニューソウルな雰囲気のCurtom第2弾☆The Impressions『The Young Mods' Forgotten Story』
ヤング・モッズ・フォゴットン・ストーリー
発表年:1969年
ez的ジャンル:シカゴ・ソウル・グループ
気分は... :Mighty Mighty!

今回は60年代ソウル作品からシカゴの名グループThe Impressions『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)です。

The Impressionsの前身はテネシー州チャタヌーガで結成されたThe Roosters。

シカゴへ拠点を移し、 Jerry ButlerCurtis Mayfieldが加わり、Jerry Butlerをフロントマンに据えた5人組のヴォーカル・グループJerry Butler & the Impressionsとして活動するようになります。

その後、Jerry Butlerらが抜けてしまい、Curtis MayfieldSam GoodenFred Cashという3人体制でThe Impressionsとしての再スタートを切ります。

グループは以下のようなヒット曲を生み出し、人気ソウル・グループの地位を確立します。
 「Gypsy Woman」(1961年、全米チャート第20位、同R&Bチャート第2位)
 「It's All Right」(1963年、全米チャート第4位、同R&Bチャート第1位)
 「Keep On Pushing」(1964年、全米チャート第10位)
 「People Get Ready」(1965年、全米チャート第14位、同R&Bチャート第3位)
 「We're A Winner」(1967年、全米チャート第14位、同R&Bチャート第1位)
 「Choice Of Colors」(1969年、全米チャート第21位、同R&Bチャート第1位)

1970年にはCurtis Mayfieldがソロ活動のために独立し、代わりにLeroy Hutsonが加入します(Hutsonは1973年に脱退)。

その後もメンバー交代を繰り返しながら、1980年代前半まで作品をリリースしています。

これまでCurtis Mayfield作品は10枚紹介してきましたが、The Impressionsの紹介は初めてになります。

僕の場合、前述のThe Impressionsのヒット曲は、オリジナルよりも『Curtis/Live!』(1971年)ヴァージョンの印象が強いです。そのせいもあって、Curtis Mayfield自身が設立したレーベルであるCurtom時代(1968-1976年)のImpressions作品への関心の方が高いですね。

本作『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)は、『This Is My Country』(1968年)に続くCurtom第2弾アルバムとなります。ニューソウル感の漂うジャケからして雰囲気があっていいですよね。

プロデュース&ソングライティングはCurtis Mayfield。アレンジはDonny HathawayJohnny Pate

「Choice Of Colors」「My Deceiving Heart」「Seven Years」の3曲がシングル・カットされ、前述のように「Choice Of Colors」が全米R&Bチャート第1位のヒットとなっています。

また、「Mighty Mighty (Spade & Whitey)」 は前述の『Curtis/Live!』(1971年)のオープニング曲としてもお馴染みですね。

Curtis Mayfieldの初期ソロ作に通じる魅力を持ったThe Impressions作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Young Mods' Forgotten Story」
美しいストリングス・アレンジがニューソウルを感じさせるオープニング。Curtisのソロにも繋がっていくようなサウンドにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=iQURvdyht4g

「Choice Of Colors」
アルバムからの1stシングルであり、全米チャート第21位、同R&Bチャート第1位のヒットとなっています。美しいメロディに乗って、痛烈なメッセージを投げかけるニューソウルらしい1曲。Donny Hathawayのアレンジも冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=SNV1Y01xNk8

The Heptones、Gladys Knightがカヴァーしています。また、Project Pat feat. Lord Infamous「Choices」等のサンプリング・ソースとなっています。
The Heptones「Choice Of Colors」
 https://www.youtube.com/watch?v=vx8SOwcr6jE
Project Pat feat. Lord Infamous「Choices」
 https://www.youtube.com/watch?v=SD126VCl9lg

「The Girl I Find」
Curtisの遺作となった『New World Order』(1996年)でもセルフ・カヴァーしていたビューティフル・バラード。語り掛けるようなCurtisのジェントル・ヴォーカルにグッときます。。
https://www.youtube.com/watch?v=OAjPxdbEWoI

「Wherever You Leadeth Me」
少しイナたい軽やかさが魅力のミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=3y7GJE3SnDQ

「My Deceiving Heart」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第23位となっています。腹にジワジワと沁みてくるゴスペル調バラードです。Donny Hathawayの色が出ている1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Yi49YVZOKJQ

「Seven Years」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第15位となっています。Curtisのソロがお好きな人であれば気に入るであろう1曲に仕上がっています。Donny Hathawayの小粋なアレンジ・センスもいいですね。Blu「theRunAwaySlaveSong」、Trey Songz「Never Again」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=--wgHJfGCns

「Love's Miracle」
シカゴ・ソウル・グループらしいヴォーカルワークを楽しめる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=h_9Xy2JF1vo

「Jealous Man」
今回聴き直してみて、結構フィットしたのがこのミディアム・バラード。イントロの乾いたドラムはThe Rootsあたりにも通じる感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=gDsHPQWn8nA

「Soulful Love」
穏やかなバラード。さり気なさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wTYmax1Nz7Y

「Mighty Mighty (Spade & Whitey)」
前述のように、『Curtis/Live!』(1971年)のオープニングを飾った名曲。疑似ライブ仕立てで盛り上げてくれるファンキー・チューン。当ブログではCurtis MayfieldがプロデュースしたCurtom所属の巨漢男性ソウル・シンガーBaby Hueyのカヴァーも紹介済みです。(多分)、同カヴァーは本オリジナルと同じトラックを使っていると思います。それ以外にAlexis Kornerもカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=u7Rdr22dBPE

The Impressionsの他作品もチェックを!

『The Impressions/Never Ending Impressions』(1963/1964年) ※2in1CD
Impressions/Never Ending Impressions

『Keep on Pushing/People Get Ready』(1964/1965年) ※2in1CD
Keep on Pushing/People Get Ready

『One by One/Ridin' High』(1965/1966年) ※2in1CD
ONE BY ONE/RIDIN!

『The Fabulous Impressions/We're a Winner』(1967/1968年) ※2in1CD
The Fabulous Impressions / We're A Winner

『This Is My Country』(1968年)
This Is My Country

『Check Out Your Mind!』(1970年)
チェック・アウト・ユア・マインド!

『Times Have Changed』(1972年)
タイムズ・ハヴ・チェンジド

『Preacher Man』(1973年)
プリーチャー・マン

『Finally Got Myself Together』(1974年)
ファイナリー・ガット・マイセルフ・トゥゲザー

『First Impressions/Loving Power』(1975/1976年) ※2in1CD
First Impressions & Loving

『It's About Time』(1976年)
It's About Time

『Come to My Party/Fan the Fire』(1979/1981年) ※2in1CD
Come to My Party/Fan the Fire
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2017年04月14日

Charlie Palmieri『ElectroDuro』

N.Y.ラテン"鍵盤の巨人"が全編オルガンを弾く異色作☆Charlie Palmieri『ElectroDuro』
Electro Duro
発表年:1974年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン鍵盤の巨人
気分は... :異色の面白さ!

今回はN.Y.ラテン作品からCharlie Palmieri『ElectroDuro』(1974年)です。

これまで弟Eddie Palmieriの作品は何枚も紹介してきましたが、兄Charlie Palmieriの紹介は初めてになります。

Charlie Palmieri(1927-1988年)はN.Y.生まれの鍵盤奏者。

ニューヨーク・サルサを代表する人気ピアニストEddie Palmieriの兄としても有名ですが、Charlie本人もN.Y.ラテン"鍵盤の巨人"として存在感を示したピアニストです。自身のリーダー作以外にもThe Alegre All Starsでもお馴染みですね。

本作はN.Y.ラテン"鍵盤の巨人"であるCharlie Palmieriがピアノは一切弾かず、全編オルガンをプレイするという異色作です。

プロデュースはHarvey Averne

レコーディング・メンバーはCharlie Palmieri (leader、org、per)以下、Victor Velazquez(vo)、Rafael Cortijo(congas)、Louie Goicoichea(congas)、Manny Oquendo(timbales)、Mike Collazo(timbales)、Tito Puente(timbales)、Manny Gonzalez(bongos)、Roberto Roena(bongos)、Andy Gonzalez(b)、Israel "Cachao" Lopez(b)、Alberto (Panama) Demercado(tp)、Lou Laurita(tp)、Bobby Nelson(sax、fl)、Adalberto Santiago(coro)、Yayo El Indio(coro)等。

プエルトリコ出身の偉大なパーカッショニストCortijoをはじめ、名うてのラテン・ミュージシャン達が勢揃いしています。

伝統的ラテンとストリート感覚のN.Yラテンがバランス良く配されていますが、Palmieriのオルガンの音色がいいアクセントになっています。

ストリート感のある格好良いラテン・グルーヴ「The Taxi Driver」、強力リズム隊によるノリの良いソン・モントゥーソ「Maracaibo Oriental」、ハイテンション・パーカッシヴ・ラテン・グルーヴ「Las Negritas De Carnaval」、格好良いチャチャチャ「Al Vaiven De Mi Carretta」あたりがオススメです。

鍵盤の巨人によるラテン・オルガン・グルーヴ!
異色作ですが楽しめます。

全曲紹介しときやす。

「Para Caracas Me Voy」
Charlie Palmieri作。本作らしいオルガン・ラテン・グルーヴを楽しめるオープニング。タイトルの通り、ベネズエラの首都カラカスがモチーフになっています。南米有数の犯罪都市のレッテルも貼られているカラカスですが、本演奏では街の賑わいが伝わってきます。

「Swing Y Son」
Arsenio Rodriguez作のソン・モントゥーソ。ノスタルジックなスウィングの少しルーズな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=aFxNJbYhCB8

「Vista Hace Fe」
Chano Pozo作。オーセンティックなソンの演奏ですが、オルガンの音色が加わることでいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Jk4mkk_wKX8

「Que Bien Los Haces」
Miguel Angel Amadeo作のボレロ。Victor Velazquezのヴォーカルをフィーチャーしたムーディーなラテン・ワールドをどうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=jbTSWY0Xx34

「Maracaibo Oriental」
Jose Artemio Castaneda作。Beny Moreヴァージョンで知られるソン・モントゥーソ。強力リズム隊によるノリの良いラテン・グルーヴを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=enRX7qv3kVs

「Salazon」
Charlie Palmieri作。オルガンの音色、開放的なホーン・アンサンブル、雰囲気のあるコロが織り成すチャチャチャ。寛いだラテン・グルーヴでリラックスできます。
https://www.youtube.com/watch?v=IzJ15b-aZBw

「Las Negritas De Carnaval」
Charlie Palmieri作。ハイテンションで加速する格好良いラテン・グルーヴ。押し寄せてくるパーカッション・シャワーにテンション上がりまくりです。
https://www.youtube.com/watch?v=8ISMa9AtoMo

「Cuando Te Fuiste De Mi」
Bobby Manrique作のボレロ。オルガン・ボレロ独特の味わいを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=6ErOQt9seh4

「The Taxi Driver」
Charlie Palmieri作。今日的にはこのラテン・ソウルが本作のハイライトでしょうね。ストリート感のあるラテン・グルーヴはかなりキマっています。ミュート・トランペット、サックスのホーン・サウンドもセクシーです。
https://www.youtube.com/watch?v=smh0mEfd4Kw

「Al Vaiven De Mi Carretta」
Antonio Fernandez作。Orquesta Aragonや映画『Our Latin Thing』におけるIsmael Miranda & Orquesta Harlowの演奏でも知られる楽曲ですね。個人的には90年代にAfro Cuban All Starsのヴァージョンで本曲を知りました。ここではオルガンの音色がハマったストリート感のあるチャチャチャに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_Uuvg4uTTeY

Charlie Palmieriの他作品もチェックを!

『Latin Bugalu』(1968年)
Latin Bugalu

『Vuelve El Gigante』(1975年)
Vuelve El Gigante

『Adelante Gigante』(1975年)
Adelante Gigante

『Impulsos』(1975年)
インプルソス (BOM1444L)

Charlie Palmieri & Menique『Con Salsa Y Sabor』(1977年)
Con Salsa Y Sabor

『The Heavyweight』(1978年)
Heavyweight

『Giant Step』(1984年)
Giant Step

Alegre All-Stars『Alegre All-Stars Vol.2 - El Manicero』(1964年)
Vol. 2-El Manicero

Alegre All-Stars『Alegre All-Stars Vol.3 - Lost & Found』(1965年)
The Alegre All Stars in Lost & Found, Vol. 3

Alegre All-Stars『Alegre All-Stars Vol.4 - Way Out』(1966年)
Way Out - Vol. IV

Alegre All-Stars『Alegre All-Stars Vol.5 - They Don't Make 'Em Like Us Anymore』(1976年)
The Alegre All Stars (They Just Don't Makim Like Us Any More)

Alegre All-Stars『Alegre All-Stars Vol.6 - Perdido/Te Invita 』(1977年)
Te Envita
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2017年04月13日

Jade『Jade To The Max』

大ヒット「Don't Walk Away」収録!実力派女性R&Bグループのデビュー作☆Jade『Jade To The Max』
Jade to the Max
発表年:1992年
ez的ジャンル:実力派女性R&Bグループ
気分は... :ポテンシャルの高さ!

今回は90年代に活躍した女性R&BグループJadeのデビュー・アルバム『Jade To The Max』(1992年)です。

シカゴ出身のJoi MarshallTonya Kelly、ヒューストン出身Di ReedによりL.A.で結成された女性R&BグループJadeの紹介は、2ndスタジオ・アルバム『Mind, Body & Song』(1994年)に続き2回目となります。

1992年にリリースされた本デビュー・アルバム『Jade to the Max』からは、「I Wanna Love You」(全米チャート第16位、同R&Bチャート第7位)、「Don't Walk Away」(全米チャート第4位、同R&Bチャート第2位)、「One Woman」(全米チャート第22位、同R&Bチャート第16位)といったヒットが生まれ、アルバムもプラチナ・ディスクを獲得しました。

1曲を除き、Vassal Benfordがプロデュースしています。

90年代女性R&Bグループらしいキャッチーさと実力派グループらしい歌力が両立している好アルバムだと思います。

前述の「I Wanna Love You」「Don't Walk Away」「One Woman」というヒットした3曲がハイライトだと思います。まず、この3曲を聴けば、本作が買いであることがすぐに分かるでしょう。

それ以外では「Don't Ask My Neighbor」「Blessed」というThe Emotionsのカヴァー2曲や、4thシングルとなった「Looking for Mr. Do Right」、グループの実力が反映された「That Boy」、僕好みのダンス・チューン「Out with the Girls」あたりがオススメです。

特に、The Emotionsのカヴァー2曲にグループの目指す方向性が表れているのでは?

90年代女性R&Bグループには間違いない、ポテンシャルの高さを示した1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Don't Walk Away」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。アルバムからの2ndシングルであり、全米チャート第4位、同R&Bチャート第2位となったグループ最大のヒット曲。Kool & The Gang「Jungle Jazz」、Stevie Wonder「That Girl」をサンプリングしたJam & Lewisライクなトラックがキャッチーなダンサブル・チューン。キュートな魅力と実力派グループとしての貫禄を兼ね備えたR&Bクラシックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=oCwlZgIQN1c

Javineがカヴァーしています。
Javine「Don't Walk Away」
 https://www.youtube.com/watch?v=bNsWdeM2AzE

「I Wanna Love You」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。記念すべきデビュー・シングルであり、全米チャート第16位、同R&Bチャート第7位のヒットとなりました。映画『Class Act』(1992年)のサントラにも収録されていました。キャッチーなコーラスワークと共に始まるキュートなミディアム・ダンサー。90年代女性R&Bグループ好きの人ならばツボの1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=bk4zURoO3qQ

「I Want 'Cha Baby」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。ダンサブルなミディアム・グルーヴ。悪くはないですが、1、2曲があまりにキャッチーなので少し分が悪いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=9Pfa0gnkOj8

「That Boy」
Vassal Benford/Carol Duboc作。キャッチーなダンサブル感の中にも実力派グループの片鱗を感じる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=RcNIintk6dA

「Out with the Girls」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。僕好みのクールなダンサブル・チューン。Vassal Benfordがいい仕事しているのでは?プッシュ音での電話のやりとりが時代を感じますが、逆に90年代らしくて良いのでは(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=cFmOAD0bxOk

「Hold Me Close」
Vassal Benford/Tony Haynes作。素敵なア・カペラ・コーラスと共に始まるハネハネのダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=hHB6TALtDmk

「One Woman」
Vassal Benford/Ronald Spearman作。アルバムからの3rdシングル。全米R&Bチャート第16位となりました。実力派グループであることを実感できるビューティフルなミディアム・バラード。楽曲の良さとヴォーカルワークの素晴らしさが嚙み合った名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Yuz78H_LKjM

「Give Me What I'm Missing」
Joi Marshall/Myron McKinley/Angela Slates作。哀愁バラードをしっとりと歌い上げます。

「Looking for Mr. Do Right」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース&作。この曲のみVassal Benford以外のプロデュース曲。アルバムからの4thシングルにもなりました。実力派グループならではのラブ・バラードです。派手さはありませんが、甘く切ない雰囲気が90年代女性R&Bグループらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VNqFNgb2opw

「Don't Ask My Neighbor」
The Emotionsのカヴァー(Skip Scarborough作)。オリジナルはアルバム『Rejoice』(1977年)に収録されています。当ブログでも紹介したオリジナルも大好きなので、このカヴァーも大歓迎です。オリジナルを尊重した仕上がりは、実力派女性ヴォーカルのバトンを受け継いでいる感じでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gez5hUbtyjo

「Blessed」
The Emotionsのカヴァー(Jerry Peters/Maurice White作)。オリジナルは「Don't Ask My Neighbor」と同じくアルバム『Rejoice』(1977年)に収録されています。オリジナルはKalimba Productionらしいサウンドでしたが、ここでは90年代R&Bならではのアーバンな雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=TuYIlTPvgKY

未聴の方は『Mind, Body & Song』(1994年)もチェックを!

『Mind, Body & Song』(1994年)
Mind Body & Song
posted by ez at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月12日

Two Banks Of Four『Three Street Worlds』

人気曲「Banks Of The Nile」、「One Day」収録☆Two Banks Of Four『Three Street Worlds』
Three Street Worlds
発表年:2003年
ez的ジャンル:UKクラブジャズ
気分は... :流儀を貫く!

今回はUKクラブジャズ作品より、Two Banks Of Four『Three Street Worlds』(2003年)です。

GallianoRob Gallagherと、Young Disciples等を手掛けた敏腕エンジニアのDemusDill Harris)によるクラブジャズ・ユニットTwo Banks Of Four2BO4)の紹介は、1stアルバム『City Watching』(2000年)に続き2回目となります。

『Three Street Worlds』(2003年)は、完成度の高い2BO4作品として評価の高い1枚ですね。勢いが魅力だった1stアルバム『City Watching』に対して、本作『Three Street Worlds』はより深みが増した印象を受けます。

Rob Gallagherの奥方Valerie Etienne、前作にも参加していたPaul Jason Fredericks、西ロンドンの歌姫Bembe Segueがヴォーカリストとしてフィーチャリングされています。

それ以外にSki Oakenfull(p、el-p)、Robbie Taylor(p)、Shawn Lee(g)、Robin Mullarkey(b)、
Andy Hammil(b)、Chris Bowden(sax)、Andy Ross(sax、fl)、Ben Castle(sax、fl)、Chris Storr(tp、flh)、Matt Colman(tb)といったミュージシャンが参加しています。

本作のハイライトは、ジャズ・サックス奏者Carlos Garnettのジャズ・クラシック・カヴァー「Banks Of The Nile」Gilles Peterson『Worldwide Programme 3』にも収録されていたクラブジャズ人気曲「One Day」の2曲。

それ以外の曲も派手さはないものの、2BO4の美学が貫かれたディープで美しいUKクラブジャズ・サウンドを楽しむことができます。

聴き直すほどに完成度の高さを実感できる1枚です。

クラブジャズ好きの人であれば、ぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Two Miles Before Dawn」
Paul Jason Fredericksをフィーチャー。派手さはありませんが、ジワジワと盛り上がってくるオープニング。ダンディズムがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=aRvrfNx2rvw

「Angel's Walk」
Paul Jason Fredericksをフィーチャー。抑えたトーンの落ち着きがいいですね。Chris Storrのフリューゲルホーンの音色が心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=JeNbXEmY9VA

「One Day」
Gilles Peterson『Worldwide Programme 3』にも収録されていたクラブジャズ人気曲。 Valerie Etienneのヴォーカルをフィーチャーし、Andy Hammilの格好良いベース・ラインとエレガントなホーン・アンサンブルがキマった極上のワルツ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HbrASYyV0w4

「Banks Of The Nile」
ジャズ・サックス奏者Carlos Garnettのジャズ・ダンサー・クラシックをカヴァー。Dee Dee Bridgewaterのヴォーカルをフィーチャーしたオリジナルはアルバム『Black Love 』(1974年)に収録されています。Ski Oakenfullの小粋なピアノとRobin Mullarkeyのベースに先導され、Valerie Etienneのヴォーカル、Ben CastleとChris Storrの二管が存在感を示します。
https://www.youtube.com/watch?v=9lDEbh5ooA0

Carlos Garnettのオリジナルもチェックを!
Carlos Garnett「Banks Of The Nile」
 https://www.youtube.com/watch?v=OyQk2VYcdpU

「Stiles」
アブストラクトHip-Hop的な小曲。

「Bluse For Brother」
Paul Jason Fredericks/Valerie Etienneをフィーチャー。Shawn LeeのギターとHip-Hop調の乾いたビートが印象的な哀愁フォーキー・ジャズ。

「Unclaimed」
Valerie Etienneをフィーチャー。Valerieの美しいヴォーカルが栄えるビューティフル・バラード。さり気ないですが愛があります。
https://www.youtube.com/watch?v=5IYBE_Tqf2Q

「Endless」
Paul Jason Fredericks/Valerie Etienneをフィーチャー。淡々とした中にもUKクラブジャズならではの美学が貫かれていてクールです。

「Closer」
Valerie Etienneをフィーチャー。ミステリアスな雰囲気の哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ShX5ATcIljg

「The Bird Monstar」
アヴァンギャルド感のあるインタルード的な小曲。

「Three Street Worlds」
Valerie Etienneをフィーチャー。ダンサブルなビートでクールに疾走します。

「Rising」
本編のラストは西ロンドンの歌姫Bembe Segueをフィーチャーした約9分の大作です。ダンサブルなクロスオーヴァー・サウンドとBembe Segueの個性的なソウルフル・ヴォーカルが織り成すコズミックな仕上がりです。

「Moving」
国内盤ボーナス・トラック。Valerie Etienneをフィーチャーしたクラブジャズらしいダンサブルな仕上がり。

Two Banks Of Fourの他作品もチェックを!

『City Watching』(2000年)
シティ・ウォッチング

『Junkyard Gods』(2008年)
ジャンクヤード・ゴッズ
posted by ez at 02:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする