2018年02月14日

Johnny "Hammond" Smith『The Stinger』

アメコミ調ジャケのオルガン・ソウル・ジャズ☆Johnny "Hammond" Smith『The Stinger』
スティンガー
発表年:1965年
ez的ジャンル:オルガン・ソウル・ジャズ
気分は... :アメコミ・ヒーロー!

今回はジャズ・オルガン奏者Johnny "Hammond" Smith(1933-1997年)の『The Stinger』(1965年)です。

1950年代から70年代にかけて活躍したハモンド・オルガン奏者Johnny "Hammond" Smithの紹介は、レア・グルーヴ/フリーソウル人気作『Gears』(1975年)、『Gambler's Life』(1974年)に続き2回目となります。

Prestigeからリリースされた本作『The Stinger』(1965年)は、彼がソウル・ジャズへ舵を切ったターニング・ポイントとなる1枚です。

プロデュースはCal Lampley

レコーディング・メンバーはJohnny "Hammond" Smith(org)以下、Floyd Smith(g)、John Harris(ds)、Earl Edwards(sax)、Houston Person(sax)。

「There Is No Greater Love」「You Don't Know What Love Is」というスタンダード・カヴァー2曲以外は、Johnny "Hammond" Smithのオリジナルです。

ちなみにカヴァー2曲は共に1963年レコーディングの『A Little Taste』収録曲の再演です。ただし、結果的に発売は本作『The Stinger』が先になってしまいましたが。

今日的にハイライトとなるのは「Benny's Diggin'」「Brother John」の2曲。この2曲目当てで本作を購入する方が多いのでは?

それ以外の演奏は正直少し地味かもしれませんが、それでもJohnny "Hammond" Smithらしいオルガン・ジャズ・サウンドを楽しめます。

Freddie McCoy『Spider Man』(1966年)と並ぶアメコミ系ジャケも印象的ですね。

Freddie McCoy『Spider Man』(1966年)
スパイダー・マン

全曲紹介しときやす。

「The Stinger」
Johnny "Hammond" Smith作。タイトル曲はブルージーに迫ります。ソウルフルなオルガンと2本のテナー・サックス・ソロを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=k6l3j8V8j_I

「There Is No Greater Love」
Isham Jones/Marty Symes作のジャズ・スタンダードをカヴァー。リラックスしたソウル・フィーリングでサラッと聴かせる感じがいいですね。

「Brother John」
Johnny "Hammond" Smith作。オルガン・ジャズらしいヒップな格好良さのあるソウル・ジャズ。Earl Edwardsのサックス、Floyd Smithのギターもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=X-FuSfttOrg

「Cleopatra And The African Knight」
Johnny "Hammond" Smith作。タイトルも表しているように少しエキゾチックなムードが漂います。

「You Don't Know What Love Is」
Don Raye/Gene DePaul作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オルガン・ジャズならではのバラード演奏で魅せてくれます。

「Benny's Diggin'」
Johnny "Hammond" Smith作。本作のハイライトはコレなのでは?クラブジャズ好きの人は気に入るであろうスリリング&スピーディーに疾走するオルガン・ジャズです。
https://www.youtube.com/watch?v=c01ofYuu9Vg

Johnny "Hammond" Smithの他作品もチェックを!

『That Good Feelin'』(1959年)
ザット・グッド・フィーリン

『All Soul』(1960年)
オール・ソウル

『Talk That Talk』(1960年)
Talk That Talk

『Johnny "Hammond" Cooks With Gator Tail』(1962年)
クックス・ウィズ・ゲイター・テイル

『A Little Taste』(1963年)
ア・リトル・テイスト

『Black Coffee』(1963年)
Black Coffee

『Opus de Funk』(1966年)
Opus De Funk

『Breakout』(1971年)
ブレイクアウト

『What's Going On』(1971年)
ホワッツ・ゴーイン・オン?

『Wild Horses/Rock Steady』(1971年)
ワイルド・ホース・ロック・ステディ

『Higher Ground』(1974年)
ハイアー・グラウンド

『Gambler's Life』(1974年)
ギャンブラーズ・ライフ

『Gears』(1975年)
Gears
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2018年02月13日

Paulo Muniz『Sine Qua Non』

ジャジー/AORフィーリングが増した爽快メロウ・ボッサ☆Paulo Muniz『Sine Qua Non』
シネ・クァ・ノン
発表年:2007年
ez的ジャンル:ブラジリアン男性シンガー・ソングライター
気分は... :素直に楽しめないモヤモヤ感・・・

オリンピックは短時間に日本人メダリストが3名誕生しましたが、できることならば高木選手と高梨選手にはもっといい色のメダルを獲らせてあげたかったですね。3名とも感動をありがとう!

一方、スノーボード女子スロープスタイルはTVで観ていても日本人選手も含めて選手たちが気の毒で仕方がありませでした。4年間の努力の集大成の場があれほど劣悪な条件とは・・・選手たちのやりきれない気持ちを思うと言葉がありません。

そんな事もあってか、今回のオリンピックは素直に楽しめないモヤモヤ感がありますね。

今回はブラジリアン男性シンガー・ソングライターPaulo Munizの2ndアルバム『Sine Qua Non』(2007年)です。

1976年リオ・デ・ジャネイロ生まれのブラジル人SSW、Paulo Munizの紹介は『Trying To Fool Destiny』(2007年 ※国内盤)、『Your Love』(2012年)に続き3回目となります。

Paulo Munizと言えば、2007年に国内盤がリリースされた『Trying To Fool Destiny』(オリジナルは2006年)で日本のブラジル音楽ファンを魅了した現在進行形のボサノヴァ作品でした。

『Trying To Fool Destiny』は、ソフト&ジェントルな歌声と爽快メロウ・サウンドで当時の僕のヘビロテの1枚でもありました。

その勢いに乗ってリリースされた2nd『Sine Qua Non』(2007年)は、前作のソフト&ジェントルな歌声と爽快メロウ・サウンドを受け継ぎつつ、サウンドのバリエーションを増したジャジー/AORフィーリングが加わった1枚に仕上がっています。

楽曲はすべてPaulo Munizのオリジナルです。

他のPaulo Muniz作品同様に、親しみやすいソフト&メロウな音世界を満喫できる日本人込みのボッサ作品に仕上がっています。

優しい歌声と爽快メロウなボッサ・サウンドを求めている方はチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Last Try」
小粋なボッサ・フィーリングにフルート&ピアノによるジャジー・フィーリングが加わった洗練されたオープニング。スキャット・コーラスもいいですね。晴れた日の朝に聴くと、何か良いことが起きそうな予感しそう!

「Esqueca」
Paulo Munizらしい現在進行形ボサノヴァを堪能できる日本人好みの1曲に仕上がっているのでは?Munizのジェントル・ヴォーカルが実に心地好いですね。

「Sweet Delusion」
少しテンポを落としたスウィート・フィーリングの仕上がり。ストリングスが雰囲気を盛り上げてくれます。

「Um Acidente So」
ジャジー・サックスと共に始まるメロウ・チューン。ブラジル人SSWらしいメロディのジャジー・メロウを楽しめます。

「Even Better, Somehow」
ハーモニカがいいアクセントになっている爽快メロウ・ボッサ。どこまでも爽やかに疾走していく感じがPaulo Munizらしいですね。

「Tantas vezes」
シンプルなギターの弾き語りですが、逆にはMunizのジェントルな魅力が伝わってきます。

「Perdao」
『Trying To Fool Destiny』国内盤ボーナス・トラックとして収録されていた楽曲の正式ヴァージョン。ファンなら納得の洗練された爽快メロウに仕上がっています。涼しげなフルートとスキャット・コーラスもグッド!

「Sine Qua Non」
タイトル曲はエレガントなストリングスを配したロマンティックなボッサ・チューン。素敵なアレンジがいいですね。

「Ate O Final」
小粋なジャズ・サンバ調の仕上がり。60年代ジャズ・サンバの2000年代仕様にアップデートした感じがいいですね。素敵なサックスが盛り上げてくれます。

「Perdi」
ブラジル人SSWらしいメロディを楽しめる爽快メロウ。クラリネットのアクセントがいいですね。

「Any Further」
ラストは落ち着いた雰囲気のオトナのジャジー・メロウで締め括ってくれます。

Paulo Munizの他作品もチェックを!

『Trying To Fool Destiny』(2007年 ※国内盤)
トライング・トゥ・フール・デスティニィ(ジャパニーズ・エディション・デジパック仕様)

『Your Love』(2012年)
paulo muniz your love.jpg
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2018年02月12日

Lenny Williams『Choosing You』

ガラージ・クラシック「Choosing You」収録☆Lenny Williams『Choosing You』
CHOOSING YOU: EXPANDED EDITION
発表年:1977年
ez的ジャンル:元Tower Of Power系アーバン・ソウル
気分は... :祝日モードの音!

Tower Of Powerのリード・シンガーLenny Williams『Choosing You』(1977年)です。

ベイエリアの人気ファンク・グループTower Of Powerの絶頂期を支えたリード・シンガーLenny Williamsの紹介は、1stソロ・アルバム『Pray For The Lion』(1974年)に続き2回目となります。

本作『Choosing You』(1977年)は、『Pray For The Lion』(1974年)、『Rise Sleeping Beauty』(1975年)に続くソロ第3弾アルバムとなります。

プロデュースはFrank Wilson

レコーディングにはGreg Adams(tp)、Mic Gillette(tp、tb)、Lenny Pickett(ts、as)、Emilio Castillo(as)、Steve Kupka(bs)という古巣Tower Of Powerのホーン・セクションをはじめ、James Gadsen(ds)、Ollie Brown(ds)、James Jamerson(b)、Nathan Watts(b)、Willie Weeks(b)、Ray Parker, Jr.(g)、SpaceArkKenny Chavis(g)、Sonny Burke(key)、Gregory Phillinganes(key)、Neil Larsen(key)等の腕利きミュージシャンが参加しています。

ハイライトとなるのはガラージ・クラシックとしても知られる「Choosing You」ですね。

僕の一番のお気に入りはフリーソウルなメロウ・グルーヴ「Look Up With Your Mind」。それ以外に、ディスコ調の「Riding The High Wire」、軽やかなシャッフル「Shoo Doo Fu Fu Ooh!」、アーバン・ファンク「Please Don't Tempt Me」あたりもおススメです。バラードならば、「Problem Solver」ですかね。

西海岸のアーバン・フィーリングが心地好い1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Shoo Doo Fu Fu Ooh!」
Bernard Thompson/Lenny Williams作。シングル・カットもされた軽やかなシャッフル・ミディアム・グルーヴ。聴いているだけで開放的な気分になれるオープニングです。TOPホーン隊が盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eJl1f9T9hXA

「Look Up With Your Mind」
Frank Wilson/Judy Wieder作。この曲もシングルになりました。フリーソウル好きが気に入りそうなメロウ・グルーヴ。僕の一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=YGfYmm5E_dA

「Choosing You」
Lenny Williams作。今日的にはガラージ・クラシックとしても知られる本曲が本作のハイライトかもしれませんね。シングルにもなりました。国内盤ライナーノーツにも書いてありますが、The Isley Brothersっぽいですね。当時のIsleysをアーバンにすると、こんな感じになるのでは?Ernie Isleyばりのギター・ソロはRay Parker, Jr.です。
https://www.youtube.com/watch?v=vDunbeWjSi8

「Riding The High Wire」
Frank Wilson/John Footman/Judy Wieder作。ディスコ調のダンサブル・チューン。華やかなストリングス・アレンジで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=eaw8_nM1HgI

Willie the Kid & Lee Bannon「Bath Water Running」のサンプリング・ソースとなっています。
Willie the Kid & Lee Bannon「Bath Water Running」
 https://www.youtube.com/watch?v=99I-AeWIF4s

「Please Don't Tempt Me」
Art Posey/Frank Wilson/Josef Powell作。ジャケットの雰囲気を音に反映したようなアーバン・ファンク。重心の低いグルーヴでグイグイくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OBovQ4cDUmo

「I've Been Away For Too Long」
Art Posey/Josef Powell作。しっとり歌い上げるバラード。ヴォーカリストとしての本領を発揮してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QbzkwLWK-Ps

Kool G Rap feat. Haylie Duff「On the Rise Again」のサンプリング・ソースとなっています。
Kool G Rap feat. Haylie Duff「On the Rise Again」
 https://www.youtube.com/watch?v=unOMLdiErBo

「Trust In Me」
Frank Wilson/John Footman/Terri McFaddin作。この曲もバラード。美しいピアノ&ストリングスをバックに切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=hVUb3QN6UU4

「Problem Solver」
David Stallings/Lenny Williams作。1stソロ『Pray For The Lion』(1974年)に収録されていたジェントル・バラードの再演。『Pray For The Lion』ヴァージョンも大好きでしたが、アーバン・メロウ風味の本ヴァージョンもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=zHeNrAN91Rg

ご興味がある方は他のLenny Williams作品もチェックを!

『Pray For The Lion』(1975年)
Pray for the Lion by Wounded Bird Records 【並行輸入品】

『Spark of Love』(1978年)
Spark of Love: Expanded Edition

『Layin' In Wait』(1989年)
Layin' In Wait

『Here's To The Lady』(1996年)
Here's to the Lady

『Love Therapy』(2000年)
Love Therapy

『My Way』(2004年)
My Way

『It Must Be Love』(2007年)
It Must Be Love

『Unfinished Business』(2009年)
Unfinished Business

『Still In The Game』(2012年)
Still in the Game by Music Access Inc. 【並行輸入品】
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2018年02月11日

Zara McFarlane『Arise』

UKジャマイカンとしてルーツを探求した1枚☆Zara McFarlane『Arise』
Arise [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRBW162)
発表年:2017年
ez的ジャンル:UKジャズ・ジャマイカ
気分は... :ミッション!プライド!バリュー!

今回はUK女性ジャズ・シンガーZara McFarlaneの3rdアルバム『Arise』です。

昨年秋のリリースなので新作と呼ぶには結構経っていますが・・・

Zara McFarlaneはUKジャマイカンの女性シンガー。これまでGilles PetersonBrownswood Recordingsから『Until Tomorrow』(2011年)、『If You Knew Her』(2014年)という2枚のアルバムをリリースしています。

また、当ブログで紹介した作品でいえば、Louie Vega『Louie Vega Starring...XXVIII』(2016年)でフィーチャリングされています。

ディープな黒人女性ジャズ・シンガーというイメージが強い人ですが、3rdアルバムとなる本作『Arise』(2017年)は、ZaraがUKジャマイカンという自身のルーツを掘り下げた作品であり、ジャズとレゲエ等のジャマイカ音楽、さらにかカリビアンを融合させた楽曲が目立ちます。

プロデュースはMoses Boyd。Moses BoydはMoses Boyd Exodus名義やBinker GoldingBinker And Moses名義で作品をリリースしているUKのドラマー/プロデューサー。The Peter Edwards Trioのメンバーでもあります。

Zara McFarlane(vo)以下、Moses Boyd(ds)、Peter Edwards(p、el-p、org、clavinet、melodica)、Shirley Tetteh(g)、Shane Beales(g)、Max Luthert(b)、Binker Golding(ts)、Nathaniel Cross(tb)、Shabaka Hutchings(bass cla)、Pete Eckford(per)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。Peter EdwardやBinker Goldingは1st『Until Tomorrow』にも参加していました。

「Peace Begins Within」「Fisherman」以外はZara McFarlaneのオリジナルです(共作含む)。

従来の作品以上に、僕の嗜好にフィットした1枚です。

派手さはありませんが、UKジャマイカンとしてのZaraの誇り、願いが音に反映された素晴らしい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Ode To Kumina」
タイトルの通り、ジャマイカの伝統音楽クミナのエッセンスを取り入れたアルバムのイントロ。

「Pride」
スピリチュアルなヴァイヴが漂う、ある意味Zara McFarlaneらしい1曲。Shabaka Hutchingsのバス・クラリネットの音色が独特の雰囲気を醸し出します。Binker Goldingもサックス・ソロで盛り上げてくれます。Kamasi Washingtonあたりがお好きな人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=qGSe9eF1WtQ

「Fussin' And Fightin'」
ジャズとルーツ・レゲエがダビー感覚で融合した本作らしい1曲。覚醒的なレゲエ・サウンドと美しいジャズ・ピアノが織り成す音世界に魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=ocqsfYLIFSA

「Peace Begins Within」
ジャマイカン女性シンガーNora Deanの楽曲をカヴァー。前作『If You Knew Her』でもNora Deanの「Angie La La」をカヴァーしており、彼女にとっては特別なアーティストなのでしょうね。レゲエではなく、あくまでジャズ・フィーリングでカヴァーするのがZara流ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0Uqj2FOB7Ag

「Stoke The Fire」
Zaraの多重録音によるヴォーカル・ワークに惹かれる哀愁バラード。深淵な雰囲気が漂います。

「Freedom Chain」
ルーツ・レゲエ調の仕上がり。メッセージとサウンドがよくフィットしています。クラヴィネットの響きがいいアクセントになっています。

「Riddim Interlude」
ジャズ・ジャマイカなインタールード。

「Allies Or Enemies」
Shane Bealesのアコースティック・ギターをバックに、Zaraがソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれます。シンプルさがいいですね。

「In Between Worlds」
ジャズとカリビアン・フィーリングを融合させた仕上がり。少し哀愁を帯びたZaraのヴォーカルが心の奥まで染み渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=oc_nZafkc-c

「Silhouette」
Shabaka Hutchingsのバス・クラリネットをフィーチャー。UKジャマイカンとしてのルーツ探求という本作のテーマを色濃く反映した1曲。美しさと悲しみが入り混じった音世界が印象的です。

「Fisherman」
ジャマイカのレゲエ・グループThe Congosの「Row Fisherman」 をカヴァー(Cedric Myton/Roydel Johnson/Watty Burnett作)。ルーツ・レゲエをZaraらしいディープなバラードで歌い上げます。

「Ode to Cyril」
ラストはラスタファリアンの宗教音楽ナイヤビンギのエッセンスを取り入れています。UKジャマイカンとしてのDNAを探求しながらアルバムは幕を閉じます。

Zara McFarlaneの他作品もチェックを!

『Until Tomorrow』(2011年)
Until Tomorrow [解説付 / 国内盤仕様] (BRBW070)

『If You Knew Her』(2014年)
If You Knew Her [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC401)
posted by ez at 02:18| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月10日

Portrait『All That Matters』

ジェントル&メロウな魅力の男性R&Bグループ作品☆Portrait『All That Matters』
All That Matters
発表年:1994年
ez的ジャンル:セルフプロデュース系男性R&Bグループ
気分は... :五輪モードへ...

今回は90年代男性R&Bグループ作品からPortrait『All That Matters』(1994年)です。

L.A.で結成された男性R&BグループPortraitの紹介は、1stアルバム『Portrait』(1992年)に続き2回目となります。

1st『Portrait』がNJS良盤として評価の高いグループですが、2ndとなる本作は1stとは異なる魅力に満ちたメロディアスなR&B作品に仕上がっています。

メンバーは1stと同じく、サウンド面を牽引するMichel Angelo SaulsberryPhillip JohnsonEric KirklandIrving Washingtonという3人のリード・シンガーの4名。

セルフ・プロデュース作品であり、楽曲もBee Geesカヴァー「How Deep Is Your Love」以外はグループのオリジナルです。

全体的に少し抑えたトーンで、ジェントルなヴォーカルやメロディを際立たせているのがいいですね。

バラード系であれば、「Hold Me Close」「All That Matters」「Much Too Much」、そして前述のBee Geesカヴァー「How Deep Is Your Love」がおススメ。

メロウなミディアム系であれば、「Heartstrings」「Lovin' U Is Ah-Ight」というサンプリングを効果的に用いた2曲、ダンサブル系であれば、「I Can Call You」「Friday Night」「Me Oh My」がおススメ。

1stの注目度の高いグループですが、穴場の2ndも要チェックです!

全曲紹介しときやす。

「Here's A Kiss」
ミッド・グルーヴでアルバムは幕を開けます。落ち着きのあるグルーヴ感が本作の雰囲気を象徴しているかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=fS9WhsVzdqk

「I Can Call You」
キャッチーなダンサブル・チューンですが、抑えたトーンでメロディ重視、ヴォーカルワーク重視で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cOUwlNgbGAs

「All That Matters」
タイトル曲はオーセンティックなバラード。エモーショナルに熱唱しすぎないところが僕好みかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=kKe3YR-SkYw

「All Natural Girl」
スムースなミディアム・グルーヴ。さり気ないですが、この雰囲気嫌いじゃありません。
https://www.youtube.com/watch?v=u_7R-1h3n3k

「Friday Night」
腰にくるグルーヴとセクシー・モードのヴォーカルが印象的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=8RLPk8K9F_E

「Interlude: Michael's Mood」
メロディアスなインタールード。

「Hold Me Close」
グループの本領発揮の絶品バラード。美しいヴォーカルでロマンティック・ムードを素敵に盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9Z8yk0SULoM

「Lovin' U Is Ah-Ight」
Grover Washington Jr.「Paradise」をサンプリングしたメロウR&Bグルーブ。キャッチーなトラックを生かしたメロウ・ヴァイヴが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=_i6i_0WnOy4

Proof「Why?」のサンプリング・ソースとなっています。
Proof「Why?」
 https://www.youtube.com/watch?v=QwQ9SiA-dBM

「Much Too Much」
優しいヴォーカルが包み込んでくれるビューティフル・バラード。ひたすらジェントルな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eYM8sC8vtog

「Heartstrings」
Bobby Caldwell「My Flame」をサンプリングしたメロウ・ミディアム。「My Flame」大好きな僕としては大歓迎の1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=yYUmYbJT7cw

「Lay You Down」
この時代らしいメロディですが、押しまくるのではなく、少し引いたトーンで聴かせるのが本作らしいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=xXB8nq39C2E

「Me Oh My」
ファンクネスの効いた少しレイジーなミディアム・グルーヴ。少し抑えたトーンながらもセクシーに迫ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=sh1mwS0v1DU

「How Deep Is Your Love」
ラストはBee Gees、1977年のヒット曲「愛はきらめきの中に」(大ヒット・サントラ『Saturday Night Fever』収録)をカヴァー。この曲とカヴァーといえば、昨年リリースされたPJ Morton『Gumbo』のヴァージョンも紹介しましたが、アコースティック・ギターをバックに優しく歌い上げる本ヴァージョンはかなりの好カヴァーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=IO2FVJhMjqg

『Portrait』(1992年)
Portrait
posted by ez at 02:37| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする