2019年07月05日

Kashif『Send Me Your Love』

Whitney Houston、George Benson、Al Jarreau参加の2nd☆Kashif『Send Me Your Love』
SEND ME YOUR LOVE
発表年:1984年
ez的ジャンル:N.Y.アーバン・ソウル
気分は... :脱構築・・・

今回は80年代に活躍した男性ソウル・シンガーKashifの2ndアルバム『Send Me Your Love』(1984年)です。

Kashif(Kashif Saleem)(1959-2016年)はN.Y.出身の男性ソウル・シンガー/マルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー/ソングライター。

後期B.T. Expressのメンバーとして活動した後、Evelyn "Champagne" King『I'm In Love』(1981年)を皮切りに、Melba MooreHigh FashionWhitney HoustonGeorge BensonKenny GLa La等のプロデューサー/ソングライターとして頭角を現します。

1983年には『Kashif』でソロ・デビュー。それ以降も80年代に4枚のアルバムをリリースしています。

僕の中では80年代の人気男性ソウル・シンガーというイメージですが、改めてチャート・アクションを確認すると、それ程大ブレイクという訳ではありませんでしたね。それでもプロデューサー/ソングライターとしての手腕も含めて80年代を代表するソウル・アーティストの一人ではないかと思います。

今回紹介する2ndアルバム『Send Me Your Love』(1984年)は、US R&Bアルバム・チャート第4位(USアルバム・チャート第51位)となった作品であり、彼の全アルバムの中で最高位を記録しました。

内容的にも有名アーティストが多数参加し、KashifらしいN.Y.アーバン・サウンドが冴えるキャリアを代表する1枚に仕上がっていると思います。

プロデュースはKashif自身。

アルバムにはWhitney HoustonGeorge BensonKenny GAl JarreauLa LaSiedah GarrettMelissa Morganといったアーティストが参加しています。

レコーディングにはKashif(vo、key、syn、b、ds、per)以下、Ira Siegel(g)、Wayne Brathwaite(b)、Bashiri Johnson(per)、Roy Wooten(ds)、Joe Wooten(key)、
Jeff Smith(sax、back vo)、Steve Horton(key)、Eddie Martinez(g)、Ronnie Drayton(g)、Lillo Thomas(back vo)、Michelle Cobbs(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

US R&Bチャート第6位となったアーバン・ダンサー「Baby Don't Break Your Baby's Heart」、シングルにもなったWhitney Houstonとのデュエット・バラード「Are You The Woman」、グラミーにもノミネートされたAl Jarreauとの共演曲「Edgartown Groove」、メロウ・バラードのタイトル曲「Send Me Your Love」あたりが注目曲だと思います。

個人的にはSiedah Garrettとのデュエット「Love Has No End」、エレクトリック・ブギーなインスト「Call Me Tonight」George BensonのギターをフィーチャーしたKenny Gとの共作曲「I've Been Missin' You」、AOR的な魅力がある「That's How It Goes」もおススメです。

ブラコン好きの人にはたまらない1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Baby Don't Break Your Baby's Heart」
Kashif作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第6位となったアーバン・ダンサー。N.Y.らしいダンサブル・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=X8dFCZdTbGs

「Ooh Love」
Kashif作。80年代ブラコンらしいキラキラした都会的グルーヴが魅力のアーバン・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=esmToOwUJRE

「Are You The Woman」
Kashif作。Whitney Houstonをフィーチャーしたアルバムからの2ndシングル。アーバン・ナイトに相応しいメロウ・バラード。素晴らしいの一言に尽きます!
https://www.youtube.com/watch?v=8rX-15SmneE

Metro Boomin feat. 21 Savage「10 Freaky Girls」のサンプリング・ソースとなっています。
Metro Boomin feat. 21 Savage「10 Freaky Girls」
 https://www.youtube.com/watch?v=l-pZco9ZLOQ

「Love Has No End」
Kashif作。後にMichael Jacksonとのデュエット「I Just Can't Stop Loving You」でブレイクするSiedah Garrettとのデュエット。シンセ使いのセンスがいい感じのメロウ・ミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=IWUObbgSyEw

「Call Me Tonight」
Joe Wooten/Roy Wooten/Kashif作。Joe Wooten、Roy WootenというThe Wootensメンバーとの共作によるエレクトリック・ブギーなインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=oYhpf-_8b5g

「Send Me Your Love」
Kashif作。La Laをフィーチャー。タイトル曲はN.Y.らしい雰囲気のアーバンなメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=rsPjhX5_K7s

Warm Brew「Proper Amount」、4est & Karas feat. Rover「Pani Doktor」のサンプリング・ソースとなっています。
Warm Brew「Proper Amount」
 https://www.youtube.com/watch?v=dS4VFvMe6g0
4est & Karas feat. Rover「Pani Doktor」
 https://www.youtube.com/watch?v=tTWLbRMjpDc

「I've Been Missin' You」
Kashif/Kenny G 作。George Bensonのギターをフィーチャー。作者のKenny G はサックスではなくキーボードで参加しています。George Bensonのギターがいいアクセントになっているオトナのアーバン・ダンサーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZK7RyxD1fnA

「Edgartown Groove」
Al Jarreau/Kashif作。Al Jarreauとの共演曲であり、グラミーのBest R&B Performance by a Duo or Group with Vocalにもノミネートされました。スキャットを交えたAl Jarreauらしい歌世界とKashifらしいN.Y.サウンドの融合が興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=ylhhPQkii4k

「That's How It Goes」
Steve Horton作。本作で唯一の本人以外の作品ですが、コレがかなり僕好み。AOR的な魅力もある都会的サウンドがいい感じのアーバン・ソウルです。
https://www.youtube.com/watch?v=CHX7xQKzbBw

Kashifの他作品もチェックを!

『Kashif/Send Me Your Love』(1983/1984年) ※2in1CD
KASHIF / SEND ME YOUR LOVE

『Condition of the Heart』(1985年)
Condition of the Heart

『Love Changes』(1987年)
LOVE CHANGES

『Kashif』(1989年)
Kashif

『Music From My Mind』(2003年)
Music from My Mind
posted by ez at 01:55| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月04日

Outside『Sus?icious』

フューチャー・ジャズ的な4thアルバム☆Outside『Sus?icious』
Suspicious
発表年:1998年
ez的ジャンル:UKアシッド・ジャズ/フューチャー・ジャズ
気分は... :擬同型のつながり・・・

今日はUKフューチャー・ジャズよりOutsideの4thアルバム『Sus?icious』(1998年)です。

マルチ・プレイヤーMatt CooperによるUKのジャズ・ファンク・プロジェクトOutsideの紹介は、デビュー・アルバム『Almost In』(1993年)に続き2回目となります。

アシッド・ジャズなイメージが強いOutsideですが、本作はフューチャー・ジャズ的アプローチが目立つアルバムに仕上がっています。美しくもダークなトーンな楽曲も印象的です。

プロデュースはMatt CooperAndreas Allen

アシッド・ジャズ期から活動し、ドラムンベースにも関わったUK男性シンガーCleveland Watkiss、元GallianoConstantine Weir、女性シンガーKarime Kendraがフィーチャリングされています。

ダンサブルなフューチャー・ジャズ「Don't Know Who I Am」、人力ブロークンビーツ的な「To Fly As Fast As Thought」、優美なピアノが響くコズミックなインスト「Transmigration」、Cleveland Watkissをフィーチャーした「The Blackman & The Jew (Similarities)」「Revelation」当たりが僕のおススメです。

Matt Cooperの美学が貫かれた音世界を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「To Fly As Fast As Thought」
本作らしいフューチャー・ジャズなオープニング。人力ブロークンビーツ的なドラミングもエキサイティングです。

「The Blackman & The Jew (Similarities)」
Cleveland Watkissをフィーチャー。シンセ・ベースの効いたソウルフル・チューン。少しダークな雰囲気がUKらしくていいですね。

「Transmigration」
浮遊する音空間で優美なピアノが響くインスト。コズミックなジャズ・ワールドを感じる演奏です。

「Incient Itation」
Constantine Weirをフィーチャー。川の流れの効果音はひたすら流れる前半から、中盤以降は美しいピアノのインストに展開していきます。

「Don't Know Who I Am」
クラブジャズ好きの人は気に入るであろう、ピアノと共に疾走するダンサブルなフューチャー・ジャズ。

「Resist」
Karime Kendraの女性ヴォーカルをフィーチャー。美しくも切ない哀愁バラードをKarime Kendraが歌い上げます。

「Overstanding」
Constantine Weirをフィーチャー。美しさと不気味さが同居する1曲。美しいピアノや弦の音色と荒々しいビートの組み合わせが印象的です。

「Revelation」
Cleveland Watkissをフィーチャー。コズミック&フューチャリスティック&ソウルフル&ダークネスな感じがたまりません。

「The Elements」
ラストは美しくもダークなフューチャー・ジャズで締め括ってくれます。

Outsideの他作品もチェックを!

『Almost In』(1993年)
Almost In

『The Rough And The Smooth』(1995年)
The Rough And The Smooth

『Discoveries』(1997年)
Discoveries

『Out of the Dark』(2001年)
Out of the Dark
posted by ez at 01:03| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月03日

Culture『International Herb』

開放的で爽快なレゲエ・ヴォーカル・グループ☆Culture『International Herb』
International Herb
発表年:1979年
ez的ジャンル:ジャマイカン・レゲエ・ヴォーカル・グループ
気分は... :たまに聴くならこんなレゲエ!!

今回はルーツ・レゲエ作品からCulture『International Herb』(1979年)です。

Cultureは、リード・ヴォーカルJoseph Hill を中心に、Albert WalkerKenneth Dayesという3名が1976年にジャマイカ、キングストンで結成したレゲエ・ヴォーカル・グループ。当初はAfrican Disciplesというグループ名を名乗っていました。

Joe Gibbsのプロデュースで1977年にデビュー・アルバム『Two Sevens Clash』をリリース。同作は本国ジャマイカのみならず、UKでもヒットしました。

『Harder than the Rest』(1978年)からは女性レゲエ・プロデューサーSonia Pottingerと組むようになります。

本作『International Herb』(1979年)もSonia Pottingerのプロデュースです。

1982年にはリード・ヴォーカルJoseph Hill以外のメンバーがグループを脱退しますが、Josephはグループを継続します。

2006年のJoseph Hillの逝去後は息子のKenyatta Hillが父の遺志を継いでグループを率いています。

本作『International Herb』(1979年)は、ルール・レゲエ・アルバムですが、爽快ヴォーカルと開放的なサウンドの組み合わせが実に心地好い1枚に仕上がっています。歌自体はラスタファリアニズム、ガンジャ・チューン全開ですが・・・

レコーディングにはMikey "Boo" Richard(ds)、Bertram "Ranchie" McLean(b)、Radcliffe "Dougie" Bryan (g)、Harry Powell(congas)、Sticky(per)、Nambo Robinson(tb)、Clive Hunt(tp)、Dean Frazer(ts)等のミュージシャンが参加しています。

国内盤CDのライナーノーツには、グループ以上にClive Huntに関する記述に大部分が割かれ、本作も彼が加わったホーン・サウンドのアルバムへの貢献を強調しています。


レゲエに明るくない僕には、Cultureというグループおよび本作のレゲエ史における位置づけはよくわかりませんが、開放的かつ爽快なレゲエ・ワールドは今の気分にかなりフィットします。

たまに聴くならこんなレゲエ!と思わせてくれる1枚でした。

全曲紹介しときやす。

「The International Herb」
タイトルのまんまガンジャ・チューン全開のタイトル・チューン。心を開放される陽気でリラックスしたムードがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=sCbJrFgFoD8

「Jah Rastafari」
ホーン・サウンドが盛り上げてくれるルーツ・レゲエ。Joseph Hillの味のある歌い回しがいい感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CWQsoHFAzp8

「It A Guh Round」
本作らしいメロディアスな爽快レゲエ・ワールドを楽しめる1曲。ここでもホーン・サウンドがいい味出しています。

「Rally Around Jahoviah's Throne」
リラックスしたレゲエ・グルーヴが心地好いルーツ・レゲエ。ゆったりと時間が流れていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y79vNr-CvxQ

「The Land We Belong」
自由で開放的でリラックスしたレゲエ・ワールドを満喫できます。のんびりと過ごしたい気分にフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=V1X84tH17hE

「Ethiopians Waan Guh Home」
華やかなホーン・サウンドとレゲエ・ヴォーカル・グループらしい開放的な歌い回し&コーラスを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q1DDEqmQJdU

「Chiney Man」
確かにホーン・サウンドに秀でたレゲエ・アルバムであることに気づかされる1曲。ヴォーカルやバッキングも含めたピースフルな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JH9_xUW9Jgw

「I Tried」
明るく開放的な曲が多い本作ですが、本曲は哀愁モードです。
https://www.youtube.com/watch?v=WNQcdulMkcY

「The Shepherd」
オルガンをはじめとするバッキングによるアクセントが印象的です。ここでは女性のバック・コーラスも加わっています。
https://www.youtube.com/watch?v=S7ecBLZjFww

「Too Long In Slavery」
ラストは開放を呼びかけるルーツ・レゲエらしい雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wx6bT26zt5U

Cultureの初期作品もチェックを!

『Two Sevens Clash』(1977年)
Two Sevens Clash

『Baldhead Bridge』(1978年)
Baldhead Bridge

『Harder than the Rest』(1978年)
Harder Than the Rest

『Cumbolo』(1979年)
Cumbolo

『Lion Rock』(1982年)
Lion Rock
posted by ez at 01:06| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月01日

Sirius B Project『Sirius B Project』

Khari Simmonsらによるアトランタのソウル・プロジェクト☆Sirius B Project『Sirius B Project』
Sirius B Project
発表年:2003年
ez的ジャンル:アトランタ産ソウル・プロジェクト
気分は... :青の世界・・・

今回はKhari Simmonsらアトランタを拠点に活動するミュージシャンによるソウル・プロジェクトSirius B Project唯一のアルバム『Sirius B Project』(2003年)です。

UKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bと混同しそうですが、今日紹介するSirius B Projectはアトランタのソウル・プロジェクトです。

Khari Simmons(b)、Paige Lackey Martin(vo)、Alex Lattimore(tp、flh、vo)といったアトランタを拠点とするクロスオーヴァーなソウル/ジャズ・ユニットJivaのメンバーをはじめ、Kevin Houser(as、vo)、DeWayne Martin(ts)、James White(el-p、syn)、J. Nicholas Williams(ds)、Dana“Big Dane”Johnson(g)といったミュージシャンがプロジェクトのメンバーとしてクレジットされています。

また、当ブログでも紹介したアトランタ育ちの男性R&Bシンガー/ソングライターDonnieがゲスト参加しており、ソングライティング面でも貢献しています。

プロデュースはメンバー全員もしくはメンバーの持ち回り。ソングライティングもメンバーらによるオリジナルです。

もっとKhari Simmonsが目立つプロジェクトだと思っていましたが、より民主主義的なプロジェクトだったようです。プロデュース面ではKhari Simmons以上に、Dana“Big Dane”Johnsonが大きく貢献しています。

ナチュラル・フィーリングの爽快メロウ・サウンドが心地好いアルバムに仕上がっています。また、リード・ヴォーカルPaige Lackey Martinの透明感のある歌声もアルバムの大きな魅力です。

UKのコンピ・アルバム『Cafe De Soul Vol. 2』(2002年)に収録されていた「Autumn Breeze」「Always Remember」の2曲がハイライトですかね。

それ以外にもグッド・ヴァイヴな爽快メロウ・サウンドが満載です。
Khari Simmons関連の作品がお好きな人でれば気に入ると思います。

『Sirius B Project』Album Sampler
https://www.youtube.com/watch?v=zaqeoome_Ck

全曲紹介しときやす。

「Love Has A Place In Time」
生演奏らしいグッド・ヴァイヴが伝わってくるリラックスしたメロウ・ソウルがオープニング。Paige Lackey Martinの透明感のあるヴォーカルが映えます。小さなライブ・ハウスで演奏を聴いているような気分になります。

「Autumn Breeze」
前述のように『Cafe De Soul Vol. 2』収録曲。カッティング・ギターが心地好いメロウ・ミディアム。落ち着きのある爽快サウンドがいいですね。フリーソウル好きの人なんかも気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=qlGtSIjYp-A

「Midnight Silhouette」
Paigeがしっとりと歌い上げるジャジーなメロウ・バラード。終盤はリズミックな展開で盛り上げてくれます。

「Mahogany Boy」
オーガニックな雰囲気とプログラミングによるダンサブル感をミックスさせたクロスオーヴァー・チューン。

「You Say」
Paigeの素晴らしい歌い回しが印象的な哀愁メロウ。軽くボッサ・フィーリングも交じっています。

「Roll」
爽快ナチュラルなソウル・フィーリングが心地好い1曲。Paigeの伸びやかなヴォーカルが躍動します。

「Intuition」
Khari Simmonsのベースが牽引するメロウ・ミディアム。ここではAlex Lattimoreがリード・ヴォーカルをとります。

「Always Remember」
Donnieをフィーチャー。この曲も『Cafe De Soul Vol. 2』収録曲です。メロウ・エレピをバックに、DonnieとPaigeがデュエットする素敵なメロウ・ミディアムです。個人的にはアルバムのベスト・トラック。

「With You」
爽やかに疾走するメロウ・グルーヴ。Paigeのヴォーカルがキラキラ輝いています。

「Believe」
ゲスト参加のDrea ReneeとPaigeのデュエット。前半はアーバン・メロウなミディアム・バラード、後半はテンポ・アップしラテン・フレイヴァーの演奏を聴かせてくれます。

「Ain't Easy」
オルガン&ピアノによるイントロが印象的なソウル・バラード。

「Calling」
本編のラストは、ストリングス&アコギをバックに、Paigeの透明感のあるヴォーカルが際立つビューティフル・バラードで締め括ってくれます。

「Love Has A Place In Time (Seventy3 Mix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Love Has A Place In Time 」のリミックス。ネオソウル/ネオフィリー好きの人であれば気に入るのでは?

JivaKhari Simmons関連の過去記事もチェックを!

Jiva『Sun & Moon』(2005年)
サン・アンド・ムーン

Jiva『Day Into NIght』(2007年)
デイ・イントゥ・ナイト

Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
Moon Bossa (Dig)

Khari Simmons『Sun Flower』(2013年)
SUNFLOWER
posted by ez at 00:43| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月30日

Jordan Rakei『Origin』

さらなる進化を遂げた次世代ネオソウル☆Jordan Rakei『Origin』
Origin [輸入盤CD] (ZENCD256)_742
発表年:2019年
ez的ジャンル:次世代ネオソウル系男性シンガー・ソングライター
気分は... :シンギュラリティへの警告!

新作アルバムから注目の男性シンガー・ソングライターJordan Rakeiの3rdアルバム『Origin』です。

オーストラリア、ブリスベン出身、現在はロンドンを拠点とする男性シンガー・ソングライターJordan Rakeiの紹介は、1stアルバム『Cloak』(2016年)、2ndアルバム『Wallflower』(2017年)に続き3回目となります。

本作も前作『Wallflower』(2017年)に続き、Ninja Tuneからのリリースです。

クロスオーヴァーな次世代ネオソウルとして注目を集めた1stアルバム『Cloak』(2016年)に続く、前作『Wallflower』(2017年)はパーソナルな内面にフォーカスしたシンガー・ソングライター的な色合いの強いアルバムでした。

最新作となる3rdアルバム『Origin』は、行き過ぎたテクノロジーへ警鐘を鳴らす社会メッセージ色の強い楽曲が多く収録されています。シンギュラリティあたりを懸念しているのでしょうね。

その一方でメロディアスでカラフルなサウンドを楽しめる作品に仕上がっています。Rakei本人はTom Misch『Geography』(2018年)あたりを意識していたみたいですね。

前作も悪くありませんでしたが、個人的には本作の方向性の方が断然好きです。

派手なゲストはありませんが、互いの作品に参加し合う敏腕ドラマーRichard Spaven(ds)、The Cinematic Orchestraのギタリスト
Stuart McCallum(strings arr)、何曲かで共同プロデューサーも務めるJim Macrae(ds、prog)、UK新世代フューチャー・ソウル・バンドNative DancerのメンバーであるFrida Touray(back vo)、Sam Crowe(p)、Josh Arcoleo(ts)の3名(リーダーのSam CroweMark Guilianaも参加していたSam Crowe Group名義の作品でも知られるミュージシャン)、『Cloak』にも参加していたImraan Paleker(g、b、per)、WaajuのメンバーでJordan Rakei作品にはお馴染みのErnesto Marichales(per)、男女ユニットBrotherlyとしても活動していたRob Mullarkeys(b)等のミュージシャンが参加しています。

また、UKの男性シンガー・ソングライターOli Rockbergerが共同プロデュース&ソングライティングで参加しています。

アルバムに先駆けて昨年シングル・リリースされた「Wildfire」、リード・シングルとなった「Mind's Eye」をはじめ、シングル向きのキャッチーなディスコ・ファンク「Rolling Into One」、フューチャリスティックな中にソウルフルな味わいがある「Mad World」、シンセ・ベースの効いたフューチャリスティック・ネオソウル「Signs」、Oli Rockbergerとの共同プロデュース・共作の深遠なビューティフル・バラード「Speak」、インド×ジャズな神秘的スピリチュアル・チューン「Mantra」あたりがおススメです。

さらに進化を遂げたJordan Rakeiワールドをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Mad World」
Christopher Taylor/Jordan Rakei/Kwabena Adjepong作。作者の一人Kwabena AdjepongはKwabs名義でNao『Saturn』にもフィーチャリングされていましたね。タイトルの通り、テクノロジーに支配されたマッド・ワールドへの警鐘を鳴らすオープニング。プログラミングを駆使したフューチャリスティックな雰囲気の楽曲ですが、RakeiのヴォーカルはMarvin Gaye調のソウルフルな味わいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=yWj2fD8ggnc

「Say Something」
Jordan Rakei作。演奏もすべて一人でこなし、マルチ・インストゥルメンタリストぶりで楽しませてくる幻想的な次世代ネオソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=IwJU6fmGsc0

「Mind's Eye」
Jim Macraeとの共同プロデュース。Beau Diakowicz/Jordan Rakei作。アルバムからのリード・シングルとして今年1月にリリースされた楽曲。UKらしいダンサブルなフューチャー・ソウルに仕上がっています。Ernesto Marichales(per)も加わり、少しアフロ・フィーリングも入っている感じがいいですね。歌詞は未来の電脳世界を皮肉った内容になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZwdBaYxVyCI

「Rolling Into One」
Jim Macraeとの共同プロデュース。Jordan Rakei作。シングル向きのキャッチーなディスコ・ファンクですが、Jordan Rakei流の佇まいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=dmcTYjVDb-M

「Oasis」
Beau Diakowicz/Jordan Rakei作。Richard Spaven(ds)参加曲。多重録音による素晴らしいヴォーカル・ワークと共に始まる次世代ネオソウル・チューン。颯爽とした雰囲気がいいですね。Spavenが新世代ドラマーらしいドラミングで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pb9pNw6qKkA

「Wildfire」
Imraan Paleker/Jordan Rakei作。アルバムに先駆けて、2018年にシングル・リリースされた楽曲。Rakei本人も前作『Wallflower』と本作を橋渡しする曲と位置づけています。Imraan Paleker(g、b、per)、Jim Macrae(ds)が参加したメロディアスかつリズミックな次世代ネオソウルに仕上がっています。本作らしいビューティフルで透明感のある音世界を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=D81WtY2Xuqw

「Signs」
Frida Touray/Jordan Rakei作。シンセ・ベースによるグルーヴが印象的なフューチャリスティック・ネオソウル。Frida Tourayのバック・コーラスもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=zk0GZ4jFWro

「You & Me」
Jordan Rakei作。ポップ職人的な魅力に溢れた1曲。Sam Croweの素敵なピアノも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BpHtof-ua4w

「Moda」
Jim Macraeとの共同プロデュース。Jordan Rakei作。前曲「You & Me」との組曲のような構成がいいですね。本作らしい社会メッセージが歌われるミディアム・グルーヴ。ポップ・センスに溢れたサウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=EYcSQHVqIw0

「Speak」
Oli Rockbergerとの共同プロデュース・共作。Oli RockbergerはRichard Spaven作品やBecca Stevens『Regina』にも参加しているUKの男性シンガー・ソングライター。また、Stuart McCallumがストリングス・アレンジを手掛けています。ピアノと素晴らしいストリングス中心の深遠なビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=X_wp2RibPiQ

「Mantra」
Jim Macraeとの共同プロデュース。Jordan Rakei作。本編ラストはインド×ジャズなクロスオーヴァーが楽しめる神秘的スピリチュアル・チューンに仕上がっています。スピリチュアル・フィーリングですがポジティブなヴァイヴで満ちているのがいいですね。Native Dancerの3名が活躍しています。
https://www.youtube.com/watch?v=5XN1ojq52Hc

国内盤CDにはボーナス・トラック「Always Coming」が追加収録されています。幻想的なビューティフル・バラードです。

未聴の方は、1st『Cloak』(2016年)、2nd『Wallflower』(2017年)もぜひチェックを!

『Cloak』(2016年)
クローク

『Wallflower』(2017年)
Wallflower [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRZN245)
posted by ez at 00:26| Comment(2) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする