2017年07月03日

Pleasure『Dust Yourself Off』

クロスオーヴァーな爽快ファンク/ソウル☆Pleasure『Dust Yourself Off』
ダスト・ユアセルフ・オフ [解説付き]
発表年:1975年
ez的ジャンル:ウエストコースト系クロスオーヴァー・ファンク
気分は... :爽やか!

今回はジャズ・ファンク・グループPleasureのデビュー・アルバム『Dust Yourself Off』(1975年)です。

オレゴン州ポートランドで結成されたジャズ・ファンク・グループPleasureに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Accept No Substitutes』(1976年)
 『Joyous』(1977年)
 『Get To The Feeling』(1978年)
 『Special Things』(1980年)

Pleasureのアルバムはいずれも魅力ですが、デビュー・アルバムである本作『Dust Yourself Off』(1975年)は印象的なラクダ・ジャケも含めてグループを代表する1枚だと思います。

プロデュースは彼らのデビューを後押ししたWayne HendersonCrusaders)のAt-Home Productionsです。

本作におけるメンバーはMarlon "The Magician" McClain(g、vo)、Donald Hepburn(vo)、Dan Brewster(tb、vo)、Dennis Springer(ts)、Nathaniel Phillips(b、vo)、Bruce Carter(ds)、Bruce Smith(per、vo)、Sherman Davis(vo)という8名。

さらにJoe Sample(p、el-p、clavinet、syn)、Dan Mason(bs)が演奏に加わっています。

The Blackbyrdsと比較されることも多いPleasureですが、クロスオーヴァーな爽快ファンク/ソウルを楽しめる、このデビュー作を聴けば、比較したくなるのが頷けます。

全9曲どれも素晴らしいですが、特に定番サンプリング・ソースとしても大人気の「Bouncy Lady」EW&F調の「Reality」、素敵なメロウ・ミディアム「My Love」、爽快ジャズ・ファンク「Plastic People」クロスオーヴァーな「Straight Ahead」あたりが僕のオススメです。

当ブログでは他作品が先になってしまいましたが、最初に聴くべきPleasureのアルバムかもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Dust Yourself Off」
Donald Hepburn作。濃密なインスト・ジャズ・ファンクのタイトル曲がオープニング。ホーン・アンサンブルをはじめ、インストゥルメンタル・バンドとしての魅力を存分に楽します。
https://www.youtube.com/watch?v=pFlju-prEes

「Reality」
Marlon McClain作。爽快コーラスが印象的なファンキー・グルーヴ。EW&F好きの人はきっと気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=F0WoL_Zl7wI

当ブログでも紹介したDe La Soul「Church」のサンプリング・ソースとなっています。
De La Soul「Church」
 https://www.youtube.com/watch?v=ntg7oifwfuk

「My Love」
Marlon McClain作。僕好みのメロウ・ミディアム。サンセット・モードがよく似合うジェントル・ヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sJ4AEHQjWCs

9th Wonder「So Fine」のサンプリング・ソースとなっています。
9th Wonder「So Fine」
 https://www.youtube.com/watch?v=tvlxltQVVac

「Midnight at the Oasis」
Maria Muldaurの大ヒット曲をカヴァー(David Nichtern作)。あの爽快メロウ・グルーヴを意表を突くファンキー・モードでカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=AASyLN7XbM4

「Music Is My Life」
Marlon McClain作。このバンドらしい爽快ジャズ・ファンクですが、彼らがThe Blackbyrdsと比較される理由がよく分かる演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MMNP1cn1VI4

「Plastic People」
Marlon McClain作。爽快ヴォーカルワークが心地好いジャズ・ファンク。ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとしての総合力を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=LzHrHR3XNlk

「Bouncy Lady」
Donald Hepburn作。今日的には本作のハイライトと呼べるファンキー・ディスコ。爽快ファンキーなヴァイヴにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=ui3tG9Tvyv8

本曲のブレイクは定番サンプリング・ソースとしても大人気です。
Biz Markie「Cool V's Tribute to Scratching」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Brand New Funk」、Big Daddy Kane「Word to the Mother (Land)」、Salt-N-Pepa「Solo Power (Let's Get Paid)」、3rd Bass「Who's on Third」、Madonna「Justify My Love (The Beast Within Mix)」、Ice-T「The Tower」 、Ice-T & Ice Cube「Trespass」、Run-D.M.C. feat. 、Pete Rock & C.L. Smooth「Down With the King (Ruffness Mix)」 、Carleen Anderson「True Spirit」Jeru the Damaja「Ain't the Devil Happy」をはじめ100曲以上でサンプリングされています。
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「Brand New Funk」
 https://www.youtube.com/watch?v=u68UmIY0lFQ
Big Daddy Kane「Word to the Mother (Land)」
 https://www.youtube.com/watch?v=zIOjrC91fvk
3rd Bass「Who's on Third」
 https://www.youtube.com/watch?v=XcvpBIoBIpU
Madonna「Justify My Love (The Beast Within Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=TGJQjxnRy2s
Ice-T「The Tower」
 https://www.youtube.com/watch?v=xH-Ydt-S-pY
Ice-T & Ice Cube「Trespass」
 https://www.youtube.com/watch?v=Z_Z7IdjGogM
Run-D.M.C. feat. Pete Rock & C.L. Smooth「Down With the King (Ruffness Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=305C6sJ4I6w
Jeru the Damaja「Ain't the Devil Happy」
 https://www.youtube.com/watch?v=qkJpjc3IU0M

「What Is Slick」
Dan Brewster作。格好良いホーン・アンサンブルに魅了されるライトなファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=9d7LY5y-si4

「Straight Ahead」
Marlon McClain作。ラストはクロスオーヴァーな爽快ジャズ・ファンク。中盤にはこのバンドのジャズな側面を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q2lIy5XSEbc

Pleasureの他作品もチェックを!

『Accept No Substitutes』(1976年)
Accept No Substitutes

『Joyous』(1977年)
Joyous

『Get To The Feeling』(1978年)
Get To The Feeling

『Future Now』(1979年)
Future Now

『Special Things』(1980年)
スペシャル・シングス

『Give It Up』(1982年)
GIVE IT UP
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2017年07月02日

Quantic & Nidia Gongora『Curao』

Quanticとコロンビアの歌姫とのコラボ☆Quantic & Nidia Gongora『Curao』
Curao [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC547)
発表年:2017年
ez的ジャンル:歌姫系アフロ・コロンビア・フォルクローレ+α
気分は... :楽園の歌声・・・

新作アルバムから、UK出身のDJ/ミュージシャン/プロデューサーQuanticことWill Hollandがコロンビア人女性シンガーNidia Gongoraとの共同名義でリリースした『Curao』です。

UK出身のDJ/ミュージシャン/プロデューサーQuanticことWill Hollandに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の8枚。

 The Quantic Soul Orchestra『Stampede』(2003年)
 The Quantic Soul Orchestra『Pushin On』(2005年)
 Quantic Presenta Flowering Inferno『Death Of The Revolution』(2008年)
 Quantic & Alice Russell With The Combo Barbaro『Look Around The Corner』(2012年)
 Quantic『Magnetica』(2014年)
 Quantic Presents The Western Transient『A New Constellation』(2015年)
 Quantic Presenta Flowering Inferno『1000 Watts』(2016年)
 Ondatropica『Baile Bucanero』(2017年)

少し前にコロンビア人ミュージシャンMario Galeanoとの一大プロジェクトOndatropicaの第2弾アルバムOndatropica『Baile Bucanero』をリリースしたばかりのQuanticですが、間髪を入れずにリリースされたのがQuantic & Nidia Gongora名義の本作『Curao』です。

Nidia GongoraはQuantic作品ではお馴染みのコロンビア人女性シンガーであり、Ondatropica『Baile Bucanero』にも参加していました。

Nidiaの歌声に惚れ込んだQuanticが長年温めてきたプロジェクトが遂に実現した1枚であり、Tru Thoughtsからのリリースです。

勿論、プロデュースはQuantic

レコーディングにはNidia Gongora(vo、shaker)、Quantic(g、syn)以下、Pipe Bravo(el-p)、Esteban Copete(marimba)、Pablo Mancilla(per、ombo)、Jafet 'Yiyo' Andrade(per)、Freddy Colorado(per)、Sylvester Onyejiaka(sax、fl)、Edgardo Manuel(tb)、Edgardo Manuel(violin)、Maria Celia Zuniga(back vo)、Policarpa Angulo(back vo)、 Targelia Sinisterra Gomez(back vo)、Yuly Castro Bonilla(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

2人の共同名義の作品ですが、主役はNidia Gongora。QuanticはNidiaの素晴らしい歌声を通して、アフロ・コロンビア系の伝統音楽の魅力を伝えることに専念しています。ただし、単にコロンビアのフォルクローレをなぞるのではなく、Quanticらしいエレクトリックなエッセンスを融合させているのがいいですね。

また、過去のQuantic作品のリメイクが3曲収録されています。特に、フューチャリスティックなエレクトリック・サウンドとフォルクローレを融合させた「Un Canto A Mi Tierra (Edit)」「No Soy Del Valle (Version)」の2曲は、クラブ・ミュージック好きの人も楽しめるはずです。

Nidiaの開放的な歌声を聴くと、日常を忘れて、楽園モードの大らかな気分になりますよ!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
Nidia Gongora/Will Holland作。アルバムのイントロ。

「E Ye Ye」
Nidia Gongora/Will Holland作。開放的なトロピカル・サウンドにのって、Nidiaがコロンビアの特産品や名物料理をしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4tfgaxKOSDg

「Que Me Duele?」
Nidia Gongora/Will Holland作。マリンバの音色が印象的なダンサブル・チューン。中盤以降のシンセによるエレクトロニックなアクセントがQuanticらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KFEC9XeAMW8

「Dub Del Pacifico (Version)」
Nidia Gongora/Will Holland作。Quantic Presenta Flowering Inferno『Death Of The Revolution』(2008年)収録曲のリメイク。Flowering Infernoの流れを汲むレゲエ/ダブ調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=cGQz3PUsvvw

「Interludio I」
Will Holland作。サウンド・スケープ的なインタールード。

「Se Lo Vi」
Justiniano Bonilla/Nidia Gongora/Will Holland作。涼しげなフルート、サックス、マリンバが先導し、伝統的なコロンビア音楽の魅力をスマートに伝えてくれます。歌姫Nidiaが栄えるサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=mhDaGvzHreQ

「Muevelo Negro (Edit)」
Nidia Gongora/Will Holland作。本作に先駆けて2013年に12"でリリースされていた楽曲のエディット。パーカッシヴなグルーヴ感が僕好み!Nidiaと女性バック・ヴォーカル陣の掛け合いが伝統音楽らしくていいですね。さり気なくシンセ・サウンドを織り交ぜたQuanticのセンスも光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=1mEvCmHdlTI

「Amor En Francia」
トラディショナル。NidiaのヴォーカルとQuanticのギター&シンセ&プログラミングというシンプルな演奏ですが、伝統音楽にミニマルなエッセンスを加えた感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=x1aO1kcVeu4

「Ojos Vicheros」
Nidia Gongora/Will Holland作。この演奏もQuanticらしいですね。コロンビアの伝統音楽の魅力を損なわず、電子音によるエッセンスを加えて昇華させています。
https://www.youtube.com/watch?v=IpLdFWj9vdw

「Nanguita (Edit)」
Nidia Gongora/Will Holland作。本作に先駆けて2013年に12"でリリースされていた楽曲のエディット。コロンビアの伝統音楽の寛いだ雰囲気とNidiaと女性バック・ヴォーカル陣の生き生きとした掛け合いに、Quanticらしいビートが加わります。さらにヴァイオリンも加わり、本作ならではの素晴らしいコロンビア音楽ワールドが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=M5CfdGU4deU

「Dios Promete」
Nidia Gongora作。Nidiaと女性バック・ヴォーカル陣のみによる素晴らしいア・カペラ。コロンビア音楽の魂が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qj_C73N1YqY

「Interludio II」
Nidia Gongora/Will Holland作。ア・カペラによるインタールード。次曲のイントロといった感じです。

「Maria No Me Llevo」
トラディショナル。本作ではマリンバの音色が印象的な演奏が多いですが、本曲もマリンバがNidiaの歌を先導します。トラディショナルらしい魅力がジワジワ伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=E4vb5j5PVB0

「Interludio III」
土着的リズムのトラディショナルによるインタールードです。

「Un Canto A Mi Tierra (Edit)」
Nidia Gongora/Will Holland作。Quantic & His Combo Barbaro『Tradition in Transition』(2009年)収録曲のリメイク。フューチャリスティックなエレクトリック・サウンドとコロンビア伝統音楽を融合させた興味深い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=E-jwiz8qBig

「No Soy Del Valle (Version)」
Nidia Gongora/Will Holland作。Quantic Presenta Flowering Inferno『Dog With a Rope』(2010年)収録曲のリメイク。前曲に続き、フューチャリスティックなエレクトリック・サウンドとコロンビア伝統音楽を融合させ、ドラムン・ベース調のクラブ・ミュージックに昇華させています。最もTru Thoughtsらしいサウンドかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=gqesICN_zXI

「Interludio IV」
トラディショナル。スコールの雨音と共にNidiaが歌うインタールード。

「Maldito Muchacho」
Justiniano Bonilla/Nidia Gongora作。ラストは昔から伝わる迷信のような歌詞をア・カペラで歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=DOoh0XPUBJE

国内盤ボーナス・トラックとして「Se Lo Vi (Instrumental)」が追加収録されています。

Quantic関連の他作品もチェックを!

Quantic『The 5th Exotic』(2001年)
The 5th Exotic

Quantic『Apricot Morning』(2002年)
Apricot Morning (TRUCD034)

The Quantic Soul Orchestra『Stampede』(2003年)
Stampede

The Limp Twins『Tales From Beyond the Groove 』(2003年)
Tales from Beyond the Groove (TRUCD057)

Quantic『Mishaps Happening』(2004年)
Mishaps Happening

The Quantic Soul Orchestra『Pushin On』(2005年)
Pushin On (TRUCD074)

Quantic『An Announcement to Answer』(2006年)
An Announcement to Answer (TRUCD100)

The Quantic Soul Orchestra with Spanky Wilson『I'm Thankful』(2006年)
I'm Thankful

The Quantic Soul Orchestra『Tropidelico』(2007年)
Tropidelico (TRUCD139)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Death Of The Revolution』(2008年)
Death Of The Revolution [日本語解説付き国内盤] (BRTRU163)

Quantic & His Combo Barbaro『Tradition in Transition』(2009年)
Tradition in Transition (TRUCD190)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Dog With a Rope』(2010年)
Dog With A Rope [ボーナストラック2曲・日本語解説付き国内盤] (BRC-262)

Quantic & Alice Russell With The Combo Barbaro『Look Around The Corner』(2012年)
Look Around The Corner [解説付 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC325)

Ondatropica『Ondatropica』(2012年)
Ondatropica

Quantic『Magnetica』(2014年)
Magnetica [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC415)

Quantic Presents The Western Transient『A New Constellation』(2015年)
A NEW CONSTELLATION [帯解説・ボーナストラック収録] (BRC477)

Quantic Presenta Flowering Inferno『1000 Watts』(2016年)
1000 Watts [帯解説・ボーナストラック4曲収録 / 国内盤CD] (BRC514)

Ondatropica『Baile Bucanero』(2017年)
バイレ・ブカネロ
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2017年07月01日

Smith & Mighty『Bass Is Maternal』

ブリストル・サウンドの代表格!☆Smith & Mighty『Bass Is Maternal』
Bass Is Maternal
発表年:1995年
ez的ジャンル:ブリストル・サウンド・レジェンド
気分は... :そうだ、Lord Echoだ!

今回はブリストル・サウンドを代表するユニットSmith & Mightyの1stアルバム『Bass Is Maternal』(1995年)です。

Smith & MightyRob SmithRay Mightyによるユニット(第3のメンバーPeter Dも加えて説明した方が適切なのかもしれませんが)。

1988年の「Walk On...」「Anyone... 」というBurt Bacharach作品「Walk On By」「Anyone Who Had a Heart」の大胆なカヴァーで、Massive Attackと並ぶブリストル・サウンドの代表格として注目を浴びるようになります。

「Walk On...」
 https://www.youtube.com/watch?v=6dPVVKLCHcs
「Anyone... 」
 https://www.youtube.com/watch?v=HDpod3A8UDw

アルバムとしては、『Bass Is Maternal』(1995年)、『Big World Small World』(1999年)、『Life Is』(2002年)という3枚をリリースしています。

Rob SmithはSmith & Mightyと並行して、Peter DとのユニットMore Rockersや、Peter D、The AngelとのユニットJaz Klashとしても作品をリリースしています。

さらに2000年代半ば以降のRob SmithRSD名義でダブ・ステップ系の作品をリリースしています。

Massive AttackPortisheadTrickyらと並ぶブリストル・サウンドを代表するアーティストです。

そんなSmith & Mightyの1stアルバム『Bass Is Maternal』(1995年)は、ブリストルらしいレゲエ、ダブ、ヒップホップを取り込んだダビー&ヘヴィなサウンドを満喫できます。元祖UKベース的な魅力もあります。

昔はこのタイプのサウンドに、さほど惹かれなかったのですが、近年本作の魅力がようやく実感できるようになりました。

その理由がわからず、少しモヤモヤ感があったのですが、記事を書いている最中にその答えがわかりました。

キーワードは"Lord Echo"。

レゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァーなダンス・ミュージックで音楽好きを魅了するNZのアーティストLord Echo作品と本作に共通の魅力を感じます。多分、今の僕の音楽嗜好としてレゲエ/ダブをベースとしたクロスオーヴァー・サウンドがフィットするのだと思います。

そういう観点で聴けば、過去の名盤に止まらない魅惑の1枚として聴けるのでは?

全曲紹介しときやす。

「Hold On (Strange Mix)」
ロッキン・フィーリングのギターが織り成すダークネスが印象的なオープニング。

「Jungle Man Corner」
ダブ×ラガ×ジャングルな仕上がり。ブリストル・サウンドらしくて大好きです。

「Closer」
ダビーなレゲエ・サウンドがダークな音世界へ誘います。
https://www.youtube.com/watch?v=oYMZaNnayRE

「Walking」
元祖UKベース的な腹にくるサウンドにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=D8K9GIJoi5E

「Evolve」
美しくも儚いダビー&ブレイクビーツな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=BE0xrPr50zY

「Drowning」
Felixのヴォーカルをフィーチャー。ダビーなダンサブル・サウンドがアンダーグラウンド感があっていいですね。

「Accept All Contrasts」
FlynnのラップをフィーチャーしたHip-Hop調の仕上がり。

「Bass Is Maternal」
タイトル曲はダークなアッパー感が魅力です。時代が一回りしたのか、今聴き直すと実にフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=MFScevburDc

「Down In Rwanda」
Andy Scholesのヴォーカルをフィーチャー。ブリストル・サウンドならではのドープなダビー感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=M6eAsbuTXlE

「Higher Dub」
Marilyn McFarlaneヴォーカルをフィーチャー。タイトル通りのダビー・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pg5SDlnsh7g

「Maybe For Dub」
地を這うダビーなトリップ・ホップを楽しめます。哀愁のダビー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PH21-Qzu-UQ

「Time」
Felixのヴォーカルをフィーチャー。最もヴォーカル曲らしいので、ある意味アルバムで一番キャッチーかも?
https://www.youtube.com/watch?v=-oAgsXfyYq0

「U Dub」
ダビー&ダンサブルな本曲を聴いて確信しました。そうだ、Lord Echoだ!
https://www.youtube.com/watch?v=ndkNzcmooiQ

「Yow He Koh」
引きずるダビー感がたまりません!クールなダビー・サウンドは今の僕にしっくりきます。

「Odd Tune For Piano」
ラストはトロピカル&ダブ&レゲエ×哀愁モードな仕上がり。少しチープな感じが今聴くと、確信犯のように思えてきます。

Smith & Mightyの作品もチェックを!

『Big World Small World』(1999年)
Big World Small World

『Life Is』(2002年)
Life Is

More Rockers『Dub Plate Selection Volume 1』(1995年)
Dub Plate Selection Volume 1

More Rockers『Selection 2』(1998年)
Selection 2

More Rockers『"Selection 3" Tried & Tested』(2004年)
セレクション3-トライド・アンド・テスティド

Jaz Klash『Thru the Haze』(1996年) ※オリジナルとジャケが異なります
Thru the Haze by Jaz Klash (1998-09-08)

RSD『Go In A Good Way』(2011年)
Go In A Good Way [帯解説 / 日本独占盤] 廉価盤 (ZTM-005X)

AMJ Meets RSD『Sky Blue Love 』(2016年)
スカイ・ブルー・ラヴ
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2017年06月30日

Conya Doss『Still...』

さり気ないけど良質な女性ネオ・ソウル☆Conya Doss『Still...』
Still...
発表年:2008年
ez的ジャンル:Dome系ネオ・ソウル
気分は... :気づけば繁忙・・・

今回は実力派ネオ・ソウル・シンガーConya Dossの4thアルバム『Still...』(2008年)です。

1972年クリーブランド生まれの女性R&BシンガーConya Dossの紹介は、3rdアルバム『Love Rain Down』(2006年)に続き2回目となります。

いつ聴いても声質の良さに魅了されるネオ・ソウル・シンガーですね。

本作『Still...』(2008年)も、そんなConyaの魅力を満喫できる1枚に仕上がっています。それまでの作品と同じく、UKの優良レーベルDome Recordsからも販売されています。

1stアルバム『A Poem About Ms. Doss』からConya Doss作品に関与してきたMyron Davisをはじめ、Rodney JonesPete TokarAngela JohnsonJames PennがConyaと共にプロデュースしています。

クロスオーヴァー・ソウルな「Right On Time」、キャッチーなR&Bグルーヴ「Turn It Up」、素敵なメロウ・ミディアム「Can't Stop」、しみじみと歌い上げる「It's Over」、味わいのある「How About Us」、自然体のネオソウル「Common Ground」、あたりがオススメです。

さり気ないけど良質な女性ネオ・ソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Common Ground」
オススメその1。Conya Doss/Myron Davisプロデュース。自然体のネオソウルといった趣のオープニング。軽くパーカッシヴな感じが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=vailUyFsjBs

「Can't Stop」
オススメその2。Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。夕陽が似合いそうなオトナのメロウネスにグッとくる素敵なミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=mBaEYYWAcfA

「Something 2Nite」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。グッとR&Bなサウンドですが、Conyaの雰囲気にはフィットしない気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=vh1q6NsnqPw

「Let Me Love You」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。ギターのアコースティックな質感を生かした哀愁ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=G66rQm-xWSE

「It's Over」
オススメその3。Conya Doss/Pete Tokar/Rodney Jonesプロデュース。しみじみと歌い上げるConyaのヴォーカルとメロウ・サウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=TGigSx0FwUw

「Right On Time」
オススメその4。Conya Doss/Myron Davisプロデュース。UKクロスオーヴァー・ソウルが好きな人も気に入りそうなダンサブル・チューン。Domeリリースらしい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=uhXvnsaSqIc

「How About Us」
オススメその5。Conya Doss/James Penn/Pete Tokarプロデュース。さり気ないですが、Conya Dossの魅力が伝わってきます。インディR&Bっぽくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=53mM1PRk91M

「I Miss You」
Conya Doss/Pete Tokarプロデュース。オーセンティックな雰囲気ですが、Conyaの声質の良さがよくわかる1曲に仕上がっています。

「Emotions」
Angela Johnson/Conya Dossプロデュース。男性R&BシンガーSam Goodiをフィーチャーしたデュエット。落ち着いたミディム・グルーヴ感がしっくりくるオトナのR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_RyoQrcB-R0

「Turn It Up」
オススメその6。Conya Doss/Myron Davisプロデュース。派手さはありませんが、僕好みのグルーヴです。インディR&Bならではのキャッチーさにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=yt282nmoNoM

「Come Over」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。メロウ・エレピが心地好い哀愁ミディアム。哀愁モードですが、湿っぽさがないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JmPrAjuwBZk

「What I'd Do」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。しっとりとミディアム・バラード。ヴォーカル・ワークとギター・サウンドによるアクセントがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=GhdW5zHLEQA

「Message」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。軽くラテン・フレイヴァーを効かせたライトな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=mZbitnmBhW4

「Ride」
Conya Doss/Rodney Jonesプロデュース。ラストはメロウに締め括ってくれます。

Conya Dossの他作品もチェックを!

『A Poem About Ms. Doss』(2002年)
A Poem About Ms. Doss

『Just Because』(2004年)
Just Because

『Love Rain Down』(2006年)
Love Rain Down by Conya Doss (2006-10-17) 【並行輸入品】

『Blu Transition』(2010年)
Blu Transition

『A Pocketful of Purpose』(2012年)
Pocket Full of Purpose

『Seven: VII』(2015年)
VII
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2017年06月28日

Greetje Kauffeld『And Let The Music Play』

再評価の高いヨーロピアン女性ジャズ・ヴォーカル作品☆Greetje Kauffeld『And Let The Music Play』
アンド・レット・ザ・ミュージック・プレイ
発表年:1974年
ez的ジャンル:ヨーロピアン女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :ビッグバンド・ジャズの魅力・・・

今回は70年代ヨーロピアン女性ジャズ・ヴォーカルからGreetje Kauffeld『And Let The Music Play』(1974年)です。

クラブ方面で再評価の高い1枚です。

Greetje Kauffeldは1939年オランダ、ロッテルダム生まれの女性シンガー。

1959年にプロのシンガーとして活動を開始し、60年代にはドイツやハリウッドのショービジネス界でも活動しました。1970年に母国オランダに戻り、シンガーとしての活動を続けました。

本作『And Let The Music Play』(1974年)は、Joop De Rooがプロデュースし、ドイツのケルンでレコーディングされた作品です。

レコーディングにはAck Van Rooyen(tp)、Eddie Engels(tp)、Palle Mikkelborg(tp)、Rick Kiefer(tp)、Erik Van Lier(tb)、Jiggs Whigham(tb)、Rudi Bosch(tb)、Ake Persson(tb)、Ferdinand Povel(sax)、Herb Geller(sax)、Herman Schoonderwalt(sax)、Piet Noordijk(sax)、Wilton Gayner(sax)、Frans Elsen(p)、Rob Franken(org)、Wim Overgaauw(g)、Rob Langereis(b)、 Tony Inzalaco(ds)、Claudio Szenkar(per)、Sabu Martinez(per)といったミュージシャンが参加しています。

ビッグバンドらしいサウンド、アレンジが栄えるヨーロピアン女性ジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。

再評価が高まったのは、「Day By Day」「Cabaret」「Tristeza」「A Time For Love」といったクラブ受けしそうなグルーヴィー、ボッサな楽曲が収録されているためです。個人的にもこの4曲に惹かれました。

それ以外であれば、「Mr. Bojangles」(Jeff Walkerのカヴァー)が他の曲にはない独特の雰囲気があってオススメです。

グルーヴィー&ボッサなヨーロピアン・ジャズがお好きな人であればフィットする1枚だと思います。

また、ビッグバンド・ジャズの魅力を再認識させてくれる1枚でもあります。

全曲紹介しときやす。

「This Is All I Ask」
Gordon Jenkins作。Tony Bennett、1963年のヒット曲として知られる楽曲をカヴァー。しっとりとしたムーディーなオトナのミディアム・バラードがオープニングです。

「Day By Day」
Stephen Schwartz作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。今日的には「Tristeza」と並ぶハイライトですね。グルーヴィー・サウンドと可憐なGreetjeのヴォーカルがよくマッチしています。中盤以降はビッグバンドらしいホーン・アンサンブルでも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1dxm1pdH4zk

「Cabaret」
John Kander作。ブロードウェイ・ミュージカル『Cabaret』の主題歌。Liza Minnelliが主演を演じた映画も有名ですね。ここではパーカッシヴ&グルーヴィーなオルガン・モッド・ジャズのグッド・カヴァーで楽しませてくれます。Ferdinand Povelのテナー・サックス・ソロもキマっています。

「By Myself」
Arthur Schwartz/Howard Dietz作によるジャズ・スタンダードをカヴァー。ヴォーカルとストリングスのみのアレンジで、Greetjeのシンガーとしての表現力を堪能できるバラードに仕上がっています。

「Tristeza」
Haroldo Lobo/Niltinho作のブラジリアン名曲をカヴァー。本作のハイライトの1つ。当ブログではBirgit LystagerSergio Mendes & Brasil'66Elis Regina、、Carlos LyraSonido 5Lill Lindforsのヴァージョンを紹介済みです。ヨーロピアン女性シンガーという点で、Birgit LystagerLill Lindforsのヴァージョンがお手本になっているのでは?可憐なGreetjeのヴォーカルが栄える楽曲ですね。本作らしいビッグバンド的な盛り上げ方がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=gpt_H4M_5is

「The Greatest Performance」
Steve Allen作。ホーン&ストリングスをバックに哀愁バラードを情感たっぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=G7e7cir3SAM

「A Time For Love」
映画『An American Dream』(1966年)挿入歌をカヴァー(Johnny Mandel/Paul Francis Webster作)。ここではボッサ調のグルーヴとエレガントなオーケストレーションをバックに、Greetjeがオトナなジャズ・ヴォーカルを聴かせてくれます。

「Morenal」
Jose Luiz Amalio作。ポルトガル語で歌われるしっとりとしたボッサ・チューンです。サンセットな雰囲気が似合います。

「Mr. Bojangles」
男性カントリーSSW、Jeff Walkerの楽曲をカヴァー。Nitty Gritty Dirt Bandなどもカヴァーした楽曲です。女性SSW風の仕上がりですが、ブルース、R&B、ジャズ、フォーキーが融合した素敵なクロスオーヴァー感がいいですね。他の曲にはない雰囲気があって好きです。

「You And I」
Leslie Bricusse作。Petula Clarkが歌った映画『Goodbye, Mr. Chips』(1969年)の挿入歌をカヴァー。スケール感のある素敵なポップ・バラードを堂々と歌い上げて締め括ってくれます。

ご興味がある方はGreetje Kauffeldの他作品もチェックを!

『Young Girl Sunday Jazz』(2015年)  ※60年代音源のコンピ
Young Girl Sunday Jazz

『Heaven's Open』(2012年) ※バラード集コンピ
Heaven's Open
posted by ez at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする