2019年10月27日

Kiefer『Superbloom』

次世代ピアニストのStones Throw第2弾☆Kiefer『Superbloom』
Superbloom
発表年:2019年
ez的ジャンル:Stones Throw系次世代ジャズxHip-Hop
気分は... :百花繚乱!

新作アルバムからL.A.の次世代ジャズxHip-Hop作品Kiefer『Superbloom』です。

1992年サンディエゴ生まれ。現在はL.A.を拠点に活動するピアニスト/ビートメイカーKiefer(本名Kiefer Shackelford)の紹介は、『Happysad』(2018年)に続き2回目となります。

Stones Throw Records第1弾アルバムであった『Happysad』(2018年)
は、次世代ジャズ・ピアニスト×ビートメイカーという個性を見事に反映し、各方面で高評価を得ました。

その後も、今最も旬な西海岸Hip-Hop/R&BアーティストAnderson .Paak『Oxnard』(2018年)、『Ventura』(2019年)という2枚のアルバムのプロデュースを手掛けるなど多方面で活躍しています。

Stones Throw Recordsからの第2弾アルバムとなる最新作『Superbloom』は、前半Superbloomと後半Bridgesという2パートから成り立っています。

Superbloomとは、砂漠などで一斉に花が咲き乱れる現象を意味します。Bridgesとは、この場合、曲のBメロのことをさすようです。

Bridgesパートは、今年4月にデジタルとカセットでリリースされたEP「Bridges」を収録したものです。

前作『Happysad』は、某大手CDショップのHip-Hopコーナーで購入しましたが、本作はジャズ・コーナーで購入しました。

アルバム全体としては、よりメロディ、サウンドを重視した演奏が目立ちます。ピアノのみならずシンセも駆使してサウンドの幅を広げています。

その意味ではStones Throwらしい作品ではなく、Hip-Hop好きの人には物足りなさも感じるかもしれません。

その一方で、J Dillaを通過してきた次世代ジャズ・ピアニストとしてのKieferに魅力を感じる人には、彼の進化を感じる1枚に仕上がっていると思います。

Kieferの新たな一面を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

Superbloom

「Golden」
非日常的な音世界が展開されるオープニング。ピアノのみならずシンセも加わった本作らしいサウンドを楽しめます。終盤はサウンドが一挙にカラフルとなります。
https://www.youtube.com/watch?v=-hSPx4y364s

「Frozen」
これまで以上にサウンドのメリハリを感じる演奏です。その分、ジャズ好きの人が聴いても楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NvDYEy5f0to

「May 20」
チープなリズム・ボックスがビートを刻む、Kieferらしいジャズ・ピアノ×Hip-Hopな音世界を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=qWO3lb3PmzA

「10,000 Days」
Kieferのジャズ・ピアノ×Hip-Hopな美学が一段上のステージへ上がったと感じる演奏です。気品を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=9A7fmEehmxY

「Good Looking」
Hip-Hopサウンドを強調した演奏ですが、それでもピアノHip-Hopではなく、ジャズ・ピアノと思えるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FRve6pPNbks

「Be Encouraged」
まさに百花繚乱といったひたすら美しく落ち着いた演奏です。優しく包み込むKieferのジェントルな側面を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=UPGNLa9uyEg

「And Encourage Others」
「Be Encouraged」のパート2といった美しい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=CJMf08V4T-M

Bridges

「Journey」
メロディ重視のBridgesパートのオープニングに相応しい優しいタッチの演奏で、(良い意味で)これまでのKiefer像を覆してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dBi-zAquRdo

「Island」
ジャズ・ピアノ×Hip-Hopな演奏ですが、よりメロディを大切にしているKieferのスタンスが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=8iNZHmF-6rA

「Orange Crayon」
より洗練されたジャズ・ピアノ×Hip-Hopな演奏を楽しめます。小難しくするのではなく、より聴きやすくなっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rswt16YNoZs

「Cute」
本作らしい音色へのこだわりを感じるメロディアスな演奏です。何処となく儚さを伴う美しさが日本人の涙腺に触れるのかも?
https://www.youtube.com/watch?v=Kaa9DkW_OvE

「Sunny」
タイトルの通り、太陽を感じる穏やかな演奏です。Kieferの新たな一面を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=x_C935CGzWQ

「Green Crayon」
ラストも次世代ジャズ・ピアニストらしい落ち着いた雰囲気の演奏で締めくくってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ybfYfCkfkV8

Kieferの他作品もチェックを!

『Kickinit Alone』(2017年)
Kickinit Alone (キッキンイット・アローン)

『Happysad』(2018年)
HAPPY SAD
posted by ez at 00:59| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月26日

『今の気分は...2019年10月26日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズで・・・

そこで、今回は90年代後半から2000年代初めに注目されたコレクティブSoulquariansメンバーの作品をセレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Slum Village「I Don't Know」
https://www.youtube.com/watch?v=rXd5ZXTjStA
From 『Fantastic, Vol. 2』(2000年)
Fantastic vol.2

D'Angelo「Devil's Pie」
https://www.youtube.com/watch?v=8fNtipp5RLs
From 『Voodoo』(2000年)
Voodoo by D'angelo (2015-04-08)

Common「The Light」
https://www.youtube.com/watch?v=OjHX7jf-znA
From 『Like Water For Chocolate』(2000年)
Like Water for Chocolate by Common (2001-04-16)

The Roots「The Next Movement」
https://www.youtube.com/watch?v=qm7Xt2Qsjcg
From 『Things Fall Apart』(1999年)
Things Fall Apart

Bilal「Sometimes」
https://www.youtube.com/watch?v=9QupZbIQkQ0
From 『1st Born Second』(2001年)
1st ボーン・セカンド

The RH Factor「Poetry」
https://www.youtube.com/watch?v=IMTvT2a_BwU
From 『Hard Groove』(2004年)
Hard Groove by Roy Hargrove (2003-05-20)

Erykah Badu「Kiss Me on My Neck (Hesi)」
https://www.youtube.com/watch?v=k57T2t0jxvY
From 『Mama's Gun』(2000年)
Mama's Gun

Q-Tip「Breathe And Stop」
http://www.youtube.com/watch?v=n8omE8XPeYE
From 『Amplified』(1999年)
Amplified by Q-Tip (2009-08-04)

Mos Def「Mr. Nigga」
https://www.youtube.com/watch?v=A3TilwlPvP4
From 『Black On Both Sides』(1999年)
Black on Both Sides

Slum Village「Get Dis Money」
https://www.youtube.com/watch?v=F-oLqMwzvBY
From 『Fantastic, Vol. 2』(2000年)
Fantastic vol.2
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2019年10月24日

Dave Hollister『Chicago '85... The Movie』

USゴールド・ディスク獲得の2ndソロ☆Dave Hollister『Chicago '85... The Movie』
シカゴ’85・・・ザ・ムーヴィー
発表年:2000年
ez的ジャンル:男性R&Bシンガー
気分は... :常識なんてぶち壊せ!

今回は元Blackstreetの男性R&BシンガーDave Hollisterの2ndソロ・アルバム『Chicago '85... The Movie』(2000年)です。

Dave Hollisterは1968年シカゴ生まれ。幼少期からゴスペルを歌い、その歌唱力を培ってきました。

Glenn JonesをきっかけにN.Y.へ進出。その後、Teddy Riley率いる人気男性R&BユニットBlackstreetにオリジナル・メンバーとして加入します。ご存知の通り、Blackstreetは大成功を収め、Dave Hollisterの名もR&Bファンに広く知られるようになります。

しかしながら、Blackstreetをあっさりと脱退して、ソロに転向してしまいます。一時はゴスペルに転身していましたが、再びR&B作品をリリースするようになりました。

本作『Chicago '85... The Movie』(2000年)は、『Ghetto Hymns』(1999年)に続く2ndアルバム。前作と同じくDreamWorksからのリリースです。

USゴールド・ディスクに輝き、現時点でのDave Hollister最大のヒット作といえます。

Lil' RickKevin "K-Jack" JacksonTankMike CityTim & Bob(Tim Kelley/Bob Robinson)Steve 'Stone' HuffEugene PeoplesWalter "Lil' Walt" Milsap IIIChucky ThompsonGimel "Young Guru" KeatonVidal Davisといった多様なプロデューサーが起用されています。

とにかくDaveのヴォーカルの安定感が抜群なので、聴いていて安心できる1枚です。

「One Woman Man」「Take Care Of Home」というシングル2曲を聴けば、本作の素晴らしさを実感できるはずです。

それ以外であれば、ダンサブルな「Yo Baby's Daddy」、哀愁ミディアム「Don't Take My Girl Away」Joao Donato「A Ra」をサンプリングした「I Don't Want To Be A Hustler」、感動バラード「I'm Not Complete」あたりが僕のおススメです。

Daveの素晴らしいR&Bヴォーカルの世界を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Interlude (I'm Not Complete)」
Lil' Rick/Kevin "K-Jack" Jackson/Tankプロデュース。ラスト曲「I'm Not Complete」を使ったアルバムのプロローグ。

「Keep On Lovin'」
Mike Cityプロデュース。重厚なビートによるダンサブルなミディアム・グルーヴ。いきなりDaveが素晴らしい歌いっぷりを見せつけてくれます。

「Take Care Of Home」
Tim & Bobプロデュース。アルバムからの2ndシングルにもなりました。素敵な美メロ・バラード。Daveの歌声が聴く者を優しく包み込みます。
https://www.youtube.com/watch?v=sVsQ2ZMGv_0

Charles Hamilton「Your Girl」のサンプリング・ソースとなっています。
Charles Hamilton「Your Girl」
https://www.youtube.com/watch?v=6Sypk0tcsTc

「One Woman Man」
Mike Cityプロデュース。アルバムからの1stシングルとしてUS R&Bチャート第10位のヒットとなりました。アルバムのハイライトといえるでしょう。力まず丁寧に歌い上げるDaveのヴォーカルを満喫できるミディアム。ジワジワと沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Al7eDvlsU5Y

Roy Jones, Jr. feat. Dave Hollister, Perion and Hahz the Rippa「That Was Then」、Add-2 and Khrysis「Runnin'」等のサンプリング・ソースとなっています。
Roy Jones, Jr. feat. Dave Hollister, Perion and Hahz the Rippa「That Was Then」
 https://www.youtube.com/watch?v=m2Nor32zzss
Add-2 and Khrysis「Runnin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=tEEA2AYKmgw

「We've Come Too Far」
Tim & Bobプロデュース。オルガンの似合う哀愁バラードをソウルフルに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=s9Wkel86nro

「You Can't Say」
Steve 'Stone' Huffプロデュース。哀愁モードのバラードを素晴らしいヴォーカル・ワークで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=iFYcvp4trQc

「Yo Baby's Daddy」
Eugene Peoplesプロデュース。この時代らしいダンサブル・チューンですが、ヴォーカルの安定感が抜群なのでサウンドが浮いていないのがいいですね。

「Don't Take My Girl Away」
Walter "Lil' Walt" Milsap IIIプロデュース。ヴォーカル、サウンドの一体感が素晴らしい哀愁ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=FG6KnXr6dck

「Destiny」
Tim & Bobプロデュース。ピアノ&ストリングスをバックにオーセンティックなバラードを感動的に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=w71na7A9xWI

「Doin' Wrong」
Chucky Thompson/Gimel "Young Guru" Keatonプロデュース。Morrissey Mullen「Cape Wrath」をサンプリングした独特の雰囲気を持ったトラックが印象的なミディアム。

「On The Side」
Tankプロデュース。2000年前後らしい雰囲気のミディアムですが、素晴らしいヴォーカル・ワークで魅了します。

「A Woman Will」
Steve 'Stone' Huffプロデュース。重厚なバラードを余裕っぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=2rFtERmgtQo

「I Don't Want To Be A Hustler」
Vidal Davisプロデュース。Joao Donato「A Ra」をサンプリングしているのが面白いですね。少し怪しげなトライバル感覚が僕好み。

「I'm Not Complete」
Lil' Rick/Kevin "K-Jack" Jackson/Tankプロデュース。ラストは素晴らしいバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=owunGylHqcc

Dave Hollisterの他作品もチェックを!

『Ghetto Hymns』(1999年)
Ghetto Hymns by Dave Hollister (1999-05-25)

『Things in the Game Done Changed』(2002年)
Things in the Game Done Changed

『Real Talk』(2003年)
Real Talk by Dave Hollister (2003-11-11)

『The Book Of David Vol.1 The Transition』(2006年)
The Book of David: Vol. 1 The Transition by Dave Hollister (2006-09-26)

『Witness Protection』(2008年)
Witness Protection

『Chicago Winds...The Saga Continues』(年)
Chicago Winds...The Saga Continues by Dave Hollister

『The Manuscript』(2016年)
The Manuscript
posted by ez at 02:27| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月23日

Nara Leao『Nara Leao』

トロピカリア的な1枚☆Nara Leao『Nara Leao』
リンドネイア
発表年:1968年
ez的ジャンル:トロピカリア系女性MPB
気分は... :神々しく・・・

ブラジルを代表する女性シンガーNara Leaoのトロピカリア的な1枚、『Nara Leao(邦題:リンドネイア)』(1968年)です。

これまで当ブログで紹介したNara Leao作品は以下の6枚。

 『Nara』(1964年)
 『O Canto Livre De Nara』(1965年)
 『Vento De Maio』(1967年)
 『Dez Anos Depois』(1971年)
 『Os Meus Amigos Sao Um Barato』(1977年)
 『Com Acucar Com Afeto』(1980年)

本作がリリースされた1968年はブラジルで起きた音楽を中心としたカウンター・カルチャー運動トロピカリア(トロピカリズモ)の金字塔的アルバム『Tropicalia: ou Panis Et Circencis』がリリースされた年です。

Naraは同作にCaetano VelosoGilberto GilGal CostaOs Mutantesらと共に参加していました。

そんな影響も受けて、本作『Nara Leao』もトロピカリア的な1枚に仕上がっています。

プロデュースはManuel Barenbein
Rogerio Dupratがアレンジを手掛けています。

『Tropicalia: ou Panis Et Circencis』収録曲も取り上げていますが、半数以上は1900〜1940年代の曲であり、"ディスカヴァー・ブラジル"といった側面もあります。

Nara Leao作品としては異色作かもしれませんが、トロピカリアのムーヴメントを踏まえて聴くと楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Lindoneia」
Caetano Veloso作。『Tropicalia: ou Panis Et Circencis』にも収録されていたヴァージョンと同じです。エレガントなオーケストレーションをバックに、Naraが雰囲気たっぷりに歌うボレロ調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=zWK5SUsiYMo

「Quem E」
Custodio Mesquita/Joracy Camargo作。ショーロのトラッドをトロピカリア的なアレンジで聴かせてくれます。何処となくフレンチ・ポップ調なのがいいですね。

「Donzela Por Piedade Nao Perturbes」
J. S. Arvelos作。ノスタルジックなアレンジの哀愁トラッドをNaraが寂しげに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=yS2Th7PfWwY

「Mamae Coragem」
Torquato Neto/Caetano Veloso作。この曲も『Tropicalia: ou Panis Et Circencis』に収録され、Gal Costaが歌っていました。独特のミステリアスな音世界がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=ueOMCX7WL1g

「Anoiteceu」
Francis Hime/Vinicius De Moraes作。美しいストレングスをバックに疾走するジャズ・サンバ調の仕上がり。少し憂いを帯びたNaraの歌声が雰囲気あっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EbziYHYR5AA

「Modinha」
Manuel Bandeira/Heitor Villa Lobos作。哀愁トラッドを寂しげに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=MzFczQJ-eUw

「Infelizmente」
Lamartine Babo作。ノスタルジックな古典をモダンなアレンジで実にスマートに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QMoXsN5Ni_Y

「Um Chorinho Chamado Odeon」
Ernesto Nazareth/Vinicius De Moraes作。古典ショーロにNaraの依頼でViniciusが歌詞をつけたもの。そんな思い入れの強い曲を表情豊かに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=OA1Ue5Mik5M

「Mulher」
Custodio Mesquita/Sady Cabral作。エレガントなアレンジをバックに、Naraもムーディーに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZFXgMtB_HH8

「Medroso De Amor」
Alberto Nepomuceno/Juvenal Galeno作。美しくも切ない哀愁メロディを寂しげに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=2OofSlHD7yU

「Deus Vos Salve Esta Casa Santa」
Caetano Veloso/Torquato Neto作。当ブログではTerra Trioのカヴァーも紹介済みです。少しバロック調のRogerio Dupratのアレンジが冴える哀愁メロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xuLaX0nA5xk

「Tema De "Os Inconfidentes"」
Cecilia Meireles/Chico Buarque作。ラストは哀愁メロディをメリハリのあるヴォーカルで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mw_fP6lK1x0

Nara Leaoの過去記事もご参照下さい。

『Nara』(1964年)
ナラ

『O Canto Livre De Nara』(1965年)
ナラ自由を歌う+2

『Vento De Maio』(1967年)
5月の風+1

『Dez Anos Depois』(1971年)
美しきボサノヴァのミューズ

『Os Meus Amigos Sao Um Barato』(1977年)
ナラと素晴らしき仲間たち

『Com Acucar Com Afeto』(1980年)
お砂糖と愛情で
posted by ez at 00:17| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月22日

Gil Scott-Heron『Free Will』

ヴォーカル、ポエトリー・リーディング共に好調☆Gil Scott-Heron『Free Will』
フリー・ウィル +11  (日本独自企画盤、解説、歌詞、ボーナストラック付き)
発表年:1972年
ez的ジャンル:黒人吟遊詩人ソウル/ポエトリー・リーディング
気分は... :2つの顔を持つ男・・・

今回は黒人吟遊詩人Gil Scott-Heron(1949-2011年)の『Free Will』(1972年)です。

これまで当ブログで紹介したGil Scott-Heron作品(Brian Jacksonとの連名作を含む)は以下の9枚。

 『Pieces Of A Man』(1971年)
 『Winter In America』(1974年)
 『The First Minute Of A New Day』(1975年)
 『It's Your World』(1976年)
 『Bridges』(1977年)
 『Secrets』(1978年)
 『1980』(1980年)
 『Real Eyes』(1980年)
 『Reflections』(1981年)

『Small Talk At 125th And Lenox』(1970年)、『Pieces Of A Man』(1971年)に続く3rdアルバムとなる本作『Free Will』(1972年)は、オリジナルLPのA面がヴォーカル、B面がポエトリー・リーディングというように、2つのスタイルが対比されています。

プロデュースはBob Thiele

Gil Scott-Heron(vo)以下、Brian Jackson(p、el-p、vo、fl、bells)、Gerald Jemmott(b)、Bernard Purdie(ds)、David Spinozza(g)、Hubert Laws(fl)、Eddie Knowles(per)、Charles Saunders(per)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

ヴォーカル曲が並ぶA面はBrian JacksonBernard PurdieDavid SpinozzaHubert Lawsらの好バッキングを得て、スリリングなジャジー・ソウルやしみじみとしたソウル・バラードを聴かせてくれます。

一方、ポエトリー・リーディング・パートのB面では、パーカッションとフルートのみをバックに、ポエトリー・リーディングというよりもラップに近いスタイルで扇動的にメッセージを発します。

また、定番「Did You Hear What They Said?」をはじめ、サンプリング・ソースとなっている楽曲も多数収録されているので、そうした観点からチェックするのも楽しいと思います。

Flying Dutchmanからのリリースです。

黒人吟遊詩人の2つの側面を両方楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Free Will」
オープニングを飾るタイトル曲がアルバムで最もキャッチーな仕上がり。スリリングでジャジーな疾走感が格好良いです。Brian Jacksonのピアノもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=czLfZC2ZE4w

「The Middle Of Your Day」
哀愁メロウなミディアム・バラード。Hubert Lawsのフルートの音色がフィットするセピア色感覚の仕上がりがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yfZa3kSwkYw

「The Get Out Of The Ghetto Blues」
タイトルの通り、ゲットー感覚のブルースです。David Spinozzaのギター・プレイが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=j33VsAn0VtU

「Speed Kills」
Brian Jacksonのエレピをバックに、GilとBrianがヴォーカルをとるバラード。2人のしみじみとしたヴォーカルが沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=5hQ_oTvfMoY

DJ Kid Stress「Burn (Instrumental)」、Smif-N-Wessun「One Time」のサンプリング・ソースとなっています。
DJ Kid Stress「Burn (Instrumental)」
 https://www.youtube.com/watch?v=7fyjUPDeUf8
Smif-N-Wessun「One Time」
 https://www.youtube.com/watch?v=shBAHpuOErs

「Did You Hear What They Said?」
イントロのHubert Lawsの哀愁フルートが印象的なバラード。聴く者に語りかけるようなGilの語り口にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=VzlGzAAF1jY

DJ Honda feat. Rawcotiks「For Every Day That Goes By」、Salif「O...O」、Freeway feat. Marsha Ambrosius「This Can't Be Real」、Myalansky「City Lights」、Myke Forte「Dreamy」、Gran Rah feat. DJ Fuzz「Biografia」、Guizmo「Guizmo」、Mr. Muthafuckin' eXquire「I Should Be Sleepin'」、Marcus D「Nowhere to Go」、Charmingly Ghetto feat. Ralphie O'Hare「Follow Me」、Charles Ans「No Hay Palabras Bonitas」等のサンプリング・ソースとなっています。
DJ Honda feat. Rawcotiks「For Every Day That Goes By」
 https://www.youtube.com/watch?v=xp7ZlLNVbZg
Salif「O...O」
 https://www.youtube.com/watch?v=Us8At-FVZk0
Freeway feat. Marsha Ambrosius「This Can't Be Real」
 https://www.youtube.com/watch?v=GcFovflhEIE
Myalansky「City Lights」
 https://www.youtube.com/watch?v=QOlDnX0bSSo
Gran Rah feat. DJ Fuzz「Biografia」
 https://www.youtube.com/watch?v=MvvYC5AGBf8
Guizmo「Guizmo」
 https://www.youtube.com/watch?v=0qC8AxuCUjk
Mr. Muthafuckin' eXquire「I Should Be Sleepin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=b8pEMMaDFFg
Marcus D「Nowhere to Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=NlY4QpTIZ6w
Charmingly Ghetto feat. Ralphie O'Hare「Follow Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=bQ8MEuzz4oY
Charles Ans「No Hay Palabras Bonitas
 https://www.youtube.com/watch?v=mtXiQutfRy8

「The King Alfred Plan」
ここからはポエトリー・リーディング・パートとなります。パーカッション&フルートをバックに扇動的にGilが語りかけます。普通にラップ感覚で聴いても格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=k4DTsAqr4qI

「No Knock」
パーカッション&フルートをバックに警察の権力濫用に警鐘を鳴らします。コレも先入観なしで聴けばポエトリー・リーディングというより、Gil Scott-Heron節のフロウが映えるHip-Hopですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hjMyNCGHlN8

Common feat. Pharrell Williams「Universal Mind Control」でフレーズが引用されています。
また、Spec Boogie「No Knock」のサンプリング・ソースとなっています。
Common feat. Pharrell Williams「Universal Mind Control」
 https://www.youtube.com/watch?v=EC4hkYgdikI
Spec Boogie「No Knock」
 https://www.youtube.com/watch?v=D--UTPlMuko

「Wiggy」
日本の俳句を意識したポエトリー・リーディング。俳句を意識するとコンガが鼓に、フルートが尺八のように聴こえるかも(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=aS1tGrXoMlQ

「Ain't No New Thing」
ここでもパーカッション&フルートをバックに扇動的にGilが捲し立てます。さまざまなミュージシャンの名が連呼されるので、それを聴きとるのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=az3NAoVInQQ

「Billy Green Is Dead」
パーカッションのみバッキングがGilのポエトリーを際立たせます。
https://www.youtube.com/watch?v=mhih1t-sfDw

Wbeeza「Billy Green Is Ded」のサンプリング・ソースとなっています。
Wbeeza「Billy Green Is Ded」
 https://www.youtube.com/watch?v=1feynTN89S8

「Sex Education: Ghetto Style」
1分に満たない曲ですが、ゲットー・スタイルの性教育を語ります。
https://www.youtube.com/watch?v=OmASdfunJCI

Bangladesh feat. Trinidad Jame$「My Girl Pu$$y」のサンプリング・ソースとなっています。
Bangladesh feat. Trinidad Jame$「My Girl Pu$$y」
 https://www.youtube.com/watch?v=gl5Pqn2J1PI

「... And Then He Wrote Meditations」
ラストはジャズ・ジャイアントJohn Coltraneに捧げられたポエトリーで締め括ります。
https://www.youtube.com/watch?v=G_bXonAxIF8

Gil Scott-Heronの過去記事もご参照下さい。

『Pieces Of A Man』(1971年)
Pieces of a Man

『Winter In America』(1974年)
Winter in America

『The First Minute Of A New Day』(1975年)
MIDNIGHT BAND: THE FIRST MINUTE OF A NEW DAY

『It's Your World』(1976年)
イッツ・ユア・ワールド

『Bridges』(1977年)
Bridges by Gil Scott Heron (2009-12-08)

『Secrets』(1978年)
シークレッツ(紙ジャケット仕様)

『1980』(1980年)
1980(直輸入盤・帯・ライナー付き)

『Real Eyes』(1980年)
REAL EYES

『Reflections』(1981年)
Reflection
posted by ez at 02:08| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする