2018年02月09日

Lloyd Price『Music-Music』

往年の人気R&Bシンガーのメロウ・ソウル作品☆Lloyd Price『Music-Music』
ミュージック・ミュージック
発表年:1976年
ez的ジャンル:R&Bレジェンド系メロウ・ソウル
気分は... :Love Music!

往年の人気R&B/ロックンロール・シンガーLloyd Priceが、1976年にリリースしたメロウ・ソウル作品『Music-Music』(1976年)です。

Lloyd Priceは 1933年ルイジアナ州生まれの男性R&Bシンガー。

1952年の全米R&BチャートNo.1ヒット「Lawdy Miss Clawdy」を皮切りに、「Just Because」「Stagger Lee」「Personality」「I'm Gonna Get Married」等のヒットを生み出した50年代の人気R&B/ロックンロール・シンガーでした。

その意味で自身のレーベルLPGからリリースした全本作『Music-Music』(1976年)は、従来のLloyd Priceのイメージとは異なるメロウ・ソウル作品です。

むしろ、後にAl Johnson『Peaceful』(1978年)をプロデュースするLloyd Priceをイメージして聴いた方がしっくりきます。

ただし、収録曲の録音場所・時期はバラバラであり、アルバムの統一感はありませんが、個々の曲はそれぞれ充実しています。

シングルにもなったメロウ・ミディアム「What Did You Do With My Love」Frederick Knight作の人気曲「Uphill Peace Of Mind」、Sam Dees作の「You Brought It On Yourself」ニューソウルな「Love Music」、フリーソウルな「Street Love」あたりが僕のおススメです。

隠れた逸品をぜひ!

全曲紹介しときやす。

「What Did You Do With My Love」
Lloyd Price作。シングルにもなったメロウ・ミディアム。ムーグが印象的なニューソウル・サウンドをバックに、Lloydが円熟のヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C4EG14Q7nbs

Prince Paul「Central Booking」、Sureshot Symphony「Seductive」、Arce「THC」のサンプリング・ソースとなっています。
Arce「THC」
 https://www.youtube.com/watch?v=BCBXPyGEUEY

「Music-Music」
Lloyd Price作。Johnny Bristol的なメロウ・サウンドを楽しめますが、本人は歌っていないようです。
https://www.youtube.com/watch?v=vk-dtctlrzc

「Love Music」
Lloyd Price作。ニューソウルなダンサブル・サウンドとLloydのヴォーカルがマッチした1曲。Curtis Mayfieldあたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=ltrA8fZ3N7A

「Mr. & Mrs. Untrue」
Irwin Levine/Toni Wine作。これは70年代初めのマッスルショールズ録音らしいです。カントリー・ソウル調の仕上がりは他の曲とは異なる雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=tZCSsPqQEjw

「Street Love」
Lloyd Price作。カリビアン・エッセンスも取り組んだ開放的なダンサブル・チューン。フリーソウル好きの人は気に入ると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=0NDiD1ApSr4

「You Brought It On Yourself」
Sam Dees作。オリジナルはBarbara Hallです。これもマッスルショールズ録音みたいです。アーシーな味わいのダンサブル・サウンドとLloydのビターなヴォーカルがフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=PJNphti6suI

「Uphill Peace Of Mind」
Frederick Knight作。作者Frederick Knightも自身のヴァージョンをリリースしていますが、元々はThe Gospel Truth(後のFacts Of Life )に楽曲提供されたものです。同ヴァージョンは当ブログでも紹介したFacts Of Life『Sometimes』 (1977年) にも収録されています。また、本作と同年にリリースされたKid Dynamiteヴァージョンはサンプリング・ソースとしても人気ですね。個人的にはそれらヴァージョン以上にモダンで格好良いグルーヴィー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lkeXywWbNW8

他ヴァージョンと聴き比べも楽しいと思います。
Frederick Knight「Uphill Peace Of Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=B4of9lPKXwM
The Gospel Truth「Uphill Peace Of Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=f3-C-mutE_0
Kid Dynamite「Uphill Peace Of Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=dV8jGorGmI8

「N'sele」
Lloyd Price作。ラストは哀愁モードのインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6DsRf17_pq0

本作とはテイストが異なりますが、Lloyd Priceの他作品もチェックを!

『20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Lloyd Price』(2002年)※ベスト盤
Millennium Collection-20th Century Masters

『Mr.Personality/The Exciting Lloyd Price』(1959年) ※2in1CD
The Exciting Lloyd Price  + Mr.

『Cookin' With Lloyd Price』(1961年)
COOKIN'+15 BOUNS TRACK

『This Is My Band』(1963年)
This Is My Band

『Now!』(1969年)
Now

『To the Roots and Back』(1972年)
To Roots and Back

『The Nominee』(1978年)
The Nominee
posted by ez at 02:40| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月08日

Think Twice『Rock To This Beat』

ソウル・テイストが強まった2ndアルバム☆Think Twice『Rock To This Beat』
ロック・トウ・ディス・ビート
発表年:2008年
ez的ジャンル:カナダ産ジャジーHip-Hop
気分は... :マインド・リセット!

カナダのHip-HopユニットSpecificsのメンバーであるトラック・メイカーThink Twice(Phil Kennedy)の2ndソロ・アルバム『Rock To This Beat』(2008年)です。

Golden Boy(Spencer Miller)DJ GoserとのユニットSpecificsのメンバーThink Twiceの紹介は、1stソロ・アルバム『With A Loop And Some Swing』(2007年)に続き2回目となります。

2ndソロとなる本作『Rock To This Beat』(2008年)は、従来のジャジー・テイストに加え、ソウル・テイストのトラックが目立つ1枚に仕上がっています。

メロウ・ソウルな「All I Do」「Do You Want Me」「They Don’t Know」、70年代ニューソウルな「God Bless The Childe」、ヴィンテージ感のある「So Hard To Say Goodbye」あたりが本作らしいかもしれません。

勿論、「Morning After Blues」「Supernova」等のジャジー・メロウ・トラックも収録されています。

メロウ・ビーツ好きの人は是非チェックを!

全曲紹介しときやす。

「Morning After Blues」
Velvet Trench Vibes & Johnny Griffinをフィーチャー。本作がリリースされた2008年に逝去したジャズ・サックス奏者Johnny Griffinの名がクレジットされていますが、どういった関与なのかが不明です。中身はモントリオール出身のHip-HopユニットVelvet Trench Vibesを迎え、Think Twiceが心地好いメロウ・ヴァイヴを届けてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=r6r4sbDIVFo

「All I Do」
Shubert & Eterniaをフィーチャー。本作らしいメロウなソウル・テイストを楽しめるトラック。僕の嗜好にフィットする開放的なメロウ・ヴァイヴがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=1AAOMwGaFuo

「Tell Me」
Fineprint & Shubertをフィーチャー。ピアノ・ネタとシンセ・ネタの組み合わせがナイスなジャジー・メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=6llAocGiaEg

「So Hard To Say Goodbye」
Manchilde & Fredy Vをフィーチャー。新機軸であるヴィンテージ・ソウル・フィーリングを早回しを交えながら披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IPsEaaPPloI

「Supernova」
Coatesをフィーチャー。O'donel Levy「We've Only Just Begun」をサンプリングしたジャズ・ギター・ループが印象的なジャジー・メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=WvJcTMnPXec

「Back Then」
Karmaをフィーチャー。美しいピアノ・ループでジャジー・フィーリングを満喫できるトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=tMjUs6evweg

「Do You Want Me」
Shubertをフィーチャー。本作らしいメロウ・ソウル・テイストを存分に楽しめます。ヴォコーダー使いも含めて僕好みのトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=G9tZOuUz1yU

「Aj’s Instrumental」
ジャズ・フィーリング満載のインストで従来からのファンを楽しませてくれます。

「Money In The Rhymebook」
Coatesをフィーチャー。ジャズ・ギター・ループを効果的に使ったトラック。ブラジリアンな隠し味も効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=XZ5s_V1LSlk

「God Bless The Childe」
Manchildeをフィーチャー。70年代ニューソウル・フィーリングを感じるソウル・トラック。当時の僕の嗜好にフィットする1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=Qm6L1OS-ID0

「Hands Clap」
LotusとSpecificsの盟友Golden Boyをフィーチャー。ギター・ループを使ったトラックに、Golden Boyらがリリックを重ねます。

「They Don’t Know」
The 49ers & Kosha Dillsをフィーチャー。始まった途端にナイス・トラックだとわかるキャッチーなメロウ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=6LTyxy-kZ68

「Piano Break」
タイトルの通り、ピアノ・ネタの小曲でアルバムの余韻に浸らせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bYmnyfJVOGk

「Do You Want Me (Reprise)」
ラストはShubertとTaliをフィーチャーした「Do You Want Me」のリプライズ、というより別ヴァージョンといったところでしょうか。

Specifics/Think Twice関連の他作品もチェックを!

Specifics『Lonely City』(2004年)
ロンリー・シティ

Specifics『II』(2007年)
II

Think Twice『With A Loop And Some Swing』(2007年)
ウィズ・ア・ループ・アンド・サム・スウィング

Think Twice & David Ryshpan『Jazz Carnival』(2009年)
ジャズ・カーニバル
posted by ez at 00:17| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月07日

The Suttons『So Good』

夫婦デュオによるブラコン作品☆The Suttons『So Good』
So Good
発表年:1984年
ez的ジャンル:ブラコン系夫婦ソウル・デュオ
気分は... :苦節のMVP!

昨日はエントリーを休んだので、一昨日の話になってしまいますが、NFLスーパーボウルは興奮しましたね。

アンダードッグのイーグルスが王者ペイトリオッツを劇的な逆転TDで破り、遂にNFLの頂点に立ちました。イーグルスが勝利するならば、もっとロースコアのディフェンシブなゲームになると思っていたのですが、誰もが予想しなかったオフェンシブな展開でしたね。第4Qに逆転し、逃げ切るというAFCチャンピオンシップと同じ展開で、ペイトリオッツが押し切ってしまうのか、と諦めかけていましたが、MVPに輝いたイーグルスQBフォールズが実に冷静にプレーし、逆転のドライブをリードしました。

連覇を逃したペイトリオッツですが、パス獲得500ヤード超えのQBブレイディは凄すぎですね。ドルフィンス・ファンの僕としては、来シーズンも厄介な存在に悩まされそうです。

正直、大して期待していなかったJustin Timberlakeのハーフタイム・ショーも、開催地ミネアポリスに因み、地元のヒーローa href="http://eastzono.seesaa.net/article/139261323.html">Princeへのトリビュートというおまけ付きで楽しめました。

さて、今回は80年代ブラコン作品からThe Suttons『So Good』(1984年)です。

The SuttonsMichael B. SuttonBrenda Suttonによる夫婦ソウル・デュオ。

70年代からソングライティング・チームとして活躍し、The OriginalsDynamic SuperiorsJermaine JacksonThelma HoustonSmokey RobinsonTata VegaSwitchCheryl Lynn等に楽曲提供しています。

一番有名なのは当ブログでも紹介した全米R&Bチャート第5位となったディスコ・クラシックCheryl Lynn「Shake It Up Tonight」(1981年)ですかね。それ以外に当ブログで紹介した作品で」いえば、ガラージ・クラシックThelma Houston「I'm Here Again」(1977年)、アーバン・メロウSwitch「It's So Real」(1977年)(※オリジナルはThe Originalsですが)あたりも好きです。

Cheryl Lynn「Shake It Up Tonight」(1981年)
 https://www.youtube.com/watch?v=5pG1G542Uv0
Thelma Houston「I'm Here Again」(1977年)
 https://www.youtube.com/watch?v=Wpu6ETwAh0c
Switch「It's So Real」(1977年)
 https://www.youtube.com/watch?v=Ef8_rg0Wb90

そして、1982年にはMike & Brenda Sutton(1982年)名義でアルバム『Don't Hold Back』をリリースしています。さらにはThe Suttons名義で本作『So Good』(1984年)、Brother Makes 3名義で『Chillin' At A Club』(1992年)といったアルバムをリリースしています。

さて、本作『So Good』(1984年)ですが、人気曲「Don't Let Go of Me (Grip My Hips and Move Me)」が収録された『Don't Hold Back』(1982年)と比較されると分が悪いですが、きちんと聴けば、B級な楽しみがあるブラコン作品に仕上がっています。

プロデュース&ソングライティングはMike & Brenda Sutton自身。

80年代ならではの煌びやかなエッセンスの織り交ぜ具合がいいですね。

1stシングルにもなったエレクトリック・ファンク「Kraazy」、2ndシングルとなったメロウ・ミディアム「Live It Up」、ブラコン・モードのアーバン・ミディアム「So Good」、ダンサブルな「A Whole Lot Of Love」「Excuse Me」あたりが僕のおススメです。

B級グルメ的な魅力のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Let's Go Jammin」
80年代らしい煌びやかなサウンドが彩るダンサブルなミディアム・グルーヴがオープニング。トロピカルなアクセントを効かせています。

「Live It Up」
アルバムからの2ndシングル。ソングライティング・チームとしての実力を示してくれた素敵なメロウ・ミディアム。僕の一番のお気に入り曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ppEraTZtiJ8

「Kraazy」
アルバムからの1stシングル。エレクトリック・ファンク調のダンサブル・チューンです。Hip-Hopのエッセンスも取り入れており、オールドスクールHip-Hop好きの人が聴くとフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4qHwDQj1tiM

「Keep On Doin It」
Lester Claypoolが共同プロデューサーとしてクレジットされています。80年代モードのエレクトリック・ファンクですが、音が少し陳腐に聴こえるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=5EP8H96a9ew

「Feel It」
しっとりと歌い上げるラブ・バラード。息の合った夫婦デュエットに仕上がっています。

「So Good」
タイトル曲はブラコン・モードのアーバンなミディアム・グルーヴ。80年代らしいサウンドを楽しめる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=uNhuGmLgfcc

「Give It To Me」
ムーディーなサックスと共にスタートするオトナのミディアム・バラード。Brendaのヴォーカルの魅力を楽しめます。

「A Whole Lot Of Love」
ブリブリのベースが牽引するダンサブル・サウンドが印象的なダンサブル・チューン。B級な魅力に溢れた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9dxntki9aIg

「Pure Love」
Lester Claypoolが共同プロデューサーとしてクレジットされています。アーバン・ミディアム

「Excuse Me」
Kathy Wakefieldもソングライティングに加わっています。ラストはダンサブルに締め括ってくれます。派手さはありませんが、80年代のエッセンスがコンパクトに凝縮されていて楽しめます。

CDには「Kraazy (12" Version)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Mike & Brenda Sutton『Don't Hold Back』(1982年)もセットでどうぞ!
Mike & Brenda Sutton『Don't Hold Back』(1982年)
ドント・ホールド・バック
posted by ez at 05:02| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月05日

The Stanky Brown Group『If The Lights Don't Get You The Helots Will』

AOR度の増した2nd2nd☆The Stanky Brown Group『If The Lights Don't Get You The Helots Will』
If the Lights Don't Get You the Helots Will
発表年:1977年
ez的ジャンル:メロウ・ロック系AOR
気分は... :いよいよスーパーボウル!

いよいよ目を覚ませば、NFLスーパーボウルです。

ペイトリオッツ対イーグルスという対戦カードですが、ドルフィンズ・ファンでアンチ・ペイトリオッツの僕はイーグルスを応援したいと思います。

実力や経験値という意味で王者ペイトリオッツが有利だと思いますが、イーグルスには挑戦者の立場で積極的なプレーを期待したいです。序盤でモメンタムを引き寄せて、王者を慌てさせる展開へ持ち込んで欲しいです。

今回は70年代メロウ・ロックからThe Stanky Brown Group『If The Lights Don't Get You The Helots Will』(1977年)です。

ニュージャ―ジー出身のグループThe Stanky Brown Groupの紹介は、1stアルバム『Our Pleasure To Serve You』(1976年)、Stanky Brown名義でリリースした3rdアルバム『Stanky Brown』(1978年)以来、3回目となります。

今回紹介する2ndアルバム『If The Lights Don't Get You The Helots Will』(1977年)は、フリーソウル・クラシックとしても知られる「You've Come Over Me」収録の1stアルバム『Our Pleasure To Serve You』(1976年)と比較して、AOR度が強まり、メロウ・ミディアムが充実した1枚に仕上がっています。

本作におけるメンバーはJames Brown(key、vo)、Richard Bunkiewicz(b)、Jerry M. Cordasco(ds、per、vo)、Jeffrey Leynor(g、vo)、Allan Ross(sax、cla、fl)、Frank Greene(lryics)の6名。

プロデュースはDave Appell/Hank Medress

メンバー以外に売れっ子セッション・シンガーDavid Lasley(back vo)、当時Lasleyとブルーアイド・ソウルなヴォーカル・トリオRosieを組んでいたLynn Pitney(back vo)、Steely Dan作品等でお馴染みのElliott Randall(g)、さらにJimmy Miller(g)、Werner Fritzsching(g)、Jimmy Maelen(congas)、Arnold McCuller(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

「Stop In the Name of Love」The Supremesのカヴァー)、「Coaltown」「Confident Man」の3曲がシングル・カットされています。

個人的には「Woman, Don't Let It Slip Away」「Alone Tonight」「Good To Me」「As a Lover, I'm a Loser」といった美しいコーラスワークを生かしたメロウ・ミディアムがおススメです。

AOR/メロウ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Coaltown」
Jeffrey Leynor作。シングルにもなりました。初期Steely Danのような曲調が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=UaTPzEcns4A

「Life Beyond」
James Brown/Frank Greene作。メロディアスなミディアム。フルートの音色とコーラスワークが印象的です。

「Woman, Don't Let It Slip Away」
James Brown/Frank Greene/Jeffrey Leynor作。素敵なヴォーカル・ワークを生かした込み上げ系哀愁メロウ。70年代後半らしい甘酸っぱい感じが好きです。

「Confident Man」
James Brown作。シングルにもなりました。メロディアスなポップ・ロック。Jimmy Millerがギター・ソロで盛り上げてくれます。

「Faith In the Family」
James Brown/Frank Greene作。ドラマティックなバラードですが、 僕には少し仰々しいかな?

「Alone Tonight」
James Brown/Frank Greene作。このグループの持ち味が出ている メロディアスなミディアム。シンセを効果的に使っているのもグッド!

「Good To Me」
James Brown作。小粋なメロウ・ミディアム。David Lasley、Lynn PitneyといったRosieメンバーのバック・コーラスが見事にハマっています。

「As a Lover, I'm a Loser」
James Brown作。黄昏モードのメロウ・バラード。透明感のあるコーラスワークとアコースティック・サウンドがよくフィットしています。

「Stop In the Name of Love」
The Supremesの大ヒット曲をカヴァー(Holland–Dozier–Holland作)。シングルにもなりました。ポップ・ロックな魅力に溢れた素敵なカヴァーに仕上がっています。

「Free and Easy」
Jeffrey Leynor作。ラストは自由に向かって羽ばたくようなビューティフル・バラードで締め括ってくれます。

1stアルバム『Our Pleasure To Serve You』(1976年)、3rdアルバム『Stanky Brown』(1978年)もチェックを!

『Our Pleasure To Serve You』(1976年)
Our Pleasure to Serve You

『Stanky Brown』(1978年)
スタンキー・ブラウン
posted by ez at 00:43| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

Chris Dave And The Drumhedz『Chris Dave And The Drumhedz』

最も旬のドラマーが提示する最新形ブラック・ミュージック☆Chris Dave And The Drumhedz『Chris Dave And The Drumhedz』
クリス・デイヴ&ザ・ドラムヘッズ
発表年:2018年
ez的ジャンル:最新形ドラマー系ブラック・ミュージック
気分は... :ビートに抱かれて・・・

新作からジャンルの枠を超えて活躍する今最も旬のドラマーChris Daveの正式なデビュー・アルバム『Chris Dave And The Drumhedz』です。

個人的に今年最も心待ちにしていた新作アルバムが遂にリリースされました。

Chris Daveは1973年テキサス州ヒューストン生まれ。

Mint ConditionKenny GarrettMeshell Ndegeocelloらのレコーディングに参加し、キャリアを積み重ねていきます。

そして、現代ジャズ・シーンを牽引するジャズ・ピアニストRobert Glasperとの出会いが彼の運命を切り開きます。

その決定打となったのが、ジャズとHip-Hop/R&Bを統合させた名盤Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)です。

グラミー最優秀R&Bアルバム賞を受賞した同作で、リーダーのGlasperと共に、Hip-Hop世代のドラミングでジャズ・ドラムに革新をもたらしたChris Daveが注目を浴びました。

また、Adele『21』(2011年)、D'Angelo & The Vanguard『Black Messiah』(2014年)、Justin Bieber『Purpose』(2015年)等ジャンルの枠を超えて重要作品のレコーディングに参加しています。

そんな今最も旬のドラマー、待望のフル・アルバムが本作『Chris Dave And The Drumhedz』です。

Chris Dave And The Drumhedz名義でも、これまで『Mixtape』(2013年)、『Radio Show』(2017年)といった作品をリリースしていますが、正式には本作をデビュー・アルバムと位置付けていいと思います。

まず参加メンバーが僕の好みにジャスト・フィットしています。

本作でフィーチャリングされているアーティストはSiRAnderson .PaakBilalTweetKendra FosterStokley WilliamsGoapeleShafiq HusaynSa-Ra (Sa-Ra Creative Partners))、ElzhiEric RobersonPhonte ColemanThe Foreign Exchange)、Anna Wiseといった面々。

さらにレコーディングには、Robert Glasper Experimentの盟友Robert Glasper(el-p、p)とCasey Benjamin(vo)、D'Angelo & The Vanguardの仲間であるPino Palladino(b)とIsaiah Sharkey(g)、RC & The Gritzの名義作品が昨年話題となったR.C. Williams(moog b)、The Soulquariansメンバーとしてお馴染みJames Poyser(key、p)、当ブログでもお馴染みの女性R&BシンガーSy Smith(vo)、A Tribe Called QuestAli Shaheed Muhammad(vo)、L.A.のラッパーKrondon(vo)、レジェンドDJ Jazzy Jeff(dj)、L.A.ジャズの重要人物Miguel Atwood-Ferguson(strings)、今ジャズ注目のトランぺッターKeyon Harrold(tp)等さまざまなジャンルから多彩なミュージシャンが参加しています。

長く当ブログをご覧の方であれば、このメンツがモロに僕好みであることをご理解頂けると思います。

参加メンバーからはR&B寄りの作品をイメージするかもしれないし、名門Blue Noteからのリリースという点を考慮すれば、ジャズ作品なのかもしれません。

実際の音を聴くと、ジャンル云々を語ることは意味のないことに思えます。アルバム全体に漂うコズミック感覚も含めて、Chris Daveならではの音に挑戦しているブラック・ミュージック作品という印象を受けます。ただし、ジャズの枠を超えたサウンドを発信しつつ、本人にとっての一丁目一番はR&Bではなくジャズなのであろうと感じます。

RGE『Black Radio』のような作品をイメージすると、案外地味なので肩透かしうを食うかもしれません。しかしながら、丁寧に聴き込めば、音の新しさ、懐の深さに魅了される1枚になるのではないかと思います。

さり気ない刺激に満ちた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Rocks Crying」
コズミック・フィーリングの電化サウンドが印象的なオープニング。

「Universal Language」
Robert Glasper、Krondon、Sy Smithらが参加。Erykah Baduを彷彿させるSy Smithのキュートなヴォーカルが映える今ジャズ的な電化ネオソウルといった感じです。R.C. Williamsのムーグ・ベースが効いています。

「Dat Feelin'」
当ブログでもプッシュしていた西海岸R&Bシンガー・ソングライターSiRをフィーチャー。Chris Daveの今ジャズ・フィーリングのR&BサウンドとSiRの持つアトモスフィアな雰囲気がうまく合体した1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=5WEXTZ0fIUA

「Black Hole」
旬なR&B/Hip-HopアーティストAnderson .Paakをフィーチャー。Paak色が強く出る共演と思いきや、意外にもシタール入りのアフロ・ジャズといった展開。でもこれが絶品!Chris Daveならではのハイパー・アフロ・ジャズになっているのがいいですね。Keyon Harroldも演奏&ソングライティングで貢献しています。
https://www.youtube.com/watch?v=OXRLE9K1SlQ

「2N1」
Chris Dave、Pino Palladino、Isaiah Sharkey、Andre Harrisによるインタールード的なインスト。

「Spread Her Wings」
Bilal、Tweetをフィーチャー。今ジャズ・フィーリングとネオソウル・フィーリングがいい塩梅でバランスしたメロウ・チューンに仕上がっています。

「Whateverer」
Shafiq Husayn、Ali Shaheed Muhammadらがヴォーカルで参加。さり気ないですが、リラックスした雰囲気で和ませてくれます。

「Sensitive Granite」
D'Angelo & The Vanguardで一緒であった女性R&BシンガーKendra Fosterをフィーチャー。浮遊した音空間の中で、最新形ドラマーらしいプレイを披露してくれます。

「Cosmic Intercourse」
Mint Conditionを通して旧知の中であるStokley Williamsのヴォーカルをフィーチャー。RGEの盟友Casey BenjaminのヴォコーダーやMiguel Atwood-Fergusonのストリングスも加わり、壮大かつ感動的なコズミック・サウンドが展開されます。本編に続き、ゴスペル調のスキットが挿入されています。

「Atlanta, Texas」
Goapele、Shafiq Husaynをフィーチャー。タイトル通りに南部のアーシーなテイストがある一方で、Chris Daveが参加したMe'Shell Ndegeocello『Comfort Woman』(2003年)に通じるダビー感覚も漂います。

「Destiny N Stereo」
Elzhi、Eric RobersonPhonte Colemanをフィーチャー。Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)が大好きだった僕としては嬉しい顔合わせです。Chris DaveによるJ Dilla的ビートを楽しめる1曲に仕上がっています。あのDJ Jazzy Jeffも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=PSyB5rtMgSs

「Clear View」
Anderson .PaakSiRをフィーチャー。インディー・ロック的なオルタナ感のある演奏です。コズミックな演出は本作らしいですね。終盤はAnderson .Paak色を前面に出し、Paak節を楽しめます。

「Job Well Done」
Anna Wise、SiRをフィーチャー。人力クラブミュージック的なイントロに続き、SiRらしい音世界を打ち出した美しい本編へ展開します。ゆっくりと流れていくようなアトモスフィア感覚がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2x3dOieDGoU

「Lady Jane」
The New Tony Williams Lifetime「Lady Jade」のカヴァー。オリジナルは『Million Dollar Legs』(1976年)に収録されています。新しい音に挑戦するChris Daveの姿を革新的ジャズ・ドラマーの先輩Tony Williamsと重ねたくなりますね。

「Trippy Tispy」
ラストはコズミック&トライバルなジャズ演奏で締め括ってくれます。

『Black Radio』(2012年)、『Black Messiah』(2014年)はマストとして、それ以外のChris Dave参加作や本作に参加しているアーティストの作品を再チェックするのも楽しいと思います。ここでは当ブログで紹介した作品の中から3枚プッシュしておきます。3枚共にChris Dave参加作品です。

Me'Shell Ndegeocello『Comfort Woman』(2003年)
Comfort Woman

SiR『Seven Sundays』(2015年)
Seven Sundays

RC & The Gritz『The Feel』(2016年)
Feel
posted by ez at 03:10| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする