2018年12月26日

Doris Monteiro『Doris Monteiro』

妖艶なボサノヴァ/ジャズ・サンバ☆Doris Monteiro『Doris Monteiro』
サマー・サンバ
発表年:1964年
ez的ジャンル:妖艶ボサノヴァ/ジャズ・サンバ
気分は... :パーティー!パーティー!

今宵は遊びモードで弾けまくり!
クリスマスだし、まぁ、いいかぁ!

今回は60年代ブラジルものから都会的なメロウ・サウンドが魅力の1枚、Doris Monteiro『Doris Monteiro』(1964年)です。

1934年リオ・デ・ジャネイロ生まれの女性シンガー/女優Doris Monteiroの紹介は、『Simplesmente』(1966年)、『Agora』(1976年)に続き3回目となります。

レコーディングにはWalter Wanderley(org)、Luiz Marinho(b)、Theo De Barros(el-b)、Edison Machado (ds)、Tenorio Jr.(p)等のミュージシャンが参加しています。

プロデュースはArmando Pittigliani、アレンジはMaestro Gaya

アルバム全体としては、Doris Monteiroの妖艶なヴォーカルを存分に満喫できるボサノヴァ/ジャズ・サンバ作品に仕上がっています。

楽曲としては、Marcos Valle作品とDurval Ferreira作品がそれぞれ4曲取り上げられているのが特徴です。

サウンド的には、特にWalter Wanderleyのオルガンを配した楽曲が印象的です。「Samba de Verao」「Baiaozinho」「Falaram Tanto de Voce」「E Vem o Sol」等Wanderleyのオルガンの独特の響きとMonteiroのクール・ヴォイスの相性は抜群だと思います。

Wanderley参加曲以外であれば、「Vou de Samba Com Voce」「Diz Que Fui Por Ai」「Sambou Sambou」あたりもおススメです。

Doris Monteiroの妖艶ヴォーカルに悩殺されたい方はぜひチェックを!

全曲を紹介しときやす。

「Samba de Verao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。「Summer Samba」「So Nice」のタイトルでも知られる名曲をカヴァー。Marcos自身のヴァージョンは『Samba '68』(1968年)で聴くことができます。ここではWalter Wanderleyのオルガンの響きとMonteiroのクール・ヴォイスがマッチしたクールな「サマー・サンバ」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8Ee__zLfiV0

本曲に関して、当ブログではWalter WanderleyAstrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel GilbertoO QuartetoBossa Tresヴァージョンも紹介済みです。

「Dois Peixinhos」
Durval Ferreira/Luis Fernando Freire作。華やかなホーン・サウンドとTenorio Jr.の小粋なピアノがMonteiroのヴォーカルを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=u0O6hjN0oKc

「Baiaozinho」
Eumir Deodato作。当ブログではRoberto Menescalヴァージョンも紹介済みです。Monteiroのヴォーカルに寄り添うWalter Wanderleyのオルガンのキュートな音色が絶妙!僕好みの軽やかなジャズ・サンバに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FnJKH-ui1Zw

「Vou de Samba Com Voce」
Joao Mello作。軽快に疾走するリズミックなジャズ・サンバ。Monteiroのヴォーカルも軽やかです。トロンボーンを中心としたダイナミックなホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=rL-HjFQtrVg

「Deus Brasileiro」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcos自身のヴァージョンは『O Compositor E O Cantor』(1965年)で聴くことができます。当ブログではTitaヴァージョンも紹介済みです。憂いを帯びたWanderleyのオルガンと共に始まるジャズ・サンバは何処となく寂しげです。
https://www.youtube.com/watch?v=2XnTuO-phG0

「Diz Que Fui Por Ai」
Ze Keti/Hortencio Rocha作。当ブログではNara Leaoヴァージョンも紹介済みです。Tenorio Jr.のピアノと華やかなホーン隊をバックに、Monteiroがしっとり歌い上げる品格のあるメロウ・ボッサ
https://www.youtube.com/watch?v=4-4dRBOT4dI

「Vivendo de Ilusao」
Durval Ferreira/Orlando Henriques作。落ち着いた雰囲気の中でMonteiroの艶やかなヴォーカルを満喫できるオトナ・ボッサ。
https://www.youtube.com/watch?v=UMZSH3EmNmE

「Falaram Tanto de Voce」
Durval Ferreira/Orlandivo作。Walter Wanderleyのオルガンが冴えるグルーヴィー・ジャズ・サンバ。Walter Wanderley好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=0vyPKX21ghU

「Sambou Sambou」
Joao Donato/Joao Mello作。Donatoのオリジナルは『Sambou, Sambou(Muito a Vontade)』(1962年)に収録されています。当ブログではThe G/9 Groupヴァージョンも紹介済みです。艶めかしいMonteiroの語り口にグッとくるエレガントなジャズ・サンバ。
https://www.youtube.com/watch?v=BHn5J3Ajsik

「E Vem o Sol」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcosのオリジナルはデビュー・アルバム『Samba "Demais"』に収録されています。当ブログではWanda Saヴァージョンも紹介済みです。Monteiroの妖艶ヴォーカルに悩殺されるオトナのオルガン・ボッサに仕上がっています。たまりませんな。
https://www.youtube.com/watch?v=cUSlnJJGFo8

「Razao do Amor」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcosのオリジナルはデビュー・アルバム『Samba "Demais"』に収録されています。ギターを従え、少し憂いを帯びた歌声を聴かせてくれる哀愁ボッサ。
https://www.youtube.com/watch?v=pzQakOU7DOo

「Verdade Em Paz」
Durval Ferreira/Pedro Camargo作。ラストはしっとりとしたオルガン・ボッサで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nFJf7Geq0wY

Doris Monteiroの他作品もチェックを!

『Vento Soprando』(1961年)
Vento Soprando- Colecao As Divas

『Gostoso E Sambar』(1963年)
Gostoso E Sambar

『Simplesmente』(1966年)
シンプレスメンチ

『Doris Monteiro』(1970年)
Doris Monteiro

『Doris』(1971年)
Doris Monteiro

『Doris』(1973年)
Doris

『Agora』(1976年)
アゴーラ

Doris E Lucio『No Projeto Pixinguinha』(1976年)
No Projeto Pixinguinha
posted by ez at 00:08| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月24日

Samuel Jonathan Johnson『My Music』

レア・グルーヴ人気のアーバン・メロウ・ファンク☆Samuel Jonathan Johnson『My Music』
マイ・ミュージック
発表年:1978年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :イヴはアーバン・サウンドで・・・

クリスマス・イヴですね。
アーバン・サウンドでクリスマス・イヴなんていかがでしょうか。

セレクトしたのはSamuel Jonathan Johnson『My Music』(1978年)です。
レア・グルーヴ方面で再評価の高い1枚ですね。

Samuel Jonathan Johnsonはシカゴ出身のシンガー/キーボード奏者。
セッション・ミュージシャンとしても活躍した彼がリリースした唯一のリーダー・アルバムが本作『My Music』(1978年)です。

Samuel Jonathan Johnson(vo、p、el-p、org、syn)以外に、Samuelの妻Patricia Johnson Wiggins(vo)が3曲でリード・ヴォーカルを務め、Danny Leake(g)、Ross Traut(g)、Paul Libman(p)、Terry Fryer(syn)、Larry Ball(b)、Morris Jennings (ds)、Brian Grice(per)、Cynthia White(back vo)、Jynean Bell(back vo)、Sharon Johnson(back vo)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

また、Samuel本人と共に名プロデューサー/アレンジャーRichard Evansがアレンジを手掛けています。

アルバム全体はアーバン・メロウ好きにはたまらないファンク/ソウル作品に仕上がっています。

サンプリング・ソースとしても人気のタイトル曲「My Music」、各種コンピでも人気アーバン・メロウ・ディスコ「You」、妻Patriciaとのデュエットによるアーバン・メロウ・ファンク「Reason For The Reason」の3曲がハイライトだと思います。

それ以外に、小粋なエレピが映える「Sweet Love」、ラテン・フレイヴァーを効かせた「It Ain't Easy」、アレンジが素晴らしい「Thank You Mother Dear」といったアーバン・メロウな佳曲が並びます。

絵画のような美しいジャケも印象的ですね。

Bacharach作品のカヴァー「What The World Needs Now Is Love」以外はSamuelのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「My Music」
タイトル曲はムーグ使いの少しスペイシーなイントロと共に始まるアーバン・メロウ。女性ヴォーカルは妻Patricia。アーバン・メロウなジャズ・ファンク好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=K9rpJr4twp0

本曲はサンプリング・ソースとしても人気です。Jadakiss feat. Styles P「We Gonna Make It」、Ras Kass「Home Sweet Home」、Q-Tip feat. Andre 3000「That's Sexy」、Donell Jones「Treat U Right」、Soulman「I'm a Soulman」、Rene Byrd「Its Friday」、Skero feat. Kamp「Fuss Vom Gas」等のサンプリング・ソースとなっています。
Jadakiss feat. Styles P「We Gonna Make It」
 https://www.youtube.com/watch?v=p6TrQzNTrRA
Ras Kass「Home Sweet Home」
 https://www.youtube.com/watch?v=h52xqxNEKTo
Q-Tip feat. Andre 3000「That's Sexy」
 https://www.youtube.com/watch?v=_29jguJvz1Y
Donell Jones「Treat U Right」
 https://www.youtube.com/watch?v=Xhq3GVAaUQQ
Rene Byrd「Its Friday」
 https://www.youtube.com/watch?v=qVuhGcB0Iic
Skero feat. Kamp「Fuss Vom Gas」
 https://www.youtube.com/watch?v=V9ZHLAQzZ_4

「What The World Needs Now Is Love」
Burt Bacharach/Hal David作。Jackie DeShannonのヒットで知られるBacharach作品のカヴァー。当ブログではCal TjaderEnoch LightDwight Trible With Matthew Halsallヴァージョンも紹介済みです。ここでは美しいストリングスを交えた感動バラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rMTS_0GQYWI

「Sweet Love」
僕好みのアーバン・メロウ・ファンク。Samuelの小粋なエレピが映えます。僅か2分半なのが残念ですね。もっと長尺で聴きたい!
https://www.youtube.com/watch?v=6uoutSOfDDs

DJ Jazzy Jeff & Dayne Jordan「Play Dat!」のサンプリング・ソースとなっています。
DJ Jazzy Jeff & Dayne Jordan「Play Dat!」
 https://www.youtube.com/watch?v=hgscBfyFy64

「Because I Love You」
美しいストリングスをバックに配したラブ・バラード。Samuelがしみじみと愛を歌い上げます。

「It Ain't Easy」
フリーソウル好きの人が気に入りそうな軽くラテン・フレイヴァーを効かせたアーバンなミディアム・グルーヴ。トロンボーン・ソロがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=OQC_PF3500M

「You」
コレを本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?各種コンピでも人気のアーバン・メロウなディスコ・チューン。華やかな雰囲気の中でSamuelの小粋なピアノが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=tUeKXzaCpE4

「Just Us」
ロマンティック・ムードのメロウ・バラード。アーバン・ナイトを演出してくれます。Samuelのヴォーカリストとしての魅力を実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=QL33PQgBs-Y

「Yesterdays And Tomorrow」
美しいピアノと共に歌い上げるバラード。切々と歌い上げるSamuelのヴォーカルに胸に染み渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=4IYUAXVnr2s

「Thank You Mother Dear」
妻Patriciaがヴォーカルで参加。本作らしいアーバン・メロウなミディアム・ファンク。アレンジの妙ですね。

「Reason For The Reason」
妻Patriciaがヴォーカルで参加。「My Music」、「You」と並ぶ本作のハイライト。カッティング・ギターが格好良いアーバン・メロウ・ファンクです。Samuelと妻Patriciaの息の合ったヴォーカルワークがグッド!個人的にも一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=6kT3A3hbcHs

皆様、素敵なイヴをお過ごしください!
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月23日

Anderson .Paak『Oxnard』

今最も旬なアーティスト、待望の新作☆Anderson .Paak『Oxnard』
OXNARD
発表年:2018年
ez的ジャンル:西海岸Hip-Hop/R&B
気分は... :ノリに乗っている男!

今回は今最も旬な西海岸Hip-Hop/R&BアーティストAnderson .Paakの最新作『Oxnard』です。

1986年生まれのL.A.を拠点に活動する男性R&Bシンガー/ラッパー/プロデューサー/ドラマーAnderson .Paakについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Venice』(2014年)
 『Malibu』(2016年)
 NxWorries『Yes Lawd!』(2016年)

西海岸Hip-Hopシーンの大御所Dr. Dreが健在ぶりを示した大ヒット・アルバム『Compton』(2015年)で大きくフィーチャリングされたことをきっかけに、ソロ・アルバム『Malibu』(2016年)と期待のHip-HopプロデューサーKnxwledgeとタッグを組んだNxWorries『Yes Lawd!』(2016年)という2枚のアルバムで、チャート・アクション以上のインパクトを音楽シーンに与え、一躍、西海岸Hip-Hop/R&Bのトップ・アーティストとなったAnderson .Paak

そして、大きな期待の中でドロップされた最新作が『Oxnard』です。

Dr. DreAftermathからのリリースであり、Dr. Dreがエグゼクティヴ・プロデューサーを務め、全曲のミックスも担当しています。

プロデューサーにはAnderson .Paak自身に加え、9th WonderMatthew "Callum Connor" MarisolaJose RiosDem JointzJairus "J.Mo" MozeeChris Daveといった『Malibu』のプロデューサー陣、さらにはDr. DreMellQ-Tip、元Chicのベーシストだった故Bernard Edwardsの息子Focus Sa-Ra Creative PartnersOm'Mas Keith、次世代ピアニスト/ビートメイカーKieferJ.LBSKing Michael CoyRon Avantが起用されています。

アルバムにはKendrick LamarDr. DreSnoop DoggQ-TipJ. ColeKadhja BonetNorelleCocoa SaraiPusha TThe Last Artful, Dodgrがフィーチャリングされています。

また、ボーナス・トラックにはボーナス・トラックにはThundercatBJ The Chicago Kidといった注目ミュージシャンも参加しています。

それ以外にKRS-OneBusta Rhymesといった大物や、SiRElizaJason "Bunchy" JohnsonKadhja BonetRuby VelleBlakk SoulRich HarrisonSly PyperThurz等のヴォーカリスト、FredWreckVicky NguyenKelsey Gonzalez等のミュージシャンが参加しています。

前作『Malibu』(2016年)同様に、参加プロデューサー/ミュージシャンの顔ぶれだけでも楽しめますね。

中身の方は、『Malibu』と比較して、よりHip-Hop色が強くなった印象を受けます。その意味では、NxWorries『Yes Lawd!』(2016年)の流れで聴いた方がしっくりくるかもしれませんね。

Kendrick Lamarをフィーチャーした先行シングル「Tints」、L.A.の女性SSW Kadhja Bonetをフィーチャーしたオープニング「The Chase」、当ブログでも紹介したL.A.の新進ピアニスト/ビートメイカーKieferもプロデュースで関与した「Smile/Petty」、Dr. Dreをフィーチャーした「Mansa Musa」Chris Daveプロデュース、J. Coleをフィーチャーした「Trippy」Q-Tipをフィーチャーし、故Mac Millerを追悼した「Cheers」BJ The Chicago Kidをフィーチャーしたボートラ「Sweet Chick」など聴き所満載です。

ノリに乗っているアーティストの勢いを感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Chase」
Anderson .Paak/Jairus "J.Mo" Mozeeプロデュース。L.A.の女性SSW Kadhja Bonetをフィーチャー。甘く妖しげな雰囲気でスタートし、フルートが先導する不穏なトラックに乗って.Paakがリリックを紡ぎます。終盤はメロディアスな展開に・・・
https://www.youtube.com/watch?v=vO8oQZ553vI

「Headlow」
Jose Rios/King Michael Coy/Ron Avantプロデュース。新鋭の女性R&BシンガーNorelleをフィーチャー。Paakのラップ・パートとNorelleとのデュエットによるメロディアスなヴォーカル・パートのバランスが良い仕上がり。Vicky Nguyenもキーボードで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=XhCH313M6u0

「Tints」
Anderson .Paak/Om'Mas Keith(Sa-Ra Creative Partners)プロデュース。Kendrick Lamarをフィーチャーしたアルバムからの1stシングル。『Malibu』でプロデュースを手掛けたPomoもプログラミングで参加しています。Paakらしいメロディ全開のキャッチーなディスコ・ブギー。一夜にしてスターとなってしまった葛藤が歌われます。
https://www.youtube.com/watch?v=u749Hi0gDVM

「Who R U?」
Dr. Dre/Mellプロデュース。NxWorriesに通じるHip-Hopチューン。アブストラクトなトラックに乗ったラッパーPaakらしいフロウを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=ynuxMCSZn3g

「6 Summers」
Anderson .Paak/Mellプロデュース。ダーク・トーンのトラックに乗って、Paak節全開のフロウが炸裂します。後半の哀愁漂うメロディアスな展開もいいですね。Cocoa Sarai、Jason "Bunchy" Johnson、KRS-One、Kadhja Bonetというバック・ヴォーカル陣にも注目!一瞬の登場ですがKRS-Oneが存在感を示しています。M.O.P.「Ante Up (Robbing-Hoodz Theory)」 、Gil Scott-Heron「Revolution Will Not Be Televised」のフレーズが引用されています。
https://www.youtube.com/watch?v=MJtI1JfhRlc

「Saviers Road」
9th Wonderプロデュース。Julie Coker「Ere Yon」をサンプリング。少しトライバルなテイストで始まるトラックに乗って、淡々とPaakがリリックを紡ぎます。
https://www.youtube.com/watch?v=5m6IFPXC12Y

「Smile/Petty」
King Michael Coy/>Matthew "Callum Connor" Marisola/Kieferプロデュース。今年Stones Throw Recordsからリリースされた2ndアルバム『Happysad』で絶賛されたL.A.のピアニスト/ビートメイカーKieferのプロデュースに注目です。Sonyae Eliseの女性コーラスを伴い、Kieferらしい浮遊するトラックが印象的な「Smile」から、Jose Riosのギターが不気味に響くHip-Hopトラックの「Petty」へ展開します。バック・コーラスには僕が注目している男性R&BアーティストSiRも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=UmCYo_XE2Ow

「Mansa Musa」
Dr. Dre/Mellプロデュース。さらにはFocusらもプロダクションに関与しています。Dr. Dreとブルックリン出身の新鋭女性アーティストCocoa Saraiをフィーチャー。エグゼクティヴ・プロデューサーとして全体を指揮するDre大先生がラッパーとしても貫禄を示してくれます。TVのコメディ・ショー『Chappelle's Show』からサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=Q47k0CO3vNs

「Brother's Keeper」
Anderson .Paak/Jairus "J.Mo" Mozeeプロデュース。Pusha Tをフィーチャー。Kadhja Bonet、Norelleがバック・コーラスを務めます。哀愁ソウル・モードのトラックをバックに、PaakとPusha Tが切々とリリックを重ねていきます。終盤の展開も印象的ですね。ここではドラマーAnderson .Paakにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=rou0QwATvTw

「Anywhere」
J.LBSプロデュース。Snoop DoggとL.A.の新進女性ラッパー/シンガーThe Last Artful, Dodgrをフィーチャー。抑えたトーンのトラックと淡々としたフロウがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=KswoqrE_OH4

「Trippy」
Chris Daveプロデュース。J. Coleをフィーチャー。TVのコメディ・ショー『The Tonight Show Starring Johnny Carson』のサンプリングからスタート。メロディアスなトラックですが、J. Coleの歯切れのいいラップが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=WZdghXqUFjw

「Cheers」
Dr. Dre、Focus、Q-Tipプロデュース。Q-Tipをフィーチャー。Qチャン好きの僕には嬉しい1曲。今年若くして逝去した故Mac Millerを追悼する歌詞も聴こえてきます。ジャズ・フィーリングのトラックは僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=tFOwfV6FPUU

「Sweet Chick」
CDボーナス・トラックその1。Mellプロデュース。BJ The Chicago Kidをフィーチャー。タイトルの通り、BJ The Chicago Kidのスウィート・ソウル調ファルセット・ヴォーカルがいい感じのHip-Hopチューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Vnp5urarx54

「Left To Right」
CDボーナス・トラックその2。Dr. Dre、J. LBS、Mellプロデュース。Thundercatがベースで参加。ヴォーカルにはBusta Rhymesも参加。Thundercatのベースが牽引する軽快なテンポのトラックに乗って、Paak独特のフロウが冴えわたります。
https://www.youtube.com/watch?v=r4LpfTWltu0

Anderson .Paak関連の過去記事もご参照下さい。

『Venice』(2014年)
Venice

『Malibu』(2016年)
MALIBU [国内仕様盤 / 帯・解説付き](ERECDJ218)

NxWorries『Yes Lawd!』(2016年)
Yes Lawd!
posted by ez at 00:42| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月22日

Sounds Of Blackness『Unity』

久々にAnn Nesbyが参加!☆Sounds Of Blackness『Unity』
Unity
発表年:2005年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :一歩踏み出す勇気!

12月はゴスペルが聴きたくなりますね。
Gary Hinesを中心としたコンテンポラリー・ゴスペル・グループSound Of Blackness(SOB)『Unity』(2005年)です。

これまで当ブログで紹介したSound Of Blackness(SOB)作品は以下の4枚。

 『The Evolution Of Gospel』(1991年)
 『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
 『Time for Healing』(1997年)
 『Reconciliation』(1999年)

人気プロデューサー・チームJimmy Jam & Terry Lewisが1991年に旗揚げしたPerspective Recordの第一弾アーティストとなったSound Of Blackness(SOB)

そして、Jam & Lewisプロデュースでリリースした1stアルバム『The Evolution Of Gospel』(1991年)は、Jam & Lewis印100%のサウンドでR&Bファンをも虜にしました。

その後もPerspectiveから『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)、『Africa To Africa:The Journey Of The Drum』(1994年)、『Time for Healing』(1997年)という3枚のアルバムをリリースしますが、その後Jam & LewisがPerspective RecordsをA&Mへ売却したことに伴い、SOBとPerspectiveの関係は終止符を打ちます。

おそらくPerspectiveからの4枚はチェックしたけど、それ以降のSOB作品はノーチェックという方は多いのでは?

『Unity』(2005年)も、正直Perspective時代のような洗練されたサウンドは影を潜めていますが、その分ゴスペルらしさが増しています。

また、かつての看板リード・ヴォーカルAnn Nesbyが2曲でフィーチャリングされている点にも注目です。

そのAnn Nesby参加の「Unity」「Heaven」、R&Bファンも楽しめる「A Second Chance」、ファンキーな「All God's Children」、優しく包み込まれる「Be Encouraged」、感動のフィナーレ「Life」あたりが僕のお気に入りです。

Perspective時代と同じものを期待するとギャップがあるかもしれませんが、そういった比較をしなければ、楽しめるコンテンポラリー・ゴスペル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Unity」
Ann Nesbyをフィーチャーしたタイトル曲。いきなり圧倒的なソロで聴く者を圧倒します。適度にダンサブルなサウンドも含めて完成度の高いタイトル曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vjYtT_3XPNQ

「Heaven」
この曲もAnn Nesbyをフィーチャー。彼女のパワフルなヴォーカルが躍動するコンテンポラリー・ゴスペルらしい1曲に仕上がっています。天国まで届きそうなヴォーカルがいいですね。

「Put The Finger On Me」
David "Sparky" Hughesによる男性テナーがリードを務める哀愁グルーヴ。

「Prelude」
次曲へのプレリュード。

「Trouble」
LaSalle Gabrielのギターをフィーチャー。LaSalle Gabrielの泣きのギターとTerrence "T-Bone" Friersonの哀愁テナーが相俟って、ブルーな雰囲気を醸し出します。

「Try」
『Reconciliation』(1999年)収録曲の再収録。多分、同じヴァージョンだと思います。Spinnersの名曲「It's a Shame」のイントロ・フレーズを使ったキャッチーなR&B調トラックをバックに、Yulanda Lunn Ramboが素晴らしいソプラノ・ヴォーカルで高らかに歌い上げます。個人的にも『Reconciliation』で一番お気に入りの曲でしたが、なぜ再収録されているのかは不明です。
https://www.youtube.com/watch?v=J8PzQf64tAE

「A Second Chance」
Billy Steeleがリード・ヴォーカル。R&Bファンも楽しめるシンセ・サウンドが印象的なコンテンポラリー・ゴスペル。個人的にもアルバムで一番のお気に入りです。聴いていると勇気を貰える気がしてきます。

「They That Wait」
Jamecia Bennettがリード・ヴォーカル。ゴスペル・クワイアらしいコーラスワークを楽しめる1曲。

「Over My Head」
トラディショナルのカヴァー。"天使のラブソング"感のある、これぞゴスペル・クワイア!といった雰囲気の仕上がりです。

「All God's Children」
Cynthia Johnsonがリード・ヴォーカル。ギター、ホーン・サウンドが印象的なファンキー・グルーヴ。Cynthia Johnsonの力強いヴォーカルが演奏全体をグイグイ牽引している感じがいいですね。

「I'm Movin」
Terrence "T-Bone" Friersonがリード・ヴォーカル。ソウルフルなハイトーン・ヴォーカルが印象的です。一歩踏み出す勇気が湧いてきそうです。

「Be Encouraged」
Andrea Tribit、Terrence "T-Bone" Frierson、Carrie Harringtonらがリード・ヴォーカル。柔らかな歌声が聴く者を優しく包み込み、勇気づけてくれます。

「Life」
Amy Peterson、Billy Steele、Andrea Tribitがリード・ヴォーカル。ラストは大きな愛に満ちた感動バラードで締め括ってくれます。

Sound Of Blackness(SOB)の過去記事もご参照下さい。

『The Evolution Of Gospel』(1991年)
エヴォリューション・オブ・ゴスペル

『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
the night before christmas a musical fantasy.jpg

『Time for Healing』(1997年)
タイム・フォー・ヒーリング

『Reconciliation』(1999年)
Reconciliation
posted by ez at 01:32| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月21日

Charles Earland『Leaving This Planet』

レア・グルーヴで人気のコズミック・ジャズ・ファンク☆Charles Earland『Leaving This Planet』
リーヴィング・ディス・プラネット
発表年:1974年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :宇宙との交信・・・

今回はジャズ・オルガン/キーボード奏者Charles Earlandのレア・グルーヴ人気作『Leaving This Planet』(1974年)です。

名門Prestigeに数多くのリーダー作を残したオルガン/キーボード奏者Charles Earland(1941-1999年)の紹介は、『Black Talk!』(1969年)、『The Dynamite Brothers』(1974年)に続き3回目となります。

本作はオルガン奏者のイメージが強いCharles Earlandがシンセサイザーを大幅に導入したLP2枚組の意欲作であり、それを反映したコズミックなジャズ・ファンク・サウンドが印象的な1枚に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはCharles Earland(org、syn、clavinet、el-p、ss)、Freddie Hubbard(tp、flh)、Eddie Henderson(tp)、Joe Henderson(ts)、Dave Hubbard(ts、as、afl)、Patrick Gleeson(syn)、Eddie Arkin(g)、Greg Crockett(g)、Mark Elf(g)、Harvey Mason(ds)、Brian Brake(ds)、Larry Killian(per)、Rudy Copeland(vo)。

ハイライトはレア・グルーヴ人気が高いコズミックなジャズ・ファンク・クラシック「Leaving This Planet」。この1曲のために本作を購入する方もいるのでは?

それ以外にもFreddie Hubbardの名曲カヴァー「Red Clay」、多彩な鍵盤サウンドを満喫できる「Brown Eyes」、アフロ・キューバン調の「No Me Esqueca (Don't Forget Me)」、Earlandのオルガンが大暴れするフリーキーな高速ジャズ・グルーヴ「Tyner」、疾走感が格好良いハードバップ調の「Van Jay」あたりもおススメです。

どうしてもコズミック・ジャズ・ファンク「Leaving This Planet」が目立ちますが、アルバム全体としてはEarlandの多様な音楽性と多彩な鍵盤サウンドを楽しめる1枚だと思います。

レア・グルーヴ好きには間違いない1枚でしょう!

全曲紹介しときやす。

「Leaving This Planet」
Charles Earland作。タイトル曲はRudy Copelandのヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ファンク・クラシック。宇宙との交信と共に始まる壮大なコズミック・ジャズ・ファンク。本作らしいEarlandのコズミック・シンセを満喫できます。シンセのみならずグルーヴィー・オルガンも披露してくれるのが嬉しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=IBfDtudLgDE

「Red Clay」
クラブ・ジャズ・クラシックとして人気のFreddie Hubbardの名曲をカヴァー。オリジナルは『Red Clay』(1970年)収録。ここではGreg Crockettのワウワウ・ギターが牽引する疾走感が格好良いブラックスプロイテーション・サントラ調のファンキー・チューンに仕上がっています。作者Freddie Hubbardもソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-E6hetnUbzQ

「Warp Factor 8」
Charles Earland作。ここでのEarlandはクラヴィネットをプレイ。エレクトリック・マイルスの影響も感じる格好良い電化ジャズを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LiyRSjCSSYQ

「Brown Eyes」
Charles Earland作。幻想的なビューティフル・コズミック・サウンドの序盤から次第にパーカッシヴなブラジリアン・フュージョン調へシフトしていきます。Earlandが多彩な鍵盤サウンドを巧みに使い分けているのが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=1DBjsI6clFs

「Asteroid」
Charles Earland作。スウィンギーなオルガン・ジャズですが70年代ならではのサウンドで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=U5KdYG0Po70

「Mason's Galaxy」
Charles Earland作。タイトルの通り、Harvey Masonのドラムが牽引するコズミック・ジャズ。淡々としていますが実に雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=TSZvlhk8fpA

「No Me Esqueca (Don't Forget Me)」
Joe Henderson作。Dave Hubbardのアルト・フルートが良く似合うアフロ・キューバン調のメロウ・ジャズ。Earlandのオルガンも作者Joe Hendersonのテナーも軽やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=m7cUAp9Gbms

「Tyner」
Charles Earland作。ここでのEarlandは鍵盤のみならずソプラノ・サックスも披露してくれます。Earlandのオルガンが大暴れするフリーキーな高速ジャズ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=Zy_myMu6hs0

「Van Jay」
鮮やかなホーン・アンサンブルと共に始まるハード・バップなオルガン・ジャズ。クラブジャズ好きの人も気に入るであろう疾走感が格好良い演奏です。Joe HendersonFreddie Hubbardの2管が素晴らしいソロを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DDZrnONONn4

「Never Ending Melody」
ラストはEarlandがエレピを演奏するメリハリの効いたボッサ・ジャズで締め括ってくれます。メロウだけではなくエキサイティングな演奏でも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oZUr4-nG2x4

Charles Earlandの他作品もチェックを!

『Black Talk!』(1969年)
ブラック・トーク!

『Black Drops』(1970年)
Black Drops

『Intensity』(1972年)
Intensity

『The Dynamite Brothers』(1974年)
ザ・ダイナマイト・ブラザース

『The Great Pyramid』(1976年)
The Great Pyramid

『Earland's Jam』(1982年)
Earland's Jam

『Earland's Street Themes』(1983年)
Earland's Street Themes
posted by ez at 01:54| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする