2017年04月05日

The Roots『The Tipping Point』

最強Hip-Hopバンドの貫禄を見せつけた1枚☆The Roots『The Tipping Point』
Roots - The Tipping Point
発表年:2004年
ez的ジャンル:最強Hip-Hopバンド
気分は... :リコンストラクション!

今回は最強Hip-HopバンドThe Roots『The Tipping Point』(2004年)です。

これまで当ブログで紹介したThe Roots作品は以下の11枚。

 『Do You Want More?!!!??!』(1994年)
 『Things Fall Apart』(1999年)
 『Phrenology』(2002年)
 『Game Theory』(2006年)
 『Rising Down』(2008年)
 『How I Got Over』(2010年)
 John Legend & The Roots『Wake Up!』(2010年)
 Betty Wright & The Roots『Betty Wright: The Movie』(2011年)
 『Undun』(2011年)
 Elvis Costello & The Roots『Wise Up Ghost』(2013年)
 『...And Then You Shoot Your Cousin』(2014年)

前々作『Things Fall Apart』(1999年)で大成功を収めたThe Rootsですが、前作『Phrenology』(2002年)は、変化を求めてロックへのアプローチなども見られたため、賛否両論あったかもしれません。

本作『The Tipping Point』(2004年)では、前作での試行錯誤を経て、Hip-Hopバンドとしてスケール・アップしたThe Rootsサウンドを楽しむことができます。アルバムは全米アルバム・チャート第4位、同R&Bアルバム・チャート第2位に輝いています。

本作でバンド・メンバーとしてクレジットされているのは、Ahmir "?uestlove "Thompson(ds)、Tariq "Black Thought" Trotter(vo)、 Kamal Gray(key)、Leonard 'Hub' Hubbard(b)の4名。

さらにセッション・メンバーとして、Kirk "Captain Kirk" Douglas(g)、Omar Edwards(key)、Frank "Frankie Knuckles" Walker(per)といった後に正式メンバーとなる面々の名がクレジットされています。また、Scott Storchがプロデュースしている曲もあります。

ゲストとして、元メンバーのDice Rawをはじめ、Martin LutherWadud AhmadAaron LivingstonDevin The DudeJean Grae & Mack DubLatifが参加しています。

特に、グラミーにノミネートされたオープニング曲「Star/Pointro」から「I Don't Care」「Don't Say Nuthin'」「Guns Are Drawn」「Stay Cool」「The Web」までの前半6トラックにグッときます。

特別なことはしていないけど、音楽の幅を拡げ、バンドにブレない芯のようなものが通った1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Star/Pointro」
Wadud Ahmadをフィーチャー。グラミーのBest Urban/Alternative Performanceにもノミネートされた楽曲です。メッセージ性の強いPVも印象的でしたね。Wadudが歌うSly & The Family Stone「Everybody Is a Star」のフレーズとBlack Thoughtのラップのコントラストが聴く者の胸に刻まれます。。
https://www.youtube.com/watch?v=8Z9HvjbAYtA

「I Don't Care」
Domをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。最強Hip-Hopバンドらしいグルーヴを存分に楽しめるのでは?鋭いナイフのようなBlack Thoughtのフロウもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wWmu4-u80K4

「Don't Say Nuthin'」
Scott Storchがプロデュースしたアルバムからの先行シングル。The Rootsらしいダークなトーンの緊張感がある1曲に仕上がっています。シンセの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=VB5coQcelAk

「Guns Are Drawn」
Aaron Livingstonをフィーチャー。前作でのロック・アプローチからの学習を踏まえた1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=a8LJDyFmdFo

「Stay Cool」
Martin Lutherをフィーチャー。独特の雰囲気を持つAl Hirt「Harlem Hendoo」ネタを巧く使ったジャジー・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=cTT1R2WJ6nU

「The Web」
The Rimshots「Dance Girl」ネタのドラムが格好良い1曲。大好きな「75 Bars (Black's Reconstruction) 」『Rising Down』収録)あたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=q2dZKf1fnO8

「Boom!」
かつての同僚Dice Rawをフィーチャー。Hugh Masekela「Up-Up and Away」ネタを使ったオールドスクール調の仕上がりです。

「Somebody's Gotta Do It」
Devin The Dude/Jean Grae & Mack Dubをフィーチャー。The Rootsにしては少しユルめのサウンドが印象的です。Jean Graeの女性ラップが入ることでいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gc2NgotkfWE

「Duck Down!」
Domをフィーチャー。タイトルの通り、アヒルの鳴き声が聞こえてきます(笑)

「Why (What's Goin' On?)」
Latifをフィーチャー。ソウル・フィーリングのある1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7PIt580K85s

「Why (What's Goin' On?)」の後に、隠れトラックとして、「The Mic」「Din Da Da」の2曲が収録されています。「The Mic」はBarry White「Standing in the Shadows of Love」をサンプリングしています。「Din Da Da」はGeorge Kranz、1983年のエレクトリック・ダンス・チューン「Din Daa Daa (Trommeltanz)」のカヴァーです。

The Rootsの過去記事もご参照下さい。

『Do You Want More?!!!??!』(1994年)
Do You Want More?!!!??!

『Things Fall Apart』(1999年)
シングズ・フォール・アパート

『Phrenology』(2002年)
Phrenology

『Game Theory』(2006年)
Game Theory

『Rising Down』(2008年)
Rising Down

『How I Got Over』(2010年)
How I Got Over

John Legend & The Roots『Wake Up!』(2010年)
Wake Up

Betty Wright & The Roots『Betty Wright: The Movie』(2011年)
Betty Wright: the Movie

『Undun』(2011年)
Undun

Elvis Costello & The Roots『Wise Up Ghost』(2013年)
Wise Up Ghost

『...And Then You Shoot Your Cousin』(2014年)
And Then You Shoot Your..
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2017年04月04日

Freda Payne『Contact』

Invictusの歌姫が自信を深めた1枚☆Freda Payne『Contact』
コンタクト+8
発表年:1971年
ez的ジャンル:Invictus系女性ソウル
気分は... :雷鳴!

昨夕は最も悪いタイミングで強風&雷に遭遇し、大変でした(泣)

さて、今回は女性ソウル・シンガーFreda Payneが1971年にリリースした『Contact』です。

1942年デトロイト生まれの女性シンガーFreda Payneの紹介は、『Reaching Out』(1973年)、『Band Of Gold』(1970年)に続き3回目となります。

本作『Contact』は、『Band Of Gold』(1970年)に続く、Invictusからの第2弾となります。

Holland-Dozier-Holland(Brian Holland/Lamont Dozier/Edward Holland, Jr.)と出会い、Invictusの歌姫としてソウル・シンガーの道を歩むことになったFreda Payneの充実ぶりが窺える1枚です。ジャケでポーズをキメるFredaの姿は自信に満ちていますね。

本作からは「Cherish What Is Dear to You (While It's Near To You)」(全米チャート第44位、同R&Bチャート第11位)、「Bring the Boys Home」(全米チャート第12位、同R&Bチャート第3位)といったヒット・シングルが生まれています。前者はフリー・ソウル人気曲としても再評価されていますね。

プロデュースはH. D. H. Productions, Inc.Greg PerryRonald DunbarWilliam WeatherspoonがInvictusの歌姫を好サポートしています。

シングル2曲以外であれば、ノーザン・ソウルな「I Shall Not Be Moved」「You Brought the Joy」、素晴らしいバラード「The Road We Didn't Take」あたりがオススメです。

「The Road We Didn't Take」「Prelude」「Suddenly It's Yesterday」はサンプリング・ソースとしても人気です。

Invictusの歌姫としての貫禄を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「I'm Not Getting Any Better」
Brian Holland/Lamont Dozier作。ドラマチックなストリングスと共に始まるオープニング。本編は少し寂しげなFredaのヴォーカルにグッとくるミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=zbqN4cpzKd8

「Suddenly It's Yesterday」
Brian Holland/Lamont Dozier作。この曲もドラマチックなストリングスが印象的な哀愁ソウル・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=K7bWZz7ukuM

Joell Ortiz「Memories」、Raekwon「A Pinebox Story」のサンプリング・ソースとなっています。
Joell Ortiz「Memories」
 https://www.youtube.com/watch?v=m3eDeN1Q1h8
Raekwon「A Pinebox Story」
 https://www.youtube.com/watch?v=4inpOplt9h0

「You Brought the Joy」
Brian Holland/Lamont Dozier作。Fredaのヴォーカルが躍動するノーザン・ソウル。リズミックなイントロも格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UcLGxVibcH4

「Bring The Boys Home」
Angelo Bond/General Johnson/Greg Perry作。シングルとして全米チャート第12位、同R&Bチャート第3位のヒットとなりました。軽快なリズムにのって、ベトナム戦争への反戦メッセージを歌い上げます。時代とリンクしたヒット曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ou7RtA1WHk4

「You've Got to Love Somebody (Let It Be Me)」
William Weatherspoon/Raynard Miner作。あまり注目されない曲かもしれませんが、Fredaの切ないヴォーカルが胸に沁みてくる佳曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=AO9OfB4RkG4

「Prelude」
Brian Holland/Lamont Dozier作。次曲「The Road We Didn't Take」への序曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ARDssZ7YmlQ

Xzibit feat. Hurricane G「Just Maintain」、Pete Rock feat. Roc Marciano & Trife「Give It to Y'all」、Afu-Ra feat. Big Daddy Kane「Stick Up」、Percee P「The Woman Behind Me (Remix)」のサンプリング・ソースとなっています。
Xzibit feat. Hurricane G「Just Maintain」
 https://www.youtube.com/watch?v=sijy8mvCm8E
Pete Rock feat. Roc Marciano & Trife「Give It to Y'all」
 https://www.youtube.com/watch?v=twHc3Q1nrnk
Afu-Ra feat. Big Daddy Kane「Stick Up」
https://www.youtube.com/watch?v=5PzqZTe_FLs

「The Road We Didn't Take」
Brian Holland/Lamont Dozier/Daphne Dumas作。バラード系であればこの曲ですね。丁寧に歌い上げるFredaのヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8S81ZXljY1Y

Defari「Checkstand 3」、DJ Cam feat. Afu-Ra「Voodoo Child (Dj Premier Remix)」、Boot Camp Clik「So Focused」、Wu-Tang Clan「Life Changes」、Ski Beatz「Pages of the Past」、Percee P「The Woman Behind Me (Remix)」等のサンプリング・ソースとなっています。
Defari「Checkstand 3」
 https://www.youtube.com/watch?v=x0Mrv9hzEFA
DJ Cam feat. Afu-Ra「Voodoo Child (Dj Premier Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=qil4M6hrXik
Boot Camp Clik「So Focused」
 https://www.youtube.com/watch?v=v5nESUjpS7I
Wu-Tang Clan「Life Changes」
 https://www.youtube.com/watch?v=fl2d0CdmRT0
Ski Beatz「Pages of the Past」
 https://www.youtube.com/watch?v=tX05kGKuYrI
Percee P「The Woman Behind Me (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=kNimjPIZdgI

「Odds and Ends」
General Johnson/Greg Perry作。ポップ&フォーキーな味わいが魅力のビューティフル・ソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=au_xFSkANdE

「Cherish What Is Dear to You (While It's Near to You)」
Brian Holland/Lamont Dozier/Angelo Bond作。本作のハイライトとなるフリーソウル人気曲。シングルとして全米チャート第44位、同R&Bチャート第11位になりました。この躍動感はヤング・ソウル的な魅力もありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=nx8j2mVkuso

「I Shall Not Be Moved」
Brian Holland/Lamont Dozier作。個人的には「Cherish What Is Dear to You (While It's Near to You)」と並ぶお気に入りのノーザン・ダンサー。Invictusの歌姫のキュートな魅力に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=9RtdDjsFEQo

「Mama's Gone」
General Johnson/Greg Perry/Ronald Dunbar作。ラストは感動的なソウル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=a8rHjqW7kNM

Freda Payneの他作品もチェックを!

『After the Lights Go Down Low and Much More!!!』(1964年)
After the Lights Go Down Low

『How Do You Say I Don't Love You Anymore』(1966年)
How Do You Say I Don't Love You Anymore

『Band Of Gold』(1970年)
バンド・オブ・ゴールド

『Reaching Out』(1973年)
リーチング・アウト

『Payne & Pleasure』(1974年)
ペイン&プレジャー(PAYNE & PLEASURE)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

『Stares and Whispers』(1977年)
Stares & Whispers: Expanded Edition

『Supernatural High』(1978年)
スーパーナチュラル・ハイ
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2017年04月02日

FKJ『French Kiwi Juice』

フランスの才人プロデューサーのデビュー・アルバム☆FKJ『French Kiwi Juice』
French Kiwi Juice
発表年:2017年
ez的ジャンル:フレンチ・エレクトロ+アンビエントR&B
気分は... :チルアウト・・・

今回は新作アルバムから話題のフランスの才人プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)、待望の初アルバム『French Kiwi Juice』です。

FKJ(French Kiwi Juice)(本名:Vincent Fenton)はフランス出身のDJ/プロデューサー。独学で音楽を始め、いくつもの楽曲を操り、本作でもすべての楽曲演奏を一人で行っています。

友人と共同で自らのレーベルRoche Musiqueを立ち上げると同時に、新旧アーティストの名曲の見事なリミックスで注目を浴びるようになります。

Selah Sue「Alone (FKJ Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=5go9xw7bOjs
Alice Russell「Hurry On Now (FKJ Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=c_mtD89L9Gg
The Temptations「Cloud Nine (FKJ Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=ofAi_RCzG4w

Selah Sue「Alone」Alice Russell「Hurry On Now」といった当ブログでも紹介した名曲に、鮮やかなリミックスで新たな魅力を吹き込んでいます。

自身の名義ではこれまで『Time For A Change』(2013年)、『Take Off 』(2014年)といったEPをリリースしてきましたが、フル・アルバムは本作『French Kiwi Juice』が初めてとなります。

エレクトロ系のコンピ・アルバムに収録され、FKJが注目されるきっかけを作った「Lying Together」をはじめ、アルバムからのリード曲「Skyline」、ネット上で人気となった「Better Give U Up」「Go Back Home」など、レイドバック感覚のアンビエント&チルアウトなメロウ・サウンドが心地好い1曲に仕上がっています。

ジャンルの括りが難しいですが、ダンス・ミュージックというよりはメロウなアンビエントR&Bといった内容の1枚に仕上がっています。

決して派手ではありませんが、晴れた日のチルアウト・モードにフィットする1枚です。

全曲紹介しときやす。

「We Ain't Feeling Time」
アナログ感のあるオルガンとサックスによるバカンス・モードのサウンドが心地好いオープニング。FKJ流のメロウ・ソウルといった感じですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=wLNxSDYNjQA

「Skyline」
アトモスフィアなメロウネスが魅力のアンビエントR&B。フレンチ・エレクトロに止まらずR&B方面からもFKJが注目される理由がわかる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=qU5FWU0SH0o

「Better Give U Up」
アイランド・モードのセクシーなメロウ・ソウル。バルセロナのジャマイカン・ジャズ・バンドThe Oldiansあたりと一緒に聴いてもフィットしそうなアイランド・サウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=ryPY8raV_VU

「Go Back Home」
Hip-Hop調のビート感が心地好いジャジー&メロウ・チューン。ジャンルを超越したFKJの魅力を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=CoyOjv7eVLM

「Vibin' Out」
(((O)))ことJune Marieezyの女性ヴォーカルをフィーチャー。引き算的なサウンドで華のある(((O)))のヴォーカルを引き立てるメロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZASnh3Gbdwg

「Canggu」
雰囲気のあるサックスで牽引するジャジー&メロウ・グルーヴ。トラック・メイカーに止まらないマルチ・ミュージシャンならではのグッド・ヴァイヴがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=sNotIE0mX1w

「Blessed」
「Better Give U Up」と同系統のアイランド・モードのメロウ・チューン。メロウなギター&鍵盤は聴いているだけでバカンス気分になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LEmXsr5_VKw

「Die With A Smile」
ドリーミーなメロウ・チューン。ここでも引き算の美学が功を奏しています。
https://www.youtube.com/watch?v=5I9F5zzFgWI

「Lying Together (Interlude)」
「Lying Together」へナビゲートするインタールード。

「Lying Together」
アンビエントかつメロウなエレクトロ・サウンドが印象的なFKJの代表曲。淡々としたメロウネスが聴き重ねるほどクセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=BqaKBslbvZI

「Joy」
ディスコ・フュージョン調なのにチルアウトなフィーリングなのがFKJらしいのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=BFtYWAudpFA

「Why Are There Boundaries」
ラストはチルアウトなのにヴィンテージ感のあるメロウ・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DG4JMKzpe8g

都内は天候的にも開花状態でも花見がビミョーな感じですね。
どんな日曜になることやら・・・
posted by ez at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

AZ『Doe Or Die』

Nas『Illmatic』への参加で注目されたラッパーのデビュー作☆AZ『Doe Or Die』
Doe Or Die
発表年:1995年
ez的ジャンル:イーストコースト系ハードコアHip-Hop
気分は... :ハードコアだけどメロディアス!

今回は90年代Hip-Hop作品からAZ『Doe Or Die』(1995年)です。

AZ(本名:Anthony Cruz)は1972年N.Y.ブルックリン生まれのラッパー。

AZが知られるようになったのはNasの名盤『Illmatic』(1994年)収録曲「Life's a Bitch」への参加です。

これで注目を集めたAZはEMIとの契約に成功し、制作されたのが本作『Doe Or Die』(1995年)です。アルバムは全米R&Bアルバム・チャート第1位に輝き、シングル「Sugar Hill」もヒットするなど上々のデビューを飾りました。

その後も『Pieces of a Man』(1998年)、『9 Lives』(2001年)、『Aziatic』(2002年)、『A.W.O.L. 』(2005年)、『The Format』(2006年)、『Undeniable』(2008年)、『Legendary』(2009年)といったアルバムをリリースしています。

また、Nasの2ndアルバム『It Was Written』(1996年)への参加がきっかけで、NasFoxy BrownCormegaとのスーパー・ユニットThe Firmを結成し、アルバム『The Album 』(1997年)をリリースしています。

そして、 Wikipediaによれば、今年『Doe Or Die』の22年越しの第2弾『Doe or Die 2』がリリースされるみたいです。

デビュー・アルバムとなる本作『Doe Or Die』(1995年)は90年代Hip-Hop黄金期のヒット作であり、文句なしのクラシック作品ですが、意外に脚光を浴びる機会が少ないようにも思えます。

ジャケからはハードコアなイメージが先行しますが、トラックはメロディアスなものも多く、R&Bファンの方も馴染みやすいHip-Hop作品に仕上がっていると思います。

AZ本人に加え、Pete RockLunatic Mind
Loose、D.I.T.C.クルーの一員BuckwildAmar(Amar Pep)、L.E.S.DR PeriodN.O. JoeSpunk Biggaといったプロデューサーが起用されています。

また、NasErica ScottMiss JonesAmarといったアーティストがフィーチャリングされています。

シングル・ヒットしたクラシック「Sugar Hill」やリミックスの「Sugar Hill (Remix)」Pete Rockプロデュースの「Gimme Your's」「Rather Unique」、僕好みのメロウ・トラック「Ho Happy Jackie」、ソウル・フィーリングのタイトル・トラック「Doe Or Die」
、哀愁モードの「Your World Don't Stop」あたりが僕のお気に入りです。

2010年には『Doe Or Die』のリリース15周年を記念し、新録ヴァージョンや新録曲を追加収録した『Doe Or Die (15th Anniversay Edition)』もリリースされています。

『Doe Or Die (15th Anniversay Edition)』(2010年)
Doe Or Die (15th Anniversay Edition)

全曲紹介しときやす。

「Intro」
AZ/Lunatic Mindプロデュース。アルバムのイントロ。The Crooklyn Dodgers「Crooklyn」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=AFJbmhLzVsA

「Uncut Raw」
Looseプロデュース。ストリートの現実を訴えるハードコア・トラック。King Errisson「Back From the Dead」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=vydRy28WWkE

「Gimme Your's」
Pete Rockプロデュース。Nasをフィーチャーしています。本作らしいメロディアスな仕上がりであり、Minnie Riperton feat. Peabo Bryson「Here We Go」のネタのメロウ・トラックに、I-Level「Give Me」ネタのフレーズを印象的に使っています。AZとNasを繋いだ「Life's a Bitch」ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=WQkQG4k-Z-k

「Ho Happy Jackie」
Buckwildプロデュース。Kool & The Gang「Little Children」ネタとMilly & Silly「Gettin Down for Xmas」のブレイクを組み合わせたメロウ・トラックが僕好み。 「Sugar Hill」と並ぶ僕のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=nM4N5svMcII

「Rather Unique」
Pete Rockプロデュース。Les McCann「Anticipation」ネタを使ったPete Rockらしい洗練されたトラックを楽しめます。James Brown「Funky Drummer」やBig Daddy Kane feat. Biz Markie「Just Rhymin' With Biz 」の声ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0PccPy_pTM

「I Feel For You」
AZ/Amarプロデュース。Erica Scottの女性ヴォーカルをフィーチャー。胸の鼓動のようなビートとリンクすうように、AZがフロウを投げかけます。
https://www.youtube.com/watch?v=i_idK1cC178

「Sugar Hill」
L.E.S.プロデュース。デビュー・シングルとして全米チャート第25位、同R&Bチャート第12位のヒットとなったHip-Hopクラシック。Miss Jonesの女性ヴォーカルをフィーチャーしています。Juicy「Sugar Free」ネタのメロウ・トラックにのって、AZがライムを畳み掛けます。ここでもNas「Life's a Bitch」を小ネタ使い。
https://www.youtube.com/watch?v=S8tHa0z0I8s

「Mo Money, Mo Murder "Homicide"」
DR Periodプロデュース。Nasをフィーチャリングした2曲目。The O'Jays「Cry Together」をサンプリングした哀愁トラックをバックに、NasとAZが丁寧にライムを重ねます。CD上は本トラックの終盤にAZ/Lunatic Mindプロデュースの「Born Alone Die Alone」も含まれています。コチラはLonnie Liston Smith「Peaceful Ones」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=_siy-GbRV-Q

「Doe Or Die」
N.O. Joeプロデュース。タイトル曲は都会的なソウル・フィーリングのあるトラックがいい感じです。Grandmaster Flash & The Furious Five feat. Grandmaster Melle Mel & Duke Bootee「The Message」とNas「Life's a Bitch」ネタを挿入しています。
https://www.youtube.com/watch?v=miSShXMP9es

「We Can't Win」
AZ/Amarプロデュース。Amarがフィーチャリングしています。少しダークなピアノ・ループが不穏なムードを醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=X7CPrTvQdVI

「Your World Don't Stop」
Spunk Biggsプロデュース、Skiがリミックスしています。The O'Jays「Who Am I」、Average White Band「School Boy Crush」Lou Donaldson「You're Welcome, Stop on By」をサンプリングした哀愁トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=3EMMhJ5CUzc

「Sugar Hill (Remix)」
L.E.S.プロデュース/リミックス。オリジナル・ヴァージョンに加え、こちらのリミックスも人気です。EPMD「It Wasn't Me, It Was the Fame」ネタの本ヴァージョンはハードコア感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=q2yL412W48I

AZの他作品もチェックを!

『Pieces of a Man』(1998年)
Pieces of a Man

『9 Lives』(2001年)
9 Lives

『Aziatic』(2002年)
Aziatic

『A.W.O.L. 』(2005年)
Awol

『The Format』(2006年)
Format (Bonus Dvd)

『Undeniable』(2008年)
Undeniable

『Legendary』(2009年)
Legendary (Collector's Edition)

The Firm『The Album』(1997年)
THE FIRM
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2017年03月31日

Delaney & Bonnie『To Bonnie From Delaney』

Duane Allman全面参加の4thアルバム☆Delaney & Bonnie『To Bonnie From Delaney』
To Bonnie From Delaney
発表年:1970年
ez的ジャンル:夫婦スワンプ・ロック
気分は... :いよいよ年度末・・・

いよいよ年度末ですね。
年度末と年度初めは毎年少しフワフワした気分になり、落ち着きませんね。

こんな時には、どっしりとしたロック、特にアーシーなやつが聴きたい気分です。

今回はスワンプ・ロックの先駆者としてロック・ファンから高い支持を得ている夫婦デュオDelaney & Bonnie『To Bonnie From Delaney』(1970年)です。

Delaney BramlettBonnie Bramlettによる夫婦デュオDelaney & Bonnieの紹介は、2ndアルバム『Accept No Substitute』(1969年)に続き2回目となります。

4thアルバムとなる本作『To Bonnie From Delaney』(1970年)は、Eric ClaptonDave Masonらも参加したDelaney & Bonnie & Friends名義のライブ・アルバム『On Tour With Eric Clapton』(1970年)に次ぐ作品です。

本作では、それまでこの夫婦デュオを支えてきたミュージシャン達が多忙となり、レコーディング・メンバーが大幅に入れ替わっています。そんな中で特筆すべきはThe Allman Brothers BandDuane Allmanが全面参加している点です。

プロデュースはJerry WexlerTom DowdDelaney Bramlett

レコーディングにはBonnie Bramlett(vo)、Delaney Bramlett(vo、g)をはじめ、Duane Allman(g)、Little Richard (p)、King Curtis(ts)、Jim Gordon(p、org)、Bobby Whitlock(p)、後にLittle Featに加入するKenny Gradney(b)とSam Clayton(congas)、Flying Burrito BrothersSneaky Pete Kleinow(steel g)、Jim Dickinson (p)、Mike Utley(p)、Charlie Freeman (g)、Sammy Creason(ds)、Tommy McClure(b)というThe Dixie Flyersの5名、さらにThe Memphis HornsWayne Jackson (tp)、Andrew Love(sax)等が参加しています。

King Curtis参加のファンキー・ロック「They Call It Rock and Roll Music」、Duane Allmanのギターが唸る豪快なロック・チューン「Living on the Open Road」、シングル・ヒットした「Soul Shake」、Bonnieのソウルフル・ヴォーカルを満喫できるゴスペル調バラード「The Love of My Man」「Lay Down My Burden」、Duane Allmanのギターも楽しめるアコースティックなカントリー・ブルース「Medley:Come On In My Kitchen/Mama, He Treats Your Daughter Mean/Goin' Down the Road Feelin' Bad」あたりが僕のお気に入りです。

レコーディング・メンバーが大幅に入れ替わっても、夫婦スワンプ・ロックの底力を見せつけてくれた力作だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Hard Luck and Troubles」
Delaney Bramlett作。軽快なサザン・ソウル調サウンドでアルバムは幕を開けます。Dixie Flyersの面々やThe Memphis Hornsが好サポートしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Kw8CVYybaJY

「God Knows I Love You」
Delaney Bramlett/Mac Davis作。ブルージーなカントリー・テイストが味わい深い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=gDwMD4xBTfU

「Lay Down My Burden」
Steve Bogard/Mike Utley作。Bonnieのソウルフル・ヴォーカルが栄えるゴスペル調のバラード。バック・コーラス隊との掛け合いは迫力があります。

「Medley:Come On In My Kitchen/Mama, He Treats Your Daughter Mean/Goin' Down the Road Feelin' Bad」
Robert Johnsonの「Come On In My Kitchen」、Ruth Brownのヒット曲「Mama, He Treats Your Daughter Mean」(Herbert Lance/Charles Singleton/John Wallace作)、トラディショナルのカヴァー「Goin' Down the Road Feelin' Bad」というメドレー。Duane Allmanのギターも楽しめるアコースティックなカントリー・ブルースに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9u-Sx0dz79U

「The Love of My Man」
Theola KilgoreのR&Bヒットをカヴァー(Ed Townsend作)。「Lay Down My Burden」と同じくBonnieのソウルフル・ヴォーカルを満喫できるゴスペル調バラード。Bonnieの歌いっぷりの良さに惚れます。
https://www.youtube.com/watch?v=6wd0MPekB5U

「They Call It Rock and Roll Music」
Delaney Bramlett作。ゲストでKing Curtisが参加しています。King Curtisのサックスに加え、Delaney & Bonnieのシャウトが格好良いファンキーなスワンプ・ロックです。
https://www.youtube.com/watch?v=ucYlAO54Yc4

「Soul Shake」
Peggy Scott & Jo Jo Benson、1969年のR&Bヒットをカヴァー(Margaret Lewis/Myrna Smith作)。シングルとして全米チャート第43位となっています。ファンキーに弾けたソウル・グルーヴは盛り上がります!
https://www.youtube.com/watch?v=wFRX9EvQOO0

「Miss Ann」
ゲストのLittle Richardのカヴァー(Little Richard/Enotris Johnson作)。偉大なロックン・ロール・スターLittle Richardへのリスペクトを感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=cfbPM6Fj4NE

「Alone Together」
Delaney Bramlett/Bonnie Bramlett/Bobby Whitlock作。カラッとしたロックン・ロールはプレイヤー達が演奏を楽しんでいる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HAVUuqDft_k

「Living on the Open Road」
Delaney Bramlett作。Duane Allman目当ての方にとってのハイライトはこの演奏かもしれません。スカイ・ドックのプレイを存分に楽しみましょう!演奏全体も豪快なロック・サウンドが格好良すぎます。
https://www.youtube.com/watch?v=-TOpLCYaTCY

「Let Me Be Your Man」
白人ソウル・マンGeorge Souleのカヴァー(George Soule/Terry Woodford作)。Delaneyがソウル・バラードを味わい深く歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=KpWnaJvTW1M

「Free the People」
Barbara Keith作品のカヴァー。作者本人のヴァージョンは『Barbara Keith』(1972年)に収録されています。Barbra Streisandも『Stoney End』(1971年)で取り上げていましたね。この曲もシングル・カットされ、全米チャート第73位となっています。チューバも加わったブラス・アレンジとゴスペル調コーラスの組み合わせは、僕には少し奇異に聴こえてしまうのですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=zCC6VtlBdg0

Delaney & Bonnieの他作品もチェックを!

『Home』(1969年)
Home

『Accept No Substitute』(1969年)
Original Delaney & Bonnie: Accept No Substitute

Delaney & Bonnie & Friends『On Tour With Eric Clapton』(1970年)
Delaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton

『Motel Shot』(1971年)
モーテル・ショット(SHM-CD)

『D&B Together』(1972年)
D&B Together
posted by ez at 02:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする