2019年02月27日

Shuggie Otis『Freedom Flight』

名曲「Strawberry Letter 23」収録☆Shuggie Otis『Freedom Flight』
フリーダム・フライト(期間生産限定盤)
発表年:1971年
ez的ジャンル:早熟ギタリスト系ブルース/ソウル/ファンク
気分は... :早熟のブルース!

今回はShuggie Otis『Freedom Flight』(1971年)です。

1953年L.A.生まれ。偉大なブルース・ミュージシャンJohnny Otisを父に持つ天才ギタリストShuggie Otisの紹介は、『Inspiration Information』(1974年)に続き2回目となります。

実は『Inspiration Information』(1974年)の再発CDのボーナス・トラックに本作『Freedom Flight』の人気4曲が追加収録されており、それらについては『Inspiration Information』の記事でコメント済みなのですが、改めてオリジナル・アルバムの構成でおさらいしたく思います。

本作『Freedom Flight』(1971年)は、『Here Comes Shuggie Otis』(1970年)に続く2ndアルバムとなります。

プロデュースは父Johnny Otis

レコーディングにはShuggie Otis(vo、g、b、org、p、ds、bells)以下、Johnny Otis(per、vo)、Wilton Felder(b)、George Duke(org、el-p、celesta)、Aynsley Dunbar(ds)、Mike Kowalski (ds)、Richard Aplanalp(ts、oboe、fl)、James "Supe" Bradshaw(harmonica、)、Venetta Fields(back vo)、Clydie King(back vo)、Sherlie Matthews(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

ブルースを軸にソウル、ファンク、ロックを飲み込んだ音世界は、当時17歳とは思えない早熟ぶりです。

The Brothers Johnsonのカヴァー・ヒットでお馴染み、サンプリング・ソースとしても人気の「Strawberry Letter 23」がハイライトですかね。

それ以外にグルーヴィーなファンク・ロック「Ice Cold Daydream」、父Johnny Otisとの共作「Sweet Thang」、13分近くある幻想的なチル・アウト「Freedom Flight」がおススメです。

早熟の天才ギタリストが紡ぎ出す音世界を満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Ice Cold Daydream」
Shuggie Otis作。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。Shuggieの早熟ギターを堪能きるグルーヴィーなファンク・ロック。ドライヴ感が格好良いです!
https://www.youtube.com/watch?v=bm6yS2b_W5k

「Strawberry Letter 23」
Shuggie Otis作。1977年に全米R&Bチャート第1位、全米チャート第5位となったThe Brothers Johnsonのカヴァーで知られる曲のオリジナル。哀愁メロウのフォーキー・ソウルと趣がいいですね。中盤以降のサイケ&コズミックな音世界も印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=iAPPAJ1sT8g

The Brothers Johnson以外にKiara、Tevin Campbell 、Digital Underground等もカヴァーしています。また、Beyonce「Be With You」De La Soul「Much More」、Fat Boys「All Day Lover」、Above the Law「The Streets」、Sam Sparro「Cottonmouth」等でサンプリングされています。
The Brothers Johnson「Strawberry Letter 23」
 https://www.youtube.com/watch?v=rquygdjf0d8
Kiara「Strawberry Letter 23」
 https://www.youtube.com/watch?v=7iPq9vephZU
Tevin Campbell「Strawberry Letter 23」
 https://www.youtube.com/watch?v=DwgprId0mQk
Digital Underground「Strawberry Letter 23」
 https://www.youtube.com/watch?v=N53K-GEdp9I
Beyonce「Be With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=wsvxMVKnlY4
De La Soul「Much More」
 https://www.youtube.com/watch?v=VojfkAZZqXA
Fat Boys「All Day Lover」
 https://www.youtube.com/watch?v=yw_wV1Humss
Above the Law「The Streets」
 https://www.youtube.com/watch?v=k61IwSoe1e0
Sam Sparro「Cottonmouth」
 https://www.youtube.com/watch?v=OxVq4y-n-0Y

「Sweet Thang」
Johnny Otis/Shuggie Otis作。父Johnny Otisとの共作曲。ブルース色を前面に打ち出した激シブの演奏。少しサイケなアクセントもこの時代らしいですね。とても17歳のミュージシャンの作品とは思えません。
https://www.youtube.com/watch?v=8uzqP2YKBSw

「Me and My Woman」
Gene Barge作。Little Joe Blue等で知られる楽曲のカヴァー。早熟ぶりを発揮したビターな味わいのブルース・ロックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6-dRG5rRado

「Someone's Always Singing」
Kenny Kahn/Shuggie Otis作。男の哀愁も感じるメロウ・ソウル調のバラード。この落ち着き、本当に17歳なのか?
https://www.youtube.com/watch?v=3Jug3btfjsY

「Purple」
Shuggie Otis作。彼の原点はブルースであることを再確認させてくれる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=jtPGd1mJTw0

「Freedom Flight」
Shuggie Otis作。ラストは13分近くある長尺曲。幻想的なチル・アウト・チューン。スピリチュアル・ジャズ好きの人あたりもグッとくる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=J3tMq6K5SGQ

Al Kooper & Shuggie Otis『Kooper Session』(1969年)
クーパー・セッション

『Here Comes Shuggie Otis』(1970年)
Here Comes Shuggie Otis

『Inspiration Information』(1974年)
インスピレーション・インフォメーション(期間生産限定盤)
posted by ez at 03:11| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月26日

Marva King『Feels Right』

キュートなアーバン・メロウ/AOR☆Marva King『Feels Right』
フィールズ・ライト(期間生産限定盤)
発表年:1981年
ez的ジャンル:アーバン・メロウ/AOR
気分は... :祭りのあと・・・

個人的に一年で一番大事なイベントを終え、少し脱力状態・・・
こんなときはキュートな女性ヴォーカルで癒されたい・・・

今回は80年代アーバン・メロウ/AOR作品からMarva King『Feels Right』(1981年)です。

Marva Kingはミシガン州出身の女性ソウル・シンガー。

プロデューサーのRichard Perryに見出され、1981年にデビュー・アルバムとなる本作『Feels Right』をリリースします。

さらに『Feels Right』と同じ1981年にスタジオ・ミュージシャンによるユニットMadagascarのメンバーとして、アルバム『Spirit Of The Street』(1981年)をリリースしています。

その後はセッション・シンガーとして活躍する傍ら、Morris Rentie, Jr.とのユニットAnswered Questionsとしてアルバム『Happiness Is....』(1990年)をリリースし、1997年にはPrince殿下率いるThe New Power Generationの一員に加わっています。

2000年代に入ると、再評価の高まりも手伝ったのか、3枚のソロ・アルバムをリリースしています。

本作『Feels Right』(1981年)は、Marvaのキュートなヴォーカルが映えるアーバン・メロウなAOR作品として再評価の高い1枚です。

プロデュースはRichard Perry

レコーディングにはAndrew Gold(g、ds)、Paul Jackson Jr.(g)、Marlo Henderson(g)、Tim May(g)、John Barnes(p、el-p)、Greg Phillinganes(el-p)、Ed Walsh(syn)、James Newton Howard(syn)、Tom Snow(syn)、Freddie Washington(b)、(b)、Scott Edwards(b)、Jeff Porcaro(ds)、Ollie Brown(ds)、Bobbye Hall(per)、Paulinho Da Costa(per)、Don Myrick(ts、as、fl)、Alex Brown(back vo)、Lynne Blythe Davis(back vo)、Maxayn Lewis(back vo)、Maxine Waters(back vo)、Mortonette Jenkins(back vo)、Stephanie Spruill (back vo)、Terry Holcolm(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

アーバン・メロウ・グルーヴのタイトル曲「Feels Right」、シングルにもなったメロウ・バラード「Do You Want To Make Love」Kenny LogginsPagesヴァージョンでお馴染みの名曲カヴァー「Who's Right Who's Wrong」、AOR人気曲「Isle Of Castaways」あたりがおススメです。

キュートなアーバン・メロウ作品にKOされてみては?

全曲紹介しときやす。

「Feels Right」
タイトル曲はフリーソウル好きが気に入りそうなアーバン・メロウ・グルーヴ。華やかなアーバン・サウンドをバックに、Marvaのキュートなヴォーカルが輝きを増します。
https://www.youtube.com/watch?v=6b7lhZssHiY

「Do You Want To Make Love」
シングル・カットもされた楽曲。Marvaの透明感のある艶やかなヴォーカルが映えるメロウ・バラード。美しいストリングスがロマンティック・ムードを演出します。
https://www.youtube.com/watch?v=Ml9ddMLvPc0

「Think It Over」
アーバンなファンキー・メロウ。都会的なファンキー・サウンドと共にMarvaのヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=jkIv5b786cU

「Suspicions」
Eddie Rabbittのヒット曲をカヴァー。オリジナルは『Loveline』(1979年)に収録されています。AOR好きの人は気に入るであろう哀愁モードのアーバン・メロウ。切ないMarvaのヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=UQQIWAiuy_M

「Who's Right Who's Wrong」
Kenny Loggins/Richard Page作の名曲カヴァー。Pagesヴァージョンは『Future Street』(1979年)、Kenny Logginsヴァージョンは『Keep The Fire』(1979年)に収録されています。個人的にはPagesヴァージョンが大好きですが、本ヴァージョンもMarvaらしい透明感のあるヴォーカルを活かした素敵なメロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uswhSB5M3yg

「Two Lovers」
Mary Wells、1962年のヒット曲をカヴァー(Smokey Robinson作)。60年代ソウル・フィーリングと80年代アーバン・サウンドを調和させているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XEwbApFWNGU

「Memories」
Rhetta Hughes、Peggie Blueも取り上げたJerry Ragavoy作品をカヴァー。哀愁バラードを情感たっぷりに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=Sk9xOMDPIlg

「Isle Of Castaways」
AOR好きにとっての本作のハイライトはMarva Kingのオリジナルである本曲かもしれませんね。サンセットが似合いそうなメロウ・チューンはMarvaの魅力全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=yKr0YZ68NSY

「Here We Go Again」
EW&Fあたりのポップ・ソウルなディスコ・チューンを意識したダンス・チューン。80年代らしいシンセのキラキラ感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=YjASkePAmCk

「Feeeling Wonderful Feelings」
ラストはMarvaのキュート・ヴォーカルが映えるメロウ・ミディアムでロマンティックに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5lEHTRQxdOs

ご興味がある方はMadagascarAnswered Questionsもチェックしてみては?

Madagascar『Spirit Of The Street』(1981年)
SPIRIT OF THE STREET

Answered Questions『Happiness Is....』(1990年)
Happiness Is...
posted by ez at 12:06| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月24日

Nanna.B『Solen』

Shafiq Husayn、Anderson .Paak、Mndsgn参加☆Nanna.B『Solen』
SOLEN (ソーレン)
発表年:2018年
ez的ジャンル:L.A.産北欧ネオソウル
気分は... :柔らかな刺激作・・・

新作アルバムからデンマーク出身の女性シンガーがL.A.でレコーディングした次世代ネオソウル作品、Nanna.B『Solen』です。

ドイツの人気レーベルJakarta Recordsからのリリースです。

Nanna.B(本名:Nana Bjerregaard)はデンマーク出身の女性シンガー/ソングライター/プロデューサー。

幼少期から音楽に親しみ、アフリカ音楽、カリブ音楽、ファンク、R&B/ソウルなど様々なジャンルの音楽に影響を受けたようです。

ビジュアルアートを学ぶために美大に通っていましたが、音楽の創作意欲が湧き上がり、2012年に1stアルバム『Vitaphone』を自主制作します。

『Vitaphone』の音源を送ったことがきっかけで、彼女がファンであったSa-Ra Creative PartnersShafiq Husaynと知り合い、L.A.を頻繁に訪れるようになります(2017年にL.A.に移住)。

Shafiq Husaynを介して、ブレイク前のAnderson .PaakStones Throw期待のプロデューサー/ビートメイカーMndsgn等とも親交を持つようになります。

その後、Jakarta Recordsに所属するHip-HopアーティストIvan Ave「I Do」Mndsgnプロデュース)、カナダ、バンクーバー出身のHip-HopユニットPotatohead People「Morning Sun」等でNanna.Bがフィーチャリングされ、彼女への注目が高まります。

そして、L.A.での刺激を糧に制作された2ndアルバムが本作『Solen』です。殆どがL.A.でのレコーディングです。Jakarta Recordsからのリリースです。

アルバム・タイトルはデンマーク語で"太陽"を意味します。ちなみにジャケは、花屋でも働く彼女が太陽をモチーフに自らデザインしたものだそうです。

アルバムには、Shafiq HusaynAnderson .PaakMndsgnをはじめ、L.A.を拠点とするR&Bシンガー/プロデューサー/マルチ・インストゥルメンタリストIman Omari、イスラエル出身で現在をL.A.を拠点とするプロデューサーCohenbeats、フランス在住のプロデューサーAstronote、ラッパーVersesの別名義C. Palmerといった多彩なプロデューサーが起用されています。

北欧ネオソウルの幻想的ムードに、L.A.の最新Hip-Hop/R&Bの刺激が加わった独自の次世代ネオソウルになっているのがいいですね。次世代ネオソウルという点では、L.A.の次世代ネオソウル・バンドMoonchildあたりに通じる雰囲気もありますが、本作にはHip-Hop/トラックメイカー的な魅力もあります。

Nanna.Bの柔らかな歌声×メロウ&ドリーミー・サウンドが織り成す幻想的な音世界に、時折、最新Hip-Hopビートの刺激も楽しめる、欲張りな1枚に大満足です。

柔らかな刺激作をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Solen」
Anderson .Paak/Nanna.Bプロデュース。本作で唯一、デンマーク語で歌われたタイトル曲がオープニング。太陽の光をそのまま音にしたような幻想的でアンビエントな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=fEwrVJRmJ_g

「Suitcase」
Astronoteプロデュース。Astronoteによる美しいトラックの中に、Nanna.Bが透明感のあるヴォーカルが溶け込んでいくようなメロウな次世代ネオソウル。Moonchildあたりが好きな人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=cJg8r-fJo1U

「Golden」
Anderson .Paakプロデュース。Anderson .Paakによるトラックが刺激的です。
https://www.youtube.com/watch?v=58UnWjRJwFo

アルバム未収録ですが、オリジナル・ヴァージョンとは別に、Hodgyのラップをフィーチャーしたヴァージョンもあります。
Nanna.B feat. Hodgy「Golden」
https://www.youtube.com/watch?v=eA9uWxf6OcQ

「Find U」
Cohenbeats/Shafiq Husayn/Anderson .Paakプロデュース。AstronoteやJosef Leimbergも参加したアルバムで最も完成度の高いトラック。少し幻想的なサウンドをバックに、自分自身と内なる対話をするNanna.Bのヴォーカルがジワジワ染み渡ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=UaZmpLoUWI8

「Indigo」
Shafiq Husaynプロデュース。1分強の小曲ですが、不思議なドリーミー感が印象的です。タイトルはShafiq Husaynの娘の名前です。
https://www.youtube.com/watch?v=NaZwNMiD0sQ

「Beaches」
Iman Omari/Mndsgnプロデュース。彼女の魅力が伝わってくるビューティフル・チューン。夢の中を彷徨うような雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2WZiEjJuJ2c

「Harmonical」
C. Palmerプロデュース。僕の好きな引き算の美学を感じる仕上がり。Nanna.Bのヴォーカルに優しく包み込まれる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=kJ53nBNHL84

「U Already Know」
Shafiq Husayn/Nanna.Bプロデュース。Shafiq Husaynらしいセンスに溢れたビートをバックに、Nanna.Bがコケティッシュなヴォーカルを聴かせる次世代ネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=Ra_o8md1Aik

「Magnetars」
Iman Omariプロデュース。Nanna.BとIman Omariのコラボ。幻想的なトラックの中に磁場のような見えない大きな力を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Yuoa5QAfOsQ

「Live Love Life」
Astronoteプロデュース。Astronoteのサウンド・センスとNanna.Bとの相性の良さを感じるメロウ&ドリーミーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=m-Z8D-kEEm0

「Odyssea」
Shafiq Husayn/Nanna.Bプロデュース。エキゾチック・ムードの幻想的サウンドが印象的です。これもワールドミュージックにも親しんできた彼女らしい音世界なのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=kZwEQLc4734

「Hollow Moon」
Nanna.Bプロデュース。Low Leafのハープ、Nanna.Bのヴォーカルのみのシンプルさが厳かな雰囲気を演出します。
https://www.youtube.com/watch?v=NMqxvIFv6GI

国内盤CDのボーナス・トラックとして、「Lapis EP」(2018年)収録の「Cowrie's Words」「Maybe She」の2曲が追加収録されています。共にローファイ感覚ですが、それが逆に良かったりします。
posted by ez at 00:11| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月23日

Bobby Womack『Lookin' For A Love Again』

モダンな南部フィーリングが魅力☆Bobby Womack『Lookin' For A Love Again』
ルッキング・フォー・ア・ラヴ・アゲイン
発表年:1974年
ez的ジャンル:ザ・ラスト・ソウルマン
気分は... :塩辛いメロウネス・・・

今回は"ザ・ラスト・ソウルマン"Bobby Womackが1974年にリリースした『Lookin' For A Love Again』です。

Bobby Womack(1944-2014年)に関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Communication』(1971年)
 『Understanding』(1972年)
 Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』(1972年)
 『Pieces』(1978年)

6thアルバムとなる本作『Lookin' For A Love Again』からは初のUSシングル・チャートTop10入りシングル「You're Welcome, Stop on By」が生まれています。

プロデュースはBobby Womack自身。

Muscle Shoals Sound Studiosでのレコーディングです。

レコーディングにはBobby Womack(vo、g)、Jimmy Johnson(g)、Pete Carr(g)、Rhino Rheinardt(g)、Tippy Armstrong(g)、David Hood(b)、Barry Beckett(key)、Clayton Ivey(key)、Truman Thomas(key)、Roger Hawkins(ds)、Friendly Womack, Jr.(back vo)、Curtis Womack(back vo)、Cecil Womack(back vo)、Harry Womack(back vo)等が参加しています。

『Communication』(1971年)からMuscle Shoalsでのレコーディングを続けてきたBobby Womackですが、本作でMuscle Shoals時代に区切りをつけることになります。

その意味では、Muscle Shoalsレコーディングの集大成的な作品と呼べるかもしれません。南部フィーリングのソウル作品ですが、イナたさとモダンな感覚の絶妙なバランスがいいですね。

前述のUSチャート第10位、US R&Bチャート第1位のヒット曲「Lookin' for a Love」、US R&Bチャート第5位となった名曲「You're Welcome, Stop on By」というシングル2曲がハイライトです。

それ以外にハートウォーミングなミディアム・バラード「I Don't Wanna Be Hurt by Ya Love Again」、Muscle Shoals Rhythm Sectionの好バッキングにグッとくるファンキー・チューンの「Let It Hang Out」「There's One Thing That Beats Failing」、ニューソウル調の「Don't Let Me Down」、味わい深いバラード「Point of No Return」がおススメです。

この時期のBobby Womackの充実ぶりに大満足の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Lookin' for a Love」
James Alexander/Zelda Samuels作。The Valentinos時代のヒット曲(1962年)のセルフ・カヴァーがオープニング。前述のように、シングルとして初のUSチャートTop10入りし、US R&BチャートではNo.1となっています。初の軽やかリズムの南部フィーリングが開放的な気分してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Vxb2wg3scdA

「I Don't Wanna Be Hurt by Ya Love Again」
Bobby Womack作。南部ならではのハートウォーミングな雰囲気のミディアム・バラード。イントロがStevie Wonder「My Cherie Amour」っぽい感じも好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=HzrVLbm3-i8

「Doing It My Way」
Bobby Womack作。オーセンティックなバラードを少し抑えたトーンのWomack節で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=2e1HnJMLb3o

Doomzday「Material Things」、Bow Wow「My Way」のサンプリング・ソースとなっています。
Doomzday「Material Things」
 https://www.youtube.com/watch?v=fwryPSS7Vl4
Bow Wow「My Way」
 https://www.youtube.com/watch?v=nAD2sifpIpE

「Let It Hang Out」
Bobby Womack作。Muscle Shoals Rhythm Sectionの面々らしいバッキングが抜群に格好良いファンキー・ロック調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=pBofHK7gSec

「Point of No Return」
Jim Ford作。味わい深いヴォーカルにグッとくる感動バラード。抑えの効いたバッキングも含めて胸に染み入ります。
https://www.youtube.com/watch?v=oiNmW_Ui0Yg

「You're Welcome, Stop on By」
Bobby Womack/Truman Thomas作。「Lookin' for a Love」に続くシングルとして、US R&Bチャート第5位のヒットとなりました。後述するようにカヴァーも多い名曲です。本作らしいモダンな南部フィーリングにグッとくるミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=h1P7FWZgruA

当ブログで紹介したRufus featuring Chaka KhanLouie Vega feat. Lisa Fischer & Cindy Mizelleをはじめ、Lou Donaldson、Momie-O feat. Vicki Anderson、Ahmad Jamal、Paul Young、Calvin Richardson、Thom Douvanがカヴァーしています。

また、9th Wonder「Beat 11」、Access Immortal「Midnight Creep」、Free Speech & Ro. Blvd「Replace U」、Little Brother feat. Quiana「What We Are」のサンプリング・ソースになっています。

Rufus feat. Chaka Khan「Stop on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=cZFm5nmh_KQ
Louie Vega feat. Lisa Fischer & Cindy Mizelle「Stop on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=ClK-K2HqmIw
Momie-O feat. Vicki Anderson「You're Welcome, Stop on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=JrEno9RJxW0
Calvin Richardson「You're Welcome, Stop on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=m4wtd0STRX4
9th Wonder「Beat 11」
 https://www.youtube.com/watch?v=6WxKbclKGLc
Free Speech & Ro. Blvd「Replace U」
 https://www.youtube.com/watch?v=kh6eMsmUm14
Little Brother feat. Quiana「What We Are」
 https://www.youtube.com/watch?v=VcDF2jq3rDw

「You're Messing Up a Good Thing」
Clayton Ivey/Frank Johnson/Terry Woodford作。Womackらしい少し塩辛いヴォーカルが映えるメロウ・ミディアム。ストリングスも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=f3Nv8xENnis

「Don't Let Me Down」
Truman Thomas作。クラヴィネットやギターのディストーションが印象的なニューソウル調のファンキー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=kgYiiHwMyRA

「Copper Kettle」
Albert Frank Beddoe作。アーシーな味わいが激シブなカントリー・ソウル調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=oX4A6nBUR-c

「There's One Thing That Beats Failing」
Bobby Womack/Truman Thomas作。Muscle Shoals Rhythm Sectionの格好良いバッキングによるモダンなファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ydqsGlGNCMk

Bobby Womackの他作品をチェックを!

『Fly Me to the Moon』(1968年)
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

『My Prescription』(1969年)
マイ・プレスクリプション

『Communication』(1971年)
コミュニケーション

『Understanding』(1972年)
Understanding

Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』(1972年)
Across 110th Street

『Facts of Life』(1973年)
Facts of Life

『I Don't Know What the World Is Coming To』(1975年)
誰にも未来はわからない

『Safety Zone』(1975年)
安全地帯

『BW Goes C&W』(1976年)
ボビー・ウーマック・ゴーズ・カントリー&ウエスタン

『Home Is Where the Heart Is 』(1976年)
我が魂の故郷(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『Pieces』(1978年)
ピーシズ(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『Roads of Life』(1979年)
ロード・オブ・ライフ(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)

『The Poet』(1981年)
Poet

『The Poet II』(1984年)
Poet 2
posted by ez at 02:22| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月22日

Willie Bobo『Bobo's Beat』

記念すべき初リーダー作☆Willie Bobo『Bobo's Beat』
ボボズ・ビート
発表年:1963年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン・ジャズ
気分は... :ラテンで活性化・・・

月曜から嵐の1週間を覚悟していましたが、昨日はさまざまな出来事が集中し、心身共に疲労困憊・・・こんなときはラテンな音で活性化しよう!

今回はラテン・パーカッション/ティンバレス奏者Willie Boboの初リーダー作『Bobo's Beat』(1963年)です。

N.Y.スパニッシュ・ハーレム出身のニューヨリカンWillie Bobo(本名:William Correa)(1934-1983年)に関して、当ブログでこれまで紹介したのは以下の3枚。

 『Uno Dos Tres 1-2-3』(1966年)
 『Juicy』(1967年)
 『Bobo Motion』(1967年)
 『Bobo』(1979年)

Mongo Santamariaと共に、Tito Puente楽団、Cal Tjaderのクインテットで活躍し、その後Herbie Mannの楽団で活動していたWillie Boboが、同楽団脱退後にレコーディングした初リーダー作が本作『Bobo's Beat』(1963年)です。

レコーディングにはWillie Bobo(vo、per、timbales)、Clark Terry(tp)、Joe Farrell(ts)、Frank Anderson(org、p)等のミュージシャンが参加しています。

プロデュースはTeddy Reig

N.Y.ラテンを代表するラテン・パーカッション/ティンバレス奏者Willie Boboですが、本作ではブラジリアン・ジャズ/ボッサ・ジャズへのアプローチが目立ちます。

ただし、ブラジリアン・ジャズ/ボッサ・ジャズにニューヨリカンならではのラテン・テイストを巧みに融合させているのが本作の魅力です。

今聴いても実に新鮮なブラジリアン・グルーヴ/ラテン・グルーヴだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bon Sueno」
Frank Colon作。ビッグ・バンド風の華やかなラテン・ジャズがオープニング。軽快なラテン・ビートにのって、Joe Farrellが鮮やかなソロを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C_oe6BhbOgA

「Naked City Theme」
Billy May作。ラテンならではのムーディー・サウンドを楽しめます。哀愁を帯びたオルガンの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=z2yITQU_ox4

「Felicidade」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。ボサノヴァ名曲をラテン×アフロ・ブラジリアンな感じで聴かせてくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ApB9PLAh6sE

本曲に関して、当ブログではRamsey Lewis TrioKenny DrewMilton NascimentoSirius BClaude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's SevenDiana PantonTania Mariaのカヴァーも紹介済みです。

「Bossa Nova in Blue」
Frank Anderson作。ボサノヴァ・オルガン奏者Walter Wanderley好きの人は思わずニンマリしそうなオルガン・ボッサ・ジャズです。
https://www.youtube.com/watch?v=PPpZo7sDQ9M

「Boroquinho」
Roberto Menescal/Christopher Boscole作。Menescalのボサノヴァ名曲「小舟」をカヴァー。ビッグ・バンド風の華やかなホーン・アンサンブルとボッサ・ビートの組み合わせが絶妙なボッサ・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=vApuSbV6O5k

本曲について、当ブログではElis Regina『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』『Elis Regina in London』『Aquarela Do Brasil』収録の3ヴァージョンやO QuartetoStacey KentTamba TrioHerbie Mann & Tamiko JonesMaysaのカヴァーを紹介済みです。

「Crisis」
Freddie Hubbard作品のカヴァー。Hubbard自身のヴァージョンは『Ready For Freddie』(1962年)に収録されています。Art Blakey & The Jazz Messengers『Mosaic』(1962年)でもお馴染みですね。ニューヨリカンならではのブラジリアン・ジャズといった雰囲気がいいですね。お見事です!
https://www.youtube.com/watch?v=CGes7YxG9fA

「Mi Fas y Recordar」
Bill Salter作。軽やかな疾走するボッサ・ビートと華やかなラテンのエッセンスを見事に融合させています。メリハリの効いたホーン・アンサンブルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=vDJ5YOJRCKM

「Capers」
Tom McIntosh作。華やかなホーン・アンサンブルとWillie Boboならではのニューヨリカンなボッサ・ビートの組み合わせがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=9LzOY1--S2U

「Let Your Hair Down Blues」
Frank Anderson作。じらせていたようにラストはラテン・ビート全開で締め括ってくれます。ブルージーなオルガンも実にクール!
https://www.youtube.com/watch?v=hoSvWhcYsh8

Willie Boboの他作品もチェックを!

『Bobo! Do That Thing/Guajira』(1963年)
Do That Thing

『Let's Go Bobo!』(1964年)
レッツ・ゴー・ボボ

『Uno Dos Tres 1-2-3』(1966年)
Uno Dos Tres & Spanish Grease

『Bobo Motion』(1967年)
Bobo Motion (Dig)

『Juicy』(1967年)
Juicy

『A New Dimension』(1968年)
New Dimension (Special Packaging)

Willie Bobo & The Bo-Gents『Do What You Want To Do, Tomorrow Is Here』(1971年)
Do What You Want to Do

『Tomorrow Is Here』(1977年)
トゥモロー・イズ・ヒア

『Hell of an Act to Follow/Bobo』(1978/1979年) ※2in1CD
HELL OF AN ACT TO FOLLOW / BOB

『Bobo』(1979年)
ボボ【完全生産限定盤】
posted by ez at 01:05| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする