2021年01月27日

Basso Valdambrini Quintet『Basso Valdambrini Quintet』

双頭コンボの第一弾☆Basso Valdambrini Quintet『Basso Valdambrini Quintet』
Basso Valdambrini Quintet
録音年:1959年
ez的ジャンル:伊達男ハードバップ
気分は... :Grazie!

今回はGianni Basso(ts)とOscar Valdambrini(tp)の双頭コンボQuintetto Basso-Valdambri『Basso Valdambrini Quintet』(1959年)です。

サックス奏者Gianni Basso(1931-2009年)とトランペット奏者Oscar Valdambrini(1924-1997年)を双頭リーダーにしたイタリアン・ジャズの至宝コンボについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 Basso Valdambrini Quintet『Basso Valdambrini Quintet Plus Dino Piana』(1960年)
 Quintetto Basso-Valdambri『Walking in the Night』(1960年)
 Sestetto Basso-Valdambrini『The Best Modern Jazz in Italy 1962』(1962年)

1955年の結成から1973年までイタリアのジャズ・シーンを牽引してきたイタリア・ジャズ界の功労者と呼べるコンボであると同時に、今日のクラブジャズに多大な影響を与えたBasso-Valdambri

クラブジャズ世代からBasso-Valdambriへのリスペクトは、イタリアのクラブジャズ・ブームの立役者であるマエストロNicola ConteがプロデュースしたBasso-Valdambriniへのトリビュート・アルバムSchema Sextet『Look Out』(2000年)に象徴されています。

本作『Basso Valdambrini Quintet』(1959年)は、この双頭コンボの第一弾アルバムとなる作品です。

レコーディング・メンバーはGianni Basso(ts)、Oscar Valdambrini(tp)、Renato Sellani(p)、Giorgio Azzolini(b)、Gianni Cazzola(ds)の5名。

他の作品同様に、今聴いても全く色褪せないスタイリッシュで格好良い演奏に魅了されます。

次作『Walking in the Night』でも演奏していたアフロ・キューバン人気曲「Lotar」をはじめ、「Come Out Wherever You Are」「Parlami D'Amore Mariu'」といったスリリングな演奏に魅了されます。

リリカルなバラード「Everything Happens To Me」、落ち着きが魅力の「Fan-Tan」「Like Someone In Love」、開放的でスタイリッシュな「Gone With The Wind」あたりも僕のお気に入りです。

伊達男たちのハードバップ、格好良すぎます!

全曲を紹介しときやす。

「Come Out Wherever You Are」
Jule Styne作。Basso-Valdambriniの素敵なアンサンブルと共にアルバムは幕を開けます。このコンボらしい格好良いハードバップを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=DTsAarcSY08

「Fan-Tan」
Russ Freeman作。落ち着いたオトナ・ジャズといった感じです。Valdambrini〜Basso〜Sellaniと続くソロも紳士な雰囲気でグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=Rg6Pa0LqQ8E

「I Wanna Be Kissed」
Harold Spina作。ミュージカル『Good Boy』(1928年)のために書かれた曲をカヴァー。リラックスした演奏で聴く者を和ませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qJQ52HI2BL0

「Parlami D'Amore Mariu'」
Cesare Andrea Bixio作。このコンボお得意のスリリングに疾走するアフロ・キューバン調のハードバップが格好良すぎます。
https://www.youtube.com/watch?v=lOVH-qKs368

「Everything Happens To Me」
Matt Dennis作。Frank SinatraをフィーチャーしたTommy Dorsey Orchestraヴァージョンがオリジナル。Chet Baker『It Could Happen To You』(1958年)ヴァージョンでも知られる1曲。Basso-Valdambriniのリリカルなプレイを満喫できるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=9q9GUKiY1o0

「Lo Struzzo Oscar」
Oscar Valdambrini作。Azzoliniのウォーキング・ベースが牽引する緩急をつけた演奏が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=eQPQ-y41pN0

「Lotar」
Oscar Valdambrini作。前述のSchema Sextetのカヴァーでも知られ、次作『Walking in the Night』でも演奏していたアフロ・キューバン人気曲。あえて比較すれば、スタイリッシュな『Walking in the Night』ヴァージョンに対して、本ヴァージョンはパッションを感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=MrlWFhTM0DE
「Lotar」(From 『Walking in the Night』
https://www.youtube.com/watch?v=RIb36PVE-LU

「Like Someone In Love」
Jimmy Van Heusen作。映画『Belle of the Yukon』(1944年)のために書かれたポピュラー・スタンダードをカヴァー。今聴いても全く古さを感じないこのコンボのセンスの良さを感じる落ち着いた演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=BrPvFMG1ydU

「C'Est Si Bon」
Henri Betti作。フレンチ・ポピュラーのスタンダードをカヴァー。軽やかなスウィングで聴く者の心も軽やかにしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3i4xnR8mhJw

「Gone With The Wind」
Mack David/Max Steiner作。開放的でスタイリッシュなアンサンブル、ソロで楽しませてくれるハードバップ。後味スッキリなのがこのコンボの演奏の魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JCDJCZSgHuM

「Ballad Medley(「I Can't Get Started」/「Lover Man」)」
「I Can't Get Started」
Vernon Duke作。バラード・メドレー1曲目はValdambriniのリリシズム溢れるソロに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q_s8Uk0m9no
「Lover Man」
Jimmy Davis作。バラード・メドレー2曲目はBassoのジェントルなテナーが優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=l63-Jh-_wME

「I Can't Get Started」に関して、当ブログではAnita O'DayCybill Shepherdのカヴァーも紹介済みです。
「Lover Man」に関して、当ブログではPatti LaBelleJose JamesMaria Muldaurのカヴァーも紹介済みです。

「Chet To Chet」
Oscar Valdambrini作。ラストはChet Bakerに捧げられた Valdambriniのオリジナルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=F8HfgfD4Tus

他のBasso/Valdambrini作品もどうぞ!

『Basso Valdambrini Quintet Plus Dino Piana』(1960年)
Plus Dino Piana

『Walking in the Night』(1960年)
ウォーキング・イン・ザ・ナイト

『The Best Modern Jazz in Italy 1962』(1962年)
バッソヴァルダンブリーニセクステット

『Exciting 6』(1967年)
basso-valdambrini exciting 6.jpg

ご興味がある方は、Basso-Valdambriniへのトリビュート・アルバムSchema Sextet『Look Out』(2000年)も併せてチェックを!

Schema Sextet『Look Out』(2000年)
Look Out
posted by ez at 01:43| Comment(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月26日

Men At Large『One Size Fits All』

Gerald Levert発掘の巨漢デュオの2nd☆Men At Large『One Size Fits All』
One Size Fits All
発表年:1992年
ez的ジャンル:巨漢ユニット系男性R&B/NJS
気分は... :チーフス対バッカニアーズ

NFLはAFC/NFCチャンピオンシップが行われ、チーフスとバッカニアーズがスーパーボウル進出を決めました。

チーフス対ビルズは、QBマホームズが万全ではないにも関わらずチーフスの圧勝でしたね。ビルズは挑戦者の立場であったのに、攻守ともに消極的なプレーコールが少し残念でした。

パッカーズ対バッカニアーズはロジャース対ブレイディのQB対決は見応え十分でしたね。ドルフィンズ・ファンの僕にとって、ペイトリオッツ時代のブレイディはAFC東地区ライバルの憎らしいヒール役と映っていましたが、今季NFCのバッカニアーズに移籍したブレイディに対して、不思議と応援している自分がいます。

ベリチックのペイトリオッツだからこそブレイディは活躍できた!と思っていた人は僕も含めて多かったと思います。しかし、今季ブレイディ抜きのベリチックが指揮するペイトリオッツはシーズンを負け越し、反対にベリチックから離れたブレイディは見事なリーダーシップでバッカニアーズをスーパーボウルへ導くという対照的な結果に終わりました。やはり、トム・ブレイディは凄かった!昨シーズンまでとは手のひら返しで、すっかりブレイディ・ファンになってしまいました。

経験値、タレントの豊富さという点では連覇を狙うチーフスが有利だと思いますが、それを乗り越えて、ブレイディ率いるバッカニアーズが史上初のホーム・スタジアムでのスーパーボウル制覇という瞬間を見てみたいですね。

今回は90年代R&Bファンには懐かしい巨漢デュオMen at Largeの2ndアルバム『One Size Fits All』(1994年)です。

オハイオ州クリーブランドで結成されたJason ChampionDave Tolliverという2人合わせて体重300kg超という巨漢男性R&BデュオMen at Largeの紹介は、デビュー・アルバム『Men At Large』(1992年)に続き2回目となります。

以前にも書きましたが、しばらくMen at Largeの存在を忘却していましたが、『ezが選ぶ2008年の10枚』でもセレクトしたJason Championの素晴らしいソロ・アルバム『Reflections』で彼らのことを思い出し、再注目するようになりました。

Gerald Levertのバックアップによるデビュー・アルバム『Men At Large』(1992年)からは「So Alone」「Use Me」といったR&Bヒットが生まれました。

2ndアルバムとなる本作『One Size Fits All』(1994年)もGerald LevertEdwin NicholasMarc Gordon等のLevert人脈がプロデュースし、内容的には『Men At Large』以上に充実した1枚に仕上がっています。

シングルにもなった「Let's Talk About It」「Holiday」Gerald Levert/Keith Sweatをフィーチャーした話題曲「Don't Cry」、僕好みのミディアム・バラード「Funny Feeling」、ウエディング・ソング「Will You Marry Me」などスロウ/ミディアム系が充実しています。ダンサブルな「Feet Wet」もキャッチーでおススメです。

結果的に本作『One Size Fits All』(1994年)を最後にJason Championがグループを離れてしまいます。残ったDave Tolliverは新メンバーEdgar "Gemini" Poterを迎えてMen at Largeを継続させます。

デビュー・アルバム『Men At Large』ほど注目されなかった1枚ですが、中身の充実度でいえば『Men At Large』を凌ぐ90年代R&B好きにはたまらない1枚です。

全曲紹介しときやす。

「I'm In A Freaky Mood」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース。彼らの安定したヴォーカルを活かしたミディアム。当ブログでも紹介したアトランタのR&BグループModest Fokの女性リード・シンガーDebra Killingsがバック・ヴォーカルで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=H1Tl172vKPo

「Let's Talk About It」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。シングル・カットされ、US R&Bチャート第16位となりました。ビジュアルからは想像できない爽快ミディアム。2人の素晴らしいヴォーカルを存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tk6AeGfEQCQ

「Holiday」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。この曲もシングルになりました。オーセンティックな魅力に溢れたミディアム・バラード。彼らのヴォーカルの素晴らしさを実感できる素敵な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=lEl4_DYFDKc

「Good Things Don't Last」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース。この時期のR&Bらしい雰囲気の哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=zCXyS01XCxU

「Don't Cry」
Gerald Levert/Keith Sweatをフィーチャーした話題曲。Keith Sweat/H.O.P. Productions(Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcott)プロデュース。ゲスト2人が目立ちますが、主役の彼らもそれに負けないヴォーカルを聴かせてくれる絶品スロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TWU3lNZ9x-A

「Feet Wet」
Gerald Levert/Marc Gordon/Jason Champion/David Tolliverプロデュース。僕好みのキャッチーなダンサブル・チューン。ラップ調ヴォーカルも披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9v3T93-A9ME

「Better Off By Myself」
Alton "Wokie" Stewartプロデュース。スクラッチも織り交ぜたHip-Hop色の強い1曲。アルバムの中のアクセントといった感じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=FzX3IOZS7yw

「First Day」
Gerald Levert/Marc Gordon/Jason Champion/David Tolliverプロデュース。実にいい雰囲気のミディアム・グルーヴ。ここでもラップ調ヴォーカルを織り交ぜています。
https://www.youtube.com/watch?v=rJGLGmETnFg

「I Wanna Roll」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。ジワジワと盛り上げていくミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=UyoR9A4yGv0

「Funny Feeling」
Gerald Levert/Edwin Nicholasプロデュース。輪郭のはっきりしたサウンドとヴォーカル・ワークが魅力の僕好みのミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=PapeWLEZejE

「Will You Marry Me」
Gerald Levert/Edwin Nicholas/Jason Championプロデュース。本編ラストはウエディング・ソングのバラードを熱唱します。
https://www.youtube.com/watch?v=_Ua5HTQ7Lq4

「Do Ya」
CDボーナス・トラック。Rude BoysのLarry Marcusプロデュース。本編とは少し異なる雰囲気のソウル/ゴスペル・フィーリングの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=hFLzw9k2UCY

Men at Largeの他作品もチェックを!

『Men At Large』(1992年)
Men at Large

『Love Struggle & Progress』(1999年)


『Back On Top Couzan』(2007年)


Men at Large作品とは全くタイプが異なる作品ですが、Jason Champion『Reflections』はぜひチェックして欲しい1枚です。
Jason Champion『Reflections』(2008年)
Reflections
Jason Champion「Find A Reason」
http://www.youtube.com/watch?v=Hhezf-NOcXA
posted by ez at 03:26| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月25日

Rosa Passos『Recriacao』

スカートをはいたJoao Gilberto☆Rosa Passos『Recriacao』
rosa passos recriacao.jpg
発表年:1978年
ez的ジャンル:ボサノヴァ系女性MPB
気分は... :海と太陽とブラジル音楽・・・

1970年代の女性MPB作品、Rosa Passos『Recriacao』(1978年)です。

Rosa Passosは1952年ブラジル、バイーア州サルヴァドール生まれ。
"スカートをはいたJoao Gilberto"と称された女性シンガー/ギタリストです。

Joao Gilbertoに影響され、ギターを手にし、10代で本格的に音楽活動を開始し、ライブ活動も行いますが、20歳で結婚したため活動を休止します。その後、子育てに一区切りついたタイミングで活動再開し、1978年に1stアルバムとなる本作『Recriacao』をリリース。

その後もしばらく空白期間がありましたが、1990年代以降はコンスタントにアルバムをリリースしています。

1stアルバムとなる本作『Recriacao』(1978年)は、幻の名盤の誉れ高い1マイですね。

楽曲はすべてRosa PassosFernando De Oliveiraによるオリジナル。

Rosa Passos(vo、g)以下、Jose Menezes(g)、Luizao(b)、Wilson das Neves(ds)、Gilson Peranzzetta(key)、Hermes Contesini(per)、Zdenek Svab(horn)、Jorginho(fl)、Ubirajara(bandoneon)、GianCarlo Pareschi(strings)がレコーディングに参加しています。

アレンジはGeraldo Vespar
プロデュースはLuiz Mocarzel

個人的には都会的なアレンジの「Saudade Da Bahia」「Fossamba 70」「Caminho De Santana」の3曲がおススメです。

瑞々しいアコースティック・メロウ「Bolero De Esperar」、さり気なさが魅力の「Formicida, Corda E Flor」、メロウ・ボッサの「Ai, O Fantastico」あたりも僕好み。

Rosa Passos『Recriacao』(1978年)
https://www.youtube.com/watch?v=ztQ4WwihqEM

海と太陽が似合う女性MPBをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Recriacao」
オープニングは哀愁モードのタイトル曲。ストリングス&ホーン入りのアレンジが少し仰々しい感じもしますが・・・

「Bolero De Esperar」
透明感があって瑞々しいアコースティック・メロウ。情感の豊かなRosaのヴォーカルに惹かれます。

「Procura-Se Um Samba」
ボッサ調の哀愁メロウ。しっとりとした雰囲気がいいですね。

「Estrela-Cine-Teatro」
バンドネオンの音色が印象的な哀愁メロウ。

「Saudade Da Bahia」
チャイルディッシュなRosaのヴォーカルの魅力全開の1曲。エレピの効いた都会的なアレンジもグッド!

「Fossamba 70」
メロウMPB好きにはグッとくる軽やかで爽快な1曲。Rosaのキュートな語り口が微風のように舞います。
https://www.youtube.com/watch?v=LhthuuKeijQ

「Formicida, Corda E Flor」
ブラジルらしいメロディを楽しめるメロウ・チューン。さり気ないですが、Rosaの語り口がいいですね。

「Caminho De Santana」
軽快なブラジリアン・グルーヴはこの時期のJoyce作品と一緒に聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=kLKWx6NEoJI

「Noturno」
チャイルディッシュなRosaのヴォーカルが強調された1曲。NHK「みんなの歌」的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=YLZLjMWK3FM

「Ai, O Fantastico」
ラストは都会的なアレンジとRosaのキュートなヴォーカルが織り成すメロウ・ボッサで締め括ってくれます。

Rosa Passosの他作品もチェックを!

『Curare』(1991年)


『Festa』(1993年)


『Pano pra Manga』(1996年)


『Rosa Passos canta Antonio Carlos Jobim: 40 anos de Bossa Nova』(1998年)


『Morada do Samba』(1999年)


『Rosa Canta Caymmi』(2000年)


『Me and My Heart』(2001年)


『Azul』(2002年)


Rosa Passos & Lula Galvao『Letra & Musica Ary Barroso』(2004年)


『Amorosa』(2004年)


Rosa Passos & Ron Carter『Entre Amigos』(2005年)


『Rosa』(2006年)


『Romance』(2008年)


『E Luxo So』(2011年)


『Samba dobrado: Cancoes de Djavan』(2013年)


『Amanha Vai Ser Verao』(2018年)
posted by ez at 00:03| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月24日

Fat Night『Live For Each Other』

インディー・ソウル・バンド☆Fat Night『Live For Each Other』

発表年:2020年
ez的ジャンル:インディー・ソウル・バンド
気分は... :ポップ職人的なソウル/ファンク

新作アルバムからFat Night『Live For Each Other』です。

Fat Nightは、2012年にフロリダ州オーランドで結成されたインディー・ソウル・バンド。現在はシカゴを拠点に活動しています。

メンバーはDan Hanson(g、vo)、Gabe Gundacker(key、vo)、Nik Ritchie(ds)、Ted Issen(b)という4名。

本作『Live For Each Other』は、デビュー・アルバム『Fat Night』(2013年)に続く2ndアルバム。

ミニマル・ファンク・バンドVulfpeck『Hill Climber』にも通じる、ポップ職人的なソウル/ファンクで楽しませてくれます。

バンドの魅力が凝縮されたポップ・メロウ・ソウル「Honest Man」をはじめ、グルーヴィー・ソウルなタイトル曲「Live For Each Other」、ポップに弾けたディスコ・ファンク「Special」、ポップ職人的メロウ・ソウル「Sweet Nothings」、さり気なさが魅力の「Long Weekend」、コーラス・ワークの映えるバラード「Heart」あたりが僕のおススメです。

ポップ&メロウながらも少しとぼけたセンスに思わずニンマリしてしまいます。

楽曲はすべて彼らのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Live For Each Other」
ソウル・バンドらしい臨場感のあるグルーヴィー・ソウル。Ted Issenのベースがいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=XzsuFBRDFhM

「Special」
スウィートなソウル・バラードと思いきや、一転してポップに弾けたディスコ・ファンクが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=9x-FfdyUjGk

「Wander」
タイトルの通り、摩訶不思議なソウル・グルーヴ。こういう一筋縄ではいかない感じ好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ghjw711eUfs

「Alone In Love」
メロウ・ソウルですが、中盤でラテン・フレイヴァーのディスコ・ファンクでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=cxQDjfDN97I

「Fat Night's Theme」
バンドのテーマ曲は短いポップ・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=WVWdALrf9fE

「Sweet Nothings」
ポップ職人的なセンスを感じるメロウ・ソウル。このバンドらしいヒネリが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=yINLTWJqhZo

「Question」
カラフルなポップ・センスが冴えるソウル・バラード。終盤なアッパーなラテン・グルーヴで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=X9QLufsnsA0

「Honest Man」
本作のハイライト。このバンドの魅力が凝縮されたポップなメロウ・ソウル。メロウ・バラードなイントロから一転するイントロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=nAZi8J5ANFk

「What Do You Got?」
本作の中では比較的オーセンティックなポップ・ソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=bjpEIMC3ooE

「Love Me」
メロウながらも少しひねくれた雰囲気のソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=khx109BLdbo

「Love Me (Interlude)」
「Love Me」の余韻を楽しみます。
https://www.youtube.com/watch?v=12CyDxOKgSI

「Long Weekend」
さり気ない感じが僕好みのメロウ・ソウル。週末を穏やかに過ごしたい気分のときにフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=meqJrVSt2GA

「Telephone/Good Place」
ブルーアイド・ソウルなメロウ・バラード。ヴォーカルの貧弱さをポップ・センスで補っている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wOJU2IyC-58

「Heart」
コーラス・ワークの映える僕好みのポップ&メロウなソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=buESDA_J-vk

「Live For Each Other (Reprise)」
オープニング「Live For Each Other」のリプライズで本編は幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=jOoQVkIay8A

国内盤CDにはボーナス・トラックとして「Fat Night's Theme」のロング/インスト・ヴァージョンが追加収録されています。

未聴の方はVulfpeck『Hill Climber』(2018年)あたりもチェックしてみては?

Vulfpeck『Hill Climber』(2018年)
ヒル・クライマー
posted by ez at 00:41| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月22日

David Pack『Anywhere You Go』

遅れてきたAOR人気作☆David Pack『Anywhere You Go』

発表年:1985年
ez的ジャンル:遅れてきたAOR
気分は... :A面に恋をして・・・

今回は遅れてきたAOR作品、David Pack『Anywhere You Go』(1985年)です。

AORブームが過ぎ去った1985年のAOR作品。
当時、大学生であった僕は音楽嗜好がロックからソウル/ファンクへシフトしていった時期であり、AORも新譜で探すというよりも70年代後半〜80年代前半の作品を後追いでチェックする感じだったので、本作正直『Anywhere You Go』(1985年)についてはリアルタイムで全くノーチェックでした。

David Packは1952年、カリフォルニア州ハンティントン・パーク生まれ。

1970年、L.A.でロック・グループAmbrosiaを結成。
当初はL.A.で唯一のプログレッシブ・ロック・バンドとして注目されますが、3rdアルバム『Life Beyond L.A.』(1978年)、4thアルバム『One Eighty』(1980年)ではAOR路線に変更し、「How Much I Feel」(USチャート第3位)、「Biggest Part of Me」(USチャート第3位)、「You're the Only Woman (You & I)」(USチャート第13位)といったヒットを放ちました。

Ambrosia「How Much I Feel」(From 『Life Beyond L.A.』
 https://www.youtube.com/watch?v=hQB5qpxcixc
Ambrosia「Biggest Part Of Me」(From 『One Eighty』
 https://www.youtube.com/watch?v=ZegtqgCV_DM
Ambrosia「You're the Only Woman (You & I)」(From 『One Eighty』
 https://www.youtube.com/watch?v=MCdTHHjYxPo

『Road Island』(1982年)を最後にAmbrosiaは活動を休止。

その後、Patti Austin『Patti Austin』(1984年)で2曲をプロデュース&ソングライティングし、さらにJack Wagnerの大ヒット曲「All I Need」(1984年)のソングライティング(Clif Magness/Glen Ballardとの共作)を手掛けました。

そして、映画『White Nights』(1985年)のサントラへの参加を経て、ソロ・アルバムとなる本作『Anywhere You Go』(1985年)をリリースします。

プロデュースはDavid PackMichael Verdick「Prove Me Wrong」のみDavid Pack/James Newton Howardプロデュースです。

レコーディングにはDavid Pack(vo、g、key、b、prog)以下、Burleigh Drummond(per、back vo)、Joe Puerta(b、back vo)、Royce Jones(back vo)といったAmbrosia時代の同僚、TotoJeff Porcaro(ds)とMike Porcaro(b)、Michael McDonald(back vo)、James Ingram(back vo)、George Perilli(ds)、James Newton Howard(key)、Stanley Clarke(b)、John Robinson(ds)、David "Hawk" Wolinski (prog)、元KansasKerry Livgren(key、g)、同じくKansasJohn Elefante(back vo)、Ernie Watts(sax)、Jerry Hey(horn arr)、Paulinho Da Costa(per)、Jennifer Holliday(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

本作をAOR名盤たらしめているのは、「I Just Can't Let Go」「That Girl Is Gone」という名バラード2曲の存在。

特にMichael McDonaldJames Ingramがバック・コーラスで参加した「I Just Can't Let Go」は人気なのでは?個人的にはもう一曲の「That Girl Is Gone」が一番のお気に入りです。

それ以外に都会的なロック・サウンドの「Anywhere You Go」「Won't Let You Lose Me」、後期Doobies風の「My Baby」もAORファンならば楽しめるはず!

結局、オリジナルLPのA面にあたる前半5曲がAORファン向けのトラックとなっています。それと比較して、B面の5曲は正直AORファン向けの音ではありません。そのあたりで本アルバムへの評価が分かれるかもしれません。

AORファンは前半5曲だけでも聴く価値があるアルバムだと思いますし、AORに拘らなければ、後半も80年代半ばならではの大人のロックの試行錯誤を楽しめるのでは?

とりあえず「I Just Can't Let Go」「That Girl Is Gone」の2曲はチェックしましょう!

全曲紹介しときやす。

「Anywhere You Go」
David Pack/Mike Porcaro/Jai Winding作。アーバンなロック・チューンがオープニング。80年代半ばって、この手のロック・サウンドは微妙な時期で、一歩間違えると陳腐な音に聴こえてしまいますが、本曲については今聴いても絶妙なバランスだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=n4b51ZY8ANM

「I Just Can't Let Go」
David Pack作。Michael McDonaldとJames Ingramが参加した名曲。シングルにもなりました。大物2人のコーラス・ワークが絶品のメロウ・バラード。本作のハイライトと呼べるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=AaADuLeIRbA

リユニオンしたAmbrosiaでのセルフ・リメイク(1997年)、またDavid Packがプロデュースした1991年のPatti Austinヴァージョンにも、オリジナルと同じくMichael McDonaldJames Ingramがヴォーカルで参加しており、要チェックです。
Patti Austin 「I Just Can't Let Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=WyNFaQc02Zw

「Won't Let You Lose Me」
Randy Goodrum/James Newton Howard/David Pack作。都会的な疾走感が格好良いロック・チューン。80年代らしいキラキラ感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qiUxi8S4mic

「My Baby」
David Pack作。Burleigh Drummond、Joe Puerta、Royce JonesといったAmbrosia時代の仲間が参加したポップ・ソング。何処となく後期Doobie Brothers風な感じが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=XhURGryVKmc

「That Girl Is Gone」
David Pack作。これぞAORといった絶品バラード。Davidのメロウな魅力が凝縮された名曲ですね。いつ聴いても込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=Dkgy2lzYfXk

「She Don't (Come Around Anymore)」
James Ingram/Michael McDonald/David Pack作。この3人の共作ということで注目される曲かもしれませんが、意外にもAOR度はあまり高くありません。ただし、AORへの拘りを捨てれば、80年代半ばのトレンドの中で、大人のロックを模索している感じで興味深く聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=2C127P98agE

「Do Ya」
Jamie Bernstein/David Pack作。良くも悪くも80年代半ばサウンドに仕上がっているダンサブル・チューン。ロッキン・ギターも印象的です。Stanley Clarke(b)、John Robinson(ds)が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=8hw_if_ltOg

「Prove Me Wrong」
James Newton Howard/David Pack作&プロデュース。前述の映画『White Nights』(1985年)のサントラ収録曲です。映画や同サントラへの注目からシングルにもなりました。ただし、サウンド面では必ずしもAORファンの期待を満足するものではありません。この時代のサントラにありがちなKenny Loggins「Danger Zone」タイプのダンサブル・チューン(こちらの方が「Danger Zone」より先ですが)。
https://www.youtube.com/watch?v=tN8epTo1t3s

「No Direction (No Way Home)」
David Pack作。シンセ・ポップとして聴けば、楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=JSYk8dl0v1k

「Just Be You」
David Pack作。AOR色があまり感じられない後半でしたが、ラストはしっとりとしたラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zprwEGhgQBU

ご興味がある方はAmbrosiaのAOR系アルバムもチェックを!

Ambrosia『Life Beyond L.A.』(1978年)


Ambrosia『One Eighty』(1980年)
posted by ez at 02:40| Comment(4) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする