2020年07月09日

Greg Guidry『Over The Line』

ブルーアイド・ソウルなAOR作品☆Greg Guidry『Over The Line』

発表年:1982年
ez的ジャンル:ブルーアイド・ソウル系AOR
気分は... :セルフコンパッション・・・

80年代AOR作品からGreg Guidry『Over The Line』(1982年)です。

Greg Guidry(1954-2003年)はミズーリ州セントルイス出身のシンガー・ソングライター。

ティーンエイジャーの頃にはThe Doobie BrothersMichael McDonaldと同じバンドで活動していたようです。

70年代後半から80年代前半にかけてソングライターとして活躍し、England Dan & John Ford ColeyClimax Blues BandRobbie DupreeExileJohnnie Taylor等に楽曲提供しています。

そんな中でGreg Guidry自身のアルバムとしてリリースしたのが本作『Over The Line』(1982年)です。

その後2ndアルバムも用意していましたが、契約のトラブル等でお蔵入りとなったようです。90年代には殆どその名前を聞かなくなっていたGreg Guidryですが、2000年には幻の2ndアルバム音源やデモを集めたアルバム『Private Session』と真の意味での久々の新作『Soul'd Out』という2枚のアルバムをリリースしましたが、2003年に火災による不慮の事故で逝去してしまいました。

さて本作本作『Over The Line』(1982年)ですが、ブルーアイド・ソウルなAOR作品として再評価されている1枚です。

プロデュースはJohn RyanGreg Guidryも何曲かで共同プロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディングにはGreg Guidry(vo、p)以下、David Hungate(b)Gary Lunn,(b)、Larry Crew(b)、James Stroud(ds)、Mark Hammond(ds)、Mike Psanos(ds)、Dann Huff(g)、Phil Naish(p)、Gabriel Katona(syn)、Bobby LaKind(per)、William Page(sax)、David Sanborn(sax)、Muscle Shoals Horns(horns)、Sandy Guidry(vo)等のミュージシャンが参加しています。Greg本人以外ではDann Huffのギターが圧倒的に目立っています。

ヴォーカル良し、曲良し、サウンド良しのAOR指数かなり高い1枚です。個人的には日本人好み(AORファン好み)のメロディ、自然体のGregのソウルフル・ヴォーカル、巧みなヴォーカルワークの相乗効果が本作の魅力だと思います。

シングル・ヒットした「Goin' Down」、2ndシングルにもなった素敵なラブ・バラード「Into My Love」、同じく感動的なラブ・バラード「If Love Doesn't Find Us」、アーバン・ミディアム・グルーヴ「(That's) How Long」Climax Blues Band提供曲のセルフ・カヴァー「Gotta Have More Love」Robbie Dupree提供曲のセルフ・カヴァー「Are You Ready For Love」など充実の全10曲です。

AOR好きの日本人のために作られたような充実の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Goin' Down」
David C. Martin/Greg Guidry作。1stシングルとしてUSチャート第17位のヒットとなったオープニング。都会的サウンドと素敵なヴォーカルワークが調和したAORファン大満足の1曲に仕上がっています。Dann Huffものギター・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=cKGGxvwyz-4

「(That's) How Long」
David C. Martin/Greg Guidry作。爽快アーバン・サウンドのミディアム・グルーヴ。AOR好きの心をくすぐるヴォーカルワークがいいですね。ここでもDann Huffのロッキン・ギターが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=u8AvIzDY40w

「Show Me Your Love」
David C. Martin/Greg Guidry作。AORらしい哀愁モードの疾走感がいいですね。ここでもヴォーカルワークの良さで魅力マシマシです。
https://www.youtube.com/watch?v=yuEczY612fw

「If Love Doesn't Find Us」
Jeff Silbar/Greg Guidry作。感動的なラブ・バラード。ナチュラルなソウルフル・ヴォーカルの良さにグッときてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=grEn9-pFSzU

「Gotta Have More Love」
David C. Martin/Greg Guidry/Jeff Silbar作。Climax Blues Bandへの提供曲のセルフ・カヴァー。Climax Blues Bandヴァージョンはアルバム『Flying The Flag』(1980年)のオープニングを飾っています。ブルーアイド・ソウルらしい雰囲気のミディアムです。ここでもキャッチーなヴォーカルワークとDann Huffものギター・ソロで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dQGJDH9HioM

Climax Blues Band「Gotta Have More Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=VueHyhrFiZc

「Over The Line」
Eddie Setser/Greg Guidry/Troy Seals作。タイトル曲は少しイナたい曲調ですが、なかなか良い味わいです。David Sanbornのサックスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pb5dRsPuUak

「(I'm) Givin' It Up」
Greg Guidry作。哀愁ミディアム・バラード。80年代前半らしい都会的なサウンド・センスの良さにグッときます。FASHIONSOFT「Can't Take It」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ExLrwyry4YY

「Are You Ready For Love」
Greg Guidry作。Robbie Dupree提供曲のセルフ・カヴァー。Robbie Dupreeヴァージョンはアルバム『Street Corner Heroes』(1981年)収録。Greg のソングライターの非凡さを実感できる1曲。二人だけのアーバン・ナイト感にグッとくるミディアム・バラードです。David Sanbornのサックスも実にいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=96eA7dCW2hE

Robbie Dupree「Are You Ready For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=vJHNNGpEtZk

「Into My Love」
Greg Guidry作。アルバムからの2ndシングル。女性ヴォーカルはSandy Guidry。AOR好きの心を鷲掴みにする素敵なラブ・バラードです。ラブ・ストーリーの感動的なエンディングにピッタリな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=jlF0zoQACck

「Darlin' It's You」
Greg Guidry作。ラストは何処となくSteely Dan調のミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6F32brpNS-U

僕のGreg Guidryへの興味は本作のみですが、他作品も挙げておきます。

『Private Session』(2000年)


『Soul'd Out』(2000年)
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月08日

『今の気分は...グラウンド・ビートかな』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は80年代後半から90年代前半のUKシーンを席捲したグラウンド・ビート系を10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Soul II Soul「Keep on Movin'」
https://www.youtube.com/watch?v=1iQl46-zIcM
From 『Club Classics Vol.1』(1989年)


Blue Pearl「Little Brother」
https://www.youtube.com/watch?v=07IV7VynI8E
From 『Naked』(1990年)
Naked

Caron Wheeler「Blue (Is The Colour Of Pain)」
https://www.youtube.com/watch?v=wyYTECae9lE
From 『UK Blak』(1990年)
Caron Wheeler.jpg

The Chimes「True Love」
https://www.youtube.com/watch?v=MJeqTN7zHEg
From 『The Chimes』(1990年)
The Chimes

Mica Paris「Contribution」
https://www.youtube.com/watch?v=U8Wj0x9xQ0c
From 『Contribution』(1990年)


Aswad「Next to You」
https://www.youtube.com/watch?v=xNHBk4AttI0
From 『Too Wicked』(1990年)


Bomb the Bass「Love So True (12 Inch Mix) 」
https://www.youtube.com/watch?v=QXJ0wAwGtjQ
From 『Unknown Territory』(1991年)


Saint Etienne「Only Love Can Break Your Heart」
https://www.youtube.com/watch?v=OrQfyb6nWuA
From 『Foxbase Alpha』(1991年)
フォックスベース・アルファ

Diana Brown & Barrie K. Sharpe「Sun Worshippers (Part 1 + 2)」
https://www.youtube.com/watch?v=PzR6fYepOug
From 『The Black, The White, The Yellow And The Brown(And Don't Forget The Redman)』(1992年)
The Black, The White, The Yellow And The Brown (And Don't Forget The Redman)

Yo Yo Honey「Groove On」
https://www.youtube.com/watch?v=1B7w4CorawY
From 『Voodoo Soul』(1992年)
Voodoo Soul
posted by ez at 00:13| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月06日

Johnny Mathis & Deniece Williams『That's What Friends Are For』

新旧男女シンガーによるデュエット作☆Johnny Mathis & Deniece Williams『That's What Friends Are For』

発表年:1978年
ez的ジャンル:男女デュエット・ソウル
気分は... :愛に包まれて・・・

今回はキュートな歌声が魅力の女性ソウル・シンガーDeniece Williamsが、黒人ポップ・スターJohnny Mathisと共演したJohnny Mathis & Deniece Williams『That's What Friends Are For』(1978年)です。

1951年生まれのUS女性ソウル・シンガーDeniece Williamsに関して、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『This Is Niecy』(1976年)
 『Song Bird』(1977年)
 『When Love Comes Calling』(1979年)
 『I'm So Proud』(1983年)

本作のきっかけとなったのがJohnny Mathisのアルバム『You Light Up My Life』(1978年)。同作収録の「Emotion」「Too Much, Too Little, Too Late」という2曲でDeniece Williamsが客演しています。

Johnny Mathis『You Light Up My Life』(1978年)
johnny mathis you light up my life.jpg
Johnny Mathis & Deniece Williams「Emotion」
 https://www.youtube.com/watch?v=L5d6sAxC50M
Johnny Mathis & Deniece Williams「Too Much, Too Little, Too Late」
 https://www.youtube.com/watch?v=G3ceb5OVG7k

この客演をさらに発展させるかたちで制作されたデュエット・アルバムが本作『That's What Friends Are For』(1978年)です。

レコーデイングにはDavid T. Walker(g)、Lee Ritenour(g)、Wah Wah Watson(g)、Steve Lukather(g)、Lee Sklar(b)、Scott Edwards(b)、Ed Greene(ds)、Mike Baird(ds)、Michel Rubini(p)、Greg Phillinganes(key)、Sylvester Rivers(key)、Paulinho Da Costa(per)、Bob Zimmitti(per)、Plas Johnson(fl)、Ernie Watts(ts)、Bill Green(bs)、Dorothy Ashby(harp)、Stevie Wonder(harmonica)、 Jim Gilstrap(back vo)、Lani Groves(back vo)、Maxine Waters(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

プロデュースはJack GoldGene PageGlen Spreenがアレンジを手掛けています。

シングルにもなったMarvin Gaye & Tammi Terrellのカヴァー「You're All I Need to Get By」Aretha Franklinのカヴァー・ヒットでも知られるStevie Wonder作品「Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)」The Emotions「Special Part」のカヴァー「You're a Special Part of My Life」、僕の一番のお気に入りの都会的ファンキー・メロウ「Ready or Not」Billy Joelの大ヒット曲カヴァー「Just the Way You Are」『This Is Niecy』(1976年)収録曲の再録「That's What Friends Are For」、さり気なさが魅力のメロウ・チューン「Touching Me With Love」がおススメです。

温かい愛に包まれた素敵なデュエット・アルバムをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「You're All I Need to Get By」
Marvin Gaye & Tammi Terrell、1968年のヒット・シングルをカヴァー(Nickolas Ashford/Valerie Simpson作)。本カヴァーもシングル・カットもされ、USチャート第47位、同R&Bチャート第10位となっています。若さ弾けるDenieceとベテランらしい落ち着きのMathisとのバランスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ufbrp9HWFjg

「Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)」
Stevie Wonderのカヴァー(Morris Broadnax/Clarence Paul/Stevie Wonder作)。Aretha Franklinのカヴァー・ヒット(1973年)でも知られる楽曲ですね。都会的なバッキングによるアーバンな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LoLcbWVj51Y
Stevie Wonder「Until You Come Back To Me (That's What I'm Gonna Do)」
 https://www.youtube.com/watch?v=a2MJLXYBNv4
Aretha Franklin「Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Nbokg0KM-n8

「You're a Special Part of My Life」
The Emotions「Special Part」のカヴァー(Lani Groves/Clarence McDonald/J.D. Williams作)。オリジナルは『Flowers』(1976年)収録。Mathisのオトナ・ヴォーカルがDenieceのハイトーン・ヴォーカルを優しく包み込む感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rtFT9QpxYjo
The Emotions「Special Part」
 https://www.youtube.com/watch?v=tQVksAVJqmA

「Ready or Not」
Amber DiLena/Jack Keller作。本作と同じ1978年にリリースされたDeborah Washington、Helen Reddyの両ヴァージョンでも知られる楽曲。僕の一番のお気に入りです。都会的なファンキー・メロウがモロに僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=z2uz_61Ot6c
Deborah Washington「Ready or Not」
 https://www.youtube.com/watch?v=upyeutwOK6o
Helen Reddy「Ready or Not」
 https://www.youtube.com/watch?v=OO42GuPxTe0
Epik High「Top Gun」のサンプリング・ソースとなっています。
Epik High「Top Gun」
 https://www.youtube.com/watch?v=CCEaegLmPgg

「Me for You, You for Me」
The Emotions「Me For You」のカヴァー(Fritz Baskett/Clarence McDonald作)。オリジナルは『Flowers』(1976年)収録。ストリングスを配したメロウ・バラード。愛に満ちた雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=G5m5QWgCyfQ
The Emotions「Me For You」
 https://www.youtube.com/watch?v=yXnMqAEPuvE
Non Phixion「We Are the Future」のサンプリング・ソースとなっています。
Non Phixion「We Are the Future」
 https://www.youtube.com/watch?v=RRomQ9PR-VM

「Heaven Must Have Sent You」
The Elgins、1966年のシングル曲をカヴァー(Lamont Dozier, Eddie Holland, Brian Holland作)。60年代スタイルのバラードをスマートに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pkq_FX4Ap2Q

オリジナルLPでは「Heaven Must Have Sent You」の代わりに、Marvin Gaye and Tammi Terrell 1967年のヒット・シングルをカヴァー「Your Precious Love」(Nickolas Ashford/Valerie Simpson作)が収録されていましたが、CDリリースの際に「Heaven Must Have Sent You」に差し替えられました。

「Just the Way You Are」
Billy Joelの大ヒット曲「素顔のままで」をカヴァー。オリジナルは『The Stranger』(1977年)収録。美しいストリングスをバックに、この名曲をデュエットします。Stevie Wonderがハーモニカ・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=U77CgAD0qjM

永遠の名曲「Just The Way You Are」に関して、当ブログではMeta Roos & Nippe Sylwens BandTill BronnerDardanellesGenaiJose Jamesのカヴァーも紹介済みです。

「That's What Friends Are For」
『This Is Niecy』(1976年)収録曲のデュエットによる新録(Fritz Baskett/Lani Groves/Clarence McDonald/Deniece Williams作)。オリジナルが大好きですが、このデュエット・ヴァージョンも都会的なメロウ・フィーリングは実にいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=uLGSh1OzNww
「That's What Friends Are For」(From 『This Is Niecy』
 https://www.youtube.com/watch?v=uVwuJBSbAIY

「I Just Can't Get Over You」
Nat Kipner/Winston Sela作。男女デュエットらしい実直なラブ・バラードに胸に込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=VuaYeN9Jy4I

「Touching Me With Love」
Mel Besher/Corey Maass作。ラストはさり気なさが魅力のメロウ・チューンで締め括ってくれます。愛に包まれる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=n4bnJkcQKQM

Deniece Williamsの他作品もチェックを!

『This Is Niecy』(1976年)
This Is Niecy

『Song Bird』(1977年)
Song Bird

『When Love Comes Calling』(1979年)
ラヴ・コーリン(期間生産限定盤)

『My Melody』 (1981年)
マイ・メロディ

『Niecy』 (1982年)
NIECY ~ EXPANDED EDITION

『I'm So Proud』(1983年)
シークレット・ラブ(エクスパンデッド・エディション)

『Let's Hear It for the Boy』 (1984年)
Let's Hear It for the Boy
posted by ez at 00:28| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月05日

Ricardo Richaid『Travesseiro Feliz』

ブラジル第三世代のインダストリアル・トロピカリア☆Ricardo Richaid『Travesseiro Feliz』

発表年:2020年
ez的ジャンル:リオ・オルタナ・ポップ
気分は... :ボルソナーロ政権下のブラジルはどうなってしまうのか・・・

新作ブラジルものからRicardo Richaid『Travesseiro Feliz』です。

RubelAna Frango EletricoGus Levyらと同じくリオのオルタナ・ポップ第三世代アーティストと呼べると思います。

Ricardo Richaidはリオ出身のミュージシャン。

Ricardoの大叔母はアメリカでも人気を博した歌手・女優であった大スターCarmen Miranda。その妹でRicardoの祖母のAurora Mirandaも歌手・女優として活躍していました。

ミュージシャン/エンジニア/プロデューサーとして音楽業界でのキャリアを重ね、2016年にはRicardo Richaid(b、g、vo)、Eduardo Verdeja(ds)、Frederico Santiago(g)、Raquel Dimantas(vo、b、g)という4人で組んだオルタナ・ロック・バンドNituとして、アルバム『Nitu』をネット・リリースしています。

そして、今回ソロ・デビュー・アルバムとなる本作『Travesseiro Feliz』Far Out Recordings からリリースすることとなりました。

プロデュースはRicardo自身。楽曲もすべてRicardoのオリジナルです(共作含む)。

アルバムにはAna Frango EletricoMarcos Suzanoといったアーティストがフィーチャリングされています。また、前述のNituメンバー等がレコーディングに参加しています。

Ricardo本人は、60年代後半のブラジルで一大ムーブメントとなったトロピカリア(トロピカリズモ)の影響を受けつつ、新世代ミュージシャンらしい実験精神も取り入れた自身の音楽をスタイルを「インダストリアル・トロピカリア」と呼んでいるようです。

RubelAna Frango EletricoGus Levyといった他のリオ第三世代アーティストと比較すると、よりオルタナ・ロック色の強い仕上がりとなっています。

エンジニアとしても活動しているだけに音作りへのこだわりを楽しめる1枚に仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「Maracas Enterprise/Frio da Manha」
"インダストリアル・トロピカリア"のスタイルを反映したオープニング。オルタナ・ロックな「Maracas Enterprise」とリオ第三世代らしいサイケ感のある「Frio da Manha」のメドレー。
https://www.youtube.com/watch?v=6KoSROJ6qOE

「VIP Xuxa」
リオ第三世代を象徴する女性アーティストAna Frango Eletricoをフィーチャー。トリップ感覚のオルタナ・ポップ。1分半という儚さもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=2hvQjh9JetM

「Largado Nu」
シングルにもなった夢の中を彷徨うオルタナ・ロック。リオ第三世代らしい魅力に溢れています。エフェクトのかかったギターと怪しげなフルートの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ND-02kWlXzg

「Drone」
90年代調のオルタナ・ロック。ドローン、SNSといった現代テクノロジーを皮肉った1曲に仕上がっておます。女性ヴォーカルはCheyenne。
https://www.youtube.com/watch?v=x0csgRyvCCs

「Outra」
Jose Ibarraとエフェクターを使った音遊びといった感じの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=xjBYvaqWmns

「So na Darkzera」
Marcos Suzanoをフィーチャー。女性ヴォーカルはCheyenne。土着サンバ・リズムにロック、フォーク、クラシック、ジャズのエッセンスが融合したオルタナ感たっぷりの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jLdEDVU8iGU

「Formigas」
7歳の娘Ninaと一緒に歌う小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=vw26nWnFXqM

「O Velho Cai」
浮遊感のあるオルタナ・ポップ感のある前半から後半はジャズ・ロックに変貌します。ジャズ×ロック×サイケ×ブラジルなオルタナ・ポップで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QqYHSNx2BDw

「Ave Apoena」
https://www.youtube.com/watch?v=m3hfiDmRaA8

ご興味がある方はRubel『Casas』(2018年)、Ana Frango Eletrico『Little Electric Chicken Heart』(2019年)、Gus Levy『Magia Magia』(2020年)もチェックを!

Rubel『Casas』(2018年)
カーザス CASAS

Ana Frango Eletrico『Little Electric Chicken Heart』(2019年)


Gus Levy『Magia Magia』(2020年)
posted by ez at 01:14| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月04日

The Gablz『The Gablz』

ミディアム〜スロウ中心、実力派男性R&Bグループ☆The Gablz『The Gablz』

発表年:1997年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bグループ
気分は... :動十分心、動七分身!

90年代R&B作品からThe Gablz『The Gablz』(1997年)

The Gablzは、コネティカット州ハートフォードで結成された男性R&Bグループ。

メンバーはGeorge AlstonWillie CottonSamuel L. Johnson, IVの3名。

本作『The Gablz』(1997年)は、グループ唯一のアルバムです。

正直、ヒットはしませんでしたが、個人的に当時かなり愛聴していました。多分、音楽雑誌の輸入盤レビューか何かで気になり購入したような記憶があります。

ミディアム〜スロウ中心の構成で勝負しているあたりにグループの自信を感じます。聴けばわかりますが、自分たちの技巧を強調するのではなく、七分位の力でスムーズなヴォーカルワークを重視している点に惹かれます。ヴォーカルワークで自分たちの必勝パターンを持っているのが強みなのでは?

The UntouchablesNevelle Hodgeがプロデュースしたシングル曲「Shookie Shookie (Gimmie Some Of Your Sweet Cookie)」がグループの代表曲です。

それ以外に「Who's Gonna Love You」「Forgive Me」「Bon Appetit」「Do You Want Me」「Work It Out」あたりが僕のおススメです。

久々に聴いて、改めて再評価されるべき作品だと実感しました。

全曲紹介しときやす。

「Shookie Shookie (Gimmie Some Of Your Sweet Cookie)」
Nevelle Hodgeプロデュース。シングルにもなった代表曲。クラシックの風格を感じる絶品スロウ。このオープニングにThe Gablzの魅力が凝縮されています。
https://www.youtube.com/watch?v=5dnP7QUanLI

「Who's Gonna Love You」
Kevin Jackson/Erik "Lil Rick" Whiteプロデュース。僕好みの美メロ・スロウ。力みのないスムーズなヴォーカルワークがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9BFYdgfrV9o

「It's Ladies Night At Chocolate City (Remix)」
Terrance Nelson/Brian Williamsプロデュース。ダンサブル・チューンですが、浮つかず余裕のあるヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hAnHTCL68Bk

「Thanks To The Most High (Interlude)」
Bernard Liltonプロデュース。インタールード。

「Forgive Me」
Maurice Wilcher/Terrance Nelsonプロデュース。実力派グループらしいヴォーカルワークで魅せるスロウ。グイグイ惹き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=EjLs3f-qhWs

「Bon Appetit」
Joel Kipnis/David Flemmingプロデュース。ヴォーカルワークの素晴らしさで聴かせるミディアム・スロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=l6mImQjfTFU

「It's About That Time」
Joel Kipnis/David Flemmingプロデュース。ダンサブルなミディアムですが、グループのスキルの高さを見せつけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cgVEzmB_5Ho

「Do You Want Me」
Joel Kipnis/David Flemmingプロデュース。ジワジワと盛り上げるスロウ。必殺パターンのヴォーカルワークで魅せます。
https://www.youtube.com/watch?v=dHfA8FKl3CQ

「Work It Out」
Ivan Hampden/Andre Egansプロデュース。この曲も大好き!モロに僕好みの絶品ミディアム・スロウ。リードとコーラスが共に主役な感じがサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=duDyzh8wGsk

「Milk」
Bernard Liltonプロデュース。このミディアム・スロウは実力派グループでなければ表現できない味わいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2i3PW06wdCQ

「Can't Get Enough」
Nevelle Hodgeプロデュース。ヴィンテージ・テイストのサウンドやラップで変化をつけたミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=1FjNIwFXR8Q

「Don't Let Money Change You」
Maurice Wilcher/Terrance Nelsonプロデュース。ここでもラップ調ヴォーカルでアクセントをつけています。

「Chills」
Joel Kipnis/David Flemmingプロデュース。ラストもステキなミディアム・スロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DNuUVYADQ9s

新型コロナの新規感染者がまた増大していますね。
日常の仕事・生活と感染防止の間でどう折り合いをつけるのか、一人ひとりが試されている感じですね。僕もCDショップへの中古品漁りに行けずにフラストレーションが溜まっていますが、しばらくはネットで我慢しなければいけない感じですね。
posted by ez at 02:24| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする