発表年:1989年
ez的ジャンル:脳天気おとぼけ系Hop-Hop
気分は... :週末だしバカやっちゃうか〜♪┌(・。・)┘♪
Hip-Hopが1つの音楽ジャンルとして広く認識されるようになったのは僕が大学生の頃だったと思う。Run D.M.CがAerosmithネタで「Walk This Way」を大ヒットさせ、Beastie Boysがデビューアルバム『Licensed To Ill』で大旋風を巻きこしていた時期だ。
当時からR&Bは大好きの僕であったが、何故かHip-Hopのレコード(当時はまだLPが主流)を購入したいとは全く思わなかった。きっと、固定観念として「Hip-Hop=ハードコア/ギャングスタ」のイメージが強く、それよりもブラコン(ブラックコンテンポラリーの略、当時のR&Bの総称)の甘〜い世界に惹かれていたためだと思う。多分、今よりもR&BリスナーとHip-Hopリスナーが分かれていたように思いマス。
そんな僕がDe La Soulの『3 Feet High And Rising』を聴いたのは、大学を卒業して社会人になってからだった。そもそも「Me Myself And I」にサンプリングネタとして大好きなFunkadelic「Knee Deep」 が使われていることで気になったのだが、そこから聴こえてくる陽気でとぼけたカンジなサウンドとラップは、僕のHip-Hopに対する固定観念に風穴を開けてくれた。しかも、このジャケット見た瞬間にヤラれちゃうでしょ!
こうして僕のHip-Hopライフはスタートしたのデス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Me Myself And I」
彼らの存在を世に知らしめた大ヒット・クラシック。
聴いているだけで自然と飛び跳ねたくなるグルーヴ感がサイコーっす。
先にも書いた通りFunkadelic「Knee Deep」ネタ。彼らがPファンクをネタに使うのは必然のような気がする。だって、彼らのオトボケ感覚とPファンクの持つおふざけ感覚って、かなり共通するもんねっ。
「The Magic Number」
Bob Dorough の「Three Is A Magic Number」をリメイクしたフレンドリーなカンジの楽しいナンバー。「Three Is A Magic Number」はアメリカの子供向け番組の音楽で、掛け算の九九の三の段のことを歌ったものだそうデス。スチャダラパーがポンキッキーズでラップしているのに似ているかもね。この曲に合わせてガチャピンやムックが踊っている姿はイメージしやすい?
「Eye Know」
「Say No Go」
この2曲はサンプリングネタを楽しめる曲。
「Eye Know 」は以前にブログで紹介したSteely Dan「Peg」ネタ♪
「Say No Go」はDaryl Hall & John Oates「I Can't Go For That」ネタ♪
2曲とも何ともユルいカンジがイイですな!
「Buddy」
Jungle BrothersやQ-Tip(A Tribe Called Quest)が参加しているクールなカッチョ良さを感じる曲。そして、僕はNative Tongues一派(De La Soul、Jungle Brothers、ATCQ)の虜になっていくのであった...
Taana Gardner「Heartbeat」、The Commodores「Girl, I Think The World About You」ネタ。
「Jenifa Taught Me (Derwin's Revenge)」
密かにお気に入りのハッピーナンバー。
ある意味、当時僕がイメージするHip-Hopに一番近いカンジだったのかも?
投稿にあたり、久々にこのアルバムを聴いていたら、昔大好きだった「見ごろ!食べごろ!笑いごろ!」というお笑い番組(伊東四朗、小松政夫、キャンディーズなんかが出てた番組)が急に観たくなってきた。何でだろう?