発表年:1972年
ez的ジャンル:宅録系ひねくれポップ
気分は... :オレを泣かしたアンタは凄い\(#><)/
“なんで売れないの?でも売れたらイヤだーっ!”っていうお気に入りミュージシャンは誰にでもいるでしょ?僕にとってはTodd Rundgren、Al Kooper、Van Morrisonがそのトップ3だったなぁ。
とりわけTodd Rundgrenは、高校時代から今までずっと変わりなく僕を胸キュンにさせてくれる。一方で、その素敵なメロディーをなんとなくダサく聞かせるのがイイ! 新橋あたりの小汚いけどうまくて安い焼鳥屋で飲んでいるときの幸福感に近いものを感じるね。自身の作品は全然ヒットしないけど、プロデューサーとしては多くの話題作を世に送り出すあたりもToddらしくてイイよねっ。
1988年の来日コンサート(Midiを駆使したワンマン公演)に行ったが、あの時の感動は今でも忘れない。恥ずかしながら、僕がコンサートで感動のあまり涙したのはJackson BrowneとToddの二人なのだ(;−;)
そんなToddの最高傑作との呼び声が高いのが『Something/Anything』デス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「I Saw The Light」
シングルヒットしたポップ・チューン。
この曲をToddのフェイバリットに挙げる人も多いのでは?
30年以上経った今でも鮮度が維持されているミラクルな曲。
「It Wouldn't Have Made Any Difference」
個人的にはToddの全作品中一番スキな曲。ただただ美しく悲しいスロー・ナンバー。
この曲を聴いていると、いろんな思い出が走馬灯のように浮かび、自然と涙目になってウルウルしてくる。
「Cold Morning Light」
ポップ職人Toddの本領発揮のナンバー。万華鏡のようなさまざまな表情を見せると同時に、包み込むような優しさを持つ曲デス。完成度で言えばアルバム中一番高いと思うな。
「Wolfman Jack」
アルバム中一番盛り上がるゴキゲンな曲。高校時に聴いていた頃はRockの曲ってイメージがあったけど、今聴くとホーンセクションやコーラスなんかも含めてFunkというかモロにSly & The Family Stoneだね。
「Hello It's Me」
彼が60年代後半に率いていたグループNazzの代表曲の再演であり、「I Saw The Light」と並びヒットした。デモテープみないな出だしがToddらしい。聴き込むほどに味わい深くなる曲だと思いマス。
本作以外では『Runt: The Ballad of Todd Rundgren』(1971年)、『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)あたりが個人的なオススメです。プロデュース作品の中ではXTC『Skylarking』(1986年)、Cheap Trick『Next Position Please』(1983年)なんかが僕の愛聴盤デス。