発表年:1982年
ez的ジャンル:クロスオーバー系R&B/AOR
気分は... :やっぱりバルサのサッカーが一番楽しいでしょε=ε=┏( ・_・)┛
僕は音楽と同じくらい、海外サッカー好きである。一般的に最も有名な海外サッカーチームは、ベッカム、ロナウド、ジダンといったスーパースターが勢揃いする“銀河系軍団”レアル・マドリー(スペイン)だと思う。しかし、僕にとっての現在のドリームチームは、レアル・マドリーの宿敵バルセロナ(スペイン)だ。ロナウジーニョを中心に、エトー、ジュリ、デコ、メッシらが絡む攻撃的サッカーは、観ていて楽しいし、ほれぼれするね。マドリーに比べると小粒かもしれないが、適材適所の組み合わせの妙がバルサにはある
Roberta Flack『I'm The One』は、当時僕がバックミュージシャンのドリームチームと思っていたメンツが勢揃いしたアルバムである。そのメンツは、Eric Gale(g)、Richard Tee(key)、Marcus Miller(b)、Steve Gadd(ds)、Ralph MacDonald(per)の5名であり、さらに大ヒット曲「Just the Two of Us」で有名なGrover Washington Jr.(sax)も参加している。特に、Ralph MacDonaldはプロデュースも手掛けている。
このメンツは「Just the Two of Us」を含むGrover Washington Jr.の大ヒットアルバム『Winelight』(1980年)と同じである。『Winelight』はサウンド的にはメロウ大好きの僕にとっては文句なしだったけど、如何せんボーカル曲が「Just the Two of Us」(ボーカルはBill Withers)1曲のみでは...このメンツで全曲ボーカル入りのアルバム出ないかなぁとの願望が起こった。
そんな僕の願望を叶えてくれたのがRoberta Flack『I'm The One』であった。彼女については、「Killing Me Softly」、「The First Time Ever I Saw Your Face」、「Where Is The Love」(Donny Hathawayとのデュエット曲)、「Feel Like Makin' Love」等のヒット曲は知っていたが、当時それほど熱心なファンというわけではなかった。
肝心の中身はというと、ステ曲なし期待以上の出来であり、20年以上経った今でもメロメロにしてくれる。ジャンル的にはR&Bのアルバムなんだろうけど、今でもクロスオーバー/AORという感覚で聴いてマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「In The Name Of Love」
前述の『Winelight』にも収録されており、曲自体は知っていたので、ボーカル入りでこのメロウ&ジャジーなナンバーを聴けた感動は大きかったなぁ。ちなみに、Ralph MacDonaldの1984年のアルバム『Universal Rhythm』(未CD化)にBill Withersのボーカル・バージョンが収録されてマス。
「Til The Morning Comes」
アルバム中一番お気に入りの曲。まさにAOR系メロウ&スムーズ好きにはど真ん中ってカンジです。Robertaのボーカルとバックの洗練された音が見事にマッチしている。特にフェンダーローズに弱い僕は、Richard Teeのささやくようなフェンダーの音色で秒殺されてしまいました。ホント名曲だと思いマス。
「Making Love」
アルバムからのシングルカット曲であり、同名の映画の主題歌にもなった。この曲だけヒットメイカー夫婦(当時)Burt Bacharach & Carole Bayer Sagerが手掛けた作品。他の曲とはとは多少雰囲気が違うかも?でも、じっくり聴かせる感動のナンバーです。
「My Love For You」
Ralph MacDonaldのパーカッションが心地良い曲。Grover Washington Jr.の控え目なサックスソロもイイカンジです。あっさりしてるけど、不思議ともう1回聴きたくなる♪
残念ながら、このドリームチームによるメロウ&スムーズを堪能できる彼女のアルバムはこの1枚のみ。でも、他のアルバムもいろんなテイストがあって結構楽しめマス。
それにしても、Ralph MacDonald『Universal Rhythm』をCD化してくれないかなぁ?