発表年:1984年
ez的ジャンル:スター系エレクトリック・ファンク
気分は... :たまに昔のB級ドラマ観るとハマるよね!
ジャケットを見てお分かりの通り、メンバー総勢9名...多いよねぇ!80年代ブラコン(ブラックコンテンポラリー)のグループって、大所帯のメンバーが勢揃いでポーズを取っているジャケットがお決まりパターンだった。低予算のSFドラマのようなB級なカンジが、逆に内容はS級なのでは?と期待させたんだよねぇ。
Midnight StarはReggieとVincentのCalloway兄弟を中心に結成されたグループであり、『No Paring On The Dance Floor』(1983年)と本作『Planetary Invasion』 (1984年)がヒットした。当時はMidnight Star、Atlantic Starr、Starpointとグループ名に“スター”がつくブラコン・グループが流行っていた。
基本的には、打ち込みによるエレクトリック・ファンクと呼ばれた音である。今聴くとチープな音なんだけど、そのチープさがイイ味出してるんだよねぇ。例えるなら、ヤキソバ・サンドやハムカツ・サンドの美味さに似ているかも?あとMidnight Starの場合はボコーダーが売りだったので、Zapp好きの僕にとってはそれだけで彼らが気に入っていた。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Curious」
Midnight Starは知らずとも、この曲はみんな知っている超クラシックのメロウ・ナンバー。多くのアーティストにサンプリングやカバーされてヤス。サンプリング・ネタとしてはEric B. & Rakim「What's On Your Mind」、Kurious「I'm Kurious」、 Warren G.「This DJ」、 カバーではLSGが有名だよね。個人的にはKofi(UKの女性レゲエ・シンガー)のカバーが一番のお気に入り。この曲とラバーズロック(Lovers Rock:レゲエのラブソング)って相性バツグン!あと僕はこの曲とMarvin Gaye「Sexual Healing」をセットで聴きたくなるんだよねぇ。
「Operator」
「Body Snatchers」
ボコーダーが唸りまくる彼ららしい打ち込みファンク2曲。特に「Operator」は、アルバムからの1stシングルとしてR&BチャートのNo1に輝いた大ヒット曲である。今聴いてもボコーダーが快感デス。「Body Snatchers」もシングルとしてスマッシュヒットしやした。
「Let's Celebrate」
80年代ブラコンらしい胸キュンスロー。「Curious」もメロウでいいけど、個人的にはこの曲のスィートネスの方がさらにスキです。こういうスローが必ず1、2曲入っているのが大所帯B級ファンクのアルバムを聴く楽しみなんだよね。
80年代中期くらいのブラコン/ファンクバンドって掘り出しものがあるんだけど、廃盤や未CD化のものが多いよねぇ。勿体無いなぁ。とりあえずS.O.S Bandの『On The Rise』、『Just The Way You Like It』、『Sands Of Time』の3枚をCD再発して欲しいデス。