発表年:1968年
ez的ジャンル:エレガント系メインストリーム・ジャズ
気分は... :秋だよねぇ...( ̄ー ̄☆
秋になるとジャスピアノが聴きたくなる。何でだろう?
僕が最も好きなジャズピアニストは以前ブログでも書いたとおりBill Evansだ。しかし、一番コレクション枚数が多いのはHerbie Hancockである。きっと、彼はメインストリーム・ジャズでの活躍に加え、クロスオーバー/フュージョンやHip-Hopなど時代を先取りする多彩な問題作を次々と発表してきた人なので、知らず知らずにアルバムを購入していた結果だと思う。
今日紹介する『Speak Like A Child』は、いわゆるメインストリーム・ジャズの名盤である。意外とメインストリーム・ジャズを聴いみたいけど、どこから聴き始めたらイイのかが分かんないって人は多いんじゃないかなぁ。その意味では、60年代のHancock作品群は、僕のようなストイックなJazzファンではない人間でも素直に感動でき、入門編としてはとても入りやすいと思う。
何たってジャケットが最高だよね。夕日をバックにキスする二人のシルエットが浮かび上がっているなんて何ともロマンチックだよねぇm(~o~)m この二人はHancock本人と当時のフィアンセ(現夫人)である。このフォトから無垢な子供、少年といったテーマがイメージされ、レコーディングが開始されたそうデス。
ジャケットのみならず、中身もHancock作品のなかで一番ロマンチックなんじゃないかなぁ!ピュアな子供の世界を、ソロパートを極力控えたアンサンブル重視のアレンジで見事に表現していると思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Speak Like A Child」
やはりボサノバ・テイストのこのタイトル曲がアルバム中一番スキだな。まさにアルバムジャケットが音になったようだよねぇ。優しく繊細なHancockのピアノと柔らかいハーモニーにウットリしてしまう(゚ー゚☆
「Riot」
美しくもミステリアスなホーン・アンサンブルが印象的な曲。スリリングな疾走感がカッチョ良いデス。
「First Trip」
無邪気な子供のようにスウィンギーなピアノトリオ曲。楽しいウキウキ感満載な感じデ〜スo(^-^ )o( ^-^)o
「Goddbye To Childhood」
リリカルなピアノがじんわり響く曲。この曲のタイトルには、長年活動してきた帝王Miles Davisのクインテットから巣立っていく、彼の決意のようなものも感じてしまうんだけど...
実はこのジャケットデザインが60年代の他のHancock作品同様に、伝説のアートディレクターReid Milesによるものだとずっと思い込んでいた。しかし、今回の投稿にあたり確認してみたら違うみたいデス(アルバムに彼の名前がクレジットされてなかった)。1つ勉強になりやシタ。ちなみにReid MilesがBlue Noteに残したジャケットの数々は、秀逸ジャケットの宝箱でどれも一見の価値アリだと思いマス。