発表年:1994年
ez的ジャンル:ジャジー&メロウ系Hip-Hop
気分は... :今聴いてもミラクルな1枚だよね♪(【^_^】)♪
今から振り返ると、1993年に出たA Tribe Called Quest『Midnight Marauders』と1994年のPete Rock & C.L. Smooth『The Main Ingredient』の2枚で、僕の中のHip-Hopは最初のピークに達したような気がする。
Pete Rock & C.L. Smoothの1st『Mecca and the Soul Brother』 (1992年)を聴いた時、Hip-Hopファンだとヒットした「Straight Out」、「They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)」あたりにまず夢中になったんだろうけど、軟弱リスナーである僕の心を奪ったのは、ジャジーなトラックとエレガントな女性コーラスが印象的な「Lots of Lovin」だった。Hip-Hopのアルバムでこんなメロウナンバーに出会えるなんて思ってもみなかったんだよね。だから、彼らの次のアルバムには、この手のメロウネスが増えるといいなぁと密かに期待していた。
そして、登場した彼らの2ndアルバムが『The Main Ingredient』である。結果は期待以上のメロウネス大幅アップで歓喜しまくった記憶がある。「All The Places」、「Take You There」、「Searching」の3曲は、これら3曲でゴハン何杯でもおかわりできますってカンジだったよなぁ。この3曲以外にもスムースなグルーヴ満載のアルバムです。
オススメ曲を紹介しときやす。
「In The House」
いきなり、Pete Rockの才能発揮しまくりのクールでカッチョ良いオープニング曲。ちなみに出だし部分はDeodato「September 13th」ネタです。
「I Get Physical」
George Benson「Face It Boy,It's Over」ネタ。ギターフレーズの反復がだんだんクセになって気持ちよくなってくる不思議な曲。
「I Got A Love」
60年代後半のソウルグループThe Ambassadors「Ain't Got The Love」をネタに使ったソウルフル&グルーヴィーな曲。でも、The Ambassadorsなんてシブいネタを探してくるようね。僕もこの曲で初めてこのグループの存在を知りマシタ。
「All The Places」
「Take You There」
「Searching」
僕の最強トリオ。Free Soulにハマっていた僕にとって、この3曲のネタづかいは反則技に近かったよね。「All The Places」はDonald Byrd「Places And Spaces」、「Take You There」はKeni Burke「Risin' To The Top」、「Searching」はRoy Ayers「Searching」ネタ。特に、女性コーラスが絡みアーバン・メロウ度を高めてくれる「Take You There」が一番スキかなぁ!
最近それほど聴いていないせいかもしれないけど、やっぱりHip-Hopは90年代前半に傑作が集中していたような気がするなぁ。