発表年:1982年
ez的ジャンル:殿下流ファンク
気分は... :殿のご乱心じゃあ〜!
今晩はふとPrinceの名が思い浮かんだので殿下のアルバムを紹介します。
長年、僕の意識の中でPrince殿下の最高傑作は『Sign O' The Times』という構図ができあがっていた。殿下のピークは『1999』(1982年)から『Purple Rain』(1984年)、『Around The World In A Day』 (1985年)、『Parade』(1986年)、『Sign O' The Times』 (1987年)、『Lovesexy』(1988年)までで、『Batman』(1989年)以降は長年のお付き合いで購入していたというカンジだったかな。
今回記事投稿するにあたりどの1枚を選ぼうと考えた時、CD棚から無意識に2枚のアルバム取り出していた。『Controversy』(1981年)と『1999』の2枚だった。何か意外だったね。でも、きっと今日の僕がダンス・ミュージックを欲しており、その気分にマッチする殿下のアルバムがこの2枚ということであろう。
『Controversy』は、僕が始めてリアルタイムで聴いた殿下のアルバムだ。当時は、ニューウェイブとダンス・ミュージックが合体した得体の知れない音楽というイメージがあったかな。でも、音楽以上にブリーフ1枚でセクシーポーズを取る殿下のスキャンダラスなビジュアルの方がインパクトあったね。なんか踏みこんではいけない倒錯世界の音楽ってカンジがしたなぁ。
*追記
これって完璧『Dirty Mind』と『Controversy』が交錯していますよね。多分、ジャケで最初に見た殿下は『Dirty Mind』で、実際に音を聴いた殿下は『Controversy』が最初だったのでしょうね。記憶が曖昧でスミマセン。
その意味では、きちんと殿下の作品と向き合ったという点では、『Controversy』の次に発表された『1999』が最初だった。スキャンダラスなイメージは前作でかなり免疫ができていた分、音楽の方に興味が向いたし、作品自体もそれまでに比べるとグッとポップで聴きやすくなっている。当時はロックファンのスタンスからこのアルバムを聴いていたのであまり気付かなかったが、R&B中心の音楽生活を楽しむ今聴き直してみると、とっても80年代のエレクトリック・ファンクらしいアルバムだね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「1999」
アルバムからの1stシングルであり、このアルバムを象徴するポップかつファンキーさを堪能できる代表曲。今聴いても腰が浮き上がってくる☆この仰々しいシンセがなんともイイねっ。今思うと、このアルバムから後にRevolution(殿下のバックバンド)のメンバーとなるWendy & Lisaが参加しており、Lisaのバックボーカルが全体の華やかさアップにずいぶん貢献しているね。
「Little Red Corvette」
2ndシングルであり、殿下初の全米Top10ヒットとなった曲。殿下のメロディーメーカーとしての才能を思い知らされるね。特に、この曲は当時の僕のようなロックファンからもかなり支持されたんじゃないかな?この曲のヒットで一部のコアなファンから一般の音楽ファンへと支持層をかなり広げたと思うよ。
「Delirious」
3rdシングルとなり、これまたヒットしたダンスナンバー。この曲が前作『Controversy』の路線に一番近いかもね。下品なシンセの音色が変態チックで殿下らしい。
「Let's Pretend We're Married」
「Automatic」
80年代のエレクトリック・ファンクらしいこの2曲。以前に紹介したMidnight Starなんかと一緒に聴くといいかも?
「Lady Cab Driver」
このアルバムの隠れた名曲。僕がハマるパターンのカッティングギターがシャカシャカするとてもシャープでキレがあるナンバー。
このアルバムは発表当時LP2枚組だったんだけど、全11曲しか収録されていないんだよね。LP片面2〜3曲だもんね、少ねぇ。僕の持っているCDにはその少ない全11曲の中の1曲である「D.M.S.R」がカットされて10曲しか収録されていない。「D.M.S.R」はカットされる理由が見つからないイイ曲なんだけどね。ちなみに現在発売されているCDは全11曲収録となっているのでご安心を!