発表年:1977年
ez的ジャンル:破局カップル×2系ポップロック
気分は... :噂によればezは不思議ちゃん好きらしい...
昨晩、飲んだくれの酔っ払い状態で帰宅後、あるCDを探してCD棚をゴソゴソしてたら、偶然Fleetwood Macの『Rumours』が見つかった。多分、4〜5年ぶりに発掘(?)されたので、懐かしくなって聴いてみた...今聴いても鮮度バツグンでニヤリ( ̄ー ̄*)
Fleetwood Mac『Rumours』は、全米アルバムチャートで31週間No1の座に居続けたモンスター・アルバムだ。残念ながら、僕はこのアルバムをリアルタイムで体験することはできず数年後に後追いで聴いたんだけど、今のようにネットもMTVもなくレコード屋で試聴もできない時代において、31週間No1という事実はかなりインパクトあったね。従って、購入前の事前期待がかなり高い“噂”のアルバムってカンジだったなぁ。
この時のFleetwood Macには、小悪魔ボイスのStevie Nicks、落ち着いたクールボイスのChristine McVieという2人の女性シンガーと、時に甘く時にワイルドな男性シンガーLindsey Buckinghamという3人の異なる個性的なシンガーががおり、アルバム1枚で3倍美味しいお得感があったね。当時は、今のように豪華ゲストが続々と参加するオリジナル・アルバムや様々なアーティストの最新ヒットシングルを集めたコンピアルバムがあまり無い時代であり、その意味でFleetwood Macのアルバムって、バラエティに富んだ飽きのこない1枚だったのかもしれないね。
また、このアルバムはバンド内の2組のカップル(John McVieとChristine McVie、Lindsey BuckinghamとStevie Nicks)の破局後という奇妙な状況下で録音された。まさに格好のゴシップネタ(Rumours)だよねぇ。それにしても、そんな状況下でよく割り切って制作したもんだなぁ〜。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Dreams」
全米No1となった大ヒットシングル。何か浮遊感のある不思議な魅力を持った曲。自分から離れていく恋人への思いを歌ったもので、小悪魔Stevieの魅力を堪能できマス。時期が時期だけに意味深だねぇ。Stevieって決して上手いシンガーではないけど、男を虜にする魔性のボイスを持ってるよね。
「Don't Stop」
Lindseyの力強いボーカルとChristineの中性的なボーカルがマッチした全米No3のミディアムナンバー。立ち止まらず、明日を考え、過去へ振り向かないというChristineの前向きな歌デス。女性は強し!
「Go Your Own Way」
全米Top10ヒットとなったLindseyらしい疾走感のあるロックナンバー。サビの部分ではLindsey、Stevie、Christineという恋に破れた3人衆が♪You can go your own way〜♪と熱唱する。やけっぱち状態か?
「You Make Loving Fun」
個人的にはアルバムで一番好きなクールで魅惑的なChristineの曲。全米Top10ヒット。Christineのボーカルってクールボイスなんだけど人を包み込んでくれる温かさがあるんだよねぇ。
最悪の人間関係の中で、こんな充実のアルバムが制作されるなんてミラクルとしか言いようがないよねぇ。それとも、人間開き直ると怖いものなしで奇跡を呼び起こしてしまうのか( ̄O ̄;