発表年:1976年
ez的ジャンル:ソングバード系R&B/Soul
気分は... :自由になりたい...
本当の自由って何だろう?
今の僕は決して恵まれてはいないが、仕事もプライベートもかなり“自由”に何をやってもイイ立場にある。何時に起床するか、仕事のスケジュールをどうするか、その仕事を受けるか否か、昼飯を何処でいつ何を食べるか、仕事を早目に切り上げてプライベートで何処かに遊びに行くか...等々すべて自分の意思で自由に決めることができる。
でも、ありのままに自分の自由意思に任せると、きっと人間本来のグータラさが全開となり、人生瞬く間に破滅に向かうであろう。だから、以前の“自由ではなかった”時と比べて、かなり意識して自分をコントロールしていると思う。全て自分の自由意思で決めれることが本当の“自由”なのかね? 案外窮屈だったりして...難しい問題だ。
なんて考えていたら、Deniece Williamsの不朽のメロウ・クラシック「Free」の♪But I want to be free, free, free 〜♪というメロディがふと頭に浮かんだ。本当の自由を手にしたいという僕の葛藤と、「Free」の持つ不思議な浮遊感とがうまくシンクロしたのかも?
さて、「Free」を含むDeniece Williamsのデビューアルバムが『This Is Niecey』である。このアルバムはEarth, Wind & FireのKalimba Productionから発売されたものであり、Maurice WhiteとCharls Stepneyがプロデュースを努め、Earth, Wind & Fireの面々がバックを努めている。
こうしたプロダクションの良さも、このアルバムの魅力の1つには違いないが、やはりこのアルバムの魅力は“ソングバード”と呼ばれたDenieceのチャーミングなウィスパー・ヴォイスに尽きると思う。Denieceの場合、単に歌唱力があるというのみならず、声質自体が非常に魅力的だと思う。うまく表現できないけど、声が艶やかでキラキラしてるってカンジかな☆☆
オススメ曲を紹介しときやす。
「Free」
やはりこのアルバムはまずはこの曲だよね。この曲が昔からのソウルファン、若いフリーソウル・ファンやクラバーといった世代を超えた人気を誇るのって、とっても納得できちゃうよねっ。
この曲は、Chante Moore、Will Downing、Towa Tei など様々なアーティストがカヴァーしているけど、僕の一番のお気に入りはDebelah Morganのバージョン。彼女のデビュー作『Debelah』(1994年)に収録されてマス。一般的には、なぜかCommodores「Sail On」とのメドレーになっているChante Mooreのカヴァーが人気かもね♪Will Downingの野太い男性ボーカル「Free」もたまにはイイッすよ(#^ー゚)V
「That's What Friends Are For」
「Free」と並んで僕がお気に入りのミディアム・ナンバー。胸キュンのメロディとDenieceのボーカルが、とってもスウィートかつ心地よい気分にさせてくれマス。ちなみに、この曲はDenieceとJohnny Mathisとのデュエットアルバム『That's What Friends Are For』(1978年)にも収録されてマス。
「Cause You Love Me Baby」
Denieceの少しお茶目でイタズラっぽいボーカルがたまらないメロウ&スムーズ。サンプリングソースでも使われてマス。
「How'd I Know That Love Would Slip Away」
「Watching Over」
Denieceの艶やかなボーカルとバックの演奏がとてもマッチした2曲。2曲とも(いい意味で)EWFっぽい。
人間は、自由になりすぎると束縛を求め、束縛されると自由を主張する...不思議だね!