2005年11月11日

Talking Heads『Remain in Light』

NYニューウェイヴを代表するバンド☆David Byrne率いるTalking Headsがロックシーンに衝撃を与えた問題作『Remain in Light』
Remain in Light
発表年:1980年
ez的ジャンル:アフロ・ファンク系ニューウェイヴ
気分は... :オマエら誰じゃ〜っ!

発売当時このジャケットを初めて見て、“オマエら誰じゃ〜っ”ってカンジだったねっ。奇しくも、このアルバムと同年(1980年)に出たRolling Stones『Emotional Rescue』のジャケもそうだったし...

『Remain in Light』は、アフロ・ファンクとロックを融合させた歴史的名盤と言われている。ただし、僕はこのアルバムをリアルタイムで聴けたのにも関わらず、アルバム1枚通しで聴いたのは発売から4〜5年後だったかなぁ。Talking HeadsがNYの最先鋭バンドで、『Remain in Light』がロック史に刻まれる衝撃作であるという記事は雑誌等で見かけたけど、評論家の間でも賛否両論真っ二つに分かれていた記憶がありマス。

そんな議論が巻き起こっても、当時全米Top40を中心に洋楽を聴いていた僕にとって、Talking Headsは無縁のバンドってカンジがしたなぁ。周囲の洋楽好きの奴らでもTalking Headsがイイ!なんて奴は一人もいなかったしね。大体、中学生にDavid Byrneの先鋭的センスを理解できるはずないしね!ニューウェイヴを聴くならUKものがメインだったし、USだったらよりポップなCarsとかを聴いていたしね。一方でメンバーのTina WeymouthとChris FranzらのプロジェクトTom Tom Clubは大好きでよく聴いていたなぁ〜。

『Remain in Light』にハマるようになったのは、ファンクやアフリカン・ミュージックを聴くようになってからだね。ニューウェイヴというフィルターを通して作られたアフロ・ファンクというハイブリット感が、当時聴いていたファンクやアフリカン・ミュージックとは違う魅力があって、昔は理解不能だった訳わからなさがだんだんクセになってきたってカンジっす。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Born Under Punches (The Heat Goes On)」
アフリカン・テイストのギターの反復を聴いているうちに感覚が麻痺するような中毒性を持つナンバー。途中のチープなシンセによるテレビゲームの信号音ようなフレーズも意味不明でスキです。

「Crosseyed and Painless」
ニューウェイヴとアフロの融合という意味では一番雰囲気があるかもしれない曲。最近まで知らなかったが、このアルバムの国内盤で今野雄二氏が“原始(アフリカ)と原子(アメリカ)の出会い”というコピーを用いていたらしい。座布団20枚くらい見事なコピーだと思いマス。

「Great Curve」
今聴くと、一番カッチョイイ曲だね。この躍動するリズムと疾走感は何度聴いてもゾクゾクするね。この曲だけじゃないけど、特筆すべきは準メンバー的存在で参加のAdrian Belewの“エレファント”ギター♪自分ではあまり意識していなかったが、彼のソロアルバムも数枚持っているし、King Crimsonで一番頻繁に聴くアルバムが『Discipline』という不届き者だったことを考えると、結構ハマっていたのかも?

「Once in a Lifetime」
シングルカットもされたし、聴きやすさで言えば一番キャッチーでダンサブルな曲。一時期この曲とBlondie「Heart Of Glass」、Paul McCartney & The Wings「Good Night Tonight」という3曲セットをウォークマンで聴くのがスキだったなぁ。Jay-Z「It's Alright」でサンプリングネタにもなっていマス。

愛聴盤ということで言えば、本作の前の3rdアルバム『Fear of Music』(1979年)の方が聴く頻度は多いんだけどね。でも、工業用ゴムマットを模した黒いジャケットの質感がジャケット写真では判別できず、このブログの背景と同化して真っ黒になってしまうので、見た目の都合で泣く泣く断念しヤシタ〜残念!そう言えば波田陽区って最近見かけないね。
posted by ez at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする