発表年:1977年
ez的ジャンル:EW&F系女性R&Bグループ
気分は... :今日は何をお祝いしようかな?
Emotionsと言えば、大ヒットした永遠のダンスクラシック「Best of My Love」であろう。あのイントロとベースラインを聴けば、誰でも踊らずにはいられないナンバーだ。個人的には、この曲とCheryl Lynn「Got To Be Real」、Alton Mcclain & Destiny「It Must Be Love」の組み合わせがかなり強力で、3曲セットで聴くのが大好きデス。
「Best of My Love」のイメージが強いため、Emotionsは流行のディスコ系グループと思われがちだけど、この大ヒットに至るまでは長い道のりであった。Jeanette、Sheila、WandaのHutchinson姉妹によって結成されたグループは1968年に名門レーベルStaxと契約し、Isaac Hayesのプロデュースでメジャーデビューを果たすが、ブレイクはしなかった。
そんな彼女たちにとって、Earth, Wind & Fireのバックコーラスを努めたことが転機となり、彼らのKalimba Productionに迎えられ、Maurice Whiteのプロデュースにより制作されたのが『Flowers』(1976年)であり、それに続く作品が本作『Rejoice』である。以前紹介したDeniece Williams同様にMaurice White、EW&Fの全面バックアップでポップでキャッチーなダンスアルバムに仕上がっている。一方で、彼女達のルーツであるゴスペル・テイストのスローもまさにエモーショナルで絶品デス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Best of My Love」
説明不要のダンスクラシック。POP、R&Bの両チャートで全米No1となった。サンプリングネタとしても定番であり、Conway「Best Of Me」、3rd Bass「Brooklyn-Queens」、Tamia「Fallin' For You」、Positive K「Car hoppers」、Elizabeth Lawson「Here we go」などで使われていマス。 Mary J. Bligeのカヴァーも有名ですね。あと、オヤG世代として懐かしいのが、1981年の岩崎良美「ごめんねダーリン」(尾崎亜美作詞作曲)がまんま「Best of My Love」でしたよねっ!
「A Feeling Is」
少しイナたい感じが魅力のミディアム・ナンバー。彼女達のコーラスワークを堪能できマス。Biz Markie「What Comes Around Goes Us Cold Chillin'」、Masta Ace「Don't Understand」の元ネタです。
「Love's What's Happenin'」
いかにもEW&Fらしいグルーヴ感がとっても気持ちイイナンバー。出だしの部分がEW&Fの大好きな曲「Sing A Song」に似ていてスキです。
「Don't Ask My Neighbors」
「Blessed」
エモーショナルなバラード2曲。こうしたスローでの美しいコーラスワークこそが彼女達の本来の魅力だと思いマス。奇しくも90年代のガールズ・グループJadeがデビューアルバム『Jade To The Max』(1992年)でこの2曲を共にカヴァーしていマス。「Blessed」はL.L. Cool J「No Airplay」 の元ネタです。
「Rejoice」
フェニックス・ホーンズが大活躍のキャッチーなタイトル曲。Hip-Hopファンならばオリジナルよりも213「Gotta Find A Way」の元ネタとして聴いている人の方が多いかもね!
『Flowers』も本作に劣らず絶品っす!苦節10年一花咲かせてヨカッタ\(^^)/