2005年11月22日

Musiq『Soulstar』

2000年代のネオ・フィリー・ブーム☆その代表的アーティストMusiqの3rdアルバム『Soulstar』
Soulstar
発表年:2003年
ez的ジャンル:Stevie系ネオ・フィリー
気分は... :フィリー・ソウルって?

ご存知の通り、The Rootsが土台をつくり、その後MusiqをはじめBilal、Jill Scott、Kindered The Family Soul、Jaguar Wrightなどフィラデルフィアを拠点とする実力派アーティストが目覚ましい躍進を見せたムーブメントがネオ・フィリー・ブームである。

僕も別にネオ・フィリーとかを意識することなく、ネオ・ソウルの流れの中で、知らぬ間にこれらのアーティストのアルバムの購入枚数が増えていた。気取らずナチュラルで、でもグルーヴ感は忘れないこれらのアルバムは、僕にとってもフィットする。

ただ、ネオ・フィリー・ブームを“フィリー・ソウル”って言葉で括っている記事等を見るとオヤGとして多少違和感を覚えるのデス。僕なんかが“フィリー・ソウル”と聞くと、70年代の初めの(元祖)フィリー・ソウルを思い出してしまうんだよねぇ。

代表的なアーティストとして、Delfonics、Stylistics、Spinners、O'jays、Three Degrees等が挙げられ、スローでもダンスナンバーでも、スウィートネス、メロウネスたっぷりで、かつ分厚いストリングスに代表されるゴージャスなサウンドが特徴と言えマス。O'jays「Love Train」や70年代の人気番組“ソウル・トレイン”としてテーマで知られるMFSB feat. Three Degrees「T.S.O.P.」なんかが典型デス。

僕的には“こってり”ゴージャス・サウンドの元祖フィリー・ソウルと“あっさり”ナチュラルなネオ・フィリーの間には、“フィラデルフィアを拠点にしている”という点以外の共通項はあまり感じないのデス。なので、両者に同じ“フィリー・ソウル”という言葉を使ってしまうと、元祖フィリー・ソウルの現代版がネオ・フィリーであるといった誤解を受けてしまうのでは?と思うのですが...

そういった言い方をするならば、やっぱりニューソウルの現代版ってカンジだもんねぇ。Musiqだって21世紀のStevie Wonderって言い方される事が多いしねっ!まぁ、こんなこと深く考えない方がいいっかヾ(`〜')イカン、イカン\(_ _)ハンセイ

さて、Musiqの3rd『Soulstar』です。購入当初よりも数ヶ月経ってから急にスキになったという、聴き込むほど味が出てくるアルバムです。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Forthenight」
1stシングルとなったメロウ&スムーズなミディアム・ナンバー。エレピ好きの僕には、このサウンドと美メロだけで胸キュンです☆Musiqのボーカルとの相性もバッチリです。

「Womanopoly」
ゆったりしているのか、忙しないのかよう分からん不思議なサウンドが後を引きマス。女性の苦境とmonopolyをダブらせたタイトルが面白いよねっ。

「Whoknows」
個人的には一番スキなナンバーであり、去年はホントお世話になった曲デス。傑作スローだと思うなぁ。寒さが身に凍みる時に飲むホットココアのように心を暖めてくれマス。これからの季節にピッタリじゃない!

「Missyou」
Rolling Stonesの名曲「Miss You」のカヴァー。正直Stonesのオリジナルの方が断然スキだけど、これはこれでイイのでは?チャレンジ精神は評価しマス。

「Momentinlife」
Kindred The Family SoulとCee-Loをフィーチャーした落ち着きを持ったミディアム・ナンバー。曲調がモロにStevieっぽいね。

「Dontstop」
Bilalをフィーチャーしたナンバー。ネオ・フィリーを代表する二人が個性を発揮して絡み合うカンジがイイっす。シンプルだけどカッチョ良い曲。

「Givemorelove」
「Forthenight」同様に僕が大好きな典型的なメロウ&スムーズ。Tom Scott「Getaway Day」ネタ。

久々にThree Degreesを聴いたらベタだけどやっぱイイねぇ!そのうち紹介しマス。
posted by ez at 02:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする