発表年:1985年
ez的ジャンル:クール&ソウルフルUKポップ
気分は... :目覚めなさい!
このアルバムはAnnie Lennoxが女性として覚醒したアルバムだと思う。これ以降のAnnieはどんどんパワフルな女性になっていったカンジがするなぁ。
Dave StewartとAnnie Lennoxの男女ユニットEurythmicsがブレイクしたのは1983年の「Sweet Dreams」の大ヒットだった。でも、当時の僕にとってEurythmicsは、ヒンヤリしたシンセと(当時は)無機質なAnnieのボーカルが相俟って、暗ぁ〜い憂鬱なカンジのグループというネガティブな印象しか無かったなぁ。Annie Lennoxの中性的なカンジも最初は生理的に拒否反応を起こしていたかも?
そんな彼らの印象が変わったのが1983年発表の3rdアルバム『Touch』収録のカリプソ・フレイヴァー溢れる「Right By Your Side」だった。Eurythmicsがカリプソなんて少し意外だったし、Annieにも陽気な一面があるんだ!って思ったなぁ。
そして登場したアルバムが『Be Yourself Tonight』(1985年)である。このアルバムは、僕が初めてAnnieに異性としての魅力を感じた作品でもある。どうしても名曲「There Must Be an Angel」に目が行ってしまうんだけど、僕が衝撃を受けたのは1stシングル「Would I Lie to You?」に代表されるAnnieのソウルフルなボーカルだった。これまで聴いたことが無い腹式呼吸使いまくりの彼女のパワフルなボーカルに、何か全てから解き放たれた覚醒を感じたよねぇ。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Would I Lie to You?」
1stシングルとなったRock'n Soulなナンバー。ソリッドなサウンドとシャウトするAnnieのダイナマイトかつソウルフルなボーカルはインパクト大。彼らの全シングル中この曲が一番スキですっ!
「There Must Be an Angel (Playing With My Heart)」
説明不要の名曲♪ダラリダリラリラ〜♪というあのイントロを聴いただけで、天使が舞い降りてくるようなドリーミーな気分になるよね。Annieが天使に扮するPVも大スキでした☆Stevie Wonderのハーモニカも好サポートです。朝の通勤・通学時なんかに聴くイライラ解消になるよねっ。
名曲だから、カヴァーもたくさん。一番有名なのは5〜6年前の藤原紀香、豊川悦司、稲垣吾郎共演のドラマ「危険な関係」のエンディング曲だった井出真理子のカヴァーかな。他にもFantastic Plastic Machineや、シブいのではSharon Forresterというアーティストのラヴァーズレゲエのカヴァーもありヤス。あとハウス系だと10年以上前にUtah Saints「What Can You Do For Me」という曲でサンプリングネタとして使われてマス。
「Sisters Are Doin' It for Themselves」
“クイーン・オブ・ソウル”Aretha Franklinと共演したパワフルなナンバー。まさに女性の自立を高らかに歌った曲♪女王相手でもガップリ四つのAnnieがも頼もしいです。曲が何となくTaking Headsっぽいところも好きです。
「Conditioned Soul」
いきなり尺八が聞こえるイントロから始まるミステリアスなナンバー。UKらしいムードの曲だと思いマス。
「Adrian」
Elvis Costello参加曲。ポップセンスが光るキャッチーなナンバー。アルバム中の隠れ名曲デス。
「It's Alright (Baby's Coming Back)」
Annieの覚醒をとてもよく実感できる曲。僕がAnnieに抱く“強くて魅惑的な女性”というイメージそのまんまデス。
僕は基本がガキっぽい性格なので、キリリとカッチョ良い女性にメチャ弱い( ̄0 ̄;)
きっとAnnieみたいな女性ならば、瞬く間に手玉に取られてしまうだろうね...それでもいいっか!