2005年12月31日

ezが選ぶ2005年の10枚

年末最後の投稿は、年末特別編「ezが選ぶ2005年の10枚」と称して、今年購入した新譜CDのなかから、お気に入りの10枚を紹介します。
なかには本ブログ未紹介CDもありますがご了承下さい。

Common『Be』
Be

Kanye West『Late Registration』
Late Registration

Syleena Johnson『Chapter 3: The Flesh』
チャプター3:ザ・フレッシュ

Omarion『O』
O

Pretty Ricky『Bluestars』
Bluestars

Black Eyed Peas『Monkey Business』
Monkey Business

Floetry『Flo'ology』
Flo'Ology

Peven Everett『Latest Craze』
Latest Craze

Gordon Chambers『Introducing Gordon Chambers』
Introducing Gordon Chambers

Lemon Jelly『'64-'95』
64-95

正直、新譜で購入したのはR&B/Hip-Hopが殆どでシタ。

今年のR&B/Hip-Hopシーンを象徴するようにシカゴ勢からCommon、Kanye、Syleenaの3枚をセレクト。Omarion、Pretty Rickyは侮れない若さの2枚。Black Eyed Peasのバカバカしさにはどうしても弱い。Floetryは地味だけど意外な1枚。マイナーものからはPeven、Gordonの2枚が収穫でシタ。R&B/Hip-Hop以外からも1枚ということでLemon Jellyをセレクト。

来年もステキな音楽に数多く出会えることを願ってヤ〜ス。

では、皆様良いお年をお迎えください!
posted by ez at 00:04| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月30日

The Who『Who's Next』

元祖モッズ・バンドが魅せた知的かつエネルギッシュなハードロックの傑作☆The Who『Who's Next』
Who's Next
発表年:1971年
ez的ジャンル:元祖モッズ系ハードロック
気分は... :Whoって誰?だからWhoやねん\(≧▽≦)/

何故だか年末の慌しい時期になるとWhoの『Who's Next』を聴きたくなる。今から20年以上前の高校1年の冬、レコード購入資金を調達するために、地元スーパーの精肉コーナーでバイトをしていた。その最初のバイト代で年の瀬も押し迫った時期に購入したアルバムがこの『Who's Next』だ。以来このアルバムと年末が僕の中で結び付いているのかも?

BeatlesRolling Stones、Whoという別格扱いのロック3大グループの中で、最も思い入れの大きいグループはWhoだ。
前述のように高校1年の頃からWhoファンを自称するようになった。当時、Beatles、Stonesのレコードを持っている連中は周囲に多くいたが、Whoのレコード持っている奴に出会ったことはなかったね。その状況は現在まで殆ど変わらない。だから、5年に一度くらいの割合でWhoファンに出会うと嬉しくなってしまうヽ(*^○^)ノ わ〜い

一方、本国イギリスやアメリカでのWho人気は、日本人には想像できないほど根強いものがある。僕もよく観る大人気の海外TVドラマ「CSI(科学捜査班)」シリーズのテーマ曲は一貫してWhoの曲だ。また、MLB、NFLなどの海外スポーツ中継などを観ていると、スタジアムにWhoの曲が流れていることに気付いたことが何度かある。Whoの曲がロック・クラシックとして認められている証拠だと思いマス。

The WhoのオリジナルメンバーはPete Townshend(Guitar)、Roger Daltrey(Vocal)、John Entwistle(Bass)、Keith Moon(Drums)の4人。The Whoと言えば、大ヒット曲「My Generation」に代表されるように、1964年のデビューからしばらくの間は、Small Facesと共に2大モッズ・バンドとして人気を得た。また、演奏中にギターやドラムセットを壊しまくるライブパフォーマンスも有名であった。

そんなモッズ・バンドとして名を馳せたWhoの最高傑作は、間違いなくこの『Who's Next』だと思いマス。というよりもロック史の最高峰アルバムだねっ!でも、このアルバムでのWhoには、もはやモッズ・バンドの面影はなく、知的かつエネルギッシュなハードロックを展開してマス。

ジャケ好きezとしては、まずはジャケが気になる。ジャケット中央でメンバーの後方にそびえ立つコンクリートは、SF映画史上に燦然と輝く名作『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督)に登場する謎の黒石板“モノリス”を意識したものに間・違い・ない。映画のなかで、人類進歩の過程で必ずその姿を現す謎の石板がモノリスだ。それを踏まえると、ジャケットのコンクリートは、バンドの進歩を象徴するものとして配置されていると確信している。

そんなジャケイメージを反映するように、楽曲や演奏のクオリティも明らかにそれまでのWhoと比べて進歩している。楽曲面では重厚かつドラマチックな展開の名曲がズラリと並び、演奏面ではこの当時(1971年)で早くもシンセを取り入れ、そうしたシンセ・サウンドとロックならではのハードなサウンド、さらにはアコーステック・サウンドが違和感なく緻密にミックスされている。普通、ドラマチックな展開の曲は飽きがくるのも早く、昔のシンセ・サウンドはチープすぎて今聴くと違和感を覚えるものなのだが、このアルバムに限ってはそんなことが全くない。

ちなみに僕は『Who's Next』のCDを3枚所有している。ボーナス曲の追加等バージョンが異なる盤が発売されると、ついつい購入してしまう。それ程このアルバムにご執心なのデス(〃∇〃)

マストアイテムなので全曲紹介しときやす。

「Baba O'Riley」
いきなりシンセのループ(のような手弾き)からスタートするパワフルなナンバー。この曲が約35年前の曲なんて、とてもシンジラレナイ。ミニマル・ループ、プログレ、ハードロックさまざまな要素が凝縮された、まさに名曲。この1曲のみでこのアルバムが歴史的名盤であることがわかるハズ。

「Bargain」
骨太の演奏とRogerの力強いボーカルが印象的なナンバー。ドラマティックな曲展開に1曲で4、5曲聴いた気分になる。ダイナミックだけどラフではない緻密な音作りがよくわかりマス。

「Love Ain't For Keeping」
当時流行のカントリー・ロックを彼らなりに消化したカントリー・ハード・ロックといった趣のアコーステックな仕上げリのナンバー。

「My Wife」
John Entwistleの最高作の呼び声高いナンバー。ホーンセクションが盛り上げマス。

「The Song Is Over」
美しく壮大なナンバー。とてもコズミックなスケール感がたまりません。この曲に限ったことではないけど、Keithのドラミングはホント惚れ惚れしマス。やっぱり彼はロック史上最高にイカしたドラマーだと思いマス。

「Getting In Tune」
静の前半から一気に加速する動の後半へのスリリングな展開が魅力のナンバー。

「Going Mobile」
Peteの鼻づまり気味のボーカルが堪能できるフォーキー・テイストのナンバー。

「Behind Blue Eyes」
ただただ美しいアコースティックな前半とハードでファンキーな後半のコントラストが魅力の名曲。この曲を聴いていると、WhoとLed Zeppelinあたりの接点を見出すこともできマス。

「Won't Get Fooled Again」
ロック・クラシックと呼べる彼らの代表曲。一見シンセサウンドが目立ってしまうけど、バンドとしての一体感あふれるアンサンブルが最高っす。

フーッ、Whoを語るには全然文面が足りないm(>O<)m
続きは、彼らの他の作品で紹介しますね!

さて、通常のCD紹介は年内は今日でラストにしようと思いマス。明日は番外編で「ezが選ぶ今年のお気に入りCDベスト10」を紹介予定デス。
posted by ez at 02:32| Comment(5) | TrackBack(7) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

Digital Underground『Sex Packets』

P-Funk満載のHip-Hop☆Digital Underground『Sex Packets』
Sex Packets
発表年:1990年
ez的ジャンル:P-Funk系Hip-Hop
気分は... :よ〜し!バカやるぞー\(^0^\)♪

久々に朝までカラオケコースではしゃぎすぎました。
これで今日も大掃除は無理だなぁ(≧-≦)
ということでバカ騒ぎにピッタリなHip-HopアルバムDigital Underground『Sex Packets』っす。

Digital Undergroundは、Humpty HumpことShock Gを中心に1987年に結成されたHip-Hopグループだ。というよりも、一時期2Pacが在籍していたグループという説明の方が通りがいいのかな?でも、おバカ集団のDigital Undergroundと2Pacって、どう考えても結び付かないなぁ。

『Sex Packets』は彼らのデビュー作であり、「Humpty Dance」、「Doowutchyalike」といったクラシックを含む傑作アルバムだと思いマス。Digital Undergroundの音楽を一言で説明すると、“P-Funk好きが作ったHip-Hop”だ。当然サンプリングネタとしてP-Funk関連の作品がズラリと並びマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Humpty Dance」
彼らの代表作であるHip-Hopクラシック。当然Pファンク全開でおバカでキャッチーなナンバーっす。Parliament「Bop Gun」、Parliament「Let's Play House」、Sly & The Family Stone「Sing A Simple Song」、The Vibrettes「The Humpty Dump」をネタで使ってマス。

「Way We Swing」
Jimi Hendrix「Who Knows?」ネタのギターがカッチョ良いナンバー。

「Rhymin' on the Funk」
これもPファンク好きをときめかせるナンバー。Parliament「Flash Light」、Bootsy's Rubber Band「Bootzilla」、P-Funk All Stars「Pumpin it Up」、Fred Wesley and the Horny Horns「Four Play」ネタっす。

「Underwater Rimes (Remix)」
アルバム中めずらしくクールネスなカンジの曲デス。Parliament「Aquaboogie」、Herbie Hancock「Chameleon」、Headhunters「God Made Me Funky」ネタ。

「Gutfest '89 (Edit)」
さりげにカッチョ良い曲っす。Dexter Wansel「Theme from the Planets」ネタ。

「Doowutchyalike」
「Humpty Dance」と並ぶ彼らの代表曲。僕はこの曲が一番お気に入りっす。カッチョ良すぎだよねぇ。Parliament「Flash Light」、Chic「Good Times」、Apollonia 6「Sex Shooter」、George Clinton「Atomic Dog」、Vaughan Mason & Crew 「Bounce, Rock, Skate, Roll」、George McCrae「I Get Lifted」、Grandmaster Flash「Freedom」といったネタづかいデス。

「Danger Zone」
Parliamentの「Flash Light」ネタが印象的な曲。このネタは「Rhymin' on the Funk」、「Doowutchyalike」に続き3回目の登場ですが、そんなの全然OKっす。好きなんだも〜ん!

「Packet Man」
ファンキーで気持ち良いグルーヴが何ともゴキゲンな曲デス。Fred Wesley and the Horny Horns「Four Play」ネタ。

もうグッタリなので今日は軽めで失礼しやす(_ _).zZ
posted by ez at 14:46| Comment(2) | TrackBack(1) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

The Aluminum Group『Happyness』

シカゴ音響派総決起集会☆The Aluminum Group『Happyness』
Happyness
発表年:2002年
ez的ジャンル:シカゴ系ポスト・モダン・ポップ
気分は... :わ〜い!very Happy,,,((/*~∇)乂(∇~*\)),,,

先日紹介したStereolab『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』投稿後、John McEntireとJim O'rourke絡みのアルバムが気になって、CD棚からJim O'rourkeのソロやTortoise、Gastr Del Sol、Sea and Cake、Sam Prekop、Archer Prewitt、The Aluminum Group、Brokebackなんかを引っ張り出して久々に聴いてみた。

その中で一番今の気分にマッチしたのがThe Aluminum Group『Happyness』だ。エレクトロニカ&アコースティックがいいカンジでブレンドされて、程よくひねくれポップで僕のモロ好みっす。

The Aluminum Groupは、Frank & JohnのNavin兄弟を中心に結成されたグループであり、1995年に自主制作の1stアルバム『Wonder Boy』を発表した。Jim O'rourkeプロデュースの3rd『Pedals』(1999年)、John McEntire共同プロデュースの4th『Pelo』(2000年)あたりから注目されるようになったグループっす。

本作『Happyness』は、彼らの5thアルバムであり、“Happyness”三部作の第1作として制作されたものである。『Pedals』、『Pelo』あたりくらべると、グッとポップ度がアップしており、とてもキャッチーなアルバムに仕上がっている。

どこかの記事で彼らのことを“現代のSteely Dan”と称していたが、確かに本作にはそんな表現がピッタリくるかもね。洗練されているんだけど、少しひねくれたポップさは、Steely Danを彷彿させる点があるし、シカゴ音響派周辺ミュージシャンたちを束ねてアルバムを制作したスタイルも、腕利きスタジオミュージシャンを豪華に揃えてレコーディングを行っていたSteely Danと似ているしね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Tiny Decision」
哀愁のメロウナンバーで幕を開ける。このたまらない切なさは何なんだろう?

「I Blow You Kisses」
ヒンヤリ・ボーカルとの相性バッチリのピコピコ打ち込みサウンドとパーカッシヴなカンジが心地良いナンバー。

「Pop」
女性ボーカルも入ったタイトル通りポップなナンバー。このスタイリッシュさはシカゴ版AORとでも呼びたくなるね。

「Two Lights」
渋谷系(死語)っぽいナンバー。僕が知っているある曲に似ているんだけど、曲名、アーティストが思い出せない...ウーン、気になる。

「Kid」
まさに子供のような無邪気で可愛いシンセサウンドが印象的なナンバー。

「Speed Dial」
またまた哀愁のポップソング。ホント、この手の哀愁ソングを作らせたら天下一品ですな。

「Be Killed」
ラテン・テイストのオシャレなサウンドに載せて、♪Be 〜Killed♪Be〜Killed♪というとんでもない歌詞を爽やかに歌ってしまうのが、彼ららしい。コワ〜っ。

「Stroke」
アルバム中もっともエレクトロニカなナンバー。壮大なスケール感がいいかも?

この後彼らは三部作の第2作『Morehappyness』(2003年)を発表した。第3作はいつ出るのかな?
posted by ez at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月27日

Hollies『Evolution』

60年代ブリティッシュ・ビートを代表するバンドHolliesのサイケなアルバム『Evolution』
Evolution
発表年:1967年
ez的ジャンル:3声ハーモニー系サイケロック
気分は...:3声ハーモニーは二日酔いに効くか?

完璧二日酔い(≧∇≦)気持ち悪いっす。

Holliesと言えば、3声ハーモニーによる爽やかなコーラスと躍動感のあるビート・サウンドで、とっても60年代ブリティッシュ・ビートを代表するバンドだと思う。でも案外、Beatlesの亜流バンド、大ヒット曲「Bus Stop」のバンド、やCSN&Y(Crosby Stills Nash & Young)のGraham Nashがいたバンドで片付けられてしまうことも多い気がしマス。もっと評価されて然るべきではないかな?

そんな彼らが1967年に発表した2枚のサイケデリックなアルバムが『Evolution』『Butterfly』の2枚デス。時代はBeatlesがロックの金字塔『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を発表し、サイケ全盛な時期だけに、Hollies(特にGraham Nash)もそういった刺激を受けたアルバムを制作したのであろう。

サイケデリックな作品という観点からは『Butterfly』の方がらしいアルバムかもしれない。実際、『Butterfly』を彼らの最高傑作として挙げる人は多いと思う。でも、僕は『Evolution』の方を頻繁に聴く。ジャケットからしてかなりサイケなカンジだけど、聴いてみるとそれほど全面的にサイケな訳でもなく、従来からのHolliesサウンドとサイケテイストが程よくブレンドされたアルバムだと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Then The Heartaches Begin」
アルバム・ジャケットのサイケな雰囲気を具現化したナンバー。Holliesらしい爽やかハーモニーとファズギターの絡みがイイカンジっす。

「Water On The Brain」
サイケなタブラとホーンの展開が印象的なナンバー。一転Beatles「Getting Better」のよう展開が交互作用するポップ・ナンバー。

「Have You Ever Loved Somebody」
Serchersもカバーしたナンバー。歪んだギターサウンドをバックにしつつも、Holliesらしい爽やか3声ハーモニー全開デス。

「Rain On The Window」
後半のコーラスワークが大好きなナンバー。基本的にはフォークロックだけど、隠し味でサイケを少々。

「Heading For A Fall」
牧歌的な雰囲気もあるのどかなナンバー。とってもイギリスらしいデス。

「Ye Olde Toffee Shoppe」
とってもバロックなナンバー。このあたりはやはりBeatlesの影響かもね。

「Leave Me」
珍しくオルガンサウンドを全面に聴かせるナンバー。Zombiesあたりを思い浮かべる音っす。

「When Your Lights Turned On」
「Games We Play」
正統派Holliesサウンドを堪能できるビートナンバー2曲。やっぱり、こういった躍動感のある曲を聴くとホッとするね。「Games We Play」はホーンアレンジもイイカンジです。

殆ど忘れ去られているアルバムだけど、僕的にはかなりの名盤だと思いマス。
posted by ez at 11:42| Comment(2) | TrackBack(1) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする