発表年:1991年
ez的ジャンル:殿堂入りHip-Hop
気分は... :ヤバすぎ!
Large Professor、Sir Scratch、K-Cutの3人によって結成されたHip-HopグループMain Sourceのデビュー作『Breaking Atoms』は、ヘッズを唸らせる文句ナシのクラシックだよね!
特に、"EXTRA-P"ことLarge Professorの仕事ぶりには驚くばかりっす。彼は後にNas『Illmatic』作品でプロデューサーとしても大活躍することになるのだが、このデビュー作にして大先生ぶりを存分に発揮してマス。
実はこのアルバムは長年自宅のCD棚の奥の方でほこりをかぶっている状態であった。90年代前半のHip-Hop黄金期の数々のクラシックアルバム群の中でも、カッチョ良いアルバムだという印象は残っていたのだが、A Tribe Called Quest、De La Soul、Jungle Brothers、Pharcyde、Pete Rock & C.L. Smooth、Gang Starrあたりをごひいきで聴いているうちに、ずいぶんご無沙汰してしまっていた。
それが、昨年奇跡的にCD棚から再発掘され(?)久々に聴いてみるとマーベラス\(^∇^)/
ホント殿堂入りの名作だよねっ。以来、こんな名作を忘れていた懺悔の念も含めて、かなりよく聴いてマス。ラージ大先生許してちょ!
よく“捨て曲ナシ”というアルバムの誉め言葉があるけど、このアルバムのスゴイところは“クラシックだらけ”とでも呼べる、とびきりの1曲がテンコ盛りな点だね。こんなアルバムには滅多に出会いないと思うね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Just Hangin' Out」
アルバムからの2ndシングルカット。仲間とつるんでいる日々を描いた文句ナシのクラシックナンバー。Gwen McCrae「90% of me is you」 、Sister Nancy「Bam Bam」、Skull Snaps「I Turned My Back on Love」、Ike and Tina Turner「Bold Soul Sister」、Mike Bloomfield/Al Kooper/Steve Stills「Season of the Witch」といったネタを使ってマス。
「Looking at the Front Door」
Wild Pitchからの彼らの1stシングルとなった出世作。クールなカッチョ良さがたまりませんなぁ。Donald Byrd「Think Twice」、Third Guitar「Baby Don't Cry」、Detroit Emeralds「You're Getting a Little too Smart」ネタ。
「Large Professor」
ラージ大先生の名を冠した、まさに大先生の独断場の曲。この気持ち良さは何だろうねっ!大ネタMohawks「Chump」をさりげなく使ってマス。
「Peace Is Not the Word to Play」
僕の一番お気に入りのファンキー・ナンバー。アルバムからの3rdシングルカットとなったクラシックっす。S.O.U.L「Peace Of Mind」、MFSB「TLC(Tender Loving Care)」、Meters「Britches」Miles Davis「Right Off」ネタ
「Vamos a Rapiar」
Pete Rockもプロデューサーに名を連ねているソウルフルなナンバー。Three Sounds「Repeat After Me」ネタ。
「Live at the Bar-Be-Que」
Nas、Akinyeleなどが参加したポッセ・カット(仲間で競い繰り広げる曲)の名作。Nasはこの曲への参加でシーンに名を広め、デビュー作『Illmatic』へと向かうのであった。Melvin Van Peebles「Won't Bleed Me」、Bob James「Nautilus」ネタ。
「Watch Roger Do His Thing」
インディレーベルから発売した彼らの1stシングル。デビュー作にして、この貫禄だもんね☆シブすぎ〜っ!Funkadelic「You'll Like it Too」ネタ。
ヤバイと言えば、サッカーのUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦バルセロナ対チェルシー」もヤバすぎ!これは1回戦じゃなくて決勝戦のカードだよね。きっと来年のドイツW杯決勝よりも面白い試合になるはずデス。絶対見逃せないよねっ。