発表年:1971年
ez的ジャンル:元祖モッズ系ハードロック
気分は... :Whoって誰?だからWhoやねん\(≧▽≦)/
何故だか年末の慌しい時期になるとWhoの『Who's Next』を聴きたくなる。今から20年以上前の高校1年の冬、レコード購入資金を調達するために、地元スーパーの精肉コーナーでバイトをしていた。その最初のバイト代で年の瀬も押し迫った時期に購入したアルバムがこの『Who's Next』だ。以来このアルバムと年末が僕の中で結び付いているのかも?
Beatles、Rolling Stones、Whoという別格扱いのロック3大グループの中で、最も思い入れの大きいグループはWhoだ。
前述のように高校1年の頃からWhoファンを自称するようになった。当時、Beatles、Stonesのレコードを持っている連中は周囲に多くいたが、Whoのレコード持っている奴に出会ったことはなかったね。その状況は現在まで殆ど変わらない。だから、5年に一度くらいの割合でWhoファンに出会うと嬉しくなってしまうヽ(*^○^)ノ わ〜い
一方、本国イギリスやアメリカでのWho人気は、日本人には想像できないほど根強いものがある。僕もよく観る大人気の海外TVドラマ「CSI(科学捜査班)」シリーズのテーマ曲は一貫してWhoの曲だ。また、MLB、NFLなどの海外スポーツ中継などを観ていると、スタジアムにWhoの曲が流れていることに気付いたことが何度かある。Whoの曲がロック・クラシックとして認められている証拠だと思いマス。
The WhoのオリジナルメンバーはPete Townshend(Guitar)、Roger Daltrey(Vocal)、John Entwistle(Bass)、Keith Moon(Drums)の4人。The Whoと言えば、大ヒット曲「My Generation」に代表されるように、1964年のデビューからしばらくの間は、Small Facesと共に2大モッズ・バンドとして人気を得た。また、演奏中にギターやドラムセットを壊しまくるライブパフォーマンスも有名であった。
そんなモッズ・バンドとして名を馳せたWhoの最高傑作は、間違いなくこの『Who's Next』だと思いマス。というよりもロック史の最高峰アルバムだねっ!でも、このアルバムでのWhoには、もはやモッズ・バンドの面影はなく、知的かつエネルギッシュなハードロックを展開してマス。
ジャケ好きezとしては、まずはジャケが気になる。ジャケット中央でメンバーの後方にそびえ立つコンクリートは、SF映画史上に燦然と輝く名作『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督)に登場する謎の黒石板“モノリス”を意識したものに間・違い・ない。映画のなかで、人類進歩の過程で必ずその姿を現す謎の石板がモノリスだ。それを踏まえると、ジャケットのコンクリートは、バンドの進歩を象徴するものとして配置されていると確信している。
そんなジャケイメージを反映するように、楽曲や演奏のクオリティも明らかにそれまでのWhoと比べて進歩している。楽曲面では重厚かつドラマチックな展開の名曲がズラリと並び、演奏面ではこの当時(1971年)で早くもシンセを取り入れ、そうしたシンセ・サウンドとロックならではのハードなサウンド、さらにはアコーステック・サウンドが違和感なく緻密にミックスされている。普通、ドラマチックな展開の曲は飽きがくるのも早く、昔のシンセ・サウンドはチープすぎて今聴くと違和感を覚えるものなのだが、このアルバムに限ってはそんなことが全くない。
ちなみに僕は『Who's Next』のCDを3枚所有している。ボーナス曲の追加等バージョンが異なる盤が発売されると、ついつい購入してしまう。それ程このアルバムにご執心なのデス(〃∇〃)
マストアイテムなので全曲紹介しときやす。
「Baba O'Riley」
いきなりシンセのループ(のような手弾き)からスタートするパワフルなナンバー。この曲が約35年前の曲なんて、とてもシンジラレナイ。ミニマル・ループ、プログレ、ハードロックさまざまな要素が凝縮された、まさに名曲。この1曲のみでこのアルバムが歴史的名盤であることがわかるハズ。
「Bargain」
骨太の演奏とRogerの力強いボーカルが印象的なナンバー。ドラマティックな曲展開に1曲で4、5曲聴いた気分になる。ダイナミックだけどラフではない緻密な音作りがよくわかりマス。
「Love Ain't For Keeping」
当時流行のカントリー・ロックを彼らなりに消化したカントリー・ハード・ロックといった趣のアコーステックな仕上げリのナンバー。
「My Wife」
John Entwistleの最高作の呼び声高いナンバー。ホーンセクションが盛り上げマス。
「The Song Is Over」
美しく壮大なナンバー。とてもコズミックなスケール感がたまりません。この曲に限ったことではないけど、Keithのドラミングはホント惚れ惚れしマス。やっぱり彼はロック史上最高にイカしたドラマーだと思いマス。
「Getting In Tune」
静の前半から一気に加速する動の後半へのスリリングな展開が魅力のナンバー。
「Going Mobile」
Peteの鼻づまり気味のボーカルが堪能できるフォーキー・テイストのナンバー。
「Behind Blue Eyes」
ただただ美しいアコースティックな前半とハードでファンキーな後半のコントラストが魅力の名曲。この曲を聴いていると、WhoとLed Zeppelinあたりの接点を見出すこともできマス。
「Won't Get Fooled Again」
ロック・クラシックと呼べる彼らの代表曲。一見シンセサウンドが目立ってしまうけど、バンドとしての一体感あふれるアンサンブルが最高っす。
フーッ、Whoを語るには全然文面が足りないm(>O<)m
続きは、彼らの他の作品で紹介しますね!
さて、通常のCD紹介は年内は今日でラストにしようと思いマス。明日は番外編で「ezが選ぶ今年のお気に入りCDベスト10」を紹介予定デス。