発表年:1987年
ez的ジャンル:ソウルマニア系ブルーアイド・ソウル
気分は... :食わず嫌いせずに!
僕はおしるこ、ゆであずきが大好物デス。
実は今もおしるこを食べながら、この記事を投稿してやす(^〜^*)
でも、高校生までは和菓子系はすべて苦手だったというか、拒絶していた。それが大学時代に甘味喫茶のカウンターでバイトをしていてたら、知らぬ間に大の甘党に変貌...要は食わず嫌いだったんですな。
同じように音楽でも、食わず嫌いというか聴かず嫌いってありますよねぇ。
僕の場合、アイドル系や大ヒット系の音楽にその傾向がありマス。
Blow Monkeysもそんなグループの1つだった。
学生時代にBlow Monkeys大スキの知人がいた。でも当時の僕はBlow Monkeysをビジュアル系アイドル・ロックグループと勘違いしていたので、かなり及び腰だった。
ある時、その知人にプレゼントしてもらった音楽テープに彼らのヒット曲「Digging Your Scene」が入っていた。そして、聴いてみたらビックリ!“なんだ、ロックじゃなくてR&B/ソウルなんじゃん!しかも、スタイリッシュだし...”というのが第一印象だったかなぁ。そんな直後に購入したのが彼らの3rdアルバム『She Was Only A Grocer's Daughter』だった。
Blow Monkeysは、リーダーのDr.Robertを中心にしたグループだ。Dr.Robertはジャケでおわかりの通り、いわゆるイケメン系だ。一方で彼はソウル系レコード・コレクターとして有名であり、そんなマニアックなR&B/ソウル好きが作るブルーアイド・ソウルだからこそ、Blow Monkeysには意外に根強いファンが多いのだと思いマス。
ちなみにアルバムタイトルの『She Was Only A Grocer's Daughter(雑貨屋の娘のくせに)』とは、当時のサッチャー英国首相を皮肉ったものデス(- -;
オススメ曲を紹介しときやす。
「It Doesn't Have to Be This Way」
「Digging Your Scene」と並ぶ彼らの代表曲と呼べるメロウ&ダンサブルなナンバー。イントロのギターカッティングのカッチョ良さ、Dr.Robertのセクシーなボーカル、分厚い女性コーラス、ホーン&ストリングスのゴージャスさ...僕にとってまさに完璧な曲デス。この1曲のみでも聴く価値アリです。
「Some Kind of Wonderful」
60年代、70年代のソウルグループを80年代に甦らせたような曲。途中のホーンセクションのアレンジなどは、Style Councilの超名曲「My Ever Changing Moods」あたりにも通じるものがありマス。
「Out With Her」
シングルにもなったメロウ&スウィートな胸キュンナンバー。切なく、甘酸っぱい雰囲気がグッドっす。
「Man at the End of His Tether」
シニカルな歌詞とファンキーなサウンドのギャップが面白い曲。何だか続けて、Kool & the Gang「Celebration」を聴きたくなるカンジっす。
「Rise Above」
一転して、T.RexやDavid Bowieあたりのグラムロックを意識したような曲。今度はBowie「Heroes」あたりを続けて聴きたい気分かな。
「Day After You」
なんとCurtis Mayfield参加の曲。ホント『Superfly』あたりのCurtisを80年代風に再構築したカンジの音っす。アルバム未収録だけど、シングルバージョンはもっとモロCurtis風になってマス。
「Checking Out」
70年代ソウルと80年代シンセポップがうまく融合したナンバー。ワウワウギターと打ち込みシンセの組み合わせが何かイイっす。
「Don't Give It Up」
当時のエレクトリックファンクやGo-Goあたりを意識したナンバー。アルバムの中では少し異色だけど、これはこれで悪くないっす。
R&B/ソウル好き、UKポップ好き、フリーソウル好き等々...未聴の方はぜひお試し下さい。案外美味ですよd=(^ ^)