発表年:1994年
ez的ジャンル:ブルース系ハードコア・パンク
気分は... :アドレナリン出しまくり!
僕は洋楽に比べて邦楽のCDを聴くことが極端に少ない。
そんな僕が昨年最も聴いた邦楽アルバムはRosso『Dirty Karat』だ。Rossoは、元ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケと元ブランキー・ジェット・シティの照井利幸とが中心となって結成されたユニット。
元々ミッシェル・ガン・エレファントがお気に入りだったが、よりハードかつスリリングなロック剥き出しサウンドのRossoを聴き、久々にRockらしいRockに出会えた興奮を覚えた。特にシングルにもなった「アウトサイダー」、「1000のタンバリン」の2曲には完全にノックアウトされたねぇ。
そして、Rossoにハマるうちに一緒に聴きたくなったのがThe Jon Spencer Blues Explosion(JSBX)っす。JSBXは、ハードコア・パンクバンドPussy Galoreで活動していたJon Spencer(g,vo,theremin)が、NYアンダーグラウンドの名物バンドHoneymoon Killersで活動していたJudah Bauer(g)、Russell Simins(ds)と出会い1992年に結成したグループである。バンド名の通り、ハードコア・パンクがブルースと化学反応して大爆発したようなハイテンション・サウンドだ。
彼らの作品の中でも、ブレイクするきっかけとなった本作『Orange』(1994年)が一番のお気に入りかな。僕が最初に聴いた彼らのアルバムもコレだし、かなりのインパクトがあったよねぇ。
年末に投稿した「ezが選ぶ2005年の10枚」のCDリストを眺めておわかりの通り、今の僕の音楽ライフの中心はRockではない。でも、RossoやJSBXを聴くと、やっぱりRockってカッチョ良いと再認識できるし、たまには男臭いRockでアドレナリンを出しまくらない健康に良くない(?)気がするっす!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Bellbottoms」
やっぱりJSBXと言えばこの曲でしょ!ファンの間でも最も人気が高いと思われる曲。ストリングスを導入して仰々しい前半から、一転パンキーに疾走する後半へ突入。この後半のグイグイと引き込まれるスリリングなドライブ感こそが彼らの真骨頂でしょ!
「Ditch」
ブルージーなロックナンバー。彼らのアーシーな側面がよくわかりマス。
「Dang」
「Bellbottoms」と並んで僕のお気に入りのハイテンション・ナンバー。アドレナリンが出やすい曲っす。
「Very Rare」
アーシー・ミニマルとでも呼びたくなるインスト曲。ハイテンションな曲続きでちょっと小ブレイクってカンジだね。何かとっても気になるナンバー。
「Sweat」
アルバム中一番ブルースらしいナンバーかな。ジンワリと汗がにじんでくるカンジっす。
「Dissect」
とってもゴキゲンなカンジがカッチョ良いナンバー。
「Full Grown」
ジャケットにも描かれているテルミン(theremin)を駆使した実験的なナンバー。
「Flavor」
この年デビューアルバム『Mellow Gold』を発表しているBeckが参加しているナンバー。このあたりにもExplosionしようとしている彼らの姿勢を窺えるのでは?
ちなみにテルミン(theremin)とは、楽器に直接触れずに演奏できる世界最古の電子楽器です。Led Zeppelinなんかも使ってましたよね!
JSBXの他の作品では、『Acme』(1998年)、『Plastic Fang』(2002年)あたりが僕のお気に入りデス。