発表年:1982年
ez的ジャンル:ニューウェイヴ・テイスト・アメリカン・ロック
気分は... :☆今日はラッキーかな?☆
以前にも紹介したように、僕の青春のヒーローだったアメリカン・ロック・アーティストは、Jackson Browne、Bruce Springsteen、Tom Pettyの3人だ。ということで3人の中でトリで紹介するのがTom Pettyっす。
中学生の時に、Tom Petty & The Heartbreakersの出世作となった3rdアルバム『Damn The Torpedoes』(1979年)をリアルタイムで聴いたのが最初だったかなぁ。ヒットした「Refugee」、「Don't Do Me Like That」の2曲ですぐに彼らのファンになってしまった。
その『Damn The Torpedoes』と続く4th『Hard Promises』(1981年)、そして今回紹介する5th『Long After Dark』(1982年)の3枚は、今でも僕の愛聴盤っす!
僕がTom Pettyに惹かれたのって、あのアクの強い粘っこいボーカル・スタイルにハマったからだと思う。あとは、やっぱりストレートなロックなんだけど、当時流行のニューウェイヴの香りもほのかに漂うカンジが好きだったなぁ。当時のバンドで言えばCarsあたりに通じるテイストかな?
面白いことにTom Pettyファンになったおかげで、Bob Dylanが好きになったんだよねぇ。二人のボーカルスタイルはソックリだもんね...というか、Tom PettyがDylanの影響を受けているんだけど。実は、Tom Pettyファンになるまでは、どうもDylanのボーカルが苦手だったんだよね。
その意味では、その後TomがHeartbreakersと共にDylanのバックバンドを努めたことも、Tom、Dylan、Roy Orbison、George Harrison 、Jeff Lynneの5人でTraveling Wilburysを結成したことも、僕にとってそれほど意外なことではなかったね。
さて、今回紹介する『Long After Dark』は、僕が最も頻繁に聴いてきたTomのアルバムっす。このLPをDonald Fagen『The Nightfly』と一緒に購入した記憶がある。その年(1982年)は、『Long After Dark』、『The Nightfly』、そしてJoe Jackson『Night And Day』を加えた3枚が僕的ベスト3だったかも?
このアルバムを“クールすぎる”と評する人がいるけど、そのクールな部分こそが、僕が言うニューウェイヴの香りであり、Tom Pettyらしさだと思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「One Story Town」
アルバムのオープングに相応しい疾走感溢れるナンバー。TomのDylan的ボーカルが全開っす!
「You Got Lucky」
アルバムからの1stシングルとなったナンバー。チープなシンセがいかにもニューウェイヴっぽくて大好きだったなぁ。
「Deliver Me」
Tomのソングライティングの能力の高さを示すナンバー。とってもステキなメロディっす。
「Change of Heart」
アルバムからの2ndシングル。アルバムで一番のお気に入りナンバーっす。これぞTom Pettyのカッチョ良さを象徴するような曲だと思いマス。サイコ〜っす!
「We Stand a Chance」
「Don't Do Me Like That」タイプのカッチョ良いナンバー。思わずハンドクラップしちゃいます!
「Straight into Darkness」
アメリカン・リリシズムを感じる味わい深いナンバー。
「Wasted Life」
Tomらしいクールなスローナンバー。悲しげなタイトル通り、哀愁漂いまくりっす。
僕のiTunesには、アルファベット順でたまたまTom Pettyの次にTom Tom Clubが入っているんだけど、このつながりが案外ヤラれる!