2006年02月18日

Joe Jackson『Night And Day』

ロック嫌いのインテリ・ミュージシャンが見たNY☆Joe Jackson『Night And Day』
Night and Day
発表年:1982年
ez的ジャンル:ロックじゃないロック???
気分は... :ちょっとブルー(´_`)

ちょっと今はブルーな気分っす。

普段はあまり落ち込まない性格だと思うんだけど、たまに些細な事がいくつか重なり、かなりブルーになったりする。そんな気分の時には、ヘンに頑張ろうとするとストレスがたまるので、とりあえずとことんブルーになり、その代わり翌日に引きずらないようにしている。今日はそんなカンジっす。

本当は今回はJungle Brothersで投稿しようと思っていたんだけど、今はHip-Hopな気分じゃないなぁ...ということでJoe Jackson『Night And Day』にしまシタ。別に、Joe Jacksonがブルーな気分にピッタリな音楽というわけではないんだけどねぇ。

Joe Jacksonという人は、クラシックを学びながらも、ロック/ニューウェイヴの世界へ身を投じ、その後もレゲエ、ジャイブ・ミュージック、サルサ、ジャズ、オーケストラとの共演...といったように1作ごとに異なる印象のアルバムを次々と出す人なので、何か掴みどころがないミュージシャンだよね。本人はロック嫌いらしいけど、大きく括ればロックになってしまうのかなぁ?

そんな多彩な彼の作品の中で、この『Night And Day』は最大のヒット・アルバムであり、NYの夜と昼をLPのA面がNight Side、B面がDay Sideというかたちで表現していた。こういった仕掛けはCD時代の今では出来ない、レコードの良さだったかもね!

「Steppin' Out」や「Breaking Us in Two」といったシングル曲の印象が強かったので、オシャレなロックアルバムだろうと思っていたんだけど、実際聴いてみるとかなりラテン(サルサ)な内容だったので意外だった記憶があるね!今振り返ると、NYでサルサってフツーなんだけど、当時サルサなんて音楽すら知らなかった僕にとっては、かなり新鮮だったなぁ!

特に、ニューヨリカンが演奏する本格的サルサではなく、イギリス人(彼はUK出身)から見たNYという視点で、サルサ的なテイストを彼ならではのフィルターを通してうまく取り込んでいる点がこのアルバムの魅力だと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Another World」
「Chinatown」
このアルバム全体の雰囲気をよく表現しているのが、Night Sideの冒頭のこの2曲デス。一見サルサなんだけど、よく聴くとオリエンタルな香りもしてくる不思議な2曲。この雑多なカンジこそがJoe Jacksonが見た“Another World”としてのNYなんだろうね!

「Target」
これはモロにサルサっぽい曲デス。ただ、本格的なサルサアルバムにあるような熱気はここにはなく、逆にクールなカンジが魅力かもしれないね。以前に紹介したサルサアルバムRuben Blades『Agua de Luna』と同じで、ホーンの代わりにキーボードのサウンドを全面に押し出している点が、そういった印象を与えるのかもしれない。

「Steppin' Out」
1stシングルとして大ヒットしたナンバー。いかにも摩天楼の夜をイメージさせるオシャレでインテリなカンジの曲だよね。一方で、大都会の夢と現実が対比的に描いたこの曲のPVを観ると、なんか切ない気分になったなぁ!よくこのアルバムはギターを一切排除したロック・アルバムみたいな説明をされるけど、そのあたりはこの曲によく反映されていると思いマス。

「Breaking Us in Two」
Day Sideの冒頭を飾る2ndシングルとなった曲。でも、このムーディーな曲にNight Sideのイメージを持つのは僕だけだろうか?

「Cancer」
アルバムで一番のお気に入り曲。モロにサルサな曲なんだけど、何かクラシック出身の人が演奏するサルサってカンジがイイかも!

「Real Men」
哀愁漂う美しいバラード。今の僕のブルーな気分にマッチする曲かも?

本作以外では『Body & Soul 』(1984年)を聴く。でも、このアルバムは聴く以上に、Jazzジャイアントの一人Sonny Rollinsの愛聴盤『Sonny Rollins Vol.2』(1957年)をパロったジャケットを見てる方が圧倒的に多いかも?

う〜ん、どうやらブルーな気分がピークに達した模様(××)ウォッカをストレートで1杯やって、そのまま寝てしまおう..zzZZ 起きれば、このブルーな気分をすっかり忘れていることを願いたいっす!でも、気付けばもう朝だし...
posted by ez at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月17日

Hank Mobley『No Room For Squares』

イライラ解消にピッタリのフレッシュ・ハードバップJazz☆Hank Mobley『No Room For Squares』
No Room for Squares
録音年:1963年
ez的ジャンル:フレッシュ・ハードバップ系Jazz
気分は... :seesaaさん、顧客満足のキホンをお勉強すべきじゃない?

う〜ん、seesaaのサーバー障害で半日以上ブログへアクセス不可状態だった(`_´メ)イライラ!

何だかseesaaブログはトラブル続きですなぁ!まぁ、トラブル発生自体は仕方がないことだと思うけど、今回に限らずトラブル発生の経過報告があまりにも遅すぎるのが不満だね。seesaaさんは、トラブル発生以上にその経過報告の対応の悪さに対して、利用者が不満を持っていることに気付いてないみたいだね。会社として、顧客満足やサービス・マーケティングのキホンについて少しお勉強した方が良さそうですな!

こんなつまらん事で苛立つこと自体がバカバカしいので、Jazzでも聴いてクールダウンしようっと!ということで、何故か気になるB級サックス奏者Hank Mobley『No Room For Squares』(1963年)デス。

Joe Hendersonの投稿の時にも書いたけど、Jazzサックス奏者に関して、僕はJohn Coltrane、Sonny Rollinsといった一流どころ以上に、Dexter GordonJoe HendersonPharoah Sanders、Hank Mobleyといったその下の1.5流クラスのアルバムを好んで聴く。

その中で、Dexter Gordon、Joe Henderson、Pharoah Sandersの3人は、自分でもかなり思い入れがあると意識して聴いているんだけど、Hank Mobleyだけは特にそういった思い入れは意識していない。にも関わらず、気付くとCD棚からMobleyのアルバムを手にしているから不思議だ。彼のアルバムって、特にアーティストを意識することなく、いかにもJazzってムードを満喫できるので、そのあたりが手に取りやすい原因かもね。これは多分に僕がJazzに明るくないが故のことなんだけど...

そんなMobley作品の中で、僕が良く聴くのが『No Room For Squares』(1963年)、『Dippin'』(1965年)の2枚だね!多分有名なのは、ジャズ・ボッサの名曲「Recado Bossa Nova」収録の『Dippin'』だと思う。僕も「Recado Bossa Nova」目当てで『Dippin'』を購入したのがMobleyとの出会いだったね。でも、このアルバムはもっと暖かい季節に向いていると思いマス。なので今回は『No Room For Squares』っす。こっちの方が今の僕のイライラ解消向きだしねっ!

まずはこのジャケがイイよね!これも本ブログで何度も紹介しているBlue Noteの最強ジャケ・デザイン・コンビFrancis WolffとReid Milesっす。

そして、『No Room For Squares(堅苦しい奴はお断り!)』っていうアルバムタイトルもカッチョ良い!やっぱり人間柔らか頭じゃないとイカンですよ!

内容の方は、Mobley(ts)、Lee Morgan(tp)、Andrew Hill(p)、Joe Ore(b)、Philly Joe Jones(ds)によるセッション(以下セッションA)と、Mobley(ts)、Donald Byrd(tp)、Herbie Hancock(p)、Butch Warren(b)、Philly Joe Jones(ds)によるセッション(以下セッションB)が収められていマス。

全曲紹介しときヤス。

「Three Way Split」
セッションAによる演奏。大好きなLee MorganとMobleyがストレートな演奏を聴かせてくれマス。何かスカッとするね!

「Carolyn」
セッションAによる演奏。Morgan作品の哀愁漂う名バラードっす。僕的には、Lee Morgan『Lee Morgan Vol.3』(1957年)収録の名バラード「I Remember Clifford」あたりと一緒に聴きたくなりマス。

「Up a Step」
セッションBによる演奏。セッションAに比べると、セッションBはMorganがいないせいか、あるいはHancockあたりがいるからか全体的にスマートなカンジかもね!

「No Room for Squares」
セッションAによる演奏。アルバムで一番好きな曲っす!ジャケ写真の雰囲気をそのまま音にしたようなカッチョ良さがたまりません。特に、Morganがサイコーっす!こうやって考えると、僕がこのアルバムが好きなのはMobley以上にMorganのせいかもね!

「Me 'N You」
セッションAによる演奏。これもMorgan作品っす。何となくMorganの超有名曲「The Sidewinder」に似ているかもね?ラテン・テイストの演奏がイイカンジっす。

「Old World Imports」
セッションBによる演奏。Donald Byrdがファンキーな演奏を聴かせてくれマス。Hancockのピアノもらしくてイイっす。

このアルバム聴いていたら、少しはイライラが収まった。seesaaさん、ホント勘弁してくれ〜!
posted by ez at 04:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月16日

Omarion『O』

元B2Kリードボーカルによる脱アイドルの成熟R&B☆Omarion『O』
O
発表年:2005年
ez的ジャンル:脱アイドル系R&B
気分は... :アイドル侮るなかれ!

今回は昨年末に個人的な2005年のアルバムベスト10に選んでおきながら、ずっと紹介できずにいたOmarion『O』です。説明不要とは思うけど、Omarionは大人気R&Bアイドルグループで、突然2003年に解散したB2Kのリードボーカルだった人っす。

全米アルバムチャート初登場No1アルバムであり、“何を今さら!”というカンジもありますが、逆に発売からかなり時間が経った今でも飽きがこない粒揃いの楽曲満載のアルバムと言えると損いマス。

B2Kをそれほど熱心に聴いていたわけではないので、最初は“Omarion”という名前を聞いてもピンとこなかったけど、CDショップで何気なく試聴してみて、一発で気に入り即決で購入しやシタ。正直、アイドルグループと聞いただけ、つい辛口の見方をしがちな僕ですか、アイドル云々で語る必要がない佳作アルバムだと損いマス。

購入してから、改めてOmarionについて調べてたら、同じくアイドルグループだった元Immature、IMXの“Batman”ことMarques Houstonや、2004年にデビューしたO'ryanと3兄弟であるといった情報を多く見かけたけど、どうやらOmarionとO'ryanが本当の兄弟で、Marques Houstonは単なる“兄貴分”みたいですね。何かややこしいっす。

オススメ曲を紹介してきやす。

「I Wish」
試聴して、このオープニング曲のカッチョ良さに一発でヤラれました。とてもキャッチーなグルーヴ・ナンバーっす。

「Touch」
Neptunesプロデュースの2ndシングル。いかにもNeptunesらしいビートの曲であり、わかっていてもNeptunesワールドにハマってしまいマス。

「O」
大ヒットした1stシングル。このメロウな胸キュン・スローを1stシングルに持ってくるあたりに、ボーカリストとしての彼の自負が感じられる気がしマス。

「I'm Tryna」
アルバムからの3rdシングルであり、僕の一番のお気に入りナンバー。この切ないカンジがたまりませんな!何か夕陽を眺めたくなる曲っす。Bow WowをフューチャーしたRemixも見逃せないですよね。二人が共演したBow Wowの大ヒットシングル「Let me hold you」も良かったですよねぇ〜!

「Drop That Heater」
Rodney Jerkinsプロデュースのカッチョ良いグルーヴ感が印象的な曲っす。少しいかがわしい雰囲気が好きだなぁ!

「Never Gonna Let You Go (She's a Keepa)」
OutkastのBig Boiをフィーチャーしたナンバー。Kool & The Gang「Electric Frog」ネタのOutkastっぽい(いい意味での)仰々しいトラックが魅力デス。

「I'm Gon' Change」
「In the Dark」
「Slow Dancin'」
アルバムの後半はスローのオンパレード。僕の事前イメージでは、「I Wish」、「Drop That Heater」のようなアゲアゲ曲が多いのかと損っていたけど、こうしてアルバム全体を振り返ると、スローの割合が高く、かなりしっかり聴かせるアルバムだよね。一歩間違えると、スローのオンパレードはアルバムの流れが単調になり、ダレるんだけど、全くそういった印象を受けないのがこのアルバムの素晴らしさだと損いマス。個人的には「I'm Gon' Change」、「Slow Dancin'」がかなり好きっす。

このアルバムのおかげで、僕のアイドルへの偏見が少し解消されたと損います。それが無ければ、同じく2005年のベスト10に選んだPretty Rickyあたりも聴いていなかったと損うなぁ。偏見はいけませんなぁ!でも、僕みたいなオヤGがOmarionやPretty Rickyを聴いているってヘンなのかね???
posted by ez at 04:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月15日

Youngbloods『RIde The Wind』

至福のモーニング・ミュージック☆Youngbloods『RIde The Wind』
Ride the Wind
発表年:1971年
ez的ジャンル:微風系グッドタイム・ミュージック
気分は... :岡崎惜しかった!

昨晩は隠れ家的なイタリア料理の店で、美味しいピッツァと魚貝料理を堪能し、ご満悦っす。

さて、唐突ですが僕は結構海外ドラマシリーズにハマるタイプの人らしい。最近のお気に入りドラマは、いずれもWOWOWで放送している『CSI(科学捜査班)』シリーズと『コールドケース(迷宮事件簿)』である。共にハリウッドを代表する大物プロデューサーJerry Bruckheimer絡みの作品だ。ドラマの内容自体も面白いが音楽自体が自分にジャストフィットしているのも大好きな理由デス。

『CSI(科学捜査班)』は、最新科学を駆使した捜査技術でさまざまな凶悪犯罪を解明していく捜査官の活躍を描いたドラマだ。現在本家『CSI(科学捜査班)』に加え、そこから派生して制作された『CSI:マイアミ』、『CSI:ニューヨーク』も含めて、楽しみに観ている。そして、何よりこの全シリーズの音楽として、このブログでも紹介した僕の超お気に入りアルバムThe Who『Who's Next』が大きくフューチャーされている点が最高にご機嫌っす。

もう1つの『コールドケース(迷宮事件簿)』は、何十年も前に起きた未解決の凶悪犯罪を、Kathryn Morris(映画『マイノリティ・リポート』、『ペイチェック』、『A.I.』等に出演)演じるリリーらが解決するストーリーだ。そして、それぞれの未解決時間が発生した当時に流行っていた音楽を巧みに使うことで、その当時の時代の空気をうまく伝えてくれる。

そんなコールドケースで、1960年代後半のベトナム反戦運動が盛んな時期の迷宮事件を扱った回があった。その回でとても印象的に使われていた曲が、今日紹介するYoungbloodsのヒット曲「Get Together」だった。何ともサマー・オブ・ラブなカンジが時代を象徴しているよね。

そんなYoungbloodsのアルバムで、僕が頻繁に聴くのが今回紹介するライブ・アルバム『RIde The Wind』だ。Youngbloodsは Jesse Colin Youngを中心とした、ヒッピーの聖地サンフランシスコで60年代後半から70年代初めに活躍したグループっす。

ただ、この『RIde The Wind』に関しては、そうしたヒッピー・ムーヴメント云々に関係なく、Jesse Colin Young,、Joe Bauer、Bananaというメンバー3人によるシンプルながらも微風のように爽やかグッドタイム・ミュージックをデリバリーしてくれていマス。

全曲紹介しときやす。

「Ride the Wind」
アルバム・タイトルにもなっているお気に入りのナンバー。オリジナルはこれまた僕の愛聴盤である彼らの3rdアルバム『Elephant Mountain』に収録されていた。そちらもイイけど、このライブ演奏はボッサなカンジが倍増して更に格別の出来ばえデス。何ともエレピの音色が気持ちイイっす。約9分強の長尺なんだけど、僕的にはこの演奏だけで30分位聴いていたい気分っす。平日の快晴の朝に、この曲を聴きながら、ちょっと遅めのモーニングをゆっくり食べるのが、僕にとっての至福の一時デス。

「Sugar Babe」
リラックスした演奏が楽しげなトラディショナル・フォーク風のナンバー。その後のJesse Colin Youngのソロ活動でも重要なレパートリーだった。山下達郎、大貫妙子らがいたシュガー・ベイブのグループ名は、この曲からとったものだそうデス。

「Sunlight」
「Dolphin」
「Ride the Wind」同様に微風の音楽と呼ぶにふさわしい、シンプルながらもボッサでグルーヴィーな演奏がサイコーな2曲。「Sunlight」は「Ride the Wind」と同じ『Elephant Mountain』収録曲デス。「Dolphin」は、多くのアーティストによってカヴァーされているフォーク・シンガーFred Neilの有名曲。

「Get Together」
前述した彼らの代表曲。1967年の1stアルバム『Youngbloods』に収録されていたが、1969年にTVの公共キャンペーンにこの曲が使われたことでヒットした。ここではスタジオ盤に忠実な演奏を披露していマス。このアルバム全体の雰囲気の中では逆に少し異質なカンジかもね?

「Beautiful」
この曲もオリジナルは『Elephant Mountain』収録。元々ソウル・テイストのナンバーだけど、ライブでは更にそのグルーヴ感が増してイイっす。「Ride the Wind」と並ぶ僕のお気に入りデス。Archie Bell & The Drells「Tighten Up」が好きな人は、必ず気に入ること間違いナシだと思いマス。

海外ドラマといえば、知人から『24』のSeason IIとIIIを借りてきた。オリンピックがイマイチ盛り上がらないので、またハマりそうだなぁ〜!
posted by ez at 03:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月14日

Monica『Miss Thang』

ミラクルなバラード満載R&B☆Monica『Miss Thang』
Miss Thang
発表年:1995年
ez的ジャンル:天才少女系R&B
気分は... :二人の愛は永遠に...

いよいよバレンタインデーですね!

僕自身はバレンタインデーに何が起ころうが、起こるまいがどうでもいい年齢になってしまったが、今日は街に出れば、Boys & Girlsの無数の恋のドラマが展開されているんだろうねっ!もう一度、そんな恋のドキドキ感を味わってみたいものですな。

ということで、そんな恋するBoys & Girlsに贈るMonicaのミラクルなデビューアルバム『Miss Thang』っす。このアルバム発売時のMonicaにはまだ15歳。まさに天才少女R&Bシンガー誕生の瞬間といったカンジのアルバムっす。

同時期にはMonica以外にもBrandy、Aaliyahという同じく天才少女2人がデビューしている。個人的には、色気ムンムンのAaliyahの1st『Age Ain't Nothing But A Number』(1994年)が一番スキなんだけど、客観的にアルバムの完成度を見ると、『Miss Thang』の方が上かもね。

その後の彼女は『The Boy Is Mine』(1998年)以降も大ヒットを連発し、不動の地位を確立したけど、作品的にはこの1stを超えられていないのではと思いマス。

僕が、このアルバムを購入した最も大きな理由は、僕の一番のお気に入りの80年代ブラコン/ファンク・グループS.O.S Bandの大好きな「Tell Me If You Still Care」(Jam & Lewis作品)のカヴァーが収録されていたからっす。本当はバレンタインデーに最も紹介したいアルバムは、S.O.S Band『Just The Way You Like It』(1984年)なんだけど、このブログで何度も書いているように廃盤なのでスミマセン。

さて、「Tell Me If You Still Care」狙いで買った『Miss Thang』だけど、それ以外にもウルトラ級のナンバーが目白押しっす。特に、バラードはミラクルです。僕のようなオヤジも勘違いして、胸がトキメキそうです???

オススメ曲を紹介しときやす。

「Don't Take It Personal (Just One Of Dem Days)」
Dallas Austinプロデュースの大ヒット・デビュー・シングル。この曲を聴いて、Mary J. Bligeが切り開いたHip-Hop Soulというメソッドを実に自然にこなしてしまう新世代の登場に驚いたねぇ。アカペラのイントロもカッチョ良いっす。

「Miss Thang」
「Like This And Like That」
「Don't Take It Personal (Just One Of Dem Days)」路線の2曲。「Don't Take It Personal (Just One Of Dem Days)」もそうだけど、南部のアーシーなテイストがソウルっぽさを増して実にいいっす。Dallas Austin絡みだから当然なんだけね。

「Angel」
これはアルバムの隠れ名曲だと思うミドル・ナンバー。ソウルフル&グルーヴィーなカンジがスキっす。

「Tell Me If You Still Care」
前述のS.O.S Bandの名曲のカヴァー。オリジナルは、S.O.S Bandのアルバム『On The Rise』(1983年)に収録されてマス。ここではかなりオリジナルに近いクールな打ち込みサウンドでの仕上がりっす。S.O.Sファンには嬉しい限りデス。切ない胸キュン・バラードですよ〜♪

「With You」
「Tell Me If You Still Care」同様のクールな打ち込みサウンドによるモロJam & Lewis風のスロー。

「Let's Straighten It Out」
ディープなソウルおやじLatimoreのカヴァー。ナント、今や向かうところ敵ナシのスーパースターUsherとのデュエット曲っす。若い二人の老練な激シブのディープな歌いっぷりに脱帽デス。

「Before You Walk Out Of My Life」
アルバムのハイライトと言える傑作スロー。シングルヒットもしまシタ。この曲を聴くと、誰しも大好きだったアノ人の顔が、青春の1ページとして、思い浮かぶのでは? Monicaのボーカルがイイのは勿論なんだけど、何より楽曲が素晴らしいの一言に尽きます!ちなみに共作者の一人Andrea Martinのアルバム『The Best Of Me』 (1998年)も僕のお気に入りアルバムっす。

「Why I Love You So Much」
Daryl Simmonsプロデュース・作のシングルヒット。「Before You Walk Out Of My Life」もウルトラ・スーパーなバラードだと思いますが、僕的にはこの曲はそれ以上の超ウルトラ・スーパーなバラードです。ホント、この曲を聴いていると、本当に勘違いして恋に落ちそうデス。♪Baby that's just why I love you so much〜♪I love only you♪

「Never Can Say Goodbye」
これまたしっとりとしたバラード。「Why I Love You So Much」からの流れがたまりません。サヨナラは言いたくないよ〜(ToT)

「Forever Always」
エンディングはアコースティック・ソウルなスローっす。二人の愛は永遠に...\(^∀^)/

Boys & Girlsの皆様の本日のご健闘をお祈りいたしますm(_ _)m
posted by ez at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする