2006年02月07日

Police『Synchronicity』

80年代最強のロック・トライアングル☆Police『Synchronicity』
Synchronicity
発表年:1983年
ez的ジャンル:空間系哲学ロック・アフリカ風味
気分は... :ベティスおめでとう!

いや〜昨日はNFLスーパーボウルで大興奮な1日でシタ。
試合内容には物足りなさもあったけど、応援していたピッツバーグ・スティーラーズが王座となって一安心っす。

昨日も書いたAretha Franklinの国歌斉唱やRolling Stonesのハーフタイムも楽しめましたね〜!すっかり“横綱級”の貫禄がついたArethaと、激スリムで逆に妙なMick Jaggerが対照的で面白かったっす。

さて、今日は80年代最強のロック・トライアングルPoliceの大ヒット&ラスト・アルバム『Synchronicity』(1983年)っす。

80年代前半に最も成功したUKのロックバンドがPoliceじゃないかな。70年代後半にデビューした頃は、ホワイト・レゲエ+パンク/ニューウェイヴを特徴としたバンドだったと思いマス。

今思うと、リアルタイムで聴いた最初のレゲエ・サウンドってPoliceだったのかも?当時中学生だった僕はレゲエなんてジャンルを理解していなかったので、ニューウェイヴのバンドと認識していたけど。その後、80年代に入るとUKのみならずアメリカでもブレイクし、そのピークかつ最後を飾ったアルバムが『Synchronicity』っす。

全米、全英共に1位になり、特に全米では17週連続1位というモンスターヒットだったよね。この年のアルバム・チャートって、『Synchronicity』とMichael Jackson『Thriller』で1位を独占状態だった記憶がありマス。

また、こんなに売れたにも関わらず、それほど売れ筋商業路線一筋アルバムではなかったのがスゴイと思ったねぇ。哲学的かつ実験的な感覚とポップ感覚が絶妙にバランスしていた点が、このアルバムを単なる大ヒット・アルバムという形容詞で終わらない、80年代を代表するアルバムにしているのだと思いマス。

どうしてもフロントマンStingばかりが注目されるけど、Sting、Andy Summers、Stewart Copelandの3人が揃ってこそ、あの独特の音空間をクリエイトできるんだよね。シンプルだけに腕が試される塩ラーメンみたいなバンドがPoliceだったんじゃないかなぁ。その後のStingのソロ作も悪いとは思わないけど、何かが足りない気がするんだよね。

そんな3人による深みとキレのある音空間を楽しめるアルバムが『Synchronicity』です。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Synchronicity I」
ユングの心理学用語を用いたタイトル曲。そんなStingの(いい意味での)気難しい一面を窺えマス。サウンドは前作『Ghost in the Machine』(1981年)からの大ヒット「Every Little Thing She Does Is Magic」の路線が好きな人は大満足なナンバーっす。

「Walking in Your Footsteps」
アフリカン・テイストの曲。ちょうどこの年はアフリカン・ミュージックがブレイクするきっかけとなったKing Sunny Ade『Synchro System』が発表された。アルバム・タイトル的にも両者を結び付けて考えてしまうのは深読みしすぎかな?

「O My God」
アルバムで一番スキな曲っす。先に述べたPolice独特のスカスカの音空間を堪能できる曲っす。僕的には、King Crimson『Discipline』Talking Heads『Remain in Light』あたりと同じ肌触りを感じるナンバー。

「Miss Gradenko」
Stewart Copelandによるアフリカンなナンバー。Stewartがこういった方向に向かうのは何となくわかるよね。

「Synchronicity II」
シングルカットもされたタイトル曲のパートII。でもパートIとは全然違う曲デス。僕はパートIの方がスキだけどね。

「Every Breath You Take」
誰もが知っている彼らの最大のヒット曲となったナンバー。勿論全米、全英共に1位、グラミーのソング・オブ・ザ・イヤー受賞。Godley & CremeによるPVも秀逸でしたよね!後にPuff Daddyyが「I'll Be Missing You」でモロ使いしたのは正直呆れたけどねぇ。

「King of Pain」
「Every Breath You Take」の陰で地味だけど、Policeにしか生み出せないポップさに溢れたこれもシングルヒット。

「Wrapped Around Your Finger」
70年代Policeと80年代Policeが絶妙にブレンドしたシングル曲。これもPVが印象的だったよね。

「Tea in the Sahara」
その後のStingのソロ作を予感させるナンバー。サッカー好きの僕としては、こんなタイトルを聞くと、現在エジプトで開催中のサッカーのアフリカネーションズカップ2006を連想せずにはいられません。今晩(7日)が準決勝、10日が決勝っす!スーパーボウルの次はコレっす!

日本のPoliceファンが見逃せないのが、3rdアルバム『Zenyatta Mondatta』(1980年)からのシングル「De Do Do Do, De Da Da Da」の日本語バージョンだよね!Stingが♪ドゥドゥドゥ〜♪ドゥデダ〜ダ〜ダ〜♪オ・レ・ノ・コ・ト・バ〜♪って湯川れい子さん訳詩の日本語で歌っているのはかなり笑えました。Policeファンでもさすがに“コレはあり得ねぇ〜”と思いまシタ(;¬_¬)
posted by ez at 02:38| Comment(3) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする