発表年:1990年
ez的ジャンル:レゲエ/ダブ&何でもアリ系ブレイク・ビーツ
気分は... :ビートの世界博!
二日酔いで気持ち悪いっす。まだ、頭の中がボ〜ッとしていヤス。
ということで、いつもより更新がかなり遅れてしまいまシタ。
今日は90年代に僕がかなりハマったNorman Cookが率いたBeats Internationalの1stアルバム『Let Them Eat Bingo』デス。
Fatboy Slimでお馴染みのNorman Cookだけど、彼の名を一躍有名にしたのがこのBeats Internationalでの活動だったよね。僕もBeats Internationalの今回紹介する1st『Let Them Eat Bingo』(1990年)、2nd『Excursion On The Version』(1991年)は、かなりお気に入りのアルバムだった。あと、Norman CookがBeats Internationalの次に組んだグループFreak Powerの『Drive Thru Booty』(1994年)、『More Of Everything...For Everybody』(1996年)も相当聴きまシタ。正直、Fatboy Slimよりもこの頃の方が断然イイっす。
Beats Internationalは、その名の通り、世界中の音楽をかき集めて、ブレイク・ビーツにしたような音楽をデリバリーしてくれていた。当時の僕の音楽ライフは、メインがRockからR&Bへ移りつつあり、Hip-HopやAcid Jazzも積極的に聴き、ワールドミュージック・ブームの流行でアフリカ、ラテンなどの音楽にも手を伸ばし...とかなり守備範囲を広げた時期であり、言わば何でもアリ状態だった。そんな僕の状況と、何でもアリのゴッタ煮アルバムだった『Let Them Eat Bingo』は見事にシンクロしたのかもしれないっす。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Dub Be Good to Me」
Beats Internationalの名を一躍有名にした全英No1ナンバー。本ブログで度々登場する僕の大のお気に入り80年代ブラコン/ファンク・グループS.O.S Bandの「Just Be Good To Me」(Jam & Lewis作品)ネタを使っているのが嬉しい限り!オリジナルのS.O.S Band「Just Be Good To Me」は、先日紹介したMonica「Tell Me If You Still Care」のオリジナルと同じく、アルバム『On The Rise』(1983年)に収録されてマス。
また、この曲ではThe Clash「The Guns of Brixton」のベースラインもサンプリングしていマス。パンクをネタとして使ってしまうあたりが、UKというかNorman Cookらしい気がします。そう言えば、Beats Internationalの2ndアルバム『Excursion On The Version』のオープニング曲「Brand New Beat」の中でも、Clashがカヴァーしていたレゲエ・ナンバー「Revolution Rock」のフレーズを引用していマス。Norman CookはカナリClash好きなのかもね?
「Burundi Blues」
オープニングを飾る、とってもアフロなカンジのこれぞブレイク・ビーツってカンジの曲。この頃のUKクラブミュージックって、アフロなテイストを結構うまく取り入れていたと思いマス。
「Before I Grow Too Old」
「Whole World's Down on Me」
開放的なレゲエ・テイストのナンバー2曲。2ndアルバム『Excursion On The Version』になると、もっとレゲエ/ダブの色合いが強くなるんだけど、その予兆はこの曲あたりからも感じられます。
「For Spacious Lies」
とってもネオアコなナンバー。「Dub Be Good to Me」と並ぶ僕のお気に入り。どこかで“Aztec Cameraとブレイク・ビーツの出会い”みたいな表現を見かけたけど、ピッタリだと思いマス。
「Won't Talk About It」
良質なポップといった趣のナンバーっす。Beats International以前にもNorman Cook名義でUKシンガーソングライターBilly Braggをフィーチャーしてこの曲をシングルにしていマス。僕はそちらの方は未聴なので、本アルバムのバージョンとの違い等については不明デス。
「Dance to the Drummer's Beat」
Herman Kellyという人の1978年のファンクナンバーのカヴァー。正直、僕はHerman Kellyについて何も知りません。でも、レア・グルーヴなカンジのノリがイイっす。途中に出てくるフレーズが僕には“好きや!オカマでか〜!教えて!”という日本語に聞こえて仕方がありません。
「Babies Makin' Babies (Stoop Rap)」
とってもオールド・スクールなナンバーっす。タイトルはSly & the Family Stoneの同名曲からとったもの。Sly & the Family Stone「Babies Makin' Babies」はアルバム『Fresh』(1973年)収録。この曲でフューチャーされているラップは、Hip-Hop文化を世界に広めるきっかけにもなった映画『Wild Style』で使われていたDouble Troubleのアカペラ・ラップをそのまま使っているそうです。
「Tribute to King Tubby」
タイトルの通り、ダブの創始者King Tubbyに捧げられたナンバー。このあたりからもNorman Cookのレゲエ/ダブへの思い入れを感じとれマス。でも、曲自体は結構アフロなカンジっす。
個人的にはこの1st以上に2nd『Excursion On The Version』をよく聴いていたので、本当はそちらを紹介したかったんだけど、現在廃盤なので残念な限りデス。