2006年02月22日

Norah Jones『Come Away With Me』

第45回グラミー賞8部門受賞の2002年を代表するアルバム☆Norah Jones『Come Away With Me』
Come Away With Me
発表年:2002年
ez的ジャンル:クロスオーバー系シンガー&ピアニスト
気分は... :今夜はこれで落ち着きたい...

第45回グラミー賞8部門に輝いた2002年を代表するアルバムNorah Jones『Come Away With Me』です。今日は、ワケあってどうしてもこのアルバムに浸りたいんだよねぇ!そのワケは内緒ですが...

説明不要の大ヒット・アルバムですよねぇ。特に、日本人ウケ、女性ウケしやすいアルバムだと思う。普段洋楽をあまりに聴かないけど、このアルバムは愛聴してます!パターンの女性が案外多いのでは?

逆に、僕はこの手の大ヒット・アルバムは、あまり興味ありません!というタイプなんだけど、意外にもこのアルバムにはヤラれてしまった。ひねくれ者の僕が素直に良いと思ったし、今でもふと聴きたくなるアルバムっす。2ndアルバム『Feels Like Home』(2004年)も持っているけど、圧倒的に『Come Away With Me』を聴く頻度が高いねぇ。

レーベルもJazzの名門Blue Noteだし、Norah Jonesは一応Jazzシンガー&ピアニストということになるんだろうけど、僕が『Come Away With Me』を聴いて、Jazzのアルバムという印象を受けたことはない。やっぱり、ジャジーなシンガーソングライターのアルバムってカンジだねぇ!

Joni MitchellやCarole Kingあたりが引き合いに出されることが多いみたいだけど、僕はジャズ/カントリー/フォーク/ソウル/ポップスのクロスオーバー加減と声質のカンジからRickie Lee Jonesを連想してしまうなぁ。

このアルバムの魅力は落ち着きに尽きると思う。Norah(p)、Jesse Harris(g)、Lee Alexander(b)、 Dan Rieser(ds)中心としたシンプルなバック演奏に、優しさと湿り気を持つNorahのボーカル、とにかく落ち着くねぇ。“癒される”よりも“落ち着く”の方がピッタリだと思う。購入してから、プロデューサーがArif Mardinだと知った。なるほど!彼ならばこういうアルバムを作るだろうなぁって納得デス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Don't Know Why」
前述のグラミーで最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞した、もはやスタンダードと呼べる名曲ですね。聴いた瞬間、時間がスローとなると同時に、何かを感じずにはいられない曲っす。やっぱり、このアルバムを聴くと、この曲だけはリピートして聴きたくなるなぁ。

オリジナルは、作者であるJesse Harrisのインディーズ時代のアルバム『Jesse Harris and the Ferdinandos』(1999年)に収録されていた。Jesse自身のバージョンは日本独自編集盤『Jesse's Box』(2002年)で聴くことができマス。素っ気ないラフなカンジの仕上がりにNorahのバージョンとは違った魅力をカンジます。

また、平井堅、畠山美由紀、ohana、Sayaといった邦楽カヴァー、Tracy、Yeshemabethといったレゲエ・カヴァー、Pat Metheny、Harold Mabern Trioといったジャズ・カヴァー、Freddie Jackson(『Rock Me Tonight』が懐かしい!)のR&Bカヴァーというように、多方面のアーティストからカヴァーされまくっています。これだけ見ても、いかに名曲かわかりますなぁ。

「Shoot the Moon」
「I've Got to See You Again」
「One Flight Down」
「The Long Day Is Over」
「Don't Know Why」以外のJesse Harris作品4曲(「The Long Day Is Over」はNorahとの共作)。彼のソングライティング能力の高さを実感できマス。個人的には、しみじみと心に響く「One Flight Down」、「The Long Day Is Over」の2曲が楽曲の良さとNorahのボーカルとの相性バッチリで好きっす。

「Seven Years」
「Painter Song」
「Feelin' the Same Way」
Jesse Harrisだけではない!Lee Alexanderも佳作を提供していマス。その中でもお気に入りがこの3曲デス。「Seven Years」、「Painter Song」の2曲は可愛らしいカンジの仕上がりが好きだなぁ。シングルカットもされた「Feelin' the Same Way」は、70年代シンガーソングライターっぽい淡々とした力強さを感じる雰囲気がイイっす。

「Come Away With Me」
「Nightingale」
Norah自身の作品2曲。シングルカットされたタイトル曲「Come Away With Me」は、乾いた憂いを感じる、このアルバム全体の雰囲気を象徴する曲だと思いマス。「Nightingale」はAdam Levyのギターが何ともステキですねぇ。

「Cold Cold Heart」
「The Nearness of You」
スタンダードのカヴァー2曲。「Cold Cold Heart」は、伝説のカントリー歌手故Hank Williamsの作品。この曲あたりの印象が、僕にRickie Lee Jonesを連想させるのかも?「The Nearness of You」は、不朽の名曲「Stardust」の作者として知られるHoagy Carmichael作品。この曲がNoraがJazz畑の人なのかなぁ?と一番感じることができるかもね。

僕は最近まで、Noraの父親がBeatlesファンにはお馴染みのインドのシタール奏者Ravi Shankarであることを知らなかった。そう言われれば、似ているかなぁ??
posted by ez at 02:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする