2006年02月23日

Sergio Mendes & Brasil'66『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』

小粋なジャス・ボッサ系ポップス☆Sergio Mendes & Brasil'66『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』
マシュ・ケ・ナーダ
発表年:1966年
ez的ジャンル:ジャス・ボッサ系ポップス
気分は... :チェルシー対バルセロナ凄かった!

今朝は、UEFAチャンピオンズリーグのBest16の1stlegの超目玉カード「チェルシー対バルセロナ」があった。

欧州No1クラブを決めるこの大会の事実上の決勝戦とも呼ぶべき最強2チームの激突は、今年行われるドイツW杯の決勝よりも面白い試合になること間違いナシだと思っていたが、期待通りの好試合だった。唯一チェルシーのホームであるスタンフォード・ブリッジの芝の状態が悪かったのが残念だったが...

結果は1対2でアウェーのバルセロナが逆転勝ち!サッカーの面白さはバルサだが、勝負に関してはチェルシーが1枚上だと思っていたので、意外な結果だったかなぁ。何たって、チェルシーは昨シーズンにモウリーニョ監督体制になって以来初の(90分間ゲームでの)ホーム敗戦だからねぇ。まぁ、前半に1人退場者を出して10人対11人の戦いだったので、最後にそのツケが回ってきたカンジかなぁ?

それにしても、バルサのロナウジーニョとメッシは凄かったねぇ!メッシはドイツW杯でもぜひ見たいね!ペケルマン監督(アルゼンチン代表監督)、レギュラーで使ってあげて下さいねぇ〜!

さて、今日はSergio Mendesがブレイクするきっかけとなったアルバム『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』っす。アルバム・タイトルからもわかるように、このアルバムはHerb Alpertが設立したA&Mレコードから出されていマス。

Herb Alpertは1960年代にHerb Alpert & The Tijuana Brassとして大ヒットを連発したトランペッター/アレンジャー/ソングライターである。日本では長寿深夜ラジオ番組オールナイト・ニッポンのテーマ曲「Bitter Sweet Samba」の人と言えば、殆どの人が知っているんじゃないかな?当時、Herb Alpert & The Tijuana Brassの音楽は、メキシカン・ミュージックのマリアッチとアメリカン・ポピュラー音楽を融合させた“アメリアリッチ・サウンド”と呼ばれていた。

ブラジルからアメリカへ進出したSergio Mendesが目指したのは、ボサノヴァ版“アメリアリッチ・サウンド”、すなわちボサノヴァとポピュラー・ミュージックを巧みに融合した音楽だ。そんなMendesが大成功を収めたグループがSergio Mendes & Brasil'66です。

このBrasil'66の前にMendesはBrasil'65というグループを組んでいたけど、あまりヒットには結び付かず解散している。不発のBrasil'65から大成功Brasil'66への移行で最も大きいのは、女性ボーカルの全面フューチャーとポップス感覚のアレンジあたりかなぁ。Brasil'65はインスト主体のジャズの色合いが強いグループだったので。

コアなボサノヴァ・ファンから、批判されやすいのがSergio Mendesだけど、別にボサノヴァとして聴かずに、ポップスあるいはイージーリスニングとして聴けばいいんじゃないかなぁ?と思いマス。前述のようにポップスとしての軽さこそが、このグループの魅力ですからね!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Mais Que Nada」
ブラジル人シンガーソングライターJorge Benの1963年の作品のカヴァー。今でもこのアルバムが人気なのは、この曲収録だからでしょう!この曲は、サッカー・ファンにとっては、ブラジル代表をフィーチャーした数年前のナイキのCM曲としてお馴染みですよね。あの♪OOOO〜Aria〜Aio〜♪ってヤツです。実際のCMで流していたのは、Brasil'66ではなくTamba Trioのバージョンなんだけどねぇ。

前述の「チェルシー対バルセロナ」を観ていたら、この曲を聴きたくなったので、今回このアルバムを取り上げまシタ。

「One Note Samba/Spanish Flea」
ボサノヴァの創始者Antonio Carlos Jobim作曲の「One Note Samba(Samba de Uma Nota So)」とJ.Wechter作「Spanish Flea」のメドレー。「One Note Samba(Samba de Uma Nota So)」は、Nara Leao『Dez Anos Depois』でも取り上げましたねぇ。

「The Joker」
イギリスのミュージカル主題歌がオリジナル。このグループのポップス感覚やアレンジの妙が凝縮されている曲だと思いマス。実に、洒落た曲っす。

「Tim Dom Dom」
この曲を聴いた後に、ピチカートファイヴ「万事快調」のイントロを聴くと、思わずニヤッとしてしまう曲デス。さすが小西氏!

「Daytripper」
ご存知Beatlesのヒット・ナンバーのカヴァー。オリジナルの印象が強いナンバーを見事にMendes風ジャズ・ボッサに仕上げています。

「Agua de Beber」
これまた有名なJobim作品のカヴァー。タイトルのように、おいしい水が飲みたいっす!

「O Pato」
邦題「がちょうのサンバ」だって!そんなユーモラスなタイトルとは、異なり実に小粋なアレンジがカッチョ良い曲っす。

「チェルシー対バルセロナ」の2ndlegは2週間後。1stlegの結果やホームということもありバルサの有利は動かないとは思うけど、チェルシーもこのままでは終わらないと思う。う〜ん楽しみ☆☆☆

でも、その前に明朝は女子フィギュアを応援しないとね!
posted by ez at 13:55| Comment(0) | TrackBack(4) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする