
発表年:1997年
ez的ジャンル:しなやか&落ち着き系R&B
気分は... :先入観はいけません(=^ェ^=)
正直に言おう!僕はMariah Careyが大キライだ。
何がキライって、あの自意識過剰は姿勢が何とも嫌味なカンジでダメだ。変な話、音楽自体はどうでもいい。とにかく彼女のPVを観ているとムカついてくる。思わず叫びたくなる、“オメェはBeyonceじゃねぇんだぞ!勘違いするな!”ってね。
僕の偏見以外の何物でもないんだけど、これだけ明確に聴きたくないアーティストって珍しいかもしれない?
今日紹介するAllureは、そのMariah Careyが立ち上げたレーベルCraveの第一弾アーティストとして売り出されたAlia、Lalisha、Akissa、Linnieの女性4人組R&Bグループ。そんな影響でMariahギライの僕は、当然のことながら、Allureのデビューアルバム『Allure』(1997年)に対してもあまりいい印象を持っていなかった。
でも、ジャケットを見たら、Mariahのような嫌味なカンジがしなかった。バックが白というのも清潔な印象を受けたのかも?それで何気に試聴してみたら、マジメに歌い込んだナンバーとHip-Hopテイストのナンバーが程好くバランスされていて結構気に入った。あとで知ったんだけど、彼女達は、敏腕プロデューサー・チームTrack Mastersの秘蔵っ子グループだったんですね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Anything You Want」
O'jays「Cry Together」ネタのソウルフルなループが落ち着きを与えてくれるアダルティなナンバー。
「You're Gonna Love Me」
Mary J. Bligeが作詞を担当している曲。Isaac Hayesの有名サンプリング・ネタ「The Look Of Love」が使われている粘り腰のスロー。
「Head Over Heels」
Nasをフィーチャーしたデビュー・ヒットシングル。Mc Shan「The Bridge」ネタのキャッチーなHip-HopマナーのR&Bに仕上がってマス。
「No Question」
L.L. Cool Jをフィーチャーしたナンバー。少しわかりづらいけど、このブログでも定番ネタのMtume「Juicy Fruit」が使われた80年代エレクトリック・ファンク・テイストのトラックがイイカンジのナンバー。
「All Cried Out」
シングルヒットした112をフィーチャーしたロマンティックなデュエット。オリジナルはLisa Lisa & Cult JamとFull Forceによる1986年のヒット曲。Full Forceは、S.O.S Bandと並んで、このブログで紹介したいけど、できないR&Bグループっす。CD再発してくれ〜!
「The Story」
思わず心優しくなるバラード。メロディ、アレンジ、コーラスワーク全てが美しいっす。かなりのお気に入り曲っす。
「When You Need Someone」
この曲もMary J. Bligeが作詞を担当している曲。そもそも曲自体がMJBっぽい?Lyn Collins「Put it on the Line」ネタ。
「Give You All I Got」
Raekwonをフィーチャーしたしなやかなグルーヴ感のナンバー。
「I'll Give You Anything」
アルバム中一番のお気に入り曲っす。Krs-One「Ah Yeah」ネタのリズムトラックの上に、美しいメロディとコーラスが見事に紡ぎあげられていマス。胸キュン好きにはたまりませ〜ん!
「Last Chance」
「Mama Said」
胸に染みる感動のバラード2曲。「Last Chance」は、僕が何故だかたまらなく涙したい時に編集する“泣けるバラード集”の定番であり、「I'll Give You Anything」と並ぶアルバムの超お気に入り曲っす。「Mama Said」は、(どのメンバーか不明だが)レコーディング中に亡くなった母のために捧げられたレクイエム(‐‐)†
こうやって曲を並べてみると、改めて捨て曲ナシの好アルバムだと実感しまシタ。
何事も偏見はいけませんな!
でも、Mariahだけは生理的に絶対ダメだね!