
発表年:1982年
ez的ジャンル:ダンディズム系UKロック
気分は... :本日も反省中\(_ _。)ハンセイ
昨日に続き、今日も反省中!
ホント、ゴ・メ・ン・ナ・サ・イm(_ _)m
当事者以外は意味不明でご勘弁を!
さて、今回は全英アルバムチャート第1位に輝いた80年代UKロックを代表する名盤、Roxy Music『Avalon』(1982年)デス。
Roxy Musicは、リーダーのBryan Ferryを中心に結成され、1972年にアルバム『Roxy Music』でデビューした70年代のUKロックシーンを代表グループっす。初期メンバーにはアノBrian Enoも名を連ねていまシタ。
デビュー当時は、グラム・ロック、アバンギャルドなロックといったイメージが強かったグループだったが、その後ヨーロピアンの香り漂うロマンティシズム・ポップへと変化を遂げ、最期にはBryan Ferryのダンディズムを色濃く反映したスタイリッシュなサウンドを展開していった。
それにしてもBryan Ferryって不思議な人だと思う。世間一般のイメージとしては、セクシーでダンディなミュージシャンというカンジかもしれないけど、髪を振り乱し、摩訶不思議なクネクネ・ダンスを踊っている姿は、一歩間違えると超ダサイ系と紙一重のような気もする。でも、その紙一重のところで女心をくすぐる芳しきフェロモンを出しているんだろうね。ダンディズムとは真逆キャラの僕にはわかりましぇ〜ん!
多分、デビュー当時からリアルタイムで聴いてきたファンの方は、Roxy Musicの最高傑作として、中期の『Country Life』(1974年)、『Siren』(1975年)あたりをプッシュする方が圧倒的に多いと思いマス。一方、後追いでRoxy Musicを聴いた殆どの人は、本作『Avalon』を最高傑作として推すのではと思いマス。僕も後追い組というか、リアルタイムで聴いた唯一のアルバムが『Avalon』だったので、『Avalon』への思い入れが強いのですが。
『Avalon』レコーディング時点のRoxy Musicって、メンバーはBryan Ferry、Phil Manzanera、Andy Mackayの3人であり、実質的にはBryan Ferryのソロ・プロジェクトだった。多分、昔からのコアなファンにとって、『Avalon』ってアルバムは、内容の素晴らしさは認めるけど、Roxy Musicのアルバムとしては認めたくないっていうのが本音なんじゃないかなぁ?
実際、このアルバムの最大の魅力は、そのサウンド・クオリティの高さだと思う。そして、その魅惑のサウンド・クリエイトにおいては、エンジニアのBob Clearmountainや、Alan Spenner(b)やAndy Newmark(ds)といった腕利きスタジオ・ミュージシャンの貢献が大きい。ちなみにAndy Newmarkは元Sly & The Family Stoneのメンバーっす。この状況を見れば、Roxy Musicのアルバムではないという気持ちもわからなくはないよね。
アルバムタイトルのAvalonとは、アーサー王などの英雄が死後精霊となって辿り着いたという伝説の島のことなんだとか。FerryがRoxy Musicの最終到達点として、こんなタイトルにしたのかもね?
このアルバムでFerryは、ヨーロッパ的なミステリアスな雰囲気と、彼の憧れるアメリカ黒人音楽のグルーヴ感の融合を試みたのだと思いマス。結果として、まさにAvalonの名にふさわしい、サウンド・クオリティの高いヨーロッパ的感性によるメロウ・グルーヴ・アルバムに仕上がったってカンジですな。
オススメ曲を紹介しときヤス。
「More Than This」
アルバムからの1stシングルであり、CMソングとしても使われていたので、多分Roxy Musicで一番有名な曲だと思いマス。初めて聴いた時には、このクリアなサウンドにホント、ビックリした記憶がありヤス。ヨーロッパ的めくるめく官能サウンドと哲学的な詞のバランスが絶妙っす。特に反省中の僕にはズシリときます。
More than this - there is nothing
More than this - tell me one thing
More than this - there is nothing
「The Space Between」
「While My Heart Is Still Beating」
Ferry流ファンク・グルーヴといった趣のナンバー2曲。Andy Newmark起用の理由も、こうした硬質なファンクを表現したかったからなんじゃないかなぁ?
「Avalon」
エレガントでミステリアスなタイトル曲であり、アルバムからの2ndシングルにもなりまシタ。この曲あたりは、いかにもバハマのコンパス・ポイント・スタジオで録音ってカンジの雰囲気がします。後半の女性コーラスの魅惑のスキャットもイイっす。
「Take A Chance With Me」
FerryとPhil Manzaneraの共作曲。とってもヨーロピアンなカンジで、ある意味アルバム中最もRoxy Musicらしい曲かもねっ!
「To Turn You On」
とってもスタイリッシュなミディアム・ナンバー。この曲を聴いていると、Roxy Musicが実質Bryan Ferryのソロ・プロジェクトであることを実感してしまいマス。やっぱり、Roxy Musicには怪しげなアバンギャルドな要素が欲しい気がしマス。
「True To Life」
個人的にはアルバム中一番のお気に入り曲。邪道な聴き方だと思うけど、当時この曲をヨーロッパ的AORって感覚で聴いていた記憶がある。番組名は覚えていなかったが、学生の頃、日曜の夜聴いていたFMラジオ番組のCMでこの曲が流れていた。そんな関係で、僕はこの曲をみんなが寝静まった時間に聴くのが好きなんだよね。
「Tara」
エンディングは約1分半のインスト・ナンバー。「True To Life」の余韻を楽しめていいっす。
僕はこの路線のBryan Ferryが好きなので、続くソロ・アルバム『Boys and Girls』(1985年)、『Bete Noire』(1987年)あたりも好きっす。特に、『Boys and Girls』がオススメですね。