2006年04月25日

Blackstreet『Another Level』

Teddy Rileyによる別次元の胸キュン・ワールド☆Blackstreet『Another Level』
Another Level
発表年:1996年
ez的ジャンル:マイ・フェイバリット90's R&B
気分は... :胸キュン天国への扉v(* ̄▽ ̄*)v

Teddy Rileyファンの僕がGuyは紹介していたのに、Blackstreetの作品を紹介し忘れていやシタ。イケねぇ、イケねぇ(^^;

ということで、Blackstreetの傑作2ndアルバム『Another Level』(1996年)っす。
Guyも含めてTeddy Riley関連のアルバムの中で、この作品が一番好きだね。
というか90年代R&Bのマイ・フェイバリット・アルバムかもね。

R&Bシーンに与えた影響や衝撃度で言えば、1stアルバム『Blackstreet』(1994年)の方がインパクトあったかもしれないけど、胸キュン・メロウ大好きの僕には『Another Level』の方にハマった。いずれにしても、『Blackstreet』、『Another Level』の2枚は90年代R&Bのマストアイテムだよね。

発売から10年が経つわけだけど、このアルバムを聴くと未だに胸がトキメクねぇ。
とにかくこのアルバムを聴いていると、恋するオヤジ(?)みたいな気分になるね(笑)
四六時中愛しいあの子のことしか頭に思い浮かばないみたいな...

以前から何度も書いているけど、現在の僕が一番好きな楽曲はDeBarge「I Like It」(1982年)であり、僕は一種の「I Like It」中毒だ。ご存知の通り、Teddy Rileyも大のDeBarge好き!「I Like It」もカヴァーしているし、それ以外でもDeBargeの楽曲を何度もサンプリングネタとして使用している。

うまく表現できないけど、僕が中毒になるほど大好きな「I Like It」から感じる胸キュンと、『Another Level』から感じる胸キュンとは全く同じ感覚のものだ。その意味で『Another Level』は、TeddyのDeBarge大好きモードが最も高いアルバムに仕上がっていると思いマス。

きっと、僕がこのアルバムにご執心になる理由もこのあたりにあると思いマス。

このアルバムにおけるメンバーは、Teddy Riley、Chauncey Hannibal、Eric Williams、Mark Middletonの4人。

オススメ曲を紹介しときやす。

「No Diggity」
Dr.DreとQueen Penをフィーチャーした傑作リードシングル。Dr.Dreとのタッグらしく、不穏な雰囲気がいいですな。Bill Withers「Grandma's Hand」ネタのこのオリジナル以外にも数々のRemixがありましたよね。All Star Remix、Das Diggity Remix、Will Remixとかね。でも、やっぱりMichael Jackson「Billie Jean」使いのBillie Jean Remixでキマリですかね!

「Fix」
「No Diggity」に続く2ndシングル。「No Diggity」ほどのインパクトがなく地味な扱いされがちな曲だけど、Grandmaster Flash & The Furious Five「The Message」ネタのトラックがピコポコ実に気持ちイイですな。

このオリジナル以外にも、Skyy「Call me」ネタを使ったDezo call me mix、Bar-Kays「Let's Have Some Fun」ネタを使いSlash(Guns N'Roses)と今は亡きOl' Dirty Bastard (Wu-tang Clan)をフィーチャーしたMain Mixなんてのもありましたね。

「Good Lovin'」
ここからはいよいよ胸キュンのオンパレードっす。これまたTeddyの得意技のボコーダーが何ともいいですね。TeddyはDeBargeに加えて、Zapp(Roger)好きですからね。このあたりの嗜好も僕と全く同じ。僕がTeddy Rileyにハマるのも当然だね。この曲はJames Brown「Say It Loud, I'm Black & I'm Proud」ネタっす。

「Let's Stay in Love」
この曲はDeBargeワールドな曲だよね。まさにロマンチック・モード全開の曲だね。このあたりから僕の胸は年甲斐もなくキュンキュンにうずいてくるんだよね(笑)

「Don't Leave Me」
アルバムからの3rdシングル。まさにDeBarge「A Dream」ネタの曲っす。何とも切なくドラマチックなカンジがDeBargeモードですな。このオリジナル以外にもGUY「Goodbye Love」をセルフネタ使いしたGoodbye Remixも忘れちゃいけませんね。こちらはボコーダーが大活躍っす。

「Never Gonna Let You Go」
これもDeBargeモード全開のウットリ・ナンバー。この曲で僕の胸のトキメキは最初のピークに到達し、へヴン状態へ突入してしまいマス。

「I Wanna Be Your Man」
「Never Gonna Let You Go」での絶頂を少しクールダウンできるしっとりスロー。とっても70年代ソウルへの愛情を感じるナンバーっし。

何たって、ネタがFloaters「Float On」 だもんね。これまた僕が大好きなメロウ・ソウル。「Float On」の名カヴァーとして、以前に元祖Hip-HopバンドStetsasonicのバージョンを紹介しましたよね。

この曲に続く「Taja's Lude」でTeddyの娘がこの歌詞を口ずさむのも何とも微笑ましいよねぇ。

「(Money Can't) Buy Me Love」
Beatlesの初期の大ヒットNo1シングル「Can't Buy Me Love」のリメイク。Beatlesファンの僕には、これには脱帽しまシタ。元気なブリティッシュ・ビートのオリジナルが、こんな素敵なバラードに生まれ変わるなんてねぇ。しかも、このスローの方が歌詞の内容が胸に響くよね。
http://www.youtube.com/watch?v=FK2dt1rsmQY&feature=fvst

「I'll Give It to You」
ライトタッチのメロウ・グルーヴ。僕はこの曲を聴くと、Smapのシングル「どんないいこと」(1995年)を思い出す。とっても似ていると思うのは僕だけだろうか?

「Happy Song (Tonite)」
第2の絶頂に向かって、この曲から胸のトキメキ・ボルテージが一気に上がりまくりマス。僕にとってこの曲こそ90年代の「I Like It」だね。勿論、Blackstreetの作品中ダントツNo1っす。
http://www.youtube.com/watch?v=F50RE78U6PE

この曲を聴いているだけでホントに幸せだね。
「I Like It」と「Happy Song (Tonite)」があれば、それだけでゴハン何杯でも食べれマス!ってカンジだね。他のおかずは要りません( ̄ー, ̄)ジュル

「Lord Is Real (Time Will Reveal)」
そして、締めは「I Like It」と並ぶDeBargeのマイ・フェイバリット「Time Will Reveal」ネタのこの曲で、胸キュンの神様に導かれ、僕は胸キュン・ヘブンへと向かうのであった...

やっぱり、大好きな作品だと気合いが入りすぎて長くなっちゃった。m(_ _)m
1st『Blackstreet』もそのうち紹介しヤス。
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2006年04月24日

Cheap Trick『Next Position Please』

Todd Rundgrenファン必聴の隠れた名盤☆Cheap Trick『Next Position Please』
Next Position Please
発表年:1983年
ez的ジャンル:Toddワールド系アメリカン・ロック
気分は... :Todd Rundgrenファン必聴!

僕が洋楽を聴き始めた頃、日本におけるCheap Trick人気はもの凄かったよね。

Cheap Trickは、1977年に『Cheap Trick』でデビューしたポップ路線のハードロック・グループ。デビュー時のメンバーは、Rick Nielsen(g)、Tom Petersson(b)、Bun E.Carlos(ds)、Robin Zander(vo)の4人。イケメン系のTom、Robinとお笑い系のRick、Bun E.という組み合わせが個性的で面白かったよね。

彼らの人気を決定づけたのが、何と言っても武道館での来日公演を収めた伝説のライブアルバム『At Budokan』(1978年)でしたよね。元々は日本限定発売の企画モノだったのが、本国アメリカからの逆輸入現象が起こり、結果としてアメリカでも発売され、大ヒットを記録し、Cheap Trickの名と共に、武道館の名を世界中に轟かせまシタ。

脱線しますが、来週久々(10年ぶりくらいかなぁ?)に武道館へライブを観にいく予定っす。ちなみにKREVAですけど...

個人的には、その人気絶頂の頃のCheap Trickについては、ラジオでヒット曲を聴く程度で、レコードを購入するまでには至らなかった。そんな僕の最初のCheap Trickコレクションが本作『Next Position Please』(1983年)っす。

このアルバムは、Cheap Trickのアルバムの中でも全く売れなかったアルバムの1枚だけど、僕的にはCheap Trickで一番スキな作品っす。

僕がこのアルバムを購入した理由は、プロデュースが大好きなTodd Rundgrenだったから。僕的には、本作はToddのプロデュース作品の中でXTC『Skylarking』(1986年)と並ぶお気に入りアルバムっす。

この頃は、Tomが抜け、代わりのベースとしてJon Brandが加入し、音楽的にも試行錯誤を繰り返し、グループ的にも迷走していた時期だった。でも、だからこそToddのようなオーバープロデュース・タイプのプロデューサーを起用して明快な作品を作ったことが、商業的な成功は別として、音楽的には成功していると思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「I Can't Take It」
Utopiaばりの明快なハードポップなこのオープニング1曲でToddファンは歓喜すること間違いナシっす。とってもキャッチーだけど、エッジも効いている、このあたりの絶妙なサジ加減がToddの腕前では?アルバムで一番のお気に入りっす。

「Borderline」
この曲もキャッチーなメロディが印象に残るハードポップ・ナンバー。ボーカルが少しRoy Orbison風っす。

「Next Position Please」
アメリカン・ロックならではのスケール感の大きなタイトル曲。一歩間違えると、大味な仕上がりになっちゃうところをToddがうまくまとめているカンジですな。

「Younger Girls」
どことなくTom Pettyなカンジな、ニューウェイヴの香り漂うストレート・ロックな仕上がりがイカしたナンバー。

「3-D」
『Who Are You』(1978年)の頃のThe Whoを思い出させる曲調・アレンジのナンバー。ボーカルもRoger Daltreyっぽいね。

「Y.O.Y.O.Y.」
♪ワイ・オー・ワイ・オー・ワ〜イ♪と切なく歌うバラード。昔はロックバンドのバラードも結構好きだったんだよね。

「Heaven's Falling」
アルバム中唯一のToddの提供曲。Toddならではのメロディアスだけどハードなナンバーっす。「I Can't Take It」と並ぶ僕のお気に入り曲っす。

「Invaders of the Heart」
この曲もThe Whoファン必聴!いきなり「My Generation」のイントロがまんま演奏されマス。そして、かなりパンキッシュでスリリングな演奏を披露してくれマス。個人的にはこのタイプがもう1、2曲あっても嬉しかったかな?

ホントは本作からシングルカットされた「Dancing the Night Away」という曲を紹介すべきなのかもしれないけど、Toddが関与していないレコード会社の意向で強制的に収録された駄作(カヴァー曲)なので紹介していません。

この後、Tomの復帰とNo1シングル「The Flame」を引っさげて『Lap of Luxury』(1988年)で復活を遂げる彼らだけど、僕的には本作や次作『Standing on the Edge』(1985年)あたりが一番思い入れがあるね。『Standing on the Edge』の中では「Tonight It's You」というシングルにもなった名バラードが超オススメっす。口説きのラブソングを探している人にはピッタリですよ〜☆

あと初期の作品では、『In Color』(1977年)、『Heaven Tonight』(1978年)あたりがオススメっす。まぁ、『At Budokan』(1978年)、『Dream Police』(1979年)あたりから入るのがオーソドックスな聴き方かもしれないけどねぇ。
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2006年04月23日

Lee Morgan『Lee Morgan Vol.3』

“天才”トランペッターによるヒップなJazzがココにある!☆Lee Morgan『Lee Morgan Vol.3』
リー・モーガン Vol.3
録音年:1957年
ez的ジャンル:キザ男系天才肌Jazz
気分は... :キザだけどカッチョええねぇ〜!

1950年代カテゴリー第2弾は、“天才”トランペッターのお気に入りアルバムLee Morgan『Lee Morgan Vol.3』(1957年)っす。

Jazzに詳しくない、Jazzアルバム・コレクターを自認する(?)僕のイメージでは、Jazzの花形プレイヤーはトランペットっす。やはり、これは帝王Miles Davisの存在が大きいのかな?野球で言えば長嶋茂雄の影響でサードが花形ポジションと思えるのと同じかもね。

トランペットという花形ポジションのプレイヤーで、Miles Davisという別格の存在を除いて、僕の一番お気に入りのトランペッターがLee Morganだ。実際、Milesを除けば、一番コレクション数が多いのがLee Morganっす。

Lee Morgan(1938-1972年)は、Dizzy Gillespie Orchestraでのプレイで注目を集め、18歳の時に1stリーダー作『Indeed!』(1956年)を発表。その後1972年に愛人に射殺され33歳の若さでこの世を去るまで“天才”トランペッターと呼ばれ続けていた。

帝王Miles以外にもDizzy Gillespie、Chet Baker、Freddie Hubbard、Booker Little、Donald Byrdなどの巨人が居並ぶトランペッターという土俵で、“天才”と呼ばれたのは、長い歴史の中でもClifford Brown、Lee Morgan、Wynton Marsalisの3人くらいじゃないかな?

誤解を承知で言ってしまえば、Morganの魅力はそのダンディズムにあると思う。要は、キザ野郎だからこそ彼のプレイは首尾一貫してカッコ良いのだ〜(  ̄∇ ̄)σ

一般的にMorganの最も有名な作品は、“ジャズ・ロック”と称されたタイトル曲がヒットした『The Sidewinder』(1963年)だけど、僕が勝手に描くLee Morgan像を最も象徴する作品は、若干18歳にして破竹の勢いを感じる本作『Lee Morgan Vol.3』(1957年)っす。

メンバーは、Lee Morgan(tp)、Gigi Gryce(as)、 Benny Golson(ts)、Wynton Kelly(p)、Paul Chanbers(b)、Charlie Persip(ds)。特に、 Dizzy Gillespie Orchestraの先輩Benny Golsonは全作品を提供し、ディレクター役で大活躍してマス。

ヒップなJazzがココにある!

全曲紹介しときやす。

「Hasaan's Dream」
タイトルから想像できるいうに、アラビアの宮殿での出来事を夢でみる少年のことを曲にしたもの。イントロのアラビックな雰囲気がいいですな。Morganのトランペットに加え、Gigi Gryceのフルートがイイですな。儚い夜の夢といったカンジの演奏が、僕的には新宿歌舞伎町あたりの夜の光景をイメージしてしまう?

「Domingo」
キザ野郎Morganの本領発揮の演奏。ホント、この疾走感にゾクゾクするね。このカッチョ良さがあるから、僕はMorganに惚れ込むんだよね。個人的にはJazzのとっておきの1曲の1つっす。

「I Remember Clifford」
このアルバムのハイライト曲。タイトルの通り、前年に自動車事故にて25歳の若さで他界した“初代天才”Clifford Brownへの追悼曲だ。夕陽を眺めながら物思いにふけるのにピッタリの曲、演奏文句ナシの絶品Jazzバラード。でもそれ以上に、天才Cliffordを永遠に失ってしまった悲しみと、“天才トランペッター”の称号を敬愛するCliffordから引き継ぐMorganの複雑な思いを考えるだけで胸打たれてしまうよねo(≧ ≦)o

「Mesabi Chant」
これもMorganらしいハードボイルドな雰囲気のクールな演奏を堪能できマス。「Domingo」と並んで、このアルバムのカッチョ良さを象徴するナンバーっす。

「Tip Toeing」
ライトタッチの演奏が特徴のCharlie Persipのドラミング・スタイルからインスピレーションを得てGolsonが作曲したナンバー。抜き足差し足なカンジが実にいいですな。

本作以外のMorganリーダー作のオススメ作品は、『City Lights』(1957年)、『The Cooker』(1957年)、『Candy 』(1958年)、『Here's Lee Morgan』(1960年)、『Expoobident』(1960年)、『The Sidewinder』(1963年)、『The Rumproller』(1965年)、『The Gigolo』(1965年)、『Cornbread』(1965年)、『Delightfulee』(1966年)、『Charisma』(1966年)、『Lee Morgan Live At The Lighthouse』(1970年)、『Lee Morgan』(1971年)といったあたり...全然絞り込めてないね(笑)

また、Morganの場合は自身のリーダー作以外でも存在感たっぷりのトランペットを聴かせてくれヤス。僕のコレクションの中では、John Coltrane『Blue Train』(1957年)、Art Blakey And The Jazz Messengers『Moanin'』(1958年)、Jimmy Smith『The Sermon!』(1958年)、Hank Mobley『No Room For Squares』(1963年)、『Dippin'』(1965年)、Joe Henderson『Mode For Joe』(1966年)あたりがオススメっす。
posted by ez at 00:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月22日

Beyonce『Dangerously In Love』

時代を象徴するポップ・アイコンの大ヒット・ソロデビュー作☆Beyonce『Dangerously In Love』
Dangerously in Love
発表年:2003年
ez的ジャンル:ポップ・アイコン系コンテンポラリーR&B
気分は... :♪┌(・。・)┘♪└(・。・)┐♪

このブログでBeyonceって、意外な登場なのか?それともフツーなのか?

昔の僕ならば、Britney Spears、Jennifer Lopez、Destiny’s Child、AshantiといったアーティストのCDを購入して聴くなんてことは、まずあり得なかったかなぁ。音楽の中身以前にポップ・アイコンの作品に手を出すこと自体に抵抗があったんだろうねっ!まぁ、頭硬いよね( ̄へ ̄)

その反省からか、単に若い女性とのコミュニケーションに役立つためか(笑)、最近はこうしたポップ・アイコンの作品も、頑張って(?)聴いていマス。というか、聴いてみると“案外いいじゃん?”ってカンジだね。でも、購入は専ら中古CDの特売セールでの購入が多いんだけど(^ ^;

そんなポップ・アイコン作品の中で、その完成度に最も感心したのが昨年解散したDestiny's ChildのリーダーであったBeyonceのソロ・デビュー作『Dangerously In Love』(2003年)っす。

次々とヒット曲を輩出し、2004年のグラミー賞を5部門で受賞したこのアルバムについては、いろんな所で語り尽くされた感もあるけど、まぁおさらいのつもりで整理しときますねぇ。

ジャケ好きの僕としては、音楽以前に妖艶なBeyonceの姿に釘付けデス。
“XXが見えるのでは?”とジャケを見るたびに目を細めて凝視してしまいマス(笑)

スケベオヤジの戯言はさておき、改めて聴くと、アーティストBeyonceと同時に、そうしたポップアイコンを演出するプロデューサーBeyonceのスゴ腕に感心させられますな。とっても70年代を意識した作りにオヤジは参ったねぇ!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Crazy In Love」
まぁ何はともあれ、このアルバムと言えば、Jay-Zをフィーチャーしたこの曲ですよね。あまり洋楽を聴かない若い女の子やオッサンもこの曲だけは知ってるよねぇ。音楽のみならずPVも印象的でしたよね。さんまとキムタクがこのPVをパロったのは笑えたけど。

70年代ソウル・ファンとしては、Chi-Lites「Are You My Woman (Tell Me So)」のホーン部分をネタとして使ったトラックが何ともウレシイですね。でも、「Crazy In Love」大好きの女の子に「Are You My Woman」を聴かせると、“拍子抜けした!”、“大ウケ!”みたいな反応が多いのは何故?

「Naughty Girl」
「Baby Boy」
エキゾチックで妖艶な雰囲気の2曲。「Naughty Girl」は、最初の♪セクシィ〜♪の一言で昇天しそうです。Donna Summer「Love To Love You Baby」ネタ。「Baby Boy」はSean Paulと共演していますね。僕はどうもSean Paulは苦手なんだけど、この曲の雰囲気には合っているかもね。

「Hip Hop Star」
OutKastのBig BoiとSleepy Brownをフィーチャーしたナンバー。ロック・テイストのエッジが効いたトラックはカッチョ良くていいと思いマス。

「Be With You」
「Me, Myself And I」
しっとりとしたスロー2曲。「Be With You」は、Bootsy's Rubber Band「I'd Rather Be With You」、Shuggie Otis「Strawberry Letters 23」 ネタのトラックをベースに、とてもエレガントな仕上がりになってマス。「Me, Myself And I」はメロウネスたっぷりの仕上がりにウットリですね。

「Signs」
Missy Ellliottプロデュース&参加の美しいスロー。Missyにしてはオーソドックスな仕上がりっす。もっと変則ビートで攻めて欲しかったね!

「That's How You Like It」
「Crazy In Love」に続きJay-Zの登場。ゴシップネタには興味の無い僕だけど、現在のこの二人の仲ってどうなのよ?
わかりづらいけど、僕も大好き、みんな大好きDebarge「I Like It」ネタっす。

「The Closer I Get To You」
今は亡きLuther Vandrossとのデュエット・ナンバー。Lutherの声を聴いていると、胸に熱いものが込み上げてきマス。

僕は元々この曲がメチャ好きなんだよね。オリジナルは「Juicy Fruit」でお馴染みのMutumeで、本バージョン以外にもRoberta Flack & Donny Hathawayなどのカヴァーが存在しますね。以前に他の記事でも書いたけど、個人的にはDennis Brown & Janet Kayによるラヴァーズ・ロック(レゲエのラブソング)のカヴァーが一番のお気に入りっす。

「Dangerously In Love 2」
Destiny's Childのバージョンでもお馴染みのナンバーっすね。とっても切ないカンジがいいですよな。

「Gift From Virgo」
とってもジャジーでメランコリックな素敵なナンバー。この地味目の作品の充実ぶりにBeyonceがただのポップ・アイコンではなく、才能あるアーティストであることを証明してくれるよね。

この曲はShuggie Otis「Rainy Day」ネタです。「Be With You」でもShuggie Otisネタを使っており、この激シブのネタ使いもオヤジを歓喜させますね。

ちなみにShuggie Otisは、伝説の黒人ミュージシャンJohnny Otisの息子っす。Al Kooperのバックアップでデビューしまシタ。「Be With You」で使われた「Strawberry Letters 23」はBrothers Johnsonがカヴァーして大ヒットしまシタ。クラブDJやTortoiseなどのポストロック勢からの再評価も高まっていますよね。

Destiny’s Childもそのうち紹介しや〜す。
posted by ez at 00:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月21日

Average White Band『Soul Searching』

ありふれた白人バンド(?)による極上のメロウ・ソウル☆Average White Band『Soul Searching』
Soul Searching
発表年:1976年
ez的ジャンル:骨太&スウィート系白人ファンク
気分は... :カツカレーにソースかける派?

昨日、銀座にあるクライアントへ寄った帰りに、運動がてら東京駅まで歩き、20年以上通っている某カレー屋で久々にカツカレーを食べた。

この店とは、学生時代に八重洲の地下街でバイトをしていた時以来の付き合いになる。特別美味い店でもないんだけど、何故かここのカツカレーにソースをたっぷりかけて食べると妙に幸せな気分になるんだよね。このB級グルメ感が僕にはあっているのかも?

スコットランド出身の“平均的な白人バンド”を名乗るAverage White Band(AWB)
でも、バンド名とは裏腹に、そのサウンドは筋金入りのファンクと極上のメロウ・ソウルのオンパレードだ。強引だけど、さっきのカツカレーと同様の“ささやかな幸せ”感をこのバンドからは感じるね。

No1ヒット「Pick Up The Pieces」収録の『AWB』(1974年)、Leon Wareの名曲カヴァー「If I Ever Lose This Heaven」収録の『Cut The Cake』(1975年)、フリーソウル人気曲「Queen of My Soul」収録の『Soul Searching』(1976年)という絶頂期の3枚や、『Warmer Communications』(1978年)、『Feel No Fret』(1979年)という過渡期の地味な2枚、Chaka Khanでお馴染み「What cha' Gonna Do For Me」収録のDavid Fosterプロデュース作『Shine』(1980年)あたりが僕の愛聴盤っす。

この中から1枚を選ぶのはとても難しいけど、フリーソウル、AOR、Hip-Hopネタ等々幅広いニーズに対応するバランスの取れた作品『Soul Searching』(1976年)を紹介しマス。

プロデュースは『AWB』、『Cut The Cake』等の作品同様にArif Mardinっす。やっぱりAWBと言えば、David FosterよりもArif Mardinでしょ!というカンジですな。また、Randy Brecker、Michael Breckerなどがゲスト参加してマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Love Your Life」
「I'm the One」
“平均的な白人バンド”とは思えない、骨太のグルーヴ感がたまらないファンク・ナンバー2曲。「Love Your Life」は、A Tribe Called Quest「Check the Rhyme」、Fatboy Slim「Love Life」などの元ネタとしても有名ですよね。ATCQファンとしては、やはりこのホーンセクションを聴くと「Check the Rhyme」の印象が強いですな。「I'm the One」もうねるグルーヴが何ともイイっす。Brand Nubian「Word is Bond」の元ネタ。

「A Love of Your Own」
メンバーのHamish StuartとAORファンにはお馴染みNed Dohenyとの共作による名作バラード。Isley Brothersあたりを彷彿させるとっても濃厚なカンジのスローに仕上がっていマス。

AWBとDohenyのそれぞれのオリジナル以外にも、Millie Jackson、The Ebonys、Melissa Manchester、Tease、Millie Scott、元ShalamarのHoward Hewett等数多くのアーティストにカヴァーされてます。個人的にはTeaseのカヴァーをとてもよく聴いた記憶があります。脱線しますが、このカヴァー収録のTeaseのアルバム『Remember』(1988年)が隠れた名盤ですよ〜!

この曲は、サンプリングネタとしても、Brownstone「Love Me Like You Do」、Lil' Kim feat.Mona Lisa「Time to Shine」、Mona Lisa「Our Time to Shine」などの曲で使われていヤス

「Queen of My Soul」
フリーソウルの大人気曲。アルバムからの1stシングルにもなりまシタ。僕もこの曲が一番のお気に入りデス。このライト&メロウなカンジがたまりません。後半のパーカッシブなカンジが大いに盛り上がりますよね。思わず手拍子しちゃいそうっす。元RascalsのDave & Eddie Brigatiがコーラスで参加していマス。

「Soul Searching」
アーバン・ソウルなタイトル曲。思わずファルセットで♪Soul Searching〜♪と歌いだしたくなりヤス。

「Goin' Home」
Tower Of Powerばりにホーンセクションが大活躍のファンク・ナンバー。やっぱりファンク・バンドにはこの手の曲がないとねっ。

「Would You Stay」
熱いソウル・バラード。夜の街にピッタリなムーディーな仕上がりっす。

「Sunny Days (Make Me Think of You)」
こちらは一転してサニーなバラード。昼間にのんびり昼寝でもしながら聴きたいカンジの曲ですな。

機会があれば、『AWB』(1974年)、『Cut The Cake』(1975年)あたりも紹介したいですね。
posted by ez at 02:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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