2006年04月01日

Ocean Colour Scene『Mechanical Wonder』

Paul Wellerファミリーの実直ロック・グループ☆Ocean Colour Scene『Mechanical Wonder』
Mechanical Wonder
発表年:2001年
ez的ジャンル:モッズ・サウンド系実直ロック
気分は... :春の訪れ☆☆☆

桜が散ってしまう前に、昼間散歩がてら多摩川沿いに桜を眺めてきまシタ。
えっ、遊んでないで仕事しろって?こんな事ぐらいしか個人事業者の特権が無いのでご勘弁を!

ホントは、桜の木の下で、読書でもしながら、昼寝でもしようと思ったけど、春休み期間中ということもあって、平日の昼間にも関わらず、結構親子連れや学生のお花見客が多く、あえなく断念しまシタ。多摩川の桜って土手が邪魔な景色をうまい具合に遮ってくれるので、目に映るのは、芝生と桜と青空だけ。これがなかなか心が和んで良かったですね。

そんな、桜を見ながら、聴いていたアルバムがOcean Colour Scene『Mechanical Wonder』(2001年)デス。

Ocean Colour Scene(OCS)は、Simon Fowler(vo、g)、Damon Minchella(b)、Oscar Harrison(ds)、Steve Cradock(g)の4人により結成されたグループっす。1992年に1stアルバム『Blue Deep Ocean』するが、パッとせず、その後SimonがPaul Weller兄貴のソロ作『Wild Wood』に参加するなど、Paul Wellerファミリーとして、ツアーやレコーディングに参加していた。そして、1996年の2ndアルバム『Moseley Shoals』でブレイクしました。

Paul兄貴ファンの僕は、その流れで『Moseley Shoals』を聴き、無骨なモッズ・サウンドのこのバンドが気に入った。何かSmall FacesやJamに通じるカッチョ良さを『Moseley Shoals』にカンジたよね。

その後、3rd『Marchin' Already』(1997年)、4th『One From the Modern』(1999年)、5th『Mechanical Wonder』(2001年)、6th『A Hyperactive Workout for the Flying Squad』(2005年)とアルバムを発表していヤス。一作ごとに音楽的な奥行きが深まる一方で、どんどん地味な存在になっていくのが気になりますが、ロック離れが進んでいる僕がコンスタントに新作を購入している数少ないロック・バンドっす。

彼らの作品のベストは、間違いなく2nd『Moseley Shoals』だと思いマス。でも、春の気分にピッタリなのが5th『Mechanical Wonder』デス。正直、OCSファンには、近年の作品はソフトになりすぎで不評のようだけど、僕は円熟味が増したとプラスに評価していマス。

僕のようなStyle Council好きにとっては、近年のアルバムにはスタカンっぽいナンバーも収められていて、楽しめるってカンジっす。実際、本作『Mechanical Wonder』には、Mick TalbotやSteve Whiteといったスタカン・メンバーが参加していマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Up on the Downside」
1stシングルにもなったアルバムのハイライト曲。まさにスタカンの名曲「My Ever Changing Moods」の2001年バージョンってカンジの曲っす。スタカン・ファンは狂喜すること間違いナシっす。僕は、CDショップでこのオープニング曲を試聴し、2曲目を聴くことなく、CD持ってレジに向かっていまシタ。

「In My Field」
この曲はよくThe Whoっぽいと評されるみたいだけど、確かにその通りの曲。ボーカルがRoger Daltreyっぽいもんね!曲的には『Who's Next』収録の名曲「Baba O'Riley」のシンセ抜きって趣きデス。The Who大好きの僕は勿論お気に入りのナンバーっす。

「Ball on My Boat」
「Biggest Thing」
「We Made It More」
円熟味を感じるアコースティックなバラード3曲。このあたりの曲がこのアルバムの好き嫌いを二分するのかもね?僕はこの穏やかさは、心洗われるカンジがしてスキっす。

「Give Me a Letter」
OCSらしい骨太なミディアム・ロック。間奏のMick Talbotのピアノが洒落てます!

「Mechanical Wonder」
2ndシングルにもなったタイトル曲。春にピッタリなカンジの爽やかなアコースティック・ナンバーっす。

「Can't Get Back to the Baseline」
60年代ガレージ・バンドのようなサイケでドラッギーなアップ・ナンバー。とってもカッチョ良いっす。「Up on the Downside」と共に、僕がOCSマイ・ベストを編集する際には、外せないナンバーっす。

このアルバムのジャケットには2種類あり、僕の持っているEuro盤だけがこのジャケットのようっす。もう1つのジャケットの方がメジャーみたいだけど、ジャケこだわり派としては、こっちの方がダントツでカッチョ良いと思いマス。
posted by ez at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする