2006年04月05日

Young Disciples『Road to Freedom』

Talkin' Loudが残したAcid Jazzの名盤☆Young Disciples『Road to Freedom』
Road to Freedom
発表年:1991年
ez的ジャンル:UKソウル系Acid Jazz
気分は... :とってもビミョー(;¬_¬)

今日はとってもビミョーな気分で記事投稿中っす(;¬_¬)

以前にも書きましたが、80年代後半から90年代前半にかけて、僕のウォークマン占有率が最も高かったのがUKクラブ・ミュージックっす。グラウンド・ビート、UKソウル、そして忘れてならないのがAcid Jazzっす。

Acid Jazzとは、Londonのクラブを中心とした踊るためのJazzのムーブメント。The Brand New Heavies、Ronny Jordan、US3、Galliano、Incognito、Snowboy、Corduroy、JTQ(James Taylor Quartet)、Omar等々Acid Jazz絡みのCDは片っ端からコレクションに加えていたねぇ。Jamiroquaiだって最初はAcid Jazzのグループって位置づけだったしね。

そんなAcid Jazzブームの仕掛人こそがGilles Petersonっす。80年代後半からLondonのクラブ・シーンでDJとして活躍し、1988年にはその名もまさにAcid Jazzという名をレーベルを設立した。その後、Acid Jazzレーベルを離れたGillesが1990年に新たに設立したレーベルがTalkin' Loudっす。

Talkin' Loudからは、Galliano、Incognito、Urban SpeciesといったAcid Jazzを代表するアーティストや、4 Hero、Roni Sizeといったドラムンベース勢が素晴らしい作品を発表し続けていヤス。

そして、Talkin' LoudからリリースされたAcid Jazzの名盤がYoung Disciples『Road to Freedom』(1991年)っす。

Young Disciplesは、アメリカがイギリスへ渡ってきた女性ボーカリストCarleen AndersonとMarc Nelson、Femi Williamsというイギリス人DJ2人からなる3人組グループっす。残念ながら、この1作のみでグループは解散してしまったけど、本作は当時購入したAcid Jazzの作品の中でも際立った出来ばえだったと思いマス。多分、DJ的なトラック作りと、Carleenのスピリチャルなボーカルがいい塩梅で組み合わさっているからだと思いヤス。

ジャケ好きの僕としては、Herbie Hancock『Inventions And Dimensions』(1963年)をモチーフにした、ジャケの構図もお気に入りっす。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Get Yourself Together」
本作のハイライトと言えるスタイリッシュなグルーヴ・ナンバー。思わず身体を動かしてしまうこのグルーヴ感こそがAcid Jazzってカンジっす。意表を突かれた出だしのCarleenの魂のボーカルも感動的です。元Style CouncilのMick Talbotも好サポートしています。Eddie Russ「The Lope Song」、James Brown「Funky President」、Prince「Sign O' the Times」ネタ。

「Apparently Nothin'」
「Get Yourself Together」と並ぶ本作のハイライトとなるジャズ・ファンクなノリのナンバー。Stevie WonderっぽいクラビネットはMick Talbotデス。Funkadelic「You'll Like it Too」をネタとして使っていヤス。

「Talkin' What I Feel」
Mater Acenoのラップ、K.GeeのスクラッチをフューチャーしたJazz-Hip-Hopナンバー。Steve Parks「Movin' In The Right Direction」ネタ。

「Move On」
ホーンセクションはナント、Fred Wesley、Maceo Parker、Pee Wee EllisというJ.B.'sメンバーが努めており、ファンク好きにはウレシイ限りの曲。勿論、キレのあるファンク・ナンバーに仕上がっていマス。

「As We Come (To Be)」
Carleenのボーカリストとしての魅力を堪能できるナンバー。あと、Style CouncilファンにとってはMick Talbotがピアノ、Steve Whiteがドラム、そしてPaul Weller兄貴もギターで参加とスタカン勢揃いが注目っす。前述のJ.B.'sホーンセクション勢も参加してマス。

「Step Right On (Dub)」
Acid JazzのDubナンバーというとってもLondonのクラブシーンらしいナンバー。気の効いた箸休めのようなナンバーっす。

「Freedom Suite」
Part1「Freedom」、Part2「Wanting」、Part3「To Be Free」という3パートから成る聴き応え十分の16分弱の超大作。「Freedom」は、Acid Jazzと呼ぶよりも、UKソウルと呼んだ方が適切なナンバー。後のソロ活動を予感させるこのスピリチャルな感じこそがCarleen Andersonというアーティストの本質なのかもね?

「Wanting」、「To Be Free」も「Freedom」の流れを受けた重厚でクールな仕上がりとなっていマス。あと、VibesでJohnny Lytleが参加していマス。Johnny Lytleのアルバムもぜひ紹介したいですね!

僕も大好きなMondo Grossoの大沢伸一氏は、90年代前半に最も影響受けたアルバムとして本作を挙げているみたいです。納得できちゃいますね。

「Nervous Breakdown」、「Mama Said」といった名曲を含むCarleen Andersonの1stソロ『True Spirit』(1993年)も逸品デス。機会があればコチラも紹介しますね。
posted by ez at 00:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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