2006年04月17日

Miles Davis『Milestones』

名曲「Milestones」を含むモードの夜明け☆Miles Davis『Milestones』
Milestones
録音年:1958年
ez的ジャンル:モード・ジャズの夜明け
気分は... :僕のMiles初体験でシタ!

今回新たに「1950年代」をカテゴリーへ追加しました。
基本的には1950年代のお気に入りJazzを紹介するためのカテゴリーかな?

そんな新カテゴリーの一発目は帝王Miles Davisっす。
Milesの紹介は、エレクトリック・マイルス時代のアルバム『On The Corner』に続き2枚目になりますね。

この『Milestones』は、Milesが初めてモード・イディオムを取り入れた作品っす。そして、この作品の次にMilesの最高傑作の呼び声高い『Kind Of Blue』(1959年)を発表することになる。

本来、この時期のMilesの作品を紹介するのであれば、コンボによるモード・ジャズの最高峰『Kind Of Blue』か、オーケストラによるモード・ジャズの最高峰『Sketches Of Spain』(1960年)あたりを取り上げるべきかもしれないけど、僕的にはこの時期のMiles作品で最も頻繁に聴くのが本作『Milestones』である。

以前にも書いたように、僕のCDコレクション中、アーティスト別で最も保有枚数が多いのはダントツで帝王Miles Davisっす。そんな僕のMilesコレクションの最初の1枚がこの『Milestones』っす。実は、『Milestones』を購入後程なく『Kind Of Blue』も購入したんだけど、傑作『Kind Of Blue』よりも、『Milestones』の方が僕にはピタッとハマった感じだったね。

今でもそうだけど、プレイヤーではない僕はJazzをプレイヤー的視点から聴くことはない。従ってモード・ジャスが何たるかも本当のところはきちんと理解していない。だから、Miles作品もカッチョ良いか否か、心地良いか否かといった単純な視点で聴いている。その基準で考えると、僕的には『Kind Of Blue』よりも『Milestones』にカッチョ良さを感じたんだろうね。勿論、『Kind Of Blue』も大好きな作品だけどね。

『Milestones』の録音メンバーは、Miles Davis(tp)、Cannonball Adderley(as)、John Coltrane(ts)、Red Garland(p)、Paul Chambers(b)、Philly Joe Jones(ds)というSextetっす。

僕がこのアルバムに魅力を感じるのは、演奏にとてもスリリングさを感じるからだ。専門家によると、この作品の録音段階では各プレイヤーがMilesが目指すモード・ジャズを理解していたわけではなく、手探りの状態の演奏だったらしい。きっと、そうした各プレイヤーの混乱ゆえの緊張感がスリリングなものに聴こえるのかもしれないね。

全曲紹介しときやす。

「Dr. Jackle」
突っ走るスピード感が魅力のオープニング・ナンバー。いきなりMiles、Adderley、Coltraneの躍動感溢れるソロを堪能できヤ〜ス。タイトルから察しがつくようにJackie McLeanの作品デス。

「Sid's Ahead」
スピード感溢れるナンバーが多いので、この落ち着いたブルージーなナンバーで一息つけます。実は、ここでのピアノはGarlandではなくMilesっす。Garlandが遅刻してきたので、Milesが代役を務めたらしいっす。

「Two Bass Hit」
これはシビれるナンバー。アッパーなイントロが何ともカッチョ良いね。ColtraneとCannonballのソロがイイ感じっす。John Lewis & Dizzy Gillespieの作品。

「Milestones」
お馴染みのタイトル曲。この時期のMiles作品でダントツで好きな曲っす。多分、このアルバムを頻繁に聴く最も大きな理由はこの曲が収録されているからっす。

Adderley→Miles→Coltraneと続く3人のソロを順に聴いていくと、最もモーダルではないAdderleyと、Miles、Coltraneの比較で、モーダルな演奏を感じることができる気がしマス。でも、難しい事抜きで単純にカッチョ良いっす。

「Billy Boy」
これはRed Garland、Paul Chambers、Philly Joe Jonesのトリオによる演奏。このモード路線に付いていけずグループから去ることになるGarlandとJonesだけど、このピアノトリオによる演奏は実に生き生きしていマス。何かお茶目で楽しそうなカンジの演奏がたまらなく好きっす。僕的には「Milestones」の次にお気に入りの曲だったりします。

「Straight, No Chaser」
お馴染みThelonious Monkの名曲。実に気持ちよく聴ける演奏っす。特に、Milesのソロがゴキゲンですな。

今日は只今タクシーで帰宅でヘトヘト(遊びじゃなくて仕事だよ!)
もしかしたら記事も誤植だらけかも?ごめんちゃいm(_ _)m
おねむモードなのでもう寝ます(+.+)(-.-)(_ _) ..zzZZ
posted by ez at 03:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする