2006年04月24日

Cheap Trick『Next Position Please』

Todd Rundgrenファン必聴の隠れた名盤☆Cheap Trick『Next Position Please』
Next Position Please
発表年:1983年
ez的ジャンル:Toddワールド系アメリカン・ロック
気分は... :Todd Rundgrenファン必聴!

僕が洋楽を聴き始めた頃、日本におけるCheap Trick人気はもの凄かったよね。

Cheap Trickは、1977年に『Cheap Trick』でデビューしたポップ路線のハードロック・グループ。デビュー時のメンバーは、Rick Nielsen(g)、Tom Petersson(b)、Bun E.Carlos(ds)、Robin Zander(vo)の4人。イケメン系のTom、Robinとお笑い系のRick、Bun E.という組み合わせが個性的で面白かったよね。

彼らの人気を決定づけたのが、何と言っても武道館での来日公演を収めた伝説のライブアルバム『At Budokan』(1978年)でしたよね。元々は日本限定発売の企画モノだったのが、本国アメリカからの逆輸入現象が起こり、結果としてアメリカでも発売され、大ヒットを記録し、Cheap Trickの名と共に、武道館の名を世界中に轟かせまシタ。

脱線しますが、来週久々(10年ぶりくらいかなぁ?)に武道館へライブを観にいく予定っす。ちなみにKREVAですけど...

個人的には、その人気絶頂の頃のCheap Trickについては、ラジオでヒット曲を聴く程度で、レコードを購入するまでには至らなかった。そんな僕の最初のCheap Trickコレクションが本作『Next Position Please』(1983年)っす。

このアルバムは、Cheap Trickのアルバムの中でも全く売れなかったアルバムの1枚だけど、僕的にはCheap Trickで一番スキな作品っす。

僕がこのアルバムを購入した理由は、プロデュースが大好きなTodd Rundgrenだったから。僕的には、本作はToddのプロデュース作品の中でXTC『Skylarking』(1986年)と並ぶお気に入りアルバムっす。

この頃は、Tomが抜け、代わりのベースとしてJon Brandが加入し、音楽的にも試行錯誤を繰り返し、グループ的にも迷走していた時期だった。でも、だからこそToddのようなオーバープロデュース・タイプのプロデューサーを起用して明快な作品を作ったことが、商業的な成功は別として、音楽的には成功していると思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「I Can't Take It」
Utopiaばりの明快なハードポップなこのオープニング1曲でToddファンは歓喜すること間違いナシっす。とってもキャッチーだけど、エッジも効いている、このあたりの絶妙なサジ加減がToddの腕前では?アルバムで一番のお気に入りっす。

「Borderline」
この曲もキャッチーなメロディが印象に残るハードポップ・ナンバー。ボーカルが少しRoy Orbison風っす。

「Next Position Please」
アメリカン・ロックならではのスケール感の大きなタイトル曲。一歩間違えると、大味な仕上がりになっちゃうところをToddがうまくまとめているカンジですな。

「Younger Girls」
どことなくTom Pettyなカンジな、ニューウェイヴの香り漂うストレート・ロックな仕上がりがイカしたナンバー。

「3-D」
『Who Are You』(1978年)の頃のThe Whoを思い出させる曲調・アレンジのナンバー。ボーカルもRoger Daltreyっぽいね。

「Y.O.Y.O.Y.」
♪ワイ・オー・ワイ・オー・ワ〜イ♪と切なく歌うバラード。昔はロックバンドのバラードも結構好きだったんだよね。

「Heaven's Falling」
アルバム中唯一のToddの提供曲。Toddならではのメロディアスだけどハードなナンバーっす。「I Can't Take It」と並ぶ僕のお気に入り曲っす。

「Invaders of the Heart」
この曲もThe Whoファン必聴!いきなり「My Generation」のイントロがまんま演奏されマス。そして、かなりパンキッシュでスリリングな演奏を披露してくれマス。個人的にはこのタイプがもう1、2曲あっても嬉しかったかな?

ホントは本作からシングルカットされた「Dancing the Night Away」という曲を紹介すべきなのかもしれないけど、Toddが関与していないレコード会社の意向で強制的に収録された駄作(カヴァー曲)なので紹介していません。

この後、Tomの復帰とNo1シングル「The Flame」を引っさげて『Lap of Luxury』(1988年)で復活を遂げる彼らだけど、僕的には本作や次作『Standing on the Edge』(1985年)あたりが一番思い入れがあるね。『Standing on the Edge』の中では「Tonight It's You」というシングルにもなった名バラードが超オススメっす。口説きのラブソングを探している人にはピッタリですよ〜☆

あと初期の作品では、『In Color』(1977年)、『Heaven Tonight』(1978年)あたりがオススメっす。まぁ、『At Budokan』(1978年)、『Dream Police』(1979年)あたりから入るのがオーソドックスな聴き方かもしれないけどねぇ。
posted by ez at 00:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする