2006年05月05日

Joyce『Feminina』

90年代突如ブレイクしたブラジリアン・アコースティック・グルーヴ☆Joyce『Feminina』
フェミニーナ、そして水と光
発表年:1980年
ez的ジャンル:MPB系アコースティック・グルーヴ
気分は... :スッキリ、爽やか(* ̄ー ̄*)

いよいよFIFAワールドカップドイツ大会が目前に迫り、そろそろ気持ちもW杯モードに突入しつつあります。

日本と同じF組の優勝候補ブラジルの初戦先発メンバーが判明したみたいですね。ジダ、カフー、フアン、ルシオ、ロベルト・カルロス、エメルソン、ゼ・ロベルト、ロナウジーニョ、カカ、ロナウド、アドリアーノと予想通りのメンバーですね。個人的はカフー、ロベカルのベテラン両SBは大丈夫なのかと少し???ですが。

それに比べてジーコ日本は23名枠は何となくイメージできるけど、レギュラーは全然見えないカンジですね。4バックor3バック、中田、中村、稲本、小野といったかつての黄金の中盤4人はどうなる?FWは1トップor2トップ?久保の腰痛は大丈夫?柳沢は間に合うの?でも、このフタを開けてみないとわからないカンジが逆に楽しみっす。

ブラジルつながりで今回は久々にブラジル音楽にしてみます。ということで定番Joyce『Feminina』(1980年)をセレクト。

Joyceは、いわゆるMPB(Musica Popular Brasileria:ブラジル・ポピュラー音楽)の女性ミュージシャン。あんまり彼女の経歴は知らないけど、1968年に初リーダー作を発表した時点で19歳というから、もう50代後半の人なんですね。

1980年に発表した本作『Feminina』が、90年代に入りロンドンのクラブDJから再評価が高まり、ブレイクってカンジでしたよね。僕が持っているのも、その流れで1993年に発売された『Feminina』(1980年)と『Agua E Luz』(1981年)の2in1(2em1)シリーズのCDっす。

ジャケ好きの僕にとっては、あの2in1シリーズのダサ・ジャケが残念な限りです。同じ時に、Ivan LinsやPaulinho Da Violaの2in1も購入したんだけど、みんな同じブラジル・カラーのあのダサい構図っす(; ;)。。。現在のようにオリジナルのジャケを尊重して欲しかったっす。まぁ、お得な2in1だから文句も言ってられないのですが。

とにかく、涼しげで、爽やかで、リズミカルで、オシャレなブラジリアン・アコースティック・サウンドっす。

全曲紹介しときやす。

「Feminina」
クラブでも大人気となったブラジリアン・アコースティック・グルーヴ。この曲を聴いて本作の虜になりまシタ。サッカーブラジル代表で言えば、カカみたいなだね。プリティ・フェイスだけど軽やかで、テンポ良く、切れ味鋭いってカンジ。

「Misterios」
「Clareana」
アコースティックなバラード2曲。「Misterios」は、タイトル通りミステリアスなムードたっぷりっす。ヒンヤリ感が何とも魅力のナンバー。最後に出てくる子供コーラスも可愛くて好きですね。

「Banana」
これまたクラブ系リスナーが喜びそうな爽やかなグルーヴ。この曲聴いていると、フリーソウル・ファンにはお馴染みのカナダの女性フォーク・シンガーEllen McIlwaineあたりを一緒に聴きたくなってくるね。

「Revendo Amigos」
ストリングスとエレピの音色がイイカンジのロマンティックなバラード。友を思う情感が伝わってきますね。
 
「Essa Mulher」
「Da Cor Brasileira」
まさにサウダージ感覚の哀愁ナンバー2曲。「Essa Mulher」は女王Elis Reginaが取り上げ、Joyceブレイクのきっかけを作った名曲。この何とも言えない、物悲しさもブラジル音楽の魅力ですよね。ブラジル人ならではのDNAとも言うべきサウダージ感覚って、日本人の演歌DNAみたいなもんなんですかね?

「Coracao De Crianca」
アルバムの密かなお気に入りの曲。歌詞の内容がわからないけど、「子供のようなあなた」という邦題も僕向きかも(笑)僕的には、昨日の失敗を振り返りながら、まっ仕方ないか、前向きに行こう!って気分の時に聴きたいサウンドっす。

「Aldeia De Ogum」
これが僕のイチオシ曲。「Feminina」と並びクラブで人気となったアコースティック・グルーヴ。Joyceの魅力の1つにスキャットがあると思うんだけど、至福のブラジリアン・サウンドと共に魅惑のスキャットを満喫できるのがこの曲っす。言うこと無し。娘Clara Morenoによるクラブ仕様カヴァーも要チェック!

「Compor」
何とも気だるいカンジの小品。アレンジが洒落てますね。

2in1のもう1枚『Agua E Luz』(1981年)も『Feminina』の双子の妹のようなステキな作品ですよ。タイトルのように水と光に溢れたアルバムです(意味不明?)(^▽^)v ブイ!
posted by ez at 00:41| Comment(5) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする