2006年05月11日

Alzo & Udine『C'mon And Join Us!』

12弦ギター&コンガが生み出す黄金のワンパターン・フォーキー☆Alzo & Udine『C'mon And Join Us!』
カモン・アンド・ジョイン・アス+2(紙ジャケット仕様)
発表年:1968年
ez的ジャンル:ピースフル・フォーキー
気分は... :黄金のワンパターン\(^ ^)/

サッカー・ファンにとっては、各国の代表23名が続々と発表され興味津々の日々デス。
中でもイングランドの代表発表はかなりのサプライズでしたね。

その中心は何といっても17歳ウォルコットの選出!
ケガにも関わらず選出されたルーニーの話題を忘れてしまうほどの驚きだった。
“ウォルコットって誰!”これが僕の正直な感想だった。

しかも、記事でウォルコットの所属クラブを見るとアーセナルになっている!
アーセナルは大好きなチームで、今シーズンも20試合位はアーセナルの試合を観たが、ウォルコットのプレーを一度も見たことがない。僕的には、今シーズンのプレミア・リーグのTV観戦は、アーセナルよりチェルシー中心だったので、驚異の新星を見逃していたのか...

でも、記事を読み進めるとさらなる驚きが...何とウォルコットはプレミアリーグの出場経験ナシ<(゚∇゚;)>日本で言えば、Jリーグの試合に出たことがJリーガーを代表選出したようなものだ。

それほどウォルコットはスゴイのか!それとも、そんな経験の少ない選手を選ばざるを得ないほどイングランドの選手層は薄いのか?

僕は後者だと思う。だって、代表のエリクソン監督は、直接ウォルコットのプレーを視察したことはなく、ビデオでしかプレーをチェックしていないんでしょ!何かイングランド協会のドタバタぶりが窺えるよね。

僕はイングランドを優勝候補の一角に挙げていたが、今回のメンバー発表で優勝はムリだと思えてきた。ランパード、ジェラード、ジョー・コール、ベッカムのMF4人は世界トップクラスの布陣だし、ファーディナンドとテリーのCBコンビも強力だけど、それ以外のポジションが不安だし、控えの駒があまりに貧弱だよね。う〜ん残念!もっと別の23名の選び方があったように思いマス。

さて、今回は同じサプライズでもウレシイ驚きを僕に与えてくれたアルバムAlzo & Udine『C'mon And Join Us!』っす。

12弦ギターとコンガという異色&謎のデュオAlzo & Udineを知ったのは、大方のAlzo & Udine好きの人と同じくフリーソウルのコンピ『Free Soul Lights』っす。このアルバムに収録された「Hey Hey Hey She's O.K.」を聴いて、一撃必殺でO.KならぬK.Oされた。

この「Hey Hey Hey She's O.k.」を含む本作『C'mon And Join Us!』はAlzo & Udineの唯一のアルバム。

まず驚かされたのは、このアルバムが1960年代(1968年)に制作されたということ。僕はてっきり1970年代のアルバムだと思っていまシタ。まだ、サイケデリックでヒッピー・ムーヴメントな60年代後半に、80年代のネオアコを先取りしたようなアルバムを作っていたんだからね。

爽やかで、グルーヴィーなフォーキー・サウンドという意味では、以前に紹介したThe Fifth Avenue Bandに通じるものがあると思いマス。
これから夏にかけてピッタリのアルバムですよ!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Something Going」
Alzo & Udineの魅力である、Alzoの涼しげなギター、Udineの軽快なコンガ、胸キュンのコーラスを堪能できるオープニング。夕方、海を眺めながら浜辺で聴きたくなる曲。

「Hey Hey Hey She's O.K.」
ホント、ミラクルなフリーソウル・クラシック。このフォーキー・ナンバーに僕はゾッコン惚れてマス(*^ ^*)どんな状況でもこの1曲聴いただけで幸せ気分ですね♪ヘイ・ヘイ・へ〜イ♪コーネリアス「パーフェクト・レインボウ」にインスピレーションを与えた曲としても有名ですよね。

「Rain」
「I Can't Belive It」
正直、「Something Going」、「Hey Hey Hey She's O.K.」そして「Rain」、「I Can't Belive It」は同じパターンの曲の4連発なんだけど、僕的には全然OKっす。アルバム全曲この黄金のワンパターンで構わないくらいっす。「Rain」はアレンジやテンポの緩急が特徴のナンバー。「I Can't Belive It」は、少しテンポアップして、よりグルーヴィーな仕上がりになってマス。

「Want Your Love」
5曲目でやっと別パターンの曲(笑)この曲はバロック調ソフト・ロックといった趣の哀愁ナンバー。チェンバロ&ストリングスにコンガが絡むところがこのアルバムらしいっす。

「This Room」
黄金のワンパターン以外では一番のお気に入りのナンバー。とってもロマンティックでステキな曲。

「You've Got Me Going」
黄金のワンパターンのフォーキー強めバージョンといった仕上がり。

「Define」
彼らのファルセット・コーラスを堪能できる、Love,Love,Loveなナンバー。

「C'mon & Join Us! 」
黄金のワンパターンのソウルフル・バージョンといったカンジのタイトル曲。Archie Bell & The Drells「Tighten Up」あたりとの相性が良さそうだね。

日本でのAlzo & Udine人気の高まりは、2003年末にAlzoの1stソロ『Alzo』(1972年)のCD化をもたらした。しかし、その数ヵ月後にAlzo本人が心臓発作で他界するという悲報が飛び込んできました。残念な限りデス。その後幻の2ndソロ『Takin' So Long』(1973年)もCD化されていマス。
posted by ez at 01:19| Comment(5) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする