2006年06月10日

Special AKA『In The Studio』

SpecialsのリーダーJerry Dammersによるもう1つのSpecials☆Special AKA『In The Studio』
In the Studio
発表年:1984年
ez的ジャンル:2トーン系ミクスチャー・ポップ
気分は... :寝不足の夜の始まり( ̄□ヾ)ゴシゴシ

いよいよドイツW杯開幕しました。
開幕戦の「ドイツ対コスタリカ」戦でのドイツの新皇帝バラックの欠場は残念ですが、ワクワク感で一杯ですね。

グループリーグでは日本のいるF組に注目が集まりますが、個人的には激戦区のC組、E組あたりに注目したいですね。チームとしては、アルゼンチン、イングランド、オランダ、スペインあたりがどんなフォーメーション、先発メンバーで臨むのかに興味深々ですね。特に、イングランドのグループリーグの布陣に興味アリアリだね。

ルーニーを使わないメンバー構成に注目が集まっているが、直前の親善試合で試したオーウェンの1トップでトップ下にジェラードを配置し、さらにキャラガーを4人のDFの前に守備的MFとして配置する4-1-3-1-1の布陣が面白かったね。個人的には、ベッカム、ジェラード、ランバート、ジョー・コールのMFの布陣が観たいので、ある意味通常の4-4-2によりもこの4人は機能すると思うね。直前のジェラード負傷の情報が気掛かり。

ちなみに日本もこの間のマルタ戦で同じく4-1-3-1-1を試したけど、全く機能していなかったよね。

イングランドに話を戻すと、同じく直前の親善試合でルーニーの代役として起用したクラウチの大活躍も目を引きましたよね。長身のクラウチで制空争いで優位に立ち、オーウェンへ落とすというのも単純だけど案外有効な攻撃パターンかもしれない。

登録メンバー発表の時にイングランドの優勝は無いと思ったけど、新布陣が機能し、決勝トーナメントからルーニー出場なんて状況になれば、イングランドにもチャンスがあるように思えてきた。

さて、今日はそんなイングランドにちなんで、SpecialsのリーダーJerry DammersがSpecialsを継承するような形で作ったSpecial AKA『In The Studio』っす。

Specialsと言えば、70年代後半に結成されたUKのスカ・バンドであり、Selecter、Madnessらと共に、パンクの嵐吹き荒れたUKで、パンク精神を持ったスカ・サウンドで一大スカ・ブームを巻き起こしたグループですよね。

結局、Specialsは彼ら自身が立ち上げたレーベル2トーンから『Specials』(1979年)、『More Specials』(1980年)という2枚のアルバムを発表後に解散する。メンバーのうちTerry Hall、Neville Staple、Lynval Goldingの3人はFun Boy Threeを結成して、ポップ路線の作品を発表していった。

そうした中で残された SpecialsのリーダーJerry Dammersが“Specialsよもう一度”の思いで、新メンバーで制作したSpecialsの3rdアルバム的な作品がSpecial AKA『In The Studio』(1984年)っす。

僕はSpecialsの1st、2nd共に持っているがそれらよりも本作を聴く方が多い。
1つはジャケがシブくてお気に入りかもしれない。
なんか50年代、60年代のBlue Note作品のジャケみたいだよね。

サウンドの方は、ファンク、ラテン、ジャズ、レゲエとSpecials以上にミクスチャーなカンジに仕上がっていマス。ボーカル陣もStan Campbell、Rhoda Dakarといった黒人ボーカリストが参加し、ソウルフルな曲が多い。きっとこのあたりが僕好みなのかな。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Bright Lights」
Stan Campbell、Rhoda Dakarのソウルフルなボーカルが聴けるノスタルジックなポップ・ナンバー。数日前に紹介したKid Creole & The Coconutsの雰囲気もあるかも?

「Housebound」
スカの伝説のトロンボーン奏者Rico Rodriguezも参加のレゲエ・ナンバー。ホンワカしながら、どこかダークなのが魅力。

「What I Like Most About You Is Your Girlfriend」
なんとJerry Dammersがリード・ボーカルのコミカルなラテン・ラウンジ風味のジャズ・ポップ。

「Night On The Tiles」
終身刑の囚人について歌っているけど、かなり陽気なカリビアン・テイストのナンバー。

「Nelson Mandela」
タイトルの通り、後の南アフリカ大統領Nelson Mandela氏の解放を呼びかけたヒット・ナンバー。Mandela氏は1962年に逮捕され、国家反逆罪で終身刑となり、1990年に釈放されるまで投獄されていまシタ。以前にMaze『Silky Soul』(1989年)の紹介でもMandela氏の絡みの曲を紹介しましたよね。

曲自体は、ファンク・テイストのソウルフルなスカ・ナンバー。バックコーラスにはElvis Costello等も参加。

「War Crimes」
中東の戦争をテーマにしたナンバー。20年以上経った今もさほど状況は改善されていないよね。アラビックなリズムが印象的っす。

「Racist Friend」
Bob Marleyっぽい正統派ルーツ・レゲエ。人種差別者を痛烈に批判したメッセージ・ソング。

「Alcohol」
アルコール依存者をテーマにしたダークなジャジー・ナンバー。

「Break Down The Door」
Sly Stoneあたりのファンクネスの香るレゲエ調ポップ。Stan Campbellの力強いボーカルがイイっす。アルバム中の密かなお気に入り。

さて、「ドイツ対コスタリカ」戦観よっと!
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2006年06月09日

Modern Jazz Quartet『Django』

ジャズ史に残る名コンボの代表作☆Modern Jazz Quartet『Django』
Django
録音年:1953-55年
ez的ジャンル:室内楽的系ジャズ
気分は... :お上品に!

ここ2日間ほど夜はしゃぎすぎて、少々グロッキー気味。
9日からのワールドカップ開幕にも備えて、昨日は大人しくしていまシタ。

そんなアルコールだらけの体内を浄化する音楽として、Modern Jazz Quartetの名作『Django』をセレクト。

Modern Jazz Quartet(MJQ)と言えば、1952年にJohn Lewis(p)、Milt Jackson(vibe)、Percy Heath(b)、Kenny Clarke(ds)の4人により結成され、長年ジャズ界に君臨した屈指の名コンボですね。

個人的にvibe好きの僕としては、Milt Jacksonのファンなのですが、やっぱりMJQの肝はJohn Lewisですね。クラシックの要素を取り入れたLewisの作・編曲能力が、しばしば室内楽的と称されるMJQならではの個性的なジャズ構築に大きく貢献していますよね。

とにかくMJQのジャズってスマートで上品だよね。Lewisによるクラシック的センスに加え、ホーンレスのコンボという構成も、MJQらしい優雅でヨーロピアン的なテイストをもたらしてくれるのかもしれない。あとはジャズ・ミュージシャンらしからぬ、いつもピシッとした服装も印象に残るよね。

そんなMJQの代表作と言えば、やはり『Django』ということになるのでは?
このアルバムは1953年、1954年、1955年の3回のセッションを収めたものであり、意外なことにオリジナル・メンバーによる唯一のアルバムだ(その後ドラマーのKenny Clarkeが脱退し、代わりにConnie Kayが加入)。

僕が普段ジャズに求めているものは、もっとブルージーでグルーヴ感のあるものだが、たまにはこうした優雅なジャズもいいもんですね。あと今回聴いて思ったけど、案外ラウンジ・ミュージック的な聴き方もできるのがこのアルバムだ。

全曲紹介しときやす。

「Django」
MJQの代表曲と呼べる永遠の名曲。ジプシーの血を引くベルギー出身の名ギタリストDjango Reinhardtの死(1953年)を悼んでJohn Lewisが作ったもの。深い悲しみに満ちながらも、その優雅な演奏はMJQならではのもの。特に、Milt Jacksonのvibeは実にオシャレですな。

この曲はHip-Hop世代にも受け入れられ、例えば約1週間前に紹介したFugees「Ready or Not」のClark Kent/Django Remix等でサンプリング・ネとしても使われていマス。

「One Bass Hit」
Dizzy Gillespie/Oscar Pettifordの作品。タイトルの通り、Percy Heathのベースがヒットしまくりマス。

「Ronde Suite」
John Lewis作曲によるA)Piano、B)Bass、C)Vibes、D)Drumsの4部構成の組曲。タイトルの通り、リードする楽器が次々と代わり、各メンバーの個性やアンサンブルの素晴らしさを堪能できる作品だ。でも、この曲って本ブログで紹介したMiles Davis『Milestones』(1958年)に収録されているJohn Lewis & Dizzy Gillespie作品「Two Bass Hit」と同じ曲だと思うんだけど...詳しい事情は僕は知りません。

「Queen's Fancy」
これもJohn Lewis作曲による上品なナンバー。バロック音楽なテイストが女王様の気品を高めてくれマス。

「Delaunay's Dilemma」
フランス人の有名ジャズ評論家にちなんだ曲だとか。そういえばどことんばくパリのセーヌ川の情景が浮かんでくる?

「Autumn in New York」
有名なスタンダード・ナンバー。ちょっと季節外れだけど、梅雨のジメジメ空模様にはこの哀愁感はピッタリかも。この曲を聴きながら、雨の午後に家で読書でもするなんてなかなかいいんじゃないかな。

「But Not for Me」
これもGeorge Gershwinによる超有名スタンダード。この曲あたりを聴いているとMJQってラウンジ・ミュージックな気がしてくる。

「Milano」
John Lewisがタイトル通りイタリアのミラノに捧げた作品。Milt好きにはvibeを堪能できまぁ〜す。

John Lewis(2001年死去)、Milt Jackson(1999年死去)、Percy Heath(2005年死去)、Kenny Clarke(1985年死去)、Connie Kay(1994年死去)とメンバーは誰もこの世にいない。

でも、この『Django』は今後もホーンレス・ジャズの名作として語り継がれていくであろう。先にも書いたけど、個人的にはラウンジ的な聴き方をすると面白い気がしマス。

さてさて、明日からいよいよW杯!
ここ1ヶ月は連日W杯ネタが続くと思いますがご勘弁をm(_ _)m
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2006年06月08日

Belle & Sebastian『The Boy With The Arab Strap』

ミステリアスなムード漂う青春ネオアコ☆Belle & Sebastian『The Boy With The Arab Strap』
The Boy With the Arab Strap
発表年:1998年
ez的ジャンル:ミステリアス系ネオアコ・ポップ
気分は... :さてさて!ごもっともー!

最近、お気に入りの番組がフジテレビで深夜放送している「チンパンニュースチャンネル」だ。

チンパンジーの司会者ゴメス・チェンバリンと芸能人のゲストで進行する動物バラエティなのだが、ゴメス・チェンバリンの吹き替えをやっている(多分)ビビる大木のアドリブがメチャ面白い。ニホンザルのADポールもイイ味出してるよねぇ。

“さてさてさて〜”、“あるとか!ないとか!”、“ごもっとも〜!”といったチェンバリンの決めセリフは、最近の僕の飲み会での定番ネタになりつつある。結構みんなドン引きだけど、インパクトがあることだけは確かだ(笑)

さてさてさて〜、今回紹介するのはスコットランドのグラスゴー出身のポップ・バンドBelle & Sebastianの3rdアルバム『The Boy With The Arab Strap』デ〜ス。

1996年にStuart Murdochを中心に結成され、1996年にデビューアルバム『Tigermilk』を発表。チェロ、バイオリンなどのメンバーを含む、そのアコースティックなポップ・サウンドはネオアコ好きを歓喜させたとか、させないとかぁ...

どうやらバンド名は、フランスの子ども向けテレビ番組に登場するセバスチャン少年と犬のベルから名付けられたとか?

おいポール!なんでゴメス&チェンバリンじゃないんだよ〜!えっ、チンパンニュースはグラスゴーでは観れないって、ごもっともー!

さてさてさて〜、本作『The Boy With The Arab Strap』は彼らの3rdアルバム。甘酸っぱくて、繊細な青臭い青春ポップってカンジが実にウレシイっす。巷では彼らの最高傑作の呼び声が高いとか、高くないとか...何かインディーズっぽさが失われていないのも好きだって?ごもっともー! ごもっともー! ごもっともー!

以上動物界の音楽通ゴメス・チェンバリンでしたぁ〜!
といったノリの番組デ〜ス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「It Could Have Been a Brilliant Career」
80年代の青春ネオアコを彷彿させるオープニング。少し軟弱なボーカル&コーラスがいいカンジ。

「Sleep the Clock Around」
人気の高いポップ・チューン。初めて聴いたのに、なぜか懐かしい気分になる不思議なナンバー。

「Is It Wicked Not to Care?」
女性ボーカルが瑞々しいボッサ風味の癒し系ソング。

「Ease Your Feet in the Sea」
個人的には一番のお気に入り曲。なんか大自然の中を散歩しているような爽快さがたまりません。

「Summer Wasting」
これは60年代エヴァーグリーン・ポップといったカンジだね。

「Space Boy Dream」
ポエトリー・リーディング的な前半から、一転ジャジーなメロウ・グルーヴな後半へのチェンジがカッチョ良いアヴァンギャルドなナンバー。

「Dirty Dream Number Two」
これもかなりお気に入りのベルセバらしい青春ポップ。ホーンやストリングスが絡むアレンジもお見事・

「Boy With the Arab Strap」
シングル向きのかなりキャッチーなタイトル曲。キーボードのグルーヴ感がいいですな。

「Simple Things」
2分にも満たないけど、ノスタルジックかつ気だるいムードが印象的なギター・ポップ。

「Rollercoaster Ride」
最後はミステリアスな浮遊感漂う曲。ちょっぴり切ないような、切なくないような。

結構人気があるわりには、ベールに包まれているミステリアスなグループだよね。僕は未聴ですが今年も新作『The Life Pursuit』を発表しているみたいっす。
posted by ez at 06:26| Comment(2) | TrackBack(1) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

The Isley Brothers『The Heat Is On』

Isley's70年代「3+3」体制の黄金期の1枚☆The Isley Brothers『The Heat Is On』
The Heat Is On
発表年:1975年
ez的ジャンル:ウェルウェル系ファンク&バラード
気分は... :やっぱり熱いハート!

昨日、一昨日と村上ファンドの村上代表の逮捕前の会見を何度となくTVで観た。その中であるワイドショーの女性コメンテーターが“とにかくこの人偉そうなところがイヤ!まだホリエモンの方がカワイイ!”みたいな発言をしていた。単純だけど、ある意味実に的を得ていると思った。

村上氏本人は、“儲けてすぎているから私は嫌われる”と発言していたが、それは違うと思うなぁ。きっと、彼の高慢な態度に対して、みんな嫌悪感を抱いているのだと思う。(高学歴の)頭の良い人って、頭の良い=魅力的な人間と勘違いしているケースがしばしば見受けられるよね。

先のコメンテーターではないが、人間やはり多少のダメダメ部分が見える方が魅力的だ。きっと魅力的な人って、長所だけではなく、短所も含めてチャーミングな気がする。どんなに頭の良い人間でも全知全能の神ではない。人間何事も謙虚さが大事なのだと思う。

さて、大ベテランになっても、新作『Baby Makin Music』で相変わらずのエロエロぶり健在を示してくれているThe Isley Brothers。Isley's好きの僕のiPodでも『Baby Makin Music』はヘビロテ中っす。前にも書いたけど、R&B系アーティストで最も多くCDを持っているがIsley Brothersっす。

今回はそんなIsley Brothersの70年代黄金期の1枚『The Heat Is On』(1975年)デス。Isley Brothersの紹介は、官能のエロエロ・アルバム『Between The Sheets』(1983年)に続き2回目になりますね。

『Between The Sheets』が、O'Kelly Isley、Rudolph Isley、Roland Isleyのボーカル隊とErnie Isley、Marvin Isley、Chris Jasperのリズム隊による、いわゆる「3+3」時代のラスト作品であったのに対して、『The Heat Is On』は『3+3』(1973年)、『Live It Up』(1974年)に続く、「3+3」時代の第3作目でIsley流ファンクが確立したアルバムではないかと思いマス。

LPで言うA面がパワフルなファンク・チューン、B面がメロウなバラードという分かりやすい構成っす。全6曲とやや物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、なかなか少数精鋭の布陣っすよ!

全曲紹介しときやす。

「Fight the Power」
Isley'sを代表するファンク・チューン。この暑苦しいグルーヴ感がIsley'sらしいよね。あとは、“Fight the Power”というメッセージが決定的に重要なんだと思いマス。

Hip-Hopファンの方はご存知の通り、以前紹介したPublic Enemyによる黒人社会へ権力との闘いを訴えたHip-Hopクラシックの同名曲「Fight the Power」は、本曲がモチーフですよね。他にもCypress Hill「Phuncky Feel One」、WC & the Madd Circle「Back on the Scene」等のサンプリング・ネタにもなっている名曲っす。

「Heat Is On(Part1 & 2)」
Stevie Wonder顔負けにブイブイ唸るムーグが大活躍のタイトル・チューン。この曲も直球ど真ん中ってカンジで押しまくりなところがいいね。

「Hope You Feel Better Love(Part1 & 2)」
『3+3』収録の名曲「That Lady」と同タイプのナンバー。ギターのカンジがどことなくDoobie Brothers「Long Train Runnin'」あたりに近いかも?ここまでがA面のファンク・サイドっす。

「For the Love of You(Part1 & 2)」
ここからがB面バラード・サイド。この曲は説明不要の超有名クラシック・ナンバーですね。淡々とした中にも、何とも言えない濃厚なコクがある。

以前にJoss Stoneによる絶品カヴァーを紹介したことがあるけど、他にもDr. Dre and Ed Lover、Whitney Houston、Hil St. Soul等のカヴァーも有名ですね。さらに、Big Mike「Ghetto Love」、Common「Puppy Chow」、Smooth「Mind Blowin」、Master Ace「The I. N. C. Ride」、The DOC「From Ruthless 2 Death Row」、Thug Life (2pac) 「Bury Me a G」、Slick Rick「Sittin' in My Car (Remix)」等のサンプリング・ネタとしても定番ですよね。

「Sensuality(Part1 & 2)」
アルバムの中では地味な存在だけど、じんわり染み渡ってくる味わい深いバラード。

「Make Me Say It Again Girl(Part1 & 2)」
これはAaliyahのカヴァーでも有名な『Harvest for the World』収録の名曲「At Your Best (You Are Love)」あたりを彷彿させる絶品バラード。この曲も定番サンプリング・ネタですね。Naughty By Nature「Hip Hop Horay」 、Raja-Nee「Turn It Up」、Coolio「For My Sistas」、Mario Winans「Every Now And Then」、Bone Thugs-N-Harmony「Crossroads」 等

本作に限らず、『3+3』(1973年)、『Live It Up』(1974年)、『Harvest for the World』(1976年)、『Go for Your Guns』(1977年)、『Showdown』(1978年)、『Winner Takes All』(1979年)という70年代の諸作はどれもオススメっす。
70年代Isley'sに外れなし!
posted by ez at 05:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月06日

Aya『Strange Flower』

魅惑のウィスパー・ボイスによる極上サマー・グルーヴ☆Aya『Strange Flower』
Strange Flower
発表年:2004年
ez的ジャンル:ウィスパー癒し系ダンス・ミュージック
気分は... :僕の心に囁きを!

今日は2年前に購入して以来、僕の疲れた心をしばしば癒してくれるアルバムAya『Strange Flower』(2004年)デス。

クラブ・ミュージック系好きの人は、Blue sixによりヒットしたハウス・ナンバー「Sweeter Love」(2001年)やSweetbackの2ndアルバム『Stage 2』(2004年)のフィーチャリング・ボーカリストとしてAyaのウィスパー・ボイスを聴いたことがある人もいるのでは?

Blue sixは、ソウルフルでスタイリッシュなDeep Houseのレーベルとして有名なNaked Musicの設立者Jay Denesを中心としたプロジェクトですよね。また、Sweetbackは本ブログでも紹介したSadeのメンバーのうち、ボーカリストのSade Adu以外のメンバーによるグループっす。

Ayaは、ロンドン生まれ、シンガポール育ちの女性シンガー、18歳でニューヨークへ渡り、シンガーとしての実績を重ねていった。そんな彼女のデビュー・アルバムが『Strange Flower』(2004年)だ。

発売は前述のオシャレなハウス・レーベルNaked Musicからであり、プロデュースもレーベルの総帥Jay Denesが手掛けていマス。

とは言っても、このアルバムはハウス・アルバムではないよね。僕もこのアルバムは確か渋谷タワーレコードのR&Bコーナーで購入した記憶がありマス。僕の印象では、ソウルフル&スタイリッシュDeep House+Sadeってカンジかね。

Ayaのウィスパー・ボイスは、Sadeと同様にクール&エキゾティックなムードを醸し出しているが、Sadeのような心に響く静かなる力強さはない。それよりも、チャーミングな心地良さがスーッと心に染み渡っていくカンジだよね。

これから夏に向けて手放させない1枚デス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Looking for the Sun」
エキゾチック&ミステリアスなオープニング。南の島で聴きたいアイランド・グルーヴってカンジかな。心地良いパーカッションのリズムと謎めいたAyaのウィスパーがイイ感じですな。

「Slippin'」
ラテン・テイストのクールな哀愁ミディアム。シンプルなアレンジが好きっす。

「Nobody Knows Me」
アルバムで一番のお気に入りナンバー。気だるいAyaのボーカルと、涼しげなサマー・グルーヴの組み合わせが、心を癒してくれマス。ここ数年僕の夏の定番になってマス。

「You're Not the Only One」
これはNaked MusicらしいスタイリッシュなDeep House。以前紹介したLatriceあたりと一緒に聴くといいかもね。

「Uptown」
シングル向きのキャッチーなポップ・ナンバー。アルバム中最も可愛らしいAyaに出会えマス。

「45 Parade Place」
エスニック風味のチル・アウトなナンバー。気持ち良すぎてウトウトしてきてそう(笑)

「I'll Never Give In」
アコースティック・ギターの音色が実に爽やかなナンバー。

「Do What You Want」
R&Bテイストのメロウ・グルーヴ。R&Bテイストでも決してAyaは熱唱しません☆それが魅力!

「Put Your Faith in Us」
パーカッション大好きな僕を喜ばす、快楽のパーカッシヴ・グルーヴ。パカポコ♪パカポコ♪

「Sean」
シングルにもなったライトタッチのミディアム・グルーヴ。甘さ程好いシャーベットみたいな曲(意味不明かな?)♪

「Curtain Call」
Aya風ボッサ・ナンバー。実にロマンティックだよね。夏の浜辺の恋人たちにピッタリなカンジだね。

SadeLatriceあたりと一緒に聴くのが僕のパターンっす。
なんかこの記事書いていたら、Blue sixやSweetbackも欲しくなってきた〜ぁ☆
posted by ez at 00:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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