発表年:1984年
ez的ジャンル:2トーン系ミクスチャー・ポップ
気分は... :寝不足の夜の始まり( ̄□ヾ)ゴシゴシ
いよいよドイツW杯開幕しました。
開幕戦の「ドイツ対コスタリカ」戦でのドイツの新皇帝バラックの欠場は残念ですが、ワクワク感で一杯ですね。
グループリーグでは日本のいるF組に注目が集まりますが、個人的には激戦区のC組、E組あたりに注目したいですね。チームとしては、アルゼンチン、イングランド、オランダ、スペインあたりがどんなフォーメーション、先発メンバーで臨むのかに興味深々ですね。特に、イングランドのグループリーグの布陣に興味アリアリだね。
ルーニーを使わないメンバー構成に注目が集まっているが、直前の親善試合で試したオーウェンの1トップでトップ下にジェラードを配置し、さらにキャラガーを4人のDFの前に守備的MFとして配置する4-1-3-1-1の布陣が面白かったね。個人的には、ベッカム、ジェラード、ランバート、ジョー・コールのMFの布陣が観たいので、ある意味通常の4-4-2によりもこの4人は機能すると思うね。直前のジェラード負傷の情報が気掛かり。
ちなみに日本もこの間のマルタ戦で同じく4-1-3-1-1を試したけど、全く機能していなかったよね。
イングランドに話を戻すと、同じく直前の親善試合でルーニーの代役として起用したクラウチの大活躍も目を引きましたよね。長身のクラウチで制空争いで優位に立ち、オーウェンへ落とすというのも単純だけど案外有効な攻撃パターンかもしれない。
登録メンバー発表の時にイングランドの優勝は無いと思ったけど、新布陣が機能し、決勝トーナメントからルーニー出場なんて状況になれば、イングランドにもチャンスがあるように思えてきた。
さて、今日はそんなイングランドにちなんで、SpecialsのリーダーJerry DammersがSpecialsを継承するような形で作ったSpecial AKA『In The Studio』っす。
Specialsと言えば、70年代後半に結成されたUKのスカ・バンドであり、Selecter、Madnessらと共に、パンクの嵐吹き荒れたUKで、パンク精神を持ったスカ・サウンドで一大スカ・ブームを巻き起こしたグループですよね。
結局、Specialsは彼ら自身が立ち上げたレーベル2トーンから『Specials』(1979年)、『More Specials』(1980年)という2枚のアルバムを発表後に解散する。メンバーのうちTerry Hall、Neville Staple、Lynval Goldingの3人はFun Boy Threeを結成して、ポップ路線の作品を発表していった。
そうした中で残された SpecialsのリーダーJerry Dammersが“Specialsよもう一度”の思いで、新メンバーで制作したSpecialsの3rdアルバム的な作品がSpecial AKA『In The Studio』(1984年)っす。
僕はSpecialsの1st、2nd共に持っているがそれらよりも本作を聴く方が多い。
1つはジャケがシブくてお気に入りかもしれない。
なんか50年代、60年代のBlue Note作品のジャケみたいだよね。
サウンドの方は、ファンク、ラテン、ジャズ、レゲエとSpecials以上にミクスチャーなカンジに仕上がっていマス。ボーカル陣もStan Campbell、Rhoda Dakarといった黒人ボーカリストが参加し、ソウルフルな曲が多い。きっとこのあたりが僕好みなのかな。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Bright Lights」
Stan Campbell、Rhoda Dakarのソウルフルなボーカルが聴けるノスタルジックなポップ・ナンバー。数日前に紹介したKid Creole & The Coconutsの雰囲気もあるかも?
「Housebound」
スカの伝説のトロンボーン奏者Rico Rodriguezも参加のレゲエ・ナンバー。ホンワカしながら、どこかダークなのが魅力。
「What I Like Most About You Is Your Girlfriend」
なんとJerry Dammersがリード・ボーカルのコミカルなラテン・ラウンジ風味のジャズ・ポップ。
「Night On The Tiles」
終身刑の囚人について歌っているけど、かなり陽気なカリビアン・テイストのナンバー。
「Nelson Mandela」
タイトルの通り、後の南アフリカ大統領Nelson Mandela氏の解放を呼びかけたヒット・ナンバー。Mandela氏は1962年に逮捕され、国家反逆罪で終身刑となり、1990年に釈放されるまで投獄されていまシタ。以前にMaze『Silky Soul』(1989年)の紹介でもMandela氏の絡みの曲を紹介しましたよね。
曲自体は、ファンク・テイストのソウルフルなスカ・ナンバー。バックコーラスにはElvis Costello等も参加。
「War Crimes」
中東の戦争をテーマにしたナンバー。20年以上経った今もさほど状況は改善されていないよね。アラビックなリズムが印象的っす。
「Racist Friend」
Bob Marleyっぽい正統派ルーツ・レゲエ。人種差別者を痛烈に批判したメッセージ・ソング。
「Alcohol」
アルコール依存者をテーマにしたダークなジャジー・ナンバー。
「Break Down The Door」
Sly Stoneあたりのファンクネスの香るレゲエ調ポップ。Stan Campbellの力強いボーカルがイイっす。アルバム中の密かなお気に入り。
さて、「ドイツ対コスタリカ」戦観よっと!