2006年06月13日

Sam Prekop『Sam Prekop』

Sea and CakeのリーダーSam Prekopによるボッサな1stソロ☆Sam Prekop『Sam Prekop』
Sam Prekop
発表年:1999年
ez的ジャンル:シカゴ音響派系モダン・ソフト・ロック
気分は... :妥当な結果!早く忘れましょ!

「日本対オーストラリア」戦は実に残念な結果でしたね。
でもこれは妥当な結果。オーストラリアの方が明らかに実力は上だった。
1点目にしても、正直未熟な主審のミスジャッジだったしね。

何より、暑くなれば日本の方が有利という予想に反して、後半途中から日本のイレブンの足が完全に止まっていたね。中田英が言っていたように走り勝つことができなかった。中村なんかは完全にバテバテだったよね。

ジーコの采配にも疑問が残った。ジーコには悪いけど、ヒディングとジーコの采配の差が最終的な勝敗を分けたと思う。

相手の攻撃的な選手交代に対応する手を打たなかったよね。あの時間帯で中盤の選手を投入するならば、小野ではなく稲本のような守備的な選手でしょ!中村なんかも真っ先に交代すべきだったよね!また、カウンターを狙える時間帯に、なんで大黒、玉田のような選手を投入しなかったのかね。逆転されてから投入しても遅い。

でもって、今回は傷心のハートを癒す作品としてSam Prekop『Sam Prekop』(1999年)をセレクト。嫌なことはいい音楽を聴いて、さっさと忘れましょ!ポジティブ・シンキング☆

シカゴ音響派系の作品を紹介するのは、The Aluminum Group『Happyness』(2002年)以来久々ですね。

本作は、Sea and CakeのリーダーSam PrekopがJim O'rourkeのプロデュースにより制作した1stソロっす。本当は、Sea And Cakeの『Oui』(2000年)あたりを紹介してもいいんだけど、今日の気分に合っているのは、Sea And Cakeよりもボッサでシンプルな『Sam Prekop』だなぁ。

メンバーは、Sam Prekop(vo、g、p)、Archer Prewitt (g、p)、Jim O'Rourke(g、org、b)、Julie Pomerleau (violin,、viola)、Josh Abrams(p、b)、Rob Mazurek(cornet)、Chad Taylor(per)、John McEntire(per)。

前述のようにボッサでクールなモダン・ソフト・ロックに仕上がっていマス。60年代ソフト・ロックとは趣を異にするけど、こういった進化形のソフト・ロックを聴くのもオツだよね。しかも、過度にポップすぎたり、甘すぎたりしないのが、このアルバムの魅力デス。

当時、Tortoise『Tnt』(1998年)、Gastr Del Sol『Camoufleur』 (1998年) 、Jim O'Rourke『Eureka』(1999年)あたりのシカゴ音響派系のど真ん中の作品にもかなりハマっていた。でも、今聴くならば、Sea and CakeSam PrekopThe Aluminum Groupあたりの方がイチオシですね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Showrooms」
このアルバムを象徴するスタイリッシュなライト感覚のボッサ・ナンバー。でもサウンドはちゃんとシカゴ音響派してマス。後半のストリングスのアレンジがどことなくLou Reed「Walk on the Wild Side」っぽく聴こえるのは僕だけか?と思っていたら、ライナーノーツにも指摘してあった(笑)

「Company」
ミステリアスな浮遊感を持つナンバー。とってもシンプルなのに、奥深い絶妙なアンサンブル。ボーナス・トラックの別バーションでは、vibの音色も聴けて、よりポップな仕上がりになっていマス。

「Practice Twice」
アルバムで一番のお気に入り。繊細で消え入りそうなボーカルと少しひねくれ風味のアコースティック・サウンドのバランスが最高。結果、他では聴けないスタイリッシュな仕上がりになっていマス。

「Cloud to the Back」
どってことないようなんだけどクセになるピアノが印象的なミニマル・ナンバー。

「Faces and People」
シカゴ音響派らしいサウンドが満喫できるジャジーなインスト・ナンバー。この独特の音空間は何とも言えないね。僕的にはMiles Davis『In A Silent Way』的な世界観も感じるのだが?

「On Such Favors」
切なさ漂うボッサ・ナンバー。今回聴いていて思ったけど、このポストロックなボッサ感覚って、Arto Lindsayあたりと近いかもね。

「Shadow」
哀愁のポップ・ソング。それにしても曲も詞もクールネス一筋。特に、詞のシニカルさは一貫している。サウンド的には後半のChad Taylorのサンバ・テイストのパーカッションがカッチョイイ!

「So Shy」
アルバム中一番ポップでキャッチーな曲かも。シンプルなアレンジが多いなか、この曲だけはかなり音数多い、ゴージャスなサウンドになっています。ストリングスの優雅さが何ともお見事!ここでも「Walk on the Wild Side」的ストリングスが聴けます。

「Triple Burn」
「Practice Twice」と並ぶお気に入り曲。幻想的なキーボードの音色が印象的なボッサ・ナンバー。

昨年6年ぶりのソロ・アルバム『Who's Your New Professor』(2005年)を発表したSam Prekopだけど、まず1枚と言うのであれば本作もしくはSea And Cake『Oui』(2000年)あたりがいいのでは?

まぁ、終わったことをグダグダ言っても仕方がない。
気分を切り換えて、次のクロアチア戦(18日)に頑張ってもらいましょ!
posted by ez at 00:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする